第6学年2組 理科学習指導案

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けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

5 指導について (1) 単元について 3 年磁石の性質 4 年電気の働き 5 年電流の働き ( 本単元 ) 磁石に引きつけら 乾電池の数とつな 鉄心の磁化 極の変化 れる物 ぎ方 電磁石の強さ 異極と同極 光電池の働き 電気の通り道 電気を通すつなぎ方 電気を通す物 6 年電気の利用 中学 2 年

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

表紙

第4学年1組 理科学習指導案

第 2 学年 5 組理科学習指導案 日時平成 26 年 12 月 12 日 ( 金 ) 場所城北中学校授業者酒井佑太 1 単元名電気の世界 2 単元について (1) 教材観今日の私たちの日常生活において 電気製品はなくてはならないものであり 電気についての基礎的な知識は必要不可欠である しかし 実際

Microsoft Word - ⑦-1電流がうみ出す力

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第6学年2組 理科学習指導案

第4学年理科学習指導案

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

(1) 児童観本学級の児童は, 理科の学習に興味をもって取り組んでいる 特に, 観察や実験に意欲的である 昨年度は, 変える条件, 変えない条件を考えながら実験に取り組んできたことにより, 条件に目を向けて調べようとする力は育ってきている 本単元にかかわる児童の実態を把握するために, 発電, 蓄電,

子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

他の単元との連関 子どもが獲得する見方や考え方 教師の持つ指導ポイント 評価規準 小学 4 年生 もののあたたまり方 小学 6 年生 電気の利用 ~ エネルギーの工場と変身と銀行 ~ 中学 1 年生 光と音 ( 光のエネルギーを利用しよう ) 中学 2 年生 電流 ( 電気とそのエネルギー ) 電流

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理科学習指導案(形式)

教師の持つ指導ポイント 評価規準 中国地方の送電線網の図を利用し, 発電所からの電力を消費地に届けていることを示す その際, 送電の途中では, 電線の抵抗のために電線が発熱して電気エネルギーが損失することを, 本単元の内容をもとに考察させる ( 自然事象への関心 意欲 態度 ) エネルギーは変換の際

Ⅰ 単元の分析 1 学習指導要領の記述から (3) 電流の働き 電磁石の導線に電流を流し, 電磁石の強さの変化を調べ, 電流の働きについての考えをもつことができるようにする ア電流の流れているコイルは, 鉄心を磁化する働きがあり, 電流の向きが変わると, 電磁石の極が変わること イ電磁石の強さは,

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

国語科学習指導案様式(案)


3 単元の目標 (1) 電流と電圧との関係及び電流の働きに関する事物 現象に進んでかかわり それらを科学的に探究するとともに 事象を日常生活とのかかわりでみようとする 自然事象への関心 意欲 態度 (2) 電流と電圧との関係及び電流の働きに関する事物 現象の中に問題を見いだし 目的意識をもって観察

第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

Microsoft PowerPoint - H29小学校理科

○数学科 2年 連立方程式

検流計は 下記の単元で繰り返し使用します 学年単元内容 4 電気の働き 5 電流の働き 電流の強さや向きを調べるために使用する 6 電気の利用 直列つなぎ 並列つなぎについても繰り返し指導します 指導改善のポイント 直列 並列つなぎ 1 直列 並列つなぎのそれぞれの特徴を比較する活動を取り入れる 2

3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

<小学校 生活科>

第6学年2組 理科学習指導案

について関心をもって話し合っている 6 身近な電気器具について興味 関心をもっている 電圧の特徴を 結果から見いだしている 6 実験結果から 電流の大きさが加えた電圧の大きさに比例することを見いだしている 7 直列回路と並列回路での抵抗の値がどのようになるか 実験の結果から見いだしている 8 水温の

小学校理科の観察,実験の手引き 第3学年A(1) 物と重さ

※ 教科 理科テキスト 小4 1学期 5月 電池のはたらき

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

体育科指導案

いきたいと考えるはずである 水溶液を区別する ためには, 水溶液のどんな性質やはたらきに着目していったらよいか, 子どもたちの考えを大切にしながら学習を進めていきたい 本単元の問題を解決するためには, いくつかの実験結果から, 総合的に判断することが必要である そこで,5つの水溶液を区別するという意

授業案4年「3 電気のはたらき」

4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

理科学習指導案

第 6 学年 1 組理科学習指導案単元名 : 瀬野川の生き物のつながり 生き物のくらしと環境 男子 18 名女子 21 名計 39 名 単元について 指導者澄川和生 単元観本単元は, 小学校学習指導要領解説理科編第 6 学年 内容 B(3) の 動物や植物の生活を観察したり, 資料を活用したりして調

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

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画像, 映像などの気象情報や天気と1 日の気温の変化の仕方に興味 関心をもち, 自ら気象情報を収集して天気を予想したり天気の観測をしたりしようとしている 気象情報を活用して, 天気の変化を予想することができる 1 日の気温の変化の仕方を適切に測り, 記録することができる 天気の変化は気象情報を用いて

彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

第 3 学年 1 組理科学習指導案 指導者 1 単元名ものの重さをしらべよう 2 授業づくりの視点 子どもの興味 関心の実態 本学級の子どもたちは, 算数科の学習で天秤や台秤を使った経験から, 自分たちの身の周りの物の重さを量りとることに大変興味をもっている また, いろいろな物の重さを量る際に ラ

(2) 単元構想図 学習の手立て 数は時数軸 授業の目標 視点 1 果物で電池を作り 電流を取り出す 果物電池から電流を取り出す実験を通して 電池の仕組みについて 疑問や関心を抱くことができる ( 自然事象への関心 意欲 態度 ) 小集団の中で果物電池を作り 疑問を出し合ったり 共有したりする姿 自

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第4学年算数科学習指導案

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1. 単元名 運動とエネルギー 3 章エネルギーと仕事 南中学校第 3 学年理科学習指導案 平成 26 年 10 月 16 日 ( 木 ) 第 5 校時 3 年生徒数 3 名場所理科室授業者 2. 単元について (1) 単元観本単元は 運動の規則性やエネルギーの基礎を 身のまわりの物体の運動などの観

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社会科学習指導案

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第 6 学年理科学習指導案 平成 28 年度 12 月 6 日 ( 火 ) 第 5 校時 場所 理科室 1 単元名変わり続ける大地 2 単元について本単元では 第 5 学年 流れる水のはたらき 第 6 学年 大地のつくり の学習を踏まえて 地球 につ内容の関連と学習の系統性いての基本的な見方や概念を

理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭石川幸宏 1 日時平成 30 年 2 月 21 日 ( 水 ) 第 4 校時 2 学年第 1 学年 2 組 ( 男子 19 名女子 18 名 37 名 ) 3 場所海田西中学校第 2 理科室 4 単元名身のまわりの現象 ~ 力の世界 ~ 5 単元について

できるようにする 野菜を学年園やプランターで栽培する計画を立てさせる際には, 平成 27 年度全国学力 学習状況調査 2(5) に取り組ませ, 前学年までに学習した植物の成長にかかわる知識や経験も活用して考える必要があることに気付かせる 実際に野菜を育てる活動に取り組ませることにより, 知識や経験を

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

ICTを軸にした小中連携

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3 題材の目標 (1) (2) 4 題材の評価規準 ( 指導要録の四つの観点 ( 生活や技術への関心 意欲 態度 ) から題材の学習を通して目指す生徒の姿を示します ) 文章の語尾は 評価規準の作成, 評価方法の工夫改善のための参考資料 ( 中学校技術 家庭 ) 平成 23 年 11 月 ( 国立教

3 単元の目標 自然事象への関心 意欲 態度 科学的な思考 表現 観察 実験の技能 自然事象についての知識 理解 風やゴムの力を働かせた時の現象に興味 関心をもち, 進んで風やゴムの働きを調べようとする 風やゴムの力の働きを活用してものづくりをしたり, その働きを利用した物を見付けたりしようとする

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関心 意欲 態度科学的思考力観察 実験の技能 表現第 5 学年理科学習指導案平成 16 年 6 月 15 日 ( 火 ) 第 3 校時指導者宇多幹子場所理科室 1 単元名 植物の発芽と成長 2 単元の目標と評価規準 植物の発芽と成長を, それにかかわる条件に着目しながら調べる活動を通して, 見いだし

主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

第 3 学年社会科学習指導案 1 小単元名 わたしたちのまちのようす 平成 24 年 6 月 27 日 ( 水 ) 第 3 学年 2 組 3 3 名指導者 : 今橋美都 2 単元について本単元は学習指導要領の第 3 学年及び第 4 学年の内容 (1) アの内容に基づいている (1) 自分たちの住んで

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とで児童に活動の見通しを持たせ, 自分で課題を立て情報を集め整理し, 発表する等に取り組めるようにしていきたい 調査計画の場面では, 目的に照らしてどのような調査をしていくことがよいのか児童にしっかりと考えさせたい 例えば, データはどう集めたらよいのか, アンケートを実施する場合には, 誰にアンケ

授業では, 課題を解決するための情報を集める前に, どのような方法だと必要な情報を集めることができるのかを考えています 58.8% 41.2% 授業では, 調べたことなどを, 図, グラフ, 表などにまとめています 73.5% 26.5% 授業では, 情報を比べたり ( 比較 ), 仲間分けしたり

中学校第 3 学年社会科 ( 公民的分野 ) 単元名 よりよい社会をめざして 1 本単元で人権教育を進めるにあたって 本単元は 持続可能な社会を形成するという観点から 私たちがよりよい社会を築いていくために解決すべき課題を設けて探究し 自分の考えをまとめさせ これらの課題を考え続けていく態度を育てる

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

第 4 学年 1 組理科学習指導案 指導者 1 単元名とじこめた空気や水 2 授業づくりの視点 子どもの興味 関心の実態 本学級の子どもたちは ボール遊びが好きで休み時間に は ドッジボールやサッカーボールをよく使用し ボール が弾まなくなると 空気が抜けているから 空気を入れて こよう 入れ過ぎる

Microsoft Word 六西小の林T指導案1.doc

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エコポリスセンターとの打合せ内容 2007

理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭柚中朗 1 日時平成 30 年 1 月 24 日 ( 水 ) 2 学年第 2 学年 1 組 ( 男子 14 名女子 18 名計 32 名 ) 3 単元名天気とその変化 ~ 大気の動きと日本の天気 ~ 4 単元について (1) 単元観本単元は, 学習指導要領

(2) -2,4,1 3 y=-x-2 をかいた ( 人 ) 4 (1) y=2x-9,y=2x,y=3x+3 (2) y=x+11 (3) 指導観校内の研究テーマが 考える力を引き出す授業のあり方 ということで, 数学科では考える力とは何かを分析し,11 項目に整理した 1 帰納的に考える力 2

解答類型

7 児童の実態 書くこと に関わる活動では これまでに 読書生活について考えよう の単元において アンケートを作成して自分が知りたい情報を集め それを整理して表やグラフにして表すとともに 自分の考えや感想を交えて報告書の形に表す活動を行った また 新聞を作ろう の単元では 社会科の学習と関連して ご

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単元の目標 カレーライスを作ることに興味 関心をもち, 進んで活動する カレーライスの作り方を調べ, 作り方, 材料, 用具を発表することができる カレーライス作りの活動を通して, 食材を知ったり, 道具を使う仕事にふれたりして, 生活経験を豊かにする 人との関わりを通してコミュニケーション能力を身

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2 単元の目標 廿日市市 についての魅力を目的意識や相手意識を明確にして地域内外に発信することができる 自分たちの住む 廿日市市 に愛着をもつことができる 3 単元の評価規準 学習方法 自分自身 他者や社会 課題発見力 思考力 判断力 表現力 主体性 自らへの自信 対象と積極的にかかわる中で, 課題

第 5 学年理科学習指導案 改善したところ 成果があったところ 平成 24 年 6 月 13 日第 5 学年 1 組 34 名授業者小影俊一 研究主題 子どもたちが生き生きとたのしく学ぶ理科 生活科 - 実感を伴った理解を図る指導の工夫 - 高学年分科会のテーマ 児童が自然と向き合い 目的意識をもっ

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第 6 学年理科学習指導案指導者千葉市立小中台小学校本間希世 1 研究主題 (1) 市教研統一テーマ 自ら学び 心豊かに生きる力を身につけた児童生徒の育成 (2) 部会テーマ 個を生かした学習指導の進め方 小中合同主題 教材の本質にもとづき 児童の力で自然を調べる楽しさが体得される場の工夫と指導方法

理科科学習指導案

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

小学校理科の観察,実験の手引き 第6学年B(2) 植物の養分と水の通り道

<小学校 生活科>

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第 5 学年 3 組理科学習指導案 指導者 1 単元名電流のはたらき 2 授業づくりの視点 子どもの興味 関心の実態昼休み, 教室では, 子どもたちが, 黒板に付けている磁石を使って, 同極同士を反発させて磁石を動かしたり, 引き付け合っている磁石の間にどのくらい物が挟めるか試したりして遊んでいる姿がよく見られる 目には見えない磁石の力への関心は高い また,3 年生 豆電球にあかりをつけよう,4 年生 電池のはたらき の学習において, モーターを使って実験に取り組んできたため, 中はどんな仕組みになっているのだろう と, モーターの仕組みに対する関心が高い 子どもたちの中には, 中には, 導線をぐるぐる巻いたものが入ってるよ と, コイルの存在に気付いている子どもも見られる また, 教室に置いていた壊れた扇風機を分解していた子どもたちからは, 扇風機の中に, 磁石があるよ 扇風機が回るのに関係があるのかなあ というつぶやきが聞かれる等, 電流と磁力の関係に関心をもち始めている 子どもの能力の実態本学年の子どもたちは, 日常生活において, おもちゃのモーターカーや扇風機など, 電流の磁化作用を利用した道具にふれている ところが, 電気の力で動いているという現象は見えているものの, そのような働きがどのように引き起こされるか, という仕組みについては知らない子どもがほとんどである 問題解決の学び方については, ほとんどの子どもたちが理解し, 観察, 実験から事実を捉え, 事実と考察を分けて考えたり, めあてと結んでまとめを考えたりすることができるようになってきた しかし, 自然の事物 現象を, それらにかかわる条件に着目したり, 制御して調べたりすることについては, 条件を変えていることが結果につながるという, 仮説と考察の結びつきについて理解できていない子どもが半数近くいる 教材の分析本単元のねらいは, 電磁石の導線に電流を流し, 電磁石の強さの変化について興味 関心をもって追究する活動を通して, 電流の働きについて条件を制御して調べる能力を育てるとともに, それらについての理解を図り, 電流の働きについての見方や考え方をもつことができるようにすることである 私たちの生活の多くの部分を支えている電気エネルギーは, 電流の周りには磁界が発生するという発見によって導き出されたものである 今までは別物だと思っていた電流と磁石に, 深いつながりがあることを学ぶ本単元は, エネルギーの変換という見方を養うことができ大変意義深い さらに, 実生活の中で電磁石の働きを利用したものは数多く存在する現在, その仕組みを知ることは, 学習内容と生活の関わりを意識でき, 理科を学ぶことの意義や有用性を実感できる上でも意義深いものである 本単元の系統子どもたちは, これまでに, 第 3 学年で身の回りの物に引き付けられる物や引き付けられない物があること, 磁石には N 極 S 極があることを学習している また, 電気を通すつなぎ方 通さないつなぎ方や電気を通す物 通さない物を, それぞれの共通点や差異点をもとに比較しながら調べ, 電気の通り道 ( 回路 ) や電気の働き ( 発光作用 ) について学習している 第 4 学年では, 豆電球の明るさやモーターの回り方を電流の強さや向きと関係付けながら調べ, 乾電池の数やつなぎ方, 光の当て方によって電流の強さや向きが変わり, 豆電球の明るさやモーターの回り方が変わること, 光電池を使ってモーターを回すことができることなど, 電気の働きについて学習している そこで, 本単元では, 電流の大きさを変えたり, 電磁石の導線の巻き数を変えたりして磁力が変化することや, 電流の向きによって極が変化することを条件を制御しながら調べる活動を通して, 電流の新たな働き ( 磁化作用 ) について学習する これらのことは,6 年生での 電気の利用 で, 電流の働きや, その利用について調べ, 日常生活と関係付けながら磁化作用による発電やコンデンサを利用した蓄電など, 電気の性質や働きをとらえる学習へと発展する また, 導線の周りに発生する磁石のような力 ( 磁界 ) を方位磁針や砂鉄の動きによってとらえた経験は, 中学校での 電流と磁界 の学習へとつながっていく 3 単元の問題電磁石を使って, 電流の働きについて調べよう 導線に電流を流したときにおこる変化や働きを調べよう 導線を丸めたコイルの中に鉄を入れて, 電流を流したときにおこる変化や働きを調べよう 流れる電流の向きと電磁石の磁極との関係を調べよう 流れる電流の強さと, 電磁石の強さとの関係を調べよう コイルの巻き数と, 電磁石の強さとの関係を調べよう 電流の働きを利用したモーターを作ったり, 道具を調べたりしよう

4 単元の目標 自然事象への関心 意欲 態度 電磁石の導線に電流を流したときに起こる現象に興味 関心をもち, 自ら電流の働きを調べようとする 電磁石の性質や働きを使ってものづくりをしたり, その性質や働きを利用したものの工夫を見直したりする 科学的な思考 表現 電磁石に電流を流したときの電流の働きの変化とその要因について予想や仮説をもち, 条件に着目して実験を計画し, 表現することができる 電磁石の強さと電流の強さや導線の巻き数, 電磁石の極の変化と電流の向きを関係付けて考察し, 自分の考えを表現することができる 観察 実験の技能 電磁石の強さの変化を調べる工夫をし, 導線などを適切に使って, 安全で計画的に実験やものづくりをすることができる 電磁石の強さの変化を調べ, その過程や結果を定量的に記録することができる 自然事象についての知識 理解 電流の流れているコイルは, 鉄心を磁化する働きがあり, 電流の向きが変わると電磁石の極が変わることを理解する 電磁石の強さは, 電流の強さや導線の巻き数によって変わることを理解する 5 展開計画と評価規準 ( 総時数 10 時間 ) 問題把握 問題追究 一次 電流の働き 二次 電磁石の性質 主な学習活動 < 第 1 時 > 導線に電流を流して磁石を近付けて導線を動かしたり, 導線の周りに置いた方位磁針の針の動きを観察したりする < 第 2 3 時 > 自作の電磁石を用いて自由に試行活動をする中で, 気付いたことや疑問を出し合い, 学習問題をつくる < 第 1 時 > 電磁石の極について調べる < 第 2 時 > 電磁石を強くする方法を考える < 第 3 時 > 流れる電流の強さを変えて電磁石の強さの変化を調べる < 第 4 時 > コイルの巻き数を変えて, 電磁石の強さの変化を調べる 評価規準 導線に電流を流すと導線ブランコが動くことに興味をもち, 電流が流れた時の変化に着目して, 乾電池, 導線をつないで何度も磁力を発生させたり, 友達と考えを交流したりしながら, 電流と磁力との関係を見付けようとしている ( 関 意 態 ) 電磁石に電流を流すと磁力をもつことに関心をもち, 電流が流れた時の電磁石の働きの変化に着目して, 乾電池に電磁石をつないで何度も磁力の存在を確かめたり, 友達と考えを交流したりしながら電流と磁力との関係についての問題を見付けようとしている ( 関 意 態 ) 電磁石の極の変化と電流の向きを関係付けて考察し, 考えを表現している ( 思 表 ) 電流の向きが変わると電磁石の極が変わることを理解している ( 知 理 ) 電磁石に電流を流したときの電流の働きの変化とその要因について予想や仮説をもち, 条件に着目して実験を計画し, 表現することができる ( 技 ) 簡易検流計などを適切に操作し, 電磁石の電流の強さと電磁石の強さの関係を調べ, その過程や結果を定量的に記録している ( 技 ) 電磁石の強さは電流の強さによって変わることを理解している ( 知 理 ) 電磁石の強さを導線の巻き数と関係付けて考察し, 考えを表現している ( 思 表 ) 電磁石の強さは導線の巻き数によって変わることを理解している ( 知 理 )

総合 生活化 三次ものづくり < 第 1 時 > 簡易モーターを見て, 作るための準備をする < 第 2 時 > これまでの学習を活用して簡易モーターを作る 本時 < 第 3 時 > 生活の中にある電磁石を利用した道具を調べる 簡易モーターつくりのための部品づくりに意欲的に取り組んでいる ( 関 意 態 ) 導線などを適切に使って, 安全に簡易モーターづくりをすることができる ( 技 ) 電磁石がものを動かすこと ( モーターなど ) や音を出すこと ( スピーカー ) などに役立っていることを理解している ( 知 理 ) 6 本単元における具体的手立て (1) 知的好奇心を喚起し, 見方や考え方を深める単元構成や事象提示の工夫子どもが, 電流の働きについての見方や考え方を深めることができるように, 電流には磁石のような働きがある という新たに見付けた電流の働きへの驚きとその働きを調べたいという思いを核とし, 目に見える方位磁針の針の動きや引きつけられるくぎの本数の変化から, 電流と磁力の関係へと追究が深まるように学習を展開する 具体的には, 下の図に示すように展開を図る 問題把握の段階では, 電流が流れる導線の下に磁石を置くとブランコのように揺れる導線ブランコの事象提示をしたり, 導線の周りに方位磁針や砂鉄を置いたりして, 電流が流れる 1 本の導線の周りに発生する磁力を, 実感としてとらえることができるようにする 問題追究の段階では, 子どもの問題意識の流れに沿って, 電磁石の極 電磁石の強さと電流の強さの関係 電磁石の強さと巻き数の関係 を調べるという順で学習する 総合 生活化の段階では, 電流と磁石の 2 つの働きで動くもの 簡易モーター を作り, 電流の働きの理解を深めることができるようにする さらに, モーターや電磁石を使った道具調べとしては, 北九州工業高等専門学校の先生を GT として招き, 最新技術への利用について話していただくことにより, 電流の磁石のような働きへの興味 関心の更なる高揚を図る 第 5 学年理科単元 電流のはたらき 事物 現象 電流乾電池 ネオジウム磁石 鉄くぎ コイル 学習問題 100 回巻き電磁石 100 回巻き電磁石 100 回巻き電磁石 簡易モーター 強力電磁石 条件制御 変化や働き 見方や考え方 磁石 導線ブランコがゆれる 電流 磁力発生? 電流が流れる導線の周りには磁石のような力が発生するのかな 電流 磁力発生 電流の流れているコイルは, 鉄心を磁化する働きがある 巻き数 一定電流大 一定電流向き 変化 電流の向きが反対 N 極 S 極 S 極 N 極 磁極が反対 電磁石の極は, 電流の向きによって変化する 巻き数 一定電流大 変化 電流が大きい 乾電池 2 個 磁力が強い 電磁石の強さは, 電流の大きさによって変化する 電流のはたらき ( 磁化作用 ) についての見方や考え方 巻き数 変化電流大 一定 巻き数が多い 100 回巻き 200 回巻き 磁力が強い 電磁石の強さは, 巻き数によって変化する クレーン 電気自動車 携帯電話 うで時計 リニアモーターカー 磁力の存在 磁力の変化 磁極の変化 電流の働き ( 磁化作用 ) は, 身近なものに利用されている

(2) 言語活動モデルを活用した段階的な指導エナメルのはぎ方について, 試行錯誤しながら調べたり, 話し合ったりする場面において, 子どもが友だちとの対話を通して, エナメルを半分は剥がすとコイルが回るということをとらえることができるように, 言語活動モデルに基づき, 以下のように言語活動プランを作成し活用する (3) 子どもの思考の深まりを見取る判断の基準と個に応じた指導の手立て個に応じた適切な支援を行うために, 本時に行う技能の評価については, 評価規準を基に, 学習活動に即した具体的な判断の基準を設定する 判断の基準については, 子どもの記述例を想定して, 評価を行う 評価の場面 < 技能 > コイルのエナメルをはいで, モーターを回す場面 おおむね満足 (B) 話し合うことで, コイルのエナメルを半分はがすことに気づき, 簡易モーターを作り, コイルを回すことができる ( 発言分析, 行動観察 ) 判断の基準及び方法 十分満足 (A) コイルのエナメルを半分はぐことで, コイルが磁化したりしなかったりすることを, 電磁石の性質と関係付けて簡易モーターを作り, コイルを回すことができる ( 発言分析, 行動観察 ) 評価事例 B と評価した例 評価のポイント :B 予想では, コイルに磁力を発生させるためにエナメルを全部はぐといいと考えたけど, 実験すると磁石と引き付け合って動かなかったので, エナメルを半分はぐといいということが分かった コイルのエナメルを半分はいで簡易モーターを回すことができる 評価のポイント :A 自分の予想と実験結果を照らし合わせながら, エナメルのはがし方を考え, 半分だけエナメルをはがすことによって, 簡易モーターのコイルを回すことができている A と評価した例 コイルに磁力を発生させたり磁力をなくしたりするために, 半分エナメルをはぐと, 電流が流れて磁力が発生したり電流が流れないと磁力が発生しなかったりして, コイルが引き付けられたり離れたりして, モーターが回った

評価の手だて :C コイルのエナメルをどのようにはいでよいかが分からないでいる子どもには, 回っているコイルの実物を見させたり, 回らせることのできた友だちに話を聞いたりして, 簡易モーターを回すことができるように助言する 7 本時の学習平成 24 年 11 月 16 日 ( 金 ) 5 校時於 5 年 3 組教室 (1) 主眼コイルのエナメルをはいで簡易モーターを作る活動を通して, 簡易モーターのコイルを回すことができるようにする (2) 準備乾電池 ( 単一乾電池 ), 電池ホルダー, コイル, 永久磁石, クリップ, 導線, スイッチ, クリップ, 電流計, ビニル導線, 実物投影機器, コイル模型 (3) 展開 学習活動と子どもの意識 教師の関わり ( ) と評価 ( ) エナメルのはがし方を工夫して, 簡易モーターを回そう 1 実験方法 ( 調べ方 ) を確認する 電磁石は, 電流を大きくすると磁力が強くなる 電磁石は, コイルに導線を多く巻くと磁力が強くなる 電磁石は, 電流を流すと N 極 S 極ができ, 電流を流さないと磁力がなくなり, 極もなくなる ことを再確認できるようにする コイルのエナメルをはぎ, 回路につないで簡易モーターを作る コイルの一方のエナメルは全部はいでおく コイルのもう一方のエナメルのはがし方を工夫する エナメルを半分はぐ がいなかった場合は, 実験の途中に児童を一度集め, 全部はぐ とコイルが引っ張られ続け, ピンとなったままになることを確認し, はぎ方の工夫を考えられるようにする 2 コイルのエナメルのはぎ方をどうすればよいか調べる たくさん電流を流すためにエナメルを全部はぐといい コイルを回すために, エナメルを半分はぐといい 何度も試行できるように, コイルを多く用意しておく エナメルのはがし方について説明しやすいように, 拡大図や模型などを準備しておく 実際に回ったモーターを紹介するために, 実物投影器で見ることができるようにする 3 調べた結果を話し合うエナメルを全部はぐとコイルは回らない エナメルを半分ぐらいはぐとコイルが回った 4 本時をまとめる エナメルをはぐ は 電流が流れる, エナメルがはがれていない は 電流が流れていな いということを, 言葉で置き換えておく エナメルを半分だけけずることで, モーターが回る 5 G.T. の話を聞く 6 本時の学習を振り返り, 次時の学習について話し合う モーターを回せてうれしかった エナメルのはがし方に注意して, コイルを回すことができる ( 技 ) G.T. に, モーターの仕組みや, 生活の中にモーターがどのように使われているかなどを話してもらい, 次時の 学習への意欲をもたせる 電磁石の性質がいろいろ使われている 身近なもののモーターを見つけてみたい