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(2) 円安を予想する割合が大幅に増加 [ 参照 : 別紙レポート 5 ページグラフ 3] 今後 3 ヶ月程度の米ドル / 円相場の見通しについて 円安になる と回答した個人投資家の割合が 51% と 前回調査時の 32% から大きく高まりました 米国の年内追加利上げの可能性がかなり高まってきたとみ

調査結果の要約 1. グローバル調査結果調査対象 : 日本 中国 ( ) の個人投資家 (1-1) 世界の株式市場見通し DI ( 注 ) は 3 地域そろって大幅上昇 各地域の個人投資家に今後 3 ヶ月程度の世界の株式市場に対する見通しを尋ねたところ 各地域とも前回調査 (17 年 5 月 ~6

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平成 28 年 12 月 15 日 各位 マネックス証券株式会社代表取締役社長勝屋敏彦 TradeStation Securities, Inc. John Bartleman, President Monex Boom Securities (H.K.) Limited Nick Tang, CO

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受益者の皆様へ 平成 28 年 2 月 15 日 弊社投資信託の基準価額の下落について 平素より弊社投資信託をご愛顧賜り 厚くお礼申しあげます さて 先週末 2 月 12 日 ( 金 ) 以下のファンドの基準価額が 前営業日の基準価額に対して 5% 以上下落しており その要因につきましてご報告いたし

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第 79 回 2017 年 5 月投資家アンケート調査結果 アンケート調査にご協力下さりました皆様 今年 5 月に実施致しましたアンケート調査にご回答下さり誠にありがとうございます このたび調査結果をまとめましたのでお送りさせていただきます ご笑覧賜れましたら幸 いです 今後もアンケート調査にご協力

1. 30 第 1 運用環境 各市場の動き ( 4 月 ~ 6 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは狭いレンジでの取引が続きました 海外金利の上昇により 国内金利が若干上昇する場面もありましたが 日銀による緩和的な金融政策の継続により 上昇幅は限定的となりました : 東証株価指数 (TOPIX)

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定期調査の質問のうち 代表的なものの結果 1. 日本の株価を 企業のファンダメンタルズと比較してどう評価するか 問 1. 日本の株価は企業の実力( ファンダメンタルズ ) あるいは合理的な投資価値にくらべて 1. 低すぎる 2. 高すぎる 3. ほぼ正しく評価されている 4. わからないという質問で

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1. 30 第 2 運用環境 各市場の動き ( 7 月 ~ 9 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは上昇しました 7 月末の日銀金融政策決定会合のなかで 長期金利の変動幅を経済 物価情勢などに応じて上下にある程度変動するものとしたことが 金利の上昇要因となりました 一方で 当分の間 極めて低い長

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平成 21 年 9 月 5 日 角山智 投資環境レポート (2009 年 9 月 ) 1. 主な株価指数 8 月は 中国株が大幅に値下がりしました 反面 出遅れていた英国株が好調です 市場 日本株 日本新興市場 J-REIT 米国株 英国株 中国株 ( 指数 ) (TOPIX) (JASDAQ) (

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ヘッジ付き米国債利回りが一時マイナスに-為替変動リスクのヘッジコスト上昇とその理由

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(2) 資産構成割合の推移 ( 給付確保事業 ) 1 資産配分実績の基本ポートフォリオからの乖離の推移 2 実践ポートフォリオと資産配分実績の推移 3. 運用受託機関 平成 29 年 3 月末現在 2

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第 1 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +1.54% 収益率 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1.02% 実現収益率 ( )) 運用収益額 +3,222 億円 総合収益額 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1,862 億円 実現収益額 ( )) 運用資産残高 ( 第 1 四半期末 )

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米労働市場は直近の回復基調に変化なし ~FRB出口政策への影響は限定的~

サマリー 1 市場の関心は米大統領選の行方に集まっています 世論調査においてドナルド トランプ氏の優勢が報じられると 市場の更なる丌確実性が懸念され リスク資産からの資金流出が記録されました 10 月の MSCI 世界株価指数はマイナス 2.01% MSCI 新興国株価指数は 0.18% と新興国が

別 前年同期比増減率 単位 : 社 % 繊維製品 パルプ 紙 化学 石油 石炭 黒転

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< 豪州債券市場の市況および今後の見通し > 2016 年の豪州債券市場では 金利が低下しました 年初から 2 月にかけては 中国株をはじめ世界の株式市場が下落するなど市場のリスク回避姿勢が強まる中 金利低下が進みました 1 月末に日銀のマイナス金利導入発表を受け 欧州など他国でもさらなる金融緩和期

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当ページは 各種の信頼できると考えられる情報源から取得した情報に基づき アクサ生命保険株式会社が作成し提供するものです 情報の内容に関しては万全を期しておりますが その正確性 完全性については これを保証するものではありません 日本株式市場 運用環境 [ 2015 年 4 月 ~2016 年 3 月

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目 次 1. 平成 27 年度 ( 平成 27 年 4 月 ~ 平成 28 年 3 月 ) における運用環境について 2. 平成 27 年度 ( 平成 27 年 4 月 ~ 平成 28 年 3 月 ) のポートフォリオ別の運用状況 3. ベンチマーク インデックスの推移 ( 参考 ) 被保険者ポート

平成 28 年度第 3 四半期退職等年金給付組合積立金運用状況 警察共済組合

別 前年同期比増減率 単位 : 社 % 母集売上高経常利益純利益集計団 18/3 期従来 19/3 期 18/3 期従来 19/3 期 18/3 期従来 19/3 期社数社数実績予想予想実績予想予想実績予想予想 繊維製品

日本株市場を泳ぐ 5 頭のクジラ SMBC 日興証券株式会社投資情報部 2016 年 10 月 4 日更新版

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変額年金 ( 特別勘定 ) の現況をご覧になる方に 特にご確認いただきたい事項 投資リスクについて 変額年金保険の特別勘定の資産運用は 国内外の株式および公社債 国内外のその他の有価証券 貸付金 コールローンおよび預貯金等を主な運用対象としておりますので 株価の下落や金利の変動 為替の変動などにより

2013 年 8 月 19 日号

第 2 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +0.09% 実現収益率 ( ) ( 第 2 四半期 ) 運用収益額 億円 実現収益額 ( ) ( 第 2 四半期 ) 運用資産残高 ( 第 2 四半期末 ) 357 億円 年金積立金は長期的な運用を行うものであり その運用状況も長期的に

農業者年金の資金運用に関するアンケート 次の各問について あなたのお考え ( 率直なご印象で結構です ) に最も近い回答を 1つだけ選び 同封の回答用はがきの回答欄に記入 ( 該当する記号 ( 英字 ) を 印で囲んで ) の上 11 月 30 日 ( 水 ) までに切手を貼らずにポストに投函いただ

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世帯収入 DI 大幅な改善現在の 世帯収入 DI ( 増えた やや増えた ) と回答した割合から 減った やや減った と回答した割合を引いた値 ) は で前回 (11 年 6 月 :-24.6) から +6.8 ポイント上昇した 震災後に混乱していた企業のサプライチェーンが回復し生産体制

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平成23年11月1日

マイナス金利付き量的 質 的金融緩和と日本経済 内閣府経済社会総合研究所主任研究員 京都大学経済学研究科特任准教授 敦賀貴之 この講演に含まれる内容や意見は講演者個人のものであり 内閣府の見解を表すものではありません

目 次 [Ⅰ] 調査方法 2 [Ⅱ] 地域区分図 3 [Ⅲ] アンケート調査票 4~5 [Ⅳ] 第 2 回不動産市況 DI 調査結果の概要 6 [Ⅴ] 設問ごとの回答内訳 [-1] 設問 2,3( 住宅地価格 ) 7~9 [-2] 設問 2,3( 商業地価格 ) 10~12 [-3] 設問 2,3(

日本経済の現状と見通し ( インフレーションを中心に ) 2017 年 2 月 17 日 関根敏隆日本銀行調査統計局

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ストラテジーレポート

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取引高について 2006 年の日経 225mini の開始以降 取引高は増加傾向 ( 単位 ) 300,000, ,000, ,000,000 日経 225mini 日経 225 先物 150,000, ,000,000 50,000,

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平成30年度第1四半期における運用状況等

一部新興国市場が動揺 アルゼンチンは前四半期から経済危機に陥っていましたが トルコでは 6 月に再選された大統領が米国と対立したこと等を契機に 8 月に通貨が急落しました ブラジルや南アフリカ インドの通貨も下落が加速する局面が見られ 中国元も緩やかに値を下げました これまでのところ個別国の問題とい

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実際 ドル円相場と日米金利差の推移をみると概ね相関していると言え その相関係数は振れを伴いながらもとりわけ高い相関を示している時期もあることが確認できる ( 前頁図表 1 2) 一方 最近みられる傾向として注目されるのがドル円相場と日本株の相関の高さである 2. ドル円相場と日本株の関係 (1) 高

参考資料いちよし証券投資情報部 2019 年 10 月 7 日 極端な悲観相場の修正へ 業績の下方修正リスクも織り込み 日米経済指標に注目 最終ページに お客様にご確認いただきたい重要な注意事項を記載しております 必ずご確認ください

[ 調査の実施要領 ] 調査時点 製 造 業 鉱 業 建 設 業 運送業 ( 除水運 ) 水 運 業 倉 庫 業 情 報 通 信 業 ガ ス 供 給 業 不 動 産 業 宿泊 飲食サービス業 卸 売 業 小 売 業 サ ー ビ ス 業 2015 年 3 月中旬 調査対象当公庫 ( 中小企業事業 )

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HIGHLIGHTS 2018 年の資金流入額は 3 年ぶりに 4 兆円超えも 株式相場低迷で年後半は失速 2019 年 1 月 31 日 Vol 年の ETF を除く追加型株式投信の純設定額が +4.1 兆円と 2017 年を上回り 3 年ぶりの高水準 タイプ別で見ると外国株式型が

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2011年8月30日 ダウンロード資料

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e ワラントホームページ e ワラント証券株式会社投資情報室 Copyright 2019, ewarrant Japan Securities K.K. All rights reserved. 本資料は情報の提供を目的としており 本資料による何らかの行動を勧

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MONEX 個人投資家サーベイ 16 年 2 月調査 個人投資家の皆様の相場環境等に対する意識調査のため 16 年 2 月 5 日 ~2 月 8 日にマネックス証券に口座をお持ちのお客様向けにアンケートを実施しました ご回答くださった皆様のご協力に感謝いたします 誠にありがとうございました 今回は個人投資家の皆様の相場観等について調査結果をまとめました MONEX 個人投資家サーベイ は 個人投資家の相場環境に対する意識調査として毎月アンケートを行い その調査結果をまとめたものです 9 年 1 月に第 1 回サーベイを行い 9 年 11 月以降月次で調査結果を公表しております ( 11 年 3 月は東日本大震災の状況を鑑み アンケートを実施しておりません ) また 11 年 6 月より グループ企業であるトレードステーション証券 ( 米国 ) マネックス BOOM 証 券 ( 香港 ) の個人投資家の皆様にも 四半期ごとに同様のアンケートを行い 調査結果を MONEX グ ローバル投資家サーベイ として提供しております - 1 -

調査結果 1. 今月の特別調査 ~ 日本銀行のマイナス金利政策導入について ~ (1-1) マーケットに与える影響 好意的に評価する投資家が最多 日本銀行が 1 月 29 日に発表した マイナス金利付き量的 質的金融緩和 いわゆる マイナス金利政策 について個人投資家に評価を尋ねました マーケットへの影響を 前向きに評価している との回答が最も多く 個人投資家が政策について一定の評価をしていることがわかりました グラフ1-1: 日本銀行のマイナス金利導入 前向きに評価が最多 非常に前向きに評価している 47 前向きに評価している 32 中立である 233 否定的に評価している 228 非常に否定的に評価している 58 現時点では評価できない 115 (1-2) 個人投資家はマイナス金利がデフレ脱却に 寄与しない と想定 5 1 15 25 3 35 安倍政権が掲げる日本経済のデフレ脱却という目標に マイナス金利政策 が寄与するかとの質問に対しては 寄与しないと思う との回答が全体の半数近くを占め最多となりました マーケットへの影響はあっても 日本経済全体への影響は大きくないとみている投資家が多いようです また わからない と回答している投資家も 3 割程度おり 日本史上初めて導入された政策とあって その効果を予想できない投資家も多いようです グラフ1-2: 日銀のマイナス金利導入は デフレ脱却に寄与しないが約 5 割 24.7% 29.3% 46.% デフレ脱却に寄与すると思う デフレ脱却に寄与しないと思う わからない (1-3) マイナス金利導入で 投資意欲は変わらない との回答が約 6 割 約 6 割の投資家が日銀のマイナス金利導入を受けても 投資意欲は変わらない と回答しました 現時点で政策導入の効果がはっきりしないとあって 投資意欲への影響は限定的なようです やや意外だったのは 投資意欲が減退した と回答した投資家が 2 割以上いたことです マイナス金利導入は銀行セクターや保険セクターの株式にはネ ガティブな影響があると指摘されていることから それらの株式に注目している投資家の投資意欲を削ぐ結果になったのかもしれません グラフ1-3: 日銀のマイナス金利導入は投資意欲に影響なしが約 6 割.5% 19.1% 6.4% 投資意欲が高まった投資意欲は変わらない投資意欲が減退した - 2 -

2. 株式市場を取り巻く環境について (2-1)3 ヶ国の DI ( 1) が揃って悪化 個人投資家の今後 3 ヶ月程度の各国 ( 日本 米国 中国 ) の株式市場見通しは 3 ヶ国揃っ て前回調査 (16 年 1 月実施 ) から DI が低下しました 3 ヶ国の主要株価指数が揃って年初 から大幅に下落したことが投資家の見通しを悪化させたとみられます 日本株 DI (16 年 1 月 )15 (16 年 2 月 )8( 前回比 -7 ポイント ) 米国株 DI (16 年 1 月 )44 (16 年 2 月 )37( 前回比 -7 ポイント ) 中国株 DI (16 年 1 月 )-6 (16 年 2 月 )-65( 前回比 -5 ポイント ) グラフ 2-1: 今後 3 ヶ月程度の株価予想 8 6 44 4 37 15 8-4 -4 日本株 DI -6 6-6 米国株 DI -65 中国株 DI -8 11/8 12/2 12/8 13/2 13/8 14/2 14/8 15/2 15/8 16/2 グラフ 2-2: 日経平均株価 ( 終値 ) と日本株 DI の推移 ( 円 ) 8 22, 7 日本株 DI 日経平均終値, 6 18, 5 4 16, 3 14, 15 12, 1 8 1, -1 8, 11/8 12/2 12/8 13/2 13/8 14/2 14/8 15/2 15/8 16/2 ( 1) DI: 上昇すると思う と回答した割合(%) から 下落すると思う と回答した割合 (%) を引いたポイント DI がプラス : 上昇すると思う と回答した割合が多い DI がマイナス : 下落すると思う と回答した割合が多い (2-2) 不動産が魅力度ランキングで 8 位から 3 位に上昇 個人投資家が魅力を感じている業種の 1 位は前回調査に引き続き 医薬品 となりました 軟調なマーケット環境が続いていることが 相対的に業績安定性の高い 医薬品 への選好を高めているとみられます そして 不動産 が前回調査の 8 位から 3 位まで順位を大きく上げたことが特徴的でした 日銀のマイナス金利導入により 配当利回りの高い商品の魅力が高まったこと 借入依存度の高い不動産セクター企業の資金調達環境の改善を好感している可能性がありそうです グラフ 2-3: 業種別魅力度ランキング ( 月次 ) 13/8 14/2 14/8 15/2 15/8 16/2 ( 順位 ) 1 医薬品 2 自動車 3 不動産 4 ハイテク 5 通信 6 電力 ガス 7 小売 8 商社 9 機械 1 石油関連 11 銀行 12 海運 13 鉄鋼 - 3 -

3. 為替市場について 円安見通しと円高見通しが拮抗 グラフ 3: 今後 3 ヶ月程度の米ドル / 円相場予想 今後 3 ヶ月程度の米ドル / 円相場の見通しについて 円安になる と回答した個人投資家の割合は前回調査と比較して 2 ポイント減 (4% 38%) と減少しました 一方 円高になる と回答した割合も 2 ポイント減 (4% 38%) となり 変わらないと思う との回答が前回調査から 4 ポイント増加しています 引き続き個人投資家の円安見通しと円高見通しは拮抗しています 9% 8% 7% 6% 5% 4% 4% 38% 3% 24% % % 1% % 12/8 12/11 13/2 13/5 13/8 13/11 14/2 14/5 14/8 14/11 15/2 15/5 15/8 15/11 16/2 円安になると思う 変わらないと思う 円高になると思う 4. 個人投資家の日本株取引について 日本株への投資意欲に関する DI( 2) は 3 項目揃って低下 今後 3 ヶ月程度の日本株への投資意欲について 売買頻度 投資金額 保有銘柄数 の 3 項目とも前回調査から 2 ヶ月連続で DI が低下しました 世界的な株価下落が投資家のセンチメントを悪化させています 売買頻度の DI (16 年 1 月 )22 (16 年 2 月 )16( 前回比 -6 ポイント ) 日本株投資金額の DI (16 年 1 月 ) (16 年 2 月 )1( 前回比 -1 ポイント ) 日本株保有銘柄数の DI (16 年 1 月 )11 (16 年 2 月 )5( 前回比 -6 ポイント ) グラフ 4-1: 今後 3ヶ月の投資意欲について 5 売買頻度のDI 4 日経平均終値 グラフ 4-2: 今後 3ヶ月の投資意欲について ( 円 ) 22, 5 日本株売買頻度のDI, 4 日本株投資金額のDI 日本株保有銘柄数のDI 18, 3 3 16, 22 22 14, 16 12, 1 11 16 1 5 1 1, 8, 11/2 11/8 12/2 12/8 13/2 13/8 14/2 14/8 15/2 15/8 16/2 1 11/8 12/2 12/8 13/2 13/8 14/2 14/8 15/2 15/8 16/2 ( 2) 売買頻度 日本株投資金額 日本株保有銘柄数について 増やしたい と回答した割合 (%) から 減らしたい と回答した割合 (%) を引いたポイント - 4 -

1 8 6 4 2 5. 注目するトピック 日本の金利動向への注目が大きく高まる 日本の 金利動向 への注目が前回調査から ポイント以上高まりました 日銀のマイナス金利導入の影響が大きいと言えるでしょう また 日本の 金融政策 への関心も前回調査から 6 ポイント以上高まりました マイナス金利導入に続いて今後さらなる金融緩和政策の発表はあるのか 投資家の注目が高まったようです グラフ 5-1: 注目するトピック 日本米国欧州 中国 ( 香港含む ) 新興国 ( 中国除く ) 企業業績 86.8% 43.6% 9.8% 17.5% 7.8% マクロ経済 59.% 61.9% 22.6% 32.4% 16.8% 為替動向 67.1% 63.5% 21.6% 16.1% 12.% 金利動向 65.2% 6.9% 16.6% 9.9% 8.3% 金融政策 73.7% 57.6% 27.1% 26.1% 8.3% 政治 外交 64.1% 54.8% 22.% 4.7% 16.9% グラフ 5-2: 注目するトピック ( 前回調査からの変化 ) 日本 米国 欧州 中国 ( 香港含む ) 新興国 ( 中国除く ) 企業業績.8-5. -2.1 2. -.1 マクロ経済 1.5 -.5 -.5-4.6-1.8 為替動向 -.7-5.1-3. -6.8 -.6 金利動向.7-14.4 -.1 -.9. 金融政策 6.7-7.2 -.6-5.7-1.9 政治 外交 2.4-5. -1.4-1.5-5. 単位 : ポイント ( 数字は各地域で当該選択肢にチェックを入れた回答者の割合 ) 高 低 6. 中央銀行の金融政策について (6-1) 投資家は早い段階で日銀が再び追加緩和に動くと想定 日銀の追加金融緩和 ( 以下 追加緩和 ) 実施時期について 16 年 4 月 ~6 月 と予想する個人投資家の割合が約 35% と最多となりました また 過半数の個人投資家は 日銀が 16 年前半にマイナス金利に続く追加緩和を行うと想定していることがわかりました マイナス金利の導入発表後には 一時 日経平均株価が上昇し米ドル / 円も円安に振れたものの まもなく株価 為替共に導入発表前の水準まで戻ったことが 日銀が追加緩和を実施するとの個人投資家の予想につながっているのかもしれません グラフ6-1: 日本銀行の追加金融緩和の実施時期について 16.3% 26.9% 5.8% 35.1% 16.% 16 年 3 月 16 年 4 月 ~6 月 16 年 7 月 ~9 月 16 年 1 月 ~12 月 当分の間ないと考えている - 5 -

(6-2)FRB の次の利上げは 16 年 4-6 月 に行われるとの回答が最多 連邦準備制度理事会 (FRB) が次に利上げを実施する時期について 16 年 4 月 ~6 月 と予想する投資家の割合が約 3% と最も多くなりました 米国経済は 1-12 月期の GDP 成長率 ( 速報値 ) が.7% 増にとどまるなど やや鈍化の兆しを見せています こうしたなか FRB が 3 月の利上げは見送るのではないかと考えている投資家が多いようです グラフ6-2:FRBの次の利上げタイミング 8.7% 17.8% 29.2% 16.4% 27.9% 16 年 3 月 16 年 4 月 ~6 月 16 年 7 月 ~9 月 16 年 1 月 ~12 月 17 年以降 - 6 -

総括 ( マネックス証券フィナンシャル インテリジェンス部 ) 欧州中央銀行 (ECB) のドラギ総裁による 3 月追加緩和を匂わす発言や 日銀のサプライズマイナス金利導入により一時は世界的にややリスクオフムードが後退しました ただ その後再び原油価格の下落等でリスクオフムードが強まり 株式市場は下落基調を強めています 今月の特別調査では 日銀のマイナス金利導入について伺いました マーケットへの影響という観点では高く評価した投資家が多かった一方で 本来の目的であるデフレ脱却への寄与については否定的な意見を持つ投資家が多かったことが特徴的でした 日本経済への根本的な影響があまりないと考えている方が多いからか マイナス金利の導入は投資意欲にあまり影響していないようです 日本で初めての試みということで 現時点で評価することは大変難しいと言えますが マイナス金利の政策概要やその効果 市場に与えるであろう影響についての情報をマネックス証券ではいち早く投資家の皆様向けに提供いたしました チーフ ストラテジストの広木隆は 日銀マイナス金利導入の効果 本年 1 月よりマネックス証券に入社したチーフ アナリストの大槻奈那は マイナス金利の影響は? という題名で レポートを執筆しております 今後も投資家の皆様が判断に迷っている際のサポート役となれるよう 提供する情報の拡充や質の向上に努めて参りますので 今後ともマネックス証券を何卒よろしくお願い申し上げます マネックス証券フィナンシャル インテリジェンス部 16 年 2 月 9 日執筆 - 7 -

調査の概要と回答者の属性 調査方式 : インターネット調査 調査対象 : マネックス証券に口座を保有している個人投資家 回答数 : 983 調査期間 : 16 年 2 月 5 日 ~2 月 8 日 性別 男性 女性 年齢 85.2% 14.8% 未成年 代 3 代 4 代 5 代 6 代 7 歳超 金融資産 5 万未満 売買頻度.3% 2.4% 13.3% 24.7% 29.5% 21.9% 7.9% 5 万 ~1 万 1 万 ~ 万 万 ~5 万 5 万 ~1 億 1 億以上 24.5% 18.8%.% 21.4% 11.2% 4.1% デイトレ週に数回月に数回数ヶ月に 1 回それより少ない 5.7% 15.2% 34.2% 3.9% 14.% 株式投資のご経験 1 年未満 1 年 ~5 年 5 年 ~1 年 1 年以上 8.1% 16.5% 18.1% 57.3% 本情報は当社が実施したアンケートに基づいて作成したものです 本情報は売買のタイミング等を反映したものではなく また示唆するものではありません 当社は記載した銘柄の取引を推奨し 勧誘するものではありません 当社は本情報の内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません 銘柄選択や売買タイミングなどの投資にかかる最終決定は お客様ご自身の判断と責任でなさるようにお願いいたします 金融商品取引業者関東財務局長 ( 金商 ) 第 165 号加入協会 : 日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 一般社団法人日本投資顧問業協会 - 8 -