めに必要な情報を提供するとともに 2 関係者一体となった契約栽培等の需要と直結した生産を推進していく また 生産者の収益性向上につながる地域の気候風土を活かした特色ある野菜等園芸作物への作付を促進し 産地づくりを進めていくため 生産者への作付誘導のインセンティブとなる産地交付金を戦略的に活用していく

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2 作物ごとの取組方針 (1) 主食用米本県産米は 県産 ヒノヒカリ が 平成 22 年から平成 27 年まで 米の食味ランキングで6 年連続特 Aの評価を獲得するなど 高品質米をアピールするブランド化を図りながら 生産数量目標に沿った作付けの推進を図る また 平成 30 年からの米政策改革の着実な

石川県水田フル活用ビジョン 1 地域の作物作付の現状 地域が抱える課題 水稲作付面積については 昭和 60 年の 37,700ha から 平成 25 年では 26,900ha と作付 面積で約 10,000ha 作付率で約 30% と大きく減少したものの 本県の耕地面積に占める水稲作 付面積の割合は

ウ WCS 用稲本市は県内最大の酪農地帯であるため 需要に応じた生産確保に努め 多収品種の推進 病害虫防除や雑草管理など適切な圃場管理を行う また についても実施する エ加工用米実需者の要望に対応できるよう 産地交付金を活用して複数年契約を進めることにより安 定的な供給を目指し 担い手の作付維持 (

技術の導入による所得確保を図る 一般家庭用については, 品種特性に即して適地適作を誘導し, 良食味生産を進めるとともに, 地元銘柄の育成 ( ブランド化 ) とその増大を図る 分類区分供給先又は用途主な品種取組の方向 家庭用 ブランド米 一般向け 業務用 主食 主食非主食 百貨店, スーハ ー, イ

( 別記 ) 大玉村地域農業再生協議会水田フル活用ビジョン ( 案 ) 1 地域の作物作付の現状 地域が抱える課題 当該地域は 水田面積に占める主食用水稲の割合が 69% で 転作作物に占める割合としては飼料作物が多く 次にそば 野菜がある しかしながら 主食用米の需要が減少する中で さらに他の転作

山形県水田フル活用ビジョン

江府町地域協議会活用明細

新規前年度継続 ( 変更あり ) 前年度継続 加工用米助成 ( 基幹作物 ) 豊郷町農業再生協議会整理番号 2 加工用米 ( 基幹作物 ) 1,079 円 /10a 参考となる 3 1,300 円 /10a 豊郷町では加工用米を地域振興作物に位置付けている 一定品質を確保するために 種子更新を行って

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(5) そば収穫量の年次変動が大きいが 比較的栽培が容易であるため 適正品種を選定し 団地化による作付面積の拡大を図る また 排水対策 ( 額縁明渠等 ) や適期播種などを徹底し 単収 品質の向上に取り組む (6) 野菜等ア地域基盤作物江府町内で比較的 作付けが多く 生産部会が設置されているなど生産

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資料 1 30 年産 生産の目安 の基本的な考え方に対する申し入れ事項 平成 29 年 9 月 15 日北海道農協米対策本部 1. 基本的な考え方 30 年産以降 急激な需給変動が発生した場合においても 生産者の経営安定と手取りの確保を図っていくことが重要であるが 一方で産地としての供給責任を果たし

宮城県 競争力のある大規模土地利用型経営体の育成 活動期間 : 平成 27~29 年度 ( 継続中 ) 1. 取組の背景震災により多くの生産基盤が失われ, それに起因する離農や全体的な担い手の減少, 高齢化の進行による生産力の低下が懸念されており, 持続可能な農業生産の展開を可能にする 地域営農シス

水田活用の直接支払交付金実施要領 農林水産省生産局長通知 制定平成 26 年 4 月 1 日付け 25 生産第 3561 号 第 1 趣旨 水田活用の直接支払交付金の実施については 経営所得安定対策等実施要綱 ( 平成 23 年 4 月 1 日付け22 経営第 7133 号農林水産省事務次官依命通知

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【千葉県事業計画】別記様式第3号別添

4 奨励品種決定調査 (1) 奨励品種決定調査の種類ア基本調査供試される品種につき 県内での普及に適するか否かについて 栽培試験その他の方法によりその特性の概略を明らかにする イ現地調査県内の自然的経済的条件を勘案して区分した地域 ( 以下 奨励品種適応地域 という ) ごとに 栽培試験を行うことに

米及び畑作物の直接支払交付金を受ける方は 対象作物ごとに生産数量目標を必ず記入してください 経営所得安定対策の交付金に係る営農計画書 主食用水稲の生産数量目標 主食用水稲は 生産調整方針作成者等から通知された 生産数量目標 単収 作付面積 ( 換算値 ) を記入してください 単収 が通知されていない

2. 食料自給率の推移 食料自給率の推移 我が国の食料自給率 ( 総合食料自給率 ) は 長期的に低下傾向で推移してきましたが 近年は横ばい傾向で推移しています (%) (H5 ) 43 7

1 課題 目標 山陽小野田市のうち 山陽地区においては 5 つの集落営農法人が設立されている 小麦については新たに栽培開始する法人と作付面積を拡大させる法人があり これらの経営体質強化や収量向上等のため 既存資源の活用のシステム化を図る 山陽地区 水稲 大豆 小麦 野菜 農業生産法人 A 新規 農業

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(3) 大豆 飼料作物ア大豆栽培適地が多くないため 大幅な作付拡大は困難な状況であるが 適地を中心に継続した作付推進に取り組む イ飼料作物耕作放棄地の増加が見込まれる中 自給粗飼料の安定確保 二毛作による土地利用率向上等にも有効で 耕畜連携とあわせて推進を図る また 那岐 富沢地区を中心に和牛の水田

唐津市農業委員会 農地等の利用の最適化の推進に関する指針 平成 2 9 年 11 月 8 日 唐津市農業委員会 第 1 基本的な考え方農業委員会等に関する法律 ( 昭和 26 年法律第 88 号 以下 法 といいます ) の改正法が平成 28 年 4 月 1 日に施行され 農業委員会においては 農地

宮崎県における農業者戸別所得補償制度をはじめとした水田営農対策の取組状況について 1 宮崎県の農業の概要 1 全国における本県農業の位置 2 本県における農地の状況 3 本県における農業生産の状況 2 宮崎県の米生産の現状 1 栽培体系 2 生産量及び品質 ( 平成 23 年産 ) 3 品種別作付面

第5回 農地・農村部会 資料 /8

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H30年産そば方針

2 麦類 ( 子実用 ) (1) 4 麦計平成 24 4 麦の作付面積 ( 子実用 ) は26 万 9,5haで 前に比べて2,2ha(1%) 減少した ( 表 8) 麦種別には 二条大麦は前に比べて7ha(2%) 増加したものの 小麦 六条大麦及びはだか麦は前に比べてそれぞれ2,3ha(1%) 3

はじめに 戸別所得補償制度は 食料自給率の向上を図るとともに 農業と地域を再生させ 農山漁村に暮らす人々が将来に向けて明るい展望を持って生きていける環境を作り上げていくための施策です 同時に 環境の保全や美しい景観などの農業 農村の多面的機能を維持し 我が国の資産として維持していくためのものです 昨

3 売れる農産物づくり (1) 農業産出額 目標 評価 755 億円 (22 年度 ) 760 億円 (25 年度 ) 755 億円 A (2) 県オリジナル品種の作付面積 141ha (21 年度 ) 197 ha (26 年度見込み ) 190 ha A (3) オリーブ牛出荷頭数 100 頭

1. 取組の背景射水市大門地域は 10a 区画の未整備な湿田が多く 営農上の大きな障害となっていた 昭和 62 年に下条地区で県内初の大区画圃場整備が実施されたのを皮切りに 順次圃場整備が進んでいる 大区画圃場整備事業が現在の 経営体育成基盤整備事業 になってからは 農地集積に加えて法人化等の担い手

会見資料 27 年産水田農業にかかる JA グループの取組方針 平成 2 7 年 1 月 全国農業協同組合中央会

27 年産以降のゲタ ナラシ対策の交付対象者 ゲタ ナラシ対策の交付対象者は 27 年産から認定農業者 集落営農に認定新規就農者を加えるとともに 規模要件は廃止しました また 交付対象となる集落営農の要件も 2 要件に緩和します 担い手の方が幅広く参加できるようになります また ナラシ移行の円滑化対

農業指導情報 第 1 号能代市農業総合指導センター環境産業部農業振興課 発行平成 26 年 4 月 25 日二ツ井地域局環境産業課 確かな農産物で もうかる 農業!! 農家の皆さんを支援します!! 農家支援チームにご相談ください! 今年度 農業技術センター内に農家支援

長野県主要農作物等種子条例 ( 仮称 ) 骨子 ( 案 ) に関する参考資料 1 骨子 ( 案 ) の項目と種子の生産供給の仕組み 主要農作物種子法 ( 以下 種子法 という ) で規定されていた項目については 長野県主要農作物等種子条例 ( 仮称 ) の骨子 ( 案 ) において すべて盛り込むこ

国営農地再編整備事業 ニセコ地区 事業の概要あぶたぐん本事業は 北海道南西部に位置する虻田郡ニセコ町の畑地帯において 区画整理を行い 生産性の高い基盤の形成を通じて農業の振興と耕作放棄地の解消 発生防止を図るものである 事業の目的 必要性本地区の農地は 基盤整備が遅れているため 小区画や急傾斜であり

目次 1 地域水田農業の改革の基本的な方向 (1) 地域農業の特性 (2

品目別の現状と克服すべき課題 食料 農業 農村基本計画 ( 平成 22 年 3 月閣議決定 ) をもとに整理

加賀市農業委員会農地等の利用の最適化の推進に関する指針 平成 30 年 1 月 26 日制定 加賀市農業委員会 第 1 指針の目的 農業委員会等に関する法律 ( 昭和 26 年法律第 88 号 以下 法 という ) の一部改正法が平成 28 年 4 月 1 日に施行され 農業委員会においては 農地等

田原市農業委員会 農地等の利用の最適化の推進に関する指針 平成 30 年 3 月 23 日 田原市農業委員会 第 1 基本的な考え方農業委員会等に関する法律 ( 昭和 26 年法律第 88 号 以下 法 という ) の改正法が平成 28 年 4 月 1 日に施行され 農業委員会においては 農地等の利

島根県中山間地域における集落営農組織と飼料用米生産-島根県邑南町を事例に-

14 現行のナラシ対策では 集落営農が加入するには 法人化計画 (5 年以内の法人化 ) が必須であるが 意欲があっても法人化に時間を要するものもある 法人化はさせたいが 現在の法人化計画は実態に合っていないのではないか 15 平成 27 年度からの経営所得安定対策では 集落営農の法人化等については

はじめに 経営所得安定対策では 担い手農家の経営の安定に資するよう 諸外国との生産条件の格差から生ずる不利を補正する交付金 ( ゲタ対策 ) と 農業者の拠出を前提とした農業経営のセーフティネット対策 ( ナラシ対策 ) を実施しています また 食料自給率 自給力の向上を図るため 飼料用米 麦 大豆

はじめに 政府は 23 年度からの戸別所得補償制度に対して 8 月 31 日に概算要求案として 農業者戸別所得補償制度概算要求の骨子 を示した 国家戦略である新たな基本計画が大きな柱として位置づけた戸別所得補償制度は 農業者の経営安定と国内生産力の確保を図るための重要な政策であり 生産者の期待は大き

01 ï¼‹æ§Ÿå¼‘ï¼Łï¼›æŒ°è¦‘å°±è¾²è•–ã†®è‡²æ‹’ã…»å®ıçš•ã†¨çµ„åŒ¶çŽºå±Łå‘−ㆳä¸�怸çı—組匶ä½fiㆸㆮæfl¯æ‘´2.xdw

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4つの改革パンフ(中四局作成)

スライド 1

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Microsoft Word - (HP用)H31年度企画書記載例doc

Taro-頭紙.jtd

新米の契約取引拡大支援事業 9,000 中核経営体の連携生産及び複数年契約等による県産米の取引モデルを確立 普及することにより 産地間競争に打ち勝つ生産体制の強化や 米価変動の影響が少ない安定した生産 供給体制の構築を図る 予算額 奨励品種 恋の予感 等の大規模流通試験 地域間連携による統一商品づく


附則この要領は 平成 4 年 1 月 16 日より施行する この要領は 平成 12 年 4 月 3 日より施行する この要領は 平成 30 年 4 月 1 日より施行する 2

Microsoft Word - ①事業計画書.doc


別記様式第 3 号別添 ( 攻めの農業実践緊急対策事業都道府県事業計画 ) 攻めの農業実践緊急対策事業 都道府県事業計画書 事業実施主体名 : 石川県農業活性化協議会 ( 平成 26 年度 ) 事業実施年度 : 平成 26 年度 ~ 平成 27 年度

千葉県 高品質サツマイモの安定供給による産地の強化 活動期間 : 平成 24 年度 ~ 継続中 1. 取組の背景千葉県の北総台地に位置する印旛 香取地域ではサツマイモ生産が盛んであり 当事務所では香取農業事務所と広域連携して サツマイモを中心とした露地野菜産地の振興を図っています 管内では 成田市東

目 次 Ⅰ 集落営農数 Ⅱ 集落営農数 ( 詳細 ) 1 組織形態別集落営農数 2 農業経営を営む法人となる画の策定状況別集落営農数 3 設立年次別集落営農数 4 経営所得安定対策への加入状況別集落営農数 5 人 農地プランにおける位置づけ状況別集落営農数 (1) 中心経営体として位置づけの有無別

NTA presentation JP [Compatibility Mode]

米に関するマンスリーレポート 新潟県版 2018 年 12 月 今月の特集 1 米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針 の見直しについて 農林水産省は 11 月 28 日に 米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針 ( 以下 国の基本指針 ) の変更を行い 平成 31/32 年の主食用米等需要量を

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東部地域の農業 農地の復旧 復興スケジュール 平成 23 年度平成 24 年度平成 25 年度平成 26 年度平成 27 年度 市復興ビジョン 復旧 再生期 発展 創出期 仙台の復興 仮設ポンプ設置 基盤整備対策 がれき撤去 排水機能復旧 ( 排水ポンプ場 排水路の改修等 ) 堆積土砂の除去 除塩事

公益目的支出計画実施報告

4 農林業 経営耕地面積割合 ( 農家数 ) ( 平成 27 年 ) 畑 63.4% (171 戸 ) 田 11.3% (53 戸 ) 樹園地 25.3% (102 戸 )

ニュースリリース 農業景況調査 : 設備投資 平成 2 9 年 3 月 24 日 株式会社日本政策金融公庫 農業者の設備投資意欲が過去最高 ~ 生産効率関連の農業機械投資が最多 後継者確保に課題も ~ < 平成 28 年下半期農業景況調査関連 > ( 注 1) 日本政策金融公庫 ( 略称 : 日本公

山形県米粉利用拡大プロジェクト

H28経営所得安定対策等(関東版)

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3 当該区域における今後の地域の中心となる経営体 ( 担い手 ) の状況 経営体数集落営農法人個人地区名 ( 任意組織 ) 計 村角 ( 大宮 4) 江田 山崎 ( 檍 1) 赤江 ( 赤江 2) 赤江南方 ( 赤江 5)

【H 制定】災害高機能型推進事業実施要領

岡山県農業研報 8:13-17(2017) 13 稲作経営の規模拡大過程とその対応 岡山県の事例から 河田員宏 Scale Expansion Process of Rice Farm Management and Its Response :A Case Study in Okayama Pref

1 国際的な穀物需給がタイトな状況の中で、食料の多くを海外からの輸入に依存している我が国においては、農地を最大限活用し、

Microsoft PowerPoint 掲載後修正版 パンフ【No2】.pptx

自給飼料と耕畜連携による WCS 用イネの違い 自給飼料 畑作物 栽培者 収穫者と利用者が同じ ( 畜産農家 ) 品質は自己責任 WCS 用イネ 水田作物 栽培者と利用者が異なる場合が多い栽培者 : 耕種農家収穫調製者 : 組織体 ( コントラクター ) 利用者 : 畜産農家 品質は換金作物であるな

平成 31 年度 新潟県農業再生協議会 ( 平成 31 年 4 月 17 日開催 ) 議事録

平成 26 年度補正予算 :200 億円 1

輸出のターゲット市場の拡大 深掘りをするとともに 輸出用米生産に関する制度の運用を改正 現状 課題 日本食レストランを中心とした需要に留まっている中 輸出先国 地域の多様なニーズに合わせた商品の多様化 生産コストの削減による価格競争力の強化を通じ 輸出ターゲット市場の拡大 深掘りを図ることが課題 潜

花き産業の概要 1. 花きの動向 (1) 生産の動向 1 花き産業は 生産から中間流通 加工 小売まで広がりを持って展開しており うち花き農業の生産額は 順調に推移してきたものの 平成 10 年の6,345 億円をピークに減少傾向に推移しており 平成 20 年には4,012 億円となっている なお

II 基本政策 1 食料自給率 食料自給力の維持向上 食料安全保障の観点から 食料自給率に加え 食料自給力の理念を導入し 地域の自主性と創意工夫の活きる生産振興を図ることで 農地 担い手 技術の育成 確保を図る カロリーベース及び生産額ベース双方の食料自給率目標の達成 ( 食料 農業 農村基本計画平

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証料を保証当初 5 年間免除 (3) このほか 被災農林漁業者が意欲を持って経営を再開できるように 以下のとおり要請済み 1 新規融資に際しては 円滑な融通が図られるように 関係金融機関に要請 2 既往融資に関して 償還猶予などの措置を適切に講じるように 関係金融機関に要請 3 災害救助法の適用地域

~ 集落営農の組織化 集落営農の法人化 ~ ~ 転作大豆の引受け手 ~ 岩木大豆組合 - 青森県弘前市 - ~ 県内最大級の法人設立 ~ ( 農 ) かわにし - 青森県弘前市 - ~ 複合経営を進め経営を安定化 ~ ( 株 ) 真瀬ファーム ~ 中山間地域の担い手 ~ 大鰐営農組合 - 青森県大鰐

ニュースリリース 農業景況調査 : 景況 平成 3 1 年 3 月 1 8 日 株式会社日本政策金融公庫 平成 30 年農業景況 DI 天候不順響き大幅大幅低下 < 農業景況調査 ( 平成 31 年 1 月調査 )> 日本政策金融公庫 ( 略称 : 日本公庫 ) 農林水産事業は 融資先の担い手農業者

米の消費に関する動向 米の1 人当たりの年間消費量は 昭和 37 年度をピークに一貫して減少傾向にある 具体的には 37 年度には118kgの米を消費していたのが 平成 25 年度には その半分程度の57kgにまで減少している また 米の需要量は毎年約 8 万トンずつの減少傾向にある 米の年間 1

181 第1 小麦の作付面積は 全国の 56% を占める北海道では前年産並みとなったものの 都府県では 関東 九州において二条大麦への転換があった ことから 20 万 7 千 ha と前年に比べてやや減 少しました ( 図 2-17) 大麦 はだか麦の作 付面積は 5 万 9 千 ha と前年に比べ

流拠点としての那覇空港を備えており 沖縄県への物流を確立することにより本市農産物の輸出の可能性が広がることが期待できること さらには年間 790 万人の観光入込客数があり そのうち 160 万人が外国人であることから 今後のインバウンドの増加を見込んだPRを実施する場所として効果的であると考えている

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以上かつ5ヘクタール以上の変動が生じた場合には 変更後の高収益作物転換計画を計画主体に提出するものとする 第 6 事業達成状況の報告 1 事業実施主体は 別記様式第 1 号により 高収益作物転換促進計画の目標年度 ( 事業完了予定年度の3 年後までのいずれかの年度とすることを原則とし 対象事業の進捗

1_表紙(本編)

沖縄県 生食用パインアップル産地の育成とブランド化 活動期間 : 平成 23 年度 ~ 継続中 1. 取組の背景国産パインアップルは 沖縄県の本島北部地域及び石垣島で生産が行われており 土壌酸度が低い酸性土壌の地域で栽培が行われてきた 生産された大部分は缶詰に加工されており 昭和 60 年には生産量

取組の詳細 作期の異なる品種導入による作期分散 記載例 品種名や収穫時期等について 26 年度に比べ作期が分散することが確認できるよう記載 主食用米について 新たに導入する品種 継続使用する品種全てを記載 26 年度と 27 年度の品種ごとの作付面積を記載し 下に合計作付面積を記載 ( 行が足りない

H26とりまとめ公表(生産計画認定面積)

4つの改革パンフダイジェスト版

29 宇農委第 227 号 平成 29 年 12 月 5 日 宇治市農業委員会 農地等の利用の最適化の推進に関する指針 宇治市農業委員会 農業委員会等に関する法律 ( 昭和 26 年法律第 88 号 以下 法 という ) 第 7 条第 1 項の規定に基づき 宇治市農業委員会にかかる標記指針を下記のと

Microsoft Word - 農地中間管理事業推進方針

大分県農業共済組合 大分県農業共済組合作成 収入保険と既存制度の掛金及び補てん金の比較 ( 大分県 ) 品目 : 米 平均収入 100 万円作付面積 83a 単収 504kg/10a シナリオ 1 販売価格が 地域平均で シナリオ 2 販売価格が 個人のみで シナリオ 3 自然災害により 地域全体が

第3回地域水田農業ビジョン策定打合せ会

Transcription:

( 別記 ) 兵庫県水田フル活用ビジョン 1 地域の作物作付の現状 地域が抱える課題 < 現状 (H29)> 本県は 摂津 播磨 但馬 丹波 淡路の五国からなる多様な気候風土を有する県であり 耕地面積の 90% 以上を水田が占めている また 水田の 6 割には主食用米と酒造好適米が作付けされており 主食用米では基幹奨励品種であるコシヒカリ キヌヒカリ ヒノヒカリ及びきぬむすめが多く作付されているほか 但馬地域の コウノトリ育むお米 などの特別な栽培方法や地域特性を活かしたブランド米や輸出に向けた取組も始まっている 酒造好適米では北播磨を中心として全国シェアの約 60% を占める酒造好適米 山田錦 を筆頭に様々な品種が生産されている 主食用米 酒造好適米以外の作物では 野菜が耕地面積の約 15% で作付けされているほか 飼料用米や畜産業と連携した飼料作物 食品産業と連携した大豆 麦等が生産されている 野菜については 近年 生産者の高齢化等により生産量が減少しており 近畿の中でのシェアも低下している一方で 施設野菜 露地野菜の新たな産地化の動きも見られている また 本県の農業構造は 農業従事者の平均年齢が 68.9 歳 第二種兼業農家の割合が 68% と全国と比較して高く また 一戸当たりの経営耕地面積も 94a と全国の半分以下となっている このことから 米の生産コストが全国平均より高くなっているほか 農業産出額から見た労働生産性も低い状況にある < 課題 > 平成 30 年産から米の生産数量目標の廃止に伴い これまで以上に産地や生産者の経営 販売戦略に基づく 需要に応じた米生産の推進が重要となっている このため 本県では県と JA グループ等農業団体で構成する兵庫県農業活性化協議会 ( 以下 県協議会 という ) を通じ 県産米の需要動向の調査 分析及びこれを踏まえた生産目安の産地への提供や 米生産をめぐる情報提供を行っていく必要がある また 契約栽培等の需要と直結した生産を推進するため 契約栽培等出荷相談先リストの取組や優良事例の情報提供を行っていく必要がある あわせて 本県の多様な自然環境や都市近郊の立地 食品産業の集積など 兵庫の強みを最大限に活かしていくため 飼料用米 麦 大豆等の需要と直結した戦略作物や将来を見据えた輸出用米の取組のほか 地域の気候風土を活かした特色ある野菜等園芸作物の作付を推進していく必要がある 特に 野菜については 安定供給に向けた生産体制の強化や産地化を進めていく必要がある また 新規就農者の確保や集落営農組織等の法人化により効率的かつ安定的な農業経営を行う担い手を育成し 産地の維持 拡大につなげていく必要がある 2 作物ごとの取組方針等 平成 30 年産から始まる米政策見直しに円滑に対応するため 米については県協議会と連携して 1 米の作付の目安となる 生産目安 を算定 提供し 作付の判断を行うた

めに必要な情報を提供するとともに 2 関係者一体となった契約栽培等の需要と直結した生産を推進していく また 生産者の収益性向上につながる地域の気候風土を活かした特色ある野菜等園芸作物への作付を促進し 産地づくりを進めていくため 生産者への作付誘導のインセンティブとなる産地交付金を戦略的に活用していく さらに 市町段階においても 産地づくりや品目を横断した水田全体の収益力向上と安定化に向けた取組を支援していくため 担い手や JA 等の意見を踏まえ 産地交付金の必要なメニュー見直しと戦略的な品目 単価の設定を行うよう促していく (1) 主食用米これまで本県では 良食味米の生産技術や環境創造型農業の普及による付加価値の高い米づくりや食品事業者等の需要に応じた品種の導入等により ブランド化 高品質化を進めるとともに 農地集積 集約化による規模拡大や 直播栽培等の導入による低コスト化を推進してきた 今後は米政策の見直しに円滑に対応し 生産者自らの経営 戦略的な判断ができるよう 県協議会と連携して 全国的な需給見通し 県協議会による県産米の需要動向調査結果及び主食用米の生産余地を踏まえ 総合的に算定した本県主食用米の作付の目安となる 生産目安 を提供することにより需要に応じた生産を推進していく また 生産者 生産者団体 卸売業者 行政が一体となって契約栽培等実需者と直結した生産を拡大していくため 1 特定の産地に対する需要情報の提供 2 契約栽培等出荷相談先リストなどによる業務用米の契約栽培の推進 3 需要と直結した生産の優良事例の情報提供などに取り組んでいく (2) 酒造好適米日本酒全体の国内出荷量は 長期的には減少傾向であるが 近年では吟醸酒や日本食ブームによる輸出量は増加傾向にあることから 本県の山田錦をはじめとする酒造好適米は地元酒造メーカーからの安定的な需要がある 特に吟醸酒等の高級酒の原料となる山田錦については産地の JA や市町等が一体となってグレードアップ兵庫県産山田錦の取組による品質管理を徹底し 需要に的確に対応した生産を推進していく (3) 非主食用米ア飼料用米飼料用米は 畜産農家の減少に伴う需要量減少の懸念があることから 自給飼料生産の推進と地域内での耕畜連携の取組をさらに進めることにより 今後も現状のを維持していく イ米粉用米米粉用米は 需要の伸び悩みや 等への転換もあり 近年作付は横ばいである 今後は 食品事業者等との連携を進めることにより 新たな需要を喚起することや 産地交付金も活用しながら 現状のを維持していく

ウ新市場開拓用米将来を見据えて 輸出など新たな市場の開拓を検討し 需要の掘り起こしを行っていく エ WCS 用稲耕畜連携を進める手段の一つとして 地域の畜産農家の需要に応じて取り組むこととし 畜産農家と結びついた取組を進めていく オは 近年の米価推移により 主食用米との収益の乖離が進んでいる一方 地元酒造メーカーからの酒造好適米とあわせた継続的な県産の需要等に対し 十分に供給できておらず 生産拡大を図る必要がある は主食用米と同様の機械装備や生産技術等が活用でき 最も取り組みやすい品目であり 酒造メーカー等の需要と直結した複数年契約や 契約栽培等出荷相談先リストなどによる契約栽培の取組を推進することにより生産拡大を図っていく (4) 麦 大豆 飼料作物麦 大豆は 土地利用型農業を進める上で米と並ぶ重要な作物である 県内の食品事業者と結びついた高タンパク小麦の契約栽培など 県産で品質の優れた麦 大豆に対する醤油醸造会社 製麺 製パン業者等からの特定需要がある 水稲 麦 大豆等の輪作体系の中で 麦の排水対策 大豆の難防除雑草対策を進め 実需者の求める品質向上や収量増につなげ の拡大を進めていく 飼料作物は 自給飼料生産の推進と地域内での耕畜連携の取組として現状のを維持していく (5) そば なたね地域特産作物として 各地域で定着しているが 今後大幅な需要の増加は見込まれないため 産地交付金も活用しながら 現状のを維持していく (6) 高収益作物 ( 野菜等 ) 野菜は これまで兵庫県認証食品を中心として作付拡大を図ってきたことにより 県内の野菜生産量に対する兵庫県認証食品の割合は一定程度高まってきた しかし 県内の野菜消費量に対する県産野菜のシェアは低い状況にあるため 兵庫県認証食品を含む野菜の安定的な生産体制の構築が必要である このため 法人経営体や認定農業者等の担い手を中心に 先進的技術等を活用した施設野菜や省力化技術を活用した露地野菜の生産体制の強化や産地化を進めていく (7) 畑地化の推進水田での利用が難しい地域などについては 水田の畑地化を検討し 高収益作物の作付拡大につなげる

3 作物ごとの作付予定面積 作物 平成 29 年度の 平成 30 年度の作付予定面積 平成 32 年度の作付目標面積 主食用米 29,581 30,195 31,200 酒造好適米 6,213 6,000 6,000 飼料用米 327 323 300 米粉用米 30 29 30 新市場開拓用米 7 27 30 WCS 用稲 775 804 650 688 520 650 備蓄米 0 0 0 野菜 9,431 9,454 9,500 麦 2,410 2,410 2,450 大豆 2,680 2,680 2,0 飼料作物 2,520 2,520 2,500 そば 275 258 260 なたね 20 19 20 その他地域振興作物 2,640 2,640 2,650 小豆果樹花き 花木地力増進作物景観形成作物 690 690 0 4 課題解決に向けた取組及び目標 整理番号 対象作物使途名目標 現状値 目標値 1 2 の取組助成 ( 生産性 品質向上助成 ) 1 戸あたりの種子更新率 (29 年度 )0.3ha (29 年度 )69.3% (32 年度 )0.6ha (32 年度 )75% 3 4 の取組 ( 結びつき強化支援 ) ( 複数年契約 ) (29 年度 )30ha (32 年度 )450ha 5 6 飼料用米 飼料用米の取組 ( 生産性向上 担い手支援助成 ) 飼料用米 1 戸あたりの (29 年度 )1.8ha (32 年度 )2.1ha 7 8 新市場開拓用米 新市場開拓用米の取組 ( 担い手支援 ) 新市場開拓用米の種子更新率 (29 年度 )7ha (29 年度 )69.3% (32 年度 )32ha (32 年度 )75%

9 野菜 施設野菜 ( 法人支援 ) 施設野菜 ( 農業法人 ) の (29 年度 )39ha (32 年度 )42ha 10 野菜 施設野菜 ( 認定農業者等支援 ) 施設野菜 ( 認定農業者 等 ) の (29 年度 )259ha (32 年度 )262ha 11 12 野菜 露地野菜 ( 法人支援 ) 露地野菜 ( 農業法人 ) の (29 年度 )169ha (32 年度 )172ha 13 14 野菜 露地野菜 ( 認定農業者等支援 ) 露地野菜 ( 認定農業者 等 ) の (29 年度 )1,353ha (32 年度 )1,364ha 15 16 飼料用米 米粉用 米 ( 多収品種 ) 飼料用米 米粉用米の 多収品種の導入助成 飼料用米 1 戸あたりの米粉用米 1 戸あたりの (29 年度 )1.8ha (29 年度 )0.6 ha (32 年度 )2.1ha (32 年度 )1.0ha 17 18 の複数年契 約 (3 年間 ) 助成 1 戸あたりの (29 年度 )0.3ha (30 年度 )0.4ha 19 そば なたね ( 油 糧用 ) そば なたねの 取組助成 そばの なたねの (29 年度 )275ha (29 年度 ) 20ha (32 年度 )260ha (32 年度 ) 20ha 20 新市場開拓用米 新市場開拓用米取組 拡大助成 新市場開拓用米の (29 年度 )7ha (32 年度 )30ha 21 - 畑地化の取組取組面積 (29 年度 )0ha (32 年度 )3ha 必要に応じて 面積に加え取組によって得られるコスト低減効果等についても目標設定してください 目標期間は 3 年以内としてください