52 (2) 再就職後 年金受給権が発生した場合正規職員無職一般企業 無職 共済組合員 A 厚生年金 B ( 一般厚生年金 ) 退職再就職老齢厚生年金支給開始年齢 1 年金待機者登録 2 公的年金加入 3 年金決定請求 ( 一部又は全額支給停止 ) 1 退職した際は 年金の受給権発生まで期間がありま

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(2) 再就職後 年金受給権が発生した場合正規職員無職一般企業無職 共済組合員 A 厚生年金 B ( 一般厚生年金 ) 退職 再就職 老齢厚生年金支給開始年齢 1 年金待機者登録 2 公的年金加入 ( 一部又は全額支給停止 ) 3 年金決定請求 1 退職した際は 年金の受給権発生まで期間がありますの

退職後の医療保険制度共済組合の年金制度退職後の健診/宿泊施設の利用済組合貸付金/私的年金退職手当/財形貯蓄/児童手当個人型確定拠出年金22 共イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けるこ

必要書類 全員 該当者のみ 加給年金額対象者有の場合 年金請求書戸籍抄本または住民票 年金証書 ( 写 ) 請求者で年金受給している方 ( 障害 遺族給付含む ) 遺族厚生 ( 共済 ) 年金 障害厚生 ( 共済 ) 年金年金受給選択申出書 *1 等受給権を有する方雇用保険被保険者証 ( 写 )*2

表 2 イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けることができます 支給要件 a 組合員期間が1 年以上あること b 組合員期間等が25 年以上あること (P.23の表 1 参照 ) c

再任用と年金加入の関係をまとめると次のようになる ( 都道府県によって勤務形態は異なる ) 再任用の勤務形態フルタイム勤務 3/4 1/2 週の勤務時間 38 時間 45 分 29 時間 19 時間 15 分 共済年金 厚生年金 (2016 年 9 月 30 日まで ) 加入する年金 (2015 年


一元化後における退職共済年金および老齢厚生年金の在職支給停止 65 歳未満の場合の年金の支給停止計算方法 ( 低在老 ) 試算表 1 年金と賃金の合算額が 28 万を超えた場合に 年金額の支給停止 ( これを 低在老 といいます ) が行われます 年金と賃金の合算額 (c) が 28 万以下の場合は

(2) 被用者年金の一元化によって変わったこと 平成 27 年 10 月から 公務員等が加入している共済年金が 民間企業に勤務する人が加入している厚生年金に統一されました 一元化後も 納めた保険料に応じて年金を受け取るという基本的なしくみは同じですが 保険料や年金額の算定方法が変わります また 共済

年金支給開始年齢図 特別支給の ( 給料比例部分 ) 昭和 29 年 10 月 1 日生まれ以前 ~ 特別支給の退職共済年金 昭和 25 年 10 月 1 日生まれ以前 ~ 退職共済年金 経過的職域加算額 ( 旧職域部分 ) 退職等年金給付 ( 年金払い退職給付 ) 平成 27 年 9 月までの組合

第14章 国民年金 

年金・社会保険セミナー

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2909_0 概要

平成 30 年 1 月末の国民年金 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 及び福祉年金の受給者の 年金総額は 49 兆円であり 前年同月に比べて 6 千億円 (1.3%) 増加している 注. 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 受給 ( 権 ) 者の年金総額は 老齢給付及び遺族年金 ( 長期要件 ) につ

平成 30 年 2 月末の国民年金 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 及び福祉年金の受給者の 年金総額は 49 兆円であり 前年同月に比べて 7 千億円 (1.4%) 増加している 注. 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 受給 ( 権 ) 者の年金総額は 老齢給付及び遺族年金 ( 長期要件 ) につ

スライド 1

( 第 1 段階 ) 報酬比例部分はそのまま定額部分を段階的に廃止 2 年ごとに 1 歳ずつ定額部分が消える ( 女性はすべてプラス 5 年 ) 報酬比例部分 定額部分 S16 S16 S18 S20 S22 4/1 前 4/2 ~4/2 4/2 4/2 4/2 ~~~


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他の所得による制限と雇用保険受給による年金の停止 公務員として再就職し厚生年金に加入された場合は 経過的職域加算額は全額停止となり 特別 ( 本来 ) 支給の老齢厚生年金の一部または全部に制限がかかることがあります なお 民間に再就職し厚生年金に加入された場合は 経過的職域加算額は全額支給されますが

2906_0 概要

【作成中】2903_0 概要

被用者年金一元化法

2 障害厚生年金障害厚生年金は次の1~3の条件すべてに該当する方が受給できます 1 障害の原因となった病気やケガの初診日 ( 1) が 厚生年金保険の被保険者である期間にあること 2 障害の原因となった病気やケガによる障害の程度が 障害認定日 ( 2) に法令により定められている障害等級表 ( 3)

Ⅱ 厚生年金の給付の種類とその受給要件 1 特別支給の老齢厚生年金 (65 歳になるまで ) 次の要件をすべて満たしているときに 支給開始年齢から 65 歳になるまでの間 支給されます 1 支給開始年齢以上であること 2 厚生年金被保険者期間が1 年以上であること 3 受給資格期間が 25 年以上

年金・社会保険セミナー

スライド 1

Ⅱ 厚生年金の給付の種類と受給要件 1 特別支給の老齢厚生年金 (65 歳になるまで ) 次の要件を全て満たしている方に 支給開始年齢から 65 歳になるまでの間 支給されます (1) 支給開始年齢以上であること (2) 厚生年金被保険者期間が 1 年以上であること (3) 受給資格期間が 10 年

平成 28 年 9 月度実施実技試験 損保顧客資産相談業務 139

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スライド 1

年金制度について 31

しくみ2 厚生年金は基礎年金に上乗せ 厚生年金保険が適用されている事業所に勤めるサラリーマン等は 国民年金と厚生年金保険の2つの年金制度に加入することになります 厚生年金保険から支給される年金は 加入期間とその間の平均収入に応じて計算される報酬比例の年金となっていて 次のように基礎年金に上乗せするか

介護保険・高齢者福祉ガイドブック

年金・社会保険セミナー

Microsoft Word - (差替)170620_【総務部_厚生課_櫻井望恵】論文原稿

平成 27 年 10 月から全国市町村職員共済組合連合会 ( 以下 市町村連合会 1 ) が年金の決定 支払いを行います ~ 各種届出等の手続き及び各種相談は 今までどおり共済組合で行います ~ 平成 24 年 8 月 22 日に公布された 被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部

はじめに 定年 は人生における大きな節目です 仕事をする 働く という観点からすれば ひとつの大きな目標 ( ゴール ) であり 定年前と定年後では そのライフスタイルも大きく変わってくることでしょう また 昨今の労働力人口の減少からも 国による 働き方改革 の実現に向けては 高齢者の就業促進も大き

Microsoft Word - T2-06-1_紙上Live_老齢(1)_①支給要件(9分)_

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介護保険・高齢者福祉ガイドブック

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高齢者福祉

強制加入被保険者(法7) ケース1

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国民年金

点及び 認定された日以降の年間の見込みの収入額のことをいいます ( 給与所得等の収入がある場合 月額 108,333 円以下 雇用保険等の受給者の場合 日額 3,611 円以下であること ) また 被扶養者の年間収入には 雇用保険の失業等給付 公的年金 健康保険の傷病手当金や出産手当金も含まれます

公的年金制度のしくみ

(4) 厚生年金給付の種類と概要 項目特別支給の (65 歳まで ) 給付内容 要件 次の要件をすべて満たしているときに 支給開始年齢から65 歳にあるまでの間 受給できます 1 支給開始年齢以上であること 2 厚生年金被保険者期間が1 年以上であること 3 受給資格期間が10 年以上であること 用

新規裁定当該期間 ( 月又は年度 ) 中に新たに裁定され 年金受給権を得た者が対象であり 年金額については裁定された時点で決定された年金額 ( 年額 ) となっている なお 特別支給の老齢厚生年金の受給権者が65 歳に到達した以降 老齢基礎年金及び老齢厚生年金 ( 本来支給もしくは繰下げ支給 ) を

障害厚生年金 厚生年金に加入している間に初診日 ( 障害のもととなった病気やけがで初めて医者にかかった日 ) がある病気やけがによって 65 歳になるまでの間に 厚生年金保険法で定める障害の状態になったときに 受給要件を満たしていれば支給される年金です なお 障害厚生年金に該当する状態よりも軽い障害

ったと判断します なお 一時的に認定基準月額以上の収入がある月があっても 認定基準年額を超えるまでの間は認定できます また 勤務した月の給与が翌月以降に支払われる場合でも 原則 勤務月の収入として取扱います 継続して認定できる事例 認定基準月額未満であるので 継続して認定できます 認定基準月額以上の

現在公的年金を受けている方は その年金証書 ( 請求者及び配偶者 請求者名義の預金通帳 戸籍謄本 ( 受給権発生年月日以降のもの ) 請求者の住民票コードが記載されているもの ( お持ちの場合のみ ) 障害基礎年金 受給要件 障害基礎年金は 次の要件を満たしている方の障害 ( 初診日から1 年 6か

1

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例 言 厚生年金保険被保険者厚生年金保険被保険者については 平成 27 年 10 月 1 日から被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律が施行されたことに伴い 厚生年金保険法第 2 条の5の規定に基づき 以下のように分類している 1 第 1 号厚生年金被保険者第 2

171030_h1-4_A4

[ 組合員期間等の特例 ] 組合員期間等については 年齢 職種などにより 過去の制度からの経過措置が設けられており 被用者年金制度の加入期間 ( 各共済組合の組合員期間など ) については 生年月日に応じて次表の年数以上であれば 組合員期間等が 25 年以上とみなされます 生 年 月 日 組合員期間

障害基礎年金 障害厚生年金 労災補償年金の属性別受給内容 以下の表に 個人事業主 法人経営者 個人事業の労働者 法人会社の労働者別に障害基礎年金 障害厚生年金 障害補償年金を受給できるか できないかを一覧表にしてみました 国民年金厚生年金労災 障害基礎年金障害厚生年金障害補償年金 1 個人事業主 2

はじめに 定年 は人生における大きな節目です 仕事をする 働く という観点からすれば ひとつの大きな目標 ( ゴール ) であり 定年前と定年後では そのライフスタイルも大きく変わってくることでしょう また 昨今の労働力人口の減少からも 国による 働き方改革 の実現に向けては 高齢者の就業促進も大き

1 被用者年金制度一元化以降における公務員年金制度の現状 ⑴ 被用者年金制度の一元化 ( 平成 27 年 10 月 1 日施行 ) 平成 24 年 8 月に成立し 同月に公布された 被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律 により 平成 27 年 10 月より共済年金

第 2 節強制被保険者 1 第 1 号被保険者頻出 択 ( 法 7 条 1 項 1 号 ) 資格要件 日本国内に住所を有する20 歳以上 60 歳未満の者 ( 第 2 号 第 3 号被保険者に該当する者を除く ) 例 ) 自営業者 農漁業従事者 無業者など 適用除外 被用者年金各法に基づく老齢又は退

8-1 雇用保険 雇用保険の適用基準 1 31 日以上引き続き雇用されることが見込まれること 31 日以上雇用が継続しないことが明確である場合を除き この要件に該当することとなります このため 例えば 次の場合には 雇用契約期間が31 日未満であっても 原則として 31 日以上の雇用が見込まれるもの

<ワンストップサービスの実現 ( 公的年金給付総合情報連携システム )> 一元化後に始まる厚生年金業務の実施形態のこと 4つの実施機関が保有する被保険者の情報を 日本年金機構の管理システムを通じて互いにやりとりできるようにする また 厚生年金の相談 請求 届出等を全ての窓口 または一度の手続きで済ま

年金は 万が一のとき もしっかりサポートします! 一般的に 年金 と言いますと 老後の生活を支える 老齢年金 をイメージしますが それだけではありません! 年金には万が一のときに 障害厚生年金 や 遺族厚生年金 が支給される場合があります 障害厚生年金 病気やけがで障害の状態になったときは 厚生年金

<4D F736F F D AD97DF88C DC58F4994C52E646F63>

目 次 1 平成 30 年度の年金額について 問 1 今年度は年金額の改定はないのですか 1 問 2 年金が下がっているのですが なぜですか 1 問 3 マクロ経済スライドとは どういうものですか 3 問 4 マクロ経済スライドによる年金額調整とは どういうものですか また 平成 30 年度の年金額

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2 厚年と国年の加入期間がある人 昭和 36 年 3 月以前 20 歳未満および 60 歳以後の厚年の被保険者期間 昭和 36 年 3 月以前の厚年期間のみの人 坑内員 船員 ( 第 3 種被保険者 ) の場合 昭和 61 年 3 月までの旧船員保険の

年金・社会保険セミナー

老齢基礎年金 老齢基礎年金を受けられる方 老齢基礎年金は 原則として受給資格期間が 25 年 (300 ヵ月 ) 以上ある方が 65 歳になったときから受けられます 受給資格を満たしているときは 本人の希望により 60 歳から 70 歳までの間で年金を受け始める年齢を変更することができます (17

<4D F736F F D208DA1944E348C8E95AA82A982E782CC944E8BE08A7A82C982C282A282C FA967B944E8BE08B408D5C816A2E646F6378>

平成25年4月から9月までの年金額は

3 老齢厚生年金に係る年金額誤りの概要について 平成 16 年 8 月 6 日公表 概要 老齢厚生年金の受給権発生月に厚生年金保険の資格喪失及び同日付の資格取得があった場合でかつ当該日に賞与が支給された場合の年金額計算のプログラム誤り ( 社会保険業務センターの指示誤り ) のため 未払い 過払いが

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特定退職被保険者制度のご案内

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31 Vol.105 わかりいただけたと思います では 地方公務員の皆さんが老後に受け取る年金はどのようなものでしょうか 図2 をご覧ください 共済年金制度から 退職共済年金 国民年金制度から 老齢基礎年金 と 二つの年金がそれぞれ共済組合と日本年金機構から支給されます 退職共済年金は 共済年金を含

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の対象外となります ( 年金には, 厚生年金部分と年金払い退職給付部分があり, この 場合, 厚生年金部分のみに養育特例が適用されます ) 2

定年以外の退職者の手続き

第 7 章 年金 福祉 1 年金 日本の公的年金制度は, 予測できない将来へ備えるため, 社会全体で支える仕組みを基本としたものです 世代を超えて社会全体で支え合うことで給付を実現し, 生涯を通じた保障を実現するために必要です 働いている世代が支払った保険料を高齢者などの年金給付に充てるという方式で

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1 どこに相談すればよいのでしょう?

(2) 国民年金の保険料 国民年金の第 1 号被保険者および任意加入者は, 保険料を納めなければなりません また, より高い老齢給付を望む第 1 号被保険者 任意加入者は, 希望により付加保険料を納めることができます 定額保険料月額 16,490 円 ( 平成 29 年度 ) 付加保険料月額 400

(2) 国民年金の保険料 国民年金の第 1 号被保険者および任意加入者は, 保険料を納めなければなりません また, より高い老齢給付を望む第 1 号被保険者 任意加入者は, 希望により付加保険料を納めることができます 定額保険料月額 15,250 円 ( 平成 26 年度 ) 付加保険料月額 400

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年金額の改定について 公的年金制度は平成 16 年の法改正により永久に年金財政を均衡させる従来の仕組みから おおむね ( 100 ) 年間で年金財政を均衡させる仕組みへと変わった この年金財政を均衡させる期間を 財政均衡期間 という これにより 政府は少なくとも ( 5 ) 年ごとに財政の検証をおこ

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自分にあった健康保険を見つけよう! それぞれの健康保険の特徴を踏まえ 自分にあった健康保険を選ぶようにしましょう! 今までの収入 扶養家族の有無によって どの健康保険に加入するとメリットがあるか 参考にしてください 健康保険の被保険者資格を喪失 再就職しない 再就職する 就職先の健康保険に加入できな

源泉徴収税額について 年金課年金給付担当 平成 28 年分公的年金等の源泉徴収票 をお送りしました 平成 28 年中に年金を受給された方に 平成 28 年分公的年金等の源泉徴収票 を 平成 29 年 1 月 12 日 ( 木 ) にお送りしました 今回下記のように様式が改正されております 裏面に記載

退職後の健康保険の任意継続ってなに?

Transcription:

職後の医療保険制度共済組合の年金制度退職後の健診/宿泊施設の利用共済組合貸付金/私的年金退職手当/財形貯蓄15 退職後のよくあるケース (1) 定年退職 その後無職の場合正規職員 共済組合員 無職 定年退職老齢厚生年金受給開始年齢 1 年金待機者登録 3 年金決定請求 1 退職した際は 年金の受給権発生まで期間がありますので 年金待機者登録を行います ( 年金待機者登録 ) P 40 参照 2 60 歳になるまでは 公的年金に加入することが法的に定められているので 60 歳未満の被扶養配偶者 ( 公的年金加入手続 ) P 36 参照 2 被扶養配偶者 (60 歳未満 ) は公的年金加入退がいる方は 被扶養配偶者の公的年金加入手続が必要です 3 の受給開始年齢に到達すると 年金受給権が発生するので 年金請求手続を行います < ポイント > 昭和 36 年 4 月 1 日生以前の方は 64 歳までに特別支給の老齢厚生年金に関する請求書を 昭和 36 年 4 月 2 日生以後の方は 65 歳で老齢厚生年金の請求書を提出します なお 65 歳になると 日本年金機構から ( 老齢基礎年金 ) 公立学校共済組合から年金払い退職給付が受給できます 請求書は 受給開始年齢の 2~3 ヵ月前に最後に加入した厚生年金の実施機関から送付されます 上記の場合は 共済組合本部から送付となります ( 特別支給の老齢厚生年金 ) 児童手当51

52 (2) 再就職後 年金受給権が発生した場合正規職員無職一般企業 無職 共済組合員 A 厚生年金 B ( 一般厚生年金 ) 退職再就職老齢厚生年金支給開始年齢 1 年金待機者登録 2 公的年金加入 3 年金決定請求 ( 一部又は全額支給停止 ) 1 退職した際は 年金の受給権発生まで期間がありますので 年金待機者登録を行います ( 年金待機者登録 ) 2 60 歳になるまでは 公的年金に加入することが法的に定められているので 何らかの公的年金に加入する手続を行います なお 60 歳未満の被扶養配偶者がいる方は 被扶養配偶者の公的年金加入手続も行います 3 の受給開始年齢に到達すると 年金受給権が発生するので 年金請求手続を行います < ポイント 1 > 地共済 一般厚生年金被保険者期間 ( A + B ) の請求書が 受給開始年齢の 2~3 ヵ月前に日本年金機構 ( 最後に加入していた厚生年金の実施機関 ) から送付されます 昭和 36 年 4 月 1 日生以前の方は 64 歳までに受給権が発生するので特別支給の老齢厚生年金の請求書を 昭和 36 年 4 月 2 日生以後の方は 65 歳で受給権が発生するので老齢厚生年金の請求書を提出します なお 65 歳になると 日本年金機構からすべての期間の ( 老齢基礎年金 ) と 公立学校共済組合から年金払い退職給付が受給できます ( 公的年金加入手続 ) P36 参照 ( 特別支給の老齢厚生年金 )

職後の医療保険制度共済組合の年金制度退職後の健診/宿泊施設の利用共済組合貸付金/私的年金退職手当/財形貯蓄< ポイント 2 > 年金受給権者が 再就職等により厚生年金に加入した場合 平成 27 年 10 月 1 日に法改正により 年金が一部又は全額支給停止する可能性があります 支給停止要件は 年齢によって変わります ( ただし 収入 1 が 47 万円 2 を超過するか もしくは年金月額 3 が 28 万円 2 を超過する場合は除く ) なお 経過的職域加算額 ( 旧職域年金 ) は 一般 私学共済厚年被保険者は支給されますが 地共済 国共済厚年被保険者は支給停止となります ( 年金受給権者の再就職 ) P35 参照退 65 歳未満の年金受給者が再就職 ( 再任用 ) する場合 {( 収入 1 + 年金月額 3) - 28 万円 } 1/2 = 支給停止月額 65 歳以上の年金受給者が再就職 ( 再任用 ) する場合 {( 収入 1 + 年金月額 3) - 47 万円 } 1/2 = 支給停止月額 1 収入 = 標準報酬月額 +( 過去 1 年間のボーナスの 1/12) です 2 47 万円 28 万円は平成 28 年度基準停止額です 3 年金月額は 厚生年金部分のことで 経過的職域加算額及び加給年金額を除きます ( 例 ) 昭和 31 年 4 月 10 日生の者が 平成 29 年 10 月 1 日から一般企業に再就職 ( 厚生年金に加入 ) し 平成 30 年 4 月で年金の受給権が発生した場合年金月額 =14 万円 ( 経過的職域加算 =2 万円 厚生年金部分 =12 万円 ) 標準報酬月額 =32 万円過去 1 年間のボーナス ( 平成 29 年 12 月の期末手当等 24 万円 ) の 1/12=2 万円 {(32 万円 +2 万円 )+12 万円 -28 万円 } 1/2=9 万円 ( 支給停止月額 ) よって この場合は 5 万円 4( 経過的職域加算額含む ) が年金として支給されます 4 支給停止月額は 標準報酬月額及び過去 1 年間のボーナスの変動により変わりますので 支給する年金額も変わる可能性があります 児童手当53

54 (3) 早期で退職 再度共済組合員となった後 無職の場合正規職員無職臨時的任用講師無職 共済組合員 C 厚生年金 D ( 一般厚生年金 ) 共済組合員 E 退職臨時的任用 13 月目退職 60 歳老齢厚生年金支給開始年齢 1 年金待機者登録 2 公的年金加入 3 共済組合加入 4 年金待機者登録 5 公的年金加入 2か月以上期間が引続く場合 厚生年金に加入 1 退職した際は 年金の受給権発生まで期間がありますので 年金待機者登録を行います ( 年金待機者登録 ) 2 60 歳になるまでは 公的年金に加入することが法的に定められているので 何らかの公的年金に加入す ( 公的年金加入手続 ) P36 参照る手続を行います なお 60 歳未満の被扶養配偶者がいる方は 被扶養配偶者の公的年金加入手続も行います 3 フルタイム勤務した日が 18 日以上ある月が引き続いて 12 月を超え 13 月目以降も同様の勤務形態であり かつ 1 月以上任用が引き続く職員は 共済組合に加入 ( 資格取得 ) となります 4 1 と同様の手続を行います 5 2 と同様の手続を行います 6 の受給開始年齢に到達すると 年金受給権が発生するので 年金請求手続を行います < ポイント > 一般 地共済厚生年金被保険者期間 ( C + D + E ) ともに 受給開始年齢の 2~3 ヵ月前に公立学校共済組合 ( 最後に加入していた厚生年金の実施機関 ) から請求書が送付されます 昭和 36 年 4 月 1 日生以前の方は 64 歳までに特別支給の老齢厚生年金に関する請求書を 昭和 36 年 4 月 2 日生以後の方は 65 歳で老齢厚生年金の請求書を提出します なお 65 歳になると 日本年金機構から全ての期間の ( 老齢基礎年金 ) と 公立学校共済組合から年金払い退職給付が受給できます 6 年金決定請求 ( 特別支給の老齢厚生年金 )

職後の医療保険制度共済組合の年金制度退職後の健診/宿泊施設の利用共済組合貸付金/私的年金退職手当/財形貯蓄(4) 障害給付の受給権を有する場合正規職員無職 特別支給の初診日障害認定日障害 2 級に認定障害厚生年金決定退職 60 歳老齢厚生年金受給開始年齢 65 歳 1 年金請求 ( 障害 ) 共済組合員 ( 第 3 号厚生年金 ) 2 追加書類の提出 3 年金待機者登録 4 公的年金加入 5 年金決定請求及び年金受給選択 特別支給の老齢厚生年金の障害者特例 老齢厚生年金老齢基礎年金 6 年金受給選択 障害厚生年金 障害基礎年金 1 障害厚生年金の請求を行います ( 障害厚生年金 ) P29 参照 2 障害等級 2 級に認定されたので 追加書類を提出します 3 退職した際は 年金の受給権発生まで期間がありますので 年金待機者登録を行います ( 年金待機者登録 ) 4 60 歳になるまでは 公的年金に加入することが法的に定められているので 何らかの公的年金に加入する手続を行います なお 60 歳未満の被扶養配偶者がいる方は 被扶養配偶者の公的年金加入手続も行います 5 特別支給の老齢厚生年金の受給開始年齢に到達すると 年金受給権が発生するので 年金請求手続を行います その際に 障害厚生年金及び障害基礎年金 もしくは 特別支給の老齢厚生年金の障害者特例の多額の方を選択し 受給します 6 障害厚生年金及び障害基礎年金 老齢厚生年金及び老齢基礎年金 もしくは 老齢厚生年金及び障害基礎年金のいずれか金額の高いものを選択し 受給します <ポイント> 在職中の場合も 障害厚生 ( 共済 ) 年金が支給されます ただし 共済組合に加入している者については 厚生年金部分のみの支給となります なお 65 歳になると 上記年金以外に公立学校共済組合から年金払い退職給付が受給できます 障害厚生年金 障害基礎年金退( 公的年金加入手続 ) P36 参照 P24 43 参照 ( 障害者特例 ) P25 参照 ( 老齢厚生年金 ) P23 43 参照 児童手当55

56 (5) 遺族給付の受給権を有する場合正規職員 無職 共済組合員 ( 第 3 号厚生年金 ) 配偶者死亡定年退職老齢厚生年金受給開始年齢 65 歳 2 年金待機者登録 3 年金決定請求及び年金受給選択 4 老齢厚生年金を優先する 遺族厚生年金 遺族厚生年金 1 遺族厚生年金 請求 1 死亡した配偶者が厚生年金に加入していた場合で 遺族に該当するときは 遺族厚生年金の手続を行いま ( 遺族 ) P31 参照す ( 遺族厚生年金 ) P31 参照 2 退職した際は 年金の受給権発生まで期間がありますので 年金待機者登録を行います ( 年金待機者登録 ) 3 特別支給の老齢厚生年金の受給開始年齢に到達すると 年金受給権が発生するので 年金請求手続を行います その際に 遺族厚生年金 もしくは 特別支給の老齢厚生年金の多額の方を選択し 受給します 4 65 歳からは 老齢厚生年金を受給します ただし 遺族厚生年金が老齢厚生年金の年金額を上回っている場合は 差額を遺族厚生年金として受給します <ポイント> 遺族厚生年金の受給権者が夫 ( 父母 ) の場合 55 歳以上であることが要件で 60 歳までは支給停止となります ただし 遺族基礎年金を受給している場合は 遺族厚生年金も併せて受給できます なお 65 歳になると 上記年金以外に公立学校共済組合から 年金払い退職給付が受給できます P24 43 参照