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Microsoft Word - 資料2-2

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(1) 生活排水について 地域の実状に応じ 下水道 浄化槽 農業集落排水施設 コミュニティ プラント等の生活排水処理施設の整備及び高度処理化 適正な施設維持管理等の対策を計画的に推進すること 加えて 合流式下水道の改善の取組を推進すること (2) 指定地域内事業場について これまで行われてきた汚濁負

率 九州 ( 工 -エネルギー科学) 新潟 ( 工 - 力学 ) 神戸 ( 海事科学 ) 60.0 ( 工 - 化学材料 ) 岡山 ( 工 - 機械システム系 ) 北海道 ( 総合理系 - 化学重点 ) 57.5 名古屋工業 ( 工 - 電気 機械工 ) 首都大学東京

また これは数年前の読売新聞のインターネットに出た記事で 非常にセンセイショナルというか 話題になったものです 清き瀬戸内? 魚去る と言って この折れ線が海水中に含まれる窒素の濃度で 右肩下がりに落ちてくると それに従って縦棒で表した漁獲量も どんどん落ちてきますという そういうお話です 一昨年

9-2_資料9(別添)_栄養塩類管理に係る順応的な取組の検討

中期目標期間の業務実績報告書

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平成 20 年度事業計画書 社団法人瀬戸内海環境保全協会 今年度事業推進上の基本方針 社団法人瀬戸内海環境保全協会では 瀬戸内海の環境保全に資するため 次の方針のもと積極的に事業を展開することとしている (1) 瀬戸内海の環境保全 環境創造 再生に関する広報普及活動の中心的な役割をする (2) 瀬戸

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河口域の栄養塩動態 国土交通省国土技術政策総合研究所沿岸海洋研究部海洋環境研究室主任研岡田知也 国土交通省国土技術政策総合研究所

63-67 保険連載4月

Microsoft Word - 3.1_3.2章_0802.doc

Microsoft Word - プレスリリース用原稿 docx

第4回フォーラム要旨集表紙

49 中国 大学院 日本大学大学院 商学研究科 50 中国 大学院 法政大学大学院 経営学研究科 51 中国 大学院 法政大学大学院 社会学研究科 52 中国 大学院 法政大学大学院 経済学研究科 53 ドイツ 大学院 東京工業大学大学院 機械コース 54 中国 大学院 明治大学大学院 情報コミュニ

参考資料5 瀬戸内海再生方策(瀬戸内海環境保全知事・市長会議)

課題名 実施機関 担当者氏名 平成 26 年度 1-(1) 砂質浅海域における環境及び生物多様性調査 Part Ⅱ (*PartⅡは内田執筆) 主担当 : 日本海区水産研究所資源生産部生産環境部 G 従担当 : 瀬戸内海区水産研究所生産環境部藻場 干潟 G : 瀬戸内海区水産研究所生産環境部環境動態

COD COD DIN 99 DIN 9 DIN 9 NPO 7 データの収集について DIN, 溶存無機態リン ( 以下 と記す ) DIN DIN ノリ生産量 DIN アサリ漁獲量 漁獲量 9 経営体数

環境科学部年報(第16号)-04本文-学位論文の概要.indd

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第4回フォーラム成果集表紙01

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Microsoft Word - 01.doc

漂流・漂着ゴミに係る国内削減方策モデル調査地域検討会

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資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

別紙 Ⅰ 対象事業の概要環境影響評価法 ( 平成 9 年法律第 81 号 以下 法 という ) 第 15 条に基づき 事業者である国土交通省関東地方整備局及び横浜市から 平成 30 年 6 月 22 日に送付のあった環境影響評価準備書 ( 以下 準備書 という ) の概要は次のとおりである 1 事業

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目次 平成 30 年 6 月環境経済観測調査地域別統計表 ページ 表 A 地域別対象企業数及び回答率 1 表 1-1 我が国の環境ビジネス全体の業況 主業別 2 表 1-2 発展していると考える環境ビジネス 4 表 2-1(1) 現在行っている環境ビジネス数 主業別 6 表 2-1(2) 現在行って

別添1   今後の瀬戸内海の水環境の在り方の論点整理

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までの間, 毎月 回の頻度でシャットネラ属プランクトン調査を実施し, 本種の同定及び水質観測を行なった また, 湾内の 点 ( 図 ) においてシャットネラ属プランクトンのシスト分布調査を 6 月と 月に実施し, 採取した試泥をフ 6 AKA 8 FT FN 千葉 BC 8 FT BC FN 千葉

参考資料2 三河湾の物質循環に関わる情報整理

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瀬戸内海関係漁連 漁協連絡会では 2012 年に右のパンフレットを作って いろいろな問題点や このようにしてほしい という要望を整理して活動をしています 具体的には 今ある瀬戸内海環境保全特別措置法の改定等に向けた動きが行われている状況です そこで 実際に海がきれいになっていることについて 私達が持

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Microsoft PowerPoint - 九州大学IRデータ集(5.入学状況)_

JICA 事業評価ガイドライン ( 第 2 版 ) 独立行政法人国際協力機構 評価部 2014 年 5 月 1

Chapter 1

住環境テ サ イン学科 建築環境工学住居 建築デザイン 准教授または講師教授または准教授 住環境設備 住環境工学 環境工学演習 環境計画演習ほか住居計画 住環境デザイン概論 設計演習ほか 博士 ( または Ph.D) の学位を有する方 もしくは取得を目指して研究を進めている方 博士 ( または Ph

3-3 現地調査 ( カレイ類稚魚生息状況調査 ) 既存文献とヒアリング調査の結果 漁獲の対象となる成魚期の生息環境 移動 回遊形態 食性などの生活史に関する知見については多くの情報を得ることができた しかしながら 東京湾では卵期 浮遊期 極沿岸生活期ならびに沿岸生活期の知見が不足しており これらの

(3) 技術開発項目 長周期波の解明と対策 沿岸 漁場の高度利用 ライフサイクルコストに基づく施設整備と診断技術 自然災害( 流氷 地震 津波など ) に強いみなとづくり 等 30 項目 技術開発項目として 30 項目の中から 今後 特に重点的 積極的に取り組んでいく必要のある技術開発項目として 1

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1

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里道 恵﨑 杉野 次に毎月の観測データの長期変動を整理し, 水質の経年変化を検討した それぞれのパラメータの経年変化及び長期トレンドを明らかにするため, 前後 6ヶ月づつ合計 13データの移動平均と回帰直線を示した ( ) 水温 13 月移動平均 2. 福岡湾の植物プランクトンの出現傾向

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アマミノクロウサギ保護増殖事業計画 平成 27 年 4 月 21 日 文部科学省 農林水産省 環境省

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CSRコミュニケーションブック

塩分 大岡分水路 表層 底層 図 1-2 塩分の水平分布 ( 左図 : 表層 右図 : 底層 ) 調査の結果 表層の塩分は 東京湾西岸で低く 東岸に向かうにしたがって高くなる傾向が確認されました 特に 隅田川や荒川 鶴見川, 大岡分水路の河口付近では 塩分が低くなっており これは調査日の3 日前に降

別表 1 技術士資格による選択科目免除一覧 選択科目 工場計画 品質管理 は対象外です 本表の技術部門に係る登録を受けている技術士で いずれかの選択科目について2 次試験又は本試験を受け合格した者 技術部門 機械設計 2 次試験又は本試験で受験し合格した選択科目 願書に記載する選択科目 複数ある場合

浅海域 ( 干潟 藻場 ) の生物機能 多田邦尚 ( 香川大学瀬戸内圏研究センターセンター長 ) 私の方から海グループの報告をしたいと思います 私達は 大きく分類すると ここに書いている 5 つのテーマに分けることができます 一番上のテーマは瀬戸内海の栄養塩異変の原因究明です 現在 瀬戸内海の栄養塩

確認テスト解答_地理 indd

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別添1 今後の瀬戸内海の水環境の在り方の論点整理

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はじめに

環境NGO/NPOの活動状況

九州地方一問一答 (15 分 各 1 点 ) 実施日 : 年月日 問 1. かつて薩摩藩があったのは今の何県か 問 2. 北海道南部に広がる 火山活動によってつくられた台地を何というか 問 3. 前問の台地を形成しているのは何という火山か 問 4. 樹齢 3000 年を超える縄文杉が生息し 世界自然

プログラム

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AIの活用により、持続可能な日本の未来に向けた政策を提言

平成 26 年度経済産業省委託事業 高圧ガス取扱施設における リスクアセスメント手法及び保安教育プログラム調査研究 講師データベースの構築 平成 27 年 3 月 高圧ガス保安協会

日本における統合沿岸域管理の現状と課題

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1) 3 層構造による進捗管理の仕組みを理解しているか 持続可能な開発に向けた意欲目標としての 17 のゴール より具体的な行動目標としての 169 のターゲット 達成度を計測する評価するインディケーターに基づく進捗管理 2) 目標の設定と管理 優先的に取り組む目標( マテリアリティ ) の設定のプ

日本海溝海底地震津波観測網の整備と緊急津波速報 ( 仮称 ) システムの現状と将来像 < 日本海溝海底地震津波観測網の整備 > 地震情報 津波情報 その他 ( 研究活動に必要な情報等 ) 海底観測網の整備及び活用の現状 陸域と比べ海域の観測点 ( 地震計 ) は少ない ( 陸上 : 1378 点海域

幸福度指標の持続可能性面での指標の在り方に関する調査研究報告書

中央環境審議会水環境部会瀬戸内海環境保全小委員会 ( 第 1 回 ) 1. 開会 2. 議題 (1) 瀬戸内海環境保全小委員会の設置について (2) 瀬戸内海環境保全基本計画と答申との比較について (3) 今後の進め方について 3. 閉会 配付資料 資料 1 瀬戸内海環境保全小委員会委員名簿 資料

対馬海峡から山陰沖における物質輸送過程に関する観測研究 水産大学校海洋生産管理学科滝川哲太郎 愛媛大学沿岸環境科学研究センター森本昭彦 研究目的中国大陸の経済発展や地球規模の温暖化現象が, 東シナ海の海洋環境に影響を与えていると考えられる. この東シナ海の水塊は, 対馬暖流によって対馬海峡を通過し,

湯浅意見書に基づく主張 湯浅一郎氏の 伊方原発で事故が起きたら瀬戸内海はどうなるか ( 甲第 155 号 証 ) に基づき, 以下の通り主張する 第 1 瀬戸内海の特徴 ( 意見書 1~3ページ ) 瀬戸内海は大阪湾から周防灘まで 浅くて広い灘 湾と 深くて狭い瀬戸が 交互に数珠つなぎになっている構

A4パンフ

温暖化が進む大阪湾 漁業と生物の今・未来

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水質

行政改革推進会議による 秋のレビュー 平成 26 年 11 月 14 日実施 評価者 上村敏之関西学院大学経済学部教授 上山直樹弁護士 ( ポールヘイスティングス法律事務所 外国法共同事業 ) 太田康広慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授 水上貴央弁護士 ( 早稲田リーガルコモンズ法律事務所 ) 吉

海洋生物多様性保全戦略(本文)

漁場の 生物多様性を 調べよう - その評価のための基礎知見と応用 - 平成 31 年 3 月

閉鎖性湾としての浜名湖における汚濁解消の概念 誌名 東海大学紀要. 海洋学部 ISSN 著者 巻 / 号 松田, 義弘 1 巻 2 号 掲載ページ p 発行年月 2003 年 3 月 農林水産省農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター Tsukuba Busin

ンゴ類及びその他底生生物 ) の生息状況を観察した ジグザグに設置したトランセクト ( 交差することのないよう, かつ, 隣り合う調査線の視野末端が重複するように配置された調査線 ) に沿って ROV を航走させ トランセクト上に宝石サンゴがあった場合は 位置 種 サイズ等を記録した 同時に海底の操

第 1 章 騒音調査

理学研究科 ( 生命理学専攻の大学院生には開放科目の対象外 ) 生命理学特別講義 0 大学院開講科目 生命理学特別講義 大学院開講科目 生命理学特別講義 大学院開講科目 生命理学特別講義 3 大学院開講科目 生命理学特別講義 4 大学院開講科目 生命理学特別講義 5 大学院開講科目 生命理学特別講義

220km Close Up 820m m 6,897.5m

研究内容 2016 年 9 月時点 自治体の協力を得つつ 国立教育政策研究所や外部の研究者 有識者により実証研究を実施 関連施策の費用と効果について把握 分析 研究テーマ実施主体研究内容 ( 学力 非認知能力等 ) 国立教育政策研究所 埼玉県 大阪府箕面市等 国立教育政策研究所等 都道府県 :6 程

Microsoft PowerPoint - H23.4,22資源説明(サンマ)

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慶良間諸島国立公園の新規指定に関する パブリックコメントの実施結果 番号 ご意見の概要 件数 対応方針 1 国立公園指定について評価する 4 2 指定書の指定理由には 本公園の最も特徴的で価値のあるのは海中の景観であることを追記して欲しい また 指定書の指定理由には 海中景観にとどまらず わが国のす

改めて各法人をグループ分けしてみると 中規模病院有大学の大半が 対 17 年度比 90% 未満の最も削減率の大きいグループに転落することが分かる このことの背景には 病院部門については医療の質の向上と法人の収入確保のために人員の強化が図られた一方で 総人件費改革に対応するために他分野での人員削減を余

Microsoft Word 政策会議本資料

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Transcription:

環境省環境研究総合推進費 戦略研究プロジェクト 実現 を目指した 開発 S -13

S-13 Project テーマ 1 閉鎖性海域 瀬戸内海における 栄養塩濃度管理法 栄養塩農度管理法の開発 テーマリーダー 西嶋 渉 サブテーマ 1 栄養塩濃度管理法開発 サブテーマ 2 干潟 藻場の 栄養物質循環 生物再生産に果たす機能の解明 業務の内容 瀬戸内海の水質管理を現在の一律管理から地政学的 社会的な特性および季節的な変動 を考慮した湾灘管理に発展させるとともに 栄養塩管理と生物生息環境の保全 再生を通じ て赤潮等の障害を起こさない健全な物質循環と高い生物生産性の実現を目標とした持続性 の高い沿岸管理手法を開発する 業務実施体制 サブテーマ 1 栄養塩濃度管理法開発 研究者名 西嶋 渉 広島大学 環境安全センター 教授 サブテーマ 2 干潟 藻場の栄養物質循環 生物再生産に果たす 機能の解明 研究者名 多田 邦尚 香川大学 農学部 教授 研究開発目的 本研究では 栄養塩管理と生物生息環境の保全 再生を通じて赤 潮等の障害を起こさない健全な物質循環と高い生物生産性の実現を 目標とした持続性の高い沿岸管理手法を開発することを最終目標と した 具体的には下記の二つのサブテーマを設け 実施している サブテーマ1 栄養塩濃度管理法開発 透明度を含めた瀬戸内海の湾 等の海域特性 栄養塩および植 物 動物プランクトンやイカナゴ カタクチイワシ等プランクトン 食魚に至る生態系構造 プランクトン食魚の個体群特性などの解析 を通じて沿岸管理手法の開発を行うことを目的とした サブテーマ2 干潟 藻場の栄養物質循環 生物再生産に果たす機 能の解明 窒素やリンといった栄養物質の循環および生物生産性維持に果た す藻場 干潟の機能を定量的に把握することを目的とした

S-13 Project テーマ 2 開放性内湾が連なる三陸沿岸海域に おける沿岸環境管理法の開発 テーマリーダー 小松 輝久 サブテーマ 1 遷移する沿岸環境監視とそれを応用した沿岸海域管理法開発 サブテーマ 2 森 - 川 - 海 の 栄養物質輸送機構 の解明 サブテーマ 3 森 -海の物質輸送に果たす有機物の役割解明 業務の内容 開放性内湾が連なる三陸沿岸海域における沿岸環境管理法の開発に係る全体の研究計画は 三陸沿岸海域におけるエコトーンと海域利用の変遷をモニタリングし 森川海の物質循環を定量 的に調べ どのような人手を加えることが豊かな沿岸海域を復活させることに有効かを明らかに する 三陸海岸海域におけるカキ ホタテ ワカメなどの最適養殖法の提案を行う 業務実施体制 サブテーマ 1 遷移する沿岸環境監視とそれを応用した 沿岸海域管理法開発 研究者名 小松 輝久 横浜商科大学 商学部 特任教授 サブテーマ 2 森-川-海の栄養物質輸送機構の解明 研究者名 門谷 茂 北海道大学 大学院環境科学院 特任教授 サブテーマ 3 1 森-海の物質輸送に果たす有機物の役割解明 研究者名 吉村 千洋 東京工業大学 大学院理工学研究科 准教授 サブテーマ 3 2 森-海の物質輸送に果たす有機物の役割解明 研究者名 西村 修 東北大学 大学院工学研究科 教授

S-13 Project テーマ 3 陸棚 島嶼を含む国際的閉鎖海域 島嶼を含む国際的閉鎖海 日本海の海域管理法の開発 テーマリーダー 吉田 尚郁 サブテーマ 1 国際的閉鎖性海域の管理法提案 サブテーマ 2 日本海環境変動予測モデルの構築 サブテーマ 3 日本海高次生態系モデルの構築 業務の内容 地球環境変動 東シナ海の環境変動が対馬暖流内側域に及ぼす環境変化及びその各湾への 影響の共通性と独自性を明らかにし MPA 海洋保護区 指定が生物多様性保全に果たす役割 を解明し MPAにおける生物保護活動と漁業活動との調整方法を提案するとともに 日本 中国 韓国 ロシア等が連携した日本海 対馬暖流域統合管理手法を提言する 業務実施体制 サブテーマ 1 国際的閉鎖性海域の管理法提案 研究者名 吉田 尚郁 公財 環日本海環境協力センター 主任研究員 サブテーマ 2 1 日本海環境変動予測モデルの構築 研究者名 森本 昭彦 愛媛大学 沿岸環境科学研究センター 教授 サブテーマ 2 2 日本海環境変動予測モデルの構築 研究者名 広瀬 直毅 九州大学 応用力学研究所 教授 サブテーマ 3 日本海高次生態系モデルの構築 研究者名 郭 新宇 愛媛大学 沿岸環境科学研究センター 教授

S-13 Project テーマ 4 沿岸海域の生態系サービス 沿岸海 生態系サ ビスの経済評価 経済評 統合沿岸管理モデルの提示 テーマリーダー 仲上 健一 サブテーマ 1 生態系サービスの 経済評価 サブテーマ 2 沿岸海域三段階管理法提案 サブテーマ 3 人文科学的考察に基づく市民と沿岸海域を結ぶ物語の発見 構築 継承 サブテーマ 4 対馬 五島の海洋保護区における漁業活動調整 業務の内容 日本の沿岸海域の生態系サービスの経済評価およびサステイナビリティ評価を計算する 沿岸域の持続可能な発展のために必要な沿岸域統合管理手法の提案を行う 非漁民と沿岸海域 を結びつけ 彼らを沿岸海域管理に組み込むために必要な里海物語の発見 構築 継承を行う 対馬 五島の海洋保護区における漁業活動調整に関する方式を提案する 業務実施体制 サブテーマ 1 生態系サービスの経済評価 研究者名 仲上 健一 立命館大学 政策科学部 特別任用教授 サブテーマ 2 沿岸海域三段階管理法提案 研究者名 日高 健 近畿大学 産業理工学部 教授 サブテーマ 3 人文科学的考察に基づく市民と沿岸海域を 結ぶ物語の発見 構築 継承 研究者名 印南 敏秀 愛知大学 地域政策学部 教授 サブテーマ 4 対馬 五島の海洋保護区における漁業活動 調整 研究者名 清野 聡子 九州大学 大学院工学研究院 環境社会部門 准教授

S-13 Project テーマ 5 沿岸海域管理のための統合数値 モデル構築 テーマリーダー 柳 哲雄 公益財団法人 業務の内容 各テーマの研究データを集約し 21世紀の持続可能な沿岸海域利活用を目指した沿岸 海域管理手法に関する統合数値モデルを作成する 業務実施体制 沿岸海域管理のための統合数値モデルの構築 研究者名 柳 哲雄 公財 国際エメックスセンター 特別研究員 研究開発目的 沿岸海域で問題となる水質や漁獲量は沿岸海域の海洋生態系特性に 基づいて決まっており それらを直接管理することはできない 沿岸 海域の環境特性を決めている透明度 底層DO TP TN濃度などを 決定する支配要因は沿岸海域のみならず 陸域 外洋 海底 大気に も存在し 自然科学的要因のみならず 社会科学的要因も存在するか らである しかし 水質や漁獲量変動に主な影響を与える要因を制御 管理す ることは可能である 例えば 沿岸海域のTP TN 濃度を左右する主 要な要因は 陸からの負荷量 底質からの溶出量 外洋からの負荷量 の3 つである これらの要因に対する望ましいTP TN 濃度を実現す るための施策を考え その効果を数値モデルにより評価し その施策 のC/B 費用 効果 経費を概算し 実際にそれを実行して TP TN 濃度の変化 藻場 浅場面積の変化 養殖法の変化 土地利用の 変化 等を監視し 必要な施策の変更を行う というPDCA サイクル を実施して 順応的管理を行うことが肝要である 望ましい沿岸海域 環境を創生する適切な環境施策立案のために 陸域 海域 自然 社 会科学を融合した統合数値モデルを構築することを目的とする