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相模原市住宅基本計画 概要版

一宮市住宅マスタープラン ~ 住み続けたいまち 住んでみたいまち 人々が生き生きと暮らせるまち ~ 概要版 平成 2 5 年 3 月 一宮市

四国中央市住宅マスタープラン 概要版 平成 30 年 3 月四国中央市 Since

Microsoft Word - 3

(2) 金沢市の世帯数の動向 350, , ,000 ( 人 世帯 ) ( 人 / 世帯 ) 世帯数 世帯人員 , , , , ,1


住まい まちづくりの基本目標と基本的施策の展開方向 1. 住まい まちづくりの理念と基本目標 だれもが安心して住み続けたいと感じる魅力ある とだ の住まい まちづくり を政策の基本理念とし これを実現するために次の 3 つを基本目標として総合的な施策を図るものとします 基本目標 -Ⅰ 多様なニーズに

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地域住宅計画 計画の名称高岡地域 (H27-31) 都道府県名富山県作成主体名高岡市 計画期間 1. 地域の住宅政策の経緯及び現況 平成 27 年度 ~ 31 年度 高岡地域は富山県の西部に位置し 人口約 17 万 6 千人 世帯数約 6 万 6 千世帯 (H26.12 月住民基本台帳 ) の地域で

Microsoft Word - 沖縄県住生活基本計画(概要版)1101

大規模住宅団地の現状と活性化・再生の進め方

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地域住宅計画 計画の名称地域住宅計画都道府県名三重県作成主体名計画期間平成 17 年度 ~ 22 年度 1. 地域の住宅政策の経緯及び現況 当該地域は 三重県の南部に位置し 人口約 25,000 人 世帯数約 8,400 世帯の地域である は伊勢志摩国立公園の玄関口として 観光及び水産業を中心に発展

地域住宅計画の名称 大崎地域住宅計画第 Ⅲ 期 ( 第 2 回変更 ) 作成主体 大崎市 計画期間 平成 28 年度 ~ 平成 32 年度 1. 地域の住宅施策の経緯及び現況 大崎市は, 市西部の奥羽山脈を源とする鳴瀬川, 江合川が東流する肥沃な耕土として形成された大崎平野に位置し, 田園と水資源豊

栃木県高齢者居住安定確保計画 ( 二期計画 ) 概要版 1 計画の目的と背景 高齢化が急速に進行する中 平成 24 年 3 月に県土整備部と保健福祉部が連携のもと高齢者の居住の安定確保に関する法律に基づく 栃木県高齢者居住安定確保計画 ( 以下 現計画 という ) を策定し 高齢者が安心して快適に暮

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2

地域住宅計画 計画の名称境港市地域都道府県名鳥取県作成主体名計画期間平成 29 年度 ~ 33 年度 境港市 1. 地域の住宅政策の経緯及び現況 1 境港市の概要境港市は鳥取県の北西部 弓浜半島の北端に位置し 東は美保湾に西は中海に 北は境水道をへだてて島根県松江市美保関町に相対し 南は米子市と接し


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Microsoft Word - ◆概要版.doc

地域住宅計画 計画の名称千葉市地域 (3 期 ) 都道府県名千葉県作成主体名計画期間平成 27 年度 ~ 31 年度 千葉市 1. 地域の住宅政策の経緯及び現況 千葉市は千葉県のほぼ中央部に位置し 人口は約 96 万人 世帯数は約 42 万世帯の地域で地域面積は k m2である 本市では

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1 章計画の目的と方法 計画の目的 小樽市住宅マスタープラン( 住生活基本計画 ) は 安全で快適に暮らせる住環境づくりを推進するために 官民含めた住宅施策の方針を示すものであり 本市の住宅施策は 第 6 次小樽市総合計画及び本プランに基づき展開していきます 平成 16 年度に現行プランを策定後 第

マンション棟数密度 ( 東京 23 区比較 ) 千代田区中央区港区新宿区文京区台東区墨田区江東区品川区目黒区大田区世田谷区渋谷区中野区杉並区豊島区北区荒川区板橋区練馬区足立区葛飾区江戸川区

①基本計画_ xbd


[ 概要版 ] 倉吉都市計画 マスタープラン素案 鳥取県倉吉市

Microsoft Word - 01概要版.docx

イメージ図 ( 医療施設の場合 ) イメージ図 ( 誘導施設 : 地域医療支援病院の場合 ) 5 届出を要しない軽易な行為などについて都市再生特別措置法第 108 条並びに都市再生特別措置法施行令第 35 条 第 36 条の規定により 以下の行為は届出の対象となりません 軽易な行為その他の行為で政令

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Microsoft Word - 【資料3】表紙

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定住意向で 今後も住み続けたい が過半数 ( 約 60%) を占めている 高齢者 障がい者対策で 身近なデイサービスの拡充 道路 公共施設のバリアフリー 相談窓口 等を求める意見が多い 子育て支援では 公園 保育所 児童館の整備 が多い 3) 周辺環境について より広い 地区単位の区分では以下のよう

社会資本総合整備計画 計画の名称 都道府県名 計画期間 1. 地域の住宅政策の経緯及び現況 2. 課題 福井県地域住宅等整備計画 福井県作成主体名 平成 23 年度 ~ 27 年度 地域住宅計画の名称 福井県地域 福井県 福井市 敦賀市 小浜市 大野市 勝山市 鯖江市 あわら市 越前市 坂井市 永平

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共同住宅の空き家について分析-平成25年住宅・土地統計調査(確報集計結果)からの推計-

2-1 沖縄県の住宅事情 (1) 人口 世帯数及び住宅ストックの状況 1 平成 22 年 ~42 年に人口 2.7% 増 ( 全国 :8.9% 減 ) 世帯数 13.0% 増 ( 全国 :5.9% 減 ) 推計によると 本県は人口 世帯数ともに平成 37 年まで増加する ( 全国では人口 H22 世

地域住宅計画 計画の名称鳥取市地域都道府県名鳥取県作成主体名計画期間平成 22 年度 ~ 26 年度 鳥取市 1. 地域の住宅政策の経緯及び現況 1 鳥取市の概要鳥取市は鳥取県東部に位置する県庁所在地で 平成 16 年 11 月 1 日に国府町 福部村 河原町 用瀬町 佐治村 気高町 鹿野町 青谷町

社会資本総合整備計画 ( 地域住宅支援 ) 計画の名称 計画の期間 計画の目標 2 群馬県地域住宅等整備計画 ( 地域住宅計画群馬地域 (3 期 ))( 防災 安全 ) 平成 27 年度 ~ 平成 31 年度 (5 年間 ) 地震発生時の被害の軽減を図るため住宅 建築物及び宅地の耐震化等を推進し 安

1 防災機能 東海地震防災対策強化地域 東南海 南海地震防災対策推進地域に指定され 大規模地震の危険性の高い地域となっています 平成 19 年度の住宅の耐震化率は 77% です 4m 未満の狭あい道路に接する住宅は 概ね 40% 前後で推移しています 近隣市と比較すると西尾市に次いで高く 2m 未満

Microsoft Word - ●決定⑤地区計画-2.docx

表紙


共同住宅の空き家について分析-平成25年住宅・土地統計調査(速報集計結果)からの推計-

平成 29 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名既存住宅のリフォームに係る特例措置の拡充 税目所得税 ( 国土交通省 ) 既存住宅流通 リフォーム市場の活性化に向けて 耐震性 省エネ性 耐久性に優れた良質な住宅ストックの形成を促進するため 既存住宅の耐震 省

大阪府営門真住宅まちづくり基本構想 平成 25 年 6 月 大阪府 門真市

スライド 1

部門別方針 / 住宅 住環境整備の方針 Ⅲ-6 3) 住環境の状況全市の土地利用に占める住宅系土地利用の割合は 約 32% となっています ( 平成 22 年度都市計画基礎調査 ) 本市の住宅地は 地形や市街化の経緯 土地利用状況等により 鎌倉地域の戸建住宅地 大船 深沢 腰越の既成市街地の住宅地

(3) 住宅ストック の概況 1 住宅総数と空家率住宅総数は一貫して増加傾向にあり 昭和 63 年の 38,100 戸から平成 20 年の 58,570 戸へと 20 年間で 20,470 戸増加しています 空家数は昭和 63 年の 3,500 戸 ( 空家率 9.2%) から バブル後の平成 5

1 計画の目的と位置づけ 1 計画の目的 本県では 平成 17 年度に 福井県住宅 宅地マスタープラン を策定 平成 23 年度に改定して ゆとりある豊かな住生活の実現に取り組んでいます 今回 本計画の上位計画となる住生活基本計画 ( 全国計画 ) が平成 28 年 3 月に改定されたことや 人口減

北部大阪都市計画彩都地区計画 ( 案 ) 北部大阪都市計画彩都地区計画を 次のとおり変更する 1. 地区計画の方針 名称彩都地区計画 位 置 茨木市大字粟生岩阪 大字宿久庄 大字清水 大字佐保 大字泉原 大字千提寺 大字大岩 大字福井 大字大門寺 大字生保 大字安威 山手台一丁目 山手台三丁目 山手

第3章 住宅政策上の課題(基本的課題)

TRY TRY TRY TRY TRY 5

4. 都市づくりの目標と方針 4-1 都市づくりの基本理念 地域の個性が輝く生活快適都市 上田 ~ 魅力あるふるさと活気ある交流風格ただようまち ~ 基本理念の意味あい 上田市は 歴史 文化 自然 産業などに恵まれた特色ある地域から成り立っており 各地域が個性を発揮し 連携し合い 交流を促進しながら

1. 上位計画 1 住生活基本計画 ( 全国計画 )( 平成 23 年度 ~ 平成 32 年度 ) 住生活基本法 ( 平成 18 年法律第 61 号 ) 第 15 条第 1 項に規定する国民の住生活の安定の確保及び向上の促進に関する基本的な計画を 平成 23 年度から平成 32 年度までを計画期間と

福井市住宅基本計画【素案概要版】

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平成25年住宅・土地統計調査 集計項目別統計表一覧

平成13年度分譲マンションアンケート調査(簡易集計結果)

公的な住宅改修制度について

スライド 1

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平成19年就業構造基本調査結果概要

目次 第 1 章 : この計画について 1 (1) 舞鶴市住生活基本計画とは (2) 国 府の住宅政策の動向 (3) 舞鶴市住生活基本計画策定の考え方 第 2 章 : 舞鶴市の住宅 住環境に係る課題 2 (1) 地域生活の 安心基盤 としての住宅 住環境づくり (2) 居住魅力の向上に資する 良質な

基本方針


PowerPoint プレゼンテーション

空き家の現状データ 参考資料 ⑴ 住宅数及び空き家数 表 1 住宅数の内訳 ( 資料 : 平成 25 年住宅 土地統計調査 ) 住宅数 居住世帯居住世帯なしあり総数一時現在者のみ建築中空き家 全国 60,628,600 52,102,200 8,526, ,800 88,100 8,19


社会資本総合整備計画 ( 地域住宅支援 ) 計画の名称計画の期間計画の目標 1 下田市安全で安心できるすまいづくり まちづくり ( 地域住宅計画 ) 平成 20 年度 ~ 平成 24 年度 (5 年間 ) 交付対象下田市 住宅 建築物の改善や防災対策を行うことにより 安全で安心できる住まい まちづく


地域住宅計画 計画の名称地域住宅計画 (Ⅲ 期 ) 都道府県名鳥取県作成主体名計画期間平成 28 年度 ~ 32 年度 1. 地域の住宅政策の経緯及び現況 1 の概要は鳥取県西部に位置する地方商業都市で 北側に日本海 東側に秀峰大山と自然豊かなまちである 気象に関しては 降雨日数 曇天日数が多い山陰

地域住宅計画 計画の名称 岐阜県地域住宅計画 都道府県名岐阜県作成主体名 計画期間 1 地域の住宅政策の経緯及び現況 平成 28 年度 ~ 32 年度 岐阜県 高山市 美濃加茂市 瑞穂市 海津市 垂井町 揖斐川町 坂祝町 川辺町 平成 23 年度から平成 27 年度までの 5 年間 岐阜県地域住宅計

筑豊広域都市計画用途地域の変更 ( 鞍手町決定 ) 都市計画用途地域を次のように変更する 種類 第一種低層住居専用地域 第二種低層住居専用地域 第一種中高層住居専用地域第二種中高層住居専用地域 面積 約 45ha 約 29ha 建築物の容積率 8/10 以下 8/10 以下 建築物の建蔽率 5/10

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計画書

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

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高齢者の住まいに係る社会背景 高齢化が急速に進む中で 高齢者の単身者や夫婦のみの世帯が急増しており 介護 医療と連携して 高齢者を支援するサービスを提供する住宅を確保することが重要である 一方 高齢者住宅の供給は 欧米各国に比べて立ち後れている状況である 国土交通省 厚生労働省共管の制度として 高齢

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②鳥取県地域住宅計画3期(当初)

高齢者住宅施策の現状と今後の方向性

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3 年ごとの定期借家契約を交わす仕組となっており 利用者は住宅の借り手を自身で探す必要もないことから 中古住宅市場の活性化や空き家問題の解決等の面でも期待されている取組である リバースモーゲージローン 住活スタイル は 住まなくなった家を活用し 充実したセカンドライフ 住みかえライフを送るための個人

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第 2 章市の住宅 住環境をとりまく現状 人口増減 (H17 H22) 千里ニュータウンの建替団地のある町丁目で顕著に人口増加 ( 新千里西町 2 丁目 新千里東町 2 丁目等 ) 新規住宅地開発 ( 建替含む ) が行われた町丁目で 顕著に人口増加 ~-30% 減少 -30%~-5% 減少 -5%

はじめに 目 次 1 現状と課題を踏まえた基本方針及び基本目標 (1) 現状と課題 1 (2) 本県の特徴 4 (3) 基本方針 5 (4) 基本目標 6 (5) 計画期間 7 2 基本目標の実現に向けた主要な施策 (1) 主要な施策 8 1 居住者の視点目標 1 やまがた創生 に向けた若者世帯や子

計画の概要 1 計画の目的長沼町では 平成 16 年 3 月に 長沼町住宅マスタープラン 及び 長沼町公営住宅ストック総合活用計画 を策定し 住宅施策や公営住宅の計画的な整備 維持管理を推進してきました 国の住宅施策においては 平成 18 年度に 住生活基本法 を制定 9 月には 住生活基本計画 (

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( 資料 3) 比較検討した住宅 (%) 注文住宅取得世帯分譲戸建住宅取得世帯分譲マンション取得世帯 中古戸建住宅取得世帯 中古マンション取得世帯 ( 資料 4) 住宅の選択理由 (%) 注文住宅取得世帯分譲戸建住宅取得世帯分譲マンション取得世帯 中古戸建住宅取得世帯 中古マンション取得世帯 ( 資

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PowerPoint プレゼンテーション

亀山市の住環境の概況 亀山市は 三重県の中北部に位置し 県内の主要都市である津市や四日市市 鈴鹿市からは 20k m 圏内に 名古屋 市から約 50km 大阪市から約 100km に位置しています 本市の歴史は古く 古代 鈴鹿の関は 越前の愛発 美濃の不破とともに日本三関と呼ばれ 都と東国を結ぶ交通

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計画策定の背景と目的 本市では 平成 11 年 3 月に 大東市住宅マスタープラン を策定し 施策 事業を推進してきましたが 計画策定から15 年余りが過ぎ この間に本格的な人口減少 少子高齢化社会の到来や 環境問題をはじめ社会情勢は大きく変化してきました これらの変化 課題を踏まえ 住生活の安定の

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第 3 章住宅施策の理念と基本方針

基本理念 基本方針 具体的施策 住みたいまち 住み続けたいまち 20万人都市松江の住まいづくり1. 基本理念 基本理念 住みたいまち 住み続けたいまち 20 万人都市松江の住まいづくり 豊かな自然と 多様な歴史性に恵まれ発展してきた本市は 魅力ある地域特性を生かし 島根県の県都として また 山陰の中核都市としての役割を担うことが求められています 新たな 松江市総合計画 では 人口 20 万人都市を目指しています このマスタープランのみでその実現が図れるものではありませんが 住宅施策は人口定住の受け皿として大きな役割を担っています そのため 総合計画に掲げる目標との整合性を図り このマスタープランにおいてもその数値目標の実現を目指します 市民生活の質的向上には暮らしの器である住宅施策が大きな役割を担っていますが 生活利便性の一層の向上のためには近隣にコンビニエンスストアや食料品店などの日々の暮らしを支える商業機能が立地することや高齢者を支える生活介護や医療機能の存在も欠かせない要素となっています 市民生活を総合的な視点で捉えその充実向上のためには この住宅マスタープランとまちづくりの基本となる都市計画マスタープラン等との連携と整合性を十分に図るとともに 市民の暮らしにゆとりと潤いをもたらす良好な景観を有する地区形成を促進することが必要となっています そのため 安心 安全で快適な居住環境を創出し 誰もが住みたいまち 住み続けたいまちの住環境をつくっていくため 本計画の基本理念を 住みたいまち 住み続けたいまち 20 万人都市松江の住まいづくり と定めます 定住人口の増加をめざす住まいづくり 安心 安全な居住環境づくり 市民協働の住まいづくり まちなか居住の推進安価 優良宅地の供給定住住宅供給の支援公的住宅の充実地域別施策の推進空き家対策の推進職住近接の推進防災 老朽化対策居住性能向上対策高齢者 障害者対策福祉 保健 医療等との連携伝統的街なみを活かした住まいづくり住まいづくりの情報支援住民主体の住まいづくり まちづくり多様な主体の連携 21

2. 基本方針 (1) 定住人口の増加をめざす住まいづくり 定住人口の増加を図る住まいづくりを推進します 関連する諸分野の施策と連携しながら 空洞化が進行している中心市街地の人口の回復を目指し まちなか居住の推進を図ります 居住性が良く 安価な宅地 優良な宅地の供給を計画的に推進します 新婚世帯や子育て世帯を支援するための施策を検討するなど 安心して子供を生み育てられる住環境の整備を推進します 合併による広域化に対応した公営住宅の整備 維持管理の方針について統一化を図り 計画的な新設 建て替え 大規模改修などを実施します 居住環境の豊かなストックの活用を図りながら 市街地中心部 近郊部 郊外部など地域特性にふさわしい住まいづくり 多様なニーズに応える住まいづくりを推進します 増加する空き家に対し 情報提供及び積極的活用を図ります 企業との連携により 就職や住宅等の情報提供を行いながら 就業と居住の両面から支援を図り 安心して就業 居住できる環境づくりを推進します (2) 安心 安全な居住環境づくり 耐震診断や耐震化改修を促進するための支援( 耐震改修促進計画の策定等 ) を実施するなど 防災性能の強化を目指した住まいづくりを推進します 長寿命住宅などの老朽化対策や居住性能向上対策を行います 高齢者や障害者をはじめ 誰もが安心して暮らせる安全な居住環境づくりを推進します 福祉 保健及び医療施策との連携した住まいづくりを推進します (3) 市民協働の住まいづくり 市民協働により 伝統的街なみを活かした住まいづくりを推進します 連携 協働に必要な情報提供を行い 住まいづくり まちづくり活動を促進します 住まいづくり まちづくりのため 地域住民の主体的参加による組織づくり等を支援します 市民 民間業者 行政が相互に協力 連携し お互いが知恵と力を出し合い 市民協働の住まいづくりを推進します 22

3 施策展開の体系 23 23

24

4. 計画のフレーム 基本的な施策の展開を図るため 目標年次における数値目標を設定します (1) 人口 世帯数の設定 松江市の将来人口は 総合計画において 平成 28 年 (2016 年 ) に 20 万人を目標にしています 本計画においても 総合計画と同様 20 万人を目標人口とします 将来世帯数は 世帯人員を国勢調査 ( 平成 7 年から 17 年 ) のトレンドにより推計し 目標年次の目標人口を除して算出した結果 平成 27 年 (2015 年 ) では 78,400 世帯と推計されます よって 目標年次の人口は 200,000 人 世帯数は 78,400 世帯と設定します 将来人口 ( 単位 : 人 ) 区分平成 7 年平成 12 年平成 17 年平成 27 年 実績値 195,353 199,289 196,603 - 目標値 - - - 200,000 人 210,000 205,000 200,000 195,000 190,000 185,000 180,000 H7 H12 H17 H22 H27 年 将来世帯数 ( 単位 : 世帯 ) 区分平成 7 年平成 12 年平成 17 年平成 27 年 実績値 66,639 72,189 73,717 - 推計値 - - - 78,400 参考世帯人員 2.93 人 / 世帯 2.76 人 / 世帯 2.67 人 / 世帯 2.55 人 / 世帯 注 ) 世帯人員については 対数回帰式による推計値を採用している 90,000 85,000 80,000 75,000 70,000 65,000 60,000 55,000 50,000 H7 H12 H17 H22 H27 年 25

(2) 住宅に住む世帯数の設定 目標年次における世帯数をもとに 住宅に住む世帯数を住宅施策の基本方針や近年の動向等を勘案するとともに 若者の定住など借家の役割等を考慮して以下のように設定します 持ち家( 戸建住宅 分譲住宅 マンション ) 世帯は 近年 5 ヶ年に約 2,000 世帯 (43,842 世帯 -41,786 世帯 =2,056 世帯 ) 増加しており この傾向から見ると 平成 17 年から目標年次の平成 27 年の 10 年間で約 4,100 世帯 (2,056 世帯 /5 年 10 年 =4,112 世帯 ) の増加が想定されます 目標年次の持ち家世帯数は 近年の傾向が継続すると仮定した場合 約 48,000 世帯 (43,842 世帯 +4,112 世帯 =47,954 世帯 ) になりますが 持ち家率の上昇は直接定住につながることから 政策として持ち家率の向上を目指し 平成 17 年度より 2 ポイントアップを目標とし 48,280 戸に設定します 借家世帯は 近年 5 ヶ年に約 760 世帯 (27,074 世帯 -27,832 世帯 =-758 世帯 ) 減少しており この傾向から見ると 平成 17 年から目標年次の平成 27 年の 10 年間で約 1,500 世帯 (760 世帯 /5 年 10 年 =1,520 世帯 ) の減少が想定されます しかし 目標年次に向けた人口 世帯数の増加 持ち家との割合を勘案するとともに 多様なライフステージ ( 住み替え ) への対応や住まいの情報提供等の施策展開により増加を見込んで 民営の借家及び公営の借家 ( 市営住宅 県営住宅 公的資金住宅で約 100 戸 ) での供給を目指します 持ち家や借家以外の間借りやその他( 施設等 ) の世帯は 現状数の確保を基本としています 目標年次における住宅に住む世帯数 区 総 分 数 住宅に住む一般世帯 持ち家借家 実績値 目標値 平成 7 年 平成 12 年 平成 17 年 平成 27 年 世帯数 割合 世帯数 割合 世帯数 割合 世帯数 割合 66,639-72,189-73,717-78,400-65,340 100.0% 70,485 100.0% 71,557 100.0% 76,240 100.0% 39,406 60.3% 41,786 59.3% 43,842 61.3% 48,280 63.3% 25,264 38.7% 27,832 39.5% 27,074 37.8% 27,320 35.8% 公営の借家 4,029 6.2% 4,147 5.9% 4,213 5.9% 4,310 5.7% 民営の借家 17,449 26.7% 19,811 28.1% 19,677 27.5% 19,830 26.0% 給与住宅 3,786 5.8% 3,874 5.5% 3,184 4.4% 3,180 4.2% 間借り 670 1.0% 867 1.2% 641 0.9% 640 0.8% その他 1,299-1,704-2,160-2,160 - 注 )* 実績値は国勢調査 * 持ち家は分譲住宅 マンションも含まれる * 公営の借家は県営又は市営の住宅 アパート 公団 公社の賃貸住宅 アパートが含まれる * 給与住宅は勤務先の会社又は雇主が借りている一般住宅に住んでいる場合も含まれる * その他は施設等 ( 寮 寄宿舎 病院 療養所 社会施設 ) が含まれる 備 考 26

(3) その他の目標とする指標の設定 人口 世帯数等以外の目標とする指標を住宅施策の基本方針や国及び県計画をもとに以下のように設定します 備考区分現状目標 ( 県の目標 ) 高齢者向け優良賃貸住宅 ( 安心ハウス ) の 51 戸 240 戸 32 戸 470 戸整備現在 160 戸の供給を計画をしているが 今後高齢化の進展が予想されるため 目標を 240 戸とする 老朽公営住宅の建替 ( 平成 5 年度以降 ) 267 戸 469 戸 801 戸 2,300 戸 昭和 45 年以前に建設された 簡易耐火平屋建及び簡易耐火二階建住宅 202 戸の建て替えを目標とする 特定公共賃貸住宅の整備 ( 小浜アパート及 64 戸 100 戸 439 戸 500 戸びチェリーハイツ ) 特定公共賃貸住宅は中堅所得者用の住宅であり 今後公営住宅法施行令の改正が予想され公営住宅入居資格の所得を越える中堅所得者の増加が見込まれるため 100 戸を目標とする 1,103 戸 若者向け賃貸住宅 ( 定住促進住宅 ) の整備 82 戸 118 戸 1,400 戸 若者定住施策の一環として 定住促進住宅の目標 118 戸とする 公営住宅のバリアフリー化率 15.8% 50% 34.9% 50.9% 今後 東朝日町アパート全面改善及び高齢者向け改善等を行い バリアフリー化を推進していく 最低居住面積水準未満率 3.1% ( 住調より ) 早期に解消 約 2.4% 早期に解消 世帯人員に見合う居住面積への住替えの情報提供により 最低居住面積水準の改善を図る 新耐震基準 ( 昭和 56 年基準 ) が求める耐震性を有する住宅ストックの比率 50.9% 90% 64% 90% 建替え及びリフォームにより 耐震性を有する住宅ストックの向上を図る 老朽住宅の解消 ( 昭和 25 年以前に建築された住宅ストックの比率 ) 建替え及びリフォームにより 老朽住宅の解消を図る 幅員 4m 以上の道路への未接道住宅ストックの比率 8.0% ( 住調より ) 54.1% ( 住調より ) 狭隘道路の解消を推進し 地域の防災性能の向上を図る 7% 15% 9% 45% 56% 45% がけ地近接等危険住宅移転事業の取り組 76 戸 100 戸 26 戸 100 戸み戸数がけ地近接等の危険住宅については 災害による危険性の周知を図り 安全な場所への移転を促進する 注 )* 住調は平成 15 年住宅 土地統計調査 27

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