平成21年4月 源泉所得税改正のあらまし

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内に 耐火建築物以外の建物についてはその購入の日以前 20 年以内に建築されたものであること 地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準又はこれに準ずるものに適合する一定の中古住宅 を 平成 17 年 4 月 1 日以降に取得した場合には 築年数に関係なく適用が受けられます (56ページ 一

2 引き続き居住の用に供している場合 とされる場合本人が 転勤などのやむを得ない事情により 配偶者 扶養親族その他一定の親族と日常の起居を共にしないこととなった場合において その家屋等をこれらの親族が引き続きその居住の用に供しており やむを得ない事情が解消した後は 本人が共にその家屋に居住することに

所得税関係 ( 住宅ローン控除の特例 ) の改正 ⑵ 震災税特法の制度 ( 適用期間の特例 ) の概要東日本大震災によって被害を受けたことにより 住宅ローン税額控除の適用を受けていた家屋 ( 以下 従前家屋等 といいます ) を居住の用に供することができなくなった居住者については その居住の用に供す

[Q1] 復興特別所得税の源泉徴収はいつから行う必要があるのですか 平成 25 年 1 月 1 日から平成 49 年 12 月 31 日までの間に生ずる所得について源泉所得税を徴収する際 復興特別所得税を併せて源泉徴収しなければなりません ( 復興財源確保法第 28 条 ) [Q2] 誰が復興特別所

公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金

株式等の譲渡(特定口座の譲渡損失と配当所得等の損益通算及び翌年以後への繰越し)編

公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金

第11 源泉徴収票及び支払調書の提出

6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1)

経 [2] 証券投資信託の償還 解約等の取扱い 平成 20 年度税制改正によって 株式投資信託等の終了 一部の解約等により交付を受ける金銭の額 ( 公募株式投資信託等は全額 公募株式投資信託等以外は一定の金額 ) は 譲渡所得等に係る収入金額とみなすこととされてきました これが平成 25 年度税制改

第 7 章 間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 52ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期

イ税務署へ確定申告書を提出し 所得税の住宅ローン控除の適用を受けている 退職所得 山林所得がある方 所得税の平均課税の適用を受けている方は 住宅ローン控除申告書を提出することにより控除額が大きくなる場合があります 申告書を提出される方は3 月 15 日 ( 月 ) までに申告してください 申告しなけ

投資法人の資本の払戻 し直前の税務上の資本 金等の額 投資法人の資本の払戻し 直前の発行済投資口総数 投資法人の資本の払戻し総額 * 一定割合 = 投資法人の税務上の前期末純資産価額 ( 注 3) ( 小数第 3 位未満を切上げ ) ( 注 2) 譲渡収入の金額 = 資本の払戻し額 -みなし配当金額

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

(4) 給与所得者の( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除申告書 の記入について 下表および次頁の記入例を参照のうえ ご記入ください 項目 ESS/EXselfを利用できる方 ESS/EXselfを利用できない方 A 給与の支払元会社名をご記入ください B 給与の支払元会社の所在地をご記入くださ

【表紙】

平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

申告所得税関係 手続名 帳票名平成年分セルフメディケーション税制の明細書 ( 次葉 ) 特定証券投資信託に係る配当控除額の計算書 平成 年分給与所得の源泉徴収票 ( 平成 28 年以降用 ) 平成 年分特定口座年間取引報告書 ( 平成 28 年以降用 ) 平成 年分公的年金等の源泉徴収票 ( 平成

各年の住宅ローン控除額の算出 所得税から控除しきれない額は住民税からも控除 当該年分の住宅ローン控除額から当該年分の所得税額 ( 住宅ローン控除の適用がないものとした場合の所得税額 ) を控除した際に 残額がある場合については 翌年度分の個人住民税において 当該残額に相当する額が 以下の控除限度額の

次に掲げる氏名又は住所の変更に係る申告書又は届出書 ( 以下 申告書等 といいます ) を提出する場合には その申告書等を提出する人の個人番号の記載を要しないこととされました ( 既に個人番号を提供済みの人に限ります ) ⑴ ( 特別 ) 非課税貯蓄に関する異動申告書 ⑵ ( 特別 ) 非課税貯蓄申

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株式等の譲渡(前年からの繰越損失を譲渡所得及び配当所得等から控除)編

住宅借入金等特別控除の入力編

第2 質疑応答

新しい非居住者債券所得非課税制度の概要 < 平成 22 年度税制改正前の制度の概要 > 非居住者等が受ける振替国債及び振替地方債のについては 一定の手続要件を満たせば非課税とされていました しかし 非居住者等が受ける振替社債等のについては 原則 15% の税率により源泉徴収課税がなされていました 非

この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要

< F2D819B89DF8B8E82CC8F5A91EE90C590A789FC90B38A >

株式等の譲渡(特定口座の譲渡損失と配当所得の損益通算及び翌年以後への繰越し)編

投資主が受け取る配当等の額については 原則どおり配当等の額を受け取る際に20%( 所得税 )( 平成 25 年 1 月 1 日から平成 49 年 12 月 31 日までは復興特別所得税とあわせて20.42%) の税率により源泉徴収された後 総合課税の対象となります ( ロ ) 出資等減少分配に係る税


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(2) 源泉分離課税制度源泉分離課税制度とは 他の所得と全く分離して 所得を支払う者 ( 銀行 証券会社等 ) がその所得の支払の際に 一定の税率で所得税を源泉徴収し それだけで所得税の納税が完結するものです 1 対象となる所得代表的なものとして 預金等の利子所得 定期積金の給付補てん金等があります

2. 省エネ改修工事 耐震改修工事をした場合の所得税額の特別控除に係る工事範囲の拡充 (1) 改正の趣旨 背景 新築の長期優良住宅の認定基準制度に加え 平成 28 年 2 月 増改築による長期優良住宅の認定基準が制定された 長期優良住宅であると認定されることで 税制上様々な優遇措置を受けることができ

以下本人の給与収入速報 平成 29 年度税制改正解説所得課税 ~ 配偶者控除及び配偶者特別控除の見直し 2 配偶者の給与収入が 万円超 15 万円以下の場合の改正案の控除額及び改正前後の影響について 配偶者特別控除 配偶者の給与収入 万円超 15 万円 15 万円以上 11 万円 11 万円以上 1

( ロ ) 出資等減少分配に係る税務個人投資主が本投資法人から受取る出資等減少分配 ( 所得税法第 24 条に定めるものをいいます 以下 本 ( ロ ) 出資等減少分配に係る税務 において同じです ) のうち本投資法人の税務上の資本金等の額に相当する金額を超える金額がある場合には みなし配当 ( 計

間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 53ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期間 5 年間

公募株式投資信託の解約請求および償還時

特定口座一般口座株式等の譲渡 売却などが該当 ) による所得は 申告分離課税の対象となっており 原則として お客さまによる譲渡損益の計算や申告納税の手続きが必要です 特定口座には これらの事務負担を軽減する機能があります 特定口座の機能 上場株式等の譲渡損益の計算 管理を行います 特定口座内に保管す

所得税確定申告セミナー

株式等の譲渡(前年からの繰越損失を譲渡所得及び配当所得から控除)編

上場株式等の譲渡益に係る課税 上場株式等の税金について 上場株式等の譲渡益に係る税率は以下の通りです 平成 25 年 1 月 1 日 ~ 平成 25 年 12 月 31 日 平成 26 年 1 月 1 日 ~ 平成 49 年 12 月 31 日 平成 50 年 1 月 1 日 ~ % (

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所令要綱

2. 控除の適用時期 Q. 12 月に取得した自宅の所在地に 年末までに住民票を移しましたが 都合で引っ越しが翌年になってしまった場合 住宅ローン控除はいつから受けることになりますか A. 住宅ローン控除の適用を受けるためには 実際に居住を開始することが必要です したがって 住民票を移した年ではなく

1. 上場株式等の配当所得及び譲渡所得等に対する税率の特例の見直し 居住者又は国内に恒久的施設を有する非居住者が 平成 21 年 1 月 1 日から平成 23 年 12 月 31 日までの間に支払を受ける上場株式等の配当所得の申告分離課税に係る税率と 上場株式等の譲渡による譲渡所得等に対する税率が

2 2 上場株式等 の範囲の拡大 上場株式等には 上場株式 上場投資信託の受益権 (ETF) 上場不動産投資法人の投資口 (REIT) 公募株式等証券投資信託の受益権が含まれていた 今回の租税特別措置法の改正により 発行者の情報が一般に公開され その商品内容を入手することが容易に可能な公社債を 上場

3 平成 25 年 4 月に給与の支給規程を改訂し 平成 24 年分 10 月にまでさかのぼって実施する こととなり 平成 25 年 4 月の給与支給日に支払うこととなった平成 24 年 10 月から平成 25 年 3 月までの給与改訂差額 A 3 1 給与所得の収入金額の収入すべき時期は 契約又は

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

き一 修正申告 1 から同 ( 四 ) まで又は同 2 から同 ( 四 ) までの事由が生じた場合には 当該居住者 ( その相続人を含む ) は それぞれ次の 及び に定める日から4 月以内に 当該譲渡の日の属する年分の所得税についての修正申告書を提出し かつ 当該期限内に当該申告書の提出により納付

2 住宅の取得等に係る税額控除の判定表住宅の新築や購入をされた方は 1 を 住宅の増改築等をされた方は 2 をご覧いただき 対象となる税額控除 をご確認ください なお 複数の税額控除から1つを選択できる場合がありますが いずれの税額控除が有利となるかは 毎年の所得金額や借入金等の年末残高などによって

⑶ 算出税額 (A) 算出税額 (B) 算出税額 (C) 算出税額 (D) 算出税額 (E) 算出税額 (F) 算出税額 (G) 算出税額 (H) - 税額控除額 = 所得税額 ( 年税額 ) ⑷ 所得税額 ( 年税額 )- 源泉徴収税額 - 予定納税額 = 確定申告に係る納付税額 1 税額計算の方

~ この操作の手引きをご利用になる前に ~ この操作の手引きでは 確定申告書の作成方法を説明しています 操作を始める前に 以下の内容をご確認ください 共通の操作の手引きの確認入力方法やデータ保存 読込方法などを説明した ( 共通 )e-tax で送信するための準備編 又は ( 共通 ) 書面提出 (

1: とは 居住者の配偶者でその居住者と生計を一にするもの ( 青色事業専従者等に該当する者を除く ) のうち 合計所得金額 ( 2) が 38 万円以下である者 2: 合計所得金額とは 総所得金額 ( 3) と分離短期譲渡所得 分離長期譲渡所得 申告分離課税の上場株式等に係る配当所得の金額 申告分

住宅の省エネエネ改修改修に伴う固定資産税固定資産税の減額制度減額制度について 平成 20 年 1 月 1 日以前に建てられた住宅 ( 賃貸住宅を除く ) について 平成 20 年 4 月 1 日から平成 32 年 3 月 31 日までの間に 一定の要件を満たす省エネ改修工事を行った場合 120 m2

iii. 源泉徴収選択口座への受入れ源泉徴収ありを選択した特定口座 ( 以下 源泉徴収選択口座 といいます ) が開設されている金融商品取引業者等 ( 証券会社等 ) に対して 源泉徴収選択口座内配当等受入開始届出書 を提出することにより 上場株式等の配当等を源泉徴収選択口座に受け入れることができま


1 どちらかをご選択特定口座と客さま般口座の特定口座の概要 特定口座とは 個人のお客さまが公募株式投資信託を換金され利益が出た場合は 原則 確定申告が必要ですが お客さまの確定申告にかかる負担を軽減させるべく当金庫が納税の代行などを行う制度として 特定口座 があります 特定口座 をご利用いただくこと

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

e. 未成年者に係る少額上場株式等の非課税口座制度 ( ジュニア NISA) 未成年者に係る少額上場株式等の非課税口座制度に基づき 証券会社等の金融商品取引業者等に開設した未成年者口座において設定した非課税管理勘定に管理されている上場株式等 ( 平成 28 年 4 月 1 日から平成 35 年 12

非課税累積投資契約に関する約款 (NISA 約款 ) 第 1 条 ( 約款の趣旨 ) 1. この約款は お客さまが租税特別措置法第 9 条の8に規定する非課税口座内の少額上場株式等に係る配当所得の非課税及び租税特別措置法第 37 条の14に規定する非課税口座内の少額上場株式等に係る譲渡所得等の非課税

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源泉徴収票不交付の届出書 源泉徴収票不交付の届出書 源泉徴収票不交付の届出書 ( 英語版 ) 公的年金等の源泉徴収票 ( 及び同合計表 ) 平成 年分公的年金等の源泉徴収票 平成 年分公的年金等の源泉徴収票合計表 公的年金等の源泉徴収票 ( 及び同合計表 )( 平成 28 年 1 月 1 日以後提出

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

住宅借入金等特別控除の入力編

控除の種類判定 次の表に従い 対象となる控除を判定します 区分対象となる控除該当ページ 一般住宅の新築等 A 一般住宅の新築等に係る住宅借入金等特別控除 3 ページ 認定住宅の新築等 A2 認定住宅の新築等に係る住宅借入金等特別控除 4 ページ 中古住宅の購入 A3 中古住宅の購入に係る住宅借入金等

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

5 適用手続 ⑴ 相続時精算課税の適用を受けようとする受贈者は 贈与を受けた財産に係る贈与税の申告期間内に 相続時精算課税選択届出書 ( 贈与者ごとに作成が必要 ) を贈与税の申告書に添付して 納税地の所轄税務署長に提出する ( 相法 21の92) なお 提出された当該届出書は撤回することができない

 

【修正】07_別表五~.indd

債券税制の見直し(金融所得課税の一体化)に伴う国債振替決済制度の主な変更点について

やさしい税金教室

配当所得の入力編

に限る ) は その追徴すべき不足税額 ( 当該減額更正前に賦課した税額から当該減額更正に基因して変更した税額を控除した金額 ( 還付金の額に相当する税額を含む ) に達するまでの部分に相当する税額に限る 以下この項において同じ ) については 次に掲げる期間 ( 令第 4 8 条の9の9 第 4

の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

49 年 12 月 31 日までの間 源泉徴収される配当等の額に係るの額に対して 2.1% の税率により復興 特別が源泉徴収されます b. 出資等減少分配に係る税務個人投資主が本投資法人から受取る利益を超える金銭の分配 ( 分割型分割及び株式分配並びに組織変更による場合を除く 以下本 1において同じ


平成21年度税制改正について

て 次に掲げる要件が定められているものに限る 以下この条において 特定新株予約権等 という ) を当該契約に従つて行使することにより当該特定新株予約権等に係る株式の取得をした場合には 当該株式の取得に係る経済的利益については 所得税を課さない ただし 当該取締役等又は権利承継相続人 ( 以下この項及

株式等の譲渡(特定口座(源泉徴収なし)と一般口座)編

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平成 30 年 7 月豪雨により被害を受けられた方の税務上の措置 ( 手続 )FAQ 平成 30 年 7 月広島国税局 平成 30 年 7 月豪雨により被害を受けられた方の税制上の措置 ( 手続 ) 等につきまして 照会の 多い事例を取りまとめましたので 参考としてください 目次 Ⅰ 災害にあった場

15 共済事業を行う農業協同組合の締結した建物更生共済契約又は火災共済契約その他これに類する共済に関する契約 ( 注 )1 確定給付企業年金法の規定による承認の取消しを受けた規約型企業年金に係る規約に基づきその取消しを受けた時以後に支払われる年金等についても 上記と同様に源泉徴収を行うこととなります

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土地建物等の譲渡(マイホームの売却による譲渡損)編

新規文書1

非課税上場株式等管理に関する約款 第 1 条 ( 約款の趣旨 ) この約款は お客さまが租税特別措置法第 9 条の8に規定する非課税口座内の少額上場株式等に係る配当所得の非課税および租税特別措置法第 37 条の14に規定する非課税口座内の少額上場株式等に係る譲渡所得等の非課税の特例 ( 以下 非課税

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課税上の取扱い

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[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

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税金のいろいろ所得税の計算の税金サラリーマン20 生活の税金株式の税金事業の税金不動産の税金贈与の税金相続の税金(2) 適用を受けるための主な要件 取得又は増改築等をした日から6か月以内に居住すること 住宅の床面積が50m 2 以上で取得又は増改築後の家屋の床面積の1/2 以上が居住用であること 中

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証券総合取引および口座開設に関する確認書兼確約書(2017年3月31日改定版)

左記に該当しない方 ボタンを選択した場合 ( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除 というリンクになった文字をクリックすると 住宅借入金等特別控除の入力画面が表示されます 所得 所得控除等入力 画面で ( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除 というリンクになった文字をクリックすると 3 ページ

⑶ 算出税額 (A) 算出税額 (B) 算出税額 (C) ( 注 ) 算出税額 (D) 算出税額 (E) 算出税額 (F) 算出税額 (G) 算出税額 (H) - 税額控除額 = 所得税額 ( 年税額 ) ⑷ 所得税額 ( 年税額 )- 源泉徴収税額 - 予定納税額 = 確定申告に係る納付税額 (

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

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源泉所得税の改正のあらまし 平成 21 年 4 月 国税庁 国税庁ホームページでは税に関する情報を提供しています www.nta.go.jp 源泉所得税の納付は電子納税で!! e-tax( イータックス ) ホームページ w ww.e-tax.nta.go.jp 所得税の源泉徴収事務につきましては 日頃から格別のご協力をいただき感謝しております さて 平成 21 年度の税制改正により 源泉所得税関係について次のような改正が行われましたのでお知らせいたします ( 注 ) このパンフレットは 平成 21 年 4 月 1 日現在の法令に基づいて作成しています 1 上場株式等の配当等に係る源泉徴収税率に対する軽減税率の特例及び源泉徴収選択口座における源泉徴収税率に対する軽減税率の特例が 平成 23 年 12 月 31 日まで延長されました ⑴ 制度の概要イ居住者又は国内に恒久的施設を有する非居住者 ( 以下 居住者等 といいます ) が支払を受ける上場株式等の配当等 ( 大口株主等である個人が支払を受けるものを除きます 以下同様です ) に対する源泉徴収税率については平成 22 年 12 月 31 日まで また 国内に恒久的施設を有しない非居住者及び法人が支払を受けるべき上場株式等の配当等に対する源泉徴収税率については平成 21 年 3 月 31 日まで それぞれ 7%( 居住者の場合には他に住民税 3%) の軽減税率が適用されています ( 注 ) ( 注 ) 平成 20 年度の税制改正により 居住者等が支払を受ける上場株式等の配当等に対する源泉徴収税率は 平成 21 年 1 月 1 日以後 15%( 居住者の場合には他に住民税 5%) とされましたが 経過措置として 平成 21 年 1 月 1 日以後も引き続き軽減税率を適用することとされました ロ居住者等が 源泉徴収の選択をした特定口座 ( 源泉徴収選択口座 ) において上場株式等の譲渡又は上場株式等の信用取引等による差金決済を行った場合 その譲渡収入金額又は差益等に基づき一定の計算により算定される金額 ( 以下 源泉徴収選択口座内調整所得金額 といいます ) に対する源泉徴収税率については 平成 22 年 12 月 31 日まで 7%( 居住者の場合には他に住民税 3%) の軽減税率が適用されています ( 注 ) ( 注 ) 平成 20 年度の税制改正により 平成 21 年 1 月 1 日以後 源泉徴収税率は 15%( 居住者の場合には他に住民税 5%) とされましたが 経過措置として 平成 21 年 1 月 1 日以後も引き続き軽減税率を適用することとされました - 1 -

⑵ 改正の内容今回の改正により 上記 ⑴イ及びロの軽減税率の特例が 平成 23 年 12 月 31 日まで延長されました 表 1 上場株式等の配当等に対する源泉徴収税率 区分 期間 ~ 平成 20 年 12 月 31 日 平成 21 年 1 月 1 日 ~ 平成 21 年 3 月 31 日 平成 21 年 4 月 1 日 ~ 平成 23 年 12 月 31 日 平成 24 年 1 月 1 日 ~ 居 居住者 個 人 住 者 等 非居住者 ( 国内に恒久的施設を有する場合 ) 非居住者 ( 国内に恒久的施設を有しない場合 ) 軽減税率の特例 (7%( 居住者の場合には他に住民税 3%)) の適用があります 軽減税率適用 軽減税率適用 15%( 居住者の場合には他に住民税 5%) の税率が適用されます 法 人 ( 注 ) 大口株主等である個人が支払を受ける上場株式等の配当等については 上記のいずれの期間も 20%( 住民税なし ) の税率により源泉徴収されます 表 2 上場株式等の源泉徴収選択口座内調整所得金額に対する源泉徴収税率 区分 期間 ~ 平成 20 年 12 月 31 日 平成 21 年 1 月 1 日 ~ 平成 23 年 12 月 31 日 平成 24 年 1 月 1 日 ~ 居住者等 居住者 非居住者 ( 国内に恒久的施設を有する場合 ) 軽減税率の特例 (7%( 居住者の場合には他に住民税 3%)) の適用があります 軽減税率適用 15%( 居住者の場合には他に住民税 5%) の税率が適用されます - 2 -

2 住宅借入金等特別控除について 適用期限が 5 年延長されるとともに その控除期間 住宅借入金等の年末残高の限度額及び控除率を表 3 のとおりとすることとされました 3 長期優良住宅の普及の促進に関する法律 に規定する認定長期優良住宅の新築等をして 同法の施行日 ( 平成 21 年 6 月 4 日 ) から平成 25 年 12 月 31 日までの間に自己の居住の用に供した場合の住宅借入金等特別控除の特例が創設され その控除期間 住宅借入金等の年末残高の限度額及び控除率を表 4 のとおりとすることとされました 4 特定増改築等住宅借入金等特別控除の適用期限が 5 年延長されるとともに 平成 21 年 4 月 1 日から平成 22 年 12 月 31 日までの間に居住の用に供した場合の断熱改修工事等の要件が緩和されました ⑴ 制度の概要イ居住者が 一定の要件を満たす居住用家屋の新築 新築住宅若しくは既存住宅の取得又は増改築等 ( 以下 住宅の取得等 といいます ) をして 平成 11 年 1 月 1 日から平成 20 年 12 月 31 日までの間にその家屋をその人の居住の用に供した場合において その人がその住宅の取得等のための一定の借入金又は債務 ( 以下 住宅借入金等 といいます ) を有するときは その居住の用に供した日の属する年 ( 以下 居住年 といいます ) 以後 10 年間 ( 平成 11 年 1 月 1 日から平成 13 年 6 月 30 日までの間に居住の用に供したときは 15 年間 ) の各年にわたり 住宅借入金等の年末残高の合計額を基として 一定の控除率により計算した金額を住宅借入金等特別控除としてその人のその年分の所得税の額から控除できることとされています ロ上記イのほか 住宅借入金等特別控除については 次のような特例が設けられています 1 居住者が 住宅の取得等をして 平成 19 年 1 月 1 日から平成 20 年 12 月 31 日までの間にその家屋をその人の居住の用に供した場合において その人が住宅借入金等を有するときは 上記イとの選択により 居住年以後 15 年間の各年にわたり 住宅借入金等の年末残高の合計額を基として 一定の控除率により計算した金額をその人のその年分の所得税の額から控除できることとされています 2 一定の居住者が その人の所有する居住の用に供する家屋について 高齢者等居住改修工事等を含む増改築等をして 平成 19 年 4 月 1 日から平成 20 年 12 月 31 日までの間にその家屋をその人の居住の用に供した場合において その人がその住宅の増改築等のための一定の借入金又は債務 ( 以下 増改築等住宅借入金等 といいます ) を有するときは 上記イとの選択により 居住年以後 5 年間の各年にわたり 増改築等住宅借入金等の年末残高の 1,000 万円以下の部分の金額に一定の控除率を乗じて計算した特定増改築等住宅借入金等特別控除額を その人のその年分の所得税の額から控除できることとされています ( 高齢者等居住改修工事等に係る特定増改築等住宅借入金等特別控除制度 ) 3 居住者が その人の所有する居住の用に供する家屋について 特定断熱改修工事等又は断熱改修工事等を含む増改築等をして 平成 20 年 4 月 1 日から平成 20 年 12 月 31 日までの間にその家屋をその人の居住の用に供した場合において その人が増改築等住宅借入金等を有するときは 上記イとの選択により 居住年以後 5 年間の各年にわたり 増改築等住宅借入金等の年末残高の 1,000 万円以下の部分の金額に一定の控除率を乗じ - 3 -

て計算した特定増改築等住宅借入金等特別控除額を その人のその年分の所得税の額から控除できることとされています ( 断熱改修工事等に係る特定増改築等住宅借入金等特別控除制度 ) ⑵ 改正の内容イ住宅借入金等特別控除の適用期限の延長及び制度の拡充今回の改正により 上記 ⑴イの住宅借入金等特別控除の適用期限が平成 25 年 12 月 31 日まで5 年延長され 居住者が 住宅の取得等をして その間にこれらの家屋を自己の居住の用に供した場合の控除期間 住宅借入金等の年末残高の限度額及び控除率が表 3 のとおりとされました 表 3 居住の用に供した日の属する年 控期 除間 住宅借入金等の年末残高の限度額 住宅借入金等の年末残高に乗ずる控除率 各年の控除限度額 平成 21 年 22 年 5,000 万円 50 万円 平成 23 年 4,000 万円 40 万円 10 年間 1.0% 平成 24 年 3,000 万円 30 万円 平成 25 年 2,000 万円 20 万円 ロ認定長期優良住宅の新築等を行った場合の住宅借入金等特別控除の特例の創設今回の改正により 居住者が 長期優良住宅の普及の促進に関する法律 ( 平成 20 年法律第 87 号 )( 以下 長期優良住宅法 といいます ) に規定する認定長期優良住宅に該当する家屋で一定のもの ( 注 1) ( 以下 認定長期優良住宅 といいます ) の新築又は建築後使用されたことのない認定長期優良住宅の取得 ( 以下 認定長期優良住宅の新築等 といいます ) をして長期優良住宅法の施行日 ( 平成 21 年 6 月 4 日 ) から平成 25 年 12 月 31 日までの間に自己の居住の用に供した場合において その人がその認定長期優良住宅の新築等のための住宅借入金等 ( 以下 長期優良住宅借入金等 といいます ) を有するときは 上記イとの選択により その控除期間 長期優良住宅借入金等の年末残高の限度額及び控除率を表 4のとおりとする特例が創設されました ( 注 2) ( 注 1) 個人がその居住の用に供する家屋で 次に掲げる要件に該当するものをいいます 1 床面積が 50 m2以上であること 2 床面積の 2 分の 1 以上が専ら自己の居住の用に供されるものであること 3 長期優良住宅法第 10 条第 2 号に規定する認定長期優良住宅に該当するものであることにつき一定の証明がされたものであること ( 注 2) 居住者が 認定長期優良住宅を自己の居住の用に供した日の属する年分又はその翌年分において 今回の改正により創設された 認定長期優良住宅新築等特別税額控除 ( 居住者が 認定長期優良住宅の新築等をして 長期優良住宅法の施行日 ( 平成 21 年 6 月 4 日 ) から平成 23 年 12 月 31 日までの間に自己の居住の用に供した場合における認定長期優良住宅の構造等の標準的工事費用相当額の所得税額の特別控除 ) の適用を受ける場合には 居住年以後 10 年間の各年において 上記イ及びロの住宅借入金等特別控除の適用を受けることはできません - 4 -

表 4 居住の用に供した日の属する年 控期 除間 長期優良住宅借入金等の年末残高の限度額 長期優良住宅借入金等の年末残高に乗ずる控除率 各年の控除限度額 平成 21 年 ~23 年 5,000 万円 1.2% 60 万円 平成 24 年 10 年間 4,000 万円 1.0% 40 万円 平成 25 年 3,000 万円 30 万円 ハ特定増改築等住宅借入金等特別控除の適用期限の延長等今回の改正により 上記 ⑴ロ2の高齢者等居住改修工事等に係る特定増改築等住宅借入金等特別控除及び上記 ⑴ロ3の断熱改修工事等に係る特定増改築等住宅借入金等特別控除の適用期限がそれぞれ 5 年延長され 平成 25 年 12 月 31 日までの間に自己の居住の用に供した場合について適用することとされました ( 注 ) また 断熱改修工事等に係る特定増改築等住宅借入金等特別控除の対象となる増改築等について 増改築等をして平成 21 年 4 月 1 日から平成 22 年 12 月 31 日までの間に居住の用に供した場合の断熱改修工事等の要件が緩和されました ( 注 ) 今回の改正により創設された 特定改修特別税額控除 ( 既存住宅について特定の改修工事をして 平成 21 年 4 月 1 日から平成 22 年 12 月 31 日までの間に自己の居住の用に供した場合における工事費用相当額 ( 標準的な費用の額を限度 ) の所得税額の特別控除 ) の適用を受ける場合には 上記イの住宅借入金等特別控除及び上記ハの特定増改築等住宅借入金等特別控除の適用を受けることはできません 5 住宅の取得等をして自己の居住の用に供した居住者が 当初居住年に 勤務先からの転任命令等により その家屋を自己の居住の用に供しなくなった場合であっても 再びその家屋を自己の居住の用に供した場合には 一定の要件の下で 再居住年以後の各適用年について 住宅借入金等特別控除の適用を受けることができることとされました ⑴ 住宅の取得等をして住宅借入金等特別控除の適用を受けていた居住者が 勤務先からの転任の命令に伴う転居その他これに準ずるやむを得ない事由 ( 以下 転任命令等 といいます ) により 控除の適用を受けていた家屋をその人の居住の用に供しなくなったことにより住宅借入金等特別控除の適用を受けられなくなった後 その家屋を再びその人の居住の用に供した場合には その住宅の取得等に係る住宅借入金等特別控除の控除期間内の各年のうち 再び居住の用に供した日の属する年 ( 以下 再居住年 といいます ) 以後の各適用年 ( 再居住年にその家屋を賃貸の用に供していた場合はその翌年以後の各適用年 ) について 住宅借入金等特別控除の再適用を受けることができることとされています ( 注 ) ( 注 ) 平成 15 年 4 月 1 日以後にその家屋を自己の居住の用に供しなくなった場合に適用されます ⑵ 今回の改正により 住宅の取得等及び認定長期優良住宅の新築等をして居住の用に供した人が その居住の用に供した日からその年 ( 以下 当初居住年 といいます ) の 12 月 31 日までの間に 転任命令等により その家屋をその人の居住の用に供しなくなった ( 注場合 1) であっても 当初居住年の翌年以後再びその家屋をその人の居住の用に供した場合には 通常の住宅借入金等特別控除に係る添付書類のほか当初居住年において自己 - 5 -

の居住の用に供していたことを証する書類等一定の書類を添付した確定申告書をその家屋の所在地の所轄税務署長に提出することにより その住宅の取得等及び認定長期優良住宅の新築等に係る住宅借入金等特別控除の控除期間内の各年のうち再居住年以後の各適用年 ( 再居住年にその家屋を賃貸の用に供していた場合はその翌年以後の各適用年 ) について 住宅借入金等特別控除の適用を受けることができることとされました ( 注 2) この改正は 平成 21 年 1 月 1 日以後に家屋を自己の居住の用に供しなくなった場合について適用されます ( 注 1) この場合 当初居住年については 住宅借入金等特別控除の適用はありません ( 注 2) 特定増改築等住宅借入金等特別控除についても 上記 ⑴ 及び ⑵ が適用されます 6 居住者が所有している家屋について 自己の居住の用に供する前に一定の増改築等を行い 6 か月以内に自己の居住の用に供した場合 その増改築等について住宅借入金等特別控除の適用を受けることができることとされました ⑴ 居住者が所有し居住の用に供している家屋について 一定の増改築等を行い その増改築等の日から 6か月以内に自己の居住の用に供した場合には その増改築等について住宅借入金等特別控除の適用を受けることができることとされています ⑵ 今回の改正により 居住者が所有している家屋について 自己の居住の用に供する前に一定の増改築等を行った場合であっても その増改築等の日から6か月以内に自己の居住の用に供したときは その増改築等について住宅借入金等特別控除の適用を受けることができることとされました この改正は 増改築等をした居住用家屋を平成 21 年 1 月 1 日以後に自己の居住の用に供した場合について適用されます 7 個人住民税における住宅借入金等特別税額控除制度の創設に伴い 給与所得の源泉徴収票の記載事項に関する所要の整備が行われました 今回の改正により 個人住民税における住宅借入金等特別税額控除制度が創設されたことに伴い 給与所得の源泉徴収票について 居住年ごとの 居住開始年月日 住宅借入金等の金額 等の記載に関する所要の整備が行われました この改正は 平成 21 年 4 月 1 日以後に提出し 又は交付する給与所得の源泉徴収票について適用されます なお 個人住民税における住宅借入金等特別税額控除制度の詳しい内容につきましては 最寄りの市区町村におたずねください 8 内国法人又は国内に恒久的施設を有する外国法人が 上場証券投資信託の終了又は一部の解約により支払を受ける金銭等のうち 収益の分配として課税される部分については 所得税を課さない ( 源泉徴収を要しない ) こととされました 今回の改正により 内国法人又は国内に恒久的施設を有する外国法人が 上場証券投資信託 ( 注 ) の終了又は一部の解約により支払を受ける金銭等のうち 収益の分配として課税される部分については 所得税を課さない ( 源泉徴収を要しない ) こととされました この場合において 国内においてその上場証券投資信託の終了 ( 信託の併合に係るものである場合は 一定のものに限ります ) 又は一部の解約により金銭等の支払をする者は その支払をする金銭等の額その他一定の事項を記載した支払調書を その上場証券投資信託の終了又 - 6 -

は一部の解約があった日の属する月の翌月末日までに その支払をする者の所轄税務署長に提出しなければならないこととされました この改正は 平成 21 年 4 月 1 日以後の上場証券投資信託の終了又は一部の解約について適用されます ( 注 ) 上場証券投資信託とは 公社債投資信託以外の証券投資信託のうちその設定に係る受益権の募集が公募 ( 金融商品取引法第 2 条第 3 項に規定する取得勧誘のうち 同項第 1 号に掲げる場合に該当するものをいいます ) により行われたもの ( 特定株式投資信託を除きます ) で 次の要件を満たすものをいいます イその証券投資信託の受益権が金融商品取引所に上場されていること又は上場されていたこと ロその証券投資信託の委託者指図型投資信託約款に 受益権の上場が廃止された後は直ちにその証券投資信託を終了するための手続を開始する旨の定めがあること 9 投資事業有限責任組合の外国組合員について 一定の手続の下で 国内に恒久的施設を有しない非居住者又は外国法人とみなすこととされました ⑴ 国内に恒久的施設を有する投資事業有限責任組合 ( 外国におけるこれに類するものを含みます 以下 投資組合 といいます ) の組合員である非居住者又は外国法人 ( 以下 併せて 外国組合員 といいます ) が受けるべき組合利益 ( その組合契約に基づき国内において行う事業から生ずる利益でその組合契約に基づいて配分を受ける一定のものをいいます ) については その組合利益について金銭その他の資産の交付をした日 ( その組合利益に係る各計算期間の末日の翌日から2か月を経過する日までにその金銭その他の資産の交付が行われない場合には その2か月を経過する日 ) に その組合利益の配分をする者が 20% の税率により源泉徴収を行うこととされています ( 注 ⑵ 今回の改正により 投資組合の外国組合員のうち 一定の要件 1) を満たす外国組合 ( 注員については 一定の手続 2) の下で 国内に恒久的施設を有しないものとして 所得税法その他所得税に関する法令の規定の適用を受けることとされました この改正は 平成 21 年 4 月 1 日以後に非居住者が有する国内源泉所得又は外国法人が支払を受けるべき国内源泉所得について適用されます ( 注 1) 一定の要件 とは 次に掲げる要件をいいます イ投資組合の有限責任組合員であること ロ投資組合の事業に係る業務の執行として一定の行為を行わないこと ハ投資組合の組合財産に対する持分の割合が 25% 未満であること ニ投資組合の無限責任組合員と特殊の関係のある者でないこと ホ国内にその投資組合の事業以外の事業に係る恒久的施設を有しないこと ( 注 2) 一定の要件を満たす外国組合員が 所定の事項を記載した書類 ( 特例適用申告書 ) に 上記 ( 注 1) のイからハの要件を満たすことを証する書類を添付したものを 投資組合の無限責任組合員で組合利益の配分の取扱いをする者を経由して 組合利益の支払事務の取扱いを行う事務所等の所在地の所轄税務署長に提出し かつ 原則としてその投資組合の組合契約締結の日からその提出の日まで継続して上記 ( 注 1) のイからホの要件を満たしている場合に限り その提出の日以後 国内に恒久的施設を有しないものとして取り扱われます なお その外国組合員が上記 ( 注 1) のイからホの要件のいずれかを満たさなくなった場合には その満たさないこととなった日以後は 一定の事由が生じるまでの間は この取扱いは適用されません 10 上場会社等の自己の株式の公開買付けの場合のみなし配当課税の特例の適用期限が 平成 22 年 3 月 31 日まで 1 年延長されました - 7 -

11 個人に対して支払う株式等証券投資信託等の償還 解約金のうち株式等譲渡所得等の収入金額とみなして課税される部分の金額については 株式等の譲渡の対価の支払調書の提出対象となることが明確化されました 12 1 上場株式配当等 オープン型の証券投資信託の収益分配金若しくはいわゆるみなし配当の支払を受ける信託の受託者又は 2 これらの配当等を他人のために業務に関連して名義人として支払を受ける者は その信託の受益者等又はその他人に対し 上場株式配当等の支払通知書 オープン型の証券投資信託の収益の分配の支払通知書又は配当等とみなす金額に関する支払通知書を交付しなければならないこととされました 平成 20 年度の税制改正により 平成 22 年 1 月 1 日以後適用される主なもの ( 注 ) 詳しくは 平成 20 年 6 月源泉徴収のあらまし などでご確認ください 国内における支払の取扱者を通じて支払われる上場株式等の配当等について その支払の取扱者を源泉徴収義務者とすることとされました この改正は 平成 22 年 1 月 1 日以後に支払われる上場株式等の配当等について適用されます 源泉徴収の選択をした特定口座 ( 以下 源泉徴収選択口座 といいます ) への上場株式等の配当等の受入れが可能とされ その源泉徴収選択口座に受け入れた上場株式等の配当等 ( 以下 源泉徴収選択口座内配当等 といいます ) に係る配当所得の金額の計算は 他の配当等に係る配当所得の金額と区分して行うこととされました 源泉徴収選択口座内に上場株式等に係る譲渡損失の金額があるときは その源泉徴収選択口座内配当等について徴収して納付すべき所得税の額は その年中にその源泉徴収選択口座に受け入れられた源泉徴収選択口座内配当等の総額からその譲渡損失の金額を控除した残額に対して源泉徴収税率を乗じて計算した金額とすることとされました また その源泉徴収選択口座内配当等について源泉徴収をした所得税の納付期限については 原則として その徴収の日の属する年の翌年 1 月 10 日とすることとされました これらの改正は 平成 22 年 1 月 1 日以後に交付する源泉徴収選択口座内配当等について適用されます 源泉徴収についてお分かりにならない点などがありましたら ご遠慮なく税務署におたずねください この社会あなたの税がいきている - 8 -