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Ⅰ 目標達成

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背景及び趣旨我が国は国民皆保険のもと世界最長の平均寿命や高い保健医療水準を達成してきた しかし 急速な少子高齢化や国民の意識変化などにより大きな環境変化に直面しており 医療制度を持続可能なものにするために その構造改革が急務となっている このような状況に対応するため 高齢者の医療の確保に関する法律に

背景及び趣旨 我が国は国民皆保険のもと世界最長の平均寿命や高い保健医療水準を達成してきた しかし 急速な少子高齢化や国民の意識変化などにより大きな環境変化に直面しており 医療制度を持続可能なものにするために その構造改革が急務となっている このような状況に対応するため 高齢者の医療の確保に関する法律

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(7)健診データの受領方法

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特定健康診査等実施計画

背景及び趣旨 我が国は国民皆保険のもと世界最長の平均寿命や高い保健医療水準を達成してきた し かし 急速な少子高齢化や国民の意識変化などにより大きな環境変化に直面しており 医 療制度を持続可能なものにするために その構造改革が急務となっている このような状況に対応するため 高齢者の医療の確保に関する

背景及び趣旨 我が国は国民皆保険のもと 世界最長の平均寿命や高い保険医療水準を達成してきた しかし 急速な少子高齢化や国民の意識変化などの大きな環境変化に直面しており 医療制 度を持続可能なものにするため その構造改革が急務となっている このような状況に対応するため 高齢者の医療の確保に関する法律に

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第 2 達成目標 1. 特定健康診査の実施に係る目標国が示す指針においては 平成 24 年度における特定健康診査の実施率目標を 70.0% とされており 平成 20 年度から平成 24 年度まで 実施率目標を達成できるよう段階的に実施率を引き上げていくこととする 2. 特定保健指導の実施に係る目標国

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特定健康診査等 ( 平成 30 年度 平成 35 年度 ) 背景 現状 基本的な考え方 No.1 No.2 No.3 No.4 No.5 No.6 事業所数が多く その健康課題も多岐にわたるため対策実施に当たっては事業所の協力が欠かせない 被保険者の特定健診受診率は 95% 前後であり 事業主健診は

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1. 背景及び趣旨我が国は 急速な少子高齢化 経済の低成長への移行 疾病構造の変化など 大きな環境変化に直面している 今まで築いてきた国民皆保険制度を堅持し 医療制度を将来にわたり持続可能なものとしていくためには その構造改革が急務である 国民の実態を見ると 高齢化の急速な進展と生活習慣病の増加によ

Ⅰ 計画策定にあたって 1. はじめに私たちは 国民皆保険制度 フリーアクセス という日本の医療を支える象徴的な仕組みを享受し 世界最長レベルの平均寿命や高い保健医療水準を達成してきた しかし 日本経済が長期停滞する中 少子高齢化の進展や生活スタイルの変化 加えて医療技術の高度化や疾病構造の変化など

大阪府医師国民健康保険組合 特定健康診査等実施第 2 期計画 ( 平成 25 年 7 月 1 日 ) 1. 計画策定の背景昭和 36 年の国民皆保険の成立により わが国の平均寿命は飛躍的に伸び 今や世界一の長寿国となった しかし 世界に冠たるこの国民皆保険制度は 平均寿命の伸びによる高齢化の急激な進


はじめに


2 第 1 期データヘルス計画 ( 平成 27 年度 ~ 平成 29 年度 ) の要点 ⑴ 加入者の状況被保険者は 男性が約 85% と多く 年齢構成は 40 歳代 50 歳代が多い 被扶養者は 子供を除くと女性が多い ⑵ データに基づく健康課題 1 生活習慣病及び生活習慣病関連疾患が医療費に占める

山梨県生活習慣病実態調査の状況 1 調査目的平成 20 年 4 月に施行される医療制度改革において生活習慣病対策が一つの大きな柱となっている このため 糖尿病等生活習慣病の有病者 予備群の減少を図るために健康増進計画を見直し メタボリックシンドロームの概念を導入した 糖尿病等生活習慣病の有病者や予備

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,995,972 6,992,875 1,158 4,383,372 4,380,511 2,612,600 2,612, ,433,188 3,330, ,880,573 2,779, , ,

死亡率 我が国における疾病構造 生活習慣病は死亡割合の約 6 割を占めている 我が国の疾病構造は感染症から生活習慣病へと変化 死因別死亡割合 ( 平成 24 年 ) 生活習

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1 基本健康診査基本健康診査は 青年期 壮年期から受診者自身が自分の健康に関心を持ち 健康づくりに取り組むきっかけとなることを目的に実施しています 心臓病や脳卒中等の生活習慣病を予防するために糖尿病 高血圧 高脂血症 高尿酸血症 内臓脂肪症候群などの基礎疾患の早期発見 生活習慣改善指導 受診指導を実

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加入者の連絡等にも利用します マスター の住所 氏名等の連絡先を用いて 当組合の資格喪失後も必要に応じて 届出等に記載された連絡先にご連絡することもあります 医療機関や他の保険者 ( 区市町村 年金事務所を含む ) から資格喪失か否かなど保険診療の照会があった場合 相手先確認の上 マスター の保険証

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協会けんぽ加入者における ICT を用いた特定保健指導による体重減少に及ぼす効果に関する研究広島支部保健グループ山田啓介保健グループ大和昌代企画総務グループ今井信孝 会津宏幸広島大学大学院医歯薬保健学研究院疫学 疾病制御学教授田中純子 概要 背景 目的 全国健康保険協会広島支部 ( 以下 広島支部

目 次 序章特定健康診査及び特定保健指導の実施について 2 第 1 章目標及び対象者数について 2 1. 特定健康診査等の目標と対象者数 第 2 章実施方法について 4 1. 基本事項について 2. 集合契約について 3. 受診券 ( セット券 ) 及び利用券について 4. 代行機関について 5.

Ⅰ. 背景及び趣旨わが国は国民皆保険のもと世界最長の平均寿命や高い保健医療水準を達成してきた しかし 急速な少子高齢化や国民の意識変化などにより大きな環境変化に直面しており 医療制度を持続可能なものにするために その構造改革が急務となっている この改革には 高齢化の進展とともに増加し死亡原因の6 割

第 1 章計画策定にあたって 1 計画策定の背景と趣旨 ( 注近年 特定健康診査 ) ( 注 ) ( 以下 特定健診 という ) の実施や診療報酬明細書等 ( 以 下 レセプト という ) の電子化の進展等により 保険者 ( 注 ) が健康や医療に関する情 報を活用して被保険者 ( 注 ) の健康課

肥満者の多くが複数の危険因子を持っている 肥満のみ約 20% いずれか 1 疾患有病約 47% 肥満のみ 糖尿病 いずれか 2 疾患有病約 28% 3 疾患すべて有病約 5% 高脂血症 高血圧症 厚生労働省保健指導における学習教材集 (H14 糖尿病実態調査の再集計 ) より

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第 2 節強制被保険者 1 第 1 号被保険者頻出 択 ( 法 7 条 1 項 1 号 ) 資格要件 日本国内に住所を有する20 歳以上 60 歳未満の者 ( 第 2 号 第 3 号被保険者に該当する者を除く ) 例 ) 自営業者 農漁業従事者 無業者など 適用除外 被用者年金各法に基づく老齢又は退

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問 3 問 2 で と回答した方は 上記対策で何を見て知ったか ( 複数回答可 ) % 問 4 問 2で と回答した方は 下記対策で利用したいまたは既に利用しているものは 問 4 何か ( 複数回答可 ) 特定健診 特定保健指導対策 10 (41.9%) がん ( 婦人

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第 3 期 特定健康診査等実施計画書 平成 30 年 4 月 長野県医師国民健康保険組合

1 保健事業実施計画策定の背景 北海道の後期高齢者医療は 被保険者数が増加し 医療費についても増大している 全国的にも少子高齢化の進展 社会保障費の増大が見込まれる このような現状から 一層 被保険者の健康増進に資する保健事業の実施が重要となっており 国においても 保健事業実施計画 ( データヘルス

国 都道府県による財政リスクの軽減 運営については 保険料徴収は市町村が行い 財政運営は都道府県単位で全市町村が加入する広域連合が行う 広域連合の財政リスクの軽減については 国 都道府県が共同して責任を果たす仕組みとする 2 年単位の財政運営 負担 負担 高額医療費に係る公費負担 給付増リスク 後期

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特定健康診査等実施計画 ( 第二期 ) 三重交通健康保険組合 平成 25 年 7 月

背景 趣旨及び状況我が国は国民皆保険のもと世界最長の平均寿命や高い保健医療水準を達成してきた しかし 急速な少子高齢化や国民の意識変化などにより大きな環境変化に直面しており 医療制度を持続可能なものにするために その構造改革が急務となっている このような状況に対応するため 高齢者の医療の確保に関する法律に基づいて 保険者は被保険者および被扶養者に対し 糖尿病等の生活習慣病に関する健康診査 ( 特定健康診査 ) およびその結果により健康の保持に努める必要がある者に対する保健指導 ( 特定保健指導 ) を実施することとされた 本計画は 三重交通健康保険組合 ( 以下 当健保組合 という ) の特定健康診査 ( 以下 特定健診 という) 及び特定保健指導の実施方法に関する基本的な事項 特定健診及び特定保健指導の実施並びにその成果に係る目標に関する基本的事項について定めるものである なお 高齢者の医療の確保に関する法律第 19 条により 5 年ごとに 5 年を一期として特定健康診査等実施計画を定めることとする 当健保組合の現状当健保組合は 三交グループの事業所が加入している健保組合である 平成 25 年 3 月末現在の事業所数は 23 で 三重県 愛知県に所在しているが 案内所等一部 他県にも点在している 当健保組合に加入している被保険者 ( 任意継続者除く ) は 平均年齢が 43.08 歳で 男性が全体の 76.8% を占め 40 歳以上の被保険者に限定すると 84.5% が男性である 健康診断については 三重県及び愛知県在住の被保険者は 事業所が健診機関に委託し 健診車にて巡回し実施しており その他地域の者ならびに被扶養者は 契約した医療機関で受診 ( 人間ドック等を含む ) が可能である 平成 24 年度では事業主が行う定期健康診断や当組合で実施している人間ドック 被扶養配偶者共同巡回健診事業 ( 以下 共同巡回健診という ) 受診券による特定健診により 特定健診の状況は 対象者 (3,510 名 ) の内 2,564 名が受診した 平成 24 年度における第一次計画と実績比較 計画 実績 差引 対象者 2163 名 2556 名 393 名 被保険者 実施者 2103 名 2352 名 249 名 実施率 97.2% 92.0% 5.2% 対象者 803 名 954 名 151 名 被扶養者 実施者 170 名 212 名 42 名 実施率 21.2% 22.2% 1.0% 対象者 2968 名 3510 名 542 計 実施者 2273 名 2564 名 291 実施率 77.1% 73.0% 4.1% 1

Ⅰ. 特定健康診査等の実施方法に関する基本的な事項 1. 特定健康診査の基本的考え方日本内科学会等内科系 8 学会が合同でメタボリックシンドロームに疾患概念と診断基準を示した これは 内臓脂肪型に起因する糖尿病 高脂血症 高血圧は予防可能であり 発症した後でも血糖 血圧をコントロールすることにより重症化を予防することが可能であるという考え方を基本としている メタボリックシンドロームの概念を導入することにより 内臓脂肪の蓄積による体重増加が 様々な疾患の原因となることをデータで示すことができるため 健診受診者にとって生活習慣の改善に向けての明確な動機付けができるようになる 2. 特定保健指導の基本的考え方生活習慣病予備群の保健指導の第一の目的は 生活習慣病に移行させないことである そのための保健指導では 対象者自身が健診結果を理解して自らの生活習慣を変えることができるように支援することにある 3. 特定健康診査 特定保健指導の対象年齢について特定健診の実施年度中に 40 歳以上 74 歳以下となる加入者が法定で特定健康診査 特定保健指導の対象となるが 当組合では厚生労働省 標準的な健診 保健指導プログラム に 特定健診 保健指導の対象となる以前に健診を行い 生活習慣の改善が特に必要と認められる者に対して保健指導を実施することは 特定保健指導対象者を減少させる上で有効であるとされていることから 健康保険組合連合会の補助金を利用して 対象者の年齢範囲を 40 歳未満のものにも実施する Ⅱ. 目標 1. 特定健康診査の実施に係る目標平成 29 年度における特定健康診査の実施率を 90.0%( 国の基本指針が示す目標値 ) とする この目標を達成するために 平成 25 年度以降の実施率 ( 目標 ) を以下のように定める 特定健診実施率の目標 ( 単位 :%) H25 H26 H27 H28 H29 国基準 被保険者 93.4 95.0 96.6 97.3 98.1 被扶養者 30.6 40.0 47.4 57.8 68.3 計 76.4 80.0 83.2 86.6 90.0 90.0 2. 特定保健指導の実施に係る目標平成 29 年度における特定保健指導の実施率を 60.0%( 国の基本方針が示す目標値 ) とする この目標を達成するために 平成 25 年度以降の実施率 ( 目標 ) を以下のように定める 2

特定保健指導 ( 積極的 ) 実施率の目標 ( 単位 : 名 ) H25 H26 H27 H28 H29 対象者実施者実施率 被保険者 519 520 494 483 462 被扶養者 4 6 6 6 6 計 523 526 500 489 468 被保険者 79 127 175 223 271 被扶養者 1 2 3 4 4 計 80 129 178 227 275 被保険者 15.2% 24.4% 35.4% 46.1% 58.7% 被扶養者 25.0% 33.3% 50.0% 66.7% 66.7% 計 15.3% 24.5% 35.6% 46.4% 58.8% 特定保健指導 ( 動機付 ) 実施率の目標 ( 単位 : 名 ) H25 H26 H27 H28 H29 対象者実施者実施率 被保険者 199 199 203 204 205 被扶養者 6 6 7 7 7 計 205 205 210 211 212 被保険者 33 57 81 105 129 被扶養者 2 3 4 4 4 計 35 60 85 109 133 被保険者 16.6% 28.6% 39.9% 51.5% 62.9% 被扶養者 33.3% 50.0% 57.1% 57.1% 57.1% 計 17.1% 29.3% 40.5% 51.7% 62.7% 特定保健指導 ( 計 ) 実施率の目標 ( 単位 : 名 ) H25 H26 H27 H28 H29 国基準 対象者実施者実施率 被保険者 718 719 697 687 667 被扶養者 10 12 13 13 13 計 728 731 710 700 680 被保険者 112 184 256 328 400 被扶養者 3 5 7 8 8 計 115 189 263 336 408 被保険者 15.6% 25.6% 36.7% 47.7% 60.0% 被扶養者 30.0% 41.7% 53.8% 61.5% 61.5% 計 15.8% 25.9% 37.0% 48.0% 60.0% 60.0% 3

Ⅲ. 特定健康診査等の実施方法 1. 実施方法被保険者については 各事業主が安衛法に基づく健診を健診機関に委託して実施する また 30 歳以上 ( 毎年 4 月 1 日現在 ) の希望者に当組合が案内する人間ドックを受診することで 特定健診を実施したものとする 被扶養者配偶者 ( 任意継続被保険者含む ) については 30 歳以上 ( 毎年 4 月 1 日現在 ) を対象に 人間ドックまたは 共同巡回健診 ( 被扶養者配偶者のみ ) を受診することで 特定健診を実施したものとする 上記の人間ドック 共同巡回健診を受けていない被扶養者 ( 任意継続被保険者を含む ) については 希望者へ配布する受診券を利用して集合契約医療機関にて実施する 特定保健指導は 被保険者については事業主と連携して実施する 被扶養者 ( 任意継続被保険者含む ) については 集合契約のスキームを利用して実施する また 一部の人間ドックの委託先等にて健診を受け保健指導の対象となったものは 委託先にて保健指導も受けることができる 2. 実施項目 (1) 特定健康診査厚生労働省 標準的な健診 保健指導プログラム 第 2 編第 2 章に記載されている特定健診項目を含めた生活習慣病健診を実施する (2) 特定保健指導厚生労働省 標準的な健診 保健指導プログラム 第 3 編第 3 章に記載された内容に基づき実施する 1 動機付け支援委託先の指導員による面談を実施し 6 ヵ月後に評価を行う 2 積極的支援委託先の指導員による面談および継続支援 ( 電話 ) を実施し 6 ヵ月後に評価を行う 3. 実施時期被保険者については 各事業主が安衛法に基づく健診の実施時期に随時実施する 被扶養者 ( 任意継続被保険者を含む ) は 集合契約による受診を随時実施する 当組合が案内する人間ドックは 毎年 5 月から翌年 2 月までの間で 実施する 被扶養配偶者対象の共同巡回健診は 委託先のスケジュールにより随時実施する 4. 委託の有無 (1) 特定健診被扶養者 ( 任意継続被保険者を含む ) の特定健診については 代表保険者を通じて健診機関の全国組織等との集合契約を締結し 代行機関として社会保険診療報酬支払基金を利用して決済を行い全国での受診が可能となるよう措置する また 特定健診の内容を含んだものとして 人間ドック 共同巡回健診を各医 4

療機関に委託している (2) 特定保健指導被保険者については 標準的な健診 保健指導プログラム第 3 編第 6 章の考え方に基づき アウトソーシングする 被扶養者は 集合契約機関で特定保健指導を実施し 代行機関として社会保険診療報酬支払基金を利用して決済を行い全国での利用が可能となるよう措置する 人間ドック 共同巡回健診の受診者で対象者となったものは 受診した機関にて実施する 5. 受診方法等 (1) 被保険者については 各事業主が実施する安衛法に基づく健診を受診するか 当組合が案内する人間ドック ( 一部自己負担あり ) を受診する 保健指導については 当組合保健師にて対象者を選出し 指導を受ける また 保健指導にかかる費用については 当組合が全額負担する (2)30 歳以上の被扶養者配偶者 ( 任意継続被保険者を含む ) が受診することができる人間ドックや共同巡回健診 ( 被扶養者配偶者のみ ) を受診することで 特定健診を実施したこととする また この人間ドック 共同巡回健診にかかる費用は 一部自己負担とする 上記の健診を受診しない被扶養者 ( 任意継続被保険者を含む ) へは 希望者に受診券 ( 特定健診用 ) を配布し 受診券を受け取ったものは 受診券を集合契約の健診機関等に提出して特定健診を受診する また この特定健診受診料は当健保組合が負担とする 保健指導については 保健指導契約している人間ドック等の医療機関については 対象者は保健指導を受けることができる また 保健指導に係る費用については 当組合が全額負担する 特定健診 人間ドック 共同巡回健診は 重複受診はできない 6. 周知 案内方法周知は グループ内イントラネットや当健保組合の Web サイト等に掲載して行う 7. 健診データの受領方法健診のデータは 契約健診機関 代行機関 事業主 受診者から原則として電子データにより随時受領し 当健保組合で保管する また 特定保健指導データについても同様とする なお 電子データは特定健診 特定保健指導実施年度の翌年度から最低 5 年間は保存し 以後の保健指導等に活用するものとする Ⅳ. 個人情報の保護当健保組合が定める 三重交通健康保険組合個人情報保護管理規程 を遵守する 当健保組合及び委託された健診 保健指導機関は 業務によって知り得た情報を外部に漏らしてはならない 5

当健保組合のデータ管理総括責任者は 常務理事とする またデータの利用者は当健 保組合で特定健診 特定保健指導を担当する職員に限る 外部委託する場合は データ利用の範囲 利用者等を契約書に明記することとする Ⅴ. 特定健康診査等実施計画の公表 周知 本計画の周知は Web サイト等に掲載し いつでも閲覧できるようにする Ⅵ. 特定健康診査等実施計画の評価及び見直し当計画については 毎年当健保組合において見直しを検討する また 平成 27 年度末には評価を行い 目標と大きくかけ離れた場合 必要がある場合には見直すこととする Ⅶ. その他 当健保組合に所属する担当職員等については 特定健診 特定保健指導等の実践養成 のための研修に随時参加させる 6