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事業の概要 2050 年に温室効果ガス排出を世界で半減させるためには 経済成長が著しいアジア大洋州の国々において 温室効果ガス排出削減プロジェクトを大規模に発掘 形成し アジアにおける持続可能な低炭素社会の構築に向けた動きを加速させることが必要となっている そのために 日本として世界的な排出削減 吸

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

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低炭素成長 気候変動問題に効果的に対処するためには 先進国 途上国の双方が 技術 市場 資金を十分に活用して世界中で 低炭素成長 を達成することが必要 そのためには 再生可能エネルギーや高効率発電 省エネ家電 低排出自動車 工場省エネ等 様々な分野の高度な低炭素技術 製品の普及を促進していくことが必

平成

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平成 21 年度資源エネルギー関連概算要求について 21 年度概算要求の考え方 1. 資源 エネルギー政策の重要性の加速度的高まり 2. 歳出 歳入一体改革の推進 予算の効率化と重点化の徹底 エネルギー安全保障の強化 資源の安定供給確保 低炭素社会の実現 Cool Earth -1-

jcm_pamphlet_C2C_2018_JP.pdf

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国際連携の基本的方針 年 1 月に 国際連携に関する省内連絡会議 を設置 関係課室が連携して環境外交に取り組む体制を構築 関係部局へのヒアリングを踏まえ 省内の国際連携事業を評価 分析し 資料 年 3 月に 国際連携事業の概観と平成 27 年度以降の実施指針 を策定 関連

Microsoft Word - (基本計画)民間主導による低炭素技術普及促進事業(set)

環境省 JCM 設備補助事業の概要 2016 年度予算 ( 案 ): 2016 年度から開始する事業に対して 3 か年で合計 67 億円 2015 年度予算 : 3 か年で計 72 億円 2014 年度予算 : 3 か年で計 36 億円 2013 年度予算 : 単年で 12 億円 初期投資費用の 1

なぜ日本はODAを行うのか

資料 3 ー 1 環境貢献型商品開発 販売促進支援事業 環境省市場メカニズム室

プロジェクト概要 ホーチミン市の卸売市場で発生する有機廃棄物を分別回収し 市場内に設置するメタン発酵システムで嫌気処理を行なう また 回収したバイオガスを利用してコジェネレーション設備で発電および熱回収を行ない市場内に供給する さらに メタン発酵後の残さから堆肥メタン発酵後の残さから堆肥 液肥を生産

npg2018JP_1011

二国間クレジット制度について

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お知らせ


参考資料 1 約束草案関連資料 中央環境審議会地球環境部会 2020 年以降の地球温暖化対策検討小委員会 産業構造審議会産業技術環境分科会地球環境小委員会約束草案検討ワーキンググループ合同会合事務局 平成 27 年 4 月 30 日

平成 28 年 2 月 17 日 ( 水 ) 地球温暖化対策シンポジウム 2016 JCM プロジェクトの更なる拡大に向けて 公益財団法人地球環境センター (GEC) 東京事務所調査事業グループ グループ長斉藤博幸

地球温暖化対策計画について 地球温暖化対策の総合的かつ計画的な推進を図るため 政府が地球温暖化対策推進法に基づいて策定する 我が国唯一の地球温暖化に関する総合計画 温室効果ガスの排出抑制及び吸収の目標 事業者 国民等が講ずべき措置に関する基本的事項 目標達成のために国 地方公共団体が講ずべき施策等に

北杜市新エネルギービジョン

次世代エネルギーシステムの提言 2011 年 9 月 16 日 株式会社日本総合研究所 創発戦略センター Copyright (C) 2011 The Japan Research Institute, Limited. All Rights Reserved.[tv1.0]

企画書タイトル - 企画書サブタイトル -

平成 26 年度事業報告 1. 開発途上国への技術的支援等の国際協力 (1)UNEP 国際環境技術センター (IETC) の環境上適正な技術の普及促進のための活動への支援 ( 大阪市委託事業 )( 公 1 事業 ) 大阪市より 平成 26 年度国連環境計画 (UNEP) 国際環境技術センター (IE

(2) 技術開発計画 1 実施体制 環境省 明和工業株式会社 ( 共同実施者 ) 国立大学法人東京工業大学 (2) ガス利用システムの技術開発エンジン発電機の試験運転における稼働状況の確認 評価 (3) 軽質タール利用技術開発エンジン発電機を用いた燃焼試験 (4) トータルシステムの技術開発物質 熱

平成27年度アジアの低炭素社会実現のための JCM案件形成可能性調査事業(第2次公募)

1. 開発途上国への技術的支援等の国際協力 (1) 国連環境計画 (UNEP) 国際環境技術センター (IETC) の環境上適正な技術の普及促進活動への支援 大阪市より 平成 28 年度国連環境計画 (UNEP) 国際環境技術センター (IETC) 連携事業 を受託し 大阪市内で開催する国際ワークシ


第2回アジア科学技術フォーラム

資料4 国土交通省資料

仮訳 日本と ASEAN 各国との二国間金融協力について 2013 年 5 月 3 日 ( 於 : インド デリー ) 日本は ASEAN+3 財務大臣 中央銀行総裁プロセスの下 チェンマイ イニシアティブやアジア債券市場育成イニシアティブ等の地域金融協力を推進してきました また 日本は中国や韓国を

事業の概要 2050 年に温室効果ガス排出を世界で半減させるためには 経済成長が著しいアジア大洋州の国々において 温室効果ガス排出削減プロジェクトを大規模に発掘 形成し アジアにおける持続可能な低炭素社会の構築に向けた動きを加速させることが必要となっている そのために 海外における日本のエネルギー起

1 平成 22 年度の取組み結果 平成 22 年度の取り組み結果は 下記のとおりです 温室効果ガスの総排出量 平成 22 年度 温室効果ガス総排出量 (t-co2) 26,876 27, % 具体的取り組み 平成 22 年度 電気使用量 (kwh) 37,334,706 38,665,4

( 別紙 ) 中国電力株式会社及び JFE スチール株式会社 ( 仮称 ) 蘇我火力 発電所建設計画計画段階環境配慮書 に対する意見 1. 総論 (1) 石炭火力発電を巡る環境保全に係る国内外の状況を十分認識し 本事業を検討すること 本事業を実施する場合には 本事業に伴う環境影響を回避 低減するため

資料1 美しい星へのいざない「Invitation to 『Cool Earth 50』」~3つの提案、3つの原則~」

【HP公表 最終版の公表前確認修正有り】 北陸取組み(個票)

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れまでの交渉経緯という一連のCOP/CMP 決定が採択された こQ1. 今年のカタール ドーハでの COP18 の焦点は何ですか? 今年のカタール ドーハでの COP18 では, 昨年の COP17 で合意されたダーバン合意を着実に前に進めることが重要であり,1 ダーバンプラットフォーム特別作業部会

1 タウンメガソーラーの実現 7 2 街の発展を想定したメガソーラー整備及び連結 8 3 北九州水素タウン 9 4 風の道に沿った小型風力発電の導入 10 5 工場廃熱の活用 ( 工場廃熱の植物工場等利用 ) 11 6 工場廃熱の活用 ( バイナリー発電 ) 12 7 次世代 BDF の開発などバイ

なぜ日本はODAを行うのか

環境省の新たなミッション

資料2:地球温暖化対策に係る中長期ロードマップ(議論のたたき台)(案)

マートシティ 省エネルギー対策の推進 <ビル 工場等における省エネルギー対策の推進 > 大規模事業所が対象のキャップ & トレード制度 * ( 以下 C&T 制度 という ) について 2020 年度からの第 3 計画期間に向け 専門家による検討会の設置に係る準備等を実施 新規 東京 2020 大会

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資料 2 平成 27 年度の政策対話等の実施実績及び予定について ( 未定稿 ) 1. 概要 平成 27 年度は 以下の取組につき 各国の状況に応じ組み合わせて実施 (1) 各国との政策対話の実施 (2) 対話の場を活用した 我が国食関連産業と先方政府 先方民間企業のとの情報共有 マッチングの促進

緒論 : 電気事業者による地球温暖化対策への考え方 産業界における地球温暖化対策については 事業実態を把握している事業者自身が 技術動向その他の経営判断の要素を総合的に勘案して 費用対効果の高い対策を自ら立案 実施する自主的取り組みが最も有効であると考えており 電気事業者としても 平成 28 年 2

参考 内部評価結果調書 ( 施策評価 4) 施策名 新しいしいエネルギーエネルギーの導入導入と活用 担当部局 農林水産環境部 担当部局長の氏名 緒方和之 PLAN 総合計画 ( 前期基本計画 ) 基本方針 ( 政策 ) 計画項目 ( 施策 ) Ⅱ 環境循環都市 2 新しいエネルギーの導入と活用 施策

事業の概要 平成 27 年 12 月にパリ近郊で開催された気候変動枠組条約第 21 回締約国会議 (COP21) で採択された パリ協定 では自治体を含む様々なステークホルダーの自主的な取組の重要性が強調され 都市間連携を通じた低炭素都市形成への取組の更なる強化が期待されています 環境省では 低炭素

資 料 5 低炭素社会づくりに向けて

政策体系における政策目的の位置付け エネルギー基本計画 ( 平成 22 年 6 月 18 日閣議決定 ) において 一次エネルギー供給に占める再生可能エネルギーの割合を 2020 年までに 10% とすることを目指す と記載 地球温暖化対策基本法案 ( 平成 22 年 10 月 8 日閣議決定 )

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( 太陽光 風力については 1/2~5/6 の間で設定 中小水力 地熱 バイオマスについては 1/3~2/3 の間で設定 )) 7 適用又は延長期間 2 年間 ( 平成 31 年度末まで ) 8 必要性等 1 政策目的及びその根拠 租税特別措置等により実現しようとする政策目的 長期エネルギー需給見通

公開用_ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の定義と評価方法(150629)

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問題意識 民生部門 ( 業務部門と家庭部門 ) の温室効果ガス排出量削減が喫緊の課題 民生部門対策が進まなければ 他部門の対策強化や 海外からの排出クレジット取得に頼らざるを得ない 民生部門対策において IT の重要性が増大 ( 利用拡大に伴う排出量増加と省エネポテンシャル ) IT を有効に活用し

4 木質バイオマス発電設備 (2 万 kw 未満 木質バイオマス燃料の年間利用率 80% 以上と見込まれるもの ) < 下記要件のいずれかを満たすもの > 年間稼働率 80% 以上と見込まれるもの kw あたりの資本費一定以下 2,000kW 未満 62 万円 /kw 以下 2,000kW 以上 2

日本の気候変動対策支援イニシアティブ2018(日本語)

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東洋インキグループの環境データ(2011〜2017年)

2014PSA01_11_報告書和文概要

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

資料3-1 温室効果ガス「見える化」の役割について

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Microsoft Word リリース.doc

プロジェクト登録一覧 別添 1 プロジェクト登録申請日 プロジェクト概要 適用方法論 方法論番号名称 / 新設 プロジェクト実施場所 認証予定期間開始日 認証予定期間終了日 排出削減量 吸収量 ( 総量 ( 見込 )) 審査機関 1 69 平成 27 年 3 月 6 日 社会福祉法人加茂つくし会 千

1. 目的 実施計画 高度なエネルギーマネジメント技術により 需要家側のエネルギーリソースを統合的に制御することで バーチャルパワープラントの構築を図る < 高度なエネルギーマネジメント技術 > 蓄熱槽を活用した DR 複数建物 DR 多彩なエネルギーリソースのアグリゲーション < 便益 > 系統安

UIプロジェクトX

参考資料3(第1回検討会資料3)

内の他の国を見てみよう 他の国の発電の特徴は何だろうか ロシアでは火力発電が カナダでは水力発電が フランスでは原子力発電が多い それぞれの国の特徴を簡単に説明 いったいどうして日本では火力発電がさかんなのだろうか 水力発電の特徴は何だろうか 水力発電所はどこに位置しているだろうか ダムを作り 水を

平成17年度

地球温暖化対策のための税の効果について 1. 平成 20 年 11 月中央環境審議会グリーン税制専門委員会 環境税等のグリーン税制に係るこれまでの議論の整理 より 税収を温暖化対策の費用に充てる 又は温暖化対策に係る減税に活用する場合 CO 2 削減に関し大きな効果が見込める ( 前略 ) 環境利用

目次 平成 30 年 6 月環境経済観測調査地域別統計表 ページ 表 A 地域別対象企業数及び回答率 1 表 1-1 我が国の環境ビジネス全体の業況 主業別 2 表 1-2 発展していると考える環境ビジネス 4 表 2-1(1) 現在行っている環境ビジネス数 主業別 6 表 2-1(2) 現在行って

バイオ燃料

取組概要 ( 申請書からの転記 ) 全 般 排 出 量 の 認 識 取組名称 認証取得者名取組の概要 適用したカーボン オフセット第三者認証基準のバージョン認証の有効期間オフセット主体認証ラベルの使途 認証対象活動 認証番号 :CO 有効期間満了報告書受領済み 持続可能な島嶼社会の発展に

資料2-1 環境省説明資料

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2010 年 12 月環境経済観測調査統計表 目次 ページ 表 1(1) 主業別 資本金別対象企業数及び回答率 1 表 1(2) 主業別 資本金別回答企業数及び構成比 1 表 2-1 我が国の環境ビジネス全体の業況 資本金別 主業別 2 表 2-2 発展していると考える環境ビジネス 資本金別 主業別

3 地球温暖化対策の推進に関する方針及び推進体制 (1) 地球温暖化対策の推進に関する方針 [ 基本理念 ] 人類が自然と調和し 未来にわたり持続可能な発展を実現するため NTT グループ地球環境憲章に則り NTT 西日本はグループ会社と一体になって 全ての企業活動において地球環境の保全に向けて最大

Trung Tâm Phát Triển Sáng Tạo Xanh

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水素供給設備整備事業費補助金平成 28 年度概算要求額 62.0 億円 ( 新規 ) 省エネルギー 新エネルギー部燃料電池推進室 事業の内容 事業イメージ 事業目的 概要 燃料電池自動車 (FCV) は 水素を燃料とする自動車で 内外の自動車メーカーによって 開発競争が進め

援 GHGインベントリ策定にかかる技術移転等 気候変動対策を推し進めるための包括的な支援を実施した 同プロジェクトの成果として 国家気候変動緩和行動計画 (RAN-GRK) に基づき州気候変動緩和行動計画 (RAD-GRK) の策定が進められるとともに 国家気候変動適応行動計画 (RAN-API)

(実施方針)P11013地球温暖化対策技術等普及推進事業(セット)

これま2005 年京都議定書発効(Q1. 今年の南アフリカ ダーバンでの COP17 の焦点は何ですか? (A) 先進国( 米国除く ) が温室効果ガスの排出削減義務を負っている京都議定書第 1 約束期間が来年 (2012 年 ) 末で終了します その後の2013 年以降の新たな法的枠組みをどうする


2 政策体系における政策目的の位置付け 3 達成目標及び測定指標 1. 地球温暖化対策の推進 1-2 国内における温室効果ガスの排出抑制 租税特別措置等により達成しようとする目標 2030 年の電源構成における再生可能エネルギーの割合を 22~24% とする 租税特別措置等による達成目標に係る測定指

ISO 9001 ISO ISO 9001 ISO ISO 9001 ISO 14001

Q1 1

クリエイティブネットワークセンター大阪 メビック扇町

Transcription:

二国間クレジット制度に関する環境省の取組 平成 27 年 3 月 環境省地球環境局地球温暖化対策課 市場メカニズム室長川上毅

二国間クレジット制度 (JCM ) について Joint Crediting Mechanism 途上国への優れた低炭素技術等の普及を通じ 地球規模での温暖化対策に貢献するとともに 日本からの温室効果ガス排出削減等への貢献を適切に評価し 我が国の削減目標の達成に活用する 国連気候サミット ( 平成 26 年 9 月 ) において 安倍総理が JCMを着実に実施すること を表明する等 政府全体としてJCMを推進 現在 インドネシア ベトナム等の12か国と署名済み その他の国とも署名に向けた協議を行っており 署名国の増加に向けて取組中 JCMを推進するため JCMプロジェクトの組成に係る支援 ( 設備補助事業 JICA 等連携資金 ADB 拠出金 NEDO 実証事業によるプロジェクト支援 実現可能性調査等 ) 及びJCMの手続に係る支援を実施 日本 日本の削減目標達成に活用 優れた低炭素技術等の普及や緩和活動の実施 両国代表者からなる合同委員会で管理 運営 クレジット ホスト国 JCM プロジェクト 計測 報告 検証 温室効果ガスの排出削減 吸収量 署名国 (12 か国 2015 年 2 月時点の署名順 ) モンゴル バングラデシュ エチオピア ケニア モルディブ ベトナム ラオス インドネシア コスタリカ パラオ カンボジア メキシコ 2

国連気候サミット安倍総理スピーチ ( 抜粋 ) ( 平成 26 年 9 月 23 日 ) 次は技術の革新と普及です イノベーションは2050 年世界半減への鍵です 日本は, そのエネルギー効率を世界最高水準に導いた技術革新を今後も推進するとともに, 世界の産官学の英知を結集する国際フォーラムとして ICEF の第一回を来月, 東京で開催します また, 省エネルギーの国際的なハブを東京に設置するとともに, 署名国が12か国に至った二国間クレジット制度を着実に実施し, 優れた技術を国際社会に広め, 世界の削減に貢献します さらに, 温室効果ガスの排出量を監視 検証する衛星を打ち上げ, データを世界規模で相互活用します 3

4 民間企業における環境省 JCM 設備補助事業活用のメリット 再生可能エネルギーや優れた省エネルギー技術は 従来型技 術と比較してランニングコストを低減することができるものの 初期投資の高さがネックとなり途上国において導入することが難しいことが多い これらの優れた低炭素技術について JCMプロジェクトの組成に係る支援によって初期投資負担を軽減することにより 途上国における導入を促進することが可能

2015 年度予算 ( 案 ): 年間 24 億円かつ 3 か年 ( 合計 72 億円 ) (2014 年度予算は年間 12 億円かつ 3 か年 ) 初期投資費用の最大 1/2 を補助 環境省 JCM 設備補助事業 日本国政府 国際コンソーシアム ( 日本の民間団体を含む ) MRV の実施により GHG 排出削減量を測定 クレジットの発行後は 1/2 以上を日本政府に納入 補助対象者 ( 日本の民間団体を含む ) 国際コンソーシアム 補助対象 エネルギー起源 CO2 排出削減のための設備 機器を導入する事業 ( 工事費 設備費 事務費等を含む ) 事業実施期間最大 3 年間 補助対象要件 補助交付決定を受けた後に設備の設置工事に着手し 平成 29 年度内に完工すること また JCMプロジェクトとしての登録及びクレジットの発行を目指すこと 5

リープフロッグ 平成 25 年度予算 百万円 一足飛び 型発展の実現に向けた資金支援 (JICA 等連携資金 /ADB 拠出金 ) 低炭素技術普及のための資金補助アジア開発銀行信託基金 2015 年度予算 ( 案 )(2014 年度予算 ) 年間 18 億円かつ4か年合計 72 億円 (42 億円 ) スキーム JICAなど政府系金融機関が支援するプロジェクトと連携しつつ 排出削減を行うプロジェクトを支援するための資金補助を実施目的初期コストは高価でも排出削減効果が高い我が国の先進的な技術を活用し 従来よりも幅広い分野で 都市や地域全体をまるごと低炭素化し JCMでのクレジット化を図る 2015 年度予算 ( 案 ) (2014 年度予算 ) 18 億円 (18 億円 ) スキーム導入コスト高から ADBのプロジェクトで採用が進んでいない優れた低炭素技術がプロジェクトで採用されるように ADBの信託基金に拠出した資金で その追加コストを軽減する目的 ADB による開発支援を 一足飛び の低炭素社会への移行につなげるとともに JCM でのクレジット化を図る JICA 等 連携 海外投融資等の資金協力 / 投資金融等 JICA 等支援プロジェクト 連携 上下水道 水環境事業焼却炉 コベネフィット案件 地熱 再生可能エネルギー 交通 (MRT BRT 等 ) 環境省 拠出金 補助金 低炭素技術普及のための資金補助 アジア開発銀行信託基金 資金支援 資金支援 JCM プロジェクト 優れた低炭素技術 ADB プロジェクト GHG 削減 6

環境省 JCM プロジェクト設備補助事業 (2013 2014 年度 ) モンゴル : 高効率型熱供給ボイラの集約化に係る更新 新設 ( 数理計画 ) ベトナム : 卸売市場における有機廃棄物メタン発酵およびガス利用事業 ( 日立造船 ) デジタルタコグラフを用いたエコドライブ ( 日本通運 ) 送配電網におけるアモルファス高効率変圧器の導入 ( 裕幸計装 ) バングラデシュ : 省エネ型ターボ冷凍機を利用した工場設備冷却 ( ダッカ市郊外 )( 荏原冷熱システム ) パラオ : 島嶼国の商用施設への小規模太陽光発電システム ( ハ シフィックコンサルタンツ ) 商業施設への小規模太陽光発電システム導入プロジェクト Ⅱ( ハ シフィックコンサルタンツ ) 学校への小規模太陽光発電システム導入プロジェクト ( ハ シフィックコンサルタンツ ) ケニア : サファリロッジ等への太陽光発電導入によるディーゼル燃料代替 ( アンジェロセック ) モルディブ : 校舎屋根を利用した太陽光発電システム導入プロジェクト ( ハ シフィックコンサルタンツ ) マレーシア : オフィスビル向け太陽光発電の導入 (NTT データ研究所 ) インドネシア : 工場空調及びプロセス冷却用のエネルギー削減 (Batang 市 )( 荏原冷熱システム ) コンビニエンスストア省エネ ( ローソン ) コールドチェーンへの高効率冷却装置導入 ( 前川製作所 ) 冷温同時取出し型ヒートポンプ導入による省エネルギー ( 豊田通商 ) 工場空調及びプロセス冷却用のエネルギー削減 ( 荏原冷熱システム ) セメント工場における廃熱利用発電 (JFE エンジニアリング ) 無電化地域の携帯基地局への太陽光発電ハイブリッドシステムの導入 ( 伊藤忠商事 ) 自動車部品工場のアルミ保持炉へのリジェネバーナー導入による省エネルギー化 ( 豊通マシナリー ) 省エネ型ターボ冷凍機を利用した工場設備冷却 ( 荏原冷熱システム ) 製紙工場における省エネ型段ボール古紙処理システムの導入 ( 兼松 ) 省エネ型織機導入プロジェクト ( 東レ ) 2013 年度 7 採択案件 (3 ヶ国 ) 2014 年度 15 採択案件 (7 ヶ国 ) 7

環境省 JCM 案件組成調査 / 実現可能性調査 /REDD+ 実証調査 (2014 年度 ) -- JCM 案件組成調査 (PS) -- JCM 実現可能性調査 (FS) -- REDD+ 実証調査 (REDD+) バングラデシュ : 織布分野における高効率エアジェット織機導入による省エネルギー 繊維工場染色過程における廃熱回収 利用技術の推進 スリランカ : 10MW 級バイオマス利用発電によるグリッド電力代替 モルディブ : エネルギー管理システム (EMS) を用いた太陽光発電 蓄電池利用システム モンゴル : 10MW 級太陽光発電施設の導入によるエネルギー供給の安定化 保温施工による石炭火力発電所の効率改善 ラオス : セメント焼成工程における農業系バイオマスによる石炭代替 ルアンパバーン県における REDD+ カンボジア : プノンペン水道公社における浄水場設備の高効率化によるエネルギー削減 プレイロング地域及びセイマ地域における REDD+ パラオ : 小規模太陽光発電 コスタリカ : タクシー用途での電気自動車利用促進 エチオピア : 20MW 級地熱発電 ケニア : 超々節水トイレ導入による省エネルギー ミャンマー : ヤンゴン市における廃棄物発電 パーム製油廃水 (POME) からの発酵メタン利用と環境改善 ベトナム : ホーチミン市における統合型廃棄物発電 浄水施設における最適ポンプ導入に係る省エネルギー 灌漑用高効率ポンプ導入による省エネルギー ラオカイ省における 40MW 級水力発電 生ごみと腐敗槽汚泥の混合処理によるバイオガス回収利用 製糖工場におけるバガス利用コジェネレーションの導入 インドネシア : ホテルにおけるコジェネレーションシステムの導入 板ガラス製造工場における廃熱回収 発電 製紙工場における省エネ型段ボール古紙処理システムの導入 3.7MW 流れ込み式小水力発電 情報通信技術を活用した REDD+ 事業実施の効率化 8

環境省 JCM 大規模案件形成可能性調査 (2014 年度 ) 採択案件一覧 1. インドにおける低炭素技術の利用促進のための実現可能性調査 ( グジャラート州 マハラシュトラ州 パンジャブ州等 ) 2. インドネシアにおける省エネ推進ファイナンススキーム構築実施可能性調査 ( ジャカルタ バリ ) 3. インドネシア国スラバヤ市低炭素都市計画策定支援事業 ( スラバヤ ) 4. JCM 拡大のための低炭素車両等向けのエコリース スキームの可能性調査 ( インドネシア全国 ) 5. バンドン市 川崎市の都市間連携による低炭素都市形成支援事業 ( バンドン ) 6. アンコール遺跡地域における JCM を活用した環境文化都市形成支援調査 ( シェムリアップ ) 7. JCM を活用したタイ王国バンコク都の気候変動マスタープラン実施支援調査 ( バンコク ) 8. タイにおける自動車排出 CO2 を削減する為の日本製中古エンジン導入促進事業 ( バンコク ) 9. フロン類の回収 破壊処理の戦略的推進事業 ( バンコク / ジョホールバル ) 10. 島嶼国低炭素化 / 適応モデル としての再生可能エネルギー利用型避難施設導入検証プロジェクト ( パラオ等 ) 11. パラオ共和国における低炭素社会実現のための包括的資源循環システム事業化可能性調査事業 ( パラオ ) 12. キエンザン省 神戸市連携によるエコアイランド実現可能性調査 ( フーコック島 ) 13. 北九州市との連携によるハイフォン市グリーン成長計画策定支援事業 ( ハイフォン ) 14. ホーチミン市 大阪市連携による低炭素都市形成支援調査 ( ホーチミン ) 15. マレーシア イスカンダル開発地域における温室効果ガス排出削減プロジェクト大規模形成可能性調査事業 ( イスカンダール ) 16. ミャンマー エーヤワディ地域における低炭素型コミュニティのための籾殻発電システムの可能性調査 ( エーヤワディ地域 ) 17. モンゴル国ウランバートルの発電送配電における案件組成及び他都市電力系統に対する水平展開可能性調査 ( ウランバートル ) 18. モンゴルにおけるプログラム型 JCM 支援スキームの実現可能性調査 ( ウランバートル ) 19. ビエンチャン特別市 京都市連携による低炭素歴史都市形成に資する JCM 事業調査 ( ビエンチャン ) 1 16 17 1 8 8 19 7 9 6 12 13 1 4 9 15 2 5 3 4 10 11 9