事務連絡平成 24 年 11 月 13 日 事業主各位担当者各位 伊藤忠連合厚生年金基金 ( 公印省略 ) 代行返上についてのご同意のお願い 拝啓平素は当基金の事業運営につきまして格別のご理解ご協力を賜りまして厚く御礼申し上げます さて 既にご案内の通り当基金は平成 24 年 1 月 1 日付で 将来期間分の代行返上 が認可され 過去期間分の代行返上 及び 新企業年金基金への移行 の認可に向けての作業を行っておりますが 平成 25 年 4 月 1 日付での新企業年金基金移行の目途が整いましたので 認可申請に必要とされております事業主様及び加入員様のご同意をいただきたくお願い申し上げます なお 今回の同意書ですが昨年ご提出いただきました将来分返上時の同意書は有効票とされる見通しですので 全加入員様からいただく必要はなく 代わりに下記の同意が必要となります 事業主様及びご担当者の皆様方におかれましては お手数をお掛けすることとなり大変恐縮ではございますが 昨今の新聞報道等 (AIJ 事件に端を発する厚生年金基金の廃止問題 ) を見るに当たり 代行返上を 1 日も早く完了することが加入員の皆様方にとりましても最善の道かと存じますので何卒ご協力賜わります様お願い致します 敬具 (1) 同意書取りまとめのお願い 記 将来分返上後の厚生年金基金は解散するか確定給付企業年金基金へ移行するかのどちらかとなりますので 将来分返上申請時 ( 昨年 10 月 ) に確定給付企業年金基金へ移行することを併せてご同意をいただいている場合は 事業主様 加入員様及び加入員の 1/3 以上で組織する労働組合の同意書は今回の申請でも有効票となります ただし 代わりに下記の同意書及び書類が必要となりますのでよろしくお願い致します 1 確定給付企業年金法第 3 条第 1 項の規定による同意について 加入員の過半数で組織する労働組合があれば当該労働組合 無ければ加入員の過半数を代表する方の同意書をお願い致します 過半数等の判断は平成 24 年 12 月 31 日現在の人数でご判断願います 2 労働組合の現況について 1 の同意書で 過半数で組織する労働組合 にご同意を頂いた場合は 当該労働組合の現況を事業主様に証明願います なお 人数等は平成 24 年 12 月 31 日現在の
状況をお願い致します 3 証明書 1 の同意書に加入員の過半数代表者の方にご同意を頂いた場合は 当該代表者が正当に選出された方であることの証明を事業主様にお願い致します なお 人数等は平成 24 年 12 月 31 日現在でお願い致します 4 加入者数について 平成 24 年 12 月 31 日現在の加入者数を証明願います 5 労使合意に至るまでの経緯 社内における労使交渉 ( ご説明状況 ) の経過をご記入願います ( 記載例をご参照願います ) 6 意向が変わった方の人数について 将来分返上時に賛成をされた方も意向が変わった場合は申し出ることができますので もし申し出られた方がいらっしゃいましたら人数とお名前をご記入願います また 将来分返上時にいただいた同意書の中で既に退職された方や意向が変わった方の同意書は今回の申請では無効票となりますので 確定給付企業年金基金への移行申請時に加入員の 3/4 以上の同意があること の条件を満たせなくなる可能性を考え 念のため下記の方々の同意書を追加でお取り願います 7 平成 23 年 10 月 1 日 ( 将来分返上認可申請 ) から現在までに新しく加入された方の同意書 対象となる加入員の方々は別紙に記載してあります 何名以上必要との基準はございませんが なるべく多くの方からお取りいただければと存じます 対象加入員様へのご説明にあたっては当基金の HP(http://www.itcrengokikin.or.jp/) の 代行返上について のページに昨年配付させていただいたパンフレット及び DVD を掲載してありますのでご活用いただければと存じます なお 氏名代筆 ゴム印 シャチハタ印は無効になりますのでご注意願います 8 平成 23 年 10 月 1 日 ( 将来分返上認可申請 ) から現在までに事業主が変わられている場合は 当該事業主の同意書 事業主が変わられている場合 前回の同意書は無効票となるため新しい事業主様のご同意をお願い致します 以上 1~8(2 か 3 はどちらか一つ 7 8 は該当者がいる事業所のみ ) についてご提出願います ( ご記入にあたっては添付の記載例をご参照願います )
ご提出期限 : 平成 25 年 1 月 18 日 ( 金 ) 必着でお願いします 同封の着払いラベルをご使用いただきご返送願います (2) 新企業年金基金 ( 伊藤忠連合企業年金基金 ) について 今回の代行返上に関しましては 1 給付減額は行わない 2 事業主様への影響は軽微にするとの観点から給付設計致しましたが 根拠法となります厚生年金保険法と確定給付企業年金法の違いにより 下記の点に変更がございます 1 掛金率の変更 新企業年金基金発足時には掛金率の計算をやり直すことが義務付けられておりますが 平成 25 年 4 月 1 日付発足の場合は平成 24 年 3 月 31 日決算データを使用して行うこととなります ただし 決算で計上している代行部分の債務額 ( 最低責任準備金 継続基準 ) と 実際に国へ返還することになる債務額 ( 最低責任準備金 非継続基準 ) の計算に使用する利率が違うため ( 両方とも国の運用利回りを使用しますが 非継続基準は 1 年 9 ヶ月前の利回りが適用されます ) 債務を評価替えして掛金率計算を行います その結果 繰越不足金が 2,073 百万円となり 不足金償却ための特別掛金 (20 年償却 ) を 0.1% 引き上げざるを得なくなりました 事業主の皆様方におかれましては新たなご負担をお願いすることになりましたこと深くお詫び申し上げます 平成 24 年 3 月末の B/S( 単位 : 百万円 ) ( 資産 ) ( 負債 ) ( 資産 ) ( 負債 ) 純資産 65,155 数理債務 25,364 純資産 65,155 数理債務 25,364 最低責任準備金 ( 継続基準 ) 最低責任準備金 ( 非継続基準 ) 特別掛金収入現価 12,316 52,440 特別掛金収入現価 12,316 54,180 繰越不足金 333 繰越不足金 2,073 評価替え
( 新掛金率 ) ( 現行掛金率 ) 掛金区分 新企業年金基金 厚生年金基金 差 第 1 標準掛金 ( 加算標準掛金 ) 1.5% 1.5% 第 2 標準掛金 ( 基本標準掛金 ) 0.1% 0.1% 特別掛金 ( 基本特別 + 加算特別 ) 0.9% 0.8% +0.1% 事務費掛金 0.2% 0.2% 合 計 2.7% 2.6% +0.1% ( 注 ) 掛金区分の ( ) 内は厚生年金基金の掛金名称です 新掛金率は平成 25 年 4 月分からの適用予定です 上記掛金率は全て事業主負担となります 賞与時の掛金は無くなります 掛金早見表は後日送付いたします 一人当たりの年間の影響は下記の通りです ( 平均給与月額 :410,000 円 平均年間賞与額 :1,250,000 円とした場合 ) 410,000 円 0.1% 12 ヶ月 - 1,250,000 円 0.1% = 3,670 円 ( 増加 ) 2 給付名称の変更 給付名称が以下の通り変わります加算年金 第 1 年金基本年金 ( 薄皮年金 ) 第 2 年金選択一時金 (20 年以上加入者への一時金 ) 脱退一時金 3 加算年金 ( 加入期間 20 年以上の方 ) の変更点 受給権発生日が変わります ( 厚生年金基金 ) 資格喪失時に加算年金か選択一時金を選択 60 歳前に資格喪失された方の場合は加算年金の支給開始は 60 歳から ( 新企業年金基金 ) 上記については変更なし その他に基金加入中でも 65 歳到達時には年金受給権が発生 従い 65 歳以降は働きながら ( 基金に加入しながら ) 第 1 年金を受け取ることが可能に ただし 受給権発生の判定も 65 歳到達時に行う 年金額及び一時金額の計算方法は従来と変更なし 4 基本年金 ( 薄皮年金 ) の変更点 受給権発生日が変わります ( 厚生年金基金 ) 60 歳到達時に発生 ただし 平成 25 年 4 月から段階的に 65 歳まで支給開始年齢を引き上げ ( 新企業年金基金 ) 60 歳前に資格喪失をした方は 60 歳到達時に発生 (65 歳まで
の支給開始年齢引き上げは無し ) 60 歳到達時に加入中の方は資格喪失時に発生 受取方法が変わります ( 厚生年金基金 ) 単純終身年金のみ ( 新企業年金基金 ) 加入期間により受け取り方法が変わります 加入期間 20 年未満の方は一時金として受給 加入期間 20 年以上の方は単純終身年金 5 年有期年金 一時金の中から選択 一時金への換算率は平均寿命の長い女性の死亡率を使用して計算 終身年金を選んだときの年金額計算方法は従来と変更なし 5 税金の取り扱いが変更されます 遺族給付 厚生年金基金では遺族一時金は無税扱いでしたが企業年金基金では相続財産扱いとなり課税される可能性があります 老齢年金 厚生年金基金では年金額により源泉徴収されるか否か決まりますが 企業年金基金では一律 7.5% 相当が源泉徴収されます ただし 最終的な税額は確定申告により決定されますので 税金総額は今まで通り変更はございません 6 独自給付について 当基金の代行部分と国の老齢厚生年金では支給ルールに若干の違いがあり 基金の方が加入員様にとって有利なところがあります 代行部分を国に返すと国のルールに則り支給されることになりますので 代行返上により支給額が減ってしまうことがあり その場合は基金から独自給付として減少分を補てんすることになります 独自給付の対象は以下 4 点限定で ご本人様のご希望により一時金として受け取ることもできます (1) 被保険者期間が 25 年以下で国から老齢厚生年金を受け取れない方 (2) 遺族年金や障害年金を受けていて老齢厚生年金を受け取れない方 (3) 高年齢雇用継続給付を受けていて老齢厚生年金の一部が停止されている方 (4)70 歳以上で働いていて老齢厚生年金の一部又は全額停止されている方 基金では上記の場合でも代行部分は支給させていただいておりましたので 代行返上後に受け取れなくなる部分は独自給付として支給させていただきます 以上の変更点につきましては認可申請前の段階であり 認可の過程において厚生労働省より修正を求められることもありますので 最終決定ではないことをご了承願います また 加入者資格範囲の限定 を行う際の手順書については近々発送する予定ですので今しばらくお待ち願います 以上