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様式 Ⅰ 平成 28 年度オリンピック パラリンピック教育推進校 事業実施報告書 学校名 井手町立泉ヶ丘中学校 全校児童 生徒数 154 名 テーマ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ 当てはまるもに 複数可 Ⅰ スポーツへの誘い自己肯定感の醸成 Ⅱ 障害者や高齢者への理解共生社会の形成 Ⅲ スポーツへの関心や競技

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

21利府高

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「標準的な研修プログラム《

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人間科学部専攻科目 スポーツ行政学 の一部において オリンピックに関する講義を行った 我が国の体育 スポーツ行政の仕組みとスポーツ振興施策について スポーツ基本法 や スポーツ基本計画 等をもとに理解を深めるとともに 国民のスポーツ実施状況やスポーツ施設の現状等についてスポーツ行政の在り方について理

2020 年東京オリンピック パラリンピック競技大会における大学連携 2015 年度活動実施報告書 大学名 東海学園大学 番号 1 活動名 [ 講義 ] 専門科目 体育史 におけるオリンピック関連授業 活動概要 専門科目 体育史 の一部において オリンピックの歴史的変遷やオリンピックに関連する内容を

施策1

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Microsoft Word - 基本方針案ver.3.33

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

単元構造図の簡素化とその活用 ~ 九州体育 保健体育ネットワーク研究会 2016 ファイナル in 福岡 ~ 佐賀県伊万里市立伊万里中学校教頭福井宏和 1 はじめに伊万里市立伊万里中学校は, 平成 20 年度から平成 22 年度までの3 年間, 文部科学省 国立教育政策研究所 学力の把握に関する研究

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

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3-2 学びの機会 グループワークやプレゼンテーション ディスカッションを取り入れた授業が 8 年間で大きく増加 この8 年間で グループワークなどの協同作業をする授業 ( よく+ある程度あった ) と回答した比率は18.1ポイント プレゼンテーションの機会を取り入れた授業 ( 同 ) は 16.0

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

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市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

生徒指導の役割連携_四.indd

2019 年度 コース履修の手引 教職コース 司書教諭コース 学芸員コース

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

(2) 熟練技能者等の派遣による若年技能者等に対する実技指導ものづくりマイスター対象職種以外の職種で企業等から実技指導の要請を受けた場合 熟練技能者等を派遣し実施します (3) 学校単位の製作実演のイベント熟練技能者等を小中学校 訓練施設等へ派遣し 製作実演 ものづくり体験等を行う ものづくり体験教

平成 30 年度全国学力 学習状況調査の結果について ( 速報 ) 1. 調査の概要 実施日平成 30 年 4 月 17 日 ( 火 ) 調査内容 1 教科に関する調査 ( 国語 A 国語 B 算数 数学 A 算数 数学 B 理科 (3 年に 1 回 )) A 問題 : 主として知識に関する問題 B

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

中央区における学校評価  基本的な考え方

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商業科 ( 情報類型 ) で学習する商業科目 学年 単位 科目名 ( 単位数 ) 1 11 ビジネス基礎 (2) 簿記(3) 情報処理(3) ビジネス情報(2) 長商デパート(1) 財務会計 Ⅰ(2) 原価計算(2) ビジネス情報(2) マーケティング(2) 9 2 長商デパート (1) 3 プログ

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

[ 中学校男子 ] 1 運動やスポーツをすることが好き 中学校を卒業した後 自主的に運動やスポーツをする時間を持ちたい 自分の体力 運動能力に自信がある 部活動やスポーツクラブに所属している 3 運動やスポーツは大切 [ 中学校女子

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オリンピック パラリンピック東京大会におけるホストシティ タウン構想に係る自治体における国際交流の取組についてのアンケート 1. 調査概要配布先 : 都道府県 市区町村時期 : 平成 26 年 9 月 30 日 ~10 月 30 日 ( 年内にとりまとめ ) 調査趣旨 : 2020 年オリンピック

必要性 学習指導要領の改訂により総則において情報モラルを身に付けるよう指導することを明示 背 景 ひぼう インターネット上での誹謗中傷やいじめ, 犯罪や違法 有害情報などの問題が発生している現状 情報社会に積極的に参画する態度を育てることは今後ますます重要 目 情報モラル教育とは 標 情報手段をいか

01

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

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3 学校の部活動部活動についてについてお聞きします 問 7: あなたは 学校の部活動に参加していますか 学校の部活動に参加していますか 部活動部活動に参加している人は 所属している部活動の名前も記入してください 1. 運動部活動に参加 ( 問 8へ ) 2. 文化部活動に参加 ( 問 9へ ) 3.

(3) 将来の夢や目標を持っていますか 平成 29 年度 平成 28 年度 平成

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教育調査 ( 教職員用 ) 1 教育計画の作成にあたって 教職員でよく話し合っていますか 度数 相対度数 (%) 累積度数累積相対度数 (%) はい どちらかといえばはい どちらかといえばいいえ いいえ 0

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(2) 学習指導要領の領域別の平均正答率 1 小学校国語 A (%) 学習指導要領の領域 領 域 話すこと 聞くこと 66.6(69.2) 77.0(79.2) 書くこと 61.8(60.6) 69.3(72.8) 読むこと 69.9(70.2) 77.4(78.5) 伝統的な言語文化等 78.3(

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問 3 問 1 で複数種目を回答した場合 指導形態について該当するものを選んでください ( 問 1 で複数種目回答していない場合は回答不要 ) 1 学校が選択した複数種目をすべての生徒に履修させている 2 学校が提示した複数種目から生徒が選択して履修できるようにしている 3 その他 ( 具体的な指導

~この方法で政策形成能力のレベルアップが図れます~

調査結果の概要

講座番号講座名定員日付教員研修受講人数 6507 はじめての情報化推進担当者 ~ 学校間総合ネットの提供サービスを知る~ /6/ 生徒の理解度をアップさせる教材作成入門 G1 ~Flash を利用した教材作成の基礎 ~ /6/ 表計算

総合的な探究の時間 は 何を 何のために学ぶ学習なのか? 総合的な探究の時間 は与えられたテーマから みなさんが自分で 課題 を見つけて調べる学習です 総合的な探究の時間 ( 総合的な学習の時間 ) には教科書がありません だから 自分で調べるべき課題を設定し 自分の力で探究学習 ( 調べ学習 )

1 単位対象学年 組 区分 1 年 必修 奥村秀章 黒尾卓宏 晝間久美 保健体育 保健 我が国の健康水準 健康であるための成立要因や条件について理解させ 飲酒や喫煙等の生活習慣について考える 薬物乱用 感染症 エイズの予防対策の重要性について認識させる ストレス社会への対処の仕方や身

する・みる・ささえるの スポーツ文化

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4 ルート選定の基本的な考え方について ( 原則 ) 日本全国 47 都道府県を回り 出来るだけ多くの人々が見に行くことができるルート 安全かつ確実に聖火リレーが実施できる場所 ( その上で ) 地域が国内外に誇る場所や地域の新たな一面を気づかせる場所 聖火が通ることによって人々に新たな希望をもたら

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高等学校第 2 学年保健体育科学習指導案 日時 : 平成 25 年 月 日 ( ) 第 校時対象 : 東京都立 高等学校第 2 学年 組男子 名 1 単元名 体つくり運動 2 単元の目標 (1) 次の運動をとおして 体を動かす楽しさや心地よさを味わい 健康の保持増進や体力の向上を図り 目的に適した運


(4) ものごとを最後までやり遂げて, うれしかったことがありますか (5) 難しいことでも, 失敗を恐れないで挑戦していますか

八戸高専だより第148号

福祉科の指導法 単位数履修方法配当年次 4 R 2 年以上 科目コード EC3704 担当教員佐藤暢芳 ( 上 ) 赤塚俊治 ( 下 ) 2017 年 11 月 20 日までに履修登録し,2019 年 3 月までに単位修得してください 2014 年度までの入学者が履修登録可能です 科目の内容 福祉科

岐阜県手話言語の普及及び障害の特性に応じた意思疎通手段の利用の促進に関 する条例 目次前文第一章総則 ( 第一条 - 第八条 ) 第二章基本的施策の推進 ( 第九条 - 第十六条 ) 附則 ( 前文 ) 手話が言語であることは 障害者の権利に関する条約において世界的に認められており わが国においても

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平成25~27年度間

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

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性別 女性 48% 男性 52% 男性 女性 年齢 29 歳 5% 30 歳以上 16% 20 歳未満 21 歳 1% 1% 22 歳 7% 23 歳 10% 20 歳未満 21 歳 22 歳 23 歳 28 歳 8% 24 歳 14% 24 歳 25 歳 26 歳 27 歳 27 歳 12% 26

北九州市学力向上ステップアップ事業第Ⅱ期推進指定校 実施計画

Microsoft Word - 【活動報告表紙第3号】

受付番号 宮城県小牛田農林高等学校長殿 平成 年 月 日 志願する課程, 学科, コース 部 : 全日制課程農業技術科農業科学コース 次の 1,2 のうち, 満たしている条件の にチェックをすること 2 の場合 (1)~(3) のいずれか 1 1~3 年生の全教科の評定平均値が4.0 以上の者 2

看護部 : 教育理念 目標 目的 理念 看護部理念に基づき組織の中での自分の位置づけを明らかにし 主体的によりよい看護実践ができる看護職員を育成する 目標 看護職員の個々の学習ニーズを尊重し 専門職業人として成長 発達を支援するための教育環境を提供する 目的 1 看護専門職として 質の高いケアを提供

な取組 日本や東京の文化 歴史を学び 日本人としての自覚と誇りを涵養主な取組 東京都国際交流委員会 * を再構築し 外国人への生活サポートを推進主な取 様々な広報媒体の活用などによる障害者への理解促進主2020 年に向けた取組の方向性 1 オリンピック パラリンピック教育を推進するとともに 多様性を

(2) 計画学習課題 学習内容 時間 連立方程式とその解 二元一次方程式とその解の意味 2 連立方程式とその解の意味 ( 本時 1/2) 連立方程式の解き方 文字の消去の意味 加減法による連立方程式の解き方 5 代入法による連立方程式の解き方 連立方程式の利用 問題を解決するために 2つの文字を使っ

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5 児童生徒質問紙調査 (~P23) (1) 運動に対する意識等 [ 小学校男子 ] 1 運動やスポーツを [ 小学校女子 ] することが好き 1 運動やスポーツをすることが好き H30 全国 H30 北海道 6 放課後や学校が休みの日に 運動部や地域のスポーツクラブ以外で運動やスポーツをすることが

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案3                            ⑤なかまの誘い方(小学校低学年)

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平成27年度公立小・中学校における教育課程の編成実施状況調査結果について

令和元年度 大田区立馬込中学校 部活動 年間活動計画

性別 女性 48% 男性 52% 男性 女性 年齢 29 歳 5% 30 歳以上 16% 20 歳未満 21 歳 1% 1% 22 歳 7% 23 歳 10% 20 歳未満 21 歳 22 歳 23 歳 24 歳 28 歳 8% 24 歳 14% 25 歳 26 歳 27 歳 27 歳 12% 26

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ICTを軸にした小中連携

2 調査結果 (1) 教科に関する調査結果 全体の平均正答率では, 小 5, 中 2の全ての教科で 全国的期待値 ( 参考値 ) ( 以下 全国値 という ) との5ポイント以上の有意差は見られなかった 基礎 基本 については,5ポイント以上の有意差は見られなかったものの, 小 5 中 2ともに,

3 第 3 学年及び第 4 学年の評価規準 集団活動や生活への関心 意欲態度 集団の一員としての思考 判断 実践 学級の生活上の問題に関心 楽しい学級をつくるために を持ち 他の児童と協力して意 話し合い 自己の役割や集団と 欲的に集団活動に取り組もう してよりよい方法について考 としている え 判

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Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

筝で社会に貢献しよう !

今年度の校内研究について.HP

小学生の英語学習に関する調査

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

目 次 1 設置の目的 1 2 設置の基本的枠組み (1) 課程 (2) 学科 (3) 入学定員 (4) 設置予定 3 教育理念 育てたい人物像 (1) 教育理念 (2) 育てたい人物像 4 教育課程について (1) スポーツマネジメント科教育課程編成の基本方針 2 (2) 教育課程表 4 5 その

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4 展開計画 ( 全 5 時間 ) 時テーマ ねらい活動 内容使用教材 1 タンザニアを知ろう! No.1 アフリカの途上国 タンザニア という国について知る 興味を持ち どんな文化なのかどんな生活をしているのかを自ら調べようとする タンザニアについての基本的な情報を聞く ワークシートパワーポイント

Transcription:

オリンピック パラリンピック ムーブメント推進校実施報告書 都道府県 宮城県 学校名 宮城県柴田高等学校 テーマ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ 実践研究タイトル 修学旅行を活用したオリンピック パラリンピックの知識の習得と, スポーツの振興 発展に寄与する人材の育成 実施学年 部 講座等 第 1 学年体育科 ( 男子 29 名 女子 10 名 ) 第 2 学年体育科 ( 男子 25 名 女子 11 名 ) 第 1 2 学年普通科 ( 男子 164 名 女子 153 名 ) 目的 ねらい 修学旅行を利用して世界的なスポーツの祭典であるオリンピック パラリンピックに関する知識を身につけるとともに事前や事後の研修をとおしてスポーツの精神や意義を学び, スポーツの振興 発展に寄与できる人材の育成を図る 種類 ( 当てはまるものに ) 各教科( スポーツ総合演習 ) 道徳 外国語活動 総合的な学習の時間 特別活動 教科以外での取組( ) 実践内容等 実践内容 Ⅰ 東京への修学旅行をとおして, オリンピアンによるスポーツ講演会とオリンピック関連施設の見学によるオリンピックの意識の醸成 (1) オリンピアンによるスポーツ講演会目的 : オリンピアンである大林素子氏から, 目標 ( 夢 ) 実現に向けて努力をした話やオリンピックの素晴らしさを聞くことにより, グローバルな見識を持つ人材の育成を図るとともにオリンピックに関する知識を身につけることにより, スポーツ精神やスポーツの意義をとおして, スポーツの振興 発展に寄与できる人材を育成する 講師 : スポーツコメンテーター大林素子氏 ( 元バレーボール日本代表選手 ) 演題 : マイ ドリーム ~ 夢をあきらめない~ 日時 : 平成 27 年 12 月 3 日 ( 木 )19:00~20:30 会場 : 国立オリンピック記念青少年総合センターセンター棟 5 階 511 研修室スポーツ講演会において, 上記の内容を行いました

< 大林素子氏からのスポーツ講演会の様子 > (2) スポーツ強化関連施設の研修修学旅行中に, トップアスリートのトレーニング施設を見学し, 最先端の施設や器具を体験しスポーツ強化関連施設の充実を実際に見ることができました また, 専属の管理栄養士の先生から栄養講習も受けることができ実のある研修となりました <スポーツ強化関連施設での様子 > 実践内容 Ⅱ オリンピック関連 DVDを視聴することによりオリンピック精神の知識定着を図る (1) 近代オリンピックの創始者ある, ピエール ド クーベルタン生誕 150 周年記念改訂版 のD VDを視聴しクーベルタン氏のスポーツへの思いとオリンピックの価値である, 世界の平和 卓越 友情 敬意 尊重, そして, バランスのとれた 知 徳 体 についても理解しました また, スポーツの価値についても, 更なる人間の高みを目指し努力する姿勢を学びました (2) 日本のスポーツの父と呼ばれる, 嘉納治五郎氏の 嘉納治五郎 ~スポーツを通した人間教育 を視聴し嘉納治五郎氏のスポーツは人間教育の場であるという考え方から, 精力善用 心と体を最も効率的に使うことや, 自他共栄 他者への尊敬の心を持ち自分だけではなく他者と共に栄える世の中を作ること等を理解しました

実践内容 Ⅲ オリンピック パラリンピックに関して書籍やパソコン等で調べ学習による知識習得に励み, それを展示発表や校内放送による発表を行い, 学校全体への醸成を行いました (1) 2 年生体育科 (36 名 ) が9グループごとに分かれ調べ学習を行いオリ パラの理解を深めました < 内容 > 1 オリンピックの歴史 2 オリンピック採用種目の謎 3 アンチドーピングについて 4 オリンピックで起きた事件 5 パラリンピックの賞金について 6 開催国に与える影響 7 エンブレムについて 8 パラリンピックの歴史について 9 パラリンピックを支える人たち < 発表用模造紙の準備の様子 > (2) 上記の項目について,1 年生体育科に対して発表会を行いオリ パラ知識の共有を図りまし た また, 修学旅行で体験してきた大林素子氏のスポーツ講演会やスポーツ強化関連施設の 感想も代表者が発表し内容の共有を図ることもできました < 発表会での様子 >

(3) 調べ学習をしたものを廊下に展示発表しました 加えてその内容を全校生徒が理解できる ように校内放送による発表も行いました < 展示発表の様子 > 実践上の工夫点 留意点等基本的には,2 年生体育科 (36 名 ) が活動し, 校内におけるオリ パラの醸成を行いました 年度途中ということもあり, 何の授業で扱うか課題にはなりましたが,2 年前からの新学習指導要領により新しく入った, スポーツ総合演習の授業の中で行いました 発表会時においては,1 年生のスポーツ総合演習と合わせて行うことができました 成果 1 オリンピック パラリンピックに関する意識調査 ( 本研究前に実施 ) 主に取り組んだ2 年生体育科の生徒達がどれだけオリンピック パラリンピック関して理解しているか調査をしました 調査実施日平成 27 年 12 月 1 日 ( 火 ) 対象 2 年生体育科 36 名質問オリンピック パラリンピックに関して知っていることを書いてください ( オリンピック ) 4 年に1 度開かれる大会である 夏季と冬季に分かれている 2020 年東京で開催,1964 年にも東京で開催したことがある ドーピングが厳しい 年によって開催される場所や種目が異なる 第 1 回はアテネで行われた 入賞すると国から賞金がもらえる 嘉納治五郎氏 剣道と野球は競技認定をされていない 球技で初めて正式種目になったのは水球 ( パラリンピック ) 障がいを持った方々の為のオリンピックである 特有のルールがある 夏季と冬季で開催する < 調査の結果 > この調査の結果, 自分の専門種目については, 理解しているが, オリンピック パラリンピックについて理解している生徒は少なく, 今後, 本研究の取り組みにより知識を増やしていくことが必要だと感じました

2 オリンピアンによるスポーツ講演会の感想調査実施日平成 27 年 12 月 11 日 ( 金 ) 対象 2 年生体育科 36 名 ( 感想 ) 一部抜粋 大林素子さんの話を聞くまでは, 自分の嫌いなことは後回しにしていました だけど, 楽なことは先送り 苦手なものに関しては 明日やろうじゃなくて, 今日やって明日休む という話を聞いて考え方を変えることができました やりもしないのに結果を自分で決めつけてしまうのはもったいない, 何にでもチャレンジすることが大事である 好きなことをとことんやり続けることの大事さを教わりました 練習の際に他人と同じ数をやるのではなく,1 回多くやることを続けていたと聞きました 私も大林さんのように誰よりも努力して強い選手になりたいです 大林さんの話をお聞きして, 何回挫折してもまた立ち上がり何度でも続けていれば, 自分の夢にたどりつくと感じました 何でも挑戦することで, 自分のためになる 大林氏には, 他にもオリンピック精神や考え方を教えていただくとともに, これからの生徒達の 生き方やオリンピックに対する思いをしっかりと動機づけて頂きました 素晴らしいスポーツ講 演会になりました 3 オリンピック関連 DVDを視聴しての感想 ( 一部抜粋 ) (1) ピエール ド クーベルタン生誕 150 周年記念改訂版 オリンピックは自分を向上させ, 知育 徳育 体育 のバランスを重要視し, 人間を育成する目標があることがわかり共感しました オリンピックを開催することは, 平和をもたらす そして, 現在のオリンピックも同じ理念で開催されていることを初めて知りました クーベルタンの理念は, より高く, より速く, より強く そして, 世界平和のために 開催されていたことがわかった 努力するところに体育的な価値があること, 相手を尊重する大切さという考えにそっていることがわかった 2020 年には東京でオリンピック パラリンピックが開催されるので, 世界平和や日本の文化的要素 芸術を世界に発信して, 日本 という国をより多くの人に知ってもらいたいと思いました

(2) 日本スポーツの父, 嘉納治五郎の 嘉納治五郎 ~スポーツを通した人間教育 クーベルタンと同じで, 自らを高め, スポーツの大切さや楽しさを伝えるために熱い心があった人だと思いました スポーツから人間教育や世界平和を求めて, 勝つので全てではなく, 参加して感じるものを得るのも必要だと, 今まで多くの人に教えているのだと感じました 自国だけではなく他国にも目を向けて, 交流していたのは凄いと感じました 自他共栄 は, お互いに信頼し, 共に栄えることができるという深い意味を持っており今もなお受け継がれている言葉であることに感激しました ピエール ド クーベルタンや嘉納治五郎を知ることにより, オリンピック精神やスポーツの意義 世界平和とオリンピックも絡めて考えることができました 4 2 年生体育科による調べ学習を行い, それを1 学年体育科へ発表し相互理解を深め, その後本校 1,2 年生全員を対象に展示発表や放送発表を行い, アンケートの結果は次のとおりでした 1 今年度 2 年生体育科が取り組んだ 2020 年東京オリンピック パラリンピックに向けて 廊下においての展示発表並びに昼休みの放送発表は, いかがでしたか? < 展示発表 > 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 < 放送発表 > 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 1 年生 2 年生 1 年生 2 年生 展示発表においては, 殆どの生徒が良好であったと回答しており, オリンピックのわからなかった部分が理解してもらえたと考えられる しかし, 放送による発表は放送による発表は不慣れなため緊張して声が小さく聞き取り難かったり, 説明がわかり難い点があったためと考えられる

2 この取組は, オリンピック パラリンピックについて, 新しいことを知るための学び の場になりましたか? 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 1 年生 2 年生 2020 年東京オリンピック パラリンピックに向けて という題で, 各種発表を行いましたが, このアンケートに関しても92% の生徒が, 肯定的な意見がデータとして見られこのような取組の有効性があることがわかりました 4 本研究を振り返って <2 年体育科オリ パラ教育を振り返っての感想 > 一部抜粋 今回の活動を通して様々な面から協力して活動することで, 知識 理解を深めるだけでなく, 同じグループの人との仲も深まり, 分からなかった長所を見つけることができました 発表等もさせてもらうことにより達成感も感じることができました この活動を通して, 様々な視点から 2020 年東京オリンピック パラリンピックに見ることも, 何らかの形で携わることもできることが分かりました オリンピック パラリンピックが身近に感じることができた活動でした もっと知識を増やしたいと思いました 自分たち体育科にとってはとても良い活動でした 修学旅行での活動や学校での活動を通して, オリンピック パラリンピックを身近に感じることができたので良かったです <まとめ> 上記の感想等から, 今年ブラジルで開催されるリオオリンピック パラリンピックや4 年後に迫った東京オリンピック パラリンピックに向けて, 本校全体がオリンピック パラリンピックの意識の高揚と醸成が行われたものと考えられます

オリンピック パラリンピック教育の実施に伴う課題点 今回の実践を通して, 体育科の生徒達に限らず学校全体でオリンピック パラリンピックを考えるいい機会になりました 来年度以降も同じ内容で継続的に柴田高校として取り組んでいきたいと考えます 課題点としては, スポーツ講演会の講師依頼が, 今回は宮城県と筑波大学にお手伝いいただき講師の選定を行えましたが, 本校独自に講師派遣をお願いする手段がなく悩んだ時期もあったので前もって講師の選定を行わなければならなかったことがありました また,DVD 視聴によるオリンピック思想の定着においても, ソフトがなくJOC 等に連絡をとらせてもらい, 嘉納治五郎記念館を紹介していただきDVDの提供を受けました また,NPO 法人日本オリンピック アカデミーからピエール ド クーベルタン氏のDVDを提供していただきました 突然の連絡でしたが, 対応していただき感謝しております 事前準備がおろそかになってしまい, 慌てて対応したところもあるので前もって準備することが大切であると感じました