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する 研究実施施設の環境 ( プライバシーの保護状態 ) について記載する < 実施方法 > どのような手順で研究を実施するのかを具体的に記載する アンケート等を用いる場合は 事前にそれらに要する時間を測定し 調査による患者への負担の度合いがわかるように記載する 調査手順で担当が複数名いる場合には

診療情報を利用した臨床研究について 虎の門病院肝臓内科では 以下の臨床研究を実施しております この研究は 通常の診療で得られた記録をまとめるものです この案内をお読みになり ご自身がこの研究の対象者にあたると思われる方の中で ご質問がある場合 またはこの研究に 自分の診療情報を使ってほしくない とお

群馬大学人を対象とする医学系研究倫理審査委員会 _ 情報公開 通知文書 人を対象とする医学系研究についての 情報公開文書 研究課題名 : がんサバイバーの出産の実際調査 はじめに近年 がん治療の進歩によりがん治療後に長期間生存できる いわゆる若年のがんサバイバーが増加しています これらのがんサバイバ

1. はじめに ステージティーエスワンこの文書は Stage Ⅲ 治癒切除胃癌症例における TS-1 術後補助化学療法の予後 予測因子および副作用発現の危険因子についての探索的研究 (JACCRO GC-07AR) という臨床研究について説明したものです この文書と私の説明のな かで わかりにくいと

研究課題名 臨床研究実施計画書 研究責任者 : 独立行政法人地域医療推進機構群馬中央病院 群馬県前橋市紅雲町 1 丁目 7 番 13 号 Tel: ( 内線 )Fax: 臨床研究期間 : 年月 ~ 年月 作成日 : 年月日 ( 第 版

9 中止基準 ( 研究対象者の中止 研究全体の中止について ) 10 研究対象者への研究実施後の医療提供に関する対応 通常の診療を超える医療行為 を伴う研究を実施した場合 研究実施後において 研究対象者が研究の結果より得られた利用可能な最善の予防 診断及び治療が受けられるように努めること 11 研究

同意説明文書(見本)

(目的)

埼玉医科大学倫理委員会

33 NCCN Guidelines Version NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) 非ホジキンリンパ腫 2015 年第 2 版 NCCN.or

の主要な治療薬として日本ならびに世界で広く使用されている MTX の使用により 関節リウマチの臨床症状の改善 関節破壊進行抑制 QOL 改善のみならず 生命予後の改善や心血管合併症リスクが軽減されることが示されており 現在の関節リウマチ治療においては必要不可欠な薬剤である 1990 年前後から MT

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料 情報の提供に関する記録 を作成する方法 ( 作成する時期 記録の媒体 作成する研究者等の氏名 別に作成する書類による代用の有無等 ) 及び保管する方法 ( 場所 第 12 の1⑴の解説 5に規定する提供元の機関における義務 8 個人情報等の取扱い ( 匿名化する場合にはその方法等を含む ) 9

ただし 対象となることを希望されないご連絡が 2016 年 5 月 31 日以降にな った場合には 研究に使用される可能性があることをご了承ください 研究期間 研究を行う期間は医学部長承認日より 2019 年 3 月 31 日までです 研究に用いる試料 情報の項目群馬大学医学部附属病院産科婦人科で行

臨床研究に参加される研究対象者の方へ 皮膚症状を呈する膠原病における炎症性サイトカインの病態への関与について に関する研究の説明 これは臨床研究への参加についての説明文書です 本臨床研究についてわかりやすく説明しますので 内容を十分ご理解されたうえで 参加するかどうか患者さんご自身の意思でお決め下さ

1. 研究の名称 : 芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍の分子病理学的研究 2. 研究組織 : 研究責任者 : 埼玉医科大学総合医療センター病理部 准教授 百瀬修二 研究実施者 : 埼玉医科大学総合医療センター病理部 教授 田丸淳一 埼玉医科大学総合医療センター血液内科 助教 田中佑加 基盤施設研究責任者

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ける発展が必要です 子宮癌肉腫の診断は主に手術進行期を決定するための子宮摘出によって得られた組織切片の病理評価に基づいて行い 組織学的にはいわゆる癌腫と肉腫の2 成分で構成されています (2 近年 子宮癌肉腫は癌腫成分が肉腫成分へ分化した結果 組織学的に2 面性をみる とみなす報告があります (1,

臨床研究許可申請書の提出に際しての留意事項

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再発小児 B 前駆細胞性急性リンパ性白血病におけるキメラ遺伝子の探索 ( この研究は 小児白血病リンパ腫研究グループ (JPLSG)ALL-B12 治療研究の付随研究として行われます ) 研究機関名及び研究責任者氏名 この研究が行われる研究機関と研究責任者は次に示す通りです 研究代表者眞田昌国立病院

後天性血友病アンケート(Homepage用)

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B型肝炎ウイルスのキャリアで免疫抑制・化学療法を受ける患者さんへ

臨床試験の実施計画書作成の手引き

手順書03

【押印あり】日本医学会宛

血液 尿を用いたライソゾーム病のスクリーニング検査法の検討 に関する説明書 一般財団法人脳神経疾患研究所先端医療研究センター 所属長衞藤義勝 この説明書は 血液 尿を用いたライソゾーム病のスクリーニング検査法の検討 の内容について説明したものです この研究についてご理解 ご賛同いただける場合は, 被

患者さんへの説明書

アンケート用「研究実施計画書」作成の手引

臨床研究に関する研修会1

したことによると考えられています 4. ピロリ菌の検査法ピロリ菌の検査法にはいくつかの種類があり 内視鏡を使うものとそうでないものに大きく分けられます 前者は 内視鏡を使って胃の組織を採取し それを材料にしてピロリ菌の有無を調べます 胃粘膜組織を顕微鏡で見てピロリ菌を探す方法 ( 鏡検法 ) 先に述

疫学研究の病院HPによる情報公開 様式の作成について

北里大学病院モニタリング 監査 調査の受け入れ標準業務手順 ( 製造販売後臨床試験 ) 第 1 条 ( 目的 ) 本手順書は 北里大学病院において製造販売後臨床試験 ( 以下 試験とする ) 依頼者 ( 試験依頼者が業務を委託した者を含む 以下同じ ) が実施する直接閲覧を伴うモニタリング ( 以下

にそえない場合がございますがご了承ください 連絡先所属 職名 : 医学部附属病院患者支援センター助教氏名 : 中島康代連絡先 : 実施医療機関の研究責任者所属 職名 : 高崎総合医療センター 消化器内科氏名 : 長沼篤連絡先 : 群馬県高崎市高松町 36 T

岸和田徳洲会病院 当院では以下の研究に協力し情報を提供しております この研究は 国が定めた指針に基づき 対象となる患者さまのお一人ずつから直接同意を得るかわりに 研究の目的を含む研究の実施についての情報を公開しています 研究結果は学会等で発表されることがありますが その際も個人を特定する情報は公表し

3. 本事業の詳細 3.1. 運営形態手術 治療に関する情報の登録は, 本事業に参加する施設の診療科でおこなわれます. 登録されたデータは一般社団法人 National Clinical Database ( 以下,NCD) 図 1 参照 がとりまとめます.NCD は下記の学会 専門医制度と連携して

6. 研究が終わった後 血液を他の研究に使わせてください 詳しくは ページへ 病には未解決の部分がまだ多く残っています 今後のさらなる研究のため ご協力をお願いいたします ( 必要に応じて ) バンク事業へのご協力をお願いします 遺伝子を扱う研究を推進するため 多くの人の遺伝子の情報を集めて研究に使

6. 研究対象者として選定された理由 当科を受診された各種慢性肝疾患の方が研究対象者に含まれます 7. 研究対象者に生じる利益 負担および予想されるリスクノベルジン錠の国内臨床試験に置ける安全性評価対象例 74 例中 23 例 (31.1%) に副作用が認められ 主な自覚症状では悪心 4 例 (5.

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目 次 1. はじめに 2. 臨床研究とは 3. 研究の目的 意義 4. 研究の対象と方法 5. 研究への自由意志参加 同意取消しの自由 6. 研究責任者 組織 7. 研究の場所 期間 8. 研究試料と情報の取り扱い 9. 研究結果の扱い 10. 研究資金源 11. 利益相反 12. 研究参加者の負

臨床研究実施計画書

Microsoft Word - 02細野.doc

5. 診療科名他の情報と診療科名を照合することにより患者が特定され得る場合, 診療科名は記載しない. 6. 患者が診断 治療を受けた施設名等既に他院などで診断 治療を受けている場合, その施設名ならびに所在地を記載しない. 但し, 救急医療などで搬送元の記載が不可欠の場合はこの限りではない. 7.

臨床研究の概要および研究計画

実験計画書

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個人情報の取り扱いについて 公益財団法人岩手県予防医学協会 個人情報保護管理責任者常務理事 公益財団法人岩手県予防医学協会 ( 以下 協会 という ) は 健康診断等で取得した個人情報 を協会の個人情報保護基本規程に従って適正に管理し 以下のとおりお取り扱いさせていただき ますので 個人情報の提供

事業評価のためのチェックリスト ( 単位 : %) (2) 平成 27 年度の原発がんに対する早期がん割合を把握しましたか 肺がんでは臨床病期 Ⅰ 期がん割合 乳がんでは臨床病期 Ⅰ 期までのがん割合を指す (2-1)

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Taro-01 胃がん内視鏡検診手引き

診療科 血液内科 ( 専門医取得コース ) 到達目標 血液悪性腫瘍 出血性疾患 凝固異常症の診断から治療管理を含めた血液疾患一般臨床を豊富に経験し 血液専門医取得を目指す 研修日数 週 4 日 6 ヶ月 ~12 ヶ月 期間定員対象評価実技診療知識 1 年若干名専門医取得前の医師業務内容やサマリの確認

配偶子凍結終了時 妊孕能温存施設より直接 妊孕能温存支援施設 ( がん治療施設 ) へ連絡がん治療担当医の先生へ妊孕能温存施設より妊孕能温存治療の終了報告 治療内容をご連絡します 次回がん治療の為の患者受診日が未定の場合は受診日を御指示下さい 原疾患治療期間中 妊孕能温存施設より患者の方々へ連絡 定

12_モニタリングの実施に関する手順書 

2. 研究の目的及び意義について目的 : 手根管症候群の臨床的な重症度と腱鞘滑膜に発現する炎症性のサイトカインやAGEsの関連を検討する事です 意義 : 手根管症候群の重症度と周囲組織の炎症の相関が明らかになれば 抗炎症作用を持つ薬剤が手根管症候群の治療に有用となる理由がより明らかとなると考えられま

<原著>IASLC/ATS/ERS分類に基づいた肺腺癌組織亜型の分子生物学的特徴--既知の予後予測マーカーとの関連

1

しかしながら ERCP 関連手技は 通常観察の上部消化管内視鏡 ( いわゆる胃カメラ ) と異なり 長時間の治療時間を伴う場合も多く 処置中の苦痛度を増強させる要因となりえます そこで 通常 ERCP 関連手技を行う際には 鎮静麻酔薬によって眠った状態になっていただき 処置中の苦痛度を軽減しておりま

がんの診療の流れ この図は がんの 受診 から 経過観察 への流れです 大まかでも 流れがみえると心にゆとりが生まれます ゆとりは 医師とのコミュニケーションを後押ししてくれるでしょう あなたらしく過ごすためにお役立てください がんの疑い 体調がおかしいな と思ったまま 放っておかないでください な

別紙

情報提供の例

第1号様式

説明文書

がん登録実務について

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症例報告書の記入における注意点 1 必須ではない項目 データ 斜線を引くこと 未取得 / 未測定の項目 2 血圧平均値 小数点以下は切り捨てとする 3 治験薬服薬状況 前回来院 今回来院までの服薬状況を記載する服薬無しの場合は 1 日投与量を 0 錠 とし 0 錠となった日付を特定すること < 演習

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4. 結果はお返ししない予定です [ 結果を開示しない場合 ] 今すぐに診療に役立てることができないため結果をお返ししない予定です ご理解く ださいますようお願いいたします 詳しくは ページへ ( 必要に応じて )5. 親権者の承諾のもと 未成年者の参加をお願いしています 詳しくは ページへ 6.

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検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 P EDTA-2Na( 薄紫 ) 血液 7 ml RNA 検体ラベル ( 単項目オーダー時 ) ホンハ ンテスト 注 外 N60 氷 MINテイリョウ. 採取容器について 0

委員会記載 資料番号

Microsoft Word _ソリリス点滴静注300mg 同意説明文書 aHUS-ICF-1712.docx

平成29年度 第1回 臨床研究に関する研修会

大腸癌術前化学療法後切除標本を用いた免疫チェックポイント分子及び癌関連遺伝子異常のプロファイリングの研究 

医療事故防止対策に関するワーキング・グループにおいて、下記の点につき協議検討する

<様式2> 個人情報ファイル簿(単票)

2)HBV の予防 (1)HBV ワクチンプログラム HBV のワクチンの接種歴がなく抗体価が低い職員は アレルギー等の接種するうえでの問題がない場合は HB ワクチンを接種することが推奨される HB ワクチンは 1 クールで 3 回 ( 初回 1 か月後 6 か月後 ) 接種する必要があり 病院の

横須賀市医師会事務局小田切行 FAX 中学生に対するピロリ菌検診と除菌治療に関する調査研究 申込書 申込み生徒 フリガナ氏名 E 生年月日年月日 中学校 2 年組 保護者氏名 住所 連絡先 TEL この調査研究に参加を希望しますので 同意書を送付ください 申込書を FAX

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説明文書作成上の留意点

資料1_事業実施計画書

患者 ID: 氏名 : ピロリ菌外来説明文書 1. ピロリ菌はいつ誰によって発見されたのでしょうかピロリ菌はオーストラリアのウォレンとマーシャルによって 1983 年ヒトの胃の中から発見されました その後 ピロリ菌がヒトの胃に与える様々な影響が解明

3. 胃がんの診断について胃透視や上部消化管内視鏡検査により病変を検出するとともに病変の範囲や深さを詳細に観察し 内視鏡検査で採取します生検標本を病理組織学的に診断します 拡大内視鏡検査によりさらに詳細に観察したり 超音波内視鏡検査により病変の深さを観察します また 腹部超音波検査や CT 検査など

疫 学 研 究 許 可 申 請 書

群馬大学 人を対象とする医学系研究倫理審査委員会 _ 情報公開 通知文書 人を対象とする医学系研究についての 情報公開文書 研究課題名 : COPD を有する手術実施患者の術前評価と手術後に発症した呼吸器合併症の状況からの後方視的な検討 はじめに COPD は Chronic Obstructive

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Microsoft Word - HP用 同意書・説明書 130121

研究報告書レイアウト例(当該年度が最終年度ではない研究班の場合)

平成 28 年度感染症危機管理研修会資料 2016/10/13 平成 28 年度危機管理研修会 疫学調査の基本ステップ 国立感染症研究所 実地疫学専門家養成コース (FETP) 1 実地疫学調査の目的 1. 集団発生の原因究明 2. 集団発生のコントロール 3. 将来の集団発生の予防 2 1


10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) (Period 法 ) Key Point 1 10 年相対生存率に明らかな男女差は見られない わずかではあ

博士学位申請論文内容の要旨

名称未設定

は関連する学会 専門医制度と連携しており, 今後さらに拡大していきます. 日本外科学会 ( 外科専門医 ) 日本消化器外科学会 ( 消化器外科専門医 ) 消化器外科領域については, 以下の学会が 消化器外科データベース関連学会協議会 を組織して,NCD と連携する : 日本消化器外科学会, 日本肝胆

ください 5 画像の保存 取扱い防犯カメラの画像が外部に漏れることのないよう 一定のルールに基づき慎重な管理を行ってください (1) 取扱担当者の指定防犯カメラの設置者は 必要と認める場合は 防犯カメラ モニター 録画装置等の操作を行う取扱担当者を指定してください この場合 管理責任者及び取扱担当者

がん検診ガイドライン総論 Ⅰ. はじめにがんはわが国の死因の 3 分の 1 を占める疾患であり 進行した段階では治療自体困難であることも多く 早期発見 早期治療が重要であるとされてきました 一般に 早期のがん とは 神経や血管などに到達していないものであり 痛みや出血などの症状はありません したがっ

臨床研究に関する標準業務手順書

佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生年月日 住所 M T S H 西暦 電話番号 年月日 ( ) - 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 ( ) - 家族構成 ( ) - ( ) - ( ) - ( ) - 担当医情報 医

Transcription:

胃 MALT リンパ腫における API2-MALT1 t(11;18) 転座およびトリソミー 18 テトラソミー 18 症例の特徴に関する研究 へのご協力のお願い - 当院において胃 MALT リンパ腫と診断された方へ - 研究機関名岡山済生会総合病院 責任研究者岡山済生会総合病院消化器内科部長診療部長吉岡正雄 分担医師 岡山済生会総合病院内科医長齊藤俊介 研究主幹機関名 : 岡山大学病院 研究主幹機関責任研究者 : 岡山大学病院総合内科岩室雅也 1. 研究の意義と目的胃 MALT リンパ腫はピロリ菌感染により発症するケースと API2-MALT1 t(11;18) 転座を背景として発症するケースがあり 前者は除菌療法によりリンパ腫の治癒が見込まれる一方 後者は除菌療法には反応しにくいとされています またリンパ腫細胞においてトリソミー 18 などの染色体の数的異常を認めることが報告されていますが 治療反応性や予後との関連は十分に解析されていません 本研究の目的は胃 MALT リンパ腫において t(11;18) 転座およびトリソミー 18 テトラソミー 18 症例の頻度および臨床的特徴を明らかにすることです また 本研究は岡山大学病院を中心とする多施設共同研究として実施されます 2. 研究の方法 1) 研究対象 : 当院にて胃 MALT リンパ腫と診断され リンパ腫細胞染色体検査が行われた患者さんを対象 とさせて頂きます 2) 調査期間 : 平成 28 年 3 月 10 日 ~10 月 31 日 3) 研究方法 : 後ろ向き 多施設観察研究岡山済生会総合病院電子カルテから 2005 年 1 月 1 日 2016 年 1 月 27 日までの患者で 病理組織学的評価により胃 MALT リンパ腫の確定診断を受けた患者 FISH 法により転座解析を行った症例を検討します 胃 MALT リンパ腫病変における t(11;18) 転座およびトリソミー 18 テトラソミー 18 症例の有無 性別 年齢 家族歴 既往歴 Wotherspoon grade および GELA (Groupe d'etude des Lymphomes de l'adulte) スコア ( 胃 MALT リンパ腫の生検分類 ) 病期分類(Ann Arbor 分類および Lugano 分類 ) H. pylori 感染の有無 LDH 値 Hb 値 骨髄浸潤 リンパ節病変数 CT 検査での消化管病変の検出性 PET 検査での消化管病変の検出性 IPI(international prognostic index) リスク分類 治療内容 手術記録 予後を調査します.

4) 調査票等 : 当院において 診断された胃 MALT リンパ腫の患者さんを対象として下記の項目について調査します. 病変における t(11;18) 転座およびトリソミー 18 テトラソミー 18 症例の有無ピロリ菌除菌に対する治療反応性予後の関連他の臨床的特徴 ( 性別 年齢 臨床病期 ピロリ菌感染の有無 ピロリ菌除菌以外の治療内容 ) 5) 情報の保護 : 調査により得られたデータを取扱う際は 被験者の秘密保護に十分配慮し 特定の個人を識別することができないよう対象患者に符号もしくは番号をつけます 対応表は岡山済生会総合病院で厳重に管理し 自施設外に個人情報の持ち出しは行わないこととします この研究にご質問等がありましたら下記までお問い合わせ下さい 御自身や御家族の情報が研究に使用されることについてご了承いただけない場合には研究対象としませんので, 平成 32 年 3 月 31 日までの間に下記の連絡先までお申出ください この場合も診療など病院サービスにおいて患者の皆様に不利益が生じることはありません < 問い合わせ 連絡先 > 岡山済生会総合病院内科住所 : 岡山市北区国体町 2-25 TEL:086-252-2211( 代表 )

胃 MALT リンパ腫における API2-MALT1 t(11;18) 転座およびトリソミー 18 テトラソミー 18 症例の特徴に関する研究 実施計画書第 1 版 ( 後ろ向き観察研究 ) 岡山済生会総合病院消化器内科部長吉岡正雄作成日 2016 年 1 月 27 日 1 研究の目的及び意義 胃 Extranodal marginal zone lymphoma of mucosa-associated lymphoid tissue type (MALT リンパ腫 ) は Helicobacter pylori の感染により発症するケースと API2-MALT1 t(11;18) 転座を背景として発症するケースがあり 前者は除菌療法によりリンパ腫の治癒が見込まれる一方 後者は除菌療法には反応しにくいとされる またリンパ腫細胞においてトリソミー 18 などの染色体の数的異常を認めることが報告されている 1) が 治療反応性や予後との関連は十分に解析されていない 本研究の目的は胃 MALT リンパ腫において t(11;18) 転座およびトリソミー 18 テトラソミー 18 症例の頻度および臨床的特徴を明らかにすることである 通常診療として実施された FISH(fluorescence in situ hybridization) 法により転座解析を行った胃 MALT リンパ腫症例において t(11;18) 転座およびトリソミー 18 テトラソミー 18 症例の有無 および年齢 性別 病期 H. pylori 感染の有無 治療内容 予後などの臨床的特徴を解析する 本研究を行うことにより 遺伝子異常を有する胃 MALT リンパ腫患者の疫学 予後 治療方針を明らかにし 実臨床における検査 治療方針の決定に役立てることができる 2 方法 1) 研究対象 選択基準の全てを満たす患者を対象とする 但し 除外基準に該当する患者は除外する 1) 選択基準 12005 年 1 月 1 日 2016 年 1 月 27 日の間に WHO 診断基準に沿って 病理組織学的評価により胃 MALT リンパ腫の確定診断を受けた患者 2FISH 法により転座解析を行った患者

2) 除外基準 1 カルテ記載が不十分であり 臨床情報が得られない症例 2) 研究方法 上記の条件にあてはまる患者を被験者として登録し 下記の臨床情報を診療録より取得する 胃 MALT リンパ腫病変における t(11;18) 転座およびトリソミー 18 テトラソミー 18 症例の有無 性別 年齢 家族歴 既往歴 Wotherspoon grade および GELA (Groupe d'etude des Lymphomes de l'adulte) スコア ( 胃 MALT リンパ腫の生検分類 ) 病期分類(Ann Arbor 分類および Lugano 分類 ) H. pylori 感染の有無 LDH 値 Hb 値 骨髄浸潤 リンパ節病変数 CT 検査での消化管病変の検出性 PET 検査での消化管病変の検出性 IPI(international prognostic index) リスク分類 治療内容 手術記録 予後共同研究機関から研究責任者または研究分担者に情報を提供する際には 個人情報は省き 連結可能匿名化したうえでメールにて送付 または紙媒体で送付する 本研究では既存情報のみを用いる 3) 評価 1) 主要評価項目主要評価項目として 対象患者の予後について検討する 予後の評価時期は研究対象期間における最終受診日 もしくは他の医療機関からの診療情報提供書などにより生存または死亡が確認できた日とし 1 生存もしくは死亡の別 2 診断後の生存期間を個々の患者で評価する 2) 副次的評価項目副次的な評価項目として 対象患者の H. pylori 除菌に対する治療反応性について解析する 治療反応性の評価は上部消化管内視鏡検査をもって行い 1 肉眼的な病変消失 2 組織学的な病変消失の両者を評価する 一般的に H. pylori 除菌療法後 胃 MALT リンパ腫が消失するまでの期間は 2~3 カ月から数年と差を認めることから 治療反応性の評価時期は定めず 各患者において内視鏡検査実施毎の記録を得る 3 予定症例数 30 例 4 研究期間 岡山済生会総合病院倫理審査委員会承認日 ~ 2016 年 10 月 31 日 5 同意取得方法 本研究は 全ての対象者に直接同意を得ることが困難なため インターネット掲載を実施し 研究対象者から文書によるインフォームドコンセントを得ることは行わない. 研究実施期間中に本研究の被験者となることを希望しない旨の申し出があった場合は 直ちに当該被験者の試料等及び診療情報を解析対象から除外し 本研究に使用しないこととする

6 データの集計方法 解析方法 胃 MALT リンパ腫病変における t(11;18) 転座およびトリソミー 18 テトラソミー 18 症例の有無と 1H. pylori 除菌に対する治療反応性 2 予後の関連 3 他の臨床的特徴 ( 性別 年齢 臨床病期 H. pylori 感染の有無 H. pylori 除菌以外の治療内容 ) について解析する 2 群間の比較はカイ 2 乗検定 t 検定もしくは Fisher の直接確率法を用いて行い p<0.05 を統計学的有意差ありと判断する 7 被験者に起こり得る利益 不利益 被験者の既存の診療情報を用いる研究であり 新たな試料採取に伴う身体的不利益は生じない そのため 本研究に起因する健康被害の発生はない また 金銭的 時間的負担も発生しない 被験者に直接の利益は生じないが 研究成果により将来 医療の進歩に貢献できる 8 個人情報の取り扱い 研究者は 被験者のプライバシーおよび個人情報の保護に十分配慮する 研究で得られたデータは本研究の目的以外には使用しない 診療情報は 患者氏名 生年月日 カルテ番号 住所 電話番号を消去し 代替する登録番号にて連結可能匿名化する 登録番号と被験者個人を連結する対応表は 外部と接続できないパソコンで管理し 対応表のファイルにはパスワードを設定する 9 記録の保存 本研究により得られた情報は電子化し 岡山済生会総合病院内科医局の施錠できる部屋のパスワード にて管理されパソコンに保管する 研究の中止 あるいは終了後 5 年間は保管する 10 研究の資金源 利益相反 本研究に係る費用は岡山済生会総合病院内科治験費から負担する 利益相反の問題はない 11 研究結果の公開 研究終了後 学会 論文投稿にて結果の公表を行う予定である なお その際にも被験者を特定できる 情報は公開しない 12 研究実施体制 実施場所 : 岡山済生会総合病院及び岡山済生会総合病院付属外来センター 内科責任者 : 岡山済生会総合病院消化器内科部長吉岡正雄分担者 : 岡山済生会総合病院内科医長齊藤俊介連絡先 : 岡山済生会総合病院 700-8511 岡山市北区国体町 2 番 25 号消化器内科吉岡正雄 tel ( 代表 ) (086)-252-2211