こども療育センター給食マニュアル

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従事者等の衛生管理点検表 氏名 下痢 嘔吐 発熱等 化膿創 服装 帽子 毛髪 履物 爪 指輪等 手洗い 点検項目 1 健康診断 検便検査の結果に異常はありませんか 2 下痢 嘔吐 発熱などの症状はありませんか 3 手指や顔面に化膿創がありませんか 4 着用する外衣 帽子は毎日専用で清潔のものに交換さ

~ 目次 ~ 1. 手洗いマニュアル 2. 原材料の保管管理マニュアル 3. 加熱調理食品の中心温度及び加熱時間の記録マニュアル 4. 調理器具等の洗浄 殺菌マニュアル 5. 厨房設備等の衛生管理マニュアル

文書番号

1 施設設備の衛生管理 1-1 食品取扱室の清掃及び保守点検 < 認証基準 > 床 内壁 天井 窓 照明器具 換気扇 手洗い設備及び排水溝の清掃手順 保守点検方法が定められていること 床及び排水溝の清掃は1 日に1 回以上 その他の清掃はそれぞれ清掃の頻度の記載があること 保守点検頻度の記載があるこ

食品衛生法施行条例等の一部を改正する条例

第 1 票 学校給食施設等定期検査表 検査年月日年月日 ( ) 学校 ( 調理場 ) 名 給食従事者 : 栄養教諭等名 調理員名 定期点検票作成者 ( 職 氏名 ) 給食対象人員 給食調理室面積m2 建物の位置 使用区分 人 校長印 1 位置ア便所 ごみ集積場等からの位置は適切であるか A B C

HACCP-tohu

食品衛生の窓

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衛生管理マニュアル 記載例

生活衛生営業 HACCP ガイダンス ( 旅館業用 ) 導入手引書 旅館業用衛生管理点検表 1 個人衛生管理点検記録個人衛生管理は 従事者の感染症対策を中心に基準条例 8 の従事者に係る衛生管理の項目を始業時点検として次の項目を確認する (1) 従事者は 下痢 嘔吐等の体調不良がないことを確認し 症

平成 30 年更新時 目次 1. 作業区分 1-1) 作業の切替え ( 共通基準 1-4-1) 1-2) 調理従事者 2 2. 食品などの衛生的な取扱い 2-1) 食品添加物の使用 ( 共通基準 3-2) 2-2) 油脂の衛生管理 2 2-3) 加熱調理食品の冷却 3 2-4) 弁当の調整 4 2-

生活衛生営業 HACCP ガイダンス ( 食肉販売業用 ) 導入手引書 本ガイダンスでは まず メニュー調査表 と 調理工程表 によりそれぞれの施設の 危害要因分析 を行い 次にこの手引書の 衛生管理点検表 を HACCP の考え方を取り入れた 衛生管理計画 とし それを用いて モニタリング 記録の

( 参考資料 Ⅰ) 1 調理室等の汚染防止について大量調理施設衛生管理マニュアル ( 以下 マニュアル という )Ⅱ 3 (3) のとおり汚染作業区域 ( 検収場 原材料の保管場 下処理場 ) と非汚染作業区域 ( さらに準清潔作業区域 ( 調理場 ) と清潔作業区域 ( 放冷 調製場 製品の保菅場

豊中市こども園給食衛生管理基準 豊中市こども園給食衛生管理基準 1. 総則豊中市立こども園給食の調理等業務履行に当たっては 厚生労働省 大量調理施設衛生管理マニュアル 及び その他食品衛生及び公衆衛生に関する法令等を遵守することはもとより 幼保連携型認定こども園 ( 以下 こども園 ) は教育 保育

第 1 票 学校給食施設等定期検査票 検査年月日 ; 平成年月日 ( ) 学校名 ; 給食従事者数 ; 栄養教諭等名, 調理員名定期検査票記入者学校薬剤師 ; 印 給食対象人員 ; 人 給食調理室 ; 面積m2校長印 1 位置ア イ 便所 ごみ集積場所からの位置は適切であるか 校庭 道路等からほこり

衛生管理マニュアル 記載例

1.9.1 管理基準の遵守状況を連続的又は相当の頻度で確認をするためのモニタリングの方法を設定し その文書を作成すること 十分なモニタリング頻度を設定することまた 設定した理由を整理しておくこと モニタリングに関する全ての文書と記録は モニタリングを行う担当者及び責任者による

Ver.05 評価チェック表 (Ⅰ 製造環境の管理 ) 点 点 0 点 評価点数 A 施設設備機械器具の衛生管理 作業場内は 必要に応じて空調設備により温度管理を行っていますか温度管理している一部で温度管理されていない 温度管理していない ノロウイルス等の感染の原因とならないように トイレについて適

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft Word - (了)0612☆(通知案)大量調理施設衛生管理マニュアル通知案

Microsoft Word

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H18

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汚染区域 普段の保育の中で汚れやすい場所です トイレなどの排泄場所や おむつ交換場所や沐浴場など排泄したものを取り扱う場所です また 感染症が流行している時は 感染している園児が過ごしている場所も含まれます 汚染区域内で注意すること 衣服が汚れる場合は作業用の使い捨てエプロン等を着ける 汚物 嘔吐物

4. 加熱食肉製品 ( 乾燥食肉製品 非加熱食肉製品及び特定加熱食肉製品以外の食肉製品をいう 以下同じ ) のうち 容器包装に入れた後加熱殺菌したものは 次の規格に適合するものでなければならない a 大腸菌群陰性でなければならない b クロストリジウム属菌が 検体 1gにつき 1,000 以下でなけ

H18

( 別紙 1) 資料 2 衛生管理 作業管理 指示書 仙台市立病院栄養管理科

障害者支援施設福寿荘給食業務委託仕様書 社会福祉法人平針福祉会 ( 以下 甲 いう ) が受託業者 ( 以下 乙 いう ) に委託する業務は 以下のとおりとする 1 委託業務実施場所 (1) 名称障害者支援施設福寿荘 (2) 所在地名古屋市天白区天白町大字平針字黒石 2878 番地 施設

⑥愛顔(えがお)つなぐえひめ国体・えひめ大会 食品衛生対策実施要領(案)【別紙2】.doc

FAX送付状

別紙第 1 3 平成 29 年における食数及び作業従事者数の実績値 月 7 月 8 月 9 月 平日 休日 平日 休日 平日 休日 区分 最大値 ( 食 ) 最小値 ( 食 ) 食数 平均値 ( 食 ) 合計 ( 食 ) A 現場責任者 ( 人 時 ) 作業人員 ( 人 )B 作業員 1 人当たりの

④愛顔(えがお)つなぐえひめ国体・えひめ大会 食品衛生対策実施要領(案)【別紙1】.doc

別紙1 学校給食衛生管理基準(平成21年文部科学省告示第64号)

1 調達要求番号 : 7NMV1AY1002 標準仕様書 陸上自衛隊仕様書物品番号仕様書番号 3 承認作成平成 29 年 1 月 16 日食器洗浄及び清掃作業部外委託変更作成部隊名仙台駐屯地業務隊 1 総則 1.1 適用範囲この仕様書は 陸上自衛隊の仙台駐屯地食堂において実施する食器洗浄作業 食堂清

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小金井市第三次基本構想後期基本計画策定委託プロポーザル実施要領

衛生管理要領項目 (1) 施設 設備等の衛生管理に関する事項 管理項目 内容 1. 施設内の衛生区分について ( ゾーニング 動線 物流線 ) 作業形態 ( または清浄度 ) で区画をし 各区画毎に衛生管理の基準を検討すること * 一般には 汚染区域には荷受 原料保管などの作業場 準清潔区域には下処

第 2 回東大和市学校給食センター運営委員会 専門部会資料 1 学校給食衛生管理基準文部科学省告示第六十四号学校給食法 ( 昭和二十九年法律第百六十号 ) 第九条第一項の規定に基づき 学校給食衛生管理基準を次のように定め 平成二十一年四月一日から施行する 平成二十一年三月三十一日文部科学大臣塩谷立

特別養護老人ホームみちみち伊奈北における給食業務委託仕様書 この仕様書は 平成 6 年 4 月 日に開設予定の 特別養護老人ホームみちみち伊奈北 ( 以下 当施設 という ) における給食業務の委託について定める 業務実施場所 所在地 施設名 埼玉県北足立郡伊奈町大字小針新宿字上宿 68 番 他特別

別記第 2 号様式 ( 第 3 関係 ) その 2 HACCP に基づく衛生管理導入の 評価調書 ( バックヤード編 ) ( 評価事業用 ) 評価施設名 評価の対象となった部門 実施年月日 平成年月日 評価実施者 申請にあたっては 評価の対象となった部門のチェックシートと HACCP 自主点検票を提

社会福祉法人あすなろ会給食業務委託仕様書 1. 件名鳥取市介護老人保健施設やすらぎ給食業務委託 2. 契約期間平成 30 年 4 月 1 日 ~ 平成 31 年 3 月 31 日 ( ただし 更新できるものとする ) 3. 業務履行場所鳥取市介護老人保健施設やすらぎ ( 空床型の短期入所療養介護含む

Microsoft PowerPoint - 【別途配布1】食品衛生マニュアル

( ドライシステム校 ) 平成 28 年度 学校給食自主管理票 大阪市立 学校

教保体第 653 号 

国体レシピ集(P1)

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目 次 はじめに 1 施設及び周辺の清掃 保守点検 1 2 使用水の衛生管理 4 3 従事者の手洗い 6 4 冷蔵庫等の衛生管理 9 5 調理器具類の衛生管理 11 6 機械器具類の衛生管理 13 7 排水 廃棄物等の衛生管理 15 8 原材料の衛生管理 (1) 原材料の仕入れ 検収 17 (2)

東広島市学校給食衛生管理マニュアル

作業前使用水 遊離残留塩素について確認し 記録した (0.1mg/l 以上あった )( mg/l ) 検収 食品は 食品保管場所に食品の分類毎に衛生的に保管した 便所第 8 票 学校給食日常点検票 康状態従事学校 ( 調理場 ) 名 検査日平成 年 月 日 校長 ( 所長 ) 検印 調理前調理中 作

仕様書 ( 別記 1) 1 献立表作成及び関係書類 (1) 栄養管理全般についての最終責任は 社会福祉法人兵庫県社会福祉事業団リハビリテーション西播磨病院 ( 以下 甲 という ) が負う (2) 給食目標及び食品構成に基づく施設内規約と食品群別荷重平均成分表は甲が作成する (3) 給食の一般食 特

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(案)

(1) 作成上の留意点 清潔で衛生的な食品の製造あるいは加工環境を確保するための要件を わが国では 一般的衛生管理プログラム と称しています このプログラムの内容は コーデックス委員会による 食品衛生の一般的原則 に示されたものと同じであり 安全で良い品質の食品を製造あるいは加工するための設備や器具

スライド 1

5 必要に応じ 病院側からの食材確認に応じること (12) 調達 検収した給食材料で不備がある場合 必ず病院側へ報告 相談をすること (13) 食材の保管 衛生管理に努めること (14) 患者給食業務履行のために使用する設備 器具等は 使用後は常に整理整頓を行い 清潔を保つこと (15) 調理作業は

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( 認定の審査 ) 第 8 条知事は 第 6 条又は第 11 条の規定による申請があった施設の実地調査等を行い 当該申請内容が第 3 条に定める認定基準に適合していると認めるときは 認定しなければならない ( 認定書の交付等 ) 第 9 条知事は 前条の規定により認定した場合には 当該申請者に対して

第 5 条保健所長は 必要に応じ 巡回指導を行い 営業施設の設置状況等の把握に努めるものとする 2 保健所長は 前項の調査の結果 別表に定める基準に適合しないと認めるときは 営業者等に対し 必要な措置を講ずるよう指導し 又は勧告するものとする 附則 この要綱は 平成 15 年 4 月 1 日から施行

もあるため 調理室内へは持ち込まないようにすることを理解させることが重要である その他 調理室内の網戸の破れによる不適が 26.8% の施設で見られた これは前年度とほぼ同値であり 改善が進んでいない 網戸の破れはハエなどの衛生害虫等の侵入経路になる可能性があるため 早急な補修が望まれる 一方 調理

youkou

給食業務委託仕様書 この仕様書は 社会福祉法人光彩会 特別養護老人ホームみちみち伊奈中央 ( 以下 施設 という ) における給食業務の委託について定める 1. 業務実施場所 所在地 埼玉県北足立郡伊奈町大字小室 施設名 特別養護老人ホームみちみち伊奈中央 2. 業務委託の内容 1 社

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滋賀県のHACCP推進の取組み

露店による食品営業取扱要綱 (案)

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露店による食品営業取扱要綱 (案)

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豊前市立学校給食調理業務委託仕様書 1. 事業名 豊前市立学校給食調理業務委託 2. 委託する学校 食数等 1 委託学校 大村小学校 所在地 豊前市大字大村 1524 番地 食数 37 食 / 日 ( 予定 ) 基準給食日数 年間 195 日 給食概要 米飯 4 回 / 週 2 委託学校 横武小学校

食肉製品の高度化基準 一般社団法人日本食肉加工協会 平成 10 年 10 月 7 日作成 平成 26 年 6 月 19 日最終変更 1 製造過程の管理の高度化の目標事業者は 食肉製品の製造過程にコーデックスガイドラインに示された7 原則 12 手順に沿ったHACCPを適用して製造過程の管理の高度化を

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平成 30 年度福島県立ふたば未来学園高等学校食堂業務実施細目 この実施細目は 平成 30 年度福島県立ふたば未来学園高等学校給食業務仕様書 の 11 業務の詳 細 を示すものである 1 受託者の基本事項 (1) 食堂業務の実施に当たり業務責任者 1 名を常勤させ 食品衛生法その他学校食堂運営に関す

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菌名原因食品及び感染したときの症状特徴 黄色ブドウ球菌 原因食品 : 弁当 おにぎりなど潜伏期間 :1~5 時間症状 : 吐き気 おう吐 下痢 腹痛などの症状が現れます ヒトや動物の化膿した傷口やおできなどに存在し 食品に付着し増殖するときに毒素を作ります 毒素は熱や乾燥に強い性質があります ウエル

生食用鮮魚介類等の加工時における殺菌料等の使用について 平成 25 年 3 月食品安全部 1. 経緯食品への添加物の使用については 食品衛生法第 11 条第 1 項に基づく 食品 添加物等の規格基準 ( 昭和 34 年厚生省告示第 370 号 以下 規格基準 という ) の第 2 添加物の部において

4 肉 魚 その他の下ごしらえア肉 魚の水分等をよく切り 色 臭いに異常がないか確かめて専用の容器に移し替える ( 素手で扱わない ) 使用後の容器はよく洗い 熱風消毒保管庫で消毒し保管する イ肉 肉加工品 魚類 練り製品 卵等を扱った手指は 手洗いマニュアルに従った手洗いを行う ウ卵は1 個ずつ良

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飲食店を対象とした自主衛生管理支援の手引き ( 居酒屋編 ) 平成 26 年 3 月 岐阜県健康福祉部生活衛生課

作業台 移動式 揚げ焼きコーナー 置台 移動式 揚げ焼きコーナー 置台 移動式 揚げ焼きコーナー 置台 移動式 揚げ焼きコーナー 置台 固定式 揚げ焼きコー

6 設計要求水準 12 Ⅱ 4 (3) 1 イ ( ケ ) 作業モニタリング用のカメラは 作業風景を確認するものでしょうか それとも手元等を拡大して作業内容を確認するものでしょうか 基本的には作業風景を確認するものと考えていますが 事業者の提案によるものとします 7 給水 給湯設備 13 Ⅱ 4 (

Microsoft Word - ☆【通知】自治体宛(管理運営基準の改正)

飲食店を対象とした自主衛生管理支援の手引き ( 旅館 ホテル編 ) 平成 26 年 3 月 岐阜県健康福祉部生活衛生課

スライド タイトルなし

衛生法規に関する知識 問題 1 クリーニング業法に規定する営業者の衛生措置についての記述のうち 誤ってい るものはどれか 一つ選んでその番号を回答欄に記入しなさい 1 洗たく物の洗たくをするクリーニング所に 業務用の機械として 洗たく機 及び乾燥機をそれぞれ少くとも一台備えなければならない 2 クリ

特別支援学校における介護職員等によるたんの吸引等(特定の者対象)研修テキスト

Transcription:

こども療育センター 衛生管理マニュアル

食品衛生法 ( 昭和 22 年 12 月 24 日法律第 233 号 ) の規定によるほか 次に掲げる 衛生基準を遵守し 以下の事項に従って常に清潔な調理環境を確保できるよう努め ること ア 食中毒事件の原因究明のための徹底事項について ( 平成 8 年 7 月 25 日衛食第 201 号厚生省生活衛生局長通知 ) イ 大量調理施設衛生管理マニュアル ( 平成 9 年 3 月 24 日衛食第 85 号厚生省生活衛生局長通知 ( 平成 20 年 6 月 18 日改正 )) 1 施設及び設備の管理 施設 特に厨房内は衛生管理に努め みだりに部外者を立ち入らせたり 調理作 業に不必要な物品を置いたりしない (1) 施設の清掃 ( 別記 施設 設備の清掃管理 参照) 1 毎日実施 床面 排水溝 機器類等 2 毎週実施 窓ガラス 内壁 ( 床面から )1m 以下 ) 等 3 天井 内壁 ( 床面から1m 以上 ) 毎月実施 (2) 害虫駆除 駆除 業者委託 2 か月 1 回実施 (3) 換気 高温多湿を避ける 湿度 80% 以下 温度 25 以下 作業時は必ず排気ダクトを運転させること (4) 手洗い設備に常備するもの 石鹸 ペーパータオル 消毒液 (5) 使用水の点検調理開始前 調理作業終了後に色 濁り 臭い 異物 遊離残留塩素が 0.1mg /L 以上あることをチェックし 点検票に記録する 貯水槽は 年 1 回以上清掃する 証明書は 1 年間保管する (6) 汚染 非汚染作業区分 汚染作業区域 検収場 原材料の保管場 下処理場 非汚染作業区域 調理場 盛り付け調理台

2 食品の取り扱い (1) 原材料の受け入れ原材料の納入に際しては 栄養士等が必ず立合い 検収場で品質 鮮度 品温 異物の混入等を別記 1に従い点検を行う 原材料の納入は 缶詰 乾物 調味料等常温保存可能なものを除き 食肉類 魚介類 野菜類等の生鮮食品については 原則として24 時間以内に使い切るように仕入れる (2) 原材料の保管 1 原材料の相互感染を防ぐため 冷蔵庫内において 食肉類 魚介類 野菜類等 食材の種類ごとに区分して保管する 2 原材料は 別記 2に従い それぞれ食品保管庫 冷蔵庫 冷凍庫に収納し 適切な温度で管理する (3) 配送用ダンボール等は 調理場には持ち込まない (4) 食品の殺菌等 1 野菜及び果物を処理する場合には 別記 3に従い 殺菌等を行う 2 別記 4に従い 加熱調理食品の加熱温度を食品中心温度計を用いて確認し 実施献立表 ( 様式 ) に記録する (5) 原材料の下処理及び調理済み食品の温度管理から配膳 1 冷凍庫または冷蔵庫から出した原材料は 速やかに下処理 調理を行う 2 非加熱で提供される食品については 下処理後速やかに調理に移行する 3 加熱調理後 食品を冷却する場合には 病原菌の発育至適温度帯 ( 約 20 ~50 ) の時間を可能な限り短くするため 速やかに冷却し 清潔な場所で衛生的な容器に小分けする等して30 分以内に中心温度を20 付近 ( または 60 分以内に中心温度を10 付近 ) まで下げるよう工夫する 4 温かい状態で提供される食品については 調理終了後速やかに保温庫等に移し保存する 5 その他の食品については 調理終了後提供まで 保冷設備等で10 以下で保存する 6 加熱調理食品にトッピングする非加熱調理食品は 直接喫食する非加熱調理食品と同様の衛生管理を行い トッピングする時期は提供までの時間が極力短くなるようにする 7 配膳過程においては 保温保冷庫を用いて10 以下または65 以上の適切な温度管理を行う

3 検食の保存検食は 原材料及び調理済み食品を食品ごとに50gずつ清潔な容器 ( ビニール等 ) に入れ密封し -20 以下で2 週間保存する なお 原材料は 特に 洗浄 殺菌を行わず 購入した状態で保存する 4 調理従事者の衛生管理 1 定期的な健康診断及び毎月腸管出血性大腸菌 O-157を含めた検便を行う 2 下痢 発熱等の症状があった時 手指等に化膿創があった時には調理作業には従事しない 3 専用の帽子 外衣 マスク 履物を着用し 帽子 外衣は毎日清潔なものに交換する また必要な業務については衛生手袋を着用すること 4 下処理場から調理場への移動の際には外衣 履物の交換を行う 5 便所は必ず専用便所を使用すること 便所には調理作業時に着用する 帽子 履物のまま入らない 6 調理 点検に従事しないものが やむを得ず 調理施設に立ち入る場合には 専用の清潔な帽子 外衣 履物を着用させる 5 手指の消毒次の場合は 別記 5に従い 必ず手指の洗浄及び消毒を行う なお 使い捨て手袋を使用する場合にも 原則として次に定める場合に交換を行う 1 作業開始前及び用便後 2 汚染区域から非汚染区域に異動する場合 3 食品に直接触れる作業に当たる直前 4 生の食肉類 魚介類 卵殻等微生物の汚染源となる恐れのある食品等にふれた後他の食品や器具等に触れる場合 5 配膳の前 6 備品 器具類の取り扱い (1) 使用した器具 容器等を別記 6に従い 洗浄し殺菌乾燥する (2) 包丁 まな板等の器具 容器等を魚介類用 食肉用 野菜類用 加熱済み食品用 生食野菜用にそれぞれ専用のものを使用する (3) ミキサー フードカッター 皮むき機 野菜きり機等の調理機器等の作業終了後 分解して洗浄 殺菌した後乾燥させる 7 二次汚染防止 (1) 下処理は 汚染作業区域で確実に行い 非汚染作用区域を汚染しないように

する (2) 床面からの跳ね水等による汚染を防止するため 食品及び移動性の器具 容器類を床面から60cm 以上の場所で取り扱う (3) 加熱後の食品の放冷及び非加熱食品の下処理後における調理場での一時保管は 他からの汚染を防止するため 清潔な場所で行う (4) 調理終了後の食品は 他からの汚染を防止するため 衛生的な容器にふたをして保存する (6) 盛りつけ時には 使い捨て手袋を使用する 8 食器 器具類の洗浄 消毒及び保管 (1) 給食に使用した食器 トレイ等は毎食後洗浄及び消毒を行うこと (2) 汚れの落ちにくいコップ類等の食器については 手洗い後食器洗浄機で洗浄すること また 随時漂白を行い清潔に保つこと (3) 洗浄後の食器は種類ごとに分別しかごに入れ 水切り後食器消毒保管庫にて 85 60 分間熱風消毒後保管すること (4) 洗浄終了後は必ず食器洗浄機に付着した厨芥等を除去して清掃し 清潔を保つこと (5) 食器洗浄機周辺及び食器消毒保管庫の内外は常に清潔保持に努めること (6) 停電等不測の事態により食器洗浄機が使用不能の場合は 手洗いで対応すること (7) 調理及び下処理で使用した調理器具類は 流し台で洗浄し 適切に消毒及び保管庫保管すること 9 残飯 残菜及び厨芥等の廃棄 処理次により残飯 残菜及び厨芥等の廃棄処理等を実施すること (1) 調理作業及び下膳後に生じた残飯 残菜その他のごみを厨房内に長く貯留させることなく終業時までに速やかに外のごみ置き場へ移動すること その際 ごみバケツのふたを開放することのないようにすること (2)(1) の業務により発生する廃棄物の処理については 地方自治自体の分別方法を遵守すること (3) ごみの収集廃棄後は 悪臭 害虫の発生を防ぐため随時ごみバケツを洗浄し 清潔乾燥を保持すること (4) 調理業務により発生した廃油は定期的に所定の場所まで搬出すること 回収は 指定業者が行う

標準作業要領 別記 1 検収検収の方法ア朝の検収前に 冷凍庫 冷蔵庫及び食品保管庫の庫内温度を点検表 ( 様式 ) に記録する イ発注書で数量と品物を確認し 納品時刻と品温 確認者氏名を記入する 次の項目について点検する 品質 良質であること 規格等にバラツキがないことを確認する 鮮度 変色 変質 異臭がないことを確認すること 品温 食材の温度を計測する なお 冷凍品 冷蔵品については 保冷車等により温度管理されていることを確認する 常温によるものは 格納式車または幌付き車であることを確認する 冷凍品 :-15 以下冷蔵品 ( 食肉 生鮮魚介類等 ):10 以下貯蔵品 ( 缶詰 乾物 調味料等 ): 常温 異物 昆虫やそれらの糞及び砂 ゴミ等が混入していないことを確認する 包装 清潔で水分の流出がないことを確認する 数量 発注どおりの規格 数量であることを確認する ウ納入時刻 生鮮魚介類等 9:00 精肉 13:00 野菜 14:00 その他 随時エ食材に異常を発見した場合には 現物を確認し 返品の必要がある場合には 納品時刻を定めて良品と交換させる 必要な場合には衛生管理者に伝えること オ納品に欠品を発見した場合は 納品時刻を定めて不足分を納品するよう業者に指示すること カ納品を確認したものについて 発注書または納品書にサインする 交換品及び欠品については 発注書または納品書にその旨を記載する キ検収した食材は 原材料の相互汚染を防ぐ処置をし 食材ごとの専用の冷蔵庫 冷凍庫 食品保管庫にそれぞれ搬入し 格納する

別記 2 原材料の保管 食品名保存温度 穀類及び穀類加工品 ( 米 小麦粉 でん粉 パン粉等 ) 砂糖 塩 調味料 液状油脂缶詰 瓶詰め食品清涼飲料水 ( 保存基準のないもの ) 菓子類 ( おやつ ゼリー ) 乾製品 レトルト食品芋類 一部の果物 ( バナナ等 ) その他常温保存可能なもの食肉 食肉加工製品生鮮魚介類魚肉練り製品 ( ちくわ かまぼこ固形油脂 ( マーガリン等 ) 卵生鮮果実 生鮮野菜乳 乳製品漬け物ゼリーその他冷蔵を要するもの冷凍野菜冷凍食肉製品冷凍魚介類 冷凍魚肉練り製品 ( はんぺん ) その他凍結を要するもの 室温 10 以下 ( 魚介類 5 以下 ) -15 以下 パン等 別記 3 野菜類の処理 (1) 根菜類についてアポテト 里芋 さつま芋 山芋 ごぼう レンコン等不可食部位または外皮を除去し 流水洗浄した後 切断または細切して 加熱する 即時加熱しない場合は 他の食品を汚染しないように容器に入れ 冷蔵する イ大根 人参 玉葱等下処理直前まで冷蔵し 不可食部位または外皮を除去し 流水で十分洗浄した後 切断または細切する

切断または細切後は 細菌が増殖するため 速やかに盛りつけ 長時間の冷蔵保管は行わない (2) 葉菜類 果物類について不可食部位等を除去し 流水で十分洗浄した後 特に葉の間に異物がないか確認し 切断または細切して加熱する 即時加熱しない場合は 他の食品を汚染しないように容器に入れ 冷蔵する 別記 4 加熱温度及び温度測定 (1) 煮物ア調理終了後 熱の通りにくい食品を釜から取り 中心温度計により3 検体について 75 以上になっていることを測定し記録する イ食品の短径 ( 厚さ ) が2cm 未満の時は 煮物の沸騰を確認することで温度の測定に代え 沸騰の確認をする ウ複数同一作業を繰り返す時は その都度上記の測定 記録を行う (2) 揚げ物ア油温が設定温度以上になったことを測定し その温度と調理開始時間を記録する イ調理終了後 食品を油から引き上げ 中心温度計により3 検体について 75 以上になっていることを確認後 測定し 実施献立表に記録する ウ食品の短径 ( 厚さ ) が1cm 未満の時は 調理終了後の油温を測定し記録する エ複数回同一作業を繰り返す時は その都度上記の測定 記録を行う (3) 焼き物ア調理終了後 食品を調理機器から出し 中心温度計により 3 検体について7 5 以上になっていることを測定し記録する イ食品の短径 ( 厚さ ) が5mm 未満の時は 調理開始 終了時刻及び設定温度を記録する ウ複数回同一作業を繰り返す時は その都度上記の測定 記録を行う (4) 蒸し物ア調理終了後 食品を調理機器から出し 中心温度計により 3 検体について7 5 以上になっていることを測定し記録する イ複数回同一作業を繰り返す時は その都度上記の測定 記録を行う (5) 炒め物ア調理終了後 熱の通りにくい食品を調理機器から取り 中心温度計により7 5 以上になっていることを測定し記録する イ使用する食材に魚介類または食肉を含まず 葉菜類や果実等のみの時は 測定 記録を要しない ウ複数回同一作業を繰り返す時は その都度上記の測定 記録を行う

別記 5 手洗い (1) 水で手をぬらし 石けん液をつける (2) 手指及び手首を洗う 特に 指の間及び爪の周辺をよく洗う ( 下記図参照 ) (3) 石けん液をよく洗い流す (4) ペーパータオルで水気を拭き取り よく乾燥させる (5) 0.2% 逆性石けん液又はこれと同等の効果を有するもの ( 消毒用アルコール ) をつけ 手指によくすりこむ 別記 6 器具等の洗浄 殺菌 (1) 調理機器ア機器本体 部品を分解する なお 分解した部品は床に直置きしないようにする イ流水でよく洗う ウ当該部分を中性洗剤で洗浄する エ洗浄後 流水でよく洗う オよく乾燥させる カ部品はアルコール噴霧により殺菌する キ機器本体 部品を組み立てる ク作業開始前にアルコール噴霧により殺菌する (2) 器具 容器等ア流水でよく洗う イ中性洗剤で洗浄する ウ洗浄後 流水でよく洗う エ熱湯消毒または 食器乾燥機で できるだけ乾燥させて収納し 衛生的に保管する オ保管庫等に入らないものは調理使用前にアルコール噴霧または熱湯により殺菌する (3) 調理台ア食品残渣を除き 汚れを拭き取る イアルコールを噴霧する ウ翌日まで乾燥させる エ使用前にアルコールを噴霧する (4) まな板 包丁 へら等ア流水でよく洗う イ中性洗剤で洗浄する ウ洗浄後 流水でよく洗う オ殺菌保管庫に収納し 殺菌乾燥する

(5) 使用洗剤ア調理台 配膳車 調理器具の消毒 食器漂白消毒用アルコール次亜鉛素酸ナトリウムイ手洗いせっけん : 液体せっけん消毒用アルコール ( エタノール76%) ウ食器洗浄 洗浄機専用洗剤中性洗剤 食器洗浄機専用洗剤 食器洗浄機専用乾燥仕上げ剤 別記 7 施設 設備の清掃管理 毎日清掃週一回清掃その他 対 象 清掃ポイント 実施者 冷蔵庫 冷凍庫庫内外 扉 扉の取って等の清拭 整理 ガス台 煮こぼれの洗浄 台磨き 清拭 保温 保冷庫 庫内外 扉 扉の取っ手等の清拭 ウォーマ 庫内外 扉 扉の取っ手等の清拭 床水の拭き取り 汚れた時は洗剤をまきデッキブラシでこすって水で流し ワイパで清拭後自然乾燥するコンテナ類洗浄 消毒排水溝 溝枠次亜塩素酸 Na を使ってデッキブラシでこすり洗い 検収室台車 取っ手等の清掃 食品庫 庫内清掃 台清拭 アルコール消毒 整理 整頓 外廻り 廃油缶周辺 空箱置場 出入口の整備 清掃 台車 洗浄 磨き 清拭 製氷機 庫内外の清掃 清拭 殺菌庫 庫内外 扉 取っ手等の清掃 残飯庫 庫内 外の清掃 窓ガラス 壁 清拭 消毒液補充 手洗い場 調理場 ( 随時 ) 米庫 米糠糟が残らないよう フード 3ヶ月 1 回 天井 3ヶ月 1 回