資料 四輪車の加速走行騒音規制について ( 乗用車 小型車 ) 現行加速走行騒音試験法の課題 新加速走行騒音試験法の概要 国内走行実態との比較による新加速走行騒音試験法の検証 1

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資料7-4 国連で改正検討中の加速走行騒音規制(ECE-R41,R51)について

二輪車の加速走行騒音規制の見直し 二輪車加速走行騒音規制見直しの背景 二輪車の加速走行騒音規制開始から40 年が経過しているが 車両の性能等の向上により 現在では加速走行騒音試験条件は実際の市街地走行で使用される加速状態とは離れている また エンジンの電子制御化により 現行加速試験法に対し その試験

資料9-4-1 二輪車の加速走行騒音規制に対する検討状況(ISO362-2、ECE R41-04の概要)

資料 14-4 四輪車の加速走行騒音試験法の追加騒音規定 (ASEP) について

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資料 二輪車の加速走行騒音規制について 前回専門委員会における宿題事項 1

車両の規制値 ) に示す協定規則第 51 号と同様の規制値とします なお 規制値は フェーズ 1 フェーズ 2 と 2 段階で強化されます ロ. 追加騒音規定 (ASEP) 要件 新たな加速走行騒音試験法の試験条件から外れたエンジン回転数で走行する場合に不適当な騒音の上昇を抑えることを目的として 乗

速度規制の目的と現状 警察庁交通局 1

「3.調査の結果、不正事案等があった場合には、その詳細」の補足

とした 工事は 週 6 日 8 時 ~18 時の時間帯に実施する計画である 1,600 稼動台数 ( 台 / 月 ) 1, 月目 2 月目 3 月目 4 月目 5 月目 6 月目 7 月目 8 月目 9 月目 10 月目 11 月目 12 月目 13 月目 14 月目

5 貸与する資料本業務の遂行にあたり 本市 ( 以下 甲 という ) は受託者 ( 以下 乙 という ) に以下の資料を貸与する (1) 面的評価支援システム Ver.4.1.0( 環境省 ) (2) 電子地図 数値地図 25000( 空間データ基盤 ) ( 国土地理院 ) (3) 住宅地図 Zma

21m 車両の検証項目 ダブル連結トラック実験 高速道路 3 交通流への影響 4 道路構造への影響 合流部 : 本線 合流部 : ランプ 追越時 車線変更部 検証項目 分析視点 データ等 1 省人化 同一量輸送時のドライバー数 乗務記録表 環境負荷 同一量輸送時のCO2 排出量 2 走行 カーブ (

(2) 自動車騒音及び道路交通振動対策に係る法体系自動車騒音及び道路交通振動対策に係る法律としては 昭和 42 年に制定された公害対策基本法 ( 平成 5 年より環境基本法 ) に基づく施策を実施するため 昭和 4 3 年に騒音規制法 昭和 51 年に振動規制法が制定された 自動車騒音に係る環境基準

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単道調査第 号国道208号

単道調査第 号国道208号

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PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft PowerPoint - 05【資料53-2】WLTCの国内導入について(最終版)

平成 28 年度能代市騒音 振動調査 ( 抜粋 ) 指定地域の騒音調査 調査地点 : 能代市二ツ井町下野家後 二ツ井公民館裏駐車場 調査実施日 : 平成 28 年 11 月 7 日 10:00 ~ 平成 28 年 11 月 8 日 10:00 環境基準について 一般環境における環境基準値

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国土交通省自動車交通局プレスリリース

本文/扉1

プログラム


平成20年5月 協会創立50年の歩み 海の安全と環境保全を目指して 友國八郎 海上保安庁 長官 岩崎貞二 日本船主協会 会長 前川弘幸 JF全国漁業協同組合連合会 代表理事会長 服部郁弘 日本船長協会 会長 森本靖之 日本船舶機関士協会 会長 大内博文 航海訓練所 練習船船長 竹本孝弘 第二管区海上保安本部長 梅田宜弘

Program

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日本内科学会雑誌第96巻第11号

表 1 乗用自動車のエネルギー消費性能の向上に関するエネルギー消費機器等製 造事業者等の判断の基準等 ( 平成 25 年経済産業省 国土交通省告示第 2 号 ) に定められた燃費基準における各車種の燃費試験法一覧 乗用自動車小型バス 路線バス 一般バス 2015 年度基準 JC08 JC08 JE0

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【資料8】車両安全対策の事後効果評価rev4

配慮事項 1 鉛の使用量 ( バッテリーに使用されているものを除く ) が可能な限り削減されていること 2 資源有効利用促進法の判断の基準を踏まえ 製品の長寿命化及び省資源化又は部品の再使用若しくは材料の再生利用のための設計上の工夫がなされていること 特に 希少金属類の減量化や再生利用のための設計上

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事例2_自動車用材料

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1 吾妻町 平成18年3月27日に東村と合併し東吾妻町になりました 2 六合村 平成22年3月28日に中之条町に編入しました 5.2-2



平成 31 年度の軽自動車税の税率について 平成 31 年度の軽自動車税は下記のとおりとなりますのでご確認ください 原動機付自転車 小型特殊自動車 二輪の小型自動車 軽二輪 区分 税率 原動機付自転車 小型特殊自動車 50cc 以下 90cc 以下 125cc 以下三輪以上のもの ( ミニカー )

新車販売台数のシェア 分析の前提条件 燃費 [km/l] 燃料種別新車販売台数のシェアは 自動車産業戦略 の平成 42 年度のシェアに向かって線形に変化し 技術開発等により乗用車販売平均燃費も改善すると仮定 2 この仮定を踏まえつつ 平成 27 年度燃費基準と平成 32 年度燃費基準の

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術基準 に規定する市街地加速走行騒音有効防止後付消音器の基準に適合する消音器に交換した自動車のうち 二輪自動車及び使用の過程にある二輪自動車を改造した側車付二輪自動車にあってはイに定める基準 二輪自動車以外のものにあってはウに定める基準を適用するものとする 騒音の自動車の種別大きさ 乗車定員 11

平成 30 年 1 月現在禁無断転載 複製 7 平成 29 年度の税制改正の概要について エコカー減税 ( 自動車重量税 自動車取得税 ) の概要 適用期間 自動車取得税( 取得税 ): 平成 29 年 4 月 1 日 ~ 平成 31 年 3 月 31 日 自動車重量税( 重量税 ): 平成 29

Microsoft Word - プレスリリース_2015


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Canon EOS Kiss Digital N 製品カタログ

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3.ごみの減量方法.PDF

シンデレラ合宿


製品案内 価格表 2014/4/1



 

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NITAS の基本機能 1. 経路探索条件の設定 (1) 交通モードの設定 交通モードの設定 とは どのような交通手段のネットワークを用いて経路探索を行うかを設定するものです NITASの交通モードは 大きく 人流 ( 旅客移動 ) 物流( 貨物移動 ) に分かれ それぞれのネットワークを用いた経路

Press Information

第 2 章横断面の構成 2-1 総則 道路の横断面の基本的な考え方 必要とされる交通機能や空間機能に応じて, 構成要素の組合せ と 総幅員 総幅員 双方の観点から検討 必要とされる道路の機能の設定 通行機能 交通機能アクセス機能 滞留機能 環境空間 防災空間 空間機能 収容空間 市街地形成 横断面構

( ハ ) 四輪自動車 ( ニ ) 前 軸及び独立軸の後 軸の自動車 中間の車軸を持ちあげて車体に固定してその車軸の車輪が接地しないようにし て次の式により計算する ただし 0 : 自動車を水平に静置した場合の第 軸から重心までの自動車中心線方向の水平距離 : 自動車を水平に静置した場合の自動車中心

(2) 自動車基準調和世界フォーラム (3)WMTC の概要 31

大型建設機械の輸送に係る規制について

別紙 割引停止措置等の実施方法について 高速道路 6 会社では 平成 29 年 4 月 1 日から車両制限令違反者に対する大口 多頻度割引の割引停止措置等を見直すにあたり NEXCO3 社ではETCコーポレートカード利用約款を改正し 首都高速道路 阪神高速道路 及び本州四国連絡高速道路 では 各社の


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計画書

プリント

二輪車の加速走行騒音規制について

メイン表示 例 バーグラフ表示 例 平均燃費 1 一般道高速道平均燃費 1/ 移動平均燃費 1 燃料流量 1/ スロットル開度 1 燃費インジケーター 時計 スピード コンパス 2 標高 2 車両電圧 燃料流量インジケーター 瞬間燃費を表示 燃費インジケーター 今回燃費 瞬間燃費を表示 電源OFF毎

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J I S J A S O 廃止提案書 1. 対象規格 JASO M 304:02 ( 自動車用発泡体 ) 2. 廃止の背景と理由この規格は自動車用の断熱 防音 防振及びクッション用材料の性能 試験方法を標準化する趣旨で 1969 年に制定され 以後 4 回の改正が行われた なお 本年度の定期見直し

Microsoft PowerPoint - 口頭発表_折り畳み自転車

( 参考 ) 新エコカー減税 ( 自動車重量税 自動車取得税 ) の概要 ( 平成 24 年度改正 ) 乗用車等 ( 乗用車 車両総重量 2.5t 以下のバス トラック ) 対象 要件等 プラグインハイブリッド自動車クリーンディーゼル乗用車 ( 平成 21 年排ガス規制適合の乗用車 ) ガソリン自動

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

Kumamoto University Center for Multimedia and Information Technologies Lab. 熊本大学アプリケーション実験 ~ 実環境における無線 LAN 受信電波強度を用いた位置推定手法の検討 ~ InKIAI 宮崎県美郷

平均車齢 平均車齢 ( 軽自動車を除く ) とは 平成 30 年 3 月末現在において わが国でナンバープレートを付けている自動車が初度登録 ( 注 1) してからの経過年の平均であり 人間の平均年齢に相当する 平均車齢は 新車販売台数が減少し 自動車が長く使われると高齢化が進む 逆に新車販売台数が

Microsoft PowerPoint - 2_資料(最終訂正版1)

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エ. 納税義務者数の推移 単位 : 人平成 納税義務者数土地 63,685 納 税 義 務 者 数 の 推 移 単位 : 人 土地 償却資産 6,582 61,53 61,587 62,552 63,69 63,685 償却資産 2,2 1,77 1,786 1,798 1,827 1,894 2,

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1 環境推進事業


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資料 7-1 特殊車両の通行に関する指導取締要領の一部改正について 国土交通省関東地方整備局道路部交通対策課 1 (1) 特殊車両通行許可制度 2

事故の全体俯瞰のグラフ等 ( 平成 17 年 )

Microsoft Word - 泉南阪南火葬場生活環境影響調査報告書(pdf用)


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資料 13-3-1 四輪車の加速走行騒音規制について ( 乗用車 小型車 ) 現行加速走行騒音試験法の課題 新加速走行騒音試験法の概要 国内走行実態との比較による新加速走行騒音試験法の検証 1

現行加速走行騒音試験法の課題 ( 乗用車 小型車 ) 現行の加速走行騒音試験方法 ( 以下 TRIAS という ) は ISO362 をベースとしており 車種に応じたギヤ位置により 一定速度で騒音測定区間 (A-A ~B-B ) に進入し 騒音測定区間においてスロットルを全開に回し加速走行させた時の最大騒音値を測定している 車種進入速度加速状態試験時重量測定ギヤの選択マイクロホン位置 乗用車 小型車 (MT 車の場合 ) 4 段以下 :2 速 50km/hまたは3/4S 全開加速 車両総重量 5 段以上 :3 速 左 (AT 車の場合 ) Dレンジ 日本の試験概要 試験自動車を騒音測定区間の十分前から定常走行させ 一定地点から加速ペダルを一杯に踏み込み加速走行させた時の騒音測定区間における騒音の最大値を測定する 一定速度で進入 車両前端が A-A ラインに達したときスロットル全開 車両後端が B-B ラインに達するまで全開走行 A-A B-B 間の最大騒音を測定 2

しかし エンジンの高出力化などにより 実際の市街地における走行の利用頻度の高い運転条件は TRIAS の条件である全開加速とは異なっている A 車 (CVT 車 PMR=67.3[kW/t]) B 車 (7MT-AT 車 PMR=143.7[kW/t]) アクセル開度 % TRIAS は全開加速時の騒音を測定している 頻度 % アクセル開度 % しかし 市街地において全開加速は行われていない 頻度 % 正規化エンジン回転数 % 正規化エンジン回転数 % 市街地走行におけるエンジン回転数及び加速度頻度分布 (45<V<55[km/h] かつ α>0[m/s 2 ] のデータを解析 ) 3

新加速速走行騒音試験法 (R51-03) の概要 実際の市街地における加速走行騒音レベルを再現することを目的とした試験法 日本を含む各国のデータをもとに導出された市街地を代表する加速度 (α urban ) における騒音値 (L urban ) を評価する試験法であり 騒音値と加速度は比例関係にあることを前提に 全開加速走行時の騒音値 (L wot ) 及び定常走行時の騒音値 (L crs ) から計算で求める 車両区分 速度 ( マイク前 ) 試験時重量目標加速度 (αurban) 参照加速度 (αwot ref) 加速状態マイクロホン位置 PMR 25 1.59log(PMR)-1.41 部分加速 乗用車 小型車 M1 N1 3.5t 以下の M2 50km/h 空車 +75kg 0.63log(PMR)-9 左右 PMR<25 0.63log(PMR)-9 全開加速 加速度 (m/s2) 3 2.5 2 1.5 1 0.5 0 全開加速による参照加速度を設定し 加速度を実現 25<PMR 0.63log(PMR)-9 α wot,ref α urban 0 25 50 75 100 125 150 175 200 225 250 275 300 PMR PMR>25 1.59log(PMR)-1.41 PMR>25 0.63log(PMR)-9 市街地加速度での騒音値を線形補間により算出 図 : 加速度 ( αurban αwot.ref) と PMR の関係 ( 四輪車 ) 4 新試験法の騒音値 L urban を算出 騒音値 L wot (measured) Lurban Lcrs (measured) 2 定常走行により L crs を実測 (α crs =0) 0 騒音値は加速度に比例すると仮定 αurban 加速度 α wot (measured) 1 全開加速により L wot を実測し α wot を算出 3 市街地代表加速度 α urban を算出 4

ECE 規則における車両クラス分け 新試験法 (R51-03) におけるクラス分け カテゴリ仕様 乗用車 小型車中型車大型車 M 人員の輸送を目的とする自動車で 四輪以上の ( または三輪でGVWが1tを超える ) もの M 1 M 2 人員の輸送を目的とする自動車で 運転席を含めて9 席以下の座席を有するもの人員の輸送を目的とする自動車で 運転席を含めて9 席を超える座席を有し GVWが5t 以下のもの GVW3.5t 以下 GVW3.5t 超 M 3 人員の輸送を目的とする自動車で 運転席を含めて 9 席を超える座席を有し GVW が 5t を超えるもの N 貨物の輸送を目的とする自動車で 四輪以上の ( または三輪で GVW が 1t を超える ) もの N 1 貨物の輸送を目的とする自動車で GVW 3.5t N 2 貨物の輸送を目的とする自動車で 3.5t < GVW 12t N 3 貨物の輸送を目的とする自動車で 12t < GVW 5

国内走行実態との比較等による新加速走行騒音試験法の検証 環境基準を超過している地点を含む主要幹線道路等において試験車両を走行し 我が国の走行実態や走行時の車両状態について調査を実施 得られた結果に関し 以下の項目について新加速試験法の条件と比較 1 市街地走行で使用される速度とマイク前速度との比較 2 市街地走行で使用される加速度と目標加速度との比較 3MT 車について 市街地走行で使用されるギヤ段と新加速試験法において選定されるギヤ段との比較 4 加速度と騒音値の線形性の検証 新試験法における試験条件 車両区分 速度 ( マイク前 ) 試験時重量目標加速度 (αurban) 参照加速度 (αwot ref) 加速状態マイクロホン位置 PMR 25 1.59log(PMR)-1.41 部分加速 乗用車 小型車 M1 N1 3.5t 以下の M2 50km/h 空車 +75kg 0.63log(PMR)-9 左右 PMR<25 0.63log(PMR)-9 全開加速 1 市街地走行で使用される代表的な速度となっているか 2 市街地走行で使用される代表的な加速度となっているか 3 全開加速時の参照加速度により 市街地走行で使用される代表的なギヤ段を選択することができるか 6

1 市街地走行で使用される速度とマイク前速度との比較 新加速試験法のマイク前速度である 50km/h 付近の使用頻度はやや高い これは 新加速試験法のマイク前速度検討時に日本の走行実態調査結果が反映されたことが要因と考え マイク前速度として 50km/h は適切である A 車環境省 ( 国道 20 号 ) A 車環境省 ( 国道 16 号 ) B 車環境省 ( 国道 20 号 ) B 車環境省 ( 国道 16 号 ) A 車 JASIC( 国道 4 号 ) C 車 JASIC( 国道 4 号 ) 7

2 市街地走行で使用される加速度と目標加速度との比較 実走行における α 95 は 新加速試験法による α urban に比べ 下回るものが多いが いずれも近い値であり α urban は国内実走行において使用される加速度域の上限として適切である 実走行で使用される加速度の 95% タイル値と α urban の比較 (PMR<50 の車両は 50km/h 付近での加速時の加速度を解析 ) 8

3 MT 車について 市街地走行で使用されるギヤ段と新加速試験法において選定されるギヤ段との比較 新加速試験法により選定されるギヤにより実現される回転数は 実走行時のエンジン回転数域の中でも高めの領域であり 新試験法の参照加速度を実現するギヤは 市街地走行で使用されるギヤの中でも低めのものが選定されている 1JASIC(M1,PMR=84.6) 2JASIC(M1,PMR=127.3) 3JASIC(N1,PMR=41.2) 市街地走行におけるエンジン回転数及び加速度頻度分布 (45<V<55[km/h] かつ α>0[m/s 2 ] のデータを解析 ) 9

4 加速度と騒音値の線形性の検証 1A 車 加速度と騒音値の間には高い線形相関が確認されたことから 新加速試験法における全開加速走行時の騒音値 (L wot ) と定常走行時の騒音値 (L crs ) からの線形補間による算出は適切である 2B 車 3M1 6AT 車 PMR=100.32(H21 データ ) 4M1 CVT 車 PMR=67.28(H21 データ ) 10