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学力向上のための取り組み

文部科学省では 被災者の生活再建に関連して 就学援助のほか 教員やスクールカウンセラー ボランティアの配置を充実することにより 子供たちの学習支援や心のケアに向けた対応を行っています 被災児童生徒就学支援等事業 (H30 予算額 ( 案 ) 52 億円 (H29 予算額 62 億円 )) 東日本大震

Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

基本方針1 小・中学校で、子どもたちの学力を最大限に伸ばします

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資料4-2:福島県教育委員会・二本松市教育委員会提出資料

スクールソーシャルワーカー (SSW) 活用事業 趣旨 いじめ 不登校 暴力行為 児童虐待などの背景には 児童生徒が置かれた様々な環境の問題が複雑に絡み合っています そのため 1 関係機関等と連携 調整するコーディネート 2 児童生徒が置かれた環境の問題 ( 家庭 友人関係等 ) への働きかけなどを

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資料 1 ~ ケース会議会議に向けて ~ 児童生徒生徒を理解理解しよう!! ケース会議を開催する前に 児童生徒の情報を整理することはとても大切です 情報を整理する中で 児童生徒に対して あるいは支援の在り方について 新たな発見や可能性を見出すことにつながります アセスメントシートアセスメントシート

資料3-3.文部科学省における子供の貧困対策の総合的な推進

鎌倉市関谷小学校いじめ防止基本方針 平成 26 年 4 月 鎌倉市立関谷小学校

06-4 平成26年度概算要求説明資料4

第 1 章 解説 平成 27 年度 スクールソーシャルワーカー活用事業 の概要と成果等について紹介します

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補足説明資料_教員資格認定試験

平成 30 年 11 月 2 日 ( 金曜日 ) 大津市 ( 滋賀県 ) 市の概要 ( 平成 30 年 10 月 1 日現在 ) 面積 :464.51km2 人口 :342,847 人 世帯数 :147,833 世帯 平成 30 年度一般会計予算 :1,080 億円 市立小中学校の概要市立学校数 (

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神奈川県立逗子高等学校いじめ防止基本方針 1 いじめの防止等に関する基本的な考え方 ( 本校のいじめ防止に関する基本的な姿勢 ) いじめは いじめを受けた生徒の教育を受ける権利を著しく侵害し その心身の健全な成長及び人格の形成に重大な影響を与えるのみならず その生命又は身体に重大な危険を生じさせるお

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Taro-07_学校体育・健康教育(学

教員の専門性向上第 3 章 教員の専門性向上 第1 研修の充実 2 人材の有効活用 3 採用前からの人材養成 3章43

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平成30年度学校組織マネジメント指導者養成研修 実施要項

【資料2】社会教育主事講習の見直しについて【派遣社会教育主事制度とその現状】

4 副校長 教頭の長時間業務改善への取組 学校内施設 ( 校舎等 ) の鍵の開閉は 副校長 教頭のみが行うこととせず 全教職員等で協力して行います ( 警備員が配置されている学校においては そのシステムを適切に活用します ) 児童生徒の登校時間については 学校と県教育委員会 市町村教育委員会が連携し

政策評価書3-3(4)

別紙1 H28体制整備

資料4_1いじめ防止対策推進法(概要)

⑤5 地方公共団体における検証等に関する調査結果

資料1-7 部活動指導員について

第 2 部 東京都発達障害教育推進計画の 具体的な展開 第 1 章小 中学校における取組 第 2 章高等学校における取組 第 3 章教員の専門性向上 第 4 章総合支援体制の充実 13

Ⅱ インクルーシブ教育システムをめぐる国の動向と本研究の位置づけ 1. インクルーシブ教育システム構築に向けての国の動き (1) 障害者の権利に関する条約の批准までの経緯平成 18 年 12 月に国連総会において採択された 障害者の権利に関する条約 について 我が国は平成 19 年 9 月に署名し

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沖縄県教育庁提出資料 1

東日本大震災からの復旧・復興~人づくりから始まる創造的復興~ 2

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目次 Ⅰ 福島県教育委員会経験者研修 Ⅰ 実施要項 1 Ⅱ 高等学校経験者研修 Ⅰ 研修概要 1 研修体系 2 研修の目的 研修の内容等 4 研修の計画及び実施 運営等 4 5 研修の留意点 4 表 1 高等学校経験者研修 Ⅰ の流れ 5 表 2 高等学校経験者研修 Ⅰ 提出書類一覧 5 Ⅲ 高等学

( 県 p9) (5) 私立学校におけるいじめに対する対応県の私立学校主管部局において 重大事態があった場合等に適切に対応できるよう 体制を整備する ( 国 p20 31) (5) 私立学校におけるいじめに対する対応県の私立学校主管部局において 所管する学校における定期的なアンケート調査 個人面談の

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教育支援資料 ~ 障害のある子供の就学手続と早期からの一貫した支援の充実 ~ 平成 25 年 10 月 文部科学省初等中等教育局特別支援教育課

調査実施概況 小学校 ( 都道府県 ( 指定都市除く )) 教育委員会数 ( 1) 学校数児童数 ( 2) 全体 実施数 調査対象者在籍学校数 実施数国語 A 国語 B 主体的 対話的で深い学びに関する状況 ( 3) 算数 A 算数 B 質問紙 平均正答率 13~15 問 国語

「日本語指導が必要な児童生徒の受入状況等に関する調査(平成26年度)」の結果について

45 宮崎県

情に応じて養護教諭を複数配置できるよう 配置基準を見直すこと (6) 教員の事務負担を軽減するため 事務職員の配置改善を行うとともに 十分な財政措置を講じること (7) 学校図書館の充実や読書活動の推進を図るため 専任の司書教諭を適切に配置するとともに 財政措置の拡充を図ること (8) 食育の推進や

別添 事業者向け放課後等デイサービス自己評価表 及び 保護者等向け放課後等デイサービス評価表 について 放課後等デイサービスガイドライン ( 以下 ガイドライン ) は 放課後等デイサービス事業所における自己評価に活用されることを想定して作成されたものですが 各事業所で簡易に自己評価を行うことができ

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上越市立有田小学校いじめ防止基本方針 平成 30 年 4 月策定 1 いじめの定義といじめに対する基本的な考え方 (1) いじめの定義児童生徒に対して 当該児童生徒が在籍する学校に在籍している等当該児童生徒と一定の人的関係にある他の児童生徒が行う心理的又は物理的な影響を与える行為 ( インターネット

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はじめに 我が国においては 障害者の権利に関する条約 を踏まえ 誰もが相互に人格と個性を尊重し支え合い 人々の多様な在り方を相互に認め合える 共生社会 を目指し 障がいのある者と障がいのない者が共に学ぶ仕組みである インクルーシブ教育システム の理念のもと 特別支援教育を推進していく必要があります

公立学校における日本語指導が必要な児童生徒数の推移 ( 人 ) ( 小学校 中学校 高等学校 中等教育学校 義務教育学校 特別支援学校 ) 日本語指導が必要な日本国籍児童生徒は 10 年間で 2.5 倍増 日本語指導が必要な児童生徒は 10 年間で 1.7 倍増 日本語指導が必要な外国人児童生徒は

資料2 これまでの学校における食育の取組について

自己点検・評価表

LINE を利用したいじめ防止対策事業 ~ いじめから子どもを守るために ~ いじめ対策推進室 大津市の概要 面積人口 km 2 342,847 人 世帯数 147,833 世帯 大津市 福井県 京都府 琵琶湖 滋賀県 岐阜県 三重県 ( 平成 30 年 10 月 1 日現在 ) 2

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町全体の状況を把握 分析するとともに 平均正答率については 全国 全道との比較を数値以外の文言で表現します また 質問紙調査の結果や 課題解決に向けた学力向上の取組を示します (3) 学校ごとの公表小規模校において個人が特定される恐れのあることから 学校ごとの結果公表はしません (4) 北海道版結果

高齢者福祉施設でのみんなの体操等実演会 講師派遣実施要領 1 目的社会福祉法人等が運営する高齢者福祉施設に入所されているみなさんや当該施設でケアにあたる皆さんの健康の維持 向上のために みんなの体操等を活用して健康の保持増進等のため みんなの体操等実演会を実施するもの 2 スキーム施設に入所されてい

①H28公表資料p.1~2

英語教育改善プラン

月報私学2013年10月号

教育学科幼児教育コース < 保育士モデル> 分野別数 学部共通 キリスト教学 英語 AⅠ 情報処理礎 子どもと人権 礎演習 ことばの表現教育 社会福祉学 英語 AⅡ 体育総合 生活 児童家庭福祉 英語 BⅠ( コミュニケーション ) 教育礎論 音楽 Ⅰ( 礎 ) 保育原理 Ⅰ 英語 BⅡ( コミュニ

神戸市立月が丘小学校いじめ防止基本方針 はじめに月が丘小学校は 教職員 保護者 地域が一体となって いじめの問題に取り組むよう いじめ防止対策推進法 第 1 3 条の規定に基づき いじめ防止等のための対策を総合的 かつ効果的に推進するために 基本的な方針 ( 以下 月が丘小学校基本方針 という )

平成25~27年度間

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

研究内容 2016 年 9 月時点 自治体の協力を得つつ 国立教育政策研究所や外部の研究者 有識者により実証研究を実施 関連施策の費用と効果について把握 分析 研究テーマ実施主体研究内容 ( 学力 非認知能力等 ) 国立教育政策研究所 埼玉県 大阪府箕面市等 国立教育政策研究所等 都道府県 :6 程

資料3-1 教職員定数に関する考え方

本年度の調査結果を更に詳しく分析するため 本道の課題となっている質問紙の項目について 継続して成果を上げている福井県 秋田県 広島県と比較した結果を示しています ( 全国を 100 とした場合の全道及び他県の状況をレーダーチャートで示したもの ) 1 福井県との比較 (~P51) 継続的に成果を上げ

本日 2012 年 2 月 15 日の記者説明会でのご報告内容をお送りいたします 文部科学省記者会でも配布しております 報道関係各位 2012 年 2 月 15 日 株式会社ベネッセコーポレーション代表取締役社長福島保 新教育課程に関する校長 教員調査 新教育課程に関する保護者調査 小学校授業 国語

教員免許状及び各種資格について

解禁日時新聞平成 30 年 8 月 1 日朝刊テレビ ラジオ インターネット平成 30 年 7 月 31 日午後 5 時以降 報道資料 年月日 平成 30 年 7 月 31 日 ( 火 ) 担当課 学校教育課 担当者 義務教育係 垣内 宏志 富倉 勇 TEL 直通 内線 5

点検項目 点検事項 点検結果 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ 計画の定期的評価 見直し 約 3 月毎に実施 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅱ ( リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ の要件に加え ) 居宅介護支援事業者を通じて他のサービス事業者への情報伝達 利用者の興味 関心 身体

茨城県における 通級による指導 と 特別支援学級 の現状と課題 IbarakiChristianUniversityLibrary ~ 文部科学省 特別支援教育に関する調査の結果 特別支援教育資料 に基づいて茨城キリスト教大学紀要第 52 ~号社会科学 p.145~ 茨城県における 通

八王子市学校サポーター事業実施要綱 ( 目的 ) 第 1 条この要綱は 八王子市立小 中学校 ( 以下 学校 という ) に在籍する特別な支援が必要な児童 生徒に対して学校生活における適切な支援を行うため 学校サポーターを必要に応じて学校に配置し 本市における特別支援教育の充実を図ることを目的とする

震災一周年を控えた生活者の意識を電通が調査

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平成 29 年度日本語教育大会 平成 29 年 8 月 26 日 ( 土 ) 外国人児童生徒等教育の現状と課題 文部科学省初等中等教育局国際教育課

平成24年度

教育相談報告書(表紙)

鎌倉市関谷小学校いじめ防止基本方針 平成 26 年 4 月 平成 30 年 12 月改定 鎌倉市立関谷小学校

平成 30 年度 ( 平成 29 会計年度 ) 地方教育費調査 ( 教育費調査 ) の概要 1 調査の目的学校教育 社会教育 生涯学習関連及び教育行政のために地方公共団体から支出された経費並びに授業料等の収入の実態を明らかにして 国 地方を通じた教育諸施策を検討 立案するための基礎資料を得る 調査実

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平成29年3月高等学校卒業者の就職状況(平成29年3月末現在)に関する調査について

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児童発達支援又は放課後等デイサービス事業に係る自己評価結果公表用(あかしゆらんこクラブ)

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滋賀県いじめ防止基本方針 構成案

施策吊

A4見開き

Q&A

17 石川県 事業計画書

(7) 生徒 保護者への啓発活動 * 学期末保護者会でのいじめの現状報告と未然防止の講話 *SNS の使用にあたり 親子ルール作り等を示す (8) 教職員の研修 * モラールアップ研修会を行い 体罰や不適切な発言がいじめにつながるということを確認する * 過度の競争意識 勝利至上主義 生徒のストレス

平成28年度「英語教育実施状況調査」の結果について

平成26年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」における「いじめ」に関する調査結果について

02-01 ビジョンの基本的考え方

障害児・発達障害支援_

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平成 31 年度 地域ケア会議開催計画 魚津市地域包括支援センター 平成 31 年 4 月

英語教育改善プラン

(2) 不登校児童生徒の状況について ( 児童生徒調査より ) 不登校児童生徒は, 中学 2 年生が最も多く 867 人, 次いで中学 3 年生が 786 人となっている 不登校になった学年は, 中学 1 年からが 970 人であり, 不登校児童生徒全体の約 34.8% を占める 依然として中学 1

リハビリテーションマネジメント加算 計画の進捗状況を定期的に評価し 必要に応じ見直しを実施 ( 初回評価は約 2 週間以内 その後は約 3 月毎に実施 ) 介護支援専門員を通じ その他サービス事業者に 利用者の日常生活の留意点や介護の工夫等の情報を伝達 利用者の興味 関心 身体の状況 家屋の状況 家

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Transcription:

東日本大震災の被災地における 子どもの心のケアについて ~ 学校教育関係 ~ 平成 24 年 6 月 19 日文部科学省

文部科学省における子どもの心のケアに関するこれまでの取組 平成 22 年度分の委託事業 ( 子どもの健康を守る地域専門家総合連携事業 ) を活用し臨床心理士等を派遣 ( 派遣実績延べ人数 : 宮城県 35 人 福島県 83 人 茨城県 13 人 仙台市 85 人 ) (3/17~3/31) 各都道府県教育委員会等に対し 被災した学校 被災児童生徒を受け入れた学校における児童生徒等の心のケアの充実 心のケアに関する指導参考資料の活用等について依頼 ( 平成 23 年 4 月 14 日付文書 ) また 平成 22 年に作成した指導参考資料 ( 子どもの心のケアのために ) を被災した県及び市町村教育委員会の要望に応じて 増刷のうえ発送 ( 岩手県 1,382 部 宮城県 568 部 福島県 1,817 部 茨城県 1,956 部 千葉県 172 部 仙台市 490 部 ) 被災した幼児児童生徒等の心のケアの充実を図るため 平成 23 年度第 1 次補正及び第 3 次補正予算において スクールカウンセラー等を派遣するために必要な経費 緊急スクールカウンセラー等派遣事業 ( 約 34 億円 全額国庫負担 ) を措置 ( 被災地への派遣状況については p.3 参照 ) さらに引き続き 切れ目のない支援に取り組むため 平成 24 年度予算においても 同事業に必要な経費 ( 約 47 億円 全額国庫負担 復興特別会計 ) を措置 心のケアが必要な被災児童生徒等に対する学習支援等が行えるよう 平成 23 年度には合計 1,080 名の教職員定数の加配措置を実施 (4 月及び 6 月 ) また 平成 24 年度予算においても 1,000 名の定数改善を計上 子どもの心の健康状態を把握するため 非常災害時の子どもの心のケアに関する調査 を平成 24 年 5 月 1 日現在で実施 ( 現在集計中 ) 1

緊急スクールカウンセラー等派遣事業 平成 23 年度 1 次補正予算額 : 3,015 百万円平成 23 年度 3 次補正予算額 : 351 百万円平成 24 年度予算額 : 4,702 百万円 復興特別会計計上額 東日本大震災により被災した幼児児童生徒 教職員等の心のケアや 教職員 保護者等への助言 援助 学校教育活動の復旧支援 福祉関係機関との連携調整等様々な課題に対応するため 平成 23 年度補正予算において スクールカウンセラー等を緊急派遣する経費を措置したところ これらの支援について 被災地の自治体からは平成 24 年度以降についても引き続き支援を要望されていることから 被災した幼児児童生徒 教職員等に対する切れ目ない心のケアや必要な支援を措置するとともに 新たに電話相談体制の整備に係る経費を計上する 関係機関 被災地域等 地域 教職員 児童生徒等 心のケア 助言 援助等及び新たな課題への対応 保護者 心のケアの対応 進路指導 就職支援 スクールカウンセラーの派遣臨床心理士等 スクールカウンセラーに準ずる者の派遣相談業務経験者 教育 福祉分野の専門的知識を有する者等 電話相談体制の整備 障害のある子どもへの支援 外部専門家の派遣作業療法士 (OT) 理学療法士 (PT) 言語聴覚士 (ST) 児童精神科医等 緊急進路指導員の派遣若年者の就職支援の経験を有する者 地域産業界の事情に精通する者等このほか 被災した高校生が首都圏で就職活動を行うための支援を実施 生徒指導体制の強化 生徒指導の経験豊富な者の配置生徒指導体制を強化するため 生徒指導に関する知識 経験豊富なアドバイザー等の配置等 2

1 学期延べ 799 名 2 学期以降延 1,478 名合計 2,277 名派遣 児童生徒への心のケアの実施状況について 東日本大震災における小 中 高等学校等へのスクールカウンセラー等の派遣 平成 23 年度実績 1 学期派遣状況 2 学期以降派遣状況 1 学期に比べ 3 県とも派遣期間が長期化 同じ県外 SC の長期派遣など質的改善 派遣要請 岩手県 沿岸部を中心とした被災地域派遣校 小 中 高 特別支援学校 ( 計 113 校 児童生徒 20,133 名 ) 派遣期間 5 月 9 日 ~6 月 17 日 (6 週間 ) 派遣人数 58 名 6 週延べ 348 名 宮城県 沿岸部を中心とした被災地域派遣校 小 中 高等学校派遣期間 ( 計 113 校 児童生徒 27,542 名 ) 小 中学校 5 月 9 日 ~8 月 4 日 (13 週間 ) 高等学校 5 月 9 日 ~7 月 29 日 ( 約 2 ヶ月 ) 派遣人数 小 中学校 25 名 11 週 2 名 2 週高等学校同じ SC11 名を長期配置 延べ 367 名 福島県 沿岸部を中心とした被災地域並びに避難者が多い内陸部の地域派遣校 幼 小 中 高等学校 ( 計 33 校 幼児児童生徒 13,064 名 ) 派遣期間 5 月 30 日 ~6 月 17 日 (3 週間 ) 派遣人数 28 名 3 週延べ 84 名 岩手県 沿岸部を中心とした被災地域派遣校 幼 小 中 高 特別支援学校 ( 計 203 校 幼児児童生徒 27,260 名 ) 派遣期間 9 月 ~ 年度末 ( 約 7 ヶ月 ) 12 月より 1 名追加派遣人数 小 中学校 4 名 29 週 1 名 15 週延べ 131 名 ( 同じ SC5 名を長期配置 ) 並びに スーパーバイザー 3 名を月 2~3 回派遣延べ 42 名高等学校約 3 名 29 週延べ約 87 名 ( 県内大学が各々同じ SC チームを派遣 ) 幼稚園 特別支援学校ニーズに応じ柔軟に派遣 宮城県 沿岸部を中心とした被災地域派遣校 小 中 高等学校 ( 計 56 校 児童生徒 12,801 名 ) 派遣期間 小 中学校 8 月 23 日 ~3 月 23 日 ( 約 7 ヶ月 ) 高等学校 9 月 5 日 ~ 年度末 ( 約 7 ヶ月 ) 派遣人数 小 中学校 SC 延べ 228 名を派遣 (1 学期に派遣された県外 SC を再派遣 ) ( 各学校の要請に応じ柔軟に派遣期間を決定 ) 高等学校同じ SC11 名を長期配置 福島県 沿岸部を中心とした被災地域並びに避難者が多い内陸部の地域派遣校 幼 小 中 高 特別支援学校 ( 計 55 校 幼児児童生徒 15,730 名 ) 派遣期間 9 月 26 日 ~10 月 28 日 (5 週間 ) 1 月 16 日 ~2 月 1 日 (3 週間 ) 11 月 ~ 年度末 ( 約 5 ヶ月 ) 1 月より 26 名追加派遣人数 9 月 ~10 月 1 月 ~2 月 :12~24 名 8 週延べ 143 名 11 月 ~:12 名 18 週 26 名 12 週延べ 528 名 ( 同じ SC38 名を長期配置 ) 各都道府県臨床心理士会 日本臨床心理士会 連携 東日本大震災心派理遣支要援請センター 都道府県教育委員会 文部科学省 第 1 次 第 3 次補正予算 緊急 SC 等派遣事業 ( 予算約 34 億円 ) の措置 1 都 2 府 29 県 6 指定都市において 従来配置されていた SC 等の勤務時間数増や新たな SC 等の任用配置による緊急派遣を計画 3

スクールカウンセラー等の活動内容 スクールカウンセラーは 被災地の学校において 児童生徒等の心のサポートのための教育相談や教員の支援を実施 教育相談 授業の見守り 児童生徒や教職員等の悩みなどを聴き 適切なアドバイスを行っている 授業の中で 気になる児童生徒を観察し 学級担任等に伝えたり 教育相談につなげたりしている 心のサポート授業 の支援 心と体の健康について考える授業をSCが学級担任をサポートして実施している グループでの話合いやペアリラクセーションなどの体験活動により 自分の生活を振り返ったり 思いやりや絆を感じ取ったりしている 授業後 重い反応を抱えている児童生徒はSCが個別対応する また 医療につなげる必要のあるケースは医療機関につなげている 教育相談のサポート 教員 ( 学級担任 ) に対し 児童生徒が面談する際 気を付ける点などについてアドバイスしている コンサルテーション 子どもの状況に関して気が付いた点を 管理職や学級担任などと共通理解を図ったり 今後の支援方針を話し合ったりしている 保護者へのサポート 児童生徒の心の状況等について保護者からの相談を受けたり 保護者の質問や疑問に対する助言をしたりしている 中学校の授業 スクールカウンセラー ( 右下 ) が生徒の活動を見守っている 小学校低学年の授業 スクールカウンセラー ( 中央左 ) によるペアリラクセーションの説明がされているところ 学級担任 ( 右端 ) と共同で行っている 具体例 生徒によっては 余震があると涙が止まらなくなり教室に入れなくなるケースも見られる 現在は スクールカウンセラーと養護教諭とが連携して 子どもの気持ちを十分に聴いて安心感を持たせるなどのケアを行っており 状況は改善してきている 4

5 非常災害時の子どもの心のケアに関する調査 東日本大震災による子どもの心の健康問題の深刻化 平成 24 年度予算額児童生徒の現代的健康課題への対応事業 39,108 千円 ( うち 6,360 千円 ) 東日本大震災による子どもの心の健康状態の的確な把握 子どもの心の健康状態に応じた行政 学校等の適切な対策 非常災害時の子どもの心のケアに関する調査 対象 : 被災地域の国公私立学校 ( 校長 養護教諭 保護者 スクールカウンセラー 学級担任 ) 方法 : 質問紙による調査内容 : 協力者会議により検討 ( 被災後の子どもの状況と 心のケアへの対応及びその結果など ) 調査結果の活用 調査結果を取り入れて 子どもの心のケアのために ( 平成 22 年 7 月文部科学省の改訂など ) 学校における子どもの心のケア支援体制の適正化と充実 災害発生後の子どもの心のケアに関する対応の充実とあり方の検討 調査スケジュール ( 案 ) 1 2 月 ~3 月有識者会議による調査方法 調査内容等の検討 2 4 月 ~5 月調査表の配布 回収 集計 3 6 月中旬 中間まとめ 4 7 月目途 調査報告書の作成 夏休み期間中 学校現場へ周知し 研修等で活用