はじめに 深沢地域整備事業 ( 以下 本事業 という ) は 平成 22 年 9 月に策定した土地利用計画 ( 案 ) をもとにまちづくりを進めてきましたが 計画策定から既に5 年以上経過し社会情勢が大きく変化していることや より広く市民意見を反映して欲しいといった意見を踏まえ 土地利用計画 ( 案

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北部大阪都市計画彩都地区計画 ( 案 ) 北部大阪都市計画彩都地区計画を 次のとおり変更する 1. 地区計画の方針 名称彩都地区計画 位 置 茨木市大字粟生岩阪 大字宿久庄 大字清水 大字佐保 大字泉原 大字千提寺 大字大岩 大字福井 大字大門寺 大字生保 大字安威 山手台一丁目 山手台三丁目 山手

計画的な再開発が必要な市街地 特に一体的かつ総合的に再開発を促進すべき地区 市町名 名称 再開発の目標 土地の合理的かつ健全な高度利用及び都市機能の更新に関する方針 特に整備課題の集中がみられる地域 ( 課題地域 ) 地区名 西宮市 C-4 浜脇 ( 約 175ha) 居住環境の向上 良好な都市景観

本日の説明内容 1 板橋駅西口周辺地区のまちづくり 2 板橋駅西口地区都市計画素案について 1 市街地再開発事業 2 地区計画 3 高度利用地区 4 高度地区 3 今後のスケジュール 1

4. 都市づくりの目標と方針 4-1 都市づくりの基本理念 地域の個性が輝く生活快適都市 上田 ~ 魅力あるふるさと活気ある交流風格ただようまち ~ 基本理念の意味あい 上田市は 歴史 文化 自然 産業などに恵まれた特色ある地域から成り立っており 各地域が個性を発揮し 連携し合い 交流を促進しながら

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

スライド 1

山手地区の概要 面積 約50ha 用途地域 工業地域 建ぺい率 60 容積率 200 高さの限度 第一種高度地区 最高限20m 2

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大阪府営門真住宅まちづくり基本構想 平成 25 年 6 月 大阪府 門真市

[ 概要版 ] 倉吉都市計画 マスタープラン素案 鳥取県倉吉市

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( 新 ) 藤沢都市計画住宅市街地の開発整備の方針 平成年月 神奈川県 藤沢 住宅 -1

により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

Microsoft Word - ●決定⑤地区計画-2.docx

表面.ai

目 次 1 基本方針 再開発を促進すべき地区等の整備又は開発の方針... 2 別表再開発促進地区の整備又は計画の概要... 3 都市再開発方針図 ( 総括図 )... 6 都市再開発方針附図

総合計画及び国土利用計画アンケート調査結果 平成 20 年度 地域別構想 土地利用の方向性について 上位3つ ①無秩序な開発を抑制し 農地等は極力保全する ②主要な沿道等への店舗の立地を進め 利便性を高める ③身近な公園 生活道路 下水道などの生活環境基盤を整備する 住みよい 25.6% 22.9%

7-3 上田城南地域 (1) 将来像 ( 将来像 ) 水と緑と多様な都市機能が調和し快適な暮らしの環境が整ったまち ( 基本目標 ) 千曲川をはじめ産川や浦野川 小牧山や上田原古戦場 半過岩鼻など奇景や原風景の残る豊かな自然や農地を大切に保全するとともに 秩序ある都市空間づくりを進めます 良好な住環

柏駅西口北地区まちづくり

区域の整備 開発及び保全に関する方針 地区施設の整備の方針 建築物等の整備の方針 (1) 道路の整備方針区域内外との円滑な交通ネットワークの形成と歩行者等の安全で快適な歩行環境の向上を図るため 街区幹線道路及び区画道路を整備する 生活利便施設や良質な街並みを形成する住宅等の立地を誘導し 地域拠点にふ

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部門別方針 / 住宅 住環境整備の方針 Ⅲ-6 3) 住環境の状況全市の土地利用に占める住宅系土地利用の割合は 約 32% となっています ( 平成 22 年度都市計画基礎調査 ) 本市の住宅地は 地形や市街化の経緯 土地利用状況等により 鎌倉地域の戸建住宅地 大船 深沢 腰越の既成市街地の住宅地

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Microsoft Word - 09池町通り.doc

神宮外苑地区計画

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交通量調査結果の概要 平成 29 年 5 月 23 日 ( 火 ) 7-19 時交通量調査実施 地区内 14 地点で 自動車 自転車 歩行者の交通量を調査しました 交通量調査結果の総括図 交通量調査結果のデータは ホームページに掲載している説明会資料でご覧いただけます 緑色の区間では特に通行が集中し

平成 24 年 3 月改訂 茅ヶ崎海岸グランドプラン 西浜駐車場跡地北側に位置する茅ヶ崎警察署職員公舎が取り壊され 平成 23 年 3 月には グランドプランで駐車場機能の確保として位置づけのあった県営茅ヶ崎西浜駐車場が閉鎖された これを受け 海岸利用者のための駐車場を維持し かつ国道 134 号南

PowerPoint プレゼンテーション

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都市計画図 平河町二丁目東部地区(PDF)

区域の整備 開発及び保全に関する方針土地利用の方針 地区施設の整備の方針 地区の立地特性を踏まえ 土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図るため 土地利用の方針を以下に定める 1 国際化に対応した業務 商業 宿泊等の多様な機能に加え 氷川神社と連携した江戸文化や赤坂地域の魅力を伝える歴史

市町合併という基本的枠組みの変更に対応した 市全域を対象とした計画の見直し 少子高齢化をはじめとする本市を取り巻く社会経済情勢の変化に対応した計画づくり 総合計画や都市計画区域マスタープランなど 上位関連計画との整合 調整の必要性 都市計画マスタープランは 都市計画法第 18 条の 2 に基づいて策

Taro-全員協議会【高エネ研南】

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住まい まちづくりの基本目標と基本的施策の展開方向 1. 住まい まちづくりの理念と基本目標 だれもが安心して住み続けたいと感じる魅力ある とだ の住まい まちづくり を政策の基本理念とし これを実現するために次の 3 つを基本目標として総合的な施策を図るものとします 基本目標 -Ⅰ 多様なニーズに

区域の整備 開発及び保全に関する方針地区施設の整備の方針建築物等の整備の方針 (2) 公園 緑地の整備方針地域に親しまれる やすらぎと憩いの空間を形成するとともに 西武立川駅から玉川上水に向けて形成される緑のネットワークの拠点となるよう公園や緑地を配置する (3) その他の公共空地の整備方針各敷地の

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計画書

目 次 1 小牧駅周辺のまちづくりに関する基本的考え方 1 2 小牧駅周辺の将来像 2 3 A 街区の位置づけ 5 4 A 街区 ライフ サポート オアシス の機能構成イメージ 6 5 交通結節点 広場の再整備 7 6 A 街区整備の進め方 8 7 結び 8

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茨木市総合計画基本計画 重点プラン修正案 ( 平成 26 年 9 月 16 日 )

「(仮称)姫路市地域IT基本計画」の概要について

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News Release 2014 年 3 月 24 日 伊丹市と新関西国際空港株式会社が 伊丹市域におけるまちづくりの推進 について合意 伊丹市と新関西国際空港株式会社は 伊丹市域の生活環境の改善 地域コミュニティの再生等を図るためのまちづくりを連携して推進するため 2014 年 3 月 24 日

1 計画策定の背景と趣旨 昭和 56(1981) 年の 完全参加 をテーマとする 国際障害者年 を契機に, 障害者福祉は大きく変化しました 国では, 平成 5(1993) 年 3 月に 障害者対策に関する新長期計画 が策定され, 同年 12 月には 障害者基本法 * が施行されました 以後も, 平成

四国中央市住宅マスタープラン 概要版 平成 30 年 3 月四国中央市 Since

8 月 : 新大阪駅周辺地域について 都市再生緊急整備地域の候補となる地域として公表 10 月 : 第 3 回大阪港ベイエリアに関する意見交換会 を開催 11 月 : 旧成人病センター跡地等に関するマーケットリサーチ結果の公表 ( 予定 ) グランドデザイン 大阪都市圏 の推進 淀川沿川の広域連携型

(第14回協議会100630)

大谷周辺地区 及び 役場周辺地区 地区計画について 木原市街地 国道 125 号バイパス 役場周辺地区 (43.7ha) 美駒市街地 大谷周辺地区 (11.8ha) 地区計画の概要 地区計画とは住民の身近な生活空間である地区や街区を対象とする都市計画で, 道路や公園などの公共施設の配置や, 建築物の

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多摩ニュータウン地域再生ガイドライン|第4章 多摩ニュータウンが目指す将来像

第6次延岡市長期総合計画校了.indd

2 計画 ( 素案 ) からの主な変更点 1 はじめに頁主な変更点 1 これまでの経緯に 不燃化特区補助制度の指定 地区計画と都市防災不燃化促進事業の導入についての記載を追加 また 大和町中央通り沿道地区は 平成 26 年に不燃化特区補助制度 ( 平成 32 年度まで ) の対象区域に指定されるとと

( 仮称 ) 浜見平生涯学習施設の設置に関する条例 ( 素案 ) の考え方について 文化生涯学習部文化生涯学習課

第 Ⅱ ゾーンの地区計画にはこんな特徴があります 建築基準法のみによる一般的な建替えの場合 斜線制限により または 1.5 容積率の制限により 利用できない容積率 道路広い道路狭い道路 街並み誘導型地区計画による建替えのルール 容積率の最高限度が緩和されます 定住性の高い住宅等を設ける

区域の整備 開発及び保全に関する方針公共施設等の整備の方針 建築物等の整備の方針 1 道路の整備方針 (1) 地区周辺の交通円滑化に資する道路ネットワークの形成及び 東西の主要な道路軸の形成を図るため 地区幹線道路を拡幅整備する (2) 開発に伴い発生する交通を円滑に処理するとともに 新駅整備に伴う

阿賀野市の発展と市民福祉の向上を図ることを目的とした 行政運営の指針となる 阿賀野市総合計画 に定める本市の将来像 人 まち 自然が輝く幸福祉都市阿賀野 の実現に向けて また こよなく愛するふる里創造のため 全力を上げ取り組んでいるところでございます 国から地方への事務 権限移譲や三位一体改革が加速

本町二・四・五・六丁目地区の地区計画に関する意見交換会


防災まちづくりの具体的な方向性を示す 方針 は 防災まちづくりに関するキーワードごとに 以下の12 項目にまとめました 防災まちづくりの方針 防災( 安全 安心 ) 地域コミュニティ ひと 1 多様な世代の交流や地域活動への参加が 防災 減災活動を支えるまち ( 自助 共助の話し合いが活発に行われて

交通結節点が備えるべき機能を整理すると 最も基本となるものとして があり これに加えて 都市機能の誘導 集積を促進させ 都市内の中心的な拠点地区を形成する 及び 都市の顔 となる 交通結節点の計画 整備の検討においては 先に示した の三種の機能がそれぞれ交通結節性 人の交流や景観等の面で役割を果たし

別記様式第4


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市街化調整区域の土地利用方針の施策体系 神奈川県 平塚市 神奈川県総合計画 神奈川県国土利用計画 平塚市総合計画 かながわ都市マスタープラン 同地域別計画 平塚市都市マスタープラン ( 都市計画に関する基本方針 ) 平塚都市計画都市計画区域の 整備 開発及び保全の方針 神奈川県土地利用方針 神奈川県

スライド 1

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パンフレット表面 v170621のコピー

Ⅴ.( 仮称 ) 登大路バスターミナル整備計画 3-3. 平面図 (1) 地上部 1 階平面図 33

1 広島市障害者計画の策定について

大規模住宅団地の現状と活性化・再生の進め方

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Microsoft Word - (新)滝川都市計画用途地域指定基準121019

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

渋川市都市計画マスタープラン意見シート

表紙

数値目標 平成 29 年 オープンカフェ新規参加店舗数 58 店 6 店 6 店 オリオン市民広場集客数 1,500 人 3,000 人 3,000 人 センターコア歩行者 自転車通行量 ( 平日 ) 1,700 人 1,700 人 1,700 人 5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概

( 対象区域 ) 第 5 地区計画の対象区域は 工業団地 ( 国母工業団地 南部工業団地 機械金属工業団地 ファッション工業団地 ( アリア ディ フィレンツェ ) をいう 以下同じ ) の区域内及び隣接地又は近接地 ( おおむね工業団地から500メートル以内 ) とする ( 区域の設定 ) 第 6

() 土地の総面積 利用目的別面積 所有する土地の面積は 最小で 90 m 最大で,400m であり 00~400 m との回答が最も多い 駐車場としての利用では 月極駐車場が 309 台分 日貸駐車場では 5 台分となっている 所有する総面積 00m以下 m未満 m未満

目次 Ⅰ 運用基準の策定にあたって P1 1 策定の目的 P1 2 運用基準の位置づけ P1 Ⅱ Ⅲ 土地利用のあり方 P1 地区計画の活用 P2 1 地区計画とは P2 2 地区計画の活用類型 P2 (a) 地域資源型 P3 (b) マスタープラン適合型 P3 (c) 街区環境整序型 P3 (d)

報道関係者各位 平成 29 年 4 月 4 日 横浜市 東京急行電鉄株式会社 次世代郊外まちづくり が次のステージへ ~ 横浜市と東急電鉄が共同で進めるまちづくりの包括協定を更新 ~ 横浜市と東京急行電鉄株式会社 ( 以下 東急電鉄という ) は 2012 年 4 月に締結した 次世代郊外まちづくり

Microsoft Word _MICE_Q&A(最終案)

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第 3 次 山形県総合発展計画 短期アクションプラン ( 平成 25 年度 ~28 年度 ) 平成 2 5 年 3 月 山形県

地区計画パンフレットP.1

(5) 老上西学区 1 まちづくりの方向性 1-1. 生活拠点の形成と交通環境の充実 既存の生活拠点を中心とした 50 戸連坦制度の厳守等により市街地の拡散を抑制するこ とで 利便性の高い生活環境を維持していくものとします 老上西学区は 東側から南側にかけての一帯が市街化区域に含まれ ( 主 ) 大

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指定標準 適用区域 建ぺい率 容積率 建築物の高さの最高限度 m 用途地域の変更に あたり導入を検討 すべき事項 ( 注 2) 1. 環境良好な一般的な低層住宅地として将来ともその環境を保護すべき区域 2. 農地等が多く 道路等の都市基盤が未整備な区域及び良好な樹林地等の保全を図る区域 3. 地区計

Transcription:

深沢地域整備事業の修正土地利用計画 ( 素案 ) 平成 28 年 6 月 鎌倉市

はじめに 深沢地域整備事業 ( 以下 本事業 という ) は 平成 22 年 9 月に策定した土地利用計画 ( 案 ) をもとにまちづくりを進めてきましたが 計画策定から既に5 年以上経過し社会情勢が大きく変化していることや より広く市民意見を反映して欲しいといった意見を踏まえ 土地利用計画 ( 案 ) の修正を行うこととしました これを受け 市民の皆様の参加を得て ワークショップ形式による 深沢地域整備事業のまちづくり意見交換会 を開催し 市民意見の集約を図るとともに 民間事業者 学識経験者ヒアリング 庁内調整等を行い 土地利用のゾーニングの修正を進めてきました また 本事業のまちづくりのテーマとしている ウェルネス や 土地利用のコンセプトとしている 健康生活拠点深沢 が分かりにくいといった意見もいただいたことから これらまちづくりのテーマ等について 市民の皆様の意見なども踏まえ分かり易く整理し直し この修正土地利用計画 ( 素案 ) として取りまとめました まちづくりの理念 平成 24 年 3 月に鎌倉市が公表した 鎌倉市将来人口推計調査 では 他の都市と同様 今後人口が減少し ますます少子高齢社会が進展することを予想しています また 地域のコミュニティに目を向けてみると 人々の生活も多様化し 人と地域とのつながりの希薄化により地域全体の活力も低下する傾向にあり その傾向は今後もますます強くなってくるものと考えられます 深沢のまちづくりでは 単に 他の都市にある施設より大規模な施設をつくるという視点ではなく 子どもから高齢者 住民から来訪者 働く人 さらにはこれらの方々と行政が共に関わり合う良質な生活文化とコミュニティを実現すること また 住宅 商業施設 オフィスといった単独の利用 ( シングルユース ) ではなく それぞれの施設を複合的に利用 ( ミクストユース ) することにより 人も まちも共に健康で 持続可能なまちをつくり 地域で愛され続けるまち の構築をめざしていきます この深沢地区において 鎌倉に住 んで良かった これからも鎌倉で暮ら したい と感じる住民が増え まちへの誇り 愛着 ( シビックプライド ) が醸成される そんな新しい鎌倉の未来を創造するまちづくりを 公民が一体となって実現したいと考えています 街区内を通るみちのイメージ

まちづくりのテーマ ウェルネス の掘り下げ 深沢地区のまちづくりは 平成 16 年に市民の皆様の参加のもとまとめた 深沢地域の新しいまちづくり基本計画 におけるまちづくりのテーマ ウェルネス ( 人 都市 社会にとって非常に好ましい総合的な健康社会 ) 平成 22 年 9 月に策定した土地利用計画 ( 案 ) における土地利用のコンセプト 健康生活拠点深沢 ( 市民をはじめ そこで暮らし 働き 学び 訪れる人たちが健康で快適な生活をおくるための拠点 ) などの考え方をもとにこれまで進めてきました まちづくりはひとづくり と言われます これらのまちづくりのテーマや土地利用のコンセプトと 前述の まちづくりの理念 から ウェルネス の概念を 健康な心身を維持 発展させる生活行動 とし 人とまちがこの概念を共有 共生することにより 地域で愛され続けるまち 鎌倉に住んで良かった こ れからも鎌倉で暮らしたい と感じるまちの実現が可能となるという考えのもと まちのコンセプトを明確化しました まちのコンセプト 人もまちも 年齢を重ねます ( エイジング ) そのエイジングをマイナスと考えるのではなく その時代 時代にあった健康でいきいきとしたライフスタイルを構築することや まちも文化や 歴史を育むことにより 人もまちも共に健康でいられる 持続可能なまちになると考えました そのため 平成 27 年度に開催した 深沢地域整備事業のまちづくり意見交換会 での取りまとめ結果をもとに 次の ヘルシー ( 健康維持 増進 ) ナチュラル ( 自然 歴史 ) メッセージ ( 魅力発信 ) セーフ ( 安全 安心 ) コミュニティ ( 交流 出会いの場 ) アクティブ ( 暮らし方 働き方 楽しみ方 ) の 6 つの構成コンセプトを 導き出し これらの共有 共生はもちろんのこと 6 つの構成コンセプトから にじみ出す 場 ( スクエア ) として この深沢地区のまちづくりがあると考え 新しいまちのコンセプトを 人とまちのヘルシーエイジング 鎌倉深沢ウェルネススクエア としました まちかど広場のイメージ ウェルネス : 健康な心身を維持 発展させる生活行動ウェルネスサイクル : 健康になる 維持する 増進するサイクルを定義ヘルシーエイジング : 人は年齢を重ねることをマイナスと捉えるのではなく その時代 時代に健康的でいきいきとしたライフタイルを築くことでプラスにし まちも経年劣化するのではなく 時の経過と共に文化や深みや味わいが育つこと

土地利用の方針まちのコンセプトである 人とまちのヘルシーエイジング鎌倉深沢ウェルネススクエア を踏まえ 施設別の土地利用の方針を示します 行政施設の方針 ( 行政施設 ) < アクティブ / コミュニティ / ナチュラル / セーフ > 総合体育館の立地を図り 健康な心身を維持 発展させる生活活動 といったウェルネスに資するとともに その他の公共公益施設 ( 公園等 ) と連携することにより 賑わいや交流の創出を図ります 消防本部の立地を図り 総合体育館 公園等の公共公益施設と連携することにより 防災機能の拠点化を図ります 賑わいや交流の創出 防災機能の拠点化により 鎌倉駅周辺地区 大船駅周辺地区に並ぶ 第三の拠点の形成をめざします 住宅系土地利用の方針 ( 住宅 都市型住宅等 ) < コミュニティ > 子ども 子育て世代からお年寄りまで幅広い年齢層や多様化するライフスタイル さらには ウェルネスサイクルに対応するため 都市型住宅や戸建住宅等 多様な住宅の導入を図ります 鎌倉市の将来人口展望などを考慮し 適切な計画人口を配置します 地区西側の既存権利者の住宅は 従前の機能や権利者の意向を踏まえ配置します 業務系土地利用の方針 ( 業務施設 ) < ヘルシー / コミュニティ / メッセージ > ウェルネスサイクルの充実を図るため 例えば 医療 福祉 介護などの機能を導入し 公共公益施設との連携を図ります 地域や行政と様々な分野で連携 協力し 鎌倉市および深沢地域の活性化や課題解決に資する企業の誘導を図ります 事業所等を営む権利者については 従前の機能や権利者の意向を踏まえ配置します 商業系土地利用の方針 ( 商業施設 ) < コミュニティ / メッセージ / セーフ > シンボル道路等に面する沿道商業 業務施設との連携や鎌倉の特性に配慮した 質の高い商業施設の導入を図ります 新しく立地する商業施設と地域の商店会との連携 共生により 賑わいや交流を創出する機能の充実を図ります 工業系土地利用の方針 ( 工場 市場施設 ) < コミュニティ > 工場 市場を営んでいる権利者については 従前の機能や権利者の意向を踏まえ配置します 沿道系土地利用の方針 ( 沿道商業 業務施設 沿道商業 業務施設 住宅 )< コミュニティ / メッセージ > シンボル道路沿道の商業 業務施設とシンボル道路のセットバックにより 魅力的な歩行者空間の確保や賑わいの創出を図ります 湘南深沢駅駅前広場と隣接 する施設は 通勤 通学者 等の生活サービスに資す る機能の導入を図ります 市道常盤梶原線沿道の施設は 商業 鎌倉青果市場と連携し 鎌倉の魅力を発信する機能の導入を図ります 鳥瞰イメージ ( 北東より ) 公園 緑地 調整池 / ウォーキングコース 散策路 眺望ポイントの方針 公園 緑地 <アクティブ / コミュニティ / ナチュラル / セーフ> 総合体育館や公園等を一体化することで スポーツを中心とした賑わいや交流の創出を図るとともに 民間事業者との多様な施策の連携により ウェルネスサイクルにおける健康の維持 増進を図ります 隣接する消防本部等と連携し 災害時の避難場所としての利用を可能にすることで防災力の向上を図ります 市指定文化財 宝きょう印塔 ( 泣塔 ) は 隣接する公園との連携や 鎌倉の歴史と自然とのふれあいの創出を図ります 大街区を中心にポケットパーク的な緑地空間( まちかど広場 ) 等を配置し 憩いの場や交流の創出を図ります 公園 行政施設のイメージ 調整池 一定規模の調整池を配置し 大雨や台風時の冠水等への対応を図ります また 平常時は 隣接する施設との連携等に考慮した有効利用を図ります ウォーキングコース 散策路 眺望ポイント 地区内を周遊するウォーキングコースや 深沢の歴史資産を活用した散策路等の整備を図ります 周辺の自然資産に考慮し 公共公益施設や民間施設 泣塔等からの眺望に配慮した整備を図ります シンボル道路の方針 地区を東西に結び 骨格となる道路として また ピーク時に発生 集中する交通を円滑に処理する地区内の主要な道路としての整備を図ります 歩道の緑化 沿道のセットバック等により歩行空間を確保し 歩車道と沿道建物が一体となった良質なまち並み景観の形成を図ります また 良質なまち並み空間を活用し 賑わいや交流の創出を図ります 藤沢市村岡地区のまちづくりと連携を図ります 安全 安心の方針 防災機能の拠点化 防災力の向上を図るため 消防本部 総合体育館 公園等を中心に 地区内の商業施設とも連携した総合的な防災体制の構築を図ります 地域コミュニティづくりを大切にし 自主防災組織の設置や防災訓練等に積極的に取り組むことにより 防災力 防犯力の向上 強化を図ります 土地利用とゾーニング

修正土地利用計画(素案) 面積 道路幅員は確定したものではなく 今後の関係機関協議等により変更の可能性があります 村岡地区との連携 藤沢市 鎌倉市で策定した 村岡 深沢地区全体整備構想 案 平成 19 年度 をもとに 藤沢市村岡地区 鎌倉市深沢地区一体のまちづくりをめざします