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表紙裏 ( 空白 )


第 1 章 ヘルスプランぎふ 21 の基本的な考え方 1 計画策定の趣旨 ヘルスプランぎふ 21 は 岐阜県健康増進計画として平成 14 年 3 月に策定し その後平成 20 年度には 国が策定した 健康日本 21 と連動しながら メタボリックシンドロームに着目した生活習慣病の一次予防に重点をおいた

愛知県アルコール健康障害対策推進計画 の概要 Ⅰ はじめに 1 計画策定の趣旨酒類は私たちの生活に豊かさと潤いを与える一方で 多量の飲酒 未成年者や妊婦の飲酒等の不適切な飲酒は アルコール健康障害の原因となる アルコール健康障害は 本人の健康問題だけでなく 家族への深刻な影響や飲酒運転 自殺等の重大

健康くるめ21概要

特定健診の受診率は毎年上昇しており 平成 28 年度は県平均よりも 7% 高い状況 となっていますが 国が示す目標値 60% を達成するには更なる工夫や PR が必要とな っています 長与町国保の医療費は平成 25 年度から上昇していましたが 平成 28 年度は前年度より約 3 億円減少し 1 人当

調書のの見方 新規 新規事業の実施 現行どおり 事業をする 充実 事業の充実 強化を図る 改善 事業の見直し 改善を図る 縮小 事業規模を縮小する 廃止 事業を廃止する 2

第3章「疾病の発症予防及び重症化予防 1がん」

歯科中間報告(案)概要

生活福祉研レポートの雛形

2 基本方向 前頁の基本理念を実現するための施策の方向として 次の 4 つの基本方向を掲げます 基本方向 1 健康づくりを支える環境整備 ~ みんなでつくる健康なまち ~ 基本方向 2 生活習慣病の発症予防と重症化予防 ~ 健康をつくる生活習慣 ~ 基本方向 3 分野別の健康づくりの推進 ~ 人生を

1 基本健康診査基本健康診査は 青年期 壮年期から受診者自身が自分の健康に関心を持ち 健康づくりに取り組むきっかけとなることを目的に実施しています 心臓病や脳卒中等の生活習慣病を予防するために糖尿病 高血圧 高脂血症 高尿酸血症 内臓脂肪症候群などの基礎疾患の早期発見 生活習慣改善指導 受診指導を実

計画改訂の趣旨 社会構造が大きく変化し 少子高齢化が進む中 生活環境の改善や医療の進歩などにより 平均寿命が延びている一方で 肥満や糖尿病などの生活習慣病が増加しており 健康づくりや疾病予防の重要性はますます高まっています 子どもから高齢者まで すべての県民が 健やかな生活をおくるために ヘルスプロ

Microsoft Word - (セット案とれ)【閣議後会見用】取組ペーパー

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Ⅳ 第 2 次計画の目標 : 第 2 次計画で新たに設定した項目 府民主体 府民と行政と団体 行政と団体 1 内 容 新 規 栄養バランス等に配慮した食生活を送っている府民の割合 2 朝食欠食率 第 1 次計画策定時 35 現状値 第 2 次計画目標 第 2 次基本計画目標 24% 15% 60%

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第 1 編総論第 1 章計画の基本的な考え方 1 計画改定の背景と趣旨 国や県においては 健康寿命 1 の延伸や生活の質 2 の向上 さらには 健康格差の縮 小を目的とした 健康日本 21 や 富山県健康増進計画 が策定され さまざまな関係機関の 連携により社会全体で個人の主体的な健康づくりを支援す

第 2 章計画の推進及び進行管理 1 計画の推進 県 市町村及び県民が 関係機関等と相互に連携を図りながら 県民の歯 口腔の健康づくりを推進します 県における推進 (1) 全県的な推進 県全域の課題を踏まえた基本的施策や方向性を示すとともに 取組の成果について継続的な評価を行い 県民の生涯を通じた歯

計画の今後の方向性

1 保健事業実施計画策定の背景 北海道の後期高齢者医療は 被保険者数が増加し 医療費についても増大している 全国的にも少子高齢化の進展 社会保障費の増大が見込まれる このような現状から 一層 被保険者の健康増進に資する保健事業の実施が重要となっており 国においても 保健事業実施計画 ( データヘルス

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Microsoft Word - ダイジェスト(A4改

Taro-逐条解説


個人の状況第 2 部各論 ライフスタイル健康観の形成に対する影響が大きい主な要因健康課題 今までの家庭 学校を中心とした環境から自立していく時期 家族よりも友人達と過ごす時間が増えていき, 交流関係が広がっていく時期 学生 ( 自宅 単身 ), 就業者 ( 自宅 単身 ) 等で分かれる時期 家庭 学

Microsoft Word 施策の推進方策(Ⅰ-1-2健康寿命の延伸_

案 参考資料 1 健康長寿笑顔のまち 京都推進プラン ( 計画期間 : 平成 30 年 ~34 年度 ) 身体活動 運動分野抜粋案 1

要因 2 全国的に 死亡原因の 6 割が生活習慣病であり 大阪市においては 特に死亡者数の最 も多い悪性新生物 ( がん ) の死亡率が高くなっている なお 心疾患および脳血管疾患 については 全国との差が年々縮まり 現在はほぼ同じ水準となっている 国 大阪府 大阪市の死亡率 H22 年 人口 10

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

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県民が がんに関する正しい知識を持ち生活習慣の改善を図るとともに 定期的 にがん検診を受ける習慣を持ち 自覚症状がある場合は早期に医療機関を受診する 等 県民が主体的にがん予防に取り組むための環境の整備を進めます 小 中学生や高校生のうちから 食生活 飲酒 喫煙等の生活習慣ががんに及ぼ す影響や が

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

このような現状を踏まえると これからの介護予防は 機能回復訓練などの高齢者本人へのアプローチだけではなく 生活環境の調整や 地域の中に生きがい 役割を持って生活できるような居場所と出番づくりなど 高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めた バランスのとれたアプローチが重要である このような効果的

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スライド 1

多くの大学においては 新入生のオリエンテーション時やサークルの代表者に 未成年者の飲酒の防止と イッキ飲み 等過剰飲酒の禁止に関する指導や啓発が行われています また 平成 27 年度からは 県保健所 精神保健福祉センター等が中心となり 大学生向けのアルコール健康障害や適正飲酒の知識に関する出前講座を

福利厚生基本計画



第三期 特定健康診査等実施計画 ウシオ電機健康保険組合 平成 30 年 4 月

第1章評価にあたって

目 次 はじめに 1 第 1 条目的 2 第 2 条定義 3 第 3 条基本理念 5 第 4 条市民の責務 7 第 5 条歯科医療等関係者の責務 9 第 6 条保健医療等関係者の責務 10 第 7 条事業者の責務 11 第 8 条市の責務 12 第 9 条基本的施策 13 第 10 条基本計画 16

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

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活実態と関連を図りながら重点的に指導していきたい また, 栄養教諭による給食献立の栄養バランスや食事によるエネルギー量を基盤として, グループごとに話合い活動を取り入れるなどの指導の工夫を行いたい また, 授業の導入にアイスブレイクや, カード式発想法を取り入れることにより, 生徒が本気で語ることが

京都府がん対策推進条例をここに公布する 平成 23 年 3 月 18 日 京都府知事山田啓二 京都府条例第 7 号 京都府がん対策推進条例 目次 第 1 章 総則 ( 第 1 条 - 第 6 条 ) 第 2 章 がん対策に関する施策 ( 第 7 条 - 第 15 条 ) 第 3 章 がん対策の推進

次世代ヘルスケア産業協議会第 17 回健康投資 WG 資料 6 職場における食生活改善の質の向上に向けて 武見ゆかり第 6 期食育推進評価専門委員会委員 ( 女子栄養大学教授, 日本栄養改善学会理事長 )

医療費適正化計画の概要について 国民の高齢期における適切な医療の確保を図る観点から 医療費適正化を総合的かつ計画的に推進するため 国 都道府県は 医療費適正化計画を定めている 根拠法 : 高齢者の医療の確保に関する法律作成主体 : 国 都道府県計画期間 :5 年 ( 第 1 期 : 平成 20~24

くう五栄養 食生活 身体活動 運動 休養 飲酒 喫煙及び歯 口腔の健康に関する生活習慣及び 社会環境の改善上記一から四までの基本的な方向を実現するため 国民の健康増進を形成する基本要素となる栄養 食生活 身体活動 運動 休養 飲酒 喫煙及び歯 口腔の健康に関する生活習慣の改善が重要である 生活習慣の

Microsoft Word - M 平成30年度診療報酬改定の基本方針

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京都市における平均寿命

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問 2 次の文中のの部分を選択肢の中の適切な語句で埋め 完全な文章とせよ なお 本問は平成 28 年厚生労働白書を参照している A とは 地域の事情に応じて高齢者が 可能な限り 住み慣れた地域で B に応じ自立した日常生活を営むことができるよう 医療 介護 介護予防 C 及び自立した日常生活の支援が

計画の概要計画策定の趣旨 生活環境の改善や医学の進歩などにより 平均寿命が延びる一方で ライフスタイルの多様化や高齢化の進行に伴い がん 心臓病 脳卒中 糖尿病などのいわゆる生活習慣病が増加しています 国では 健康日本 21 の考え方をもとに 健康づくりを進めてきました 平成 24 年には 健康日本

リハビリテーションを受けること 以下 リハビリ 理想 病院でも自宅でも 自分が納得できる 期間や時間のリハビリを受けたい 現実: 現実: リ ビリが受けられる期間や時間は制度で リハビリが受けられる期間や時間は制度で 決 決められています いつ どこで どのように いつ どこで どのように リハビリ

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旭川市保健所運営協議会による中間評価

資料 目 次 事業方針 実施計画 みんなで福祉の風土を広げよう 住民 関係機関 団体のネットワークで身近な福祉活動を進めよう 一人ひとりの安全で安心な暮らしを守ろう Ⅳ 推進基盤の強化 主な年間行事等

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第2節 茨木市の現況

平成13年度税制改正(租税特別措置)要望事項(新設・拡充・延長)

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

はじめに 本県では全国を上回るペースで少子高齢化が進む中 ふるさと秋田の活力の維持と向上を図っていくため 全ての県民が生涯にわたって心豊かに生活できる 健康長寿あきた を実現することが重要です そのため生涯を通じた健康づくりのための施策について その方向性等を明らかにすることを目的として 平成 25

平成17年度社会福祉法人多花楽会事業計画(案)

Ⅵ ライフステージごとの取り組み 1 妊娠期 2 乳幼児期 (0~5 歳 ) 3 学童期 (6~12 歳 ) 4 思春期 (13~19 歳 ) 5 成年期 (20~39 歳 ) 6 壮年期 (40~64 歳 ) 7 高年期 (65 歳以上 ) ライフステージごとの取り組み ( 図 )

- 目次 - Ⅰ 計画策定の趣旨等 1 Ⅱ 船橋市における自殺の現状 2 Ⅲ 船橋市の自殺対策における取組 3 Ⅳ 船橋市の自殺対策推進体制 6

3 対象者への案内の方法 当該年度の特定保健指導対象者全員 ( 基準では非該当だが 医療保険者の判断で特定保健指導対象となる方 も含む ) に対して 参加案内を郵送して 結果説明会を実施するとともに 特定保健指導における初回時面接を行います また 初回時面接未参加者に対しても 再度 特定保健指導の参

計画の基本的な考え方 〇 〇本計画でのスポーツ〇 〇 スポーツをより身近なものとし スポーツの果たす多様な役割を踏まえて 本計画におけるスポーツを位置づけます 競技スポーツやレクリエーション活動だけでなく 健康づくりのためのウォーキング ハイキング 気分転換の散歩や軽い運動 サイクリング キャンプ活

標準的な健診・保健指導の在り方に関する検討会

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

特定健康診査等実施計画 ( 第 2 期 ) ベルシステム 24 健康保険組合 平成 25 年 3 月 1 日

特定健康診査等実施計画 ( 第二期 ) 三重交通健康保険組合 平成 25 年 7 月

事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

第2次「健康くるめ21」計画

第 4 章 地域における食育の推進 1 栄養バランスに優れた 日本型食生活 の実践 ごはんを中心に 魚 肉 牛乳 乳製品 野菜 海藻 豆類 果物 茶など多様な副食などを組み合わせて食べる 日本型食生活 は 健康的で栄養バランスにも優れている 農林水産省では 日本型食生活 の実践等を促進するため 消費

「健康寿命」の伸長には若い頃からの健康改善が重要~2012年「健康寿命」の公表について考える

二さらに現代社会においては 音楽堂等は 人々の共感と参加を得ることにより 新しい広場 として 地域コミュニティの創造と再生を通じて 地域の発展を支える機能も期待されている また 音楽堂等は 国際化が進む中では 国際文化交流の円滑化を図り 国際社会の発展に寄与する 世界への窓 にもなることが望まれる

藤沢型地域包括ケアシステムの推進について 平成 30 年 2 月藤沢市議会定例会厚生環境常任委員会資料 1 ⅠⅠ 中長期を見据えた検討体制の見直し 1 これまでの経過等について現在, 国では 地域共生社会 の実現に向け, 様々な改革が進められており, 平成 30 年 4 月に施行される社会福祉法の一

特定健康診査等実施計画 ( 第二期 : 平成 25 年度 ~ 平成 29 年度 ) リクルート健康保険組合 平成 25 年 4 月 1

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特定健康診査等実施計画 東京スター銀行健康保険組合 平成 25 年 4 月

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特定健康診査等実施計画 ( 第 3 期 ) ベルシステム 24 健康保険組合 平成 30 年 3 月 1 日 ( 最終更新日 : 平成 30 年 7 月 27 日 )

山梨県生活習慣病実態調査の状況 1 調査目的平成 20 年 4 月に施行される医療制度改革において生活習慣病対策が一つの大きな柱となっている このため 糖尿病等生活習慣病の有病者 予備群の減少を図るために健康増進計画を見直し メタボリックシンドロームの概念を導入した 糖尿病等生活習慣病の有病者や予備

アレルギー疾患対策基本法 ( 平成二十六年六月二十七日法律第九十八号 ) 最終改正 : 平成二六年六月一三日法律第六七号 第一章総則 ( 第一条 第十条 ) 第二章アレルギー疾患対策基本指針等 ( 第十一条 第十三条 ) 第三章基本的施策第一節アレルギー疾患の重症化の予防及び症状の軽減 ( 第十四条

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

第4章:施策と目標 2:生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底(3)糖尿病(4)COPD

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■● 糖尿病

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Microsoft Word - 【原稿】提言書概要版

第3節 重点的な取り組み

平成18年度標準調査票

11 平成 21 年度介護予防事業実施状況について 平成 22 年 7 月 大阪市健康福祉局健康づくり担当

計画の概要 太田市地域福祉計画 太田市地域福祉活動計画とは? 太田市地域福祉計画市民のみなさまからご意見を伺いながら作成した 今後の地域福祉の方向性 将来像を示した太田市の計画です 太田市地域福祉活動計画社会福祉法人太田市社会福祉協議会が策定した 地域の社会福祉を推進するための具体的な活動計画です

地域子育て支援拠点事業について

Transcription:

第 1 章 計画の基本的な考え方 1 計画策定の趣旨 第 1 章 計画の基本的な考え方 (1) 健康を取り巻く社会構造の変化と国や県の動向 がんや循環器疾患などの 生活習慣病 が増加するなどわが国の疾病構造は大きく変化してきています こうした生活習慣病の予防 治療にあたっては 個人が継続的に生活習慣を改善し 病気を予防していくなど 積極的に健康を増進していくことが重要となります こうした中 国においては 健康日本 21 の最終評価が行われ これまでの基本的な方向性に加えて 健康寿命の延伸と健康格差の縮小 重症化予防 社会全体として相互に支え合いながら健康を守る環境の整備 を新たに盛り込んだ 健康日本 21( 第 2 次 ) として 国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針 が平成 24 年 7 月に告示されました 愛知県においても 平成 25 年 3 月に新たに 健康日本 21あいち新計画 が策定され 基本方針として1 生涯を通じた健康づくり2 疾病の発症予防及び重症化予防 3 生活習慣の見直し4 社会で支える健康づくりの4つの方針のもと 県民の健康づくりと病気の予防を図るための取り組みが進められています 1

第 2 次健康こうた 21 計画 (2) 町の健康づくりに向けて 本町においても 少子化の進行や核家族化 女性の社会進出 ライフスタイルの多様化等 健康を取り巻く社会環境の変化により 生涯を通じた健康づくりの取り組みが重要となっています 個人の健康は 家庭 学校 地域 職場等の社会環境の影響を受けることから 町全体として 個人の健康を支え 守る環境づくりに努めていくことが重要であり 行政機関のみならず 広く健康づくりを支援する企業 民間団体等の積極的な参加協力を得るなど 町民が主体的に行う健康づくりの取組を総合的に支援する環境を整備することが求められています また 地域や世代間の相互扶助など 地域や社会の絆 職場の支援等が機能することにより 地域全体が相互に支え合いながら 町民の健康を守る環境を整備することが求められています こうしたことから 町の地域資源を活かして 町民が自ら健康づくりに心がけ さらに町民が協働して健康づくりの推進を図るため 庁内各課や地域組織との横断的な連携による新たな 健康こうた21 計画 を策定します 2

第 1 章 計画の基本的な考え方 2 計画の基本理念 これまでの みんなで育む健康こうた 21 計画 は 幸せな楽しいくらしはまず健康 を基本理念とし すべての町民が幸せな楽しいくらしが送れる社会の実現に向けて 生活習慣の改善などを通じて生活習慣病の予防 健康寿命の延伸 生活の質の向上を目指してきました 平均寿命が延伸し 少子高齢化が進む中 すべての人が 生きがいと活力のある生活を送られる期間を可能な限り長くし 健康寿命を延伸することはますます重要となっています そのために 町民一人ひとりが健康についての正しい知識をもち 主体的に健康づくりに取り組むことにより 疾病の早期発見をし 疾病の重症化及び介護状態になることを予防することで 人生の各ライフステージにおける生活の質を高めていくことを目指します こうした考えのもと 前回計画の基本理念 幸せな楽しいくらしはまず健康 を継承し 町民自らが健康づくりに取り組み そして 健康づくりに関連する医療機関 教育機関 ボランティア 企業 行政などの関係機関が 様々な情報提供 環境整備 地域づくりなどを推進するためにサブタイトルを~からだづくりこころづくり未来に向かう絆づくり~とし 地域で支え合う町民の健康づくりを支援します 基本理念 幸せな楽しいくらしはまず健康 ~ からだづくりこころづくり未来に向かう絆づくり ~ 3

第 2 次健康こうた 21 計画 本計画は 県の計画で示された4つの基本方針を施策の視点として踏まえつつ 子ども 働きざかり 熟年 の 3つのライフステージでそれぞれ健康づくりの取り組みを展開していきます 新計画の4つの視点と本町の施策 1 生涯を通じた健康づくり本町は 緩やかではあるものの少子高齢化が進行しており 今後高齢化の一層の進行が予想されます また 高齢化の進行に伴い 要介護状態になる高齢者がますます増加することが見込まれる中 健康寿命の延伸を実践するために 高齢化に伴う機能低下を遅らせる取り組みを進めます また 将来を担う次世代の健康づくりとして 妊婦や子どもに焦点をあてた取り組みを進め それぞれのライフステージにおいて 社会生活を営むために必要な機能の維持向上を図るとともに すべての世代の健やかなこころを支えます 2 疾病の発症予防及び重症化予防悪性新生物や心疾患 脳血管疾患などの生活習慣病に起因する死亡割合は6 割を超えており 1 人当たりの医療費も増加傾向にあります こうした生活習慣病の発症や重症化を予防するため 各種健診の受診による早期発見 早期対応が求められます 生活習慣病の予防には 日ごろから自分自身の健康状態に関心を持って 自らの健康管理を行っていくことが大切となります 定期的に健診を受診し自らの健康状態を把握することで早期からの予防を推進するとともに 合併症の発症や症状の重症化予防の対策を進めます 3 生活習慣の見直し全国的に平均寿命は伸びており こうした平均寿命の延伸とともに健康な期間だけではなく 寝たきりを始めとする不健康な期間も延びています そのため 健康づくりの一層の推進を図り 平均寿命の延び以上に健康寿命を延ばすことが重要になります そのためには 健康増進の基本要素となる栄養 食生活 運動 身体活動 休養 こころの健康 アルコール たばこ 歯の健康などの各分野に関する生活習慣の改善を推進します 4 社会で支える健康づくり個人の健康は 家庭 地域 学校 職場等の社会環境の影響を受けることから 健康づくりの取り組みは 個人の努力だけでは難しい面もあり ヘルスプロモーションの考え方に基づき 行政機関のみならず 様々な関係者 関係団体などと連携し 社会全体として 町民が主体的に行う健康づくりの取り組みを支え 促進する環境を整備します 4

第 1 章 計画の基本的な考え方 3 展開の視点 計画の展開の概念図 基本理念 : 幸せな楽しいくらしはまず健康 健康寿命の延伸 視点 1 生涯を通じた健康づくり 子ども ( 妊婦 0~19 歳 ) 働きざかり (20~64 歳 ) 熟年 (65 歳以上 ) 視点 2 疾病の発症予防及び重症化予防 視点 3 生活習慣の見直し 視点 4 社会で支える健康づくり がん循環器疾患糖尿病 COPD 歯科疾患 3休養 こころ4飲酒5喫煙1栄養 食生活2身体活動 運動6歯 口腔の健康7健康管理の健康医療機関 関係団体 福祉機関 企業 健診機関 住民組織 ボランティア 学校 役場 本計画では ライフステージの 子ども に妊婦 乳幼児を対象として加え 働きざかり の対象年齢を 20~59 歳 を 20 歳 ~64 歳 熟年 の対象年齢を 60 歳以上 を 65 歳以上に対象者を変更しました 5

第 2 次健康こうた 21 計画 基本理念の実現に向け 子ども 働きざかり 熟年 の各ライフステージがめざす姿 (QOL) をイメージするとともに 以下の目標を定め 各健康分野の取り組みを進めていきます 基本理念 幸せな楽しいくらしはまず健康 重点目標 1 欠食せず 主食 主菜 副菜をそろえて食べます 2 日常生活の中で積極的に体を動かします 3 年 1 回必ず健診を受診します ライフステージ 子ども ( 妊婦 0~19 歳 ) 働きざかり (20~64 歳 ) 熟年 (65 歳以上 ) 栄養 食生活 1 日 3 食食事をとり バランスのよい食習慣を身につけます 規則正しい食生活を身につけ 自分の健康を考えたバランスのよい食生活を維持します 毎食 主食 主菜 副菜をそろえて食べます 身体活動 運動 体を動かす楽しさを知り 運動習慣を身につけます 自分のライフスタイルに合った運動や身体活動をします 1 日 30 分週 2 回以上運動をします 休養 こころの健康 家庭や地域のふれあいの中から心豊かな子を育みます 家族や地域とのつながりを深め こころの健康を高めます リタイア後の生きがいを見つけて 地域との関わりを持ちます 飲酒 飲酒が体に及ぼす影響を知り 未成年者や妊産婦をお酒の害から守ります 適正な飲酒を心がけます 節度ある飲酒に心がけます 喫煙 喫煙が体に及ぼす影響を知り 未成年者や妊産婦をたばこの害から守ります 禁煙に取り組みます 禁煙に取り組みます 歯 口腔の健康 むし歯や歯周疾患を予防します 歯の健康に対する意識を高め 定期的な歯科検診を受けます 8020 を目指します 健康管理 生活のリズムを整え 望ましい生活習慣を身につけます 子どもを事故から守ります 自分の健康状態を知り 生活習慣病の発症予防や重症化を予防できるよう 健診を受けます 治療を継続し 年 1 回の健康診査を受診し 自分の健康状態を把握します 6

第 1 章 計画の基本的な考え方 5 計画の位置づけ 本計画は 健康増進法に定める市町村の 健康増進計画 として位置づけられ 健康日本 21 や 健康日本 21あいち新計画 の方針や目標を踏まえるとともに 町の地域特性や健康課題を捉えた総合的な健康づくり施策を推進するものです また 健やか親子 21 に基づく 母子保健計画も包含するものと位置づけます さらに 上位計画である第 5 次幸田町総合計画や関連諸計画との整合性を図ります 本計画は 平成 26 年度から平成 35 年度の10 年間を計画期間とします 国の 健康日本 21( 第 2 次 ) の方針に基づきながら 5 年後に中間評価を行い 計画の進捗状況等を踏まえた見直しを行います また それ以外にも社会状況の変化や法制度 計画などの改定に伴い 必要に応じて適宜見直しを行うものとします H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 H32 H33 H34 H35 健康日本21 健康日本 21 第 5 次幸田町総合計画健康こうた21 計画幸田町食育推進計画健康日本21 あいち幸田すこや(第2次)プラ新計画健康こうた 21 計画 健康日本 21( 第 2 次 ) 中し間ン21 幸田町障がい者計画 幸田町次世代育成支援障がい福祉計画行動計画か長寿見直評価見直し健康こうた 21 計画 ( 第 2 次 ) 終評価中間評価最最5 次幸田町総合計画終評価第 7

第 2 次健康こうた 21 計画 (1) 策定委員会及び作業部会の開催 本計画を策定するため 健康こうた 21 計画策定委員会 を設置し 保健医療 福祉関係者や地域団体の関係者などに委員委嘱を行い 計画の内容の審議を行います また 作業部会を設置し 保健医療 福祉関係者や地域団体の関係者の他 庁内関係課職員を交え 計画の内容について検討を行いました (2) アンケート調査の実施 本計画の策定にあたっては 住民の声を十分に反映した計画とするため 町内に居住の 15 歳以上の住民と町内の小 中学生を対象に 幸田町民健康アンケート調査 を実施しました 以下 本書の図表等には 平成 25 年度調査 平成 25 年 と記載してあります (3) パブリックコメントの実施 計画の素案を役場等で公表するとともに 広報で広く周知し ホームページで閲覧できるようにするなど パブリックコメントを実施して計画に対する意見を募りました 8