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5 児童の実態と主題に迫るための手だて (1) 児童の実態本学級の児童は明るく 男女の仲もよい いろいろな場面で声を掛け合ったり 仕事を手伝ったりできる児童も多い 話し合い活動では 友達の意見のいいところを取り上げて考えをまとめることができたり 人の意見を聞いて自分の考えを変えることができたりする児

内容 児童 経験したことや調べたことから選んで話す 内容 ( 考え ) を分かりやすく話す はっきりした発音で声の大きさを考えて話す 丁寧な言葉を使って話す 相手の顔を見ながら話す 大事なこと

Microsoft Word - 6年国語「パネルディスカッションをしよう」

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3 第 3 学年及び第 4 学年の評価規準 集団活動や生活への関心 意欲態度 集団の一員としての思考 判断 実践 学級の生活上の問題に関心 楽しい学級をつくるために を持ち 他の児童と協力して意 話し合い 自己の役割や集団と 欲的に集団活動に取り組もう してよりよい方法について考 としている え 判

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

解答類型

Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

6 年 No.22 my summer vacation. 1/8 単元の目標 主な言語材料 過去の表し方に気付く 夏休みの思い出について, 楽しかったことなどを伝え合う 夏休みの思い出について, 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり, 他者に伝えるなどの目的

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

いきたいと考える 第二に ビデオに撮ったインタビューの様子を繰り返し見て振り返ることで パターンに沿った質問だけでなく 自分なりの質問を考える活動に発展させていきたい そのために ビデオ視聴による振り返りを3 回行う また 自己評価だけでなく 他者評価により互いの良さを確認することで 話すことへの自

国語科学習指導案 広島市立 小学校 教諭 1 日時平成 23 年 1 月 日 5 校時 2 学年 組第 5 学年 組 ( 男子 名女子 名計 名 ) 3 指導事項 (1) A 話すこと 聞くこと オ 互いの立場や意図をはっきりさせながら 計画的に話し合うこと (2) 伝統的な言語文化と国語の特質に関

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

6 年 No.8 You can see Daibutsu! 1/7 単元の目標 主な言語材料 できることを紹介する表現や感情を表す表現が分かる 修学旅行でできることについて具体物などを見せながら伝え合う 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり できることについ

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6 年 No.8 You can see Daibutsu! 1/7 単元の目標 主な言語材料 本時の目標 できることを紹介する表現や感情を表す表現が分かる 修学旅行でできることについて具体物などを見せながら伝え合う 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり でき

5. 単元について本単元は,2 年生 1 学期に学習した ともこさんはどこかな から引き続いての 話す 聞く の学習である ともこさんはどこかな では, 大事なことを落とさずに話したり聞いたりできるようにすることをねらいとして学習してきた 本単元では, これに加えて互いの話をしっかり聞いてやり取りを

第6学年 国語科学習指導案

4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

4. 評価規準集団活動や生活への関心 意欲 態度学級や学校の生活の充実と向上にかかわる問題に関心をもち 他の児童と協力して自主的に集団活動に取り組もうとしている 集団の一員としての思考 判断 実践楽しく豊かな学級や学校の生活をつくるために話し合い 自己の役割や責任 集団としてのよりよい方法などについ

人的環境の整備 教師 友達 分かりやすい説明の手本となるように, 話す速さや声の大きさを意識して簡潔に話したり, 話すポイントを視覚的に示したりする 道案内の手順を知ることや説明原稿の作成に時間が掛かった場合は, 教師間で役割分担しながらアドバイスする グループ内での自分の役割が明確になるように,

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

教科 : 外国語科目 : コミュニケーション英語 Ⅰ 別紙 1 話すこと 学習指導要領ウ聞いたり読んだりしたこと 学んだことや経験したことに基づき 情報や考えなどについて 話し合ったり意見の交換をしたりする 都立工芸高校学力スタンダード 300~600 語程度の教科書の文章の内容を理解した後に 英語

0630指導案A1

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

5 単元について (1) 教材観本教材 だいじなことをれんらくしよう は 学校紹介に向けて児童が学校の先生に情報を伝達したり インタビューしたりする インタビューして得た情報を園児に向けて分かりやすく説明できるように 台本を考え 聞き合い よかったところや改善点を見つけていく 実際に 3 学期に園児

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

学級会においては 学級での問題点や課題に一人一人が気付き 話し合いながらよりよい学級生活を目指していく 本議題において 相手の障害のことも配慮し どの児童にとっても満足いく集会にするために話合いや実践を通して研究主題の児童の育成をはかっていきたい 4 評価の観点と評価規準集団活動や生活への関心 意欲

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第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

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2 単元の目標 廿日市市 についての魅力を目的意識や相手意識を明確にして地域内外に発信することができる 自分たちの住む 廿日市市 に愛着をもつことができる 3 単元の評価規準 学習方法 自分自身 他者や社会 課題発見力 思考力 判断力 表現力 主体性 自らへの自信 対象と積極的にかかわる中で, 課題

(4) ものごとを最後までやり遂げて, うれしかったことがありますか (5) 難しいことでも, 失敗を恐れないで挑戦していますか

伝わっていないと感じられたなら 繰り返し述べたり分かりやすく言い換えたりすればいいこ とも学ばせたい また 聞いて得た情報を整理して組み立てる段階 スピーチメモを作る段階 練習の段階 それぞれの段階で 互いに考えた内容を伝え合い 質問や助言などの意見の交流をすることでよりよいスピーチをめざしたい 発

(3) 本題材の系統と他教科等との関連は 次のとおりである 学級活動 5 月シンボルマークを決めよう 6 月みんなで雨の日を楽しく過ごそう 6 月本題材 9 月 2 学期がんばろう会をしよう 他教科等との関連 道徳 わけっこしよう ( 友情 ) 道徳 どうしたらいいのかな ( 親切 ) (4) 指導

Microsoft Word - 提出論文 全0227docx.docx

1 高等学校学習指導要領との整合性 高等学校学習指導要領との整合性 ( 試験名 : 実用英語技能検定 ( 英検 )2 級 ) ⅰ) 試験の目的 出題方針について < 目的 > 英検 2 級は 4 技能における英語運用能力 (CEFR の B1 レベル ) を測定するテストである テスト課題においては

1 自己存在感児童の生活体験や生活環境の実態 興味 関心を把握し 他教科との関連を踏まえて 様々な視点から取り組めるように課題提示の工夫を行う 2 共感的人間関係話し合いや発表会のときには 相手を大切にした聞き方と発表の仕方ができるように意識させ 支持的雰囲気の中で学び合わせる また 自分との違いや

第 9 章 外国語 第 1 教科目標, 評価の観点及びその趣旨等 1 教科目標外国語を通じて, 言語や文化に対する理解を深め, 積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り, 聞くこと, 話すこと, 読むこと, 書くことなどのコミュニケーション能力の基礎を養う 2 評価の観点及びその趣旨

Microsoft Word - ③-1だれもがかかわり合えるよに

6 年 No.12 英語劇をしよう (2/7) 英語での 桃太郎 のお話を理解し 音読する 導 あいさつをす 挨拶の後 Rows and Columns を交え 天気や時 入 候の確認 既習事項の確認をす (T1,T2) ペンマンシップ ペンマンシップ教材を用いて アルファベットの ジングル絵カー

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いろいろな衣装を知ろう

第 3 学年 学級活動学習指導案 平成 18 年 6 月 30 日 ( 金曜日 ) 第 5 時限指導者二階堂聡 1 題 材 夏休みに向けて1 学期の学習を振り返ろう 2 題材について 生徒にとって, 夏休みの過ごし方はそれぞれである 部活動に熱中する生徒, 夏期 講習に参加し, 学力向上に努める生徒

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

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6 年 No.22 my summer vacation 夏休みの思い出を紹介しよう! 1/8 単元の目標 主な言語材料 本時の目標 夏休みに行った場所や食べた物 楽しんだこと 感想などを表す表現が分かる 過去の表現が分かり 夏休みに行った場所や食べた物 楽しんだこと 感想などを伝え合う また 夏休

<小学校 生活科>

学習指導案 潮江東小学校全校研 3 単元名討論会を開こうー説得力のある話し方をゲットしようー教材名 立場を決めて討論をしよう ( 東京書籍 5 年 ) ( 金 ) 潮江東小学校 5 年 2 組上平田学級

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

教育調査 ( 教職員用 ) 1 教育計画の作成にあたって 教職員でよく話し合っていますか 度数 相対度数 (%) 累積度数累積相対度数 (%) はい どちらかといえばはい どちらかといえばいいえ いいえ 0

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3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

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平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

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2年生学級活動(性に関する指導)指導案

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

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平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

た, 導入で扱うイメージキャラクターについて, デザインやネーミングの意図, 理由について疑問や関心を持つことにより, より北広島町に興味を持つことが可能となる その他, 調べる際に新聞記事を利用することにより, 記事をスクラップすることができる 記録性 に優れ, 疑問を解決するための手立て, 情報

============================== < 第 6 章 > 高校生 大学生 社会人の反応 ============================== 本調査研究では 高校生が社会に出ていく上での実効性のある資質 能力の重要性が感じられ また 調査問題そのものについての興味 関

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Microsoft Word - 【提言2】④新聞70(最終).doc

国語科学習指導案

作品の情景をよりわかりやすく伝える手だてともなる 指導にあたって 1 では まず 俳句は17 音で作ることや季語を入れることと言ったきまりをおさえる そして 教科書の例を読み 想像した情景や作者の思いを想像し 良いと思うところ 工夫されていると思うところを発表できるようにする 2 の俳句を作る場面で

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上に食に関する指導の充実が求められている 食環境の乱れが社会的課題とっている今日 中学生が食生活の自立を目指した学習をすることは大切なことであるので 本時は 自分や家族の食生活の中で見付けた問題点の改善に自主的に取り組むことができるように 指導を進めることにした 指導に当たっては これまでの学習を踏

案3                            ⑤なかまの誘い方(小学校低学年)

国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

群教セ I01-08 平 集 特 情緒障害 中学校自閉症 情緒障害特別支援学級における人と関わる意識を高める支援の工夫 自己肯定感を高めるための振り返りと ソーシャルスキルトレーニングを通して 特別研修員田子賢一 Ⅰ 研究テーマ設定の理由 自閉症 情緒障害特別支援学級の生徒は 社会生活

(2) 計画学習課題 学習内容 時間 連立方程式とその解 二元一次方程式とその解の意味 2 連立方程式とその解の意味 ( 本時 1/2) 連立方程式の解き方 文字の消去の意味 加減法による連立方程式の解き方 5 代入法による連立方程式の解き方 連立方程式の利用 問題を解決するために 2つの文字を使っ

トコラージュ というメディアの形態を提案する 本単元では 説明文の 構成メモ をフォトコラージュの形でまとめる このことにより 資料を活用して説明文を書くことが容易になる フォトコラージュとは次に示すように 2 枚以上の写真と それに対する説明文を対応させた情報伝達の形式である 本学級では 社会科の

(3) 資料について本資料は混雑したお店で孫が積んである段ボールを崩してしまい困っているおばあさんの代わりに わたし とその友達の友子が 整理していると 事情の知らない店員に叱られてしまう その後 おばあさんにお礼を言われたが わたし と友子はすっきりしないで帰る 数日後 店員からお詫びの手紙が来た

総合第 3 学年福山市立千年小学校指導者山本康子 単元名 何もないとは言わせない!~ 千年の町のじまんをしよう ~ 本単元で育成する資質 能力 表現力主体性 積極性 思いやり自らへの自信 1 年間指導計画 月 千年の町をじまんしよう (70 時間 )

自立活動学習指導案 授業者 1 単元名 のチャレンジ大作戦! 2 単元の目標 (1) 正しい口形や発音, 声の大きさを意識して話すことができる [6コミュニケーション(2)(3)][4 環境の把握 (3)] (2) 自分の障害を理解し, 自分の成長を確認することができる [1 健康の保持 (2)][

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誰 ( 何 ) から得た情報なのかを記録カードに記入させる なぜなら など理由をつけて発言できるよう指導する 聞き手は 発表のどこから伝えたいことが分かったのかを言えるようにする 6 単元構想表 個人テーマを設定する ( 2 時間 ) ウエービング ( 大豆についての知識を広げる ) 全員で出し合う

M28_回答結果集計(生徒質問紙<グラフ>)(全国(地域規模別)-生徒(公立)).xlsx

3 学校教育におけるJSLカリキュラム(中学校編)(国語科)4.指導案 12 学校案内パンフレットを作ろう-共同編集・制作-

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6 単元の構想本単元の目標相手に応じて大野の ステキ を整理 分析することを通して, 内容や表現方法を工夫して発信することができる 本単元で活用する既習事項 小中の連携 第 1 学年生活科 がっこうだいすき 第 2 学年生活科 聞いて聞かせてまちのすてき どきどきわくわくまちたんけん もっとなかよし

難聴児童の伝える力を 高めるための指導の工夫 -iPadを活用した取り組みを通して-

資料3 平成28年度京都府学力診断テスト 質問紙調査結果 28④ 28中① 27④ 27中① 平成28年度京都府学力診断テスト小学4年質問紙調査結果 平成28年度京都府学力診断テスト中学1年質問紙調査結果 平成27年度京都府学力診断テスト小学4年質問紙調査結果 平成27年度京都府学力診断テスト中学1

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県和歌山市 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

3 第 3 学年及び第 4 学年の評価規準 集団活動や生活への 集団の一員としての 集団活動や生活についての 関心 意欲 態度 思考 判断 実践 知識 理解 学級の生活上の問題に関心を 楽しい学級生活をつくるため みんなで楽しい学級生活をつ もち, 他の児童と協力して意欲 に話し合い, 自己の役割や

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(2) 指導の実際 1 話すこと 聞くこと の実践ア協働による教材研究の柱 モデルの提示について対話のためのスキルの定着や対話の深まりを目指し, 教師や代表グループによる対話のモデルを提示し, 気付いたことや発見したことを基に自分たちの対話や話合いの様子を振り返らせ, 学びの充実を図るようにする 共

自立活動学習指導案 難聴通級指導教室 ( たいよう教室 )1 人 (6 年男子 1 人 ) 指導者清藤大嗣 1 活動名場に合わせた言い方 ( 人間関係の形成 : コミュニケーション ) 2 活動の目標 言葉には, 相手の立場や周りの状況に合わせた使い方があることを理解し, 大切なポイント ( 言葉の

<ICTの活用 > 第 3 時でデジタルカメラを使い子ども達の制作途中の作品を撮影し, 大型テレビを活用して提示する 道具の使い方の工夫を分かりやすく示したり, 作品の面白さを紹介したりすることで 自分の作品にも取り入れてみたい という活動への意欲付けになると考える 2 題材の目標 粘土を切ったりけ

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平成 29 年 10 月 23 日 ( 月 ) 第 2 校時尾道市立日比崎小学校第 6 学年 1 組外国語科指導者 HRT 遠崎且典 JTE 片山奈弥津 単元名 台湾の友達との交流を深めよう ~Welcome to Japan.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 異文化理

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H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

Transcription:

国語実践 3 小学校 6 年 学級討論会をしよう 話し合う能力能力を身に付けさせるためのけさせるための討論討論の工夫 原小学校 遠藤 俊爾 Ⅰ Ⅱ 実践のポイント 討論会を通して 話し合う能力を身 に付けさせるために 1 話合いの場の設定として 学習形 態を工夫することにより 発言す ることが苦手な児童にも発言する 機会をもたせた 2 話合いのテーマを精選することに より 児童が活動への興味をもち やすくした 3 発言ルールの明確化を図ることに より 自分の考えを発言しやすく した 指導者の願い 本学級は 国語の学習に意欲的に取り組 むことができる児童が多く 活発に自分の 考えを発言することができる しかし 自 分の考えを示すことができずに 一部の発 言力のある児童の考えに従ったり 自分の 考えを率直に述べることができなかったり する児童もいる 話合い活動については 低 中学年段階 から 国語科だけでなく他教科や道徳 学 級活動 総合的な学習の時間においても繰 り返し経験してきている その活動の中で 発言力のある児童については 自分の考え を強い言葉や態度で押し切ろうとすること があることから 自分の考えを言い出せな い児童の発言を引き出して話合いをするこ とはなかなかできない 自分の思いが強く 挙手せずに発言したり 他の児童が発表し ている途中に発言したりと 発言ルールか ら逸脱する場面もある そこで 話合い活動において自分の考え を積極的に発言し 互いの意見交流が深ま ることで 話し合う能力がより身に付いた 姿になることを期待したい Ⅲ 指導の工夫 1 話合いの場の設定の工夫 話合いの場の設定として 学習形態を工 夫することについて考えた 話し合うこと が苦手な児童の抵抗感を取り除くため 話 し合う人数を二人から始めた 話すことが 苦手な児童であっても 自分と相手しかい ない状況に置くことにより 発言する必然 性が生じ 自分の考えを表現する機会を確 保することができると考えた テーマを変えながら 何度か同じ相手で 話合いを繰り返し 徐々に慣れてくること で発言することの負担を減らそうとした 次に相手を変えながら 二人組の話合いを 重ねた その後 三人組 四人組と話し合 う人数を増やすこととした また 学級全体で取り組んだ学級討論会 でも それぞれの立場での話合いの中に 3~4 人の少人数での話合い活動を取り入 れることで 活発な意見交流を図ることが できるであろうと考えた 2 話合いのテーマの精選 話合いのテーマを身近な問題や既に知識 を有している問題を取り上げることによ り 児童が興味をもち 根拠が示しやすく 話合いを深めることができるのではないか -63-

ととらえた その場で考えて話すことを多 く経験させることで 根拠を明らかにする ことや理由をはっきり示すことの大切さに ついても身に付けさせようと考えた 3 発言ルールの明確化 発言のルールについては 集中して あるいは しっかりと 発言することが課 題となっていた ( 図 1) 他のグループが発 言しているときは その考えについてメモ を取ると把握しやすくなることや 自分の 考えとの共通点 相違点をはっきりさせて 話し合うことが大切なことを 確認した また 司会者が進行することにより 発 言しているときは その発言が終わるまで 他の人は発言しないというルールを徹底し た 発言者の考えがはっきりととらえられ るように 自分の考えをまとめるために相 手の意見をしっかりと聞く態度を身に付け させるためである このことにより 話合 いがより深まり伝え合う力が高まるであろ うと考えた Ⅳ 図 1 実践の概要 1 題材名 話合いの課題のワークシート [6 年 ] 学級討論会をしよう 2 指導目標 討論会の進め方や 司会者や発表者の役 割について理解し 互いの立場や意図をは っきりさせて話したり それぞれの発言を しっかり聞いたりして 討論をすることが できる 3 指導計画 ( 全 6 時間 ) 時間 めあて 学級討論会 とは何かを知り ねらいや 準備 進め方について理解する 今までの話合いの学習を振り返り 司会 者や発表者の留意点について考える ま 1 た 学級文庫に まんがを置くことはよ ~ 2 3 ~ 5 ( 本 時 は 4 ) 6 いか を課題として全体で話し合い 討 論会の流れや進行の仕方 発表の仕方に ついて課題を出し合う 司会者の進行の仕方や 発表者の話合い の流れを示したワークシートをもとに 少人数で話合いを行う 課題に対する肯定 否定の考えについて それぞれ資料収集を行い グループで発 表原稿などの準備をし 学級討論会がで きるようにする クラスを二つに別け ディベート形式で 学級討論会を行う 立場ごとに 少人数 のグループで検討し 発表する 討論を 聞き手及び相手側のグループは メモを 取りながら聞く 討論を振り返り 成果を話し合う 各グループの司会者や発表者の仕方につ いて振り返り 今後司会者や発表者の立 場に立ったときに より良い活動ができ るように評価を役立てるようにする 4 実践授業の展開 (1) 話合いの場の設定の工夫 学習形態の工夫として 話し合う人数を 二人から始めた 短時間であるが テーマ を変えながら 何度か同じ相手で話合いを -64-

繰り返した 次に相手を変え 二人組の話 合いを重ねた A さんは 今まで話合い活 動では あまり積極的に自分の考えを発言 することはなかったが どうにかしなけ ればと思った ことから 相手に考えを 伝えることができた その後 三人組 四 人組と話し合う人数を増やした ここでも A さんは ほとんど経験がなかった司会役 にも挑戦し 司会をやって 発言が出な いと困ってしまった それからは 今まで よりも 自分の考えを発言できるようにな った と書いている また 2 回の学級討論会でも それぞれ の立場での話合いの中に 3~4 人の少人 数での話合い活動を取り入れた ( 図 2) 4 人の意見を全部聞いて 判断できた 全 員が考えを出してから話し合ったので そ れぞれの考えがよくわかった との振り 返りから グループの中では全員が発言す ることができ お互いの立場や意図をはっ きりさせながら話合いを進めることに効果 的であったと考える は必要か など 日常生活や学校行事に関 連した話題とすることで 身近に感じ立場 が明確にできるようにした B さんは 何 回かやってみて 携帯電話など自分が考え られることだったので 話合いができてよ かった と感じるなど 9 割の児童が興 味をもって話合いができた (3) 発言ルールの明確化 他の立場の人が発言しているときは そ の考えについてメモを取り 正確に理解さ せることで 共通点 相違点をはっきりさ せることとした また 発言中は 他の人 は発言しないということで 自分の考えを 言い終わるまで発言の機会を保障した C さんは 自分の考えをしっかりと発言する のに時間がかかるが 受容的に発言を聞く ことで 前より すごく長く発表できて よかった と感想をもつなど 全員が今 までより良くできたと感じている 討論会は 司会者及び計時係は 司会進 行用原稿に従って進行した ( 図 3) 司会者 は 時間やルールを守ること や みん なの様子を見て進行する ことに気を付け たとしていた 他の人の発表のじゃまを しないで 意見をしっかり聞いていた たくさんの質問や意見が出て 時間がず れたが 自分もそうだなと思う意見もあり よかった と振り返ることができた こ のことから ルールを事前に明確にしてお くことは 有効であったと考える 図 2 小グループでの話合い活動 (2) 話合いのテーマの精選 話し合うテーマを児童の興味のもてそう な話題 あるいは今までの知識で対応でき るような話題を設定した 宿題を学校で することはよいか 自習の時間に 自由 帳をするのはよいか 小学生に携帯電話 -65- 図 3 司会進行用の原稿

肯定側 否定側 聞き手それぞれの立場 については 個人の考えをしっかり話し 合い 結論が出たことがよかった 発 言を聞き逃さないように静かに聞いた 二つの主張をしっかり聞いて メモを取 ったことで 自分の考えをまとめやすかっ た という感想だった 以上のことから お互いの立場を認め合い 小グループでの 検討も円滑に行うことができたと考える 図 5 話合いの結果を発表する児童 図 4 学級討論会時間の掲示 Ⅴ まとめ本実践では 学級討論会の全体で話し合う場面に 少人数 (3~4 人 ) のグループの話合いを取り入れ 話し合う能力の向上を目指した 成果 二人組から 話し合う経験を重ねたことにより 発言が苦手であった児童も 全体の討論会で進んで発言することができた 聞き手が受容的な態度で発言を聞いたため発言しやすい雰囲気となった 修学旅行のことや携帯電話を話題にしたことで関心が高められ 活発に意見が出やすかった 学級単位の討論会の中で それぞれの立場の中に少人数グループの話合い活動を取り入れたことで 児童一人一人の考えをまとめることができ 討論会に反映させることができた 課題 課題は 論点が曖昧になり 結論を導きにくい二者択一のものより 共通の視点をもたせるためにも 肯定 否定の立場がはっきりするものを設定することが効果的である 自分の考えの根拠を明確に示すところまでは困難であった そのための資料収集に 時間を確保することが大切である 説得力のある話し方について 事前の学習でポイントを確認しておいたが 身に付いているとはいえなかった 言葉そのものはもちろんであるが 顔の表情や動作を含めた説得力についても 追究することが必要である 討論会自体は 司会者を中心に円滑に行われているように感じたが 討論がそのまま流れてしまった 討論の途中であっても 大切なポイントとなる児童の発言は 指導者が取り上げ確認したい 図 6 討論会のワークシート -66-

資料 実践を生かした授業案 第 6 学年題材名 学級討論会をしよう ( 本時は 4/6) 本時のねらい 学級討論会において 互いの立場や主張をはっきりとらえ 話合い活 動をすることができる めあて指導の工夫児童の活動 1 前時に学んだことを確 前時の活動を確認することで 本時の課題 ( 肯 ) 肯定側 認して 本時のめあてを を明確にし 活動に取り組みやすくする ( 否 ) 否定側 つかもう 本時のめあて ( 聞 ) 聞き手 学級討論会で 互いの立場や主張を はっきりとらえ 話合いをしよう 2 グループに分かれて グループの分担 テーマを司会者に確認す 司会 1 計時係 1 肯定 テーマ及び話合いのルーるよう助言し グループ活動にすぐに取り側発表 8( 図 7) 否定側発 ル 時間を確認しよう 組めるようにする 表 8 聞き手 4 グループ 肯定側発表 否定側発表 聞き手質問 回 3~4=15 名 ( 図 8) に 答 肯定側まとめ 否定側まとめを行うこ となど 話合いのルールを掲示した模造紙 やワークシートを振り返らせて確認する ( 図 4) 3 学級討論会をしよう 司会者及び計時係に 学級討論会のテーマ 進め方や時間を確認させ 円滑な進行がで きるように助言する テーマ ペットを飼うなら犬がよい 分かれる テーマについて考えを理 由や根拠とともに グル ープで話し合う 4 肯定側 否定側それぞ それぞれのグループの代表であることを意 小グループ (4 人 ) で話 れの考えについて 意見 識させ はっきりとした声で 考えの根拠 を発表しよう についても話すように助言する また 声 全員に聞こえるようにさせる 図 7 学級討論会 肯定側の話合い -67- 合い 次にそれぞれの立場 (8 人 ) で話し合う が小さすぎたり 大きすぎたりする児童に 代表者を中心に話し合う は 声の大きさの調整をするように伝え 反応例 ( 肯 ) 犬は 盲導犬や警察犬など人の役に立ち たくましくまじめなのでよい ( 否 ) 犬は 散歩しなくてはいけないし ほえてうるさい しつけの手間がかかる 予防接種も必要 ドッグフードなどお金もかかる

5 聞き手 相手側グルー プは 簡単にメモをとり 疑問点や質問したいとこ ろを はっきりさせよう 図 8 学級討論会聞き手の話合い 反応例 ( 肯 聞 ) 手間がかかるとい うことは それだけ犬に 対して気持ちや愛情がこ もっていいと思いますが どうですか 6 聞き手及び相手側グル 聞き手及び相手側グループの質問に回答で 反応例 ( 否 聞 ) 猫などは マイペ ースで生きているので手 間がかからなくてよいの ではないですか ープが質問しよう きない場合には 教師が分かりやすい言葉 ( 肯 ) 犬はしつけをするとよ に置き換え回答しやすくさせる 7 肯定側 否定側が相手 聞き手の話合いが円滑に行えるように 事 や質問を踏まえて まと めの発表しよう 8 聞き手は 自分たちの 考えをまとめるための話 合いをしよう ( 図 8) 前にグループリーダーを設定し 話合いの 進行をさせ 意見をまとめさせる 話合い に参加できない児童には 個別に助言をす る 9 聞き手グループ 4 つの 聞き手グループ 4 つのそれぞれの判断につ 反応例 く覚えなついて 人の役 にも立つ 犬と一緒の散 歩も景色を見られる 代表者は 自分たちの考いて メモをとりながら聞くようにするこ ( 聞 ) 肯定側に賛成です 理 えについて発表しよう とで 自分たちの考えの良かったところや 相手の良かったところなどを確認させる ( 図 6) 10 今日の学習について振 本時の学習につい り返り 次時について確 かめよう て振り返り グル ープ内の話合いに ついて 評価をさ せる また 自己 評価を行い 次時 の学習の意欲をも てるようにする ( 図 9) 図 9 振り返りワークシート 由は 盲導犬など人の役 に立つことや しつけを することは大変ですが それだけなついてくれる からです 反応例 質問に答えられたのが うれしかった たくさんの意見が出てき て 聞くことも楽しかっ た いつもより 落ち着いて できたのがよかった 次 も頑張りたい -68-