2010 年 年フルクテンバウムセミナー フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論 講師 アーノルド フルクテンバウム博士 通訳 中川健一

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(1) 千年王国の最後に サタンが底知れぬ所から再び解き放たれる 1 その理由は 再び人類を試すためである 2 神は 人類がいかに堕落しているかを証明される (2) 千年王国にも罪は存在する 1 千年王国が始まった時点では 未信者は存在しない 2 千年王国では ほぼ理想に近いような生活環境が実現する

2013 年 3 月 10 日 ( 日 ) 11 日 ( 月 ) 51 回目 Ⅵ-054 山上の垂訓 山上の垂訓 054 マタ 5:1~2 ルカ 6:17~19 1. はじめに (1) 呼び名について 1マタ 5:1~8:1 は 通常 山上の垂訓 ( 説教 ) と呼ばれる 2しかし この名称は 説教

2017 年 2 月 5 日 ( 日 ) 6 日 ( 月 ) 22 回 イスラエルに対する戦い (2) イスラエルに対する戦い (2) 黙 12:7~17 1. はじめに (1) キリストの再臨の前に何が起こるかを見ている 110 章 ~14 章は 挿入箇所である * 物語の進展はなく 状況の説明が

2016 年 12 月 10 日 ( 日 ) 11 日 ( 月 ) 16 回 ラッパの裁き 5 ラッパの裁き 5 黙 9:1~11 1. はじめに (1)6 章から 9 章までの流れ 16 章で 巻き物の封印が解かれる 最初の 6 つの封印 * ここから大患難時代が始まる 27 章は 挿入句である

2011 年 07 月 17 日 ( 日 ) 18 日 ( 月 )29 ローマ人への手紙 8:12~17 聖化の力 ( 聖霊 )(3) 養子の霊 1. はじめに (1) 聖化 に関する 8 回目の学びである 最終回 1 最大の悲劇は 律法を行うことによって聖化を達成しようとすること 2この理解は ク

2011 年 10 月 16 日 ( 日 ) 17 日 ( 月 )42 ローマ人への手紙 11:25~36 拒否の解決 (3) イスラエルの救い 1. はじめに (1)10 月 13 日 ( 木 ) の日没から仮庵の祭りが始まった 1 第 7 の月の 15 日 満月 2 満月を眺めながら イスラエル

2011 年 06 月 26 日 ( 日 ) 27 日 ( 月 )26 ローマ人への手紙 7:14~25 律法からの解放 (3) ロマ書 7 章クリスチャン 1. はじめに (1) 聖化 に関する 5 回目の学びである 1 最大の悲劇は 律法を行うことによって聖化を達成しようとすること 2この理解は

2012 年フルクテンバウム フルクテンバウム博士セミナー セミナー 聖書が教える死後の世界 個人的終末論 講師 アーノルド フルクテンバウム博士 通訳 中川健一

2017 年 6 月 11 日 ( 日 ) 12 日 ( 月 ) 39 回 新しいエルサレムの特徴 ( 後半 ) 新しいエルサレムの特徴 ( 後半 ) 黙 22:1~5 1. はじめに (1) 旧約聖書の預言のハイライトは メシア的王国である 1 黙示 20 章は メシア的王国が千年で終わることを啓

(1) 獣の形状 (1~2 節 ) (2) 獣の復活 (3~4 節 ) (3) 獣の支配 (5~8 節 ) (4) 励ましのことば (9~10 節 ) 3. 結論 : 反キリストはキリストの真似をする 反キリストの働きについて学ぶ Ⅰ. 獣の形状 (1~2 節 ) 1.1 節 Rev 13:1 また

* ユダヤ人の歴史家ヨセフスもまた同じような書き方をしている 5 テオピロは ルカの執筆活動を支援するパトロンであった可能性が高い 6 もしそうなら テオピロはローマ人クリスチャンであったと思われる (2)1~2 節は ルカの福音書の要約である 1 前の書 というのは ルカの福音書 のことである 2

2008 年 7 月 27 日 ( 日 ) 28 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京創世記 8 創世記 8 創世記 3 章 14 節 ~24 節 アダム契約 イントロ : 1. 前回までの復習 (1) 創世記には 11 の区分 ( トルドット ) がある (2) 第 1のトルドットには 人類の

2010 年 4 月 18 日 ( 日 ) 19 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京出エジプト記 19 出エジ 19 出エジプト記 14 章 15 節 ~15 章 21 節 紅海を渡る 1. 文脈の確認 (1) イスラエルの民は 430 年後にエジプトを脱出した (2) エジプト脱出の記録は

2017 年 10 月 8 日 ( 日 ) 9 日 ( 月 ) 15 回さらにすぐれた契約 さらにすぐれた契約 ヘブル 8:1~13 1. はじめに (1) この手紙が書かれた理由を再確認する 1 信仰が後退しつつあった第 2 世代のメシアニック ジューたちへの励まし (2) ユダヤ教の 3 つの柱

2012 年 1 月 22 日 ( 日 ) 23 日 ( 月 )54 ローマ人への手紙 15:4~13 希望から希望へ 1. はじめに (1) 文脈の確認 11~8 章が教理 29~11 章がイスラエルの救い 312~16 章が適用 (2)14:1~15:13 は 雑多な問題を扱っている 1 超道徳

創世記5 創世記2章4節b~25

2014 年 10 月 7 日 ( 火 ) 60 分で分かる創世記 60 分で分かる創世記 1. はじめに (1) 60 分で分かる〇〇 のシリーズを開始する 11 節 1 節の解説も重要であるが 鳥瞰図的な理解も必要である 2その場合重要なのは センス オブ プロポーション である (2) 創世記

2 奇跡 3 父 4 聖書 4. メッセージのゴール (1) イエスを誰だと言うか (2) イエスを信じる者の幸いとは何か このメッセージは イエスの業と主張について考えようとするものである Ⅰ. イエスと父は一体である (19~29 節 ) 1. 行動において まことに まことに あなたがたに告げ

2017 年 7 月 16 日 ( 日 ) 17 日 ( 月 ) 3 回 御使いに勝る御子 (2) 御使いに勝る御子 (2) ヘブル 2:1~9 1. はじめに (1) この手紙が書かれた理由を再確認する 1 信仰が後退しつつあった第 2 世代のメシアニック ジューたちへの励まし 2 彼らは 迫害と

2017 年 7 月 2 日 ( 日 ) 3 日 ( 月 ) 1 回 ヘブル人への手紙のテーマ ヘブル人への手紙のテーマ ヘブル 1:1~3 1. はじめに (1) 著者 1いくつかの名が上げられてきた * パウロ * ルカ ( パウロがヘブル語で書いたものを ルカがギリシア語に翻訳した ) * バ

Rev 7:1 この後 私は見た 四人の御使いが地の四隅に立って 地の四方の風を堅く押さえ 地にも海にもどんな木にも 吹きつけないようにしていた (1) この後 私は見た 1 物事の時間的流れではなく ヨハネが見た幻の順番を示している 2この幻は 神の裁きが迫っていることを示唆している 3 地の四方

創世記5 創世記2章4節b~25

2012 年 1 月 15 日 ( 日 ) 16 日 ( 月 )53 ローマ人への手紙 14:13~15:3 キリスト者の自由 1. はじめに (1) 文脈の確認 11~8 章が教理 29~11 章がイスラエルの救い 312~16 章が適用 (2)12 章は 基本的には教会内の行動についての勧めであ

牧会の祈り

1イエスがバプテスマを受けたとき 天が開かれて聖霊が鳩のように下った 2ここでは 天が開かれて再臨のメシアが地に下ってこられる 3 黙 4:1 では ヨハネを招くために天が開かれた 4ここでは キリストが地に下るために天が開いた (2) 白い馬に乗った方 1ローマ軍の将軍は 白い馬に乗った 2 再臨

2018 年 5 月 27 日 ( 日 ) 28 日 ( 月 ) 14 回 ペテロの第 2 のメッセージ (2) ペテロの第 2 のメッセージ (2) 使徒 3:17~26 1. はじめに (1) ペンテコステの日に教会が誕生した 1ペテロの第 1 回目のメッセージにより 3,000 人ほどの人たち

1 それは キリストにのみ適用される御名である (2) 旧約聖書では 御使いたちは 神の子たち と呼ばれた Job 38:7 そのとき 明けの星々が共に喜び歌い / 神の子たちはみな喜び叫んだ 1 新約聖書では 信者が 神の子たち と呼ばれる ( ヨハ 11:52) 2しかし 御子 ( ヒュイオス

Rev 17:2 地の王たちは この女と不品行を行い 地に住む人々も この女の不品行のぶどう酒に酔ったのです (1) 大淫婦と不品行 1 旧約聖書では 淫婦 は 偽の宗教 を象徴する言葉である 2 淫行 は 偶像礼拝を象徴する言葉である 霊的姦淫である * 通常は 真の神を信じると告白しながら 偶像

このメッセージは メシアの義とパリサイ人の義について学ぼうとするものである Ⅰ. 真の信仰者の特徴 (5:13~16) 1. 地の塩 (13 節 ) あなたがたは 地の塩です もし塩が塩けをなくしたら 何によって塩けをつけるのでしょう もう何の役にも立たず 外に捨てられて 人々に踏みつけられるだけで

1.1 節 Rev 14:1 また私は見た 見よ 小羊がシオンの山の上に立っていた また小羊とともに十四万四千人の人たちがいて その額には小羊の名と 小羊の父の名とがしるしてあった (1) ヨハネは キリストの再臨後の状況を見ている 1 実際にキリストの再臨が起こるのは 19 章になってからである

2013 年 3 月 24 日 ( 日 ) 25 日 ( 月 ) 52 回目 Ⅵ-054 八福の教え 八福の教え 054 マタ 5:3~12 ルカ 6:20~26 1. はじめに (1) 文脈の重要性 1 文脈を無視して 山上の垂訓のある言葉を取り出すことが余りにも多い 2イエスは 神の国の福音をも

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な声で私に呼びかけるのが聞こえたあの初めの声が言った ここに上れ この後 必ず起こる事をあなたに示そう (1) ヨハネは 7 つの教会への手紙の啓示を聞いた後 天の御座の幻を見た 1 その後 私は見た とは 時間の流れを示す言葉である (2) 招きの言葉がかかった 1 一つの開いた門があった * ヨ

3 仲介者としての祭司たちが存在していた (2) 新約時代の状態 1すべての信者が まことの聖所に入ることができる * 天の聖所で 神の臨在の前に出ることができる 2これは 万人祭司の教えである 3 訳文の比較 こういうわけですから 兄弟たち 私たちは イエスの血によって 大胆にまことの聖所に入るこ

* ダニエル書 3 捕囚期後 (3) * ハガイ書 * ゼカリヤ書 * マラキ書 (5) 預言者たちが語ったメッセージの要約 1 神の主権と聖なるご性質 2 契約の民イスラエルの不従順の罪 3 悔い改めへの招き 4 迫り来る神の裁きと捕囚 5イスラエルの民を攻撃する周辺国への裁き 6 捕囚からのレム

2012 年 2 月 26 日 ( 日 ) 27 日 ( 月 )59 ローマ人への手紙総まとめ 総まとめ 1. はじめに (1) 執筆の意図 1 使徒としての使命 * 所々 かなり大胆に書いた (15:15) 2 使徒としての奉仕の原則 * 他人の土台の上に建てない (15:20) * これまで ロ

2019 年 7 月 28 日 ( 日 ) 29 日 ( 月 ) 70 回 12 人の弟子たちの救い 12 人の弟子たちの救い 使徒 19:1~7 1. はじめに (1) 第三次伝道旅行が始まった 1 使 18:23~21:17( 紀元 53 年の春から 56 年の春 ) 2パウロは ひとりで出かけ

神学総合演習・聖霊降臨後最終主日                  2005/11/16

2 イエスの戒めを守るなら イエスの愛に留まることになる (2) その教えを話した理由は 弟子たちが喜びに満たされるためである 1イエスは 自分が経験している喜びを弟子たちに与えようとしている 2イエスの喜びは 父なる神への従順 ( 喜ばせること ) によって生まれる 3ヘブ 12:2 Heb 12

(2) ロマ 7:1~6 の要約 1 律法の大原則 * 律法は 人に対して権限を持つ * 律法は 死んだ人には権限を持たない 2 結婚関係の例話 * 夫が生きている間は 結婚の律法によって制約されている * それを破れば 姦淫の女と呼ばれる * 夫が死ねば 結婚の律法から解放される * 再婚しても

(1) 神殿の聖所と至聖所を分ける幕である 1 長さが約 18 メートル 厚さが約 10 センチ 2この幕の内側に入れたのは 大祭司だけである それも年に一度だけ 3 大祭司 アロンの家系 ケハテ氏族 レビ族 イスラエルの民 全人類 (2) この幕が 上から下まで真っ二つに裂けた 1 神の御手がこれ

Rev 11:19 それから 天にある 神の神殿が開かれた 神殿の中に 契約の箱が見えた また いなずま 声 雷鳴 地震が起こり 大きな雹が降った 1これは 鉢の裁きが始まる前の天の神殿の状況描写である 2 默 15:1 は それを引き継いでいる (2) 天にもう一つの巨大な驚くべきしるしを見た 1

2016 年 10 月 2 日 ( 日 ) 3 日 ( 月 ) 7 回 フィラデルフィアの教会 フィラデルフィアにある教会 黙 3:7~13 1. はじめに (1) 黙示録の 3 区分 1 黙 1:19 は 黙示録を 3 区分している Rev 1:19 そこで あなたの見た事 今ある事 この後に起こ

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使徒パウロは この 反キリスト のことを 不法の人 つまり 滅びの子 と表現しています (Ⅱテサロニケ 2:3) 反キリストは サタンによって権威と力を与えられた息子的存在で さまざまな超能力を持って人々を惑わします ちなみに預言者ダニエルは これを 荒らす憎むべき ( 忌むべき ) 者 ( ダニエ

いでしょう (1)2 重の質問 1 弟子たちは いくつかのたとえ話とその解き明かしを聞いてきた 2ここでイエスは 弟子たちに考えるチャンスを与えている 3 弟子たちは 奥義としての王国 の性質について考え始める (2) イエスのたとえ話は 弟子たちが想像したものとは大いに異なる 1 種のたとえでは

に知恵と英知と知識とあらゆる仕事において 神の霊を満たした (2~3 節 ) (1) ユダ部族のフル その子ウリ その子ベツァルエル 1フルとはモーセの手を両側から支えた 2 人のうちのひとり ( 出 17 章 ) 2フルの孫がベツァルエルである (2) 神の霊を満たした 1 知恵 (wisdom)

Heb 11:7 信仰によって ノアは まだ見ていない事がらについて神から警告を受けたとき 恐れかしこんで その家族の救いのために箱舟を造り その箱舟によって 世の罪を定め 信仰による義を相続する者となりました (1) ノアは 神から警告を受けた 1 創 6:17 Gen 6:17 わたしは今 いの

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2. アウトライン (1) 過去の回顧 (1~4 章 ) (2) 律法の解説 (5~26 章 ) (3) 未来の展望 (27~30 章 ) (4) 指導者の交代 (31~34 章 ) 3. 結論 (1) 律法の本質 (2) イスラエルの将来 (3) 申命記とイエスの教え 申命記を通して イエスの教え

2017 年 8 月 13 日 ( 日 ) 14 日 ( 月 ) 7 回 第 2 の警告 (2) 第 2 の警告 (2) ヘブル 4:1~13 1. はじめに (1) この手紙が書かれた理由を再確認する 1 信仰が後退しつつあった第 2 世代のメシアニック ジューたちへの励まし 2 彼らは 迫害と誤

2012 年 7 月 1 日 ( 日 ) 2 日 ( 月 ) 17 回目 Ⅴ-020~021 バプテスマのヨハネの登場 バプテスマのヨハネの登場 ルカ 3:1~2 マコ 1:2~6 1. はじめに (1) 文脈の確認 1バプテスマのヨハネの誕生 2イエスの誕生 3イエスの幼少期 (2) 今日の箇所は

2018 年 2 月 4 日 ( 日 ) 5 日 ( 月 ) 29 回 善行の勧めと信仰上の勧め 善行の勧めと信仰上の勧め ヘブル 13:1~17 1. はじめに (1) この手紙は ユダヤ教への回帰を考えていた第 2 世代のメシアニック ジューたちを励ますために書かれた 1 教理的学び 2 学んだ

* オバデヤがヨエルやエレミヤよりも前の預言者であることを考えると 前者の可能性が高いと思われる * オバデヤ書は 前 845 年前後に執筆されたと考えてよいだろう 4オバデヤは 小預言書の 12 人の預言者の中で最初に登場する預言者である (4) オバデヤ書のテーマ 1イスラエルに敵対する不信仰な

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6ユダヤ人は 人種的 宗教的理由によって サマリヤ人を軽蔑した * ユダヤの格言 私の目が サマリヤ人を見ることがないように 7サマリヤ人も ユダヤ人を軽蔑し 敵対した * ユダヤ人がエルサレムから下ることは許したが 上ることは許さなかった 8 現代もサマリヤ人の子孫たちが存在している ( 千名以下

イザヤ 14 章 節 天から落ちるサタン 1A 明けの明星 12 1B 神の輝き 2B 天から地への堕落 2A 神になりたい欲望 B 自分の意志 2B 競う高ぶり 3A 高慢の後の破滅 15 本文 私たちの聖書通読の学びは 先週で 12 章まで来ました 午後には 13 章と

1 パンの家 という意味 農業生産の豊かな地 ダビデの町とも呼ばれた 2ガリラヤのベツレヘムと区別するために ユダヤのベツレヘムと書かれている 年代 200 軒の家 クリスチャンとイスラム教徒が平和に住んでいる 4 今日 パレスチナ自治区 2 万 2 千人 クリスチャンは迫害に会っている

4きょう取り上げる 3~5のパターンは ユダヤ的に解釈する必要がある 5イエス時代のユダヤ教のラビたちの旧約聖書引用法 * 直接引用とその成就 * その箇所の解釈ではなく 適用である * きょうの3~5 のパターンは すべて適用である 6マタイは 5 つの引用によってイエスのメシア性を証明しようとし

はじめに ユダの手紙 中川健一 はじめに (1) 聖書フォーラム運動の広がり 1 聖書は霊感を受けて書かれた誤りなき 神のことば である 2ヘブル的聖書解釈 3 聖書研究から日本の霊的覚醒( 目覚め ) が 4 学びと行動の両輪が必要である (2) 異端について 1 英語で cult あるいは he

このメッセージは 父なる神について考えようとするものである Ⅰ. 聖書が使用する比喩的言葉 1. 神という言葉について (1) ヘブル語でエロヒム ( エル ) ギリシア語でセオス 1 普通名詞 神々を指す言葉である 2 日本語の神も 多くの神々を指す言葉である 3 聖書の神は どういう神かを示す必

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癒しの業と宣教 ( ルカ 4:38~44) 1) ルカ福音書講義 (23) 章 38 イエス 2) は会堂から立ちあがり シモンの家 3) に入った シモンのしゅうとめが 高熱 4) で苦しめられており 彼らは 5) 彼女のことをイエス 6) に願った 39 彼は彼女の枕

に住む者に私たちの血の復讐をなさらないのですか (1) ここで場面は 地から天に移行する 1 大患難時代を通して継続している状況の描写である (2) ヨハネは キリストに対する信仰のゆえに殉教の死を遂げた人々の幻を見た 1 彼らは 祭壇の下にいた 2 旧約時代のいけにえの血が祭壇の土台に注がれたこと

牧会の祈り

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ダニエル書は終末についてどのように語っているか No.2 御使いガブリエルが告げた 七十週 の預言 聖書箇所 9 章 20 節 ~27 節 はじめに 前回はダニエル書 2 章から バビロンの王ネブカデネザルの見た正夢に ついて学びました その正夢は終わりの日に起こることを示されたものでした ダニエル

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2009 年 1 月 25 日 ( 日 ) 26 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京創世記 30 創世記 30 創世記 19 章 1 節 ~38 節 ソドムとゴモラの滅び イントロ : 1. 前回までの復習 (1) 神はアブラムを選び 彼とその子孫を通して全人類を救おうとされた (2) それが

イエスさまの公的な活動は 2 年から 3 年と言われます その短い時間の中で人々に与えた影響は 考えられないほど大きいものでした ここに今日 わたしたちが集まって礼拝しているのも そのせいです けれどもその 2 年ないし 3 年のイエスさまの活動はずっと順調であったわけではありません イエスを愛し慕

(1) イゼベル 彼にとっては ネバテの子ヤロブアムの罪のうちを歩むことは軽いことであった それどころか彼は シドン人の王エテバアルの娘イゼベルを妻にめとり 行ってバアルに仕え それを拝んだ (1 列 16:31) 1オムリの子アハブは イゼベルと結婚し バアル礼拝をイスラエルに導入した 2 預言者

현장 전도를 위한 1단계 전도훈련교재 4

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あなたへの 聖書メッセージ 天使と悪魔 今回は 天使 悪魔 そして 悪霊 について 聖書から正しく教えられたいと思います メッセージとして 天使 や 悪魔 のことを聞かれたことは 多くなかったかもしれません 今日は 聖書から正しく教えられましょう 関係ある聖書の個所を 読んでおきましょう エペソ人へ

2010 年 2 月 21 日 ( 日 ) 22 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京出エジプト記 13 出エジ 13 出エジプト記 9 章 13 節 ~10 章 29 節 最後の 3 つの災い 1. 文脈の確認 (1) エジプトに主からの 10 の災いが下る (2)10 の災いの記述は 考え抜

* ペリシテ人の古代都市ガザは 前 93 年に破壊され 前 57 年に再建された * この道路は ガザの遺跡を通過し 新ガザに至る荒野の道である 5 ピリポは その命令に従順に従った 2.27b~28 節 Act 8:27b すると そこに エチオピヤ人の女王カンダケの高官で 女王の財産全部を管理し

牧会の祈り

5. 章節は後代に付加せられたもので 聖書記述者の考えや霊感は反映されていな いので注意が必要 Ⅰ イエスによる預言 (42~46) 1. マタイ 21:42 は詩篇 118:22 預言からの引用 家を建てる者たちの見捨てた石 それが礎の石になった これは主のなさったことだ 私たちの目には 不思議な

牧会の祈り

2011年度 牧羊者 第Ⅳ巻

3 預言 : ダニエル書 4 歴史 : 歴代志上下 エズラ記とネヘミヤ記 聖徒伝 はおそらく 預言書 の後期に編集が行われ 紀元 100 年頃に エルサレムの陥落及びユダヤ教の分散に伴い ジャムニア会議 (The Council of Jamnia) でユダヤ人は旧約を 24 巻 つまり モーセの律

Ⅱ. 信仰生活の再建 : エズラの指導 (7~10 章 ) 1. エルサレムに到着するエズラ (7~8 章 ) 2. 民の罪を告白するエズラ (9 章 ) 3. 国を清めるエズラ (10 章 ) 結論 : 私たちへの適用 1. 悔い改めの力 2. みことばの力 エズラ記を通して リバイバルの原則につ

2008 年 7 月 13 日 ( 日 ) 14 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京創世記 6 創世記 6 創世記 2 章 4 節 b~25 エデンの園に置かれた人 イントロ : 1. 前回の復習 : ここまでで創造の 7 日間について学んだ (1) カオスからの創造であった (2) 神は 6

(3) まっすぐにしなさい 1 されば衰へたる手 弱りたる膝を強くし ( 文語訳 ) 2ギリシア語の アノルソオウ である 上げる まっすぐにする 強くする 3ルカ 13:13(18 年も病の霊につかれ 腰が曲がって 伸ばすことができない ) Luk 13:13 手を置かれると 女はたちどころに腰が

Heb 11:23 信仰によって モーセは生まれてから 両親によって三か月の間隠されていました 彼らはその子の美しいのを見たからです 彼らは王の命令をも恐れませんでした (1) この節は モーセの信仰ではなく モーセの両親の信仰を記録している 1 彼らは その子の美しいのを見た * ギリシア語で ア

第二に 聖さを得るために 私たちはすべての人との平和を追い求めなければなりません 私たちの思いの内にある敵対心や闘争心などを放っておかず 平和的に生きるように努めなければなりません へブル書の著者は このことについて 非常に厳しく警告しています 私たちが神の聖さにあずかる者とならない限り 主を見るこ

としたこと それに対してイエスは 今は 止めないでほしい 正しい ことをすべて行うのは 我々にふさわしいことです ( マタイ 3 15) と 言って ヨハネから洗礼をお受けになったと伝えています しかしマルコ福音書は そういうことは何も伝えていません イエス は ユダヤの全地方から集まって来た大勢の

牧会の祈り

聖書 : ピリピ 3:1~3 説教題 : 神の御霊による礼拝 日時 :2017 年 2 月 26 日 ( 朝拝 ) ピリピ人への手紙第 3 章に入ります この手紙は全部で 4 章からなっていますので 今日から後半部に入ることになります パウロは 最後に 私の兄弟たち と始めます この手紙はまだ半分ま

2017 年 2 月 21 日 ( 火 ) 60 分でわかる旧約聖書 (24) エレミヤ書 60 分でわかる旧約聖書 (24) エレミヤ書 1. はじめに (1) 預言者たちの中でのエレミヤの位置づけ 1 預言書を書いた預言者 (the writing prophet) * 王国が南北に分裂して以降

Derek Prince Ministries Asia-Pacific THE TEACHING LEGACY OF DEREK PRINCE MINISTRIES ARCHIVE The Battlefield of the Mind - Derek

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(2) ダビデの最後の言葉 (23:1~7) サムエル記第二を通して ダビデの生涯の意味について考える Ⅰ. 権威ある座に上るダビデ (1~10 章 ) 1. サウルとヨナタンの死 (1:1~27) (1) 主によって開かれた扉 1 試練の中にありながら ダビデはすべての状況を主に委ねていた 2 彼

ヘブル人への手紙1章

B2 神はどのようなお方か 1Chro.29:10-12 Dt.10:12-13 Ps.95:1-7 B3 イエス キリストはどのようなお方か John.14:8-10 Mk.6:31-56 John.10:30-33 Heb.2: John.4:2-3 2John.7-10 B4 三位

2015 年 9 月 8 日 ( 火 ) 60 分でわかる旧約聖書 (9) サムエル記第一 60 分でわかる旧約聖書 (9) サムエル記第一 1. はじめに (1) 書名 1 本来は サムエル記 という一書である 2 七十人訳が便宜的に第一と第二に分けた 3それ以降 その習慣が定着した ( ヘブル語

3 章 蝮の裔よ ( ルカ 3:7~14) ルカ福音書講義 (15) そこで 彼から洗礼を受けよう 1) として出て来た民衆 2) に彼は言った 3) 蝮 の裔よ 4) 誰があなた方に 来るべき怒り 5) から逃れるように教えたのか 8 さ あ 悔い改め 6) にふさわしい

2013 年 5 月 26 日 ( 日 ) 27 日 ( 月 ) 61 回目 Ⅵ-057 獄中のバプテスマのヨハネ (1) 1 投獄されたという事実は すでにマタ 4:12 で紹介されていた 2 投獄の理由は マタ 14:3~4 で解説される 実は このヘロデは 自分の兄弟ピリポの妻ヘロデヤのことで

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2010 年 年フルクテンバウムセミナー フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論 講師 アーノルド フルクテンバウム博士 通訳 中川健一

2010 年フルクテンバウムセミナー天使論 サタン論 悪霊論 天使論 講師 : アーノルド フルクテンバウム博士 通訳 : 中川健一

目次 天使論 目 次 イントロダクション... 1 Ⅰ. 天使の存在... 1 Ⅱ. 天使の名前... 2 Ⅲ. 天使の創造... 4 A. 創造の事実... 4 B. 創造の時期... 4 C. 自らの性質に反する選びができる力... 4 D. 天使の地位... 4 Ⅳ. 天使の数... 4 Ⅴ. 住まい 活動範囲 現れ... 5 A. 住まい... 5 B. 活動範囲... 5 C. 現れ... 5 Ⅵ. 天使の性質... 6 A. 知性... 6 B. 感情... 6 C. 意志... 6 Ⅶ. 天使の本質... 6 A. 創造... 6 B. 天使の体... 7 C. 天使の一団... 7 D. 天使の特性... 7 Ⅷ. 組織... 8 A. 階級を示すタイトル... 8 B. 天的存在の 3 つの階級... 9 Ⅸ. 天使の働き... 14 A. 神との関係における天使の働き... 14 B. 啓示の仲介者としての天使の働き... 14 C. メシアの生涯における天使の働き... 14 D. 諸国の間における天使の働き... 15 E. 不信者の間における天使の働き... 15 F. 信者に関する働き... 16 G. 天使の将来の働き... 17 Ⅹ. 天使の運命... 18

イントロダクション 天使論 イントロダクション * 天使論の 3 つの分野 天使論そのもの サタン論 悪霊 ( 堕天使 ) 論 * 天使についての誤った教え神から出た一時的 ( あるいは永遠の ) 発散 ( 放射 ) 物栄化した人間 ( 死ぬと天使になる ) 天使は存在しない ( イエスは 当時の一般的な認識に合わせただけ ) * 天使を表現する 2 つのタイトル 選ばれた御使い (the elect angels)(Ⅰ テモ 5:21) 聖なる御使い (the holy angels)( マコ 8:38 ルカ 9:26) Ⅰ. 天使の存在 * 天使は存在するのか 用語は 273 回出てくる 聖書 66 巻のうち 33 巻に出てくる * 旧約聖書 108 回出てくる 18 の書に出てくる 創 出 民 士 Ⅰサム Ⅱサム Ⅰ 列 Ⅱ 列 Ⅰ 歴 Ⅱ 歴 ヨブ 詩 伝 イザ エゼ ダニ ホセ ゼカ * 新約聖書 165 回出てくる 15 の書に出てくる マタ マコ ルカ ヨハ 使 ロマ Ⅱコリ ガラ コロ Ⅱテサ Ⅰテモ Ⅰペテ Ⅱペテ ユダ 黙 * イエスの教え マタ 13:39 41 49 マコ 12:25 1 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅱ. 天使の名前天使論 ルカ 12:8~9 ヨハ 1:51 5つの可能性 : 1イエスは誤解して ( 騙されて ) いた 2イエスは知っていて 嘘を教えた 3イエスは当時の一般的な認識に自分を合わせていただけである 4イエスの言葉ではなく 福音記者たちの創作である 5イエスは天使の存在を信じ そのように教えた 天使は存在する Ⅱ. 天使の名前 1 天使 ( 旧新約に共通している ) * メッセンジャーという意味人間が送る使い ( 創 32:3) 神が送る使い ( 創 32:1): 天使のこと * 職務 ( メッセンジャー ) と役割 ( 奉仕 ) を表現した言葉 * 天的存在のすべてを指すが 一般的には下位の天的存在のことである * 職務 ( メッセンジャー ) と役割 ( 奉仕 ) を表現している例 : ヘブ 1:7 2 神の子たち ( 旧約聖書のみ )(the sons of God) * ヘブル語で ベネイ エロヒム * 常に複数形で 常に天使を指す 創 6:2 4 ヨブ 1:6 2:1 38:7 3 力ある者の子ら (the sons of the mighty one) * 神の子たち と同じ意味 詩 29:1 89:6 4 聖なる者たち (the holy ones) * 詩 89:5 7 聖なる者 ( 口語 ) 聖徒たち ( 新改 ) 聖なるもの ( 新共同 ) * ダニ 4:13 17 8:13 聖者 ( 口語 ) 聖なる者 ( 新改 ) 聖なる天使 ( 新共同 ) 2 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅱ. 天使の名前天使論 5 見張りの者 (watcher) * 神の御心がなされるか見張っている * ダニ 4:13 17 警護者 ( 口語 ) 見張りの者 ( 新改 ) 見張りの天使 ( 新共同 ) 6 見張り人 (watchmen) * 神の御心がなされるために警護しているという意味がある イザ 62:6 7 霊 (spirits) * 天使は霊的存在である ヘブ 1:14 8 星 (stars) * 民 24:17 は例外 * 星という言葉が象徴的に使われた時は 天使を指す ヨブ 38:7 黙 1:20 9:1 12:4 9 仕える者 (ministers) * 神に仕える者たち 詩 103:21 104:4 ヘブ 1:7 10 軍勢 (host) * 神のことを 万軍の主 と呼ぶのはそのためである Ⅰ 列 22:19 詩 103:20~21 148:2 11 戦車 (chariots) * すばやく御心を行う神 Ⅱ 列 6:16~17 詩 68:17 ゼカ 6:1~8 12 神 (elohim) * 神という意味 * 真の神 偶像の神 天使たちを指す言葉詩 8:5 ヘブ 2:7 3 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅲ. 天使の創造天使論 Ⅲ. 天使の創造 A. 創造の事実コロ 1:16 1すべての天使は 同時に創造された 2 天使の数は一定である 3 天使の数は減らない B. 創造の時期ヨブ 38:4~7 天地創造 ( 創 1:1) の前から天使は存在していた どれくらい前から天使が存在していたかは 分からない C. 自らの性質に反する選びができる力マコ 8:38 ユダ 6 聖なる存在 また その性質に反する選びができる存在として 創造された 3 分の1が堕落し 悪霊となる 3 分の2は 聖なる性質が確定する D. 天使の地位 1メシアである主イエスよりも下位にある ヘブ 1:4~2:3( 神性において ) ヘブ 2:5~8( 人性において ) 2 人よりも上位にある 詩 8:4~5 ヘブ 2:5~7 Ⅱ ペテ 2:11 Ⅳ. 天使の数 1 申 33:2 千よろずの聖なる者 ( 新共同訳 ) 2Ⅱ 列 6:17 火の馬と戦車がエリシャを取り巻いて山に満ちていた 3 詩 68:17 神のいくさ車は幾千万と数知れず 4マタ 26:53 十二軍団よりも多くの御使い ( 軍団は3 千 ~6 千の兵士 ) 5ルカ 2:13 多くの天の軍勢 4 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅴ. 住まい 活動範囲 現れ天使論 6 黙 5:11 その数は万の幾万倍 千の幾千倍 最高の答えはヘブ 12:22 無数の御使いたち Ⅴ. 住まい 活動範囲 現れ A. 住まいマタ 18:10 天 ( 第 3の天 ) マタ 24:36 マコ 12:25 13:32 ルカ 22:43 ガラ 1:8 Ⅱテサ 1:7 ユダ 6 B. 活動範囲 1 第 2 の天 ( 宇宙空間 ) エペ 3:10 2 地上黙 8:1~2 神の前に立つ7 人の御使い黙 14:8 火をつかさどる黙 16:5 水をつかさどる C. 現れ 1. 可視性 1 夢創 28:12 2 幻 3 出現 2. 姿常に青年の姿を取る 創 18:1~2 16 22 19:1~22 マコ 16:5 ルカ 24:4 使 1:10~11 3. 影響 主な影響は 恐れが生じるということ ダニ 10:4~9 マタ 28:2~6 ルカ 1:11~12 26~30 2:9 5 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅵ. 天使の性質天使論 Ⅵ. 天使の性質 A. 知性 Ⅱサム 14:20 詩 148:2 マタ 24:36 マタ 28:5 エペ 3:10 Ⅰペテ 1:12 B. 感情 ヨブ 38:7 ルカ 15:10 C. 意志ルカ 2:13 ヘブ 1:6 ユダ 6 Ⅶ. 天使の本質 A. 創造 被造物である コロ 1:16 遍在ではない ダニ 9:21~23 10:10~14 全能ではない ダニ 10:10~14 Ⅱ ペテ 2:11 ユダ 9( 御使いのかしらミカエル ) 全知ではない マタ 24:36 エペ 3:10 Ⅰ ペテ 1:11~12 6 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅶ. 天使の本質天使論 B. 天使の体 霊的存在である ヘブ 1:14 幽霊ではなく 有形性を持っている 肉や骨ではない ルカ 24:39 霊体を持っていて 人間のように現れることができる 創 18~19 章 マタ 1:20 ルカ 1:11 ヨハ 20:12 ヘブ 13:2 人間が考えるような空間の概念に縛られていない ルカ 8:30 次世代を生みだすことはない マコ 12:25 天使は結婚しない ギリシア語では 男性名詞 男性代名詞が使われる 創 6 章では 堕天使が人間の女性と結婚 誕生したのは天使ではない C. 天使の一団 天使は 人種 ではない ヘブ 12:22 人間とは異なる 詩 8:4~5 人間よりも上位にいる ヘブ 2:7 Ⅱ ペテ 2:11 聖なる天使は結婚をしない ルカ 20:34~36 D. 天使の特性 1. 聖 罪を犯すことがない ルカ 9:26 7 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅷ. 組織天使論 2. 力詩 103:20 マタ 28:2 使 5:19 使 12:7 使 12:23 エペ 1:21 3:10 コロ 1:16 Ⅱテサ 1:7 Ⅱペテ 2:11 3. 不死 ルカ 20:35~36 4. 礼拝されることは禁止 コロ 2:18 黙 19:10 22:8~9 Ⅷ. 組織 A. 階級を示すタイトル 1. 王座 (Thrones) コロ 1:16 2. 主権 (Dominions) エペ 1:21 コロ 1:16 高位の天使が下位の天使を治める 3. 支配 (Principalities) エペ 3:10 コロ 1:16 諸国を治める 4. 権威 (Authorities) エペ 1:21 Ⅰ ペテ 3:22 主権を行使する 5. 権力 (Powers) エペ 1:21 3:10 コロ 1:16 Ⅰ ペテ 3:22 8 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅷ. 組織天使論 王族としての責務を強調した言葉 6. 万軍 (Hosts) Ⅰ サム 1:11 Ⅰ 列 22:19 軍としての組織化 7. レギオン (Legions) マタ 26:53 軍の中の一隊 (3 千 ~6 千 ) 8. 天使長 (Chief Prince) ダニ 10:13 12:1 天使の長 ( 口語訳 ) 第一の君 ( 新改訳 ) 天使長 ( 新共同訳 ) ある国を治める天使 B. 天的存在の3つの階級 1. 天使天的存在の中では最も下位にある 天使 には天的存在全体を指す時と 下位の天使を指す時とがある a. ミカエル 誰が神のようであろうか という意味天使長であるが セラフィムやケルビムの上に立つのではない 1ダニ 10:13 第一の君 天使長 ( 新共同訳 ) 2ダニ 12:1 大いなる君 大天使長 ( 新共同訳 ) ギリシア語のタイトルは アークエンゲロス ( 御使いのかしら )( ユダ 9) 他の天使たちを率いる ( 黙 12:7) ミカエルは イスラエルの上に権威を持っている ユダ 9 ダニ 10:13~21 ダニ 12:1 Ⅰテサ 4:16 黙 12:7~12 b. ガブリエル 神から出た力ある者 という意味 9 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅷ. 組織天使論 神からの啓示を人間に伝える役割ダニ 8:15~27 ダニ 9:20~27 ルカ 1:11~20 ルカ 1:26~38 将来の役割を持っている ルカ 1:19 黙 8:2 神の前に立つ7 人の天使の1 人ラッパの裁きをもたらす ( 黙 8 章 ~9 章 ) c. それ以外の無名の天使黙 8:2 他の6 人の名は不明黙 15 章 ~16 章鉢の裁きと7 人の天使たち黙 7:1~4 四方から風をもたらす4 人の天使黙 14:8 火をつかさどる天使黙 16:5 水をつかさどる天使 2. セラフィムイザヤ書と黙示録のみに登場セラフ ( 燃えている者 ) の複数形同じ言葉が 蛇と訳されている 民 21:8 イザ 14:29 30:6 a. イザヤ書の中でイザ 6:2~3 6~7 1 神の御座の周りにいる 26つの翼を持っている 3 神をたたえている 4イザヤの罪を清めている b. 黙示録の中で黙 4:6~11 1 神の御座の周りにいる 2 前もうしろも目で満ちている (6 節 ) 36つの翼を持っている (8 節 ) 4 顔の表情が異なっている (7 節 ) 10 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅷ. 組織天使論 獅子 雄牛 人間 鷲 5 周りも内側も目で満ちている (8 節 ) 6 常に神をたたえている イザヤ書のことばとほぼ同じ (8~9 節 ) 724 人の長老たちが神をたたえ始める合図 (10~11 節 ) 黙 5:6 神の小羊の周りにいる つまり 父なる神をも 子なる神をも 取り囲んでいる 黙 5:8~10 小羊が 7 つの封印の巻物を取った時 セラフィムは小羊を礼拝する 黙 6:1 3 5 7 それぞれが封印の裁きの告知を行う 7 つの裁きのうち 最初の 4 つの告知 黙 7:11~12 大患難時代に救われた者たちのゆえに 神をたたえる 144,000 人のユダヤ人の救い 多数の異邦人の救い 黙 14:3 千年王国で 144,000 人のユダヤ人たちの賛美を聞く 黙 15:7 セラフィムの 1 人が 7 つの鉢の裁きを 7 人の天使に渡す 黙示録 15 章と 16 章の鉢の裁きが 最も厳しい裁きである 黙 19:4~5 神への礼拝を導く c. 結論イザヤ書と黙示録の聖句からの 8 つの推論 1 父なる神と 子なる神とを絶えず礼拝している 2 謙遜 3 神の僕を清める イザ 6:6~7 4 天での礼拝を導く 11 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅷ. 組織天使論 5 彼らの関心事の中心は 神の聖なることと 礼拝である 6 彼らは神をたたえ 神の聖なることを宣言する 7 人間は清められる必要があることを宣言する 8 大患難時代に 裁きのための器として用いられる 3. ケルビム最高位の天使たち 護衛 覆う という意味がある 91 回の内 27 回が単数形 64 回が複数形 新約聖書は1 回だけ ( ヘブ 9:5) a. 聖句創 3:24 出 25:18~22 出 26:1 出 37:7~9 Ⅰサム 4:4 とⅡサム 6:2 Ⅱサム 22:11 Ⅰ 列 6:23~28 7:29 36 Ⅰ 列 8:6~7 Ⅱ 列 19:15 Ⅰ 歴 13:6 Ⅰ 歴 28:18 Ⅱ 歴 3:7 Ⅱ 歴 3:10~14 Ⅱ 歴 5:7~8 詩 18:10 詩 80:1 99:1 イザ 37:16 エゼ 1:5~28 1 人間のような姿 (5 節 ) 24つの顔 人間の顔 獅子の顔 牛の顔 鷲の顔 (6 10 節 ) 34つの翼 (6 節 ) 4 足はまっすぐ (7 節 ) 5 足の裏は子牛の足の裏のよう (7 節 ) 6みがかれた青銅のように輝いていた (7 節 ) 7 人間の手が四方に出ている (8 節 ) 8 輝く青銅 燃える炭 たいまつ 火のように見えた (13 節 ) 12 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅷ. 組織天使論 9 いなずまのような速さで移動する (14 節 ) 10 翼の音は 大水のとどろき 全能者の声 陣営の騒音のよう (24 節 ) 11 シャカイナグローリーとの関連 (26~28 節 ) エゼ 10:1~22 シャカイナグローリーが去った時に ケルビムが関係した エゼ 28:14~16 サタンは ケルブとして創造された 他のケルビムを治める地位にあった エゼ 41:18~20 25 1 千年王国の神殿の壁に ケルビムが彫刻される 2これらのケルビムには 2つの顔がある 人間と若い獅子 3 千年王国の神殿の扉にも ケルビムが彫刻される 新約聖書ではヘブ 9:5 のみ 幕屋の中の恵みの座 ( 贖罪蓋 ) を覆う b. 結論以上 聖句からの 7 つの推論 1ケルビムの 3 分類 *1つの顔と2つの翼 *2つの顔と2つの翼 *4つの顔と4つの翼 * サタンはこの3つのいずれか 2 御座を運び それを覆う * ケルビムの上に座すお方という表現が出てくる 3シャカイナグローリーと密接に関連している * シャカイナグローリーを反映させている * シャカイナグローリーは 前 576 年にイスラエルを去った 4 神の臨在と密接に関連している 5 彼らは 神の義と力に関心を持っている 6 彼らは 神の聖なる性質と臨在とを守っている そのために力が必要 7 諸国の間で神の御心を行う能力がある 13 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅸ. 天使の働き天使論 Ⅸ. 天使の働き A. 神との関係における天使の働き 4つの具体的働きがある 1 神の礼拝が維持されるために働く 彼ら自身も神を礼拝する 詩 29:1~2 103:20 148:2 イザ 6:3 ヘブ 1:6 黙 4:8~11 5:8~13 2 神の御心を行う 詩 103:20 ヘブ 1:7 3 神の御業を喜ぶ ヨブ 38:7 ルカ 15:10 4 神の裁きを行う 創 19:1~22 出 12:23 Ⅰ 歴 21:15 B. 啓示の仲介者としての天使の働き 1モーセの律法申 33:2 使 7:53 ガラ 3:19 ヘブ 2:2 2ダニエルの預言ダニ 8:1~12:13 3ゼカリヤの預言ゼカ 1:7~6:15 4 黙示録黙 1:1 10:1~11 17:1 19:9~10 21:9 22:16 C. メシアの生涯における天使の働き 1. メシアの誕生ルカ 1:26~38 マタ 1:20~21 ルカ 2:8~15 マタ 2:13 マタ 2:19~20 2. メシアの公生涯 詩 91:1~12 預言 14 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅸ. 天使の働き天使論 Ⅰテモ 3:16 マタ 4:11 マコ 1:13 ヨハ 1:51 ルカ 22:43 マタ 26:53 3. メシアの復活 マタ 28:2 マタ 28:1~7 マコ 16:5~7 ルカ 24:4~7 ヨハ 20:12~13 4. メシアの召天 使 1:10~11 5. メシアの再臨 マタ 16:27 24:31 25:31 Ⅱ テサ 1:7 D. 諸国の間における天使の働き 1 世界の統治者 諸国の統治者 ペルシヤの国の君 ( ペルシア王国の天使長 ) ミカエルは 他の天使長の上に立つ ミカエルは イスラエルの天使長でもある ダニ 10:21 12:1 2ある国の人間の統治者とも密接に関係している イザ 14:3~20 バビロンへの言及 *3~11 節バビロンの王 *12~14 節サタン *15~20 節再びバビロンの王エゼ 28:1~19 *1~10 節ツロの君主 *11~19 節サタン ( ツロの王 ) 堕天使も聖い天使も ともに 世界に統治者 として用いられる 世界で起きることの多くは これらの天使の働きの結果である E. 不信者の間における天使の働き 1. 迫り来る裁きを宣言する 創 19:12~13 黙 14:6~7 15 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅸ. 天使の働き天使論 2. 裁きを実行する 出 12:23 Ⅱサム 24:16 エゼ 9:1~8 使 12:23 黙 8:1~2 6 16:1 3. 刈り取りをする マタ 13:39~42 49~50 F. 信者に関する働き 1. 信者の救い ルカ 15:10 2. 信者の守護詩 34:7 91:11 マタ 18:10 ヘブ 1:14 3. 信者の安全創 19:1~22 創 32:1~2 Ⅰ 列 19:5~6 Ⅱ 列 6:17 ダニ 3:24~28 6:22 使 5:17~20 使 12:6~11 4. 信者の導きマタ 1:20~21 使 8:26 使 10:3~8 使 11:13~14 27:23~24 5. 信者の祈り ダニ 9:20~23 10:12~13 使 12:1~19 16 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅸ. 天使の働き天使論 6. 信者の励まし 使 5:18~20 27:23~25 7. 信者の死 ルカ 16:22 8. 信者の観察ルカ 12:8~9 15:10 Ⅰコリ 4:9 Ⅰコリ 11:10 Ⅰテモ 5:21 Ⅰペテ 1:10~12 9. 地域教会の守り 黙 2 章 ~3 章 10. 天使に対する信者の正しい姿勢 1 天使に驚嘆してはならない ダニ 8:16~17 10:1~9 2 天使の働きに感謝すべき ヘブ 1:14 3 天使を礼拝してはならない コロ 2:18 黙 19:10 22:9 4 将来 信者は天使を裁くようになる Ⅰコリ 6:3( 白い御座の裁き 堕天使を裁く ) G. 天使の将来の働き 1. 大患難時代 1144,000 人に神の印を押してから 地を裁く 黙 7:1~3 27 人の天使が 7つのラッパの裁きをもたらす 黙 8:1~9:21 11:15~19 3 大患難時代の中間に サタンと堕天使は地に閉じ込められる 黙 12:7~12 4 大患難時代の中間に ある宣言を行う 黙 14:6~20 17 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅹ. 天使の運命天使論 5 鉢の裁きをもたらす 黙 15:7~16:21 6バビロン滅亡の宣言をする 黙 18:1~3 21~24 7 諸国をハルマゲドンの戦いに呼び出す 黙 19:17~18 2. 再臨 1 聖い天使はイエスとともに戻ってくる マタ 16:27 24:31 25:31 Ⅱテサ 1:7 2 信者と不信者とを分ける マタ 13:39~42 49~50 3. メシア的王国 1サタンを千年間底知れぬ所 ( アビス ) に閉じ込める 一般の天使がこれをする 黙 20:1~3 2ユダヤ人を約束の地に戻す マタ 24:31 4. 永遠の秩序天使たちは 町の門の守護者となる 黙 21:12 新しいエルサレムには 12 の門がある Ⅹ. 天使の運命 ヘブ 12:22 聖い天使たちは新しいエルサレムに住む 信者と 聖い天使たちの運命は同じである 18 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

2010 年フルクテンバウムセミナー天使論 サタン論 悪霊論 サタン論 講師 : アーノルド フルクテンバウム博士 通訳 : 中川健一

目次 サタン論 目 次 イントロダクション... 1 Ⅰ. サタンの存在... 1 Ⅱ. サタンの起源... 1 Ⅲ. サタンの堕落... 2 A. 最初に罪を犯した... 2 B. 最初の罪 : プライド ( 高慢 )... 2 C. サタンの堕落 : 罪の結果... 2 D. サタンの最後の裁き... 3 Ⅳ. サタンの人格... 4 A. 人格を持っていることを証明する特質... 4 B. 代名詞の使用法... 5 C. 行動による証明... 5 D. 道徳的責任がある者として描かれている... 5 Ⅴ. サタンの呼び名... 5 A. サタンの名前... 5 B. サタンの称号... 6 C. サタンの描写... 8 D. 動物に似せたサタンの描写... 8 Ⅵ. サタンの本質... 9 A. サタンは被造物である... 9 B. サタンはケルブである... 9 C. サタンは最高位の天使である... 9 D. サタンは霊的存在である... 9 E. サタンは確定した罪人である... 9 F. サタンは奇跡を行うことができる... 10 G. サタンは限界を持った存在である... 10 Ⅶ. サタンの6つの住みか... 10 A. 神の御座... 10 B. 宝石で覆われたエデンの園... 10 C. 宇宙空間... 11 D. 地上... 11 E. アブソス ( 底知れぬ所 )... 11 F. 火の池... 12 Ⅷ. サタンの業... 12 A. 世 におけるサタンの業... 12

目次 サタン論 B. 旧約聖書におけるサタンの業... 14 C. 神との関係におけるサタンの業... 15 D. メシアの生涯におけるサタンの業... 16 E. 諸国民の間におけるサタンの業... 16 F. イスラエルに関するサタンの業... 17 G. 未信者に関するサタンの業... 17 H. 信者に関するサタンの業... 18 I. 将来におけるサタンの業... 21 Ⅸ. サタンの裁き... 21 A. 堕落の時... 21 B. エデンの園で... 21 C. メシアの十字架において... 21 D. 大患難時代の中間で... 21 E. 大患難時代の終わりにおいて... 22 F. 白い御座において... 22 G. 火の池において... 22 Ⅹ. 信者の責務... 22 A. 信者の武具... 22 B. 信者の力... 22 C. 警戒する... 22 D. メシアの執りなし... 22 E. 3つの原則... 23

イントロダクション サタン論 イントロダクション 3つの誤った教え 1サタンとは 人格を持った存在ではなく 悪の原理のことである 2 人が犯すすべての罪の背後に サタンがいる 3すべての肉体的病気 精神的病気の背後には サタンや悪霊の影響がある Ⅰ. サタンの存在 1 旧約聖書では7つの書に出てくる 創 Ⅰ 歴 ヨブ 詩 イザ エゼ ゼカ 2 新約聖書では 19 の書に出てくる マタ マコ ルカ ヨハ 使 ロマ Ⅰコリ Ⅱコリ エペ Ⅰテサ Ⅱテサ Ⅰテモ Ⅰテモ ヘブ ヤコ Ⅰペテ Ⅰヨハ ユダ 黙 3メシアの教えに出てくる 福音書には 29 回の言及があるが 25 回はメシア自身が語っている マタ 4:10 マコ 3:26 ルカ 13:16 ヨハ 12:31 Ⅱ. サタンの起源 エゼ 28:11~15 1サタンは 被造物の中で最も知恵と美に満ちていた 知恵に満ち 美の極みであった (11~12 節 ) ヘブル語では 型通りに完璧に という意味がある 神のブループリント ( 青写真 ) が存在していた 動物にも人間にも同じようにブループリントがある 2 サタンは 被造物である (13 節 ) * 宝石でおおわれていた * 礼拝のためのタンバリンと笛 3 ケルブとして創造された (14 節 ) わたしはお前を / 翼を広げて覆うケルブとして造った お前は神の聖なる山にいて / 火の石の間を歩いていた ( 新共同訳 ) 1 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅲ. サタンの堕落サタン論 天使の階級 : 一般の天使 セラフィム ケルビム油注ぎを受けたケルブとなった You were the anointed cherub who covers; NKJV 一般の天使の長はミカエルであが ケルビムの長はサタンである 4 創造された時点では 完全であった (15 節 ) 聖であり完璧であったが その性質に反する選びをする能力を持っていた まとめ * サタンは被造物である * 完璧な姿に創造された * ケルブとして創造された * 知恵と美においては 被造物の最高峰であった * 油注ぎを受けた結果 被造物の中で最高の力と権威を持つようになった Ⅲ. サタンの堕落 A. 最初に罪を犯した Ⅰ ヨハ 3:8 悪魔は初めから罪を犯しているからです B. 最初の罪 : プライド ( 高慢 ) Ⅰ テモ 3:6 初心者が地域教会で指導的地位に就くことの危険性 C. サタンの堕落 : 罪の結果エゼ 28:15~19 あなたに不正が見いだされる (15 節 ) 罪の源に最も近づいた表現である あなたは罪を犯した (16 節 ) お前の取り引きが盛んになると ( 新共同訳 16 節 ) ヘブル語では 人から人へ あるいは 場所から場所へ動き回る の意味 天使の3 分の1が説得された 高慢の罪 神を中傷する罪 その結果 天で暴虐が起こる サタンは 追放された 2 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅲ. サタンの堕落サタン論 神の山から追い出し (16 節 ) サタンは神の御座の守護者でも 天の大祭司でもなくなった 火の石の間から滅ぼした ( 新共同訳 16 節 ) 美しい石で覆われていた地は破壊され サタンは地の統治権を失った サタンの内に見出される不義は 内面の堕落によるものである * 完全で聖なる性質が 堕落した * その堕落が 罪の行為を生んだ * 罪の原因は 高慢である * 自らの美によって高慢になった * その高慢が 知恵を破壊した * 自らの美 知恵 力 権威を 間違った方向に用いるようになった サタンの将来の裁き (18~19 節 ) D. サタンの最後の裁きイザ 14:12~14 12 節は サタンの堕落の要約である ルシファーという名前に関しては 後に ( セクションⅤで ) 取り上げる 暁の子 明けの明星 13~14 節に堕落の理由が書かれている 5つの I will ( してやろう ) 1 私は天に上ろう 神の御座を欲しがった これは メシアの特権である エペ 1:20~21 2 神の星々のはるか上に私の王座を上げ 星 が象徴的に用いられた時は 天使のこと 聖なる天使も堕天使も指す ヨブ 38:7 ユダ 13 黙 1:20 9:1 12:4 12 節では 星はサタンを指す すべての天使の上に立とうとした ミカエルを追放しようとした 3 北の果てにある会合の山にすわろう これらの用語は 他の聖書箇所では千年王国を指すために用いられている 詩 48:2 イザ 2:2 4:5~6 サタンは 神の子がメシアとしてイスラエルを統治することを予知していた 3 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅳ. サタンの人格サタン論 4 密雲の頂に上り 雲 が象徴的に用いられた場合は 常にシャカイナグローリーを指す 出 16:10 40:34~38 Ⅰ 列 8:10~11 マタ 26:64 5 いと高き方のようになろう 神を いと高き方 と呼ぶ場合は 天と地の所有者としての意味がある 創 14:18~19 創 1:1 で神が創造されたすべてのものを奪おうとした サタンの動機について神のようになろうとした ( イザ 14:14) エゼ 28:11~19 の場合 1~10 節では ツロの君主が出てくる これがサタンの罪の背景になっている 2 節と 6~9 節では ツロの君主の罪は 神のようになろうとしたこと 11~19 節では ツロの王が出てくる これがサタンである 人間の堕落も 神のようになろうとしたことが原因である 創 3:5 反キリストの罪も同じ 彼は すべて神と呼ばれるもの また礼拝されるものに反抗し その上に自分を高く上げ 神の宮の中に座を設け 自分こそ神であると宣言します (Ⅱテサ 2:4) メシアの心は僕のそれである ピリ 2:5~11 Ⅳ. サタンの人格 A. 人格を持っていることを証明する特質 1. 知性ヨブの義について神と論じている ( ヨブ 1~2 章 ) マタ 4:6 ルカ 4:1~12 Ⅱコリ 11:3 エペ 6:11 4 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅴ. サタンの呼び名サタン論 2. 感情 Ⅰ テモ 3:6 黙 12:12 17 3. 意志イザ 14:13~14 ルカ 4:6~7 Ⅱテモ 2:26 Ⅰペテ 5:8 B. 代名詞の使用法ヘブル語には 男性形と女性形しかない ギリシア語には 男性形 女性形以外に 中性形がある サタンは 常に男性形の代名詞で表現されている C. 行動による証明人格を持っている人のように行動している Ⅰヨハ 3:8 Ⅰ 歴 21:1 ゼカ 3:1 ヨハ 8:44 ヘブ 2:14 D. 道徳的責任がある者として描かれている マタ 25:41 サタンは火の池に投げ込まれる 道徳的責任があるから ヨハ 16:11 Ⅴ. サタンの呼び名 A. サタンの名前 1. サタン旧約聖書で 19 回ゼカ 3:1 ギリシア語では サタナス 5 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅴ. サタンの呼び名サタン論 新約聖書で 36 回黙 12:9 敵対者 反抗する者 の意神の国に敵対する国のリーダー 2. 悪魔 (Devil) 新約聖書で 35 回ギリシア語では ディアボロス ( 黙 12:9) 訴える者 中傷する者 の意 3. ベリアル Ⅱ コリ 6:15 無価値な者 の意 4. ベルゼブルヘブル語では バアル ズブ 蝿の主 の意 エクロン ( ペリシテ人の地 ) の偶像 (Ⅱ 列 1:2 3 6) ギリシア語では ベルゼブル (Beelzebul) 王宮の主 の意 マタ 10:25 12:24 27 マコ 3:22 ルカ 11:15 18 19 ラビたちは それを ベルゼバブ (Beelzebub) と読み替えた 新約時代には これがサタンの名となった B. サタンの称号 1. 暁の子 明けの明星イザ 14:12 欽定訳聖書は ヘブル語の ヘレル をラテン語の ルシファー と訳した ルシファーは サタンの聖書的タイトルではない ヘブル語では サタンが輝いている者であることを強調している エゼ 28 章 Ⅱコリ 11:14 2. 破壊者黙 9:11 彼の名はヘブル語でアバドンといい ギリシヤ語でアポリュオンという ( この聖句は 悪霊の長に言及している可能性もある ) 6 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅴ. サタンの呼び名サタン論 3. この世の君 ( この世を支配する者 ) ヨハ 12:31 14:30 16:11 世 はギリシア語で コスモス 神の国に対立する概念 4. 空中の権威を持つ支配者エペ 2:2 1サタンの現在の住まい : 宇宙空間 2 堕天使の上に支配権を振う 5. この世の神 ( この時代の神 ) Ⅱコリ 4:4 世 はコスモスではなく アイオン( 時代 ) である 時代の精神性のことである エペ 2:2 時代( コスモス ) の流れ ( アイオン ) ガラ 1:4 キリストは 今の悪の世界から私たちを救い出そうとして 6. 悪しき者 ( 悪 ) マタ 6:13 ヨハ 17:15 Ⅱ テサ 3:3 Ⅰ ヨハ 5:18~19 ギリシア語では ポネイロス 堕落した性質を強調した言葉 7. 油注がれたケルブエゼ 28:14 1サタンは 天使の中の最高位のケルブである 2 他のケルビムは神の御座を下から支えるが サタンは天蓋としてそれを覆う 8. 悪霊のかしら マタ 12:24 ルカ 11:15 堕落した 3 分の 1 の天使に対して権威を持つ 9. ツロの王 エゼ 28:11~12 この世の王国に対して権威を持つ 10. バビロンの王 イザ 14:4 12 14 これもまた この世の王国に対する権威を強調する言葉 7 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅴ. サタンの呼び名サタン論 C. サタンの描写 1. 兄弟たちの告発者黙 12:10 告白していない罪があると サタンは神の御座の前に出て訴える メシアは 信者の弁護をしてくださる ヨブ 1:9~11 ヨブ 2:4~5 イスラエルを告発するゼカ 3:1~2 2. 光の御使い Ⅱ コリ 11:14 サタンは欺瞞を働く者である 3. 誘惑する者マタ 4:3 Ⅰテサ 3:5 ギリシア語でペイラゾン現在分詞今も人々を誘惑する 4. 惑わす者黙 12:9 ギリシア語でプラノンこれも現在分詞である 5. 不従順の子らの中に働いている霊エペ 2:2 1サタンは霊である 2 不信者の中で働いている D. 動物に似せたサタンの描写 1. 蛇創 3:1 2 4 13 14 Ⅱコリ 11:3 黙 12:9 15 20:2 1サタンへの初めての言及 ( 創 3 章 ) 2サタンの狡猾さを強調している 8 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅵ. サタンの本質サタン論 2. 竜黙 12:3 4 7 9 13 17 ギリシア語では ドラコン サタンの力と激しさを表現している 3. ほえたける獅子 Ⅰ ペテ 5:8 サタンの破壊的な性質を表現している Ⅵ. サタンの本質 A. サタンは被造物である エゼ 28:15 コロ 1:16 サタンには始まりがある B. サタンはケルブである エゼ 28:14 16 ケルビムは 一般の天使やセラフィムよりも高位の霊的存在である C. サタンは最高位の天使である 1 油注ぎを受けたケルブである ( エゼ 28:14) 2ミカエルでさえもサタンを敬う必要がある ( ユダ 8~9) 3サタンは 堕天使の指導者である マタ 12:24 黙 12:4 7 D. サタンは霊的存在である イザ 14:12 Ⅱコリ 11:14 常に天使と関係している マタ 12:24 黙 12:9 E. サタンは確定した罪人である Ⅰヨハ 3:8 1 野心と高慢エゼ 28:17 Ⅰテモ 3:6 9 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅶ. サタンの 6 つの住みかサタン論 2 嘘 ヨハ 8:44 3 悪巧み Ⅱコリ 2:11 11:3~4 エペ 6:11 4 欺き悪巧みは内面のこと 欺きは外面の行為 Ⅱコリ 11:14 Ⅱテサ 2:9~10 F. サタンは奇跡を行うことができる Ⅱテサ 2:9 黙 13:11~15 サタンは 神の奇跡の複製を作ることができる マタ 7:22~23 G. サタンは限界を持った存在である 1 全能者ではない 悪霊のネットワークを持っている 2 神はサタンの行動を制約される ヨブ 1~2 章 3サタンに立ち向かうことは可能である エペ 6:10~18 ヤコ 4:7 Ⅰペテ 5:8~9 Ⅶ. サタンの 6 つの住みか 時間の順に見てみる 2 つは過去 1 つは現在 3 つは未来 A. 神の御座エゼ 28:14 1 御座を覆うケルブであった 2 神の御座の守護者であった どれくらいの時間 サタンがこの住みかにいたかは不明 B. 宝石で覆われたエデンの園 エゼ 28:13 創 2~3 章のエデンの園とは異なる 植物の園である 10 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅶ. サタンの 6 つの住みかサタン論 創 1:1 神は宇宙の異なった場所を 異なった天使たちに与えた 地球の支配権はサタンに与えられた 創造直後の地球の姿は 宝石で覆われた園であった この時点で サタンは2つの住みかを持ったことになる 第 2の住みかでサタンの堕落が起こった サタンは 神の御座での位置も 地球の支配権も失った C. 宇宙空間エペ 2:2 空中の権威を持つ支配者 エペ 6:12 天にいる 1. 天に近づくことができるヨブ 1~2 章イスラエルを非難するため ( ゼカ 3:1) 聖徒たちを非難するため ( 黙 12:10) 2. 地に近づくことができるアダムの特権を奪った ヨハ 12:31 Ⅱコリ 4:4 ほえたける獅子 Ⅰペテ 5:8~9 光の御使い Ⅱコリ 11:1~13 D. 地上大患難時代の中間で サタンは地上に投げ落とされる 黙 12:7~17 ミカエルと天使たち対サタンと堕天使たち 3 年半の間 地上に存在する 1 天で喜びが起こる 2 地上にとっては これは呪いとなる E. アブソス ( 底知れぬ所 ) 黙 20:1~3 シオール ( ハデス ) の中にある 堕天使たちを一時的に閉じ込めておく場所 11 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅷ. サタンの業サタン論 サタンはここに 1000 年間閉じ込められる 千年王国の間 サタンや悪霊による誘惑はない F. 火の池黙 20:7~10 千年王国の最後に サタンが解き放たれる サタンによる最終戦争が起こる サタンの軍勢は 天からの火によって滅ぼされる それから 火の池に投げ込まれる Ⅷ. サタンの業 A. 世 におけるサタンの業 1. ギリシア語の用語 1コスモス 187 回この世の体制サタンの支配下にある 2アイオン 41 回時代 3オイクメネイ 14 回人間が住む世界 使徒ヨハネは コスモスという言葉を 95 回使っている 福音書で 68 回 Ⅰ ヨハで 23 回 Ⅱ ヨハで 1 回 黙で 3 回 2. コスモスの定義 神を除外した サタンを頭とする秩序ある世界 神に敵対する秩序である サタンが推進する巨大な秩序のことで それは サタンの理念 目的 方法に合致してお り 政府 紛争 軍備 ねたみ 教育 文化 道徳的宗教 高慢などの諸概念を包含してい る Ⅱ ペテ 3:5~7 12 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅷ. サタンの業サタン論 3. コスモスの教理 a. サタンはコスモスを支配している ルカ 4:5~7 ヨハ 12:31 14:30 16:11 Ⅱコリ 4:4 Ⅰヨハ 4:4 b. コスモスは全的に悪である ロマ 5:12 Ⅰコリ 1:21 Ⅰコリ 2:8 Ⅰコリ 5:10 この世の不品行な者 ( 口語訳 ) ヤコ 4:4 Ⅱペテ 1:4 世にある欲 Ⅱペテ 2:10 Ⅰヨハ 4:3 c. コスモスにおける誘惑の範囲 Ⅰ ヨハ 2:16 肉の欲 目の欲 暮らし向きの自慢 d. コスモスの欲望 1 富マコ 4:19 2 神を抜きにした安全 Ⅰコリ 7:29~31 3 霊的事項よりも物質を求める ヤコ 2:5 e. コスモスの無能父を知らないヨハ 17:25 神もないエペ 2:12 神の声を聞かない Ⅰヨハ 3:1 4:5~6 f. コスモスに対する神の愛 ヨハ 3:16 Ⅰ ヨハ 4:9 13 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅷ. サタンの業サタン論 g. コスモスに対する御子の計画ヨハ 12:46 ヨハ 16:8 ヨハ 18:36 h. コスモスでの信者の立場憎まれる ヨハ 15:18~19 患難を経験する ヨハ 16:33 この世のものではない ヨハ 17:14 16 この世に派遣されている ヨハ 17:18 この世の汚れに染まない ヤコ 1:27 この世から憎まれる Ⅰヨハ 3:13 信仰によってこの世に勝つ Ⅰヨハ 5:4 i. コスモスは一時的神の裁きの下にある ロマ 3:19 過ぎ去る Ⅰコリ 7:31 呪いの下にある Ⅰコリ 11:32 燃え去る Ⅱペテ 3:10 世と世の欲は滅び去る Ⅰヨハ 2:17 B. 旧約聖書におけるサタンの業 1. 罪を作り出した者 2. 人間の堕落の原因創 3:1~8 ヨハ 8:44 人殺し Ⅱコリ 11:3 Ⅰテモ 2:14 3. ヨブを非難する者 ヨブ 1:6~12 2:1~6 4. ヨブを苦しめる者 ヨブ 1:13~19 ヨブ 2:7~8 14 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅷ. サタンの業サタン論 5. 論争する者 ユダ 9 モーセの死体に関して 6. 動機づけをする者 Ⅰ 歴 21:1 イスラエルの人口調査 7. イスラエルを非難する者 ゼカ 3:1~2 8. 未信者の裁きの時にそこにいる 詩 109:6 C. 神との関係におけるサタンの業 1. 神の性質に対抗する 創 3:1~5 Ⅰヨハ 3:10~12 2. 神の計画に対抗する サタンは偽物を作り出す a. 偽の宗教 Ⅱコリ 11:13~15 黙 2:9 13 b. 偽のメシア 1 別のイエス Ⅱ コリ 11:4 2 反キリスト Ⅰ ヨハ 2:18 22 4:3 c. 偽の弟子 マタ 13:38~39 サタン礼拝者ではなく 見かけはイエスの弟子のように見える d. 偽の神学 Ⅰ テモ 4:1~3 黙 2:24 15 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅷ. サタンの業サタン論 e. 偽の奇跡マタ 7:22~23 Ⅱテサ 2:8~11 奇跡ではある イエスの御名によってなされるが イエスはそれをしていない D. メシアの生涯におけるサタンの業 1. 争いの預言 創 3:15 2. サタンの試み マタ 2:1~18 黙 12:4 3. 誘惑マタ 4:1~11 マコ 1:12 ルカ 4:1~13 4. 人間を利用する マタ 2:16 ヘロデ マタ 16:23 ペテロ ヨハ 8:44 59 民衆 5. ペテロにメシアを拒否させた ルカ 22:31 6. ユダの裏切りの原因を作った ヨハ 13:2 ヨハ 13:27 ヨハ 17:12 滅びの子 サタンつき E. 諸国民の間におけるサタンの業 1. 諸国を倒す イザ 14:12 16 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅷ. サタンの業サタン論 2. 諸国を欺く 黙 12:9 20:3 3. 諸国に対して影響力を行使するダニ 10:13 20 マタ 4:8~9 エペ 6:12 4. 反キリストを立てる キリストはサタンの提案 ( この世の権威 ) を断った 反キリストはそれを承諾する 黙 13:2 4 5. ハルマゲドンの戦いを起こす 黙 16:12~16 6. 最終戦争で異邦人を先導する 黙 20:7~10 F. イスラエルに関するサタンの業イスラエルの敵対者 Ⅰ 歴 21:1 ゼカ 3:1~2 G. 未信者に関するサタンの業 1. 福音を信じないように仕向ける 1 福音の種を取り去る マタ 13:19 マコ 4:15 ルカ 8:13 2 盲目にする Ⅱコリ 4:3~4 2. 虚偽に心が奪われるようにする 1 偽の教え Ⅰテモ 4:1~3 Ⅰヨハ 4:1~ 4 17 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅷ. サタンの業サタン論 2 誤った生活態度を教える エペ 2:1~3 Ⅰ ヨハ 2:15~17 3. 未信者の死に対して力を持っている 旧約聖書では 信者の死も未信者の死も サタンの力の下にあった 新約聖書では 信者の死はサタンの力の下にはない ( 例外が1つある ) 未信者の死に関してヘブ 2:14 黙 1:18 4. 苦難と抑圧の原因を作る ルカ 13:16 使 10:38 5. 信者の間に未信者を置く マタ 13:25~39 6. 未信者を利用して福音を曲げる 使 13:8~10 7. 偽の働き人を用いる Ⅱ コリ 11:13~15 8. 未信者を利用して福音に敵対させる 黙 2:9~10 13 H. 信者に関するサタンの業 1. 信者をふるいにかける ルカ 22:31 2. 信者を妨害する Ⅰ テサ 2:18 3. 信者に対して優位に立つ Ⅱ コリ 2:11 18 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅷ. サタンの業サタン論 4. 信者を欺く Ⅱ コリ 11:3 5. 信者を苦しめる Ⅱ コリ 12:7 6. 教会から除名された者の死に対して力を持つ Ⅰコリ 5:5 除名の前に4つのステップがある マタ 18:15~20 その場合でも 信者の救いが奪われることはない この罪は Ⅰヨハ 5:16 の 死に至る罪 である 7. 内側から ある信者たちを支配する 英語の possession ( 悪霊に憑かれている ) は最悪の用語である ギリシア語の意味は 内側から支配される 悪霊化する である 使 5:3 アナニヤとサッピラエペ 5:18 同じ言葉 御霊に満たされなさい エペ 4:27 悪魔に機会を与えないようにしなさい 上陸拠点 とっかかり Ⅱテモ 2:26 8. 聖徒に戦いを挑む エペ 6:10~18 9. 聖徒を非難する 黙 12:10 10. 信者の心に疑いを入れる 創 3:1~5 11. 迫害を起こす 黙 2:10 12. 教会に潜入する 1 偽の弟子たちマタ 13:38~39 19 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅷ. サタンの業サタン論 2 偽の教師たち Ⅱ コリ 11:13~15 Ⅱ ペテ 2:1~19 13. 教会の中に分裂をもたらす Ⅱ コリ 2:1~11 14. 信者を誘惑する Ⅰテサ 3:5 1 嘘使 5:3 2 性的罪 Ⅰコリ 7:5 Ⅰテモ 5:11~15 Ⅰコリ 7:3~5 3その他の罪 Ⅰペテ 5:8 4この世のものへの欲求 Ⅰヨハ 2:15~17 5:19 5 霊的高慢 Ⅰテモ 3:6 6 人間の知恵と力への信頼 Ⅰ 歴 21:1~8 15. 信者を食いつくす Ⅰ ペテ 5:8 16. 信者を欺く Ⅱ コリ 11:3~4 Ⅱ コリ 11:14 17. 信仰を失わせる Ⅰ テモ 1:19~20 18. 信者を打ち負かそうとする エペ 6:10~12 19. 聖書を誤用する マタ 4:5~6 ルカ 4:9~11 20. 信者に敵対する手順 1 罠をしかける Ⅱ コリ 2:11 20 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅸ. サタンの裁きサタン論 2 策略を用いる エペ 6:11 3 そしりを与える Ⅰ テモ 3:7 Ⅱ テモ 2:26 4 奇跡を用いる Ⅱ テサ 2:9 I. 将来におけるサタンの業 1イスラエルに戦いを挑む 黙 12:13~17 2 反キリストを立てる Ⅱテサ 2:9 黙 13:1~10 3 偽預言者を立てる 黙 13:11~18 4ハルマゲドンの戦いのために諸国の連合軍を集める 黙 16:12~16 5 千年王国の後に 最終戦争のために諸国を欺く 黙 20:7~9 Ⅸ. サタンの裁き A. 堕落の時エゼ 28:16 1 油注がれたケルブとしての地位を失った 2 神の御座の守護者としての地位を失った B. エデンの園で 創 3:15 C. メシアの十字架においてルカ 10:18 ヨハ 12:31 ヨハ 16:11 コロ 2:14~15 神は キリストにおいて すべての支配と権威の武装を解除してさらしものとし ヘブ 2:14~15 Ⅰヨハ 3:8 D. 大患難時代の中間で宇宙空間から地上に黙 12:7~9 黙 12:10~12a 21 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅹ. 信者の責務サタン論 E. 大患難時代の終わりにおいて 千年王国の間 アブソスに閉じ込められる 創 20:1~3 F. 白い御座において教会が裁く ロマ 16:20 Ⅰコリ 6:2~3 G. 火の池において マタ 25:41 黙 20:10 Ⅹ. 信者の責務 A. 信者の武具エペ 6:10~18 Ⅰヨハ 2:14 聖書のこと B. 信者の力ヤコ 4:7 Ⅰペテ 5:9 エペ 6:10~18 縛るのではなく 対抗する C. 警戒する Ⅰ ペテ 5:8 D. メシアの執りなしヨハ 17:15 ロマ 8:34 ヘブ 7:25 22 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅹ. 信者の責務サタン論 E. 3つの原則 1サタンをののしらない ユダ 8~9 2 信者を教えるために 神はサタンを用いることがある ヨブ 1~2 章 Ⅱコリ 12:7~16 3サタンの力は限定的である ヨブ 1:12 2:6 23 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

2010 年フルクテンバウムセミナー天使論 サタン論 悪霊論 悪霊論 講師 : アーノルド フルクテンバウム博士 通訳 : 中川健一

目次 悪霊論 目 次 イントロダクション... 1 Ⅰ. 悪霊の存在... 1 A. 新約聖書の記者の全員が証言している... 1 B. イエスの教えと行動... 2 C. 弟子たちの認識... 2 Ⅱ. 悪霊の呼び名... 2 A. 旧約聖書での呼び名... 2 B. 新約聖書での呼び名... 3 Ⅲ. 悪霊の人格... 4 A. 知性... 4 B. 感情... 4 C. 意志... 5 D. 代名詞の使用法... 5 Ⅳ. 悪霊の起源... 5 A. 自由な悪霊の起源... 5 B. 閉じ込められた悪霊... 6 Ⅴ. 悪霊の数... 9 Ⅵ. 悪霊の組織... 9 Ⅶ. 悪霊の特徴... 9 A. 悪霊の本質... 9 B. 悪霊の力... 10 C. 道徳性... 10 Ⅷ. 悪霊の活動... 11 A. 歴史... 11 B. 一般的な活動... 11 C. 特別な活動... 11 D. オカルト的活動... 13 Ⅸ. 悪霊の支配... 16 A. 悪霊の支配の定義... 16 B. 悪霊の支配の兆候... 17 C. 悪霊の支配の原因... 18 D. 悪霊の支配かどうかのテスト... 19 E. 悪霊の支配からの解放... 19 F. 悪霊の追い出し... 20 Ⅹ. 悪霊と信者... 21

目次 悪霊論 A. 悪霊は聖徒に敵対する... 21 B. 神は悪霊を用いる... 21 C. 悪霊は十字架で敗北した... 21 D. 信者には責任がある... 22 Ⅺ. 悪霊の将来の活動... 22 A. 教会... 22 B. 大患難時代... 22 Ⅻ. 悪霊の運命... 23 A. 千年王国... 23 B. 永遠の秩序... 23

イントロダクション 悪霊論 イントロダクション 悪霊 (demon) ギリシア語でダイモニア新約聖書で 60 回 19 回単数形 41 回複数形 5つの誤った教え 1 悪霊は存在しない 2 悪霊は人格ではなく 悪の影響力のことである 3 人が犯すすべての罪の背後に サタンがいる 4すべての肉体的病気の原因は 悪霊である 5すべての精神的病気の原因は 悪霊である Ⅰ. 悪霊の存在 A. 新約聖書の記者の全員が証言している 例外は ヘブル人への手紙の記者だけ しかし サタンには言及している マタイマタ 4:24 8:16 28 31 33 9:32 34 11:18 12:22 24 15:22 17:18 マルコマコ 1:32 34 3:15 22 6:13 7:26 30 9:38 16:9 ルカルカ 4:33 7:33 8:2 27 35 36 38 9:1 49 11:15 使 5:16 8:7 16:16~18 19:12~16 ヨハネヨハ 8:48~49 52 10:20~21 Ⅰヨハ 4:1~3 黙 8:10~11 9:1~21 12:7 9 16:13~14 18:2 パウロ Ⅰコリ 10:20~21 エペ 6:12 Ⅰテモ 4:1 ヤコブヤコ 2:19 3:15 ペテロ Ⅱペテ 2:4 1 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅱ. 悪霊の呼び名悪霊論 ユダ ユダ 6 B. イエスの教えと行動 1 悪霊は存在すると教えた マタ 7:22 10:8 12:27~28 25:41 マコ 7:29 16:17 ルカ 10:20 11:18~20 13:32 2 悪霊を追い出した マタ 12:22~29 マコ 1:39 5:1~20 ルカ 4:35 41 8:29~33 9:42 11:14 C. 弟子たちの認識 使徒集団の中でマタ 10:1 使徒集団の外で (70 人の弟子たち ) ルカ 10:17 Ⅱ. 悪霊の呼び名 A. 旧約聖書での呼び名 1 わざわいの御使い詩 78:49 2 神の子ら (the sons of God) 創 6:2 4 3 シェディム ( 悪霊ども ) 申 32:17 詩 106:37 支配するという意味 4 シェイリム ( 山羊の偶像 ) レビ 17:7 Ⅱ 歴 11:15 イザ 13:21 34:14 5 リリト ( こうもり 夜の魔女 ) イザ 34:14 6 悪霊 Ⅰ サム 16:14~16 23~24 18:10 19:9 7 偽りを言う霊 Ⅰ 列 22:21~22 2 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅱ. 悪霊の呼び名悪霊論 8 霊媒申 18:11 イザ 8:19 19:3 9 ガド 禍福の神イザ 65:11 10 メニ 運命の神イザ 65:11 11 エリリム ( むなしい 偶像 ) 詩 96:5 偶像礼拝の悪霊のこと 12 ケテブ ( 滅び ) 詩 91:6 B. 新約聖書での呼び名 1. 同じギリシア語の語幹から出た言葉 demons の語幹知性という意味 79 回 1ダイモン ( 悪しき力 ) マタ 8:31 2 ダイモニオン 63 回ルカ 4:33 3 ダイモニオデス ( 悪霊に支配されている状態 ) ヤコ 3:15 4 ダイモニゾマイ ( 内側から悪霊に支配される ) 13 回マタ 4:24 5 デイシダイモネステロス ( 宗教心にあつい ) 使 17:22 のみ 6 デイスダイモニス ( 悪魔礼拝 ) 使 25:19 2. 霊 という言葉が入っている呼び名 霊 は 悪霊との関係では 64 回使われている 1 悪霊ルカ 7:21 使 19:12~16 2 汚れた霊 マタ 10:1 12:43 マコ 1:27 3:11 5:13 使 5:16 8:7 黙 16:13 3 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅲ. 悪霊の人格悪霊論 3 悪い霊 (wicked spirit) ルカ 11:26 4 惑わす霊 Ⅰ テモ 4:1 5 悪霊の霊 黙 16:14 3. 天使 ( 使い メッセンジャー ) サタンの使い マタ 25:41 黙 12:7~9 4. 破壊 ヘブル語でアバドン ギリシア語でアポリュオン 黙 9:11 Ⅲ. 悪霊の人格 A. 知性 1イエスが誰であるかを知っている マコ 1:24 2 将来の自らの運命を知っている マタ 8:28~29 3イエスとパウロを知っている 使 16:16~17 19:15 4 神は唯一であることを知っている ヤコ 2:19 5 偽の教理を作り出す Ⅰテモ 4:1~3 6 言葉で意志疎通をする ルカ 4:34~35 41 8:28~31 B. 感情 4 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅳ. 悪霊の起源悪霊論 1 激しい怒りの感情マタ 8:28 2 恐れの感情マタ 8:29 ヤコ 2:19 C. 意志 1 願いをする マタ 8:31 ルカ 8:32 2 命令に従う マコ 1:27 ルカ 4:35~36 3 人を出て他の場所を探す マタ 12:43~45 D. 代名詞の使用法ギリシア語には 男性形 女性形以外に 中性形がある 悪霊は 常に男性形の代名詞で表現されている マコ 5:6~13 ルカ 8:28~30 Ⅳ. 悪霊の起源 自由に動き回る悪霊と 閉じ込められた悪霊がいる サタンに付いて 堕落した天使たちである 最初は すべて自由な悪霊であった A. 自由な悪霊の起源 1. 悪霊と堕天使とは同じである a. サタンと同じ関係にある 1 天使であるサタンは 悪霊どものかしら と呼ばれている マタ 12:24 2サタンは組織化された天使たちを支配している エペ 6:11~12 3 悪霊は 悪魔とその使いたち と言われている マタ 25:41 4 悪魔の使いたち ( 竜とその使いたち ) と言われている 黙 12:7~9 5 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅳ. 悪霊の起源悪霊論 b. サタンも悪霊も 霊的存在である c. 同じ行動人間に入ろうとする 人間と神に対して戦いを挑む 堕天使黙 9:1~2 11 13~15 悪霊黙 9:3~10 16~21 d. 同じ住みか 空中 ( 宇宙空間 ) に住む エペ 2:2 6:12 黙 12:7~12 e. 聖書の文脈 悪霊と堕天使が同時に登場することはない いずれか一方だけである つまり 悪霊と堕天使は同じということ 2. サタンの堕落が天使にもたらした影響エゼ 28:11~19 16 節 あなたの商いが繁盛すると By the abundance of your trading サタンは天使の間を行き巡った 5つの してやろう を実現するためイザ 14:12~14 サタンに従った天使が 悪霊となった 1 堕天使は最初の清さを失った 2 性質と行動が堕落した 3サタンの悪霊となった B. 閉じ込められた悪霊 1. 一時的に閉じ込められた悪霊人間から追い出された悪霊は 一時的に閉じ込められる ルカ 8:31 多くの悪霊が閉じ込められているが 大患難時代に解き放たれる 5ヵ月間人間を苦しめる 黙 9:1~11 2 億の悪霊が解き放たれ 3 分の1の人口を殺す 黙 9:13~21 6 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅳ. 悪霊の起源悪霊論 閉じ込められている場所は アブソスである 2. 永遠に閉じ込められた悪霊 a. 創 6:1~4 (1) 人類の増加 ( 創 6:1) さて 人が地上にふえ始め 彼らに娘たちが生まれたとき 人 とは 全人類のこと 娘たち とは 女性のこと (2) 雑婚 ( 創 6:2) 神の子らは 人の娘たちが いかにも美しいのを見て その中から好きな者を選んで 自分たちの妻とした (a) 神の子ら旧約聖書では天使のことヨブ 1:6 2:1 38:7 なぜ 創 6:1~4 だけが例外なのか 新約聖書では意味が広がる アダムルカ 3:38 信者ヨハ 1:12 ガラ 6:15 (b) 人の娘たち女性一般を指す言葉 1この結婚は一方通行 : 天使と人間の女性 2 不自然な結婚で洪水の原因となった 創 1~4 章天使が原因創 5~6 章人間が原因マタ 22:30 の問題天にいる天使は結婚しない 天使は若い男性の姿で登場する 創 18:1~19:22 マコ 16:5~7 ルカ 24:4~7 使 1:10~11 サタンはなぜ堕天使を人間の女性と結婚させるのか 創 3:15 メシア預言創 6:1~4 預言成就の妨害 7 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅳ. 悪霊の起源悪霊論 (3) 雑婚の結果創 6:3 (a) ネフィリム巨人ではなく 堕落した者七十人訳 ( 前 250 年ごろ ) ギリシア語のギガンテス ( ギリシア神話のタイタン ) 英語のジャイアンツの語源タイタンは 神と人間の結婚から誕生した存在 ユダヤ人の学者たちは ネフィリムの本質を理解していた 超人であるが 巨人ではない 聖書の物語がオリジナルで ギリシア神話はその誤った解釈 (b) ギボリム勇士たち誕生したのは 男性でも女性でもない また 人間でも天使でもない b. Ⅱペテ 2:4~5 4 節タータラス ( 暗やみの穴 ) アブソスは 一時的に閉じ込められている悪霊たちの住みかタータラスにいる悪霊たちは 白い御座の裁きを経て 火の池に行く 5 節閉じ込められた時期創 6:1~4 と関係がある c. ユダ 6~7 6 節ある天使のグループの堕落 1 自分の領域を守らず 2 自分のおるべき所を捨てた 3 永遠の束縛をもって 暗やみの下に閉じ込められました 4 大いなる日のさばきのために 7 節彼らの罪の性質 ソドムとゴモラの罪 d. まとめ 8 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅴ. 悪霊の数悪霊論 Ⅴ. 悪霊の数 1 多数いるマコ 5:9 15 ルカ 8:30 黙 9:16 2 億 2 堕落した天使の数黙 12:3~4 3 分の1 レギオン 天使は無数にいる ヘブ 12:22~24 Ⅵ. 悪霊の組織 Ⅰコリ 15:24 支配 権威 権力エペ 6:12 主権 力 この暗やみの世界の支配者たちコロ 2:15 支配 権威ダニ 10:13~20 ペルシヤの王たちダニ 10:20 ペルシヤの君 Ⅶ. 悪霊の特徴 A. 悪霊の本質 1 霊的存在マタ 17:18 マコ 9:25 マタ 8:16 ルカ 9:38~39 42 10:17 20 ルカ 8:30 エペ 6:12 2 体を持たない マタ 12:43~45 マコ 5:12 9 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅶ. 悪霊の特徴悪霊論 3 形は持っている 黙 9:7~10 17~19 16:13~14 4 人間に入ろうとする マコ 5:1~13 使 16:16 19:16 B. 悪霊の力 1 人間を内側から支配する マコ 5:1~5 使 19:16 2 人間を苦しめる 黙 9:1~21 3 奇跡を行う 黙 16:14 4 見える形で現れる 黙 9:7~10 17~19 16:13~14 C. 道徳性 1 汚れた霊マタ 10:1 マコ 1:23 27 3:11 5:2 9:25 ルカ 4:36 使 8:7 黙 16:13 2 悪霊ルカ 7:21 3 激しい 乱暴マタ 8:28 4 下劣で悪意に満ちているルカ 9:39 5 極端な悪意 ( 敵意 ) マコ 9:20 6 偽の教理 Ⅰテモ 4:1~3 信仰から離れる 惑わされる 偽善 嘘 良心が麻痺 結婚することを禁じたり 食物を断つことを命じたりする 7 将来さらに不道徳になる ルカ 8:27 8サタンが支配する闇に属する エペ 6:12 9 悪に関して程度がある マタ 12:43~45 10 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅷ. 悪霊の活動悪霊論 Ⅷ. 悪霊の活動 A. 歴史 1 旧約聖書では悪霊の活動は少ない 2 福音書に入ると 急に多くなる 理由 : 黙 12:1~5 3 使徒の働き以降 旧約聖書のレベルに戻る 4 大患難時代に再度多くなる B. 一般的な活動 1 神の計画の妨害ダニ 10:10~14 黙 16:12~16 2 サタンの手先 エペ 2:1~2 6:11~12 3 神に用いられる Ⅰサム 16:14 Ⅰ 列 22:19~23 Ⅱコリ 12:7 アハブの死 C. 特別な活動 1 諸国の支配ダニ 10:10~14 ダニ 10:20~21 2 肉体的病気口がきけないマタ 9:32~33 12:22 マコ 9:17 耳が聞こえないマコ 9:25 背骨が曲がるルカ 13:10~13 てんかんマタ 17:15~18 マコ 9:20 ルカ 9:37~42 盲目マタ 12:22 11 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅷ. 悪霊の活動悪霊論 個人的な傷マコ 9:18 すべての病気が悪霊によるというわけではない 人間の弱さゆえに病気になることもある マタ 4:24 8:16 3 狂気 マコ 5:15 ルカ 8:26~27 4 肉体的力 マコ 5:1~4 ルカ 8:29 5 自殺の原因 マコ 9:22 6 動物に入る マコ 5:12~13 7 偶像礼拝 レビ 17:7 イザ 65:11 申 32:17 ゼカ 13:2 ホセ 4:12 使 17:22 Ⅰ コリ 10:20 8 悪魔礼拝 黙 9:20~21 9 不潔と不道徳の原因 ルカ 8:27 10 偽の教理 Ⅰ テモ 4:1 ヤコ 3:15 Ⅰ ヨハ 4:1 11 信者の成長を妨げる エペ 6:12 12 信者を神の愛から切り離そうとする ロマ 8:38 12 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅷ. 悪霊の活動悪霊論 D. オカルト的活動 1. ギリシア語 1デイシダイモニア使 25:19 2デイシダイモネステロス使 17:22 3ダイモニオデイスヤコ 3:15 オカルトの意味覆われているもの隠されているもの秘密にされているもの不思議なもの 2. オカルト世界の存在 a. 申 18:9~14 1 占い 2 卜者 ( 動物の内臓を読む ) 3まじない師 4 呪術者 ( 天文学も含む ) 5 呪文 6 霊媒 7 口寄せ ( 男の魔法使い ) 8 死人に伺いを立てる者 b. 使 8:9 魔術師 c. 使 16:16 占いの霊 ( プソンの霊 ) プソンは蛇のこと 蛇はサタンと関係している 創 3:1~15 黙 12:9 20:2 3. オカルトの特徴 1 悪霊の世界と関係している 2 過去 あるいは未来についての隠された知識を明らかにする 3 力の付与を約束する 4 子孫 (3 代 4 代 ) に悪霊の支配を継承する 13 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅷ. 悪霊の活動悪霊論 出 20:3~5 偶像礼拝の罪の影響 5 受動的態度が必要 4. オカルトの罠 a. 心霊術 1 物理現象がある 2 霊的現象がある 3 超自然現象がある ( 亡霊の出現など ) 4 魔術現象がある 民 22:6~7 24:1 ヨシ 13:22 占い師のバラム 5カルト的現象がある 心霊的カルト 心霊術そのもの 死者との交流 Ⅰサム 28:3~4 Ⅰ 歴 10:13 イザ 29:4 b. 占い未来を予言する 1しるしや兆しを読んで予言する エゼ 21:21 2 悪霊からの情報で予言する 使 16:16~18 4 つの用語 ( すべてダニエル書 ) 呪法師 呪文師 呪術者 カルデヤ人 ダニ 1:20 2:2 10 27 4:7 5:11 15 種々の形を取る 1 占星術申 17:2~7 Ⅱ 列 23:5 イザ 47:12~13 エレ 10:2 アモス 5:25~26 使 7:41~43 2トランプ占い タロットカード 3サイコメトリー ( 人間や物体に触れることにより 情報を読み取る ) 4 手相占い 5 占い棒 ( 水脈探知 ) 6 杖 振り子 地図を用いて宝や人を探す 14 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅷ. 悪霊の活動悪霊論 7 預言的夢や幻エレ 29:8~9 8ウイジャ盤 ( 霊界との交信を行うボード ) 9 水晶玉 10 千里眼創 44:5 イザ 47:9 c. 魔術悪霊を用いて超自然的な現象をもたらすもの種々の形を取る 1 黒魔術 2 白魔術 3 自然魔術 4テレパシー 5 犯罪的催眠術 6 魔術的癒し ( 手を触れて ) メスメリズム 7 癒しの魔術 8 愛憎の魔術 9 呪いの魔術 ( ハイチのブードゥー教 ) 10 豊穣のお守り 11サタンを縛ったり解いたりすること 12 死の魔術 13お守り創 35:4 士 8:21 26 イザ 3:18. 5. 聖書とオカルト聖書はオカルトを禁止している 出 22:18 レビ 19:26 31 20:6 27 申 18:9~14 Ⅰサム 15:23 Ⅱ 列 21:6 イザ 8:19 エレ 29:8~9 ミカ 5:12 使 19:18~20 6. オカルトの実行禁止されていても人々はこれを行った 創 41:8 出 7:11 Ⅱ 列 9:22 17:17 23:24 Ⅱ 歴 33:6 イザ 19:3 エレ 27:9~10 エゼ 21:21 ダニ 1:20 2:2 27 4:7 5:11 ネヘ 3:4 マラ 3:5 マタ 7:22~23 使 8:9~11 13:6~11 19:19 ガラ 5:20 Ⅱテモ 3:8 15 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅸ. 悪霊の支配悪霊論 Ⅸ. 悪霊の支配 A. 悪霊の支配の定義 1. キーワードダイモニゾマイ ( 悪霊化する 悪霊に支配される ) 英語の possession という訳語は間違っている マタ 4:24 8:16 28 33 9:32 12:22 15:22 マコ 1:32 5:15~16 18 ルカ 8:36 ヨハ 10:21 2. キーになる表現 悪霊を持っている(to have a demon) ( 悪霊につかれている ) マタ 11:18 ルカ 7:33 ヨハ 7:20 8:48 10:20 使 8:7 16:16 3. 定義 悪霊の支配とは ある人の中に悪霊が住み ある種の精神的錯乱や肉体的不調を用いて その人を直接的に支配している状態のことである マタ 12:43~45 マコ 5:1~20 4. 区別の必要性 a. 悪霊の攻撃 ( 外からのもの ) ロマ 15:22 Ⅰテサ 2:18 b. 悪霊の影響 マタ 16:21~23 5. 信者は悪霊に支配されるか 悪霊の所有物にはならない Ⅰ コリ 6:20 16 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅸ. 悪霊の支配悪霊論 しかし 悪霊が内側から信者を支配することはある 1 使 5:1~4( エペ 5:18 参照 ) 2 エペ 4:27 上陸地点 信者と未信者の違いは 支配の度合いの違いである 信者には 2 つの性質がある 聖霊は 新しい性質の内に宿る 悪霊は 罪の性質の内に宿る 悪霊の支配は 繰り返される マタ 12:43~45 ルカ 11:24~26 B. 悪霊の支配の兆候 兆候があるというだけでは 悪霊の支配を証明したことにはならない 判断するためには バランスが必要である 1. 肉体的な病気 マタ 9:32~33 使 5:16 2. 精神的な錯乱 マタ 17:15 ダニ 4:1~37( 悪霊が原因ではない錯乱の例 ) 3. 強いうつ状態 4. 自責の念 5. 自殺 6. 受動的姿勢 17 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅸ. 悪霊の支配悪霊論 7. 不道徳 8. 苦々しさ 9. 薬物中毒 10. 霊能者のような力 11. 動物のような傾向性 12. 聖書を読むと 落ち着きをなくす 13. 多重人格マコ 5:1~20 1 汚れた霊につかれた人 ( 悪霊が内に住んでいた ) 2 異常な肉体的力 3 節 3 怒り 4~5 節 4 多重人格 6~7 節 5 霊的なことへの反発 7 節 6 過剰に敏感で鋭い 7 節 7 声の変化 9 節 8 悪霊の移動 13 節 2 節 C. 悪霊の支配の原因 1. 両親から受け継いだ モーセの律法の時代出 34:6~7 今の時代 モーセの律法は信仰生活の原則ではない 最近 先祖の呪いを断ち切る ことを強調する人がいるが 聖書的ではない 契約の民イスラエルに適用される教え異邦人には適用されない イエスを信じた瞬間に 先祖の呪いから解放されている 今は キリストの律法が与えられている ロマ 6 章の原則 18 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅸ. 悪霊の支配悪霊論 2. 試してみた結果 支配される Ⅰ コリ 10:14~22 3. 影響を受けた マコ 5:13 4. 告白していない罪がある エペ 4:27 D. 悪霊の支配かどうかのテスト Ⅰ ヨハ 4:1 1. メシアの受肉 Ⅰ ヨハ 4:2~3 2. メシアは主なり Ⅰ コリ 12:3 主 とは旧約聖書のヤハウェ 3. メシアの血 Ⅰ ヨハ 5:6~7 以上の 3 つのテストは 悪霊が完全にその人を支配している時にのみ有効である E. 悪霊の支配からの解放 1. 未信者 1 メシアを信じること 2. 信者 2 罪の告白の祈りをする 3 元に戻ってしまった場合は 放棄の祈りをする 4オカルトの道具を捨てる 使 19:19 5 抵抗する 19 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅸ. 悪霊の支配悪霊論 F. 悪霊の追い出し 1. 追い出しの例 1イエスによる追い出しマコ 1:23~27 32~34 39 3:11~12 5:1~20 7:25~30 9:17~29 212 使徒による追い出し マタ 10:1 マコ 3:14~15 312 使徒以外による追い出し ルカ 10:17 4 イエスといつも行動をともにしたわけではない信者による追い出し マコ 9:38~39 ルカ 9:49~50 5 使徒の働きの中での追い出し ペテロ 使 5:16 ピリポ 使 8:7 パウロ 使 16:16~18 19:11~12 2. 追い出しの方法 1 イエスの御名による ルカ 10:17 2 聖霊の力による マタ 12:28 3 単純な言葉で命令する マタ 8:16 マコ 5:8 4 信仰によって行う マタ 17:18~20 5 もの言わぬ悪霊の場合は 祈りによる マコ 9:29 3. 未信者も信者も 追い出しができるか 20 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅹ. 悪霊と信者悪霊論 a. 未信者 未信者には追い出しの力はない 信者がせねばならない b. 信者他人の力を借りなくても 自分で追い出すことができる サタンに対して 立ち向かう ヤコ 4:7 Ⅰペテ 5:8~9 エペ 6:10~18 エペ 6:10 キリストにあって イエスをメシアとして信じた人には 33 のことが起こる すべてある種の権威に関係したことである キリストにあって の意味を学ぶべきである Ⅹ. 悪霊と信者 A. 悪霊は聖徒に敵対する 1 一般的な敵対エペ 6:12 エペ 2:2 2 特定の個人への敵対 エペ 2:3 3 地域教会ヘの敵対 黙 2:24 B. 神は悪霊を用いる 信者の成長のために 悪霊が外から攻撃することは許す Ⅱ コリ 12:7 C. 悪霊は十字架で敗北した コロ 2:15 信者の同意がないと 悪霊は働けない 21 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅺ. 悪霊の将来の活動悪霊論 D. 信者には責任がある 1 霊を見分ける Ⅰヨハ 4:1~4 2オカルトから分離する レビ 19:31 申 18:9~14 イザ 8:19 3 悪霊にかかわっている人と交わらない Ⅰコリ 10:20 4 神の武具を身につける 聖書 エペ 6:10~18 Ⅺ. 悪霊の将来の活動 A. 教会 誤った教理を広げる Ⅰ テモ 4:1~3 B. 大患難時代悪霊の活動が福音書の時代のように活発になる 1. 悪霊による侵略 1 黙 9:1~11 5ヵ月間 人々を苦しめる 2 黙 9:16~19 3 分の1の人が殺される 2 億の悪霊が動員される 2. 悪霊礼拝 黙 9:20~21 3. 地に落とされるサタンと同じ運命黙 12:7~12 大患難時代の後半 4. ハルマゲドンの戦い 諸国の軍隊を招集する 黙 16:13~14 22 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

Ⅻ. 悪霊の運命悪霊論 Ⅻ. 悪霊の運命 A. 千年王国閉じ込められる イザ 24:21~22 サタンはアブソスに閉じ込められる 悪霊はそうではない 1 最初のグループは エドムの地にイザ 34:13~15 ここにいるのは 動物ではなく悪霊どもである 2 次のグループは バビロンにイザ 13:21~22 黙 18:2 以上の 2 ヵ所は 千年王国の間中 荒廃している 千年王国の間 悪霊の活動はない B. 永遠の秩序 1 すべての悪霊は 白い御座の裁きで 信者によって裁かれる Ⅰ コリ 6:3 2 火の池に投げ込まれる マタ 8:29 25:41 46 23 フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論

フルクテンバウム セミナー DVD/CD 2010 年 天使論 サタン論 悪霊論 テキスト付 DVD 8 枚組 /CD 8 枚組 6,400 円 2009 年 終末論とイスラエル テキスト付 DVD 8 枚組 /CD 8 枚組 6,400 円 < 内容 > ロマ書 9 章 ~11 章の研究 イントロダクション I. イスラエルの ( メシア ) 拒否の神学 II. イスラエルの ( メシア ) 拒否の説明 III. イスラエルの ( メシア ) 拒否にある慰め ロマ書とユダヤ人イントロダクション I. ロマ1:16~17 II. ロマ2:9~10 III. ロマ2:17~3:9 IV. ロマ15:8~9 V. ロマ15:25~27 2008 年 神の人類救済プログラム テキスト付 CD 8 枚組 6,400 円 < 内容 > ディスペンセーショナリズムの立場から学ぶ 1. ディスペンセーションとは何か 2. ディスペンセーションの種類 3. 契約神学 ( 置換神学の主流 )4. 解釈学 5. 救済論 6. 教会論 7. 終末論 2007 年 三位一体 テキスト付 CD 4 枚組 3,200 円 < 内容 > イントロダクション 1. 神の位格の複数性 2. 神の位格の単一性 3. 三位一体の神 4. 結論 2007 年 旧約聖書におけるメシア預言 テキスト付 CD 4 枚組 3,200 円 < 内容 > イントロダクション 1. 律法 2. 預言書 2006 年 イスラエル学 テキスト付 CD 8 枚組 4,900 円 < 内容 > 1. 過去のイスラエル 2. 現在のイスラエル 3. 将来のイスラエル 4. その他の関連事項 2005 年 ユダヤ的視点から見たメシアの生涯 テキスト付 CD 12 枚組 8,000 円 < 内容 > 1. その誕生と成長過程 2. イエスの教えとパリサイ人との葛藤 3. メシアの裁判 4. メシアの死 5. 復活と昇天 2003 年 ヨハネの黙示録 テキスト付 CD 6 枚組 4,700 円 < 内容 > 1. ヨハネが見たこと 2. 今ある事 3. この後に起こること結論 2002 年 聖書の八つの契約 テキスト付 CD 9 枚組 7,000 円 < 内容 > はじめに 1. エデン契約 2. アダム契約 3. ノア契約 4. アブラハム契約 5. モーセ契約 6. パレスチナ契約 7. ダビデ契約 8. 新しい契約結論 2001 年 イスラエルの祭りに隠されたイエス キリスト テキスト付 CD 10 枚組 6,000 円 < 内容 > 1. 過越の祭り 2. 種を入れないパンの祭り 3. 初穂の祭り 4. 七週の祭り ( ペンテコステ ) 5. 春の祭りと秋の祭りの間の 4 か月 6. ラッパの祭り 7. 贖罪の日 8. 仮庵の祭り

無断複製 転載を禁じます 2010 年 5 月開催