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学校給食実施基準施行通知

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学校給食摂取基準の策定について(報告)

2) エネルギー 栄養素の各食事からの摂取割合 (%) 学年 性別ごとに 平日 休日の各食事からのエネルギー 栄養素の摂取割合を記述した 休日は 平日よりも昼食からのエネルギー摂取割合が下がり (28~31% 程度 ) 朝食 夕食 間食からのエネルギー摂取割合が上昇した 特に間食からのエネルギー摂取

スライド 1

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学校給食摂取基準の活用 学校給食摂取基準は全国平均を示したものであるから その考え方を踏まえた上で 各学校の実態に応じた摂取基準 ( 給与栄養目標量 ) 作成する必要がある EER 算出シートに数字を打ち込めば EER( 推定エネルギー必要量 ) は算出できるが 専門職 ( 管理栄養士 栄養士 )

2. 栄養管理計画のすすめ方 給食施設における栄養管理計画は, 提供する食事を中心とした計画と, 対象者を中心とした計画があります 計画を進める際は, それぞれの施設の種類や目的に応じて,PDCA サイクルに基づき行うことが重要です 1. 食事を提供する対象者の特性の把握 ( 個人のアセスメントと栄

Taro-4

小学生のカルシウム摂取量に寄与する食品の検討 小学生のカルシウム摂取量に寄与する食品の検討 小川瑞己 1 佐藤文佳 1 村山伸子 1 * 目的 小学生のカルシウム摂取の実態を把握し 平日と休日のカルシウム摂取量に寄与する食品を検討する 方法 2013 年に新潟県内 3 小学校の小学 5 年生全数 3

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2214kcal 410g 9.7g 1 Point Advice

PowerPoint プレゼンテーション

実践内容 (1) 視点 1 教育活動全体で推進できるよう 指導体制を整備し 食に関する指導の充実 を図る 1 食育全体計画の整備既存の食育全体計画を見直し 教科 学級活動における食に関する指導の時間を確保するとともに 栄養教諭とのティーム ティーティング ( 以下 TT) についても明記した また


(Microsoft Word - \217\254\212w\202U\224N\201i\216R\217\343\201j.doc)

1 栄養成分表示を活用してみませんか? 媒体の内容 1 ページ 導入 ねらい : 栄養成分表示 とは 食品に含まれているエネルギー及びたんぱく質 脂質 炭水化物 食塩相当量などを表示したものであることを理解する 栄養成分表示を見たことがありますか? と問いかけ 普段から栄養成分表示を見ているか 見て

栄養成分等の分析方法等及び「誤差の許容範囲」の考え方について

栄養表示に関する調査会参考資料①

コラム授業力の向上について食育では 生涯にわたって健全な心と身体を培い豊かな人間性を育んでいきます そのためには 教師の授業力が一つの鍵になることはいうまでもありません そこで どのような授業を行えば 子どもたちに望ましい生活習慣等が定着するのか 小学校 中学校授業評価システムガイドライン ( 平成

Shokei College Investigation into the Physical Condition, Lifestyle and Dietary Habits of the Members of a Boy s Soccer Team and their Families (1) Ph

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

活実態と関連を図りながら重点的に指導していきたい また, 栄養教諭による給食献立の栄養バランスや食事によるエネルギー量を基盤として, グループごとに話合い活動を取り入れるなどの指導の工夫を行いたい また, 授業の導入にアイスブレイクや, カード式発想法を取り入れることにより, 生徒が本気で語ることが

Microsoft Word - P  第1部(第1表~第6表)

Taro-自立活動とは

日本スポーツ栄養研究誌 vol 目次 総説 原著 11 短報 19 実践報告 資料 45 抄録

県立学校職員 ( 趣旨 ) 第 1 条この要綱は 地方公務員法 ( 昭和 25 年法律第 261 号 ) 第 15 条の2 第 1 項第 5 号の規定に基づき 山形県教育委員会における職員 ( 学校教育法 ( 昭和 22 年法律第 26 号 ) 第 7 条に規定する校長及び教員等 ) の標準職務遂行

BDHQ1_3_5_151123basic.xls

平成 30 年度広島県立庄原特別支援学校食に関する年間指導計画小学部重複障害学級 食べ物と健康との関わりについて知ろう 給食について知ろう 学習 遊びの指 導 生活単元 給食の食材や献立について知る 正しい手洗いを身に付ける 協力して配膳ができる 食後の片付けができる しっかりかむ習慣を身に付け,

私の食生活アセスメント

資料2 これまでの学校における食育の取組について

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学校給食摂取基準の策定について(報告)

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

保健機能食品制度 特定保健用食品 には その摂取により当該保健の目的が期待できる旨の表示をすることができる 栄養機能食品 には 栄養成分の機能の表示をすることができる 食品 医薬品 健康食品 栄養機能食品 栄養成分の機能の表示ができる ( 例 ) カルシウムは骨や歯の形成に 特別用途食品 特定保健用

02-01 ビジョンの基本的考え方

次世代ヘルスケア産業協議会第 17 回健康投資 WG 資料 6 職場における食生活改善の質の向上に向けて 武見ゆかり第 6 期食育推進評価専門委員会委員 ( 女子栄養大学教授, 日本栄養改善学会理事長 )

第 4 章 地域における食育の推進 1 栄養バランスに優れた 日本型食生活 の実践 ごはんを中心に 魚 肉 牛乳 乳製品 野菜 海藻 豆類 果物 茶など多様な副食などを組み合わせて食べる 日本型食生活 は 健康的で栄養バランスにも優れている 農林水産省では 日本型食生活 の実践等を促進するため 消費

gh 第 6 学年 3 組家庭科学習指導案 単元名 : わたしは料理家 ~ おすすめ給食献立を考えよう ~ 朝食から健康な 1 日の生活を 男子 15 名 女子 14 名計 29 名 指導者 T1 宮地仁美 ( 学級担任 ) T2 須山明香 ( 栄養教諭 ) 題材について 小学校学習指導要領家庭科第

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食育に関するアンケート

第 1 章総則第 1 教育課程編成の一般方針 1( 前略 ) 学校の教育活動を進めるに当たっては 各学校において 児童に生きる力をはぐくむことを目指し 創意工夫を生かした特色ある教育活動を展開する中で 基礎的 基本的な知識及び技能を確実に習得させ これらを活用して課題を解決するために必要な思考力 判

栄養管理報告書 ( 保育所 幼稚園等 ) 保健所長 殿 年 月分 施設名所在地管理者名電話番号 Ⅰ 施設種類 Ⅱ 食事区分別 1 日平均食数及び食材料費 Ⅲ 給食従事者数 1 幼稚園 2 保育所 ( 認可 ) 3 認定こども園 4 その他 ( 認証保育所等 ) 食数及び食材料費 施設側 ( 人 )


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Taro-07_学校体育・健康教育(学

PowerPoint プレゼンテーション

Ⅳ 第 2 次計画の目標 : 第 2 次計画で新たに設定した項目 府民主体 府民と行政と団体 行政と団体 1 内 容 新 規 栄養バランス等に配慮した食生活を送っている府民の割合 2 朝食欠食率 第 1 次計画策定時 35 現状値 第 2 次計画目標 第 2 次基本計画目標 24% 15% 60%

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目次 < 栄養表示の特徴 > 栄養表示の特徴 1 < 健康 栄養政策と栄養表示の関係 > 健康 栄養政策と栄養表示基準 2 健康 栄養政策と栄養表示 3 健康 栄養政策と栄養表示の関係 4 21 世紀における国民健康づくり運動 ( 健康日本 21) の具体的な推進について 5 < 栄養表示の重要性の

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24013 パインアップルすりおろし パインアップルすりおろし エネルギー (kcal) 68 ナトリウム (mg) 10 水分 (g) 83 カリウム (mg) 81 たんぱく質 (g) 0.4 ビタミンC(mg) 48 炭水化物 (g) 16.3 食塩相当量 (g) 0 エネルギー

平成 29 年度広島県立庄原特別支援学校食に関する年間指導計画小学部重複障害学級 遊びの指導 生活単元学習 給食の食材や献立について知る 正しい手洗いを身に付ける 協力して配膳ができる 給食の食材や献立について知る バランスよく, 何でも食べる 必要な水分を上手に摂取する 食後の片付けができる しっ

(3) 生活習慣を改善するために

< 委託業務説明書 > 1 平成 20 年度事業実施において明らかとなった課題当初企画 予定していたとおり市民に使用しやすく 親しみが持て かつ利用価値が高い食育推進に資するポータルサイトの構築に努めてきた 食育情報の発信については 簡単に行うことができるようブログを活用した情報発信の仕組みの構築を

Ⅰ. 調査概要 1. 調査目的児童の食事状況を調査し 食品の摂取状況や栄養摂取量等を把握することにより 食の指導 教育に活用し 児童の正しい食習慣の育成に役立てるための資料とする 2. 調査の対象者及び種類佐賀市内の小学校 7 校に在籍する小学 5 年生の男子 117 人 女子 118 人の計 23

青年期を対象とした携帯食事手帳システムの提供 目 次 1. 目的 1 2. 携帯食事手帳システムの概要 1 (1) システムの基礎データ 1 (2) 利用方法 1 (3) 確認できる情報 1 3. 携帯食事手帳利用の手引き 2 (1) 携帯食事手帳 (QRコード) 3 (2) 料理選択の仕方 4 (

食品群別栄養素等摂取量 - 食品群 栄養素別 摂取量 - 総数 歳 E B 1 B 2 C 飽和一価不飽和 n-6 系 n-3 系脂肪酸脂肪酸脂肪酸脂肪酸 mg g 総量 水溶性 不溶性 μgre 1 μg mg 2 μg mg mg mgne 3 mg μg μg mg mg mg g

4 身体活動量カロリズム内に記憶されているデータを表計算ソフトに入力し, 身体活動量の分析を行った 身体活動量の測定結果から, 連続した 7 日間の平均, 学校に通っている平日平均, 学校が休みである土日平均について, 総エネルギー消費量, 活動エネルギー量, 歩数, エクササイズ量から分析を行った

アレルギー疾患対策基本法 ( 平成二十六年六月二十七日法律第九十八号 ) 最終改正 : 平成二六年六月一三日法律第六七号 第一章総則 ( 第一条 第十条 ) 第二章アレルギー疾患対策基本指針等 ( 第十一条 第十三条 ) 第三章基本的施策第一節アレルギー疾患の重症化の予防及び症状の軽減 ( 第十四条

- 2 - 改正する 次の表により 改正前欄及び改正後欄に対応して掲げるその標記部分に二重傍線を付した規定は 改正前欄に掲げる対象規定を改正後欄に掲げる対象規定として移動し 改正後欄に掲げる対象規定で改正前欄にこれに対応するものを掲げていないものは これを加える

第 3 4 学年 ( 複式学級 ) 学級活動指導案 平成 26 年 6 月 11 日 ( 水 ) 第 5 校時指導者教諭 ( 学級担任 ) 養護教諭 1 題材 バランスよく食べよう ( 第 3 学年及び第 4 学年 (2) 日常の生活や学習への適応及び健康安全キ食育の観点を踏まえた学校給食と望ましい

第 3 部食生活の状況 1 食塩食塩摂取量については 成人男性では平均 11.6g 成人女性では平均 10.1gとなっており 全国と比較すると大きな差は見られない状況にあります 図 15 食塩摂取量 ( 成人 1 日当たり ) g 男性

10.Z I.v PDF.p

3 12 西中学校給食予定献立表 冬野菜のオムレツ味噌ドレッシングサラダじゃこ豆ぶどうゼリー TEL: kcal トンテキほうれん草ゅうまい春雨とひじきの和え物レモンゼリー ニラ玉焼き枝豆とコーンのサラダフルーツヨーグルト 39.g 2.g キャベツのイタリアンサラダりんご缶 キャベ

平成 28 年度 第 1 回境港市学校給食センター運営委員会 1 日時 : 平成 28 年 10 月 27 日 ( 木曜日 )10:00~ 2 場所 : 境港市学校給食センター研修室 3 内容 (1) 報告事項 1 平成 28 年度学校給食の実績について 2 学校給食センターの取組について 3 アイ

- 2 - 改正後改正前(定義)(定義)第一条この省令において 鉄道事業 鉄道事業者又は新線とは 鉄道第一条この省令において 鉄道事業 鉄道事業者又は新線とは 鉄道軌道整備法(昭和二十八年法律第百六十九号 以下 法 という )軌道整備法(昭和二十八年法律第百六十九号 以下 法 という )第二条に規定


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小学校 第○学年 学級活動(給食)指導案

1カップ 74gあたり エネルギー (kcal) 57 ビタミンE(mg) 14 ブイ クレスゼリーカップタイプりんご水分 (g) 59 ビタミンB1(mg) 2.1 たんぱく質 (g) 0.5 ビタミンB2(mg) 2.1 脂質 (g) 0 ナイアシン (mg) 10.5 炭水化物 (

平成 29 年度食育活動の全国展開委託事業報告書 ( 食生活と農林漁業体験に関する調査 ) 平成 30 年 2 月

1カップ 74gあたり 6311 エネルギー (kcal) ブイ クレスゼリーカップタイプりんご水分 (g) たんぱく質 (g) 脂質 (g) ナイアシン (mg) 1.5 炭水化物 (g) ナトリウム (mg) 22 ビタミンB12(μg)

(5) 食事指導食事指導は 高血圧の改善 耐糖能障害の改善 代謝異常の改善について 各自の栄養状況 意欲などに応じて目標をたて これを達成できるよう支援する形で行った 開始時点で 食事分析を行い 3ヶ月ごとに 2 回進捗状況を確認する面接を行った 1 年後に終了時点の食事分析を行った 各項目の値の増

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

Microsoft Word 栄マネ加算.doc

61023 明治インスロー 1 本 200mlあたり エネルギー (kcal) 200 ビオチン (μg) 30 水分 (g) パントテン酸 (mg) 2.00 たんぱく質 (g) 10.0 ビタミンC(mg) 80 脂質 (g) 6.6 コリン (mg) 36.4 炭水化物 (g) 2

芥川小学校5年家庭科 学習指導案

01_告示(本文)案文_171121

Microsoft PowerPoint - 補足資料(セット版-2).ppt

(2) 望ましい食習慣や知識の習得 ( 関連目標 ) 子どもたちが 食習慣や知識を習得することは 生涯にわたって健全な食生活を実践していくために重要です そこで 学校では家庭科や学校行事等における調理実習等の体験を通して 児童生徒が食に関する正しい知識や技能を習得できるようにするとともに 家庭での実

Microsoft Word - 【案1】登録認証機関立入要領改正通知(Ver )

六十五歳以上七十歳未七十歳以上 三 九三〇円一五 二九一円 三 九三〇円一三 二八四円 附則 1 この告示は 平成四年四月一日から施行し この告示の施行の日 ( 以下 施行日 という ) 以後の期間に係る年金たる補償に係る平均給与額及び施行日以後に支給すべき事由が生じた休業補償に係る平均給与額につい

結果の概要 1 栄養 食生活に関する状況 (1) 野菜の摂取状況 20 歳以上における 1 日の野菜摂取量の平均値は 288.1g 性別にみると男性 297.1g 女性 281.1g 年齢階級別にみると 男女ともに 40 歳代で最も少ない 図 1 野菜摂取量の平均値 (20 歳以上 性 年齢階級別

第3章 学校給食での対応

H27地 08 子どもの食と栄養

工業教育資料347号

(2) 学校給食用物資の取扱予定数量 分類 平成 29 年度 平成 28 年度 増減 基本物資 ( 主食 ) 取扱数量 パン 17,476,000 食 17,861,000 食 385,000 食 米飯 82,894,000 食 82,695,000 食 199,000 食 めん類 9,900,00

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3 前項の規定にかかわらず 満 3 歳以上の子どもの教育及び保育時間相当利用児の保育に従事する職員は 保育士の資格を有する者でなければならない ただし 幼稚園型認定こども園又は地方裁量型認定こども園にあっては 保育士の資格を有する者を当該職員とすることが困難であると認められるときは 幼稚園の教員の免

●アレルギー疾患対策基本法案

★02レジオネラ指針【新旧・案文】日付・番号入り

栄養成分表示ハンドブック-本文.indd

小林真琴 小林良清 おり 3) 保健衛生指標のみならず食生活にも特徴があることがうかがえる 国民健康 栄養調査は全国を対象に実施している調査で国民全体の状況把握が目的のため 各都道府県別の状況を把握できる調査設計にはなっていない そのため 平成 24 年国民健康 栄養調査結果の概要において都道府県別

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

食育に関するアンケート

Transcription:

適切な対応が図られるよう配慮願います 記 1 学校給食摂取基準の概要 (1) 学校給食摂取基準 については 別表にそれぞれ掲げる基準によること (2) 学校給食摂取基準 については 厚生労働省が策定した 日本人の食事摂取基準 ( 以下 食事摂取基準 という )(2015 年版 ) を参考 とし その考え方を踏まえるとともに 厚生労働科学研究費補助金により行われた循環器疾患 糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業 食事摂取基準を用いた食生活改善に資するエビデンスの構築に関する研究 ( 以下 食事状況調査 という ) 及び 食事状況調査 の調査結果より算出した 小学 3 年生 5 年生及び中学 2 年生が昼食である学校給食において摂取することが期待される栄養量 ( 以下 昼食必要摂取量 という ) 等を勘案 し 児童又は生徒 ( 以下 児童生徒 という ) の健康の増進及び食育の推進を図るために望ましい栄養量を算出したものである したがって 本基準は児童生徒の 1 人 1 回当たりの全国的な平均値を示したものであるから 適用に当たっては 児童生徒の個々の健康及び生活活動等の実態並びに地域の実情等に十分配慮し 弾力的に運用すること (3) 学校給食摂取基準 についての基本的な考え方は次のとおりである なお 各基準値等の単位及び表示方法は 食事摂取基準 と同様とした 1 エネルギー 学校給食摂取基準 の推定エネルギー必要量の算定に当たっては 文部科学省が毎年度実施する学校保健統計調査の平均身長から求めた標準体重と食事摂取基準で用いている身体活動レベルのレベル Ⅱ( ふつう ) により算出した 1 日の必要量の 3 分の 1 を基準値とした 2 たんぱく質 食事摂取基準 の目標量を用いることとし 学校給食による摂取エネルギー全体の 13%~20% を基準値とした 3 脂質 食事摂取基準 の目標量を用いることとし 学校給食による摂取エネルギー全体の 20%~30% を基準値とした 4 ナトリウム ( 食塩相当量 ) 昼食必要摂取量 を算出すると 小学生は 0.1g 未満 中学生は 0.2 g 未満であり これに基づくと献立作成上味付けが困難となることから 食事摂取基準 の目標量の 3 分の 1 未満を基準値とした 5 カルシウム

昼食必要摂取量 を算出すると 食事摂取基準 の推奨量の 50% を超えているが 献立作成の実情に鑑み 食事摂取基準 の推奨量の 50% を基準値とした 6 マグネシウム 昼食必要摂取量 を算出すると 小学生は 食事摂取基準 の推奨量の 3 分の 1 以下であるが 中学生は約 40% である このため 児童については 食事摂取基準 の推奨量の 3 分の 1 程度を 生徒については 40% を基準値とした なお 従来の 学校給食摂取基準 においては 配慮すべき値として 表の注に規定していたが 中学生において不足している現状が見られることから 学校給食摂取基準 の表中の基準値とした 7 鉄 昼食必要摂取量 を算出すると 食事摂取基準 の推奨量の 40% を超えているが 献立作成の実情に鑑み 食事摂取基準 の推奨量の 40% 程度とし 生徒は 3 分の 1 程度を基準値とした 8 ビタミン A 昼食必要摂取量 を算出すると 食事摂取基準 の推奨量の 40% を超えているが 献立作成の実情に鑑み 食事摂取基準 の推奨量の 40% を基準値とした 9 ビタミン B₁ 昼食必要摂取量 を算出すると 食事摂取基準 の推奨量の約 40% であることから 食事摂取基準 の推奨量の 40% を基準値とした 10 ビタミン B₂ 昼食必要摂取量 を算出すると 食事摂取基準 の推奨量の約 40% であることから 食事摂取基準 の推奨量の 40% を基準値とした 11 ビタミン C 昼食必要摂取量 を算出すると 食事摂取基準 の推奨量の 3 分 の 1 以下であるが 望ましい献立としての栄養バランスの観点から 食事摂取基準 の推奨量の 3 分の 1 を基準値とした 12 食物繊維 昼食必要摂取量 を算出すると 小学 3 年生は 食事摂取基準 の目標量の約 40% 小学 5 年生は約 3 分の 1 であることから 食事摂取基準 の目標量の 40% 以上を基準値とし 中学生は 40% を超えている が 献立作成の実情に鑑み 食事摂取基準 の目標量の 40% 以上を基準値とした 13 亜鉛 昼食必要摂取量 を算出すると 食事摂取基準 の推奨量の 3 分の 1 以下であるが 望ましい献立としての栄養バランスの観点から 食

事摂取基準 の推奨量の 3 分の 1 を学校給食において配慮すべき値とした 2 学校給食における食品構成について食品構成については 学校給食摂取基準 を踏まえ 多様な食品を適切に組み合わせて 児童生徒が各栄養素をバランス良く摂取しつつ 様々な食に触れることができるようにすること また これらを活用した食に関する指導や食事内容の充実を図ること なお 多様な食品とは 食品群であれば 例えば 穀類 野菜類 豆類 果実類 きのこ類 藻類 魚介類 肉類 卵 類及び乳類などであり また 食品名であれば 例えば穀類については 精白米 食パン コッペパン うどん 中華めんなどである また 各地域の実情や家庭における食生活の実態把握の上 日本型食生活の実践 我が国の伝統的な食文化の継承について十分配慮すること さらに 食事状況調査 の結果によれば 学校給食のない日はカルシウム不足が顕著であり カルシウム摂取に効果的である牛乳等についての使用 に配慮すること なお 家庭の食事においてカルシウムの摂取が不足している地域にあっては 積極的に牛乳 調理用牛乳 乳製品 小魚等についての使用に配慮すること 3 学校給食の食事内容の充実等について (1) 学校給食の食事内容については 学校における食育の推進を図る観点か ら 学級担任や教科担任と栄養教諭等とが連携しつつ 給食時間はもとより 各教科等において 学校給食を活用した食に関する指導を効果的に行えるよう配慮すること また 食に関する指導の全体計画と各教科等の年間指導計画等とを関連付けながら 指導が行われるよう留意すること 1 献立に使用する食品や献立のねらいを明確にした献立計画を示すこ と 2 各教科等の食に関する指導と意図的に関連させた献立作成とすること 3 地場産物や郷土に伝わる料理を積極的に取り入れ 児童生徒が郷土に関心を寄せる心を育むとともに 地域の食文化の継承につながるよう配慮すること 4 児童生徒が学校給食を通して 日常又は将来の食事作りにつなげることができるよう 献立名や食品名が明確な献立作成に努めること 5 食物アレルギー等のある児童生徒に対しては 校内において校長 学級担任 栄養教諭 学校栄養職員 養護教諭 学校医等による指導体制を整備し 保護者や主治医との連携を図りつつ 可能な限り 個々の児

童生徒の状況に応じた対応に努めること なお 実施に当たっては 公益財団法人日本学校保健会で取りまとめられた 学校生活管理指導表 ( アレルギー疾患用 ) 及び 学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイ ドライン 並びに文部科学省が作成した 学校給食における食物アレルギー対応指針 を参考とすること (2) 献立作成に当たっては 常に食品の組合せ 調理方法等の改善を図るとともに 児童生徒のし好の偏りをなくすよう配慮すること 1 魅力あるおいしい給食となるよう 調理技術の向上に努めること 2 食事は調理後できるだけ短時間に適温で提供すること 調理に当たっ ては 衛生 安全に十分配慮すること 3 家庭における日常の食生活の指標になるように配慮すること (3) 学校給食に使用する食品については 食品衛生法 ( 昭和 22 年法律第 2 33 号 ) 第 11 条第 1 項に基づく食品中の放射性物質の規格基準に適合していること (4) 食器具については 安全性が確保されたものであること また 児童生 徒の望ましい食習慣の形成に資するため 料理形態に即した食器具の使用に配慮するとともに 食文化の継承や地元で生産される食器具の使用に配慮すること (5) 喫食の場所については 食事にふさわしいものとなるよう改善工夫を行うこと (6) 望ましい生活習慣を形成するため 適度な運動 調和のとれた食事 十 分な休養 睡眠という生活習慣全体を視野に入れた指導に配慮すること また ナトリウム ( 食塩相当量 ) の摂取過剰や鉄の摂取不足など 学校給食における対応のみでは限界がある栄養素もあるため 望ましい栄養バランスについて 児童生徒への食に関する指導のみならず 家庭への情報発信を行うことにより 児童生徒の食生活全体の改善を促すことが望まれること 4 特別支援学校における食事内容の改善について (1) 特別支援学校の児童生徒については 障害の種類と程度が多様であり 身体活動レベルも様々であることから 学校給食摂取基準 の適用に当たっては 児童生徒の個々の健康や生活活動等の実態並びに地域の実情等に十分配慮し 弾力的に運用するとともに次の点に留意すること 1 障害のある児童生徒が無理なく食べられるような献立及び調理について十分配慮すること 2 食に関する指導の教材として 学校給食が障害に応じた効果的な教材となるよう創意工夫に努めること (2) 特別支援学校における児童生徒に対する食事の管理については 家庭や

寄宿舎における食生活や病院における食事と密接に関連していることから 学級担任 栄養教諭 学校栄養職員 養護教諭 学校医 主治医及び保護者等の関係者が連携し 共通理解を図りながら 児童生徒の生活習慣 全体を視野に入れた食事管理に努めること 5 その他本基準の一部改正に先立ち 文部科学省に 学校給食摂取基準策定に関する調査研究協力者会議 を設置し 学校給食摂取基準の策定について ( 報告 ) ( 平成 30 年 3 月 ) をとりまとめたので参考とされたいこと 6 従前の通知の廃止 学校給食実施基準の一部改正について ( 通知 ) ( 平成 25 年 1 月 30 日付け 24 文科ス第 494 号 ) については 廃止すること 本件連絡先 文部科学省初等中等教育局学校健康教育課学校給食係 TEL:03-5253-4111( 内線 2694)

文部科学省告示第百六十二号学校給食法(昭和二十九年法律第百六十号)第八条第一項の規定に基づき 学校給食実施基準(平成二十一年文部科学省告示第六十一号)の一部を次のように改正し 平成三十年八月一日から施行する 平成三十年七月三十一日文部科学大臣林芳正次の表により 改正前欄に掲げる規定の傍線を付した部分又は破線で囲んだ部分をこれに順次対応する改正後欄に掲げる規定の傍線を付した部分又は破線で囲んだ部分のように改める

児童又は生徒一人一回当たりの学校給食摂取基準児童又は生徒一人一回当たりの学校給食摂取基準 改正後改正前 別表 ( 第四条関係 ) 別表 ( 第四条関係 ) 準値児童 (10 歳 ~11 生徒 (12 歳 ~14 基準値 基 区分 児童 (6 歳 ~7 児童 (8 歳 ~9 児童 (10 歳 ~11 生徒 (12 歳 ~14 区分 児童 (6 歳 ~7 児童 (8 歳 ~9 歳 ) の場合 歳 ) の場合 歳 ) の場合 歳 ) の場合 歳 ) の場合 歳 ) の場合 歳 ) の場合歳 ) の場合 エネルギー (kcal) 530 650 780 830 エネルギー (kcal) 530 640 750 820 たんぱく質 (%) 学校給食による摂取エネルギー全体の13%~20% たんぱく質 (g) 20 24 28 30 範 囲 16~26 18~32 22~38 25~40 脂 質 (%) 学校給食による摂取エネルギー全体の20%~30% 脂 質 (%) 学校給食による摂取エネルギー全体の25%~30% ナトリウム ( 食塩相当量 ) (g) 2 未満 2 未満 2.5 未満 2.5 未満 ナトリウム ( 食塩相当量 ) (g) 2 未満 2.5 未満 2.5 未満 3 未満 カルシウム (mg) 290 350 360 450 カルシウム (mg) 300 350 400 450 マグネシウム (mg) 40 50 70 120 鉄 (mg) 2.5 3 4 4 鉄 (mg) 2 3 4 4 ビタミン A (µgrae) 170 200 240 300 ビタミン A (µgre) 150 170 200 300 ビタミン B ₁ (mg) 0.3 0.4 0.5 0.5 ビタミン B ₁ (mg) 0.3 0.4 0.5 0.5 ビタミン B ₂ (mg) 0.4 0.4 0.5 0.6 ビタミン B ₂ (mg) 0.4 0.4 0.5 0.6 ビタミン C (mg) 20 20 25 30 ビタミン C (mg) 20 20 25 35 食物繊維 (g) マグネシウム 児童 (6 歳 ~7 歳 )70mg 児童(8 歳 ~9 歳 )80mg 児童 (10 歳 ~11 歳 )110mg 生徒(12 歳 ~14 歳 )140mg 4 以上 5 以上 5 以上 6.5 以上 食物繊維 (g) 4 5 6 6.5 ( 注 )1 表に掲げるもののほか 次に掲げるものについても示した摂取について配慮すること ( 注 )1 表に掲げるもののほか 次に掲げるものについてもそれぞれ示した摂取について配慮するこ と 亜鉛 児童 (6 歳 ~7 歳 )2mg 児童(8 歳 ~9 歳 )2mg 亜鉛 児童 (6 歳 ~7 歳 )2mg 児童(8 歳 ~9 歳 )2mg 児童 (10 歳 ~11 歳 )2mg 生徒(12 歳 ~14 歳 )3mg 児童 (10 歳 ~11 歳 )3mg 生徒(12 歳 ~14 歳 )3mg 2 この摂取基準は 全国的な平均値を示したものであるから 適用に当たっては 個々の健康及び生活活動等の実態並びに地域の実情等に十分配慮し 弾力的に運用すること 3 献立の作成に当たっては 多様な食品を適切に組み合わせるよう配慮すること 2 この摂取基準は 全国的な平均値を示したものであるから 適用に当たっては 個々の健康及び生活活動等の実態並びに地域の実情等に十分配慮し 弾力的に運用すること 範囲 示した値の内に納めることが望ましい範囲

基 準 値 区 分 児童 ( 6 歳 ~ 7 歳 ) の児童 ( 8 歳 ~ 9 歳 ) の児童 ( 10 歳 ~11 歳 ) の生徒 ( 12 歳 ~ 14 歳 ) の 場合 場合 場合 場合 エ ネ ル ギ ー ( k cal) 530 650 780 830 た ん ぱ く 質 (%) 学校給食による摂取エネルギー全体の13%~20% 脂 質 (%) 学校給食による摂取エネルギー全体の20%~30% ナトリウム ( 食塩相当量 )(g) 2 未満 2 未満 2.5 未満 2.5 未満 カ ル シ ウ ム ( mg) 290 350 360 450 マグネシウム (mg) 40 50 70 120 鉄 (mg) 2.5 3 4 4 ビ タ ミ ン A(μgRAE) 170 200 240 300 ビタミン B 1( mg) 0.3 0.4 0.5 0.5 ビタミン B 2( mg) 0.4 0.4 0.5 0.6 ビ タ ミ ン C( mg) 20 20 25 30 食物繊維 (g) 4 以上 5 以上 5 以上 6.5 以上 ( 注 )1 表に掲げるもののほか 次に掲げるものについても示した摂取について配慮すること 亜鉛 児童 (6 歳 ~7 歳 ) 2mg 児童 (8 歳 ~9 歳 ) 2mg 児童 (10 歳 ~11 歳 ) 2mg 生徒 (12 歳 ~14 歳 ) 3mg 2 この摂取基準は 全国的な平均値を示したものであるから 適用に当たっては 個々の健康及び生活活動等の実態並びに地域の実情等に十分配慮し 弾力的に運用すること 3 献立の作成に当たっては 多様な食品を適切に組み合わせるよう配慮すること 参考 別表 ( 第四条関係 ) 児童又は生徒一人一回当たりの学校給食摂取基準