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Transcription:

コラボレーションが消費者の受容度に与える影響 拓殖大学 C 班 荻野仁史近藤藤太坂本理菜佐藤拓馬清水勝彦陳文嬌 発表の流れ 2 近年の傾向 近年の傾向 様々な場面でコラボレーション商品を目にする機会が多い 3 4 コラボレーションとは 本研究でのコラボレーション商品の定義 共同作業 共同製作 また 企業同士の共同開発などにもいう ' 大辞林第二版 ( 以下 コラボと呼ぶ ブランド拡張の一種であり 拡張先に企業や商品ブランドが付与されている商品 以下 コラボ商品と呼ぶ ブランド拡張 亀田の柿の種 明治ミルクチョコレート 5 6 1

ブランド拡張とは ブランド拡張の種類 企業が新製品導入の際に 既に確立されているブランドネームを用いること (Keller,2002) ライン拡張 既存のブランドネーム ( 親ブランド ) を利用して既存カテゴリー内で新しいサイズやパッケージ および新しいフレーバーの追加 ' 中村,2001( カテゴリー拡張 新しいカテゴリーに既存のブランド ' 親ブランド ( の名前を利用 ' 中村,2001( 7 8 ブランド拡張の現状 1 ブランド関与に対する関心の高まり 商品ラインの縮小 事業提携等の活性化によって ブランド拡張を当たり前の手段として多くの企業が使うようになった ( 日経ビズテック 2004/07/30 号 ) 9 ブランド拡張の現状 2 森永製菓 '2009 年度 4~10 月迄 ( 117 133 ' 森永製菓ニュースリリース ( 既存商品のブランドネームを使用した新商品が多い 10 コラボレーションの位置づけ ブランド拡張 対象外商品 ライン拡張 カテゴリー拡張 既存商品ブランドネームを使用していないコラボ商品も存在する 一般的コラにボ言われる 11 既存商品ブランドネームを用いていないコラボ商品は研究対象外 例 ) カゴメ & アサヒの共同開発商品 : トマーテ ユニクロ & 東レの共同開発商品 : ヒートテックシリーズ 12 2

問題意識 ブランド拡張する際にコラボを用いるとどのような効果があるのだろうか 13 14 新商品購買時における消費者 消費者行動に伴うリスク 新ブランド商品 ブランド拡張商品 新商品 不快 不快 不快 ブランド拡張商品は新ブランド商品よりも不安を感じにくいのではないか 消費者のすべての行為は 確信をもって予測することのできない結果を引き起こし そのいくつかは不快なものかもしれないという意味において リスクを伴なっている (Bauer,1960) 15 16 消費者行動における情報処理過程 商品の選択 知覚リ スク 不確実性 自尊感情 不安 リスク低減戦略 ' 神山,1997( 商品やサービスを選択する際にリスクを感じる 知覚リスク 多尐とも危険性をはらむ消費対象に対して 消費者の心の中に生み出された懸念や不安 ' 神山,1997( 17 18 3

有名で好感度の高いブランドの効果 研究目的 有名で好感度の高いブランドは製品の質を消費者に示し知覚リスクを低減することによって ブランド拡張の受容を容易にしている ブランド拡張商品 知覚リスク低減の効果 > コラボ商品 'Keller,1998( コラボ商品はブランド拡張商品に比べ 知覚リスクをより低減させる効果があるのかを明らかにする 親ブランドに好感を持っている消費者が拡張先のブランドに好感を持っている時 より商品への知覚リスク低減の効果が大きくなるのではないか 19 20 研究対象 知覚リスクが高い ( 実際に使用してみなければわからない ) 商品であること 市場でのコラボ商品が多い商品群であること 食品 対象消費者 親ブランドと拡張先ブランドの双方の知識を所有している 親ブランドと拡張先ブランドの双方に好感を持っている 21 22 ブランド拡張商品の評価の仕方 カテゴライゼーション 新商品 適合性 拡張先のカテゴリー 消費者は 親ブランド と 拡張先のカテゴリー との間に適合性を見出す 'Keller,1998) 23 24 4

適合性と知覚リスク 適合性とは 親ブランド と 拡張先のカテゴリー の組み合わせに対する違和感の感じ方 違和感をあまり感じない場合 違和感をより感じる場合 適合性と知覚リスク 知覚リスクとは どんな味になるのかな? しょっぱいプッチンプリン!? おいしいのかなぁ グリコプッチンプリン風味 お茶漬けの素 違和感を感じる 不安 懸念 ( 知覚リスク ) 26 商品の知覚リスク ' ハウス北海道シチュー クリーム カップ麺 ( 北海道シチューがカップラーメンになったのか 商品の知覚リスク ' グリコプッチンプリン お茶漬けの素 ( プッチンプリンとお茶漬けの素!? 合うのかなぁ 食べてみてもいいかな どんな味なんだろう 大丈夫なんだろうか 違和感を感じづらく 知覚リスクが低い 違和感を感じやすく 知覚リスクが高い 27 28 ブランドへの依存度と受容度 適合による知覚リスクと受容度の変化 新ブランドのコーヒーには懸念が感じられ 懸念を強く感じる消費者ほどそのブランドの採用が遅く 自分が好感を持つブランドへの依存度が強い 'Arndt,1968( 有名で好感度の高いブランドは製品の質を消費者に示し 知覚リスクを低減することによって ブランド拡張の受容を容易にしている 'Keller,1998( 商品 ブランド拡張商品 コラボ商品 知覚リスク 低 低 受容度 高 高 本研究における受容度の定義試用してもよいと思う度合い ブランドへの依存度と受容度には関係性がみられる 29 商品 ブランド拡張商品 コラボ商品 知覚リスク 高 高 拡張先ブランドへの依存度 高 拡張先ブランドによる知覚リスク低減の効果 受容度 低高 30 5

コラボによる受容度の差異 ( 推測 ) コラボによる受容度の差異 ( 推測 ) ブランド拡張 コラボ ブランド拡張 コラボ ブランド拡張 コラボ 商品は商品に比べ 受容度の高まる度合いが大きいのではないだろうかブランド拡張コラボ 31 32 仮説 商品は商品に比べコラボすることにより受容度が高くなる度合が大きい 33 34 予備調査 1 概要 調査目的 本調査で使用する高 商品の選出 調査対象 大学生 調査方法 親ブランドの写真を示した質問紙調査 調査期間 2009 年 12 月上旬 サンプル数 30( 有効回答数 126 227 324 423 527 66 726 820 928 1024) 男女比 15:15 分析方法 t 検定 ' 対応あり ( 質問内容は別紙の資料を参照 有効回答数には問 2-1 で回答されていないものは含まない 35 予備調査 1 結果 10 種類の架空商品 ハウス北海道シチュー ' クリーム ( 風味カッフ 麺 20 3.00 明治ミルクチョコレート風味クリームチーズ キリン午後の紅茶ストレート風味ガム 伊藤園おーいお茶風味アイスキャンディー 崎陽軒シウマイ風味ポテトチップス 27 2.56 26 2.85 27 2.70 6 3.33 ク リコプッチンプリン風味お茶漬の素 森永練乳ソース使用ハンバーガー GABAN ブラックペッパー風味アイスクリーム 26 1.12 24 1.25 23 2.09 ペプシコーラ風味カステラ 28 1.57 伊藤ハムアルトバイエルン風味豆腐 24 1.75 各 2 種類の組み合わせを選出 36 6

予備調査 2 概要 調査目的 調査対象 調査方法 本調査で使用する写真の決定大学生 1. ブランド拡張商品の写真を示した質問紙調査 2. コラボ商品の写真を示した質問紙調査 調査期間 2009 年 12 月上旬 サンプル数 1. 30( 有効回答数 a.28 b.29 c.27 d.28) 2. 30( 有効回答数 a.26 b.29 c.25 d.28) 男女比 1. 15:15 2. 15:15 分析方法 t 検定 ' 対応あり ( 質問内容は別紙の資料を参照 37 予備調査 2-1 結果 ' 適合度のを比較 ( 2 ハウス北海道シチュー風味カップ麺 -.034.873 4 キリン午後の紅茶ストレート風味ガム -1.852.000-2.276.000-2.286.000-2.071.000 1 グリコプッチンプリン風味お茶漬けの素 -.286.133 3 森永練乳ソース使用ハンバーガー 38 予備調査 2-1 結果 ' 適合度のを比較 ( 予備調査 2-2 結果 ' 適合度のを比較 ( 2 ハウス北海道シチュー風味カップ麺 -2.286.000 1 グリコプッチンプリン風味お茶漬けの素 2 ハウス北海道シチュー風味カップ麺 ( 日清食品 ) -2.269.000 1 グリコプッチンプリン風味お茶漬けの素 ' 永谷園 ( -.034.873-1.852.000 本調査に使用する 4 種類のブランド拡張商品が決定 の差 有意確率 ' 両側 ( -2.276.000 -.286.133 の差 有意確率 ' 両側 ( 2.120.000 の差 有意確率 ' 両側 ( -.080.664 の差 有意確率 ' 両側 ( -2.345.000 -.138.380 4 キリン午後の紅茶ストレート風味ガム 3 森永練乳ソース使用ハンバーガー 4 キリン午後の紅茶ストレート風味ガム ' ロッテ ( 3 森永練乳ソース使用ハンバーガー ' マクドナルド ( -2.071.000 39-2.250.000 40 予備調査 2-2 結果 ' 適合度のを比較 ( 2 ハウス北海道シチュー風味カップ麺 ( 日清食品 ) -.080.664 4 キリン午後の紅茶ストレート風味ガム ' ロッテ ( -2.269.000 2.120.000 本調査に使用する -2.345.000-2.250.000 1 グリコプッチンプリン風味お茶漬けの素 ' 永谷園 ( 4 種類のブランド拡張商品が決定 -.138.380 3 森永練乳ソース使用ハンバーガー ' マクドナルド ( 41 本調査概要 調査目的 各商品の受容度を測る 調査対象 大学生 調査方法 1 ブランド拡張商品の写真を示した質問紙調査 a. ハウス北海道シチュー ' クリーム ( 風味カップ麺 b. キリン午後の紅茶風味ガム 2 ブランド拡張商品の写真を示した質問紙調査 a. グリコプッチンプリン風味お茶漬け b. 森永練乳ソース使用ハンバーガー 3 コラボ商品の写真を示した質問紙調査 a. ハウス北海道シチュー ' クリーム ( 風味カップ麺 ' 日清 ( b. キリン午後の紅茶風味ガム ( ロッテ ) 4 コラボ商品の写真を示した質問紙調査 a. グリコプッチンプリン風味お茶漬け ( 永谷園 ) b. 森永練乳ソース使用ハンバーガー ' マクドナルド ( 調査期間 2009 年 12 月上旬 サンプル数 140( 有効回答数 a.27 b.31) 240( 有効回答数 a.34 b.35) 340( 有効回答数 a.32 b.26) 440( 有効回答数 a.35 b.35) 男女比 20:20 分析方法 t 検定 ' 対応あり ( 質問内容は別紙の資料を参照 有効回答数には問 2 の [4 好きではない ] 問 2 問 3 の [5 わからない ] に回答されたものは含まない 42 7

ブランド拡張 ' 高 ( ハウス北海道シチュー クリーム 風味カップ麺グリコプッチンプリン風味お茶漬けの素 コラボ商品 ( 高 ( ハウス北海道シチュー クリーム 風味カッフ 麺 ( 日清食品 ) グリコプッチンプリン風味お茶漬けの素 ( 永谷園 ) キリン午後の紅茶ストレート風味ガム 森永練乳ソース使用バーガー キリン午後の紅茶ストレート風味ガム ( ロッテ ) 森永練乳ソース使用バーガー ( マクドナルド ) 43 44 仮説の検証 ' が低いほど受容度が上がる ( 仮説の検証 ' が低いほど受容度が上がる ( 商品の 北海道シチュー ' クリーム ( 風味カッフ 麺 午後の紅茶ストレート風味カ ム それぞれに 5% 水準で有意な差が見られなかった 45 46 仮説の検証 ' が低いほど受容度が上がる ( 仮説の検証 ' が低いほど受容度が上がる ( 商品の ク リコフ ッチンフ リン風味お茶漬けの素 森永練乳ソース使用ハンハ ーカ ー それぞれに 5% 水準で有意な差が見られなかった 47 48 8

予想された結果 ' が低いほど受容度が上がる ( 本調査分析結果 ' が低いほど受容度が上がる ( 食べたくない あまり食べたくない 食べてみてもいい フ ラント 拡張商品 コラボ商品 コラホ 商品 フ ラント 拡張商品 フ ラント 拡張商品 コラホ 商品 コラボ商品 食べたくない あまり食べたくない 食べてみてもいい 1.85 2.19 2.58 3.38 3.66 3.31 2.46 3.37 フ ラント 拡張商品 食べたい 食べたい ハウスシチュー風味カッフ 麺 ハウスシチュー風味カッフ 麺 ( 日清食品 ) 午後の紅茶ガム 午後の紅茶ストレート風味ガム フ ッチンフ リン風味お茶漬けの素 フ ッチンフ リン風味お茶漬けの素 ' 永谷園 ( 森永練乳ソース使用ハンハ ーカ ー 森永練乳ソース使用ハンハ ーカ ー ' マクト ナルト ( ハウスシチュー風味カッフ 麺 ハウスシチュー風味カッフ 麺 ( 日清食品 ) 午後の紅茶ガム 午後の紅茶ストレート風味ガム フ ッチンフ リン風味お茶漬けの素 フ ッチンフ リン風味お茶漬けの素 ' 永谷園 ( 森永練乳ソース使用ハンハ ーカ ー 森永練乳ソース使用ハンハ ーカ ー ' マクト ナルト ( 仮説が棄却された要因 対象商品の選出 予備調査のサンプル数が不足していたのではないか 受容度が高まる可能性がある組み合わせではなかった ' 組み合わせがすぎた ( のではないだろうか アンケート 被験者にコラボ商品であることを確実に認識してもらう必要があった 本調査の受容度を測る質問の項目を増やし より正確に受容度をはかる必要があった アンケート時の外的状況 'ex: 店舗 ( を考慮していなかった 51 52 インプリケーション 学術的貢献 コラボに関する先行研究が尐ない中 コラボをブランド拡張の 1 種と捉え 知覚リスクの視点から研究し ブランド拡張の知覚リスク低減の効果をコラボに応用 コラボ独特の効果として商品への受容度が変化することを提言した 53 インプリケーション ' 有意されていた場合 ( 実務的貢献 長所 商品は商品よりも意外性 注目を集めるなどの効果がある しかし 企業のジレンマ 短所 商品はリスクが大きい 商品でも コラボを用いてリスク低減を行えば リスクが高い商品でもの長所を残しつつ受容度を高めることができるのではないか 54 9

今後の課題 参考資料 1 本研究では高 の商品のみで研究を進めたが 受容されるかどうかの境界線を明らかにする必要があった アンケート回答者の意見を踏まえ コラボした両ブランドに好意があるにもかかわらず コラボ商品にマイナスなイメージ もともと好意のあるブランドにコラボによってマイナスイメージを与える可能性もありその心理を論理的に研究する必要がある 食べたくないけど買いたいという意見 コラボによる試用意欲と購買意欲の関係性を明らかにする必要がある 55 青木幸弘 陶山計介 中田善啓編著 戦略的ブランド管理の展開 中央経済社 (1996) 青木幸弘 恩蔵直人 ( 編 ) 製品 ブランド戦略 有斐閣アルマ '2004) ケビン レーンケラー 戦略的ブランド マネジメント (2000) 神山進 消費者の心理と行動 - リスク知覚とマーケティング対応 中央経済社 '1997( 杉本徹雄 消費者理解のための心理学 福村出版 (1994) 田中洋 消費者行動論体系 中央経済社 (2008) D A アーカー ブランド エクイティ戦略 ダイヤモンド社 (1994) 中村博 新製品のマーケティング 中央経済社 (2001) 新倉貴士 消費者の認知世界 千倉書房 (2005) 新倉貴士 コーポレートブランドとプロダクトブランドの認知構図 '2006( 新倉貴士 選択における選択肢の在り方, 消費者の選択行動とカテゴリー化の関係 '1997( 平久保仲人 消費者行動論 Consumer Behavior ダイヤモンド社 (2005) バーンド H シュミット 経験価値マネジメント ダイヤモンド社 (2004) 56 参考資料 2 David A.Aaker and Kevin Lane Keller, Consumer Evaluations of Brand Extensions (1990) Mita Sujan, Nature and Structure of Product Categories (1989) David Boush and Barbara Loken, A Process Tracing Study of Brand Extension Evaluations (1991) 57 参考 URL キリンビバレッジ HP http://www.beverage.co.jp/ 森永製菓 HP http://www.morinaga.co.jp/index.html YahooHP http://image-search.yahoo.co.jp/search 江崎グリコ HP http://www.glico.co.jp/ 永谷園 HP http://www.nagatanien.co.jp/ ロッテ HP http://www.lotte.co.jp/top.html マクドナルドジャパン HP http://www.mcdonalds.co.jp/ 森永乳業 HP http://www.morinagamilk.co.jp/ GABAN HP http://www.gaban.co.jp/ 伊藤園 HP http://www.itoen.co.jp/ 崎陽軒 HP http://www.kiyoken.com/ 亀田製菓 HP http://www.kamedaseika.co.jp/ 伊藤ハム HP http://www.itoham.co.jp/ ハウス食品 HP http://housefoods.jp/ 58 ご清聴ありがとうございました 59 10