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注 ) 材料の種類 名称及び使用量 については 硝酸化成抑制材 効果発現促進材 摂取防止材 組成均一化促進材又は着色材を使用した場合のみ記載が必要になり 他の材料については記載する必要はありません また 配合に当たって原料として使用した肥料に使用された組成均一化促進材又は着色材についても記載を省略す

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(3) 栄養強調表示 ( 一般用加工食品の場合 基準第 7 条第 1 項 一般用生鮮食品の場合 任意表示 ( 第 21 条第 1 項 ) 別表第 12 13) 別表第 に掲げている栄養成分及び熱量を強調する場合は 当該栄養成分の量及び熱量は 別表第 9 の第 3 欄 ( 測定及び算出の方

○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

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14551 フェノール ( チアゾール誘導体法 ) 測定範囲 : 0.10~2.50 mg/l C 6H 5OH 結果は mmol/l 単位でも表示できます 1. 試料の ph が ph 2~11 であるかチェックします 必要な場合 水酸化ナトリウム水溶液または硫酸を 1 滴ずつ加えて ph を調整

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Concept -02-

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4. まとめ 4.1 食事摂取量に関する調査について各国における食事摂取量に関する調査の比較結果は表 4-1 に示すとおりである EU 各国の場合 現時点で確認可能なデータは 2005 年 ~2011 年に実施された調査結果である EU のガイドラインが提示されたのは 2009 年であることから 当

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4-3-1節類製造作業_実施計画モデル例_

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イ果実果実 ( 濃縮果汁を除く 以下この項において同じ ) の名称を表示する なお 三種類以上の果実を使用した場合は 使用量が上位三位以下の果実の名称を その他果実 と表示することができる ロ濃縮果汁濃縮果汁を希釈したものは 濃縮還元 果汁 と 濃縮果汁を希釈していないものは 濃縮 果汁 と表示する

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A6/25 アンモニウム ( インドフェノールブルー法 ) 測定範囲 : 0.20~8.00 mg/l NH 4-N 0.26~10.30 mg/l NH ~8.00 mg/l NH 3-N 0.24~9.73 mg/l NH 3 結果は mmol/l 単位でも表示できます 1. 試料の

別紙様式 (Ⅴ)-1-3で補足説明している 掲載雑誌は 著者等との間に利益相反による問題が否定できる 最終製品に関する研究レビュー 機能性関与成分に関する研究レビュー ( サプリメント形状の加工食品の場合 ) 摂取量を踏まえた臨床試験で肯定的な結果が得られている ( その他加工食品及び生鮮食品の場合

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4. 加熱食肉製品 ( 乾燥食肉製品 非加熱食肉製品及び特定加熱食肉製品以外の食肉製品をいう 以下同じ ) のうち 容器包装に入れた後加熱殺菌したものは 次の規格に適合するものでなければならない a 大腸菌群陰性でなければならない b クロストリジウム属菌が 検体 1gにつき 1,000 以下でなけ

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表 1. HPLC/MS/MS MRM パラメータ 表 2. GC/MS/MS MRM パラメータ 表 1 に HPLC/MS/MS 法による MRM パラメータを示します 1 化合物に対し 定量用のトランジション 確認用のトランジションとコーン電圧を設定しています 表 2 には GC/MS/MS

表 1. 実施件数 ( 単位 : 件 ) 対象国産 対象国以外産 計 野菜類 果実類 食肉 計 米国 カナダ オーストラリア及びニュージーランド 表 2. 実施件数 ( 単位 : 件 ) 対象国産 対象国以外産 計 野菜類 5

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プレミアム体の燃料源 リムリーン ダッチチョコレート 栄養 ベネフィットおよびよくある質問 製品概要 : 原材料 : 独自仕様プロテインブレンド ( 濃縮ホエープロテイン 濃縮ミルクプロテイン ホエイプロテインアイソレート 卵アルブミン ) 可溶性コーンファイバー ダッチプロセスココアパウダー 天然

医薬品タンパク質は 安全性の面からヒト型が常識です ではなぜ 肌につける化粧品用コラーゲンは ヒト型でなくても良いのでしょうか? アレルギーは皮膚から 最近の学説では 皮膚から侵入したアレルゲンが 食物アレルギー アトピー性皮膚炎 喘息 アレルギー性鼻炎などのアレルギー症状を引き起こすきっかけになる

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エチレンを特定農薬に指定することについてのこれまでの検討状況 1 エチレンについて (1) 検討対象の情報 エチレン濃度 98.0% 以上の液化ガスをボンベに充填した製品 (2) 用途ばれいしょの萌芽抑制のほか バナナやキウイフルーツ等の果実の追熟促進を目的とする 2 検討状況 (1) 農林水産省及

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(3) 摂取する上での注意事項 ( 該当するものがあれば記載 ) 機能性関与成分と医薬品との相互作用に関する情報を国立健康 栄養研究所 健康食品 有効性 安全性データベース 城西大学食品 医薬品相互作用データベース CiNii Articles で検索しました その結果 検索した範囲内では 相互作用

スライド 1

1. 測定原理 弱酸性溶液中で 遊離塩素はジエチル p フェニレンジアミンと反応して赤紫色の色素を形成し これを光学的に測定します 本法は EPA330.5 および US Standard Methods 4500-Cl₂ G EN ISO7393 に準拠しています 2. アプリケーション サンプル

旧制度からの主な変更点 1 加工食品と生鮮食品の区分の統一 JAS 法と食品衛生法において異なる食品の区分について JAS 法の考え方に基 づく区分に統一 整理 新たに加工食品に区分されるもの さん現行の食品衛生法では表示対象とはされていない 軽度の撒塩 生干し 湯通し 調味料等により 簡単な加工等

上ある場合は 現行ルールと同様 3カ国目以降を その他 と表示することができる 一方 冠表示には いちごジャム の いちご のように 商品を特徴付ける原料が商品名に含まれるものの他に ブルーベリーガム の ブルーベリー のように 風味を表しているもの さらには たいやき の 鯛 のように 商品名自体

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3 治験実施計画書目的 当該治験について 治験実施計画書が手順書に従い適切に作成及び改訂されていることを確認する 次の事項を調べる (1) 治験実施計画書の記載項目 ( 再生医療等製品 GCP 省令第 7 条第 1 項に規定する項目 ) (2) 治験実施計画書の作成 改訂の手順と日付 (3) 治験計

Q4.25 バルク保管用の設備が製品の要求事項に従って設計されていることを保証するシステムの存在 Q4.26 必要な場合 製品を酸化や吸湿から保護するため 保管タンク内に窒素ブランケットシステムや除湿設備が備えられているか Q4.27 ブランケットガスの品質は 製品との適合性があるか Q4.28 必

免責条項 本報告書で提供している情報は ご利用される方のご判断 責任においてご使用下さい ジェトロでは できるだけ正確な情報の提供を心掛けておりますが 本報告書で提供した内容に関連して ご利用される方が不利益等を被る事態が生じたとしても ジェトロは一切の責任を負いかねますので ご了承下さい 2

再生材料や部品の利用促進を具体的に進めていることから その努力を示すものとして 本規格では マテリアルリサイクル及びリユースのみを対象としている 機器製造業者が直接その努力に関わるという 観点からも 本規格では 再生資源をマテリアルリサイクルのみに限定している Q5) 自らが資源循環利用をコントロー

トランス脂肪酸に関するとりまとめ(参考資料)

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Transcription:

CODEX の魚油規格 国際食品規格委員会 魚油規格 CODEX STAN 329-2017 2017 年採択 1. 範囲この規格はセクション 2 に記載された魚油に適用され 食用向けの状態にあるものをいう この規格の目的として 魚油 の用語は 魚類 水産製品の実施規範 (CAC/RCP 52-2003) のセクション 2 に定義されたように魚類及び甲殻類由来の油脂を意味する この規格は 食品として規制されている食品及び補助食品に使用される魚油のみに適用される 2. 説明魚油は 魚類 水産製品の実施規範 (CAC/RCP 52-2003) のセクション 2 に定義された原材料に由来する食用向けの油脂を意味する 食用向けの魚油を得るための工程には 以下に限定されないが 原料からの原油の抽出や原油の精製が含まれる 魚油及び濃縮魚油は主に脂肪酸のグリセリドで構成されているのに対して 濃縮魚油エチルエステルは主に脂肪酸エチルエステルで構成されている 魚油は自然に存在する他の脂質や不ケン化物の成分を含む可能性がある 魚油や魚肝油の原油はさらに加工工程 例えば 精製や純化を経た後に食用に向けられる脂質であり セクション 3.1 に適合しなければならないし 該当する場合は同様にセクション 4 6.1 及び 7 に従わなければならない 直接食用に向けられる魚油は この規格の全てのセクションに適合しなければならない 精製魚油製造工程は アルカリ / 酸処理や繰り返しの水分除去だけではなく 高温での繰り 返し加熱のようないくつかの工程を通常含んでいる 魚油はまた 例えば 溶剤抽出 ケ ン化 再エステル化 エステル交換の加工工程を施されることがある 2.1 名前が付与される魚油とは 主要な魚類または甲殻類における固有種などの特定な原 材料に由来するものであり そこから抽出された油脂である 2.1.1 アンチョビー油とは Engraulis ringens と Engraulis (Engraulidae) 属の他の種由 来のものである 2.1.2 マグロ油とは Thunnus 属の種と Katsuwonus pelamis (Scombridae) の種由来のも のである 1

2.1.3 クリルオイルとは Euphausia superba 由来のものである 主な構成成分はトリグ リセリドとリン脂質である 2.1.4 メンヘーデンオイルとは Brevootia と Ethmidium (Clupeidae) 属由来のものである 2.1.5 サーモンオイルとは Salmonidae 科由来のものである 2.2 名前が付与されていない魚油とは 1 種またはそれ以上の種の魚類または甲殻類から のものである これらはまた 魚肝油の混合物を含む 2.3 名前が付与された魚肝油とは 魚の肝臓由来のものであり 脂質が抽出される種に由 来する肝臓の代表的な脂肪酸 ビタミン類またはその他の成分より構成される 2.3.1 タラ肝油とは Gadus morhua L と Gadidae の他の種である野生のタラの肝臓に由 来するものである 2.4 名前が付与されていない魚肝油とは 1 種またはそれ以上の魚類の種の肝臓に由来す るものである 2.5 濃縮魚油とは セクション 2.1 から 2.4 に記載された魚油から得られるものであり 特定の脂肪酸の濃度を高めるための工程として 以下に限定されないが 加水分解 分別 ウィンタリニグ ( 脱ろう ) や再エステル化の加工処理を施されたものを含む 2.5.1 濃縮魚油とは C20:5 (n-3) eicosapentaenoic acid (EPA) と C22:6 (n-3) docosahexaenoic acid (DHA) の総和として 35 から 50w/w% の脂肪酸を含む 2.5.2 高度濃縮魚油とは EPA と DHA の総和として 50 w/w% よりも多くの脂肪酸を含む ものである 2.6 濃縮魚油エチルエステルとは セクション 2.1 から 2.4 に記載された魚油からのもの であり 主に脂肪酸エチルエステルより構成される 2.6.1 濃縮魚油エチルエステルとは EPA と DHA の総和として 40 から 60 w/w% のエタノ ールエステルの脂肪酸を含むものである 2.6.2 高度濃縮魚油エチルエステルとは EPA と DHA の総和として 60 w/w% よりも多く のエタノールエステルの脂肪酸を含むものである 2

3. 必須組成物と品質要件 3.1 GLC の脂肪酸組成範囲 ( 総脂肪酸中の脂肪酸百分率として ) セクション 2.1 と 2.3 に記載された魚油のサンプルは テーブル 1 に明記された適切な範囲内に収まらなければならない 補助的規格には 例えばサンプルが基準に従っていることを確認するために 必要に応じて 自然地理学的または気候的な変動が考慮される 3.2 他の必須組成物の基準 Engraulis ringens (2.1.1) からの脂質は EPA と DHA の総和が少なくとも 27% ( 総脂肪酸中 の脂肪酸百分率として ) でなければならない クリルオイル (2.1.3) は リン脂質の含有量が少なくとも 30 w/w% でなければならない 濃縮魚油 (2.5.1) と高濃縮魚油 (2.5.2) は トリグリセライドまたはリン脂質の形で EPA と DHA の総和として少なくとも 50 w/w% の脂肪酸を含まなければならない 3.3 品質パラメータ Note: 添加された香味料は酸化パラメータの分析測定を妨害する可能性があるので この セクションは香味料添加魚油に適用しない 3.3.1 セクション 3.3.2 で扱われるものを除いて 魚油 魚肝油 濃縮魚油及び濃縮エチルエステル ( セクション 2.1 から 2.6) は以下に適合するものとする 酸価 3 mg KOH/g 過酸化物価 5 milliequivalent of active oxygen/kg oil (meq/kg) アニシジン価 20 注全酸価値 (ToTox 1) ) 26 注 1) ToTox = 2 過酸化物価 +1 アニシジン価 3.3.2 クリルオイル ( セクション 2.1.3) のように 30% あるいはそれ以上の高濃度リン脂質の魚油は以下に適合するものとする 酸価 45 mg KOH/g 過酸化物価 5 milliequivalent of active oxygen/kg oil 3.4 ビタミン類深海サメ肝油 ( セクション 2.3 と 2.4) を除く魚肝油は以下に従わなければならない ビタミン A 40 μg of retinol equivalents/ml of oil ビタミン D 1.0 μg/ml 処理中の減少に対して ビタミン A 及びそのエステル ビタミン D の添加による復旧 3

(CAC/GL 9-1987 のセクション 2.4 参照 ) がなされてもよい ビタミン A 及び D に対する最 大基準値は 特定のビタミン使用禁止 適切さを含めて各国の要求に従うべきである 4. 食品添加物 食品添加物に関するコーデックス一般規格 (CODEX STAN 192-1995) のテーブル 1 及び 2 に基づき使用される抗酸化剤 金属イオン封鎖剤 消泡剤及び乳化剤は 食品カテゴリー 02.1.3 ラード 牛脂 魚油やその他動物油脂において この基準に準拠する食品での使用 が許容される 加えて以下の添加物は使用しても良い 注 INS 1) 添加物の名称 最大基準値 抗酸化剤 300 アスコルビン酸, L- 注 GMP 2) 304, 305 アスコルビン酸エステル アスコルヒ ン酸ステアレートとして 2500mg/kg 307a, b, c トコフェロール類 単体または併せて 6000mg/kg 乳化剤 322(i) レシチン GMP 471 脂肪酸のモノ- 及びシ ク リセライト GMP この規格が適用される製品で使用される香味料は 香料の使用に関するガイドライン (CAC/GL 66-2008) に従わなければならない 注 1) 食品添加物の国際番号システム (International Numbering System) 注 2) 適正製造規範 (GMP) の条件のもとでの使用 5. 汚染物質この規格が適用される製品は 食品中の汚染物質及び毒素に関するコーデックス一般規格 (CODEX STAN 193-1995) の最大基準値に従わなければならない この規格が適用される製品は 国際食品規格委員会によって制定された農薬または獣医用医薬品の残留基準値に適合すること 6. 衛生 6.1 一般衛生この規格の規定の対象製品は 食品衛生の一般原則に関する国際実施規範勧告 (CAC/RCP 1 1969) 魚類 水産製品の実施規範 (CAC/RCP 52-2003) 及び バルクでの食用油脂の保管及び輸送に関する実施規範 (CAC/RCP 36-1987) の適切なセクションに従って調理 加工及び取り扱うことが推奨される 6.2 微生物学的基準 製品は 食品の微生物規準の設定と適用に関する原則 (CAC/GL 21-1997) に従い設定され 4

た微生物規準を満たすべきである 7. 表示 包装食品の表示に関するコーデックス一般規格 (CODEX STAN 1-1985) 及び 栄養表示 に関するガイドライン (CAC/GL 2-1985) の要求がこの規格に適用される 7.1 食品の名称 魚油の名称はこの規格のセクション 2 に掲載された記述に従うものとする サーモンオイ ルの表示は原材料の由来を明記するものとする ( 天然または養殖 ) 7.2 非小売用容器についての表示上記表示要求についての情報は 容器または添付書類に記載するものとする ただし 食品の名称 ロット識別 製造者またはパッカーの名称と所在地は容器の上に見えるようにしなければならない しかしながら ロット識別 製造者またはパッカーの名称と所在地は識別票によって置き 換えられてもよいが そのような標識は添付書類と共に明確に識別できる場合に限る 原油の魚油及び魚肝油のラベルは それらがさらに加工された後にのみ これらの油脂が 食用向けであることを表示しなければならない 7.3 他のラベルの要求事項 魚肝油 ( セクション 2.3 と 2.4) のビタミン A とビタミン D の含有量に対して 自然に存在す るのか添加によるものか 小売販売国によって要求されれば 表示しなければならない この規格が適用される全ての魚油に対して 小売販売国によって要求されれば EPA と DHA の含有量を表示するものとする 8. 分析及びサンプリングの方法この規格に従っていることを確認するために この規格の中の条項に関係する 推奨される分析とサンプリング方法 (CODEX STAN 234-1999) に含まれる分析やサンプリングの方法を使用するものとする 5

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