1 食に関する志向 健康志向が調査開始以来最高 特に7 歳代の上昇顕著 消費者の健康志向は46.3% で 食に対する健康意識の高まりを示す結果となった 前回調査で反転上昇した食費を節約する経済性志向は 依然厳しい雇用環境等を背景に 今回調査でも39.3% と前回調査並みの高い水準となった 年代別にみ

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いる その要因は 機械化が取り入れられたこと スーパー等大型店を通す販売が進み ある程度の事業規模が必要となったことなどがあげられる その生産量や消費量は 先の 大豆の使用量から見ても大きな変化はみられていない 事業者の規模豆腐製造業者は 機械化が取り入れられたといっても 家族従事者を主体とする小規

南関東1 食品産業の景況 景況 ( 景況 は 売上高 経常利益 資金繰りを平均して算出) 食品産業の景況感は改善 持ち直し 25 年下半期も改善見通し 実績 平成 25 年上半期の景況 は 前回調査時の 24 年下半期より 4.4 ポイント上昇し マイナス 15.0 となり 改善 持ち直しの動きとな

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第 3 節食料消費の動向と食育の推進 表 食料消費支出の対前年実質増減率の推移 平成 17 (2005) 年 18 (2006) 19 (2007) 20 (2008) 21 (2009) 22 (2010) 23 (2011) 24 (2012) 食料

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飲食業界の市場動向調査について ~ 居心地のいい空間づくりが最大のポイント ~ 居心地がいいと感じる店がある 人が 9 割近くに達することが日経レストランの調査で分かった 対象は月 2 回以上 夜に外食する男女 300 人 ところが 居心地がいい店 の数となると 3 人に 2 人が 1~2 店 とい

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バレンタインデーのプレゼントにかける予算は増加傾向 中でも 女性の友人 への予算の平均は 33 円増加バレンタインデーのプレゼントにかける予算について プレゼントを渡す相手別に見たところ パートナー 思いを寄せている相手 への予算は 2 が最も多い一方 配偶者以外の家族 会社 取引先や男性の友人など

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I. 調査結果概況 景気判断 DI( 現状判断 ) は小幅に上昇し最高値を更新 仕入原価高止まりも客単価が上昇 10 月スーパーマーケット中核店舗における景気判断 49.1 と小幅に上昇し 2010 年 4 月の調査開始以降最高値を記録した 経営動向調査によると売上高 DI が 1.1 とはじめてプ

HACCP 導入率 ( 参考 ) 平成 27 年度 29% ( コーデックス原則のみ ) 29 年度 30 年度 31 年度 32 年度 33 年度 30% 40% 50% 60% 80% 推進に当たっては 以下を 中間アウトカム目標 として取り組んでいく 1 平成 31 年度までに業界団体による手

1. 沖縄県における牛肉の輸出動向 2015 年は 輸出額が過去最高 数量 金額 2015 年は数量が 18,424 KG( 前年比 97.0%) 金額が 87 百万円 ( 同 111.8%) となり 輸出額が過去最高を記録しました 沖縄県の輸出額シェアは 1.1% となっています 国別金額シェア

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の差については確認できないが 一般的に定温で流通している弁当の管理方法等についてアンケートにより調査した その結果 大部分の事業者が管理温度の設定理由として JAS 規格と同様に食味等の品質の低下及び微生物の繁殖を抑えることを挙げ 許容差は JAS 規格と同様に ±2 としていた また 温度の測定方

6 月調査 (5 月実績 ) 結果概況 景気判断 DI は現状 見通し共に小幅に下降も 50 を上回る高水準を維持 5 月のスーパーマーケット中核店舗における景気判断 DI 現状判断は前月から-0.3 の 54.8 見通し判断前月から-0.9 の 51.0 となり 共に小幅な下降となったが 引き続き

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ラーメン好き嫌い ( 全体 ) Q. あなたはラーメンが好きですか どちらともいえない, 6% どちらかというと嫌い, 嫌い, 0% どちらかというと好き, 24% 好き, 69% 好き計 :93: 93% (N=500) 全体の9 割以上 (93%) がラーメン好き ( 好き/ どちらかというと好

2. 食料自給率の推移 食料自給率の推移 我が国の食料自給率 ( 総合食料自給率 ) は 長期的に低下傾向で推移してきましたが 近年は横ばい傾向で推移しています (%) (H5 ) 43 7

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消費税増税後の仕入・販売単価に関する東北6県企業の動向調査

質問 1 何歳から 長生き だと思いますか? 男性 女性ともに 80 歳 がトップ ( 合計 :42.3% 男性 :43.2% 女性 41.3%) 平均すると 男性が 81.7 歳 女性が 83.0 歳 と女性の方がより高年齢を 長生き と思うという 傾向があり 女性の 5 人に 1 人 (20.8

ウ食事で摂る食材の種類別頻度野菜 きのこ 海藻 牛乳 乳製品 果物を摂る回数が大きく異なる 例えば 野菜を一週間に 14 回以上 (1 日に2 回以上 ) 摂る人の割合が 20 代で 32% 30 代で 31% 40 代で 38% であるのに対して 65 歳以上 75 歳未満では 60% 75 歳以

図 12 HACCP の導入状況 ( 販売金額規模別 ) < 食品販売金額規模別 > 5,000 万円未満 ,000 万円 ~1 億円未満 億円 ~3 億円未満

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「いい夫婦の日」アンケート結果2011

目次 P. 1 調査の概要 P 年を振り返って P 年の展望 P 備えが必要 ( 経済的に不安 ) と感じること P 今 一番買いたいもの P お金の支払いをする際の決済方法 P 資産運用について

調査要領 1. 調査の目的 : 4 月からの電力の小売り全面自由化に対する会員事業所の意識及びその影響を把握し 今後の参考資料とする 2. 調査実施機関 : 甲府商工会議所 3. 調査実施時期 : 平成 28 年 3 月 24 日 ( 木 )~31 日 ( 木 ) 4. 調査対象 : 当所会員 30

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電力自由化に関する認知度9割超えるも、導入意向低いまま 若年層ほど紙の検針票のみで確認、年配層はWebと併用の傾向

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ECONOMY TOPICS

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平成18年2月

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質問 今年のクリスマスについて 予算は全て 人当たり 今年のクリスマス イブは火曜日ですが ご自身のクリスマスは何日に行いますか? ( 回答者数 :,4 名 ) 全体では クリスマス イブ の 4 日 という人が一番多く (7.6%) 日 ( 日 ) (0.8%) 3 日 ( 祝 月 ) (0.%)

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JUST NEWS RELEASE 2013_2_19

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世帯収入 DI 増えた と 減った 二極化の傾向現在の 世帯収入 DI ( 増えた やや増えた ) と回答した割合から 減った やや減った と回答した割合を引いた値 ) は - で前回 ( 年 6 月 :-8) から - ポイントとなりほぼ横ばいとなった 回答の内訳をみると やや増えた が + ポイ

1 牛肉の仕入実態 (1) 牛肉の仕入先やの国産牛肉 輸入牛肉の仕入先は 大手食肉卸 中小食肉卸 が多くなっている 和牛和牛の仕入先は 中小食肉卸 (41.8%) 大手食肉卸(37.0%) 卸売市場(13.6%) の順となっている は 大手食肉卸 (45.6%) が多く は 中小食肉卸 (48.8%

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よく登場する主食メニューは 家庭ではカレー 和風めん類 単身男性はカレー チャーハン 単身女性は和風めん類 パスタ あらかじめ 65 項目のメニューの選択肢を挙げ 月に 1 回以上 食卓に登場するメニューを聞きました 主食メニューをみると 主婦の回答では カレー 和風めん類 ( そば うどん等 )

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平成10年7月8日

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物価モニターによる価格の見取調査を行うことにより 生活関連物資等の価格の変 動を把握する 調査の実施に当たっては 消費者庁が指定した調査対象 25 品目に対して 物価モニターがメーカー 銘柄 ( 商品名 ) を選定する なお 各物価モニターは 毎回の調査において 同一店舗で同一商品の店頭表示価格につ

2 お好み焼は約半数が 家庭で作る派 お店派 は約 4 割 1 年以内に食べたことのあるお好み焼 についての問い ( 複数選択 ) において 家庭で作る関西お好み焼 を選んだ人が約半数の 55.5% 次いで多かったのが お好み焼店などの外食店で食べるお好み焼( 持ち帰り含む ) ( 以下 お店 )

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[ 調査の実施要領 ] 調査時点 製 造 業 鉱 業 建 設 業 運送業 ( 除水運 ) 水 運 業 倉 庫 業 情 報 通 信 業 ガ ス 供 給 業 不 動 産 業 宿泊 飲食サービス業 卸 売 業 小 売 業 サ ー ビ ス 業 2015 年 3 月中旬 調査対象当公庫 ( 中小企業事業 )

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スライド 1

平成19年6月 

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Transcription:

平成 24 年度下半期消費者動向調査 食の志向等に関する調査結果 1 食に関する志向 2 国産品かどうかを気にかけるか 3 国産食品の輸入食品に対する価格許容度 4 プライベートブランド商品に関する意識 調査要領 調査時期平成 25 年 1 月 1 日 ~1 月 11 日調査方法インターネット調査全国の 2 歳代 ~7 歳代の男女 2, 人 ( 男女各 1, 人 ) インターネット調査であるため 回答者はインターネット利用者に限られる 詳しい調査結果を当公庫農林水産事業ホームページ (http://www.jfc.go.jp/) に掲載しています トップページから 刊行物 各種調査結果 農林水産事業による調査 消費者動向等調査 の順でご覧ください < 調査に関するお問い合わせ > 日本政策金融公庫農林水産事業情報戦略部 TEL 3-327-5585 平成 25 年 3 月

1 食に関する志向 健康志向が調査開始以来最高 特に7 歳代の上昇顕著 消費者の健康志向は46.3% で 食に対する健康意識の高まりを示す結果となった 前回調査で反転上昇した食費を節約する経済性志向は 依然厳しい雇用環境等を背景に 今回調査でも39.3% と前回調査並みの高い水準となった 年代別にみると 7 歳代の健康志向は7.5% となり 調査開始以来初めて7 割を超えた 6 歳代の 59.4% と比べ11.1ポイント上回っており 7 歳代での健康志向の高まりが顕著となっている 前回調査で若年層を中心に大幅な上昇となった経済性志向は 全年代で概ね横ばいとなった 6 歳代及び7 歳代のシニア世代においては 引き続き手作り志向の回答割合が高い中で 簡便化志向が徐々に高まっている 従来シニア世代は他の年代に比べ簡便化志向は低い傾向にあったが 食品製造や小売段階における高齢化対応においても注目すべき動向といえる 図 1 現在の食の志向 ( 上位 ) の推移 (2 つまで回答 ) 6 5 4 3 2 1 % 平成 22(21) 年 12 月 平成 23(211) 年 7 月 平成 24(212) 年 1 月 平成 24(212) 年 7 月 平成 25(213) 年 1 月 44.9 45.7 46.3 35.5 39.7 43.8 34.4 39.3 38.1 36.5 21.7 26.9 33.1 28. 19.5 27.5 28. 25.9 26.7 28.5 23.1 14.7 17. 19.9 17.3 17.1 14.1 16. 12.4 13.6 健康志向 経済性志向 簡便化志向 手作り志向 安全志向 国産志向 図 2 年代別の現在の食の志向 ( 上位 )/ 平成 25(213) 年 1 月調査 8 % 2 代 3 代 4 代 5 代 6 代 7 代 7.5 7 6 59.4 56.9 47.5 47.8 5 46.8 41.9 4.9 3.4 29.9 37.8 4 37.2 32.7 27.4 21.5 18.1 31. 24.6 17.3 33.5 3.6 13.4 1.9 3 24. 24.9 21.2 23.4 17.1 15.5 17.7 2 15.8 14.9 15.9 15.5 11. 1 4.6 健康志向 経済性志向 簡便化志向 手作り志向 安全志向 国産志向 図 3 年代別の経済性志向と簡便化志向の推移 % 平成 24(212) 年 1 月平成 24(212) 年 7 月平成 25(213) 年 1 月 7 56.9 6 57.3 46.9 52.2 4.6 36.1 45.7 47.8 5 47.5 43.2 37.8 44.2 29.9 4.7 4.9 4 37.2 37.2 25.4 33.5 29.3 18.3 31.5 32.7 14.9 3 24.6 26.4 24.3 24. 13.7 21.3 21.2 2.8 2 17.3 13.9 15.8 11.4 1 2 2 代 3 代 4 代 5 代 6 代 7 代 2 代 3 代 4 代 5 代 6 代 7 代 経済性志向 簡便化志向

2 国産品かどうかを気にかけるか 国産志向上昇 国産品 = 安全 への信頼が2 半期連続改善 食料品を購入するときや外食するときに国産品かどうか気にかける割合は 調査開始以来最低となった前回調査から改善し それぞれ73.2%(2.6ポイント上昇 ) 27.1%(2.ポイント上昇 ) となった 国産食品に対するイメージについては 安全である と回答した割合が68.3% と前回調査から6.4ポイント上昇し 国産 = 安全 への信頼が2 半期連続で改善した 図 4 食料品を購入するとき / 外食するときに国産品かどうかを気にかけるか ( 食料品を購入するとき ) 平成 24(212) 年 1 月 74.1 21.9 4.1 平成 24(212) 年 7 月 7.6 26.9 2.6 平成 25(213) 年 1 月 73.2 23.2 3.6 % 1% 2% 3% 4% 5% 6% 7% 8% 9% 1% 気にかける気にかけない食料品は購入しない ( 外食するとき ) 平成 24(212) 年 1 月 32.9 58.3 8.8 平成 24(212) 年 7 月 25.1 66.7 8.3 平成 25(213) 年 1 月 27.1 64.3 8.7 % 1% 2% 3% 4% 5% 6% 7% 8% 9% 1% 気にかける気にかけない外食しない 図 5 国産原料の食品 / 輸入食品に対するイメージ ( 価格 ) 平成 24(212) 年 1 月 平成 24(212) 年 7 月 平成 25(213) 年 1 月 国産食品 1.7 28.3 5.5 26. 6.5 25.2 7.1 68.6 68.4 平成 24(212) 年 1 月平成 24(212) 年 7 月平成 25(213) 年 1 月 輸入食品 66. 63.4 64.3 28.9 29.3 28.4 5.2 7.3 7.4 安いどちらともいえない高い 安いどちらともいえない高い 国産食品 ( 安全面 ) 1.6 輸入食品 平成 24(212) 年 1 月 平成 24(212) 年 7 月 平成 25(213) 年 1 月 56.5 61.9 68.3 38.8 4.8 34.5 3.7 27.9 3.9 平成 24(212) 年 1 月平成 24(212) 年 7 月平成 25(213) 年 1 月 3. 2.7 59.4 58.8 55. 39.1 38.2 42.4 安全であるどちらともいえない安全面に問題がある 安全であるどちらともいえない安全面に問題がある 3

3 国産食品の輸入食品に対する価格許容度 3 割超の高価格でも国産食品を選ぶ消費者増加 割高でも国産品を選ぶと回答した割合は54.4% と調査開始以来最低となった前回調査から3.2ポイント上昇した 品目別にみると 全ての品目において割高でも国産品を選ぶと回答した割合が前回調査から増加しており 特に 3 割高を超える価格でも国産品を選ぶ との回答の増加が目立つ 普段抵抗なく買っている輸入食品について聞いたところ 特に乳製品などの加工食品についてはいずれの品目も前回調査から低下しており 消費者の国産志向が回復する中で輸入食品への抵抗感が増している結果となった 図 6 国産食品の輸入食品に対する価格許容度の推移 平成 24(212) 年 1 月 17.2 8.1 58.6 % 17.6 15.7 25.5 15.9 平成 24(212) 年 7 月 14.5 6.9 14.3 51.2 % 15.5 32.1 16.7 平成 25(213) 年 1 月 16.5 6.9 14.6 16.4 3.5 15.2 54.4 % % 1% 2% 3% 4% 5% 6% 7% 8% 9% 1% 3 割高を超える価格でも国産品を選ぶ 3 割高までなら国産品を選ぶ 2 割高までなら国産品を選ぶ 1 割高までなら国産品を選ぶ 同等の価格なら国産品を選ぶ 国産品へのこだわりはない 図 7 品目別の国産食品の輸入食品に対する価格許容度 / 平成 25(213) 年 1 月調査 米野菜きのこ果物牛肉豚肉鶏肉魚介類 34. 8.1 71.7 % 17.9 8. 16.5 61.3 % 17.1 6.9 14.9 56.4 % 11.4 5.7 13.2 16. 46.3 % 12.7 7. 14.5 15.2 49.4 % 13.1 6.7 14. 16.4 5.2 % 13.9 6.5 14.3 16.1 5.8 % 11.6 6.1 14. 17. 48.7 % 15.2 14.4 18.9 17.5 34.6 3.3 31.8 31.5 32.8 22. 6.3 29.4 9.3 31.5 12.1 19.1 2.3 18. 17.7 18.5 % 1% 2% 3% 4% 5% 6% 7% 8% 9% 1% 3 割高を超える価格でも国産品を選ぶ 3 割高までなら国産品を選ぶ 2 割高までなら国産品を選ぶ 1 割高までなら国産品を選ぶ 同等の価格なら国産品を選ぶ 国産品へのこだわりはない 図 8 普段抵抗なく買っている輸入食品 ( 複数回答 ) 6 4 2 % 平成 24(212) 年 7 月平成 25(213) 年 1 月 5.8 48.9 49.1 44.9 45.8 45.1 41.4 42.6 加工食品 42.2 37.1 4.7 35.9 36.436.1 36.534.6 29.4 31.8 27.4 23.2 22.6 21.9 2.3 24. 19.1 18.7 13.6 15.1 1.3 11.1 4 米 野菜 きのこ 果物 牛肉 豚肉 鶏肉 魚介類 乳製品 冷凍野菜 冷凍食品 果汁飲料 めん類 菓子 酒類

4 プライベートブランド商品に関する意識 PB 商品購入ポイントは 安さ PB 商品を利用するときの基準は 価格の安さ が82.3% と突出し 低価格が最大の購入ポイントとなっていることが分かった 以下 おいしさ (47.3%) 安全性の高さ (32.2%) が続いた 一方 通常のメーカー商品を利用するときの基準は おいしさ が62.4% と最も多く 消費者は味を重視していることが分かった 以下 価格の安さ (39.1%) 安全性の高さ (39.%) が続いた 図 9 PB 商品 / 通常のメーカー商品を利用するときの基準 ( 上位 2 つ回答 ) 2 4 6 8 1 % 価格の安さおいしさ安全性の高さ国産原材料の使用環境への配慮見た目のよさ健康に良い高級感その他 14.3 19.4 7.2 4.2 6.8 15. 5.5 7.6 1.1 11. 3.5 32.2 39.1 39. 47.3 62.4 82.3 PB 商品 メーカー商品 図 1 年代別の利用するときの基準 (PB 商品 ) % 2 代 3 代 4 代 5 代 6 代 7 代 1 87. 88.5 82.9 82.3 78. 8 73.4 6 4 2 56.6 56.3 56.7 47.7 47.5 35.9 37.7 29.1 32.1 25.6 25.3 26.5 23.6 7.5 1.3 1.1 13.2 価格の安さおいしさ安全性の高さ国産原材料の使用 ( 通常のメーカー商品 ) 1 % 2 代 3 代 4 代 5 代 6 代 7 代 8 69. 7.7 67.9 65.5 6 4 2 45.2 45.7 45.8 38.4 31.2 27.3 54.5 45. 48.2 42.7 38.1 37.8 34.5 34.1 32. 28.5 16.3 17.7 9.6 12.3 価格の安さおいしさ安全性の高さ国産原材料の使用 5

4 プライベートブランド商品に関する意識 約 6 割の消費者は安価でもメーカー商品並み それ以上の品質求める すべての品目において 通常のメーカー商品と同等かそれ以上の品質で 価格が安いPB 商品 を求める消費者が約 6 割を占めた 一方で 通常のメーカー商品を下回る品質で メーカー商品より価格が安いPB 商品 を求める消費者は1 割に満たない結果となった これらは 節約のためにPB 商品を選択するが 同時にメーカー商品並み あるいはそれ以上の品質も求める消費者意識の表れとみられる 図 11 PB 商品に求める品質及び価格の水準 2.4 食肉加工品 8.2 63.2 12.3 13.9 2.4 牛乳 乳製品 8.2 64.9 12.3 12.2 2.2 水産食品 7.7 62.7 13.4 14. 漬物加工品 8.3 62.8 12.4 14. 2.9 味噌 醤油 7.8 61.2 12.7 15.4 砂糖 8.1 62.1 12.6 14.7 2.2 小麦粉 8.4 63. 12.4 14. パン 9.1 63.5 12.7 12.2 菓子 9.5 65. 12.3 1.7 2.3 油 8.2 62.3 13. 14.2 2.2 めん類 8.7 64.5 12.6 12. 2.3 冷凍食品 8.4 64. 12.9 12.4 2.3 飲料 8.9 64. 12.6 12.2 2.7 酒類 8.2 57.1 13.1 18.9 通常のメーカー商品を下回る品質だが 通常のメーカー商品より価格が安い PB 商品通常のメーカー商品と同等かそれ以上の品質で 通常のメーカー商品より価格が安い PB 商品 通常のメーカー商品と同等かそれ以上の品質で 通常のメーカー商品と価格が同等である PB 商品素材や製法等へのこだわりにより通常のメーカー商品を上回る品質で 通常のメーカー商品より価格が高い PB 商品 PB 商品は購入したくない 6

4 プライベートブランド商品に関する意識 価格差 1 割以上でPB 商品を選択する消費者が約半数 同等の品質のPB 商品と通常のメーカー商品が並べて販売されている場合に PB 商品を購入しようと考える価格水準は PB 商品が1 割以上安ければ購入する 回答が44.7% と最も多く 以下 2 割以上安ければPB 商品を購入する 26.2% 3 割以上安ければPB 商品を購入する 11.8% となった PB 商品を購入するときに 製造者 名を購入の判断材料としているかを聞いたところ 判断材料としている 回答は38.2% となった 年代別にみると 年代が高くなるにつれ判断材料としている回答割合が増える結果となっており 特に 7 歳代では約半数が判断材料としていることが分かった 図 12 PB 商品を購入しようと思う価格水準 11.8 26.2 44.7 9.5 6.6 PB 商品が 3 割以上安ければ PB 商品を購入する PB 商品が 2 割以上安ければ PB 商品を購入する PB 商品が 1 割以上安ければ PB 商品を購入する PB 商品がほぼ同じ価格でも ( ほぼ同じ価格なら ) PB 商品を購入する PB 商品が 1 割 ~3 割以上高くても PB 商品を購入する PB 商品は購入しない 1.2 図 13 PB 商品を購入時 製造者 名を購入の判断材料としているか 38.2 % 判断材料としている 判断材料としていない 61.8 % 図 14 年代別の 製造者 名を購入の判断材料としているか 2 代 25.6 74.4 3 代 4 代 5 代 6 代 7 代 33.4 37.7 39.9 44.5 47.1 66.6 62.3 6.1 55.5 52.9 判断材料としている 判断材料としていない 7

4 プライベートブランド商品に関する意識 今後のPB 商品選択は おいしさ 安全性 健康に良い PB 商品を主に購入している場所を聞いたところ 総合スーパーが55.4% と突出した PB 商品の開発強化や品揃えの拡充を積極的に進める総合スーパーが PB 商品市場拡大のけん引役となっていることを裏付ける結果となった 今後 PB 商品 通常のメーカー商品それぞれに求めることを聞き 現在利用するときの基準 (P5 図 9) の回答割合と比較したところ PB 商品では おいしさ ( 現在の基準 47.3% 今後求めること53.2%) 通常のメーカー商品では 価格の安さ ( 現在の基準 39.1% 今後求めること44.9%) を今後重視する割合が高まる傾向となった また 安全性の高さ 健康に良い はPB 商品 通常のメーカー商品いずれにおいても今後重視する割合が高まった 図 15 PB 商品を主に購入する場所 (1 つのみ回答 ) 2 4 6 % 総合スーパー 食品スーパー 26.6 55.4 総合スーパーが市場をけん引 コンビニ 生協 7.7 6.8 百貨店.3 その他 3.2 今後 PB 商品及び通常のメーカー商品に求めること ( 上位 2 つ選択 ) 図 16 今後 PB 商品 / 通常のメーカー商品に求めること ( 上位 2 つ回答 ) 2 4 6 8 1 % 価格の安さ おいしさ 安全性の高さ 44.9(39.1) 53.2 (47.3) 6.2 (62.4) 39.5 (32.2) 44.5 (39.) 76.3 (82.3) 国産原材料の使用環境への配慮見た目のよさ健康に良い 3.2 (7.2) 3.6 (4.2) 4.1 (6.8) 7.1 (15.) 12.1 (14.3) 17.6 (19.4) 8.5 (5.5) 11.5 (7.6) ( ) は図 9の 現在の利用するときの基準 の回答割合 ( ) は図 2の 現在 利用する時の基準 の回答割合 PB 商品 高級感 2. (1.1) 9.7 (11.) 通常のメーカー商品 その他 1.2 1. この冊子に使われている紙は 日本の森林を育てるために間伐材を積極的に使用しています