目次 Ⅰ 調剤等に関する事項 1 処方せん 1 2 調剤等 2 3 処方せん 調剤録の保存 3 Ⅱ 調剤技術料に関する事項 1 調剤料 3 2 調剤料又は調剤技術料に係る加算 3 Ⅲ 薬学管理料に関する事項 1 薬剤服用歴管理指導料 3 Ⅳ 薬剤料等の請求 1 薬剤料 5 Ⅴ 事務的事項 1 届出事

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目次 Ⅰ 調剤等に関する事項 1 処方せん 1 2 調剤等 2 3 処方せん 調剤録の保存 3 Ⅱ 調剤技術料に関する事項 1 調剤料 3 2 調剤料又は調剤技術料に係る加算 3 Ⅲ 薬学管理料に関する事項 1 薬剤服用歴管理指導料 3 Ⅳ 事務的事項 1 新規 届出事項 5 2 掲示事項 5 Ⅴ

目 次 Ⅰ 調剤等に関する事項 1 処方せん 1 2 調剤等 4 3 処方せん 調剤録の保存 4 Ⅱ 調剤技術料に関する事項 1 基準調剤加算 4 2 調剤料 4 3 調剤料又は調剤技術料に係る加算 4 4 後発医薬品の調剤 5 Ⅲ 薬学管理料に関する事項 1 薬剤服用歴管理指導料 5 2 服薬情報

平成 29 年度版として各県の項目を統合したものです 平成 29 年度に実施した個別指導におい て保険薬局 ( 調剤 ) に改善を求めた主な 指摘事項 東北厚生局 平成 31 年 3 月

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目 次 Ⅰ 調剤全般に関する事項 1 処方せんの取扱い 1 2 処方内容の変更 1 3 処方内容に関する薬学的確認 2 4 調剤 4 5 調剤済処方せんの取扱い 5 6 調剤録の取扱い 5 7 処方せん及び調剤録の保存 6 Ⅱ 調剤技術料に関する事項 1 調剤基本料 6 2 後発医薬品調剤体制加算

はじめに 監査について 最新の監査状況については 平成 25 年 1 月 31 日付けで公表 平成 23 年度における保険医療機関等の指導 監査等の実施状況について フッター 2

Microsoft Word 【反映版】平成28年度の指摘事項

201601

Microsoft Word - 個別指導主な指摘事項一覧(薬局)(26年度実施)

目次 Ⅰ 調剤と調剤技術料に関する事項 1 処方内容の薬学的確認 P1~5 2 処方内容の変更 P5~5 3 後発医薬品への変更調剤 P5~5 4 分割調剤 P5~5 5 処方せんの取扱い P5~6 6 調剤済の処方せんの取扱い P6~7 7 調剤録の取扱い P7~8 8 調剤技術料 P8~10 Ⅱ

<4D F736F F F696E74202D202888F38DFC AB38ED28FEE95F182CC8BA4974C82C98AD682B782E B D B2E >

により算定する ただし 処方せんの受付回 数が 1 月に 600 回以下の保険薬局を除く により算定する 注の削除 注 4 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合 ( 削除 ) しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険薬局において調剤した場合には 基準調剤加算として所定点数に32 点を加算する

[ ] H27 H H26 3. H25 HP

3 電子情報処理組織の使用による請求又は光ディスク等を用いた請求により療養の給付費等の請求を行うこと ( 以下 レセプト電子請求 という ) が義務付けられた保険医療機関 ( 正当な理由を有する400 床未満の病院及び診療所を除く なお 400 床未満の病院にあっては 平成 27 年度末までに限る

2 成分が同一の剤形変更 例 タケプロンOD 錠 15mg タケプロンカプセル 15mg ユリーフOD 錠 4mg ユリーフ錠 4mg コカールドライシロップ 40% カロナール細粒 20% ( 粉砕 ) レボフロキサシン錠 500mg レボフロキサシン細粒 10% 患者に説明 ( 価格 服用方法等

2 成分が同一の剤形変更 例 タケプロンOD 錠 15mg タケプロンカプセル 15mg ユリーフOD 錠 4mg ユリーフ錠 4mg コカールドライシロップ 40% カロナール細粒 20% ( 粉砕 ) レボフロキサシン錠 500mg レボフロキサシン細粒 10% 患者に説明 ( 価格 服用方法等

鑑-H リンゼス錠他 留意事項通知の一部改正等について

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05【最終版】平成27年度個別指導における主な指摘事項(薬局)

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Ⅱ 調剤録等の取扱いについて

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かかりつけ薬剤師について 新 かかりつけ薬剤師指導料 70 点 かかりつけ薬剤師 薬局の評価一元的 継続的な服薬管理の評価 主な算定要件 患者の同意が必要 同意を得た次の来局時以降に算定可能となる 患者の署名付きの同意書を作成した上で保管し 患者の薬剤服用歴にその旨を記載すること 患者 1 人に対し

平成 30 年度調剤報酬改定に係る 都薬によくある問い合わせ ( 平成 28 年 ) 調剤基本料 1 ( 平成 30 年 ) 調剤基本料 1 の場合は提出不要 様式 87 の 3 地域支援体制加算の施設基準に係る届出書添付書類 2 麻薬小売業者免許証の番号 ( 届出する全薬局 ) 該当番号を記載 3

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Point

3 薬局サービス等 (1) 健康サポート薬局である旨の表示 健康サポート薬局 である旨を表示している場合 健康サポート薬局 とは かかりつけ薬剤師 薬局としての基本的な機能に加えて積極的な健康サポート機能 ( 地域住民による主体的な健康の維持 増進を支援する機能 ) をする薬局をいいます (2) 相

(2) レパーサ皮下注 140mgシリンジ及び同 140mgペン 1 本製剤については 最適使用推進ガイドラインに従い 有効性及び安全性に関する情報が十分蓄積するまでの間 本製剤の恩恵を強く受けることが期待される患者に対して使用するとともに 副作用が発現した際に必要な対応をとることが可能な一定の要件

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1. 医薬品の採用 購入 1) 国 ( 厚生労働省 ) が医薬品として承認しているもの ( 保険収載されていない医薬品を含む ) はその作用 効果及び副作用をよく理解した上で さらに複数の製品がある場合はそれらの品質や薬価を考慮し 採用を決定する 2) 一成分一品目 ( 一規格 ) を原則とし 採用

1 分析の主旨 ビタミン剤 うがい薬 湿布薬 保湿剤に関しては 医療費適正化の観点か ら 診療報酬改定で様々な対応を行ってきている 本分析は 2012 年度から2016 年度 ( 平成 24 年度から平成 28 年度 ) の調剤レセプトのデータを用いて これらの医薬品の薬剤料 数量等の推移を示したも

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保険調剤の理解のために

に 正当な理由がない限り無償で交付しなければならないものであるとともに 交付が義務付けられている領収証は 指定訪問看護の費用額算定表における訪問看護基本療養費 訪問看護管理療養費 訪問看護情報提供療養費及び訪問看護ターミナルケア療養費の別に金額の内訳の分かるものとし 別紙様式 4を標準とするものであ

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300416保険調剤の理解のために

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資料3

Ⅲ-3 試用医薬品に関する基準 平成 10 年 1 月 20 日公正取引委員会届出改定平成 13 年 3 月 19 日公正取引委員会届出改定平成 16 年 5 月 25 日公正取引委員会届出改定平成 17 年 3 月 29 日公正取引委員会届出改定平成 26 年 6 月 16 日公正取引委員会 消費

平成 22 年 調剤報酬改定説明会 主催社団法人茨城県薬剤師会 本日の配布資料は 診療報酬改定に関わる膨大な資料の中から 保険薬局に関係する部分を取りまとめたものです スライドの説明順とは必ずしも一致しませんので ご了承ください 1/41

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添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示され

D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体 (S- 体 ) のみを含有するプロトンポンプ阻害剤である ネキシウム (D961H の日本における販売名 ) 錠 20 mg 及び 40 mg は を対象として

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抗精神病薬の併用数 単剤化率 主として統合失調症の治療薬である抗精神病薬について 1 処方中の併用数を見たものです 当院の定義 計算方法調査期間内の全ての入院患者さんが服用した抗精神病薬処方について 各処方中における抗精神病薬の併用数を調査しました 調査期間内にある患者さんの処方が複数あった場合 そ

目次 Ⅰ 調剤と調剤技術料の請求 1 1. 処方せんの取扱いについて 2. その他 Ⅱ 薬学管理料 6 Ⅲ 調剤録等の取扱いについて 11 Ⅳ 調剤内容について 11 Ⅴ 事務的事項について 12 Ⅵ その他 15

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日が沈むのがはやくなり 涼しい風が吹くようになって参りました 皆様いかがお過ごしでしょうか 9 月 22 日の秋分の日を過ぎると徐々に 昼が短くなり夜の方が長くなって参ります また この時期を境にして徐々に寒くなっていきます 皆様 体調には気を付けて秋を楽しんでいきましょう 食欲? 運動? 読書?

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事務連絡 平成 26 年 9 月 5 日 地方厚生 ( 支 ) 局医療課都道府県民生主管部 ( 局 ) 国民健康保険主管課 ( 部 ) 都道府県後期高齢者医療主管部 ( 局 ) 後期高齢者医療主管課 ( 部 ) 御中 厚生労働省保険局医療課 疑義解釈資料の送付について ( その 9) 診療報酬の算定

④資料2ー2

目次 第 1 健康サポート薬局の概要について 1 第 2 健康サポート薬局である旨の表示に係る届出 1 新たに薬局の開設許可申請をする場合 1 2 既存の薬局が新たに健康サポート薬局である旨を表示する場合 1 3 健康サポート薬局である旨の表示を取りやめる場合 3 第 3 健康サポート薬局に係る関連

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( 別添 ) 保険医療機関又は保険薬局に係る電子情報処理組織等を用いた費用の請求に関する取扱要領 1 電子情報処理組織による診療 ( 調剤 ) 報酬の請求の届出保険医療機関又は保険薬局 ( 以下 保険医療機関等 という ) は 療養の給付及び公費負担医療に関する費用の請求に関する省令 ( 以下 請求

医薬品の添付文書等を調べる場合 最後に 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 特定の文書 ( 添付文書以外の文書 ) の記載内容から調べる場合 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 最後に 調べたい医薬品の名称を入力 ( 名称の一部のみの入力でも検索可能

Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

静岡県立静岡がんセンター臨床研究事務局の業務手順書

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より詳細な情報を望まれる場合は 担当の医師または薬剤師におたずねください また 患者向医薬品ガイド 医療専門家向けの 添付文書情報 が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています

審査結果 平成 23 年 4 月 11 日 [ 販 売 名 ] ミオ MIBG-I123 注射液 [ 一 般 名 ] 3-ヨードベンジルグアニジン ( 123 I) 注射液 [ 申請者名 ] 富士フイルム RI ファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 22 年 11 月 11 日 [ 審査結果

目次 Ⅰ 診療に関する事項 1 診療録 P 1~ 2 2 傷病名等 P 2~ 2 3 基本診療料等 P 2~ 5 4 医学管理等 P 5~ 7 5 在宅医療 P 7~ 8 6 検査 P 8~10 7 画像診断 P10~10 8 投薬等 P10~12 9 注射 P12~12 10 リハビリテーション

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医科診療報酬点数表関係 別添 1 在宅患者支援療養病床初期加算 在宅患者支援病床初期加算 問 1 療養病棟入院基本料の注 6の在宅患者支援療養病床初期加算及び地域包括ケア病棟入院料の注 5の在宅患者支援病床初期加算の算定要件に 人生の最終段階における医療 ケアの決定プロセスに関するガイドライン 等の

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ニ後発医薬品の使用に積極的に取り組んでいる旨を当該保険医療機関の見やすい場所に掲示している こと 4 施設基準 通知 第 36 の 3 外来後発医薬品使用体制加算 1 外来後発医薬品使用体制加算に関する施設基準 (1) 診療所であって 薬剤部門又は薬剤師が後発医薬品の品質 安全性 安定供給体制等の情

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日本医師会に寄せられる後発医薬品への意見 1 平成 27 年 3 月 29 日第 134 回日本医師会臨時代議員会に提出された質問 ( 抜粋 ) 後発医薬品 ( ジェネリック ) 使用は本当に医療費削減効果が あるのか? 厚生労働省は医療費のうち薬剤費の削減のためジェネリック医薬品の使用促進を進めて

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改訂後 ⑴ 依存性連用により薬物依存を生じることがあるので 観察を十分に行い 用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること また 連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により 痙攣発作 せん妄 振戦 不眠 不安 幻覚 妄想等の離脱症状があらわれることがあるので 投与を中止する場合には 徐々に

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保険調剤の理解のために

資料 2-4 イソプロピルアンチピリン製剤の安全対策について 平成 23 年 6 月 23 日平成 23 年度薬事 食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会 ( 第 2 回 ) 1. イソプロピルアンチピリン製剤の安全性に係る調査結果報告書 ( 別紙 ) 1 ページ

DRAFT#9 2011

の家族等に行うこと ( イ ) 当該薬剤の名称 ( 一般名処方による処方箋または後発医薬品への変更が可能な処方箋の場合においては 現に調剤した薬剤の名称 ) 形状 ( 色 剤形等 ) ( ロ ) 用法 用量 効能 効果 ( ハ ) 副作用及び相互作用 ( ニ ) 服用及び保管取扱い上の注意事項 (

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から (3) までの具体的な予定については添付 2 の図のとおりですので申し添 えます

ともに 申請者が承認審査のスケジュールに沿って法令上求められる製造体制を整備することや承認後円滑に医療現場に提供するための対応が十分になされることで 更なる迅速な実用化を促すものである この制度では 原則として新規原理 新規作用機序等により 生命に重大な影響がある重篤な疾患等に対して 極めて高い有効

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Ⅰ 個人情報等保護方針 一般財団法人医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団は 下記の方針に基づき個人情報及び特 定個人情報等の保護に努めます 1. 法令 ガイドライン等の遵守 当財団は 個人情報及び特定個人情報等の適正な取扱いを確保するため 個人情報の保護に関す る法律 行政手続における特定の個

【事務連絡】160421平成28年熊本地震による被災者に係る一部負担金等の取扱いについて

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平成 29 年度に実施した個別指導において保険薬局に改善を求めた主な指摘事項 四国厚生支局 平成 3 0 年 8 月

目次 Ⅰ 調剤等に関する事項 1 処方せん 1 2 調剤等 2 3 処方せん 調剤録の保存 3 Ⅱ 調剤技術料に関する事項 1 調剤料 3 2 調剤料又は調剤技術料に係る加算 3 Ⅲ 薬学管理料に関する事項 1 薬剤服用歴管理指導料 3 Ⅳ 薬剤料等の請求 1 薬剤料 5 Ⅴ 事務的事項 1 届出事項 5 Ⅵ その他 1 保険請求に当たっての請求内容の確認 5 2 個人情報の取扱い 5

Ⅰ 調剤等に関する事項 1 処方せん (1) 処方せんの 処方 欄の記載不備 1 処方せんの受付に当たっては 用法 用量等の記載において不備な点がないことを確認し 不備な点がある場合には 処方医に対して積極的に疑義照会を行うとともに 疑義照会を行った場合は その要点を処方せんの備考欄及び薬剤服用歴に記載する等 業務の充実を図ること 2 受け付けた処方せんの処方内容について 次の不備があるにもかかわらず 漫然と調剤している不適切な例が認められた 処方せんの受付に当たっては 不備な点が無いことを確認し 不備な点がある場合は 必要な疑義照会を行うこと またこのような不備が続く場合は 処方医 処方せん発行医療機関に改善を申し入れること 用量の記載がない 用法の記載がない 外用薬の使用部位に係る記載がない (2) 処方内容に関する薬学的確認 1 薬学的に見て 処方内容に問題が疑われるにもかかわらず 処方医への疑義照会が行われていない ( 処方医へ疑義照会を行っているものの その内容等を処方せん又は調剤録に記載していないものを含む ) 例が認められたので 積極的に疑義照会を行うこと ア薬剤の処方内容より禁忌例への使用が疑われるもの うっ血性心不全に対するリスモダンR 錠 重篤な肝障害に対するゾルピデム酒石酸塩錠 10mg 前立腺肥大等下部尿路の閉塞性疾患に対するフスコデ配合シロップイ医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 ( 以下 医薬品医療機器等法という ) による承認内容と異なる効能効果 ( 適応症 ) での処方が疑われるもの 胃潰瘍に対するトラムセット配合錠 統合失調症に対するゾルピデム酒石酸塩錠 5mg パーキンソン病に対するエクセグラン錠ウ医薬品医療機器等法による承認内容と異なる用量で処方されているもの サイレース錠 2mg1 錠 1 日 1 回就寝前 ( 高齢者 ) エ医薬品医療機器等法による承認内容と異なる用法で処方されているもの アコファイド錠 100mg3 錠 1 日 3 回食後 サインバルタカプセル 20mg1カプセル 1 日 1 回昼食後 1

シングレアチュアブル錠 5mg1 錠 1 日 1 回夕食後オ過量投与されているもの アルプラゾラム錠 0.4mg4 錠 ( 高齢者 ) 肝障害のある患者に対するミカルディス錠 40mg2 錠カ過量投与での処方が疑われるもの デパス錠 0.5mg6 錠 ( 高齢者 ) キ重複投与が疑われるもの アゼプチン錠 1mg とニポラジン錠 3mg アダラート CR 錠 40mg とアイミクス配合錠 HD アテレック錠 10 とアムロジピン OD 錠ク薬学的に問題があると思われる多剤併用が認められるもの タケルダ配合錠とタケキャブ錠 10mg PL 配合顆粒とカロナール錠 300 レニベース錠 5とオルメテック錠 10mg ケ投与期間の上限が設けられている医薬品 (8 週を超えるプロトンポンプ阻害薬 ) について その上限を超えて投与されているもの オメプラゾール錠 20 mg タケキャブ錠 20 mg ネキシウムカプセル 20 mgコ漫然と長期にわたり処方されているもの ( 症状の改善がみられない場合 ) 8 週を超えるアサコール錠 400mg9 錠 2 調剤等 (1) 調剤 1 調剤について 次の不適切な例が認められたので改めること 内服薬と頓服薬の区別が適切でない 2 一般名処方が行われた医薬品や処方医等が後発医薬品への変更を認めている時は 薬担規則に照らし 患者に対して後発医薬品に関する説明を適切に行い 積極的に後発医薬品を調剤するよう努めること (2) 調剤済み処方せんの取扱い ( 調剤済処方せんの記載事項の不備 ) 1 調剤済になった処方せんについて 次の事項を記載していない ( 又は記載が不適切な ) 例が認められたので改めること 調剤済年月日 調剤した保険薬局の所在地 保険薬剤師の署名又は氏名の記載及び押印 2

3 処方せん 調剤録の保存 (1) 処方せん 調剤録の整理について 処方せんが複数枚にまたがる場合は すべて の処方せんと調剤録を糊付け等で一体のものとして整理し 保管すること Ⅱ 調剤技術料に関する事項 1 調剤料 (1) 調剤料の算定について 次の不適切な例が認められたので改めること 1 外用薬につき 1 調剤とすべきところ 2 調剤として調剤料を算定している 2 調剤料又は調剤技術料に係る加算 (1) 嚥下困難者用製剤加算 1 嚥下困難者用製剤加算について 次の不適切な例が認められたので改めること 剤形の加工を薬学的な知識に基づいて行っていない (2) 自家製剤加算 1 自家製剤加算について 次の不適切な例が認められたので改めること 調剤した医薬品と同一剤形及び同一規格を有する医薬品が薬価基準に収載されている 自家製剤を行った場合 調剤録等に製剤工程を記載していない Ⅲ 薬学管理料に関する事項 1 薬剤服用歴管理指導料 (1) 薬剤服用歴の記録 1 薬剤服用歴の記録について 次の不適切な例が認められたので改めること 最終の記入日から3 年間保存していない 必要に応じて直ちに参照できるよう保存 管理されていない 併用薬等の情報を記載していない 2 次の事項を記載していない不適切な例が認められたので改めること 服薬状況 飲食物 ( 服用中の薬剤との相互作用が認められているものに限る ) の摂取状況 手帳による情報提供の状況 3 薬剤服用歴の記録に患者情報の残薬に関する記載が乏しいことから 基礎となる患者情報の収集をより充実し 患者指導に活用すること 4 薬剤服用歴管理指導料の算定に当たっては 算定要件を認識し 処方せん受付の都度 患者の服薬状況 服薬期間中の体調の変化を確認し 重大な副作用を中 3

心にモニターを行う等 指導内容の充実を図るとともに 薬剤服用歴への指導内容の要点記載をさらに充実させること ( 特に充実することが必要な事項 ) 残薬 重大な副作用 重要な基本的注意 5 どのような副作用等に着目して聴取を行ったかなど 薬学的な観点から聴取 確認した内容を記載し 患者への指導により活用できる記録となるよう努めること 6 副作用の眠気に対して運転等危険な作業に注意を促していない例が認められたので改めること なお 車の運転の有無については 薬剤服用歴に明確に記載しておくこと 特に 車の運転禁止 とある薬剤の服用に当たっては 運転に注意するようにではなく 禁止と伝えるとともに その旨を薬剤服用歴に記載しておくこと (2) 薬剤服用歴の記録等の保存等 ( 電磁的記録の場合 ) 1 電子媒体による保存において 次の不適切な事項が認められたので改めること パスワードの更新期限が設定されていない (3) 特定薬剤管理指導加算 1 特定薬剤管理指導加算について 次の不適切な例が認められたので改めること 特に安全管理が必要な医薬品について 必要な指導を行っていない 特に安全管理が必要な医薬品に該当しない医薬品に対して算定している 2 特定薬剤管理指導加算の対象医薬品が複数処方されている場合は すべての医薬品について 必要な薬学的管理及び指導を行うよう努めること 3 従来と同一の処方内容にもかかわらず当該加算を継続して算定する場合に 特に指導が必要な内容を薬剤服用歴の記録に記載していない 4 特定薬剤管理指導加算の算定にあたって 指導内容が画一的な例が認められるので 患者に即した指導に努めること (4) 乳幼児服薬指導加算 1 乳幼児服薬指導加算について 次の不適切な例が認められたので改めること ア処方せんの受付の際に 次の事項を確認していない 又は確認が不十分である 体重 2 患者の家族等に対して行った確認内容及び服薬指導の要点について 薬剤服用歴への記録及び手帳への記載がない 又は記載が不十分な例が認められたので改 4

めること 3 乳幼児服薬指導加算の算定に当たっては 患者の家族等に対して 適切な服薬方法 誤飲防止等の服薬指導の内容が画一的にならないよう 患者に即した指導に努めること Ⅳ 薬剤料等の請求 1 薬剤料 (1) 薬剤料について 次の不適切な例が認められたので改めること 1 同一有効成分であって同一剤形であるにもかかわらず1 剤として算定していない Ⅴ 事務的事項 1 届出事項 (1) 次の届出事項についての変更が生じた場合は 速やかに 届出事項変更 ( 異動 ) 届 により 四国厚生支局へ届け出ること 1 保険薬剤師の異動 2 保険薬剤師の勤務区分の変更 3 休業日の変更 ( 年末年始 お盆 ) Ⅵ その他 1 保険請求に当たっての請求内容の確認 (1) 調剤報酬請求時には 保険薬剤師は必ず 処方せん 調剤録 薬剤服用歴の記録及び調剤報酬明細書を確認すること (2) 一般名処方が行われた医薬品について 後発医薬品を調剤しなかった場合に その理由を調剤報酬明細書の摘要欄に記載していない不適切な例が認められたので改めること 2 個人情報の取扱い (1) 被保険者証のコピーを取得し保存することは 個人情報保護の観点から好ましく ないので改めること 5