【資料6】平成26年度 高校3年生の英語力調査結果速報

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Aptis 受験者ガイド 簡易版 2018 年 2 月

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資料4 平成27年度英語力調査結果(高校3年生)

教科 : 外国語科目 : コミュニケーション英語 Ⅰ 別紙 1 話すこと 学習指導要領ウ聞いたり読んだりしたこと 学んだことや経験したことに基づき 情報や考えなどについて 話し合ったり意見の交換をしたりする 都立工芸高校学力スタンダード 300~600 語程度の教科書の文章の内容を理解した後に 英語

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2017 年 9 月 8 日 このリリースは文部科学記者会でも発表しています 報道関係各位 株式会社イーオンイーオン 中学 高校の英語教師を対象とした 中高における英語教育実態調査 2017 を実施 英会話教室を運営する株式会社イーオン ( 本社 : 東京都新宿区 代表取締役 : 三宅義和 以下 イ

第 9 章 外国語 第 1 教科目標, 評価の観点及びその趣旨等 1 教科目標外国語を通じて, 言語や文化に対する理解を深め, 積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り, 聞くこと, 話すこと, 読むこと, 書くことなどのコミュニケーション能力の基礎を養う 2 評価の観点及びその趣旨

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平成 0 0 年 月 60 日現在 TOEF ibt テスト Educational Testing ervice 経済的に困難な受検生への配慮 eb サイト 00 年度 4~ 月月別実施予定回数 00 年度実施地区 CEF の測定領域 月 4~6 7~9 0~ 計 回数

第 1 問 B 身の回りの事柄に関して平易な英語で話される短い発話を聞き, それに対応するイラストを選ぶことを通じて, 発話内容の概要や要点を把握する力を問う 問 1 5 英語の特徴やきまりに関する知識 技 能 ( 音声, 語, 友人や家族, 学校生活など, 身近な話題に関する平易で短い説明を聞き取

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第 2 問 A 問題のねらいインターネット上の利用者の評価情報やイラストを参考に場面にふさわしい店を推測させることを通じて, 平易な英語で書かれた短い説明文の概要や要点を捉えたり, 情報を事実と意見に整理する力を問う 問 1 6 友人, 家族, 学校生活などの身の回りの事柄に関して平易な英語で書かれ

A Research on Can-do Abilities and Ways of Teaching across Korea, China, and Japan

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p.1~2◇◇Ⅰ調査の概要、Ⅱ公表について、Ⅲ_1教科に対する調査の結果_0821_2改訂

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2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと


4 学習の活動 単元 ( 配当時間 ) Lesson 1 ( 15 時間 ) 題材内容単元の目標主な学習内容単元の評価規準評価方法 Get Your Goal with English より多くの相手とコミュニケーションをとる 自己紹介活動を行う コミュニケーションを積極的にとろうとしている スピー

平成28年度 小学校外国語活動 2_研究の実際(1)方向性

参考資料1 英語力向上プラン

2 調査結果 (1) 教科に関する調査結果 全体の平均正答率では, 小 5, 中 2の全ての教科で 全国的期待値 ( 参考値 ) ( 以下 全国値 という ) との5ポイント以上の有意差は見られなかった 基礎 基本 については,5ポイント以上の有意差は見られなかったものの, 小 5 中 2ともに,

24 京都教育大学教育実践研究紀要 第17号 内容 発達段階に応じてどのように充実を図るかが重要であるとされ CAN-DOの形で指標形式が示されてい る そこでは ヨーロッパ言語共通参照枠 CEFR の日本版であるCEFR-Jを参考に 系統だった指導と学習 評価 筆記テストのみならず スピーチ イン

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4 単元の評価規準 コミュニケーションへの関心 意欲 態度 外国語表現の能力 外国語理解の能力 言語や文化についての知識 理解 与えられた話題に対し 聞いたり読んだりした 1 比較構文の用法を理解 て, ペアで協力して積極 こと, 学んだことや経 している 的に自分の意見や考えを 験したことに基づき

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2018 年 9 月 3 日 このリリースは文部科学記者会でも発表しています 報道関係各位 株式会社イーオンイーオン 中学 高校の英語教師を対象とした 中高における英語教育実態調査 2018 を実施 英会話教室を運営する株式会社イーオン ( 本社 : 東京都新宿区 代表取締役 : 三宅義和 以下 イ

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

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①H28公表資料p.1~2

平成 28 年度埼玉県学力 学習状況調査各学年の結果概要について 1 小学校 4 年生の結果概要 ( 平均正答率 ) 1 教科区分による結果 (%) 調査科目 羽生市 埼玉県 国語 算数 分類 区分別による結果 < 国語 > (%) 分類 区分 羽生市 埼

平成 30 年度入学生カリキュラム学科 専攻名国際英語学科 ( グローバルコース ) ミッション ( 育目標 ) 到達目標 到達目標に対応する授業科目 組織のミッション到達目標 ( 綱 ) 到達目標 2( 細 ) 科目区分 科目区分 2 科目区分 3 総合的英語実践 年次から 2 年次春にかけて養っ

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(6) 調査結果の取扱いに関する配慮事項調査結果については 調査の目的を達成するため 自らの教育及び教育施策の改善 各児童生徒の全般的な学習状況の改善等につなげることが重要であることに留意し 適切に取り扱うものとする 調査結果の公表に関しては 教育委員会や学校が 保護者や地域住民に対して説明責任を果

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英語教育の在り方に関する有識者会議について < 委員一覧 50 音順 ( 平成 26 年 2 月 26 日現在 )> 座長 副座長 石鍋浩大津由紀雄佐々木正文髙木展郎多田幸雄藤村徹 松川禮子松本茂三木谷浩史安河内哲也 吉田研作 足立区立蒲原 ( かばら ) 中学校校長明海大学外国語学部教授東京都立町

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慶應外語 2019 年度春学期三田正科注意 : やむをえない理由により 予告なしに担当講師が代講または変更となることがあります 講座開始後 この変更を理由に講座をキャンセルされる場合 受講料の返還はいたしません 講座コード C ベトナム語 基礎コース 担当者 グエン Nguyễn ミン

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< 受験生トレンド > 受験生に必須のアイテム 受験生の半数以上が勉強に SNS を活用 3 人に 1 人以上が活用している Twitter が第 1 位に 目的は モチベーションを上げたい 記録に残したい 共有して安心したい が上位に 勉強専門アカウントについては約 5 割が興味 約 2 割が活用

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

教育 学びのイノベーション事業 ( 平成 23~25 年度 ) 総務省と連携し 一人一台の情報端末や電子黒板 無線 LAN 等が整備された環境の下で 教科指導や特別支援教育において ICT を効果的に活用して 子供たちが主体的に学習する 新たな学び を創造する実証研究を実施 小学校 (10 校 )

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Title 大阪府大高専の学生における過去 5 年間の TOEIC Bridge スコアの 推移について Author(s) 谷野, 圭亮 Editor(s) Citation 大阪府立大学工業高等専門学校研究紀要. 52, p Issue Date URL htt

イ ディベート ディスカッション Ⅱ 時事英語 エッセイライティング Ⅰ エッセイライティング Ⅱ 必履修科目は 総合英語 Ⅰ 及び ディベート ディスカッション Ⅰ 話すこと 書くこと における発信力の強化や 高校生の卒業後の進路の多 様化などに対応するため より高度で専門的な科目を新設し 計 7

(2) 学習指導要領の領域別の平均正答率 1 小学校国語 A (%) 学習指導要領の領域 領 域 話すこと 聞くこと 66.6(69.2) 77.0(79.2) 書くこと 61.8(60.6) 69.3(72.8) 読むこと 69.9(70.2) 77.4(78.5) 伝統的な言語文化等 78.3(

第 2 問 A インターネット上に掲載された料理レシピやその写真から料理の特徴の読み取りや推測を通じて, 平易な英語で書かれた短い説明文の概要や要点を捉える力や, 情報を事実と意見に整理する力を問う 問 1 6 イラストを参考にしながら, ネット上のレシピを読んで, その料理がどのような場合に向いて

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目次 教員養成 研修外国語 ( 英語 ) コア カリキュラム ダイジェスト版 について p. 1 教員養成 研修外国語 ( 英語 ) コア カリキュラムの位置付けについて p. 1 小学校教員養成課程外国語 ( 英語 ) コア カリキュラム構造図 p. 2 学習項目と到達目標 p. 3 中 高等学校

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

解禁日時新聞平成 30 年 8 月 1 日朝刊テレビ ラジオ インターネット平成 30 年 7 月 31 日午後 5 時以降 報道資料 年月日 平成 30 年 7 月 31 日 ( 火 ) 担当課 学校教育課 担当者 義務教育係 垣内 宏志 富倉 勇 TEL 直通 内線 5

3-2 学びの機会 グループワークやプレゼンテーション ディスカッションを取り入れた授業が 8 年間で大きく増加 この8 年間で グループワークなどの協同作業をする授業 ( よく+ある程度あった ) と回答した比率は18.1ポイント プレゼンテーションの機会を取り入れた授業 ( 同 ) は 16.0

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学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

平成 29 年度年間授業計画 & シラバス 東京都立足立高等学校定時制課程 対象学年 教科 科目名 担当者名 1 学年 ( 普通科 商業科 ) 外国語科コミュニケーション 佐々木友子 風見岳快 英語 Ⅰ 使用教科書 出版社 : 三省堂 教科書名 :Vista English Communicatio

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県和歌山市 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

コミュニケーションを意識した授業を考えるーJF日本語教育スタンダードを利用してー

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大学入試に外部試験を導入する現実的方法

4 学習の活動 単元 Lesson 1 (2 時間 ) 主語の決定 / 見えない主語の発見 / 主語の it 外国語表現の能力 適切な主語を選択し英文を書くことができる 外国語理解の能力 日本の年中行事に関する内容の英文を読んで理解できる 言語や文化についての知識 理解 適切な主語を選択 練習問題の

(2) 国語科 国語 A 国語 A においては 平均正答率が平均を上回っている 国語 A の正答数の分布では 平均に比べ 中位層が薄く 上位層 下位層が厚い傾向が見られる 漢字を読む 漢字を書く 設問において 平均正答率が平均を下回っている 国語 B 国語 B においては 平均正答率が平均を上回って

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

いろいろな衣装を知ろう

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

よくある質問 TELP とは? TELP を受講する利点 TELP と他の ESL プログラムとの違い TELP には初級の ESL クラスがありますか? TELP を終了するためにどのくらいの時間がかかりますか? TELP の費用 TELP の申し込み方法 TELP のクラス分けテストの受験方法

結果からの考察 中学校 高校の英語の授業では音声指導や文法指導などが多く 話す 書く を含めた言語活動がまだ十分に行われていないという課題が明らかになりました 中高生の英語によるコミュニケーション能力の向上のためには 従来の文法中心の指導からの脱却が求められます 英語教員の多くは 英語で表現する機会

2. 教科に関する調査の結果 ( 概要 ) -7-2.教科に関する調査の結果(概要)

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定員になり次第 締め切ります 1 部 13:00 14:20 お子様の英語 4 技能 (Reading Listening Writing Speaking)+ 文法力を測り 結果をレポートにしてお伝えします 保護者様にはモデルレッスンをご覧いただけます 2 部 14:30 16:00 製作したリー

2016 年 8 月 19 日 報道関係各位 株式会社イーオンイーオン 中学 高校の英語教師を対象とした 中高における英語教育実態調査 2016 を実施 英会話教室を運営する株式会社イーオン ( 本社 : 東京都新宿区 代表取締役 : 三宅義和 以下 イーオン ) は 中学 高校で英語を教えている現

Taro-① 平成30年度全国学力・学習状況調査の結果の概要について

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【資料4】「英検CAN-DOリスト」の概要と「提言1」に関する調査報告)(抜粋)

Transcription:

平成 6 年度英語力調査結果 ( 高校 年生 ) の速報 ( 概要 ) 調査の目的 対象 第 期教育振興基本計画 ( 平成 5~9 年度 ) に グローバル人材の育成に向けた取組として 外部試験団体と連携した生徒の英語力の把握 検証による戦略的な英語教育改善の取組支援を提言 また 成果指標として 高 生の英語力の目標を設定 ( 卒業時に英検準 ~ 級程度以上 ) 全国の高校 年生約 7 万人 ( 国公立約 80 校 ) を対象に 英語の 技能 ( 聞くこと 話すこと 読むこと 書くこと ) がバランスよく育成されているかという観点から 生徒の英語力を測るとともに 英語の学習状況を把握 分析 ( ただし 話すこと は 校あたり クラス 0 人程度を対象 ) ( 試験実施時期 : 平成 6 年 7 月 ~9 月 ) 調査結果を学校での指導や生徒の学習状況の改善 充実に活用 調査の特徴 平成 6 年度は旧学習指導要領で学んだ高 生を対象とした調査 平成 7 年度は新学習指導要領で学んだ生徒の調査を実施し 経年比較を行う予定 高校生の英語力を幅広く測定するため 生徒の一定の学習達成度ではなく 世界標準となっている CEFR(Common European Framework of Reference: ヨーロッパ言語共通参照枠 ) の A から B までのレベルを測定できるように設計 ( 別紙参照 ) 国による全国作為抽出で行う大規模な 技能型試験の初めてのフィージビリティ調査 調査結果における 課題 と今後の 改善の方向性 資料 6 技能に全てにおいて課題があるとともに 特に 話すこと 書くこと について課題が大きい [ 英語学習に対する生徒の意識 ] 課題 英語の学習が好きではないとの回答が半数以上 将来の生活において英語を活用するイメージを持つ生徒は少ない 一方で 技能とも試験結果が高いほど 英語を使って国際社会で活躍できるようになりたい 大学で専攻する学を英語で学べるようになりたい と回答した生徒が多い 改善の方向性 生徒が 英語を使って何ができるようになるか という観点から 主体的に学ぶ意欲や態度の育成を含めた具体的な指標形式の目標の設定 総合的なコミュニケーション能力を育成するための言語活動及び多面的な評価方法の在り方を検討し 改善することが必要 [ 技能を活用した言語活動に対する生徒の意識 ] 課題 英語を用いて 生徒同士で話し合う 意見交換を行う ことや スピーチやプレゼンテーション をした経験が少ない 一方で 話すこと の試験結果が高いほど 生徒同士で英語で話し合う 意見交換 スピーチ プレゼンテーションをしていると思う 生徒の比率が高い 改善の方向性 英語の基礎的な知識 技術を活用し 生徒の興味 関心が高い話題や 時事題や社会的な話題などについて 発表 討論 交渉 などを行う言語活動を豊富に体験させ 情報や考えなどを的確に理解するとともに適切に伝えられる総合的なコミュニケーション能力を高めることが必要

生徒全体の英語力の傾向 読むこと 聞くこと は CEFR( ヨーロッパ言語共通参照枠 )A 上位から A 下位レベルに集中 書くこと の得点者は全体の約 70%( 回答 :9.%) 話すこと の得点者は全体の約 85%( 回答 :.%) となっており 課題が大きい 生徒全体のスコア分布 < 読むこと > ( 約 5 分 ) < 聞くこと >6 ( 約 5 分 ) < 書くこと > ( 約 5 分 ) < 話すこと > ( 対面約 0 分 ) CEFR 得点 Reading 割合 CEFR 得点 Listening 割合 CEFR 得点 Writing 割合 CEFR 得点 Speaking 割合 0 77 B 0 75 0.% 0 B 7.7% B 0 8 0.% 0 50 B 5 0 0.0% 7 00 7 00 70 0 5 A 90 7 90 68 5 7 50.% 80 69 80 09 0 0 657 70 8 B 70 6.0% B 5 5 0.7% 9 69 B 60 07 60 60 0 75 8 770.0% 50 57 50 7 05 7 96 0 95 0 56 00 578 6 85 0 7 0 95 608 5 6 A 0 0 0 5 90,8 05 87.% 0 56 0 65 A 85 96.8% 68 00 778 00 78 80,80 50 90 90 99 75,76 87 A 80 77 A 80.8% 70,97 0 0 5.% 70 956 70 7 65,86 平均.5 60 60 60 99 60,7 調査対象 6,58 50 55 50 996 55,978 0 点,0.% 0 55 0 0 50,56 0 89 0 58 5, 0 790 0 768 0,7 0 508 0 88 5,988 A 00 9796 00 906 0,97 86.5% 90 698 90 780 5,080 80 8 80 578 0,58 A 70 60 70 7 5,67 7.7% A 75.9% 60 08 60 5 0,56 50 76 50 90 5,9 0 5 0 96 0 0,089 0 9 0 89 平均 7. 0 0 06 調査対象 69,05 0 0 0 99 0 点 0,9 9.% 0 85 0 5 平均 9. 平均 0. 調査対象 68,85 調査対象 68,85 CEFR は 語学シラバスやカリキュラムの手引きの作成 学習指導教材の編集 外国語運用能力評価のために 透明性が高く分かりやすい 包括的な基盤を提供するものとして 0 年以上にわたる研究を経て 00 年に欧州評議会 (Council of Europe) が発表した 欧州域内では 国により CEFR の 共通参照レベル が 初等 中等教育を通じた目標として適用されたり, 言語能力に関する調査を実施するにあたって用いられたりしている 本調査では 便宜上 A~B レベルまでを得点帯刻みに設定し分布を把握 ( 別紙参照 )

試験結果と生徒質紙のクロス集計 英語学習に対する生徒の意識 生徒の英語学習に対する意識 英語が好きではない ( 選択肢 ) との回答が半数を上回る 特にAレベルにおいて顕著 ( 公立 ) 英語の学習は好きですか 最も当てはまる選択肢を つ選んでください そう思う どちらかといえば そう思う どちらかといえば そう思わない そう思わない 読むこと の試験結果とのクロス 他の技能についても同様の傾向がみられる 現在の英語力と将来の英語使用のイメージ 現在の英語力のレベルによって将来の英語使用のイメージが異なる ( 公立 ) 英語をどの程度身に付けたいと思っていますか といういに対し B B など試験結果が高いほど 英語を使って国際社会で活躍できるようになりたい ( 選択肢 ) 大学で自分が専攻する学を学べるようになりたい ( 選択肢 ) といった回答が多い どの程度まで英語を身に付けたいと思っていますか 最も当てはまるものを つ選んでください 英語を使って 国際社会で活躍できるようになりたい 大学で自分が専攻する学を英語で学べるようになりたい 高校卒業後に 海外の大学などに進学できるようになりたい 高校在学中に留学して 海外の高校の授業に参加できるようになりたい 5 海外でのホームステイや語学研修を楽しめるようになりたい 6 海外旅行などをするときに 英語で日常的な会話をし コミュニケーションを楽しめるようになりたい 7 大学入試に対応できる力をつけたい 8 特に学校の授業以外での利用を考えていない 読むこと の試験結果とのクロス 他の技能についても同様の傾向がみられる

技能を通じた言語活動に対する意識 技能を通じた言語活動に対する生徒の意識 聞いたり読んだりしたことについて 英語で話し合ったり意見交換をした経験が少ない 話すこと の試験結果が高いほど 授業において 生徒同士で英語で話し合ったり意見の交換をしたりしていたと思う ( 選択肢 ) 生徒の比率が高い ( 公立 ) 第 学年での英語の授業では 聞いたり読んだりしたことについて 生徒同士で英語で話し合ったり意見の交換をしたりしていたと思いますか そう思う どちらかといえば そう思う どちらかといえば そう思わない そう思わない B B A A 0% 0% 0% 60% 80% 00% 話すこと の試験結果とのクロス 技能を通じた言語活動に関する生徒の取組状況 英語でスピーチやプレゼンテーションをした経験が少ない 話すこと の試験結果が高いほど 授業において 英語でスピーチやプレゼンテーションをしていたと思う 生徒 ( 選択肢 ) の比率が高い ( 公立 ) 第 学年での英語の授業では 英語でスピーチやプレゼンテーションをしていたと思いますか そう思う どちらかといえば そう思う どちらかといえば そう思わない そう思わない 回答.% 7.6% 6.% 5.% 6.7% B B A A 0% 0% 0% 60% 80% 00% 話すこと の試験結果とのクロス

( 別紙 ) 外国語の学習 教授 評価のためのヨーロッパ共通参照枠について 熟練した言語使用者 自立した言語使用者 基礎段階の言語使用者 C C B B A A 聞いたり読んだりした ほぼ全てのものを容易に理解することができる いろいろな話し言葉や書き言葉から得た情報をまとめ 根拠も論点も一貫した方法で再構築できる 自然に 流暢かつ正確に自己表現ができる いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解して 含意を把握できる 言葉を探しているという印象を与えずに 流暢に また自然に自己表現ができる 社会生活を営むため また学上や職業上の目的で 言葉を柔軟かつ効果的に用いることができる 複雑な話題について明確で しっかりとした構成の 詳細な文章を作ることができる 自分の専門分野の技術的な議論も含めて 抽象的な話題でも具体的な話題でも 複雑な文章の主要な内容を理解できる 母語話者とはお互いに緊張しないで普通にやり取りができるくらい流暢かつ自然である 幅広い話題について 明確で詳細な文章を作ることができる 仕事 学校 娯楽などで普段出会うような身近な話題について 標準的な話し方であれば 主要な点を理解できる その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうな たいていの事態に対処することができる 身近な話題や個人的に関心のある話題について 筋の通った簡単な文章を作ることができる ごく基本的な個人情報や家族情報 買い物 地元の地理 仕事など 直接的関係がある領域に関しては 文やよく使われる表現が理解できる 簡単で日常的な範囲なら 身近で日常の事柄について 単純で直接的な情報交換に応じることができる 具体的な欲求を満足させるための よく使われる日常的表現と基本的な言い回しは理解し 用いることができる 自分や他人を紹介することができ 住んでいるところや 誰と知り合いであるか 持ち物などの個人的情報について 質をしたり 答えたりすることができる もし 相手がゆっくり はっきりと話して 助けが得られるならば 簡単なやり取りをすることができる ( 出典 ) ブリティッシュ カウンシル ケンブリッジ大学英語検定機構 各試験団体のデータによる CEFR との対照表 CEFR Cambridge English 英検 GTEC CBT IELTS TEAP TOEFL ibt TOEFL Junior Comprehe nsive TOEIC / TOEIC S&W C CPE (00+) 8.5-9.0 C CAE (80-99) 級 (80-00) 00 7.0-8.0 00 95-0 05-90 L&R 95~ S&W 60~ B FCE (60-79) 準 級 (596-00) 50-99 5.5-6.5-99 7-9 -5 095-00 L&R 785~ S&W 0~ B PET (0-59) 級 (780-50) 000-9.0-5.0 6- -7-0 790-090 L&R 550~ S&W 0~ A KET (0-9) 準 級 (65-00) 700-999.0 86-5 00-85-785 L&R 5~ S&W 60~ A 級 -5 級 (790-875) -699.0 00-80 L&R 0~ S&W 80~ 英検 : 日本英語検定協会 http://www.eiken.or.jp/forteachers/data/cefr/ http://www.eiken.or.jp/association/info/0/pdf/090/0090_pressrelease_0.pdf TOEFL: 米国 ETS Webサイトに近日公開予定 IELTS: ブリティッシュ カウンシル ( および日本英語検定協会 ) 資料より TEAP: 第 回英語力の評価及び入試における外部試験活用に関する検討会吉田研作教授資料より Cambridge English( ケンブリッジ英検 ): ケンブリッジ大学英語検定機構 http://www.cambridgeenglish.org/exams-and-qualifications/cefr/cefr-exams/ http://www.cambridgeenglish.org/exams/cambridge-english-scale/ GTEC : ベネッセコーポレーションによる資料より TOEIC : IIBC http://www.toeic.or.jp/toeic/about/result.html L&R または S&W の記載がい数値が 技能の合計点 各団体の公表資料より文部科学省において作成

( 参考 ) 調査題の構成 読むこと : 多肢選択式 パート構成 ( 約 5 分 ) 聞くこと : 多肢選択式 パート構成 6 ( 約 5 分 ) 書くこと : 自由記述式 パート構成 ( 約 5 分 ) 話すこと : 音読 即興での質疑応答 ある程度準備した上での意見陳述について評価基準を設け 教員が面接を実施 ( 約 0 分 ) [ 試験題の構成 ] 約0 分約時間Reading 計読むこと Listening 聞くこと Writing 書くこと Speaking 話すこと 測定する力 実際の言語使用場面を前提とした英語コミュニケーション能力 ( 知識 技能 の習得だけでなく それらを活用して思考 判断 表現する総合的な力 ) 語彙 語法題 ( 短文の中で 文脈を理解するとともに 文法的に また語彙選択上最も適切な表現を正確に判断できる力 ) A~B 相当 課題解決題 8 ( 日本語で事前に与えられる状況設定及び視覚情報 ( イラスト ) と音声情報から その場で求められている課題 ( タスク ) を解決する力 ) A 相当 情報要約題 ( 英文音声で聞いた情報を理解し 指定語数 (0 語程度 ) で要約して書く力 ) B~B 相当 音読題 ( 適切な発音 リズム イントネーション 速度 声の大きさで話す力 ) A~B 相当 題構成 概要把握題 6 ( 与えられた英文の題材について 短時間で全体の概要を理解する力 ) A~B 相当 情報検索題 8 ( 与えられた英文の題材について 短時間で必要な情報を引き出す力 ) A 相当 要点理解題 8 ( 英文音声の中から 事前に与えられる英語の質に答えるために必要な情報を選択し 求められている解答を導くために適切な判断をする力 ) A~B 相当 意見展開題 ( 与えられた話題について 限られた時間の中で自分の意見を説得力を持って表現する力 ) A~B 相当 質疑応答題 ( 試験官からのいかけに応じて生徒自身の経験や考えを適切に述べる力 ) A~B 相当 意見陳述題 ( 与えられた話題について 事実と自分の意見とを区別して 論理的に説明する力 ) A~B 相当 要点理解題 5 ( まとまった量の英文について 英文の趣旨に関する内容や詳細部分の要点を理解し 必要な情報を読み取る力 ) B 相当 [ 生徒 学校 教員に対する質紙調査の構成 (5 分 )]