CONTENTS
①広域的な危機管理演習の実施 下流域 吉野川下流域において堤防が決壊した場合には 市町 ため 関係機関参加の下 支川氾濫による水害から計画 境を越え広範囲かつ長期に及ぶ浸水が予測されます こ 規模及び想定最大規模への水害の拡大に伴う段階的な のため 市町境を超える氾濫に対して 人的被害の回避 住民避難などを組み込んだ実践的な広域演習を実施す 被害の最小化を目指し 社会基盤の早期復旧を実現する るとともに 広域避難のあり方についても検討します 水 て浸 え を越 町境 市 浸水 えて 越 を 町境 市 市町境を 越えて浸 水 洪水浸水想定区域図 想定最大規模 この地図は 国土地理院長の承認を得て 同院発行の5万分の1地形図を複製したものである 承認番号 平28情複 第100号 平成27年度総合防災訓練実施状況 ②洪水リスクに関する住民意識調査の実施 吉野川下流域では 昭和2年に連続堤が整備されて以 このため 今後の住民避難等の施策を効果的効率的に 降 堤防の決壊による氾濫被害は発生していません 一 行うためにも 洪水リスクに関する住民の意識調査を実 方 上流域の堤防整備は途上であり 無堤箇所の浸水被 施し 意識水準の 見える化 を平成29年度に行い結果 害が頻発いています 吉野川沿川に住まわれている方 を公表するとともに 平成30年度以降の実施施策の参 の洪水リスクに関する意識は 洪水を経験している方と 考にします 経験していない方とでは大きく異なると考えられます 8
水防災意識社会 の再構築に向けた取組方針 ③水防指導者の育成 近年 水防工法が必要な規模の洪水が発生していな 工法やロープワークの方法等を記載した 実務者のため いことや水防団員の世代交代等により水防技術の伝承 の水防等防災減災ハンドブック 仮称 を平成29年出 が必ずしも十分にできているとは言えない状況にあり 水期までに作成し 講習会や実践的な訓練を関係機関 ます そこで 水防指導者を育成するため 最新の水防 ごとに開催します 水防工法技術講習会実施状況 平成28年6月吉野川市にて実施 水防工法技術講習会実施状況 平成28年6月吉野川市にて実施 ④緊急排水計画の検討 規模な水害から早期に社会生活を取り戻すためには 氾濫水の速やかな排除が不可欠となります このため 排 水施設 排水資機材の運用方法の改善 排水ポンプ車運 用の効率化を図るための釜場の抽出などの緊急排水計 画の検討を平成28年度から実施します また 下流域の 地形特性から浸水が長期化すると想定される箇所の緊急 排水計画について平成29年度より検討を行います 平成26年8月台風12号稼働状況 山陰谷川箇所 浸水が長期化すると想定される箇所 吉野川水系吉野川 洪水浸水想定区域図 浸水継続時間 総括版 この地図は 国土地理院長の承認を得て 同院発行の5万分の1地形図を複製したものである 承認番号 平28情複 第100号 9
ハード対策 項目 事項 内容 目標時期 実施する機関 引き続き実施 四国地整 平成28年度から 順次実施 四国地整 円滑かつ迅速な避難に資するCCTV 水位計等の整備 平成28年度実施 四国地整 避難行動に必要なCCTVカメラの映像提供 平成28年度から 順次実施 四国地整 防災拠点の整備 7 平成28年度から 順次実施 美馬市 徳島県 四国地整 ハード対策の主な取組 洪水を河川内で安全に流す対策 5 吉野川 勝命箇所の堤防整備 西林箇所 川島箇所の漏水対策 西原箇所の侵食対策 脇町第一箇所 加茂第二箇所の堤防整備 旧吉野川 中喜来地区 広島地区 新喜来地区の堤防整備 危機管理型ハード対策 6 吉野川 上板箇所 勝命箇所 徳島第2箇所の天端の保護 旧吉野川 鳴門市大麻町の天端の保護 裏法尻の補強 松茂町の天端の保護 北島町の天端の保護 今切川 徳島市川内町の天端の保護 裏法尻の補強 北島町の天端の保護 松茂町の裏法尻の補強 避難行動 水防活動 排水活動に資する基盤等の整備 ⑤洪水氾濫を未然に防ぐ対策の実施 洪水氾濫を未然に防ぐ対策として 平成32年度を目途に堤防整備 浸透対策 侵食対策を引き続き行います 洪水氾濫を未然に防ぐ対策 概要図 具体の実施箇所等については 今後の調査検討や 洪水被害の発生状況等によって変わる場合があります 10
水防災意識社会 の再構築に向けた取組方針 ⑥危機管理型ハード対策の実施 下流域 越水しても決壊までの時間を少しでも引き延ばせる工夫として堤防天端の舗装 堤防裏法尻の補強を実施します 河川水が越流し 越流水により 川裏のり尻が洗掘される 越流水により裏のりの 崩壊が進む のり尻 の 対策が有効 さらに堤防の崩壊が進み 堤防が決壊する のり肩 の 対策が有効 越流による堤防決壊のメカニズム 堤防裏法尻の補強 堤防天端の保護 裏法尻をブロック等で補強し 越水した場合には深掘れの進行 を遅らせることにより 決壊までの時間を少しでも延ばす 堤防天端をアスファルト等で保護し 堤防への雨水の浸透を抑制す るとともに 越水した場合には法肩部の崩壊の進行を遅らせることに より 決壊までの時間を少しでも延ばす アスファルト等 堤防裏法尻を ブロック等で補強 堤防天端をアスファルト 等で保護した堤防では ある程度の時間 アスフ ァルト等が残っている 危機管理型ハード対策 堤防構造の工夫 危機管理型ハード対策 概要図 具体の実施箇所等については 今後の調査検討や 洪水被害の発生状況等によって変わる場合があります 11
出動前の安全対策と装備 水防団員等の常備品 ライフ ジャケット ヘルメット 笛 雨合羽 ライフジャケット 自動膨張式救命胴衣 自動膨張 自動膨張 自動膨張 命綱 軍手 懐中電灯 地下足袋 ゴム長靴 従来のライフジャケットは着用時にかさ張り 返って作業 の支障となる場合がありましたが 作業時には薄く 川へ 転落した際に自動膨張するタイプが開発されています バルーン投光機 ヘルメット 懐中電灯 できれば赤キャップのもの 雨合羽 フード付き ライフジャケット 笛 命綱 携帯ラジオ 電池式で小型のもの 医療器具 連絡用マイク 軍手 手ぬぐい 無線通信機器又は携帯電話 情報先の登録等 地下足袋 ゴム長靴 現場は水を含んだぬかるみ状態です 足元がズブズブに入る認識が必要です 夜間の活動時には 作業場を十分明るくすることが安全 面から特に重要です 眩しさが少ない光で360度全方 向を照らします 水防活動時に作業員が川へ転落することがあってはならないことですが 万一転落した場合を想定し 救命浮 輪等の救出器具を準備しておくことは非常に重要です 救命浮輪 自動膨張式救命浮輪 落水した瞬間に自動膨張する救命浮輪 スローロープ 水に浮くロープとバッグが一体となった製品で 漂流者の救出に使われます 17
Point! 1m20cm 3cm 910cm 3cm 3cm
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