小中一貫教育モデル校区20のQ&A

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(市・町)        調査

Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

参考資料 校区別小中連携 一貫教育スケジュール表

Q4-1 中 1ギャップから小中ギャップへ A4-1 子供たちが小学校から中学校に進学する際 新しい環境での学習や生活に不適応を起こす現象のことを いわゆる 中 1ギャップ と言います 文部科学省が実施してきた 児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査 によれば 不登校児童生徒数 いじめの

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

施策吊

P5 26 行目 なお 農村部は 地理的状況や通学時 間等の関係から なお 農村部は 地理的状況や通学時 間等から P5 27 行目 複式学級は 小規模化による学習面 生活面のデメリットがより顕著となる 複式学級は 教育上の課題が大きいことから ことが懸念されるなど 教育上の課題が大きいことから P

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

学力向上のための取り組み

大明の小中一貫校としての取り組み

組織目標シート 平成 28 年度 部局 教育委員会事務局局長吉田久芳 1. 部局の使命 児童 生徒一人ひとりを大切にし 豊かな人間性と人間関係を築く力を育むとともに 自ら学び考え行動する子どもの育成を図る学校教育を推進する 市民生活が豊かで活力のあるものになるよう 市民が生涯を通して学習し学び続ける

教員の専門性向上第 3 章 教員の専門性向上 第1 研修の充実 2 人材の有効活用 3 採用前からの人材養成 3章43

小中連携による豊かな人権感覚と

Microsoft PowerPoint - 中学校学習評価.pptx

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

平成20年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果(概要)

情報コーナー用

教育と法Ⅰ(学習指導要領と教育課程の編成)

Microsoft Word - 研究の概要他(西小) 最終

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

< F2D8FAC928688EA8AD18BB388E782CC8CBB8FF382C689DB91E E6A7464>

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

小学校と中学校の連携について

持続可能な教育の質の向上をめざして ~ 教員の多忙化解消プラン に基づく取組について ~ 平成 30 年 3 月 愛知県教育委員会

広報ひめじ2012年3月号

Taro-① 平成30年度全国学力・学習状況調査の結果の概要について

算数でも 知識 (A) 問題 活用 (B) 問題とも 全領域で全国平均を上回りました A 問題では 14 問中 12 問が全国平均を上回り うち8 問が5ポイント以上上回りました 下回った2 問は 直径と円周の長さの関係理解 と 除法で表す2 量関係の理解 でした B 問題では 10 問中 9 問が

<4D F736F F D D AD8DF48D8096DA C82A982C89053>

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

(2) 学習指導要領の領域別の平均正答率 1 小学校国語 A (%) 学習指導要領の領域 領 域 話すこと 聞くこと 66.6(69.2) 77.0(79.2) 書くこと 61.8(60.6) 69.3(72.8) 読むこと 69.9(70.2) 77.4(78.5) 伝統的な言語文化等 78.3(

<4D F736F F D208D5D938C8BE697A7974C96BE90BC8A CC8A4A8D5A82C98CFC82AF82BD8D6C82A695FB2E646F63>

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

教育 学びのイノベーション事業 ( 平成 23~25 年度 ) 総務省と連携し 一人一台の情報端末や電子黒板 無線 LAN 等が整備された環境の下で 教科指導や特別支援教育において ICT を効果的に活用して 子供たちが主体的に学習する 新たな学び を創造する実証研究を実施 小学校 (10 校 )

資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

第 2 部 東京都発達障害教育推進計画の 具体的な展開 第 1 章小 中学校における取組 第 2 章高等学校における取組 第 3 章教員の専門性向上 第 4 章総合支援体制の充実 13

愛媛県学力向上5か年計画

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

小中連携,小中一貫教育とは何か


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< 先生方へ > 長崎県学力向上推進協議会では 子どもに確かな学力をつけていくためには 何 が大切か また 学力の向上を阻害している要因は何かなどについて 検討を重ね ています その中から次のようなことが指摘されました 1 家庭で毎日決まった時間に学習をする習慣をつけることが大切である 2 食事や睡

2 全国 埼玉県 狭山市の平均正答率 ( 教科に関する調査の結果 ) ( 単位 %) (1) 小学校第 6 学年 教科ごとの区分 教科 狭山市 埼玉県 全国 国語 A 国語 B 算数 A 算数 B 学習指導要領の

p 札幌市小学校).xls

2 岩国市における小中一貫教育基本方針 (1) 小中一貫教育についてすべての児童生徒の確かな学力 豊かな心 健やかな体を育成し 生き抜く力を育むことは学校 家庭 地域の共通の願いです 岩国市では これまでも小学校と中学校が連携して教育活動を展開する 小中連携教育 を行ってきましたが これをさらに深化

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

2 経年変化 ( 岡山平均との差の推移 ) (1) 中学校 1 年生で比較 ( 昨年度まで中学校 1 年生のみの実施のため ) 平成 26 年度平成 27 年度平成 28 年度平成 29 年度 国 数 語 学 基 礎 活 用 基 礎

単元構造図の簡素化とその活用 ~ 九州体育 保健体育ネットワーク研究会 2016 ファイナル in 福岡 ~ 佐賀県伊万里市立伊万里中学校教頭福井宏和 1 はじめに伊万里市立伊万里中学校は, 平成 20 年度から平成 22 年度までの3 年間, 文部科学省 国立教育政策研究所 学力の把握に関する研究

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

第 1 部第 3 章特別支援教育推進計画 ( 第二期 ) の基本理念と施策の方向性 1 東京都特別支援教育推進計画 ( 第二期 ) の基本理念東京都特別支援教育推進計画 ( 前計画 ) の基本理念発達障害を含む障害のある幼児 児童 生徒の一人一人の能力を最大限に伸長するため 乳幼児期から学校卒業後ま

家庭における教育

H30全国HP

3. 分析と結果 公表に対する配慮事項 公表に際しては 文部科学省が定めた平成 29 年度全国学力 学習状況調査実施要領に基づき 次の点に配慮して実施します 1) 本調査は 太子町の子どもたちの学力や学習状況を把握し分析することにより 全国 大阪府の状況との関係において教育及び教育施策の成果と課題を

地域生活サポートセンターいこな

平成 30 年度全国学力 学習状況調査の結果について ( 速報 ) 1. 調査の概要 実施日平成 30 年 4 月 17 日 ( 火 ) 調査内容 1 教科に関する調査 ( 国語 A 国語 B 算数 数学 A 算数 数学 B 理科 (3 年に 1 回 )) A 問題 : 主として知識に関する問題 B

農山漁村での宿泊体験活動の教育効果について

平成27年度公立小・中学校における教育課程の編成実施状況調査結果について

基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります 基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります (1) 基礎的 基本的な学力の定着児童 生徒一人ひとりが生きる力の基盤として 基礎的 基本的な知識や技能を習得できるよう それぞ

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事例報告(2)報告2 おうちの方が元気になる!笑顔あふれる家庭教育の充実を目指して

の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

ICT による新しい学び 急速な情報通信技術 (ICT) の進展やグローバル化など 変化の激しい社会を生きる子供たちに 確かな学力 豊かな心 健やかな体の調和のとれた 生きる力 を育成することがますます重要になってきています 2

6. 調査結果及び考察 (1) 児童生徒のスマホ等の所持実態 1 スマホ等の所持実態 54.3% 49.8% 41.9% 32.9% % 78.7% 73.4% 71.1% 76.9% 68.3% 61.4% 26.7% 29.9% 22.1% % 中 3 中 2 中 1

資料3 小中一貫教育に関するアンケート調査結果

北九州市学力向上ステップアップ事業第Ⅱ期推進指定校 実施計画

解禁日時新聞平成 30 年 8 月 1 日朝刊テレビ ラジオ インターネット平成 30 年 7 月 31 日午後 5 時以降 報道資料 年月日 平成 30 年 7 月 31 日 ( 火 ) 担当課 学校教育課 担当者 義務教育係 垣内 宏志 富倉 勇 TEL 直通 内線 5

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1

系統的で一貫性のあ評価指標 評価指標による達成度 総合評価 るキャリア教育の推進に向けて 小 中 1 卒業後の生活につながる客観的 < 評定 > 学部段階での客観的アセスメントに基づいた指導計画 指標に基づいた卒業を立案することができる A B C 後の生活を見据えた教育活動につながる 2 立案され

教育調査 ( 教職員用 ) 1 教育計画の作成にあたって 教職員でよく話し合っていますか 度数 相対度数 (%) 累積度数累積相対度数 (%) はい どちらかといえばはい どちらかといえばいいえ いいえ 0

生徒指導の役割連携_四.indd

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

平成 30 年度なごや小学校努力点推進計画 1 研究主題なかまとともに感性輝くなごやっ子 (1 年次 ) 2 研究主題について本校では 昨年度までの努力点研究において 道徳や特別活動の時間を中心に 子ども一人一人の成長と互いの認め合いをめざすことで 子ども自らが なごや小でよかった と感じられるよう

ICTを軸にした小中連携

教育実践研究論文集 第 6 巻 平成 30 年度教育学部プロジェクト推進支援事業 附属学校改革専門委員会 第 3 期中期目標中期計画 ; 平成 年度中間報告 小規模 複式教育に資する教育実習カリキュラムの開発 ( 経過報告 ) 附属学校改革専門委員会 : 田代高章 ( 教育学部 ) 阿部真一( 教職

2 研究の歩みから 本校では平成 4 年度より道徳教育の研究を学校経営の基盤にすえ, 継続的に研究を進めてきた しかし, 児童を取り巻く社会状況の変化や, 規範意識の低下, 生命を尊重する心情を育てる必要 性などから, 自己の生き方を見つめ, 他者との関わりを深めながらたくましく生きる児童を育てる

中学校就学援助費 国庫補助金 市費 事業費 9,8 国 財県源市債内訳一般財源 9,5 9,8 87 9,74 4( 額 ) 9,8 88 9,64 6=+4+5 9,8 88 9, 経済的理由により就学困難な生徒に対し 義務教育を受けるために必要な経費を援助する 就学援助費

今年度は 創立 125 周年 です 平成 29 年度 12 月号杉並区立杉並第三小学校 杉並区高円寺南 TEL FAX 杉三小の子

(3) その他 全日制高校進学率の向上を図るため 更に公私で全体として進学率が向上するよう工夫する そのための基本的な考え方として 定員協議における公私の役割 を次のとおり確認する 公立 の役割: 生徒一人ひとりの希望と適性に応じて 多様な選択ができるよう 幅広い進路先としての役割を担い 県民ニーズ

17 石川県 事業計画書

学習意欲の向上 学習習慣の確立 改訂の趣旨 今回の学習指導要領改訂に当たって 基本的な考え方の一つに学習 意欲の向上 学習習慣の確立が明示された これは 教育基本法第 6 条第 2 項 あるいは学校教育法第 30 条第 2 項の条文にある 自ら進んで学習する意欲の重視にかかわる文言を受けるものである

平成25~27年度間

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5_【資料2】平成30年度津波防災教育実施業務の実施内容について

スライド 1

町全体の状況を把握 分析するとともに 平均正答率については 全国 全道との比較を数値以外の文言で表現します また 質問紙調査の結果や 課題解決に向けた学力向上の取組を示します (3) 学校ごとの公表小規模校において個人が特定される恐れのあることから 学校ごとの結果公表はしません (4) 北海道版結果

H ( 木 ) H ( 水 ) H ( 金 ) H ( 金 ) H ( 土 ) H ( 月 ) H ( 月 ) H ( 木 ) H ( 金 ) H ( 火 ) H30.6.2

Taro (結合)3・4ファイ

人権教育の推進のためのイメージ図

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北九州市学力向上ステップアップ事業第Ⅱ期推進指定校 実施計画

新学習指導要領の理念と カリキュラム マネジメント 2019( 平成 31) 年 1 月 16 日 文部科学省 3 階講堂 天笠茂 ( 千葉大学特任教授 )

Microsoft Word 【第3版】小学校・中学校・高等学校における共通項目の比較 25.3

高等学校第 3 学年英検準 2 級以上の割合英語教育実施状況調査 30.0 % H26 H26 全国平均 31.9% 30.5 %( 27 ) 34.3 %( 27 ) 3 高等学校教育の質の向上 インターンシップ実施率 ( 高等学校 ) 高等学校中途退学率 児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

Microsoft Word - シート集7A2_707.docx

p.1~2◇◇Ⅰ調査の概要、Ⅱ公表について、Ⅲ_1教科に対する調査の結果_0821_2改訂

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

Transcription:

1 Q 大東市がこれまで取り組んできた 小中連携教育 と モデル校区で実施する 小中一貫教育 は何が違うのですか? 平成 27 年文部科学省から出された 小中一貫教育等についての実態調査の結果 冊子によると その定義として 小中連携教育 小 中学校が互いに情報交換や交流を行うことを通じて 小学校教育から中学校教育への円滑な接続をめざす様々な教育 小中一貫教育 小中連携教育のうち 小 中学校がめざす子ども像を共有し 9 年間を通じた教育課程を編成し 系統的な教育を A めざす教育とあります 大東市では 数年前より 校区ごとにテーマを決めて教員同士が集まり 合同研修会等で交流を深め 連携教育を進めてきました また共通のテーマを設定することで同じ方向で取組みを進めてきました モデル校区で実施していく 小中一貫教育 は これまでの連携教育を より深化 させ 大東ならでは の取組み等 9 年間を見通したカリキュラムを作成し 一層の学力向上 豊かな心の育成をめざしていきます 全く新しい取組みを ゼロから行っていくというものではありません 2 Q なぜ 小中一貫教育が必要なのですか? 小学校高学年から中学校 1 年生にかけては 児童生徒の発達が著しくなる時期です いわゆる 中 1ギャップ 等により 不登校や学習の定着等の問題が A 全国的に言われています 学校間の情報共有や交流をこれまで以上に丁寧に行い 小 中学校教員が一体となり 9 年間を見据えた連続的 系統的なカリキュラムに基づいて教育を行う必要があります 3 Q 小中一貫モデル校区については 唐突に始まるように感じるのですが 小中一貫教育については その モデル校区 として北条中学校区で実施しますが そのベースとなる小中連携教育は これまでにも 市内全中学校区で A 取り組んでいるものです 例えば 教員同士の定期的な交流会や 合同研修会 小学 6 年生の中学校体験入学等も実施しています この取組みを深化させたもの とりわけ めざす子ども像 や 9 年間のカリキュラム を明確にしたも

のが小中一貫教育ですので モデル校区においても唐突感はないものと考えら れます 4 Q モデル校区では どんな 小中一貫教育 を進めていく予定ですか? 基本的には 学校と地域と教育委員会が集まって行う会議の中で モデル校区にとってよりよい取組みを検討し 実践していきます 取組み例としては 1 めざす子ども像 を校区として作成 A 2 9 年間を系統立てたカリキュラム を校区として作成 36 年生による中学校登校を実施 ~アクセスプラン~ 4 小学校高学年での教科担任制の推進などが挙げられます (3 年間で取組みを充実していきます ) モデル校区としての取組み状況を市内へ発信する場として 平成 31 年度には公開研究発表会 ( 平成 30 年度には中間発表会 ) の開催も予定しています また これらの取組みの確実な推進のために 小 中学校それぞれに 推進コーディネーター を1 名ずつ配置する予定です 5 Q アクセスプランは 何回くらい中学校へ登校するのですか? 平成 29 年度 4 月からすぐに とはいきません 例えば 学期に1 回 月に2 回 と実施していく中で回数を増やしていくこととなります また 午前中のみ中学校で学習をして 午後は小学校で学習を行うこともあります A 反対に午後から中学校で学習をしてそのまま部活動へ参加するということもあります 今後 行事の在り方等の検討も重ねる中で 小 中学校合同の取組みをアクセスプランに位置づけていく週もあります 6 Q 教科担任制は 高学年全教科で実施するのですか? 小学校 5 年生から 現在の中学校のような全ての教科で教科担任制を実施するわけではありません 5 6 年生の教室にはこれまで同様に学級担任がいます これまでにも小学校高学年では音楽科や理科等一部教科担任制を実施している学校もあります また 学年教員間で教科を交代して授業をおこなってい A ることもあります ( 例えば 2 学級で 1 組の教員が学年の図画工作科を全て指導し 2 組の先生が社会科を指導するなどです ) これらの実施教科を広げつつ 中学校での完全な教科担任制に向けて 子どもにとって段差が緩やかになるような体制づくりが必要と考えています

7 Q 中学校教員の所有している免許で 小学校で指導できるのですか? 中学校教員については 免許を所有している教科において小学校で指導することができます 中学校の免許を所有していない小学校教員は 中学校で単独 A で指導することはできませんが 中学校教員の補助として指導することはできます なお 中学校登校日での学習内容は 小学校の学習内容です 8 Q 取組みはいつまで続けるのですか? モデル校区としては 原則 3 年間の計画で取組みを予定しています しかしながら 小中一貫教育を実施することが目的ではありませんので 絶 A えず子どもの変容と 連続性等を大切にしながら 継続した取組みを進めていく必要があります 9 Q 児童 生徒にはどんなメリットがあるのですか? 児童にとっては 中学校に進学する際 様々な戸惑いがあると言われています いわゆる 中 1ギャップ を少しでも解消しておくことで 安心かつスムーズな中学校生活がスタートできます A 生徒にとっては 6 年生のアクセスプラン等を通じ 先輩中学生の お兄ちゃん お姉ちゃん として模範となる場面が増え 心地よい刺激となります 何より 9 年間を系統立てたカリキュラムに沿って学べる環境にあるので 最大限の教育効果を引き出し 児童 生徒の学習理解の一層の定着と 豊かな心を育むことができると考えられます なお 支援の必要な児童については 早い段階から中学校の雰囲気にも慣れていき 小学校の支援体制を組んで行いますので 安心して学習ができます 10 Q 学校の先生は モデル校区となることで大変にはなりませんか? 小学校と中学校での連絡 調整はどうしても増えてきます これを各教員がそれぞれに行っていては負担感を感じることになります A 小 中学校それぞれに 推進コーディネーター を配置することで 連絡 調整のそれぞれの窓口となり 各校のパイプ役となることで スムーズな関係を作っていくことができます また 中 長期的には 全教員が協働で取組みを推進することで 学力向上や生活指導問題等の減少が図れると考えています 11 Q 地域として 何かできることはありますか? アクセスプランについては 地域とともに取り組む行事と合わせての実施も

A 想定されますので 実施の際はご協力をお願いします アクセスプラン実施の 際は 事前に保護者 地域へお知らせします 12 Q 成果はどんなことがありますか? 平成 27 年文部科学省から出された 小中一貫教育等についての実態調査の結果 冊子によると 成果として 小 中学校のそれぞれが互いの良さを取り入れる意識が高まる 中学校進学に不安を覚える児童が減少する 小学校と中学校教員間で協力して指導にあたる意識が高まる 小学校と中学校共通で実践する取組みが増える 下級生に 上級生に対する憧れの気持ちが強まる A などが挙げられています 3 年間の小中一貫教育の取組みにより 今後様々な成果が出てくると考えています 例えば 不登校数の減少や学力向上も期待されます 一方で 教育の効果はすぐに見える形で現れるものではありません その時々の様々な要因が複雑に関係しているため 数値等では測りにくい面もあります モデル校区として 子どもの これまで と 今 を丁寧に把握し これから も視野に入れた 小 中学校での情報共有や交流を地道に行っていくことが大切です そうすることで 小学校と中学校の教員の 9 年間を見通した意識と取組みは一層確かなものになります 13 Q 課題はどんなことがありますか? 平成 27 年文部科学省から出された 小中一貫教育等についての実態調査の結果 冊子によると 課題として 小学校と中学校教員間での打ち合わせ時間の確保 教員の負担感と多忙感 小学校と中学校合同の研修時間の確保 A 児童生徒間の交流を図る際の移動手段 移動時間の確保などが 挙げられています 課題については 定期的な推進会議等で 学校 地域 教育委員会がよりよい課題解決の方法を検討 検証していきます 市内各校からの意見もいただくなど これらを含めた3 年間の取組みの中で 課題を整理していきます 14 Q 校歌は変わりますか? 校章は変わりますか? 校歌は変わりません 校章も変わりません 3 年間の取組みの中で モデル

A 校区として もし 必要だ となれば 検討となります 15 Q 小学校と中学校合わせて9 年間の区切りとして 6-3 制や4-3-2 制 5-4 制など聞いたことがありますが モデル校区ではどうなりますか? 学習指導要領に則って進めますので これまで通り 小学校 6 年間 中学校 A 3 年間の6-3 制です この点についても 3 年間の取組みの中で モデル校区として もし 変えた方が良いのでは となれば 検討となります 16 Q 入学式や卒業式 運動会や体育大会などの行事はどうなるのですか? 6-3 制ですので これまで通りです この点についても 3 年間の取組み A の中で モデル校区として もし この行事は合同で行う方が良いのでは となれば 検討となります 17 Q いわゆる 施設一体型 にはしないのですか? これまで通りです 現在の小学校の場所 中学校の場所での 施設分離型 A での実施となります 18 Q 施設分離型 では 保護者や地域にとって 小中一貫教育の取組みがわかりにくくはないですか? 施設一体型 と比較すると 取組み内容が実感しにくい面があるかもしれません ただし モデル校区 での取組みの柱は 9 年間を見通したカリキュラム作りや 人権教育 キャリア教育 郷土教育 等のカリキュラム作り いわゆるソフト面をしっかり確立していくことにより 児童 生徒の豊かな心 A の育成や学力向上をめざすものです よって 保護者や地域に見える形で教育内容をアピールすることが必要ですので 例えば アクセスプランの取組みやカリキュラム作りの進捗状況 小学校と中学校の行事予定をまとめて発信することなど これまで以上に発信していくことが大切になってきます 19 Q 大東市以外で小中一貫教育に取り組んでいるところはありますか? 小中一貫教育に取り組んでいる市は 全国的にも増えてきています 大阪府 A 内では 吹田市 箕面市 寝屋川市 和泉市 柏原市等 増えてきています 大東市では モデル校区 としての取組みです 市内拡充に向けて検討を重ねていきます Q 3 年後 他の校区も小中一貫教育を進めていくのですか?

20 A モデル校区での3 年間の取組みをふまえて検討 検証していきます 3 年間 モデル校区以外の校区からも意見をいただくなど 双方向の積み上げを丁寧に行っていきます 市内 8 中学校区においては これまでにも 小学校と中学校が着実な連携を行っています 校区ごと 児童 生徒の実態や地域性 特色は違っていて当然であり いわば8 中学校区 8 通りの取組みがあります 大東市としてめざすところは一つとして どこに重点を置いた取組みをしていくのか が大切になります おわりに 子どものために よりよい教育活動を行う上で 小中一貫教育というツールを使い 最大限の教育効果をめざしていきます モデル校区として 人権教育 キャリア教育等 すでに取組みを充実 深化させてきているものもあります 研究テーマの整理やカリキュラムの再構築等 目的をもち 計画的 組織的に小中一貫教育を進めていきます これまでの取組みを一つずつ深化させる 地道 で 丁寧 な取組みを積み重ねることで 開かれた魅力ある学校づくり ひいては未来を切り開く すてきな子どもの姿が見えてくると信じています お問い合わせ 大東市教育委員会事務局教育政策室 ( 政策グループ ) TEL 072-870-9103