平成 29 年度山梨県地価調査結果 ( 概要 ) 1 根拠法令国土利用計画法施行令第 9 条 2 目的基準地の標準価格を公表することにより 国土利用計画法に基づく土地取引価格の審査の円滑な実施を図るとともに 地価公示法による公示価格を補完し 一般の土地取引の価格に対し指標を与え 適正な地価の形成に寄

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平成 30 年度山梨県地価調査 ( 概要 ) 1 根拠法令国土利用計画法施行令第 9 条 2 目的基準地の標準価格を公表することにより 国土利用計画法に基づく土地取引価格の審査の円滑な実施を図るとともに 地価公示法による公示価格を補完し 一般の土地取引の価格に対し指標を与え 適正な地価の形成に寄与す

平成 31 年地価公示の概要 1 根拠法令地価公示法 2 実施機関国土交通省土地鑑定委員会 3 目的土地鑑定委員会が毎年 1 回標準地の正常な価格を公示し 一般の土地の取引価格に対して指標を与えるとともに 公共事業用地の取得価格算定の規準とされ また 国土利用計画法に基づく土地取引の規制における土地

3 人口 10 万人以上の都市の動向 札幌市 住宅地は 5 年連続の上昇となっており 中央区の住宅価格の高騰から 相対的に割安感のある豊平区 白石区で高い上昇率となった 商業地も 5 年連続で上昇となったが 中央区は高いオフィス需要から引き続き高い上昇率となり 他区においても特に地下鉄駅周辺地域で高

1 地価公示の概要 平成 31 年地価公示 地価公示は 地価公示法に基づき 国 ( 国土交通省 ) が 1 月 1 日時点の調査地点 ( 標準地 ) の正常な価格 ( 公示価格 ) を判定し その結果を公表するもので 北海道においては 昭和 47 年以降 毎年実施されている 道内では 地価公示法に基

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令和元年長崎県地価調査結果の概要について 1. 調査目的等地価調査は 地価公示と併せて一般の土地取引の価格に対する指標及び公的土地評価の基準等となるものであり 毎年 1 回 7 月 1 日現在の県下の基準地価格を判定し 公表している 基準地数 :447 地点 ( 住宅地ほか :438 地点林地 :9

第 8 章地価の動向 1 地価公示及び地価調査のあらまし 目 的 地価公示は 地価公示法に基づき 都市及びその周辺地域等において標準地を選定し その正常な価格を公示することにより 一般の土地の取引価格に対して指標を与え 及び公共の利益となる事業の用に供する土地に対する適正な補償金の額の算定等に資し

平成13年度地価調査の概要

記者発表資料

H28公示あらまし表紙

Ⅰ. 平成 31 年地価公示結果の概要 平成 30 年 1 月以降の1 年間の地価について 全国平均では 全用途平均が 4 年連続の上昇となり 上昇幅も 3 年連続で拡大し上昇基調を強めている 用途別では 住宅地は2 年連続 商業地は4 年連続 工業地は3 年連続の上昇となり それぞれ上昇基調を強め

Ⅰ. 平成 30 年地価公示結果の概要 平成 29 年 1 月以降の1 年間の地価について 全国平均では 住宅地の平均変動率が昨年の横ばいから10 年ぶりに上昇に転じた 商業地は3 年連続の上昇 工業地は2 年連続の上昇となり それぞれ上昇基調を強めている 全用途平均は3 年連続の上昇となった 三大

Microsoft Word - 【完了】(取注なし)H30公示あらまし表紙・目次

平成13年度地価調査の概要

Microsoft Word - 【完了】(取注なし)H31公示あらまし表紙・目次

第 2 表地積 決定価格 課税標準 筆数 ( 括表 ) 評価地積 地積決定価格課税標準 評価筆数 筆 数 地 目 田 畑 一 般 田 1 104,333,87 4 6,850, ,483, ,335, , ,651, ,334,48 6

第 2 表地積 決定価格 課税標準 筆数 ( 括表 ) 評価地積 地積決定価格課税標準 評価筆数 筆 数 地 目 田 畑 一 般 田 1 103,449,57 6 6,762, ,687, ,241, , ,565, ,231,08 7

記者発表資料

Microsoft Word - 01 H31:表紙.doc

(2) 令和元年地価調査結果の概要 Ⅰ 調査目的等 地価調査は 地価公示と併せて一般の土地取引の価格に対する指標及び公的土地評価の基準等となるものであり 毎年 1 回 7 月 1 日現在の県内の基準地価格を判定し 公表している 基準地数 :482 地点 ( 住宅地ほか :467 地点林地 :15 地

※※※H30 地価公示結果1

東京の土地2017(土地関係資料集)

Microsoft Word - 01 H30:表紙.doc

PowerPoint プレゼンテーション

取扱注意テレヒ ラシ オ インターネット 3 月 27 日 16 時 50 分以降解禁新聞 3 月 28 日朝刊以降解禁 平成 30 年地価公示について 平成 3 0 年 3 月 1 9 日 1 調査の根拠地価公示法 ( 昭和 44 年法律第 49 号 ) オホーツク総合振興局地域創生部 地域政策課

Microsoft Word - P0_【完了】H30(表紙)解禁日

参考資料 131

目 次 [Ⅰ] 調査方法 2 [Ⅱ] 地域区分図 3 [Ⅲ] アンケート調査票 4~5 [Ⅳ] 第 2 回不動産市況 DI 調査結果の概要 6 [Ⅴ] 設問ごとの回答内訳 [-1] 設問 2,3( 住宅地価格 ) 7~9 [-2] 設問 2,3( 商業地価格 ) 10~12 [-3] 設問 2,3(

01:29地価公示(HP)表紙

(審47)参考2 福島県内の宅地の調査

何故 BCP ( 事業継続計画 ) を策定が必要なのか 平成 23 年 3 月 11 日 日本における観測史上最大の規模 マグニチュード 9.0 を記録した東日本大震災は 主に東北 関東地方に多大なダメージを与え 被災した多くの事業所は極めて厳しい状況に立たされました 廃業した事業所 移転を余儀なく

平成 31 年地価公示動向 沖縄県 公益社団法人沖縄県不動産鑑定士協会 ニライカナイ アセッツ コンサルティング株式会社 髙平光一 1. 県内景気動向日本銀行那覇支店によると 県内景気は 全体として拡大している 個人消費は堅調に推移している 観光は好調に推移している 公共投資は底堅く推移している 設

(審42)参考 福島県内の宅地の調査

要が流れている傾向にあるが 地形的に平坦部が少ないため 住環境 利便性の優れる住宅地は人気が高く 高額での取引も見られる 一方 北部エリアと高台の住宅地は需要が向かず 下落率は相対的に高い 市街地の利便性の高い地域に一時期分譲マンション需要が高まっていたが 現状落ち着いている模様である a. 住宅地

27公:表紙(ホームページ)


目 次 1 高齢者人口と高齢化率の状況 1 2 高齢者夫婦世帯等の状況 4 3 在宅ひとり暮らし高齢者の状況 6 4 在宅寝たきり高齢者の状況 8 5 認知症高齢者の状況 10 若年性認知症者数 12 参考資料 1 参考資料 2 参考資料 3 参考資料 4 参考資料 5 参考資料 6 参考資料 7

(Microsoft Word -

73,800 円 / m2 幹線道路背後の住宅地域 については 77,600 円 / m2 という結論を得たものであり 幹線道路背後の住宅地域 の土地価格が 幹線道路沿線の商業地域 の土地価格よりも高いという内容であった 既述のとおり 土地価格の算定は 近傍類似の一般の取引事例をもとに算定しているこ

スライド 1

半年ごとの地価動向について 地価公示(1 月 1 日時点 ) と都道府県地価調査 (7 月 1 日時点 ) との共通の調査地点で見ると 三大都市圏の住宅地は平成 25 年の前半と後半がほぼ同率の上昇となり 商業地は平成 25 年後半に上昇率が拡大している また 地方圏の住宅地 商業地はともに下落した

(審44)参考2  福島県内の宅地の調査

RTE月次レポート企画

< ( 平成 29 年 9 月分 )> 2010 年平均 =100 ブロック別 北海道地方 東北地方

平成 31 年地価公示の概要 土地 建設産業局 地価公示法に基づき 国土交通省土地鑑定委員会 ( 委員長 : 森田修東京大学大学院教授 ) が都市計画区域等における標準地を選定して 毎年 1 月 1 日の正常価格を判定し公示するもの 本公示価格は 全国 167の分科会に所属する2,408 人の鑑定評

地価調査制度の概要 1 地価調査制度 地価調査とは 国土利用計画法 ( 昭和 49 年法律第 92 号 ) による土地取引の価格規制に関する措置を適正かつ円滑に実施するために都道府県が行っているものです 都道府県は 都市計画区域内に限定せずに基準地を設定し 毎年 7 月 1 日時点の正常な価格を判定

RTE月次レポート企画

地価公示記者レクのポイント

RTE月次レポート企画

Microsoft Word - 資料2 H29あらまし

Microsoft Word - 資料2 H30あらまし - コピー

2. 沿岸 15 市町の地価動向 (1) 商業地の動向 沿岸 15 市町の商業地の変動率の状況 ( 図表 3) をみると 平成 28 年の変動率は 前年と比較可能な 11 市町のうち 塩釜市が横ばい 松島町 亘理町 山元町が下落しましたが その他の7 市では上昇しました なお 上昇した7 市の上昇幅

Microsoft Word - 第4回(2015年4月)国際指数_記者発表_final

目 次 1 高齢者人口と高齢化率の状況 1 2 高齢者夫婦世帯等の状況 4 3 在宅ひとり暮らし高齢者の状況 6 4 在宅寝たきり高齢者の状況 8 5 認知症高齢者の状況 10 若年性認知症者数 12 参考資料 1 参考資料 2 参考資料 3 参考資料 4 参考資料 5 参考資料 6 参考資料 7

1. 各都市の不動産市場トレンド 1-1. オフィス価格指数 対前回変動率 (2016 年 4 月から 2016 年 10 月まで ) 図表 1-1は オフィス価格指数の各都市 対前回変動率 今回 (2016 年 10 月現在 ) 対前回変動率が最も高かったのは 東京 の +3.4% 次いで 大阪

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図 1 平成 19 年首都圏地価分布 出所 ) 東急不動産株式会社作成 1963 年以来 毎年定期的に 1 月現在の地価調査を同社が行い その結果をまとめているもの 2

Microsoft Word - 01_地価調査の実施概要_ok_ docx

RTE月次レポート企画

(2) 用途別の動向 1 全用途平均変動率全用途平均変動率は1.8%( 前年 2.4%) で 4 年連続上昇となり 全都道府県第 4 ( 前年第 2 ) の上昇率となった 注 : 変動率 とは 継続調査地点の単面積あたりの価格を前年の価格と比べたときの変化率であり 平均変動率 は 継続調査地点の変動

Microsoft Word - 75_2

目次調査結果の要約 東京圏全体の概況... 3 (1) 地価変動率... 3 (2) 地価指数 東京圏内都県別の概況... 4 (1) 地価変動率... 4 (2) 地価指数 東京都内エリア別の概況 ( 住宅地 商業地 工業地合計 )... 6 (1)

スライド 1

目 次 調査結果について 1 1. 調査実施の概要 3 2. 回答者の属性 3 (1) 主な事業地域 3 (2) 主な事業内容 3 3. 回答内容 4 (1) 地価動向の集計 4 1 岐阜県全域の集計 4 2 地域毎の集計 5 (2) 不動産取引 ( 取引件数 ) の動向 8 1 岐阜県全域の集計

0表紎.xlsx

Microsoft Word - H30 市税のしおり最終版

Taro-H29公示_土浦・つくば・鹿行

Microsoft Word - 資料2 H27あらまし

平成 23 年 11 月 17 日 問い合わせ先 国土交通省土地 建設産業局土地市場課課長補佐松本浩 係長塩野進代表 : ( 内線 :30-214) 直通 : 土地取引動向調査 ( 平成 23 年 9 月調査 ) の結果について 1. 調査目的 本調査

平成30年 地価公示価格一覧表(宇都宮市内抜粋版)

RETIO NO.104 地価の地域間の格差 ばらつき について 都道府県地価調査の結果を基に 姫野 和弘 総括研究理事 毎年 3月には地価公示 9月には都道府 ここでは 都道府県地価調査の結果を活用し 県地価調査の結果が公表され 新聞紙面を賑 て その地価の水準から 地域間の 価

プレスリリース                        2011年9月27日

H28あらましP0(表紙)ホームページ

Microsoft Word - 資料2 概要.doc

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成績表 (バタフライ)

 

ている 4 事後届出制度の特徴事後届出制度においては 買主 ( 権利取得者 ) が届出対象面積以上の面積の土地を取得することが届出の条件であるのに対し 事前届出制度 ( 監視区域及び注視区域 ) においては 売主又は買主 ( いずれも複数者の場合を含む ) のいずれかが届出対象面積以上の面積の土地を

12. 地価公示は 土地鑑定委員会が 毎年 1 回 2 人以上の不動産鑑定士の鑑定評価を求め その結果を審 査し 必要な調整を行って 標準地の正常な価格を判定し これを公示するものである 13. 不動産鑑定士は 土地鑑定委員会の求めに応じて標準地の鑑定評価を行うに当たっては 近傍類地の取 引価格から

資料2 H28あらまし

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Microsoft Word - 第8回「国際不動産価格賃料指数」(2017年4月現在)

平成 22 年 5 月 7 日 問い合わせ先 国土交通省土地 水資源局土地市場課課長補佐小酒井淑乃 係長塩野進代表 : ( 内線 :30-214, ) 直通 : 土地取引動向調査 (*) ( 平成 22 年 3 月調査 ) の結果について

成績表 (バタフライ)

平成 24 年 5 月 1 日 問い合わせ先 国土交通省土地 建設産業局土地市場課課長補佐松本浩 係長長瀨裕太代表 : ( 内線 :30-214) 直通 : 土地取引動向調査 ( 平成 24 年 3 月調査 ) の結果について 1. 調査目的 本調査は

第7回DIレポート

山信ミニディスク2017上半期_HP用P2修正.indd

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資料 4 明石市の人口動向のポイント 平成 27 年中の人口の動きと近年の推移 参考資料 1: 人口の動き ( 平成 27 年中の人口動態 ) 参照 ⑴ 総人口 ( 参考資料 1:P.1 P.12~13) 明石市の総人口は平成 27 年 10 月 1 日現在で 293,509 人 POINT 総人口

県産材の需要拡大の推進について(枠組み)

名古屋市住宅都市局 名駅 栄 金山 価格帯イメージ鳥瞰図

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Quarterly Market Watch Summary Report 季報 Market Watch サマリーレポート <1 年 7~9 月期 > 中古マンション 首都圏の動き ( 成約物件 ) 件数 7,588 件 ( -9.%) m単価.3 万円 / m ( +5.5%) 価格

おかじま田富食品館 中巨摩郡田富町 H 附則 5 条 1 項 さえき H ,994 開店時刻の繰上げ H H H H H ランドハウス 閉店時刻の繰下げ等 おかじま白根食品館 南アルプス市 H1

第6回 国際不動産価格賃料指数(2016年4月現在)

市税のしおり2016表紙再3

目 次 前文 1 1 土地利用の基本方向 2 (1) 県土利用の基本方向 2 ア基本理念 2 イ取り組むべき課題と基本方針 2 (2) 地域別の土地利用の基本方向 5 ア国中地域 6 イ富士 東部地域 7 (3) 土地利用の原則 7 ア都市地域 8 イ 農業地域 8 ウ 森林地域 9 エ 自然公園地

目 次 1 目指すべき方向の策定に当たって 背景 目的 2 山梨県内の公共交通の現状と課題 本県を取り巻く環境 本県のバス交通の現状等 観光客と利用する交通手段等 3 山梨県のバス交通の目指すべき方向 背景と課題 基本的な考え方 基本理念 実現する将来像 基本目標 4 広域的な路線 5 地域内路線

計画書

Transcription:

平成 29 年度山梨県地価調査結果 ( 概要 ) 1 根拠法令国土利用計画法施行令第 9 条 2 目的基準地の標準価格を公表することにより 国土利用計画法に基づく土地取引価格の審査の円滑な実施を図るとともに 地価公示法による公示価格を補完し 一般の土地取引の価格に対し指標を与え 適正な地価の形成に寄与する 3 調査内容 (1) 調査区域県下 27 市町村 ( 全市町村 ) (2) 基準日 毎年 7 月 1 日 (3) 基準地数 H29 (H28) 宅地及び宅地見込地 260 地点 (260 地点 ) 住宅地 191 地点 (191 地点 ) 内 宅地見込地 10 地点 ( 10 地点 ) 訳 商業地 45 地点 ( 45 地点 ) 工業地 14 地点 ( 14 地点 ) 林地 8 地点 ( 8 地点 ) 合計 268 地点 (268 地点 ) 4 価格判定鑑定評価員 ( 不動産鑑定士 19 名 ) の評価結果について 地価調査委員会の意見を求めた上で 基準地の価格を判定した なお 地価調査は 鑑定評価員が周辺地域の土地取引に伴う実勢価格や景気動向等を参考にしつつ 7 月 1 日時点の基準地の価格を判定する時点調査であり 今後の地価動向や推計値を導き出すため の調査手法は用いていない 5 公表 ( 全国一斉 ) (1) 閲覧等平成 29 年 9 月 20 日以降 地域創生 人口対策課 県民情報センター 山梨県ホームページ 市役所及び町村役場において基準地価格 基準地位置図を一般の閲覧に供する なお このことについては県公報で公告する (2) 記者説明平成 29 年 9 月 12 日 ( 火 )15 時 < 報道解禁 > テレビ ラジオ インターネット平成 29 年 9 月 19 日 ( 火 )16 時 50 分 新聞平成 29 年 9 月 20 日 ( 水 ) 朝刊 1

平成 29 年度地価調査結果について 1 調査結果の概要 全用途の平均価格は 27,700 円 / m2 ( 昨年 28,200 円 / m2 ) 平均変動率は 2.0% 昨年 ( 2.2%) より 0.2 ポイント縮小 全用途の平均価格は平成 5 年度以降 25 年連続して下落 住宅地の平均変動率は 2.1% このうち下落率が 3% を超える市町村は 4 市町村 ( 昨年 6 市町村 ) 商業地の平均変動率は 1.9% このうち下落率が 4% を超える市町村は 1 市町村 ( 昨年 3 市町村 ) 住宅地 商業地 工業地で下落率が縮小 上昇地点は 平成 28 年度の 6 地点から 7 地点に増加 ( 横ばい 19 地点 下落 239 地点 選定替え 3 地点 ) 県内の用途別平均変動率 平均価格表 はマイナスを示す( 以下同じ ) 平成 29 年度 平成 28 年度 用 途 平均変動率平均価格平均変動率平均価格 % 円 / m2 % 円 / m2 住宅地 2.1 25,000 2.3 25,400 ( 内 ) リゾート系 (11 地点 ) 0.8 11,300 1.1 11,300 宅地見込地 1.2 15,100 0.9 15,300 商業地 1.9 46,500 2.3 47,300 工業地 1.1 14,000 2.0 14,100 全用途 2.0 27,700 2.2 28,200 平均価格は 全地点の1m2当たりの価格の和を当該地点数で除したもの 平均変動率は 継続地点の対前年変動率の和を当該地点数で除したもの このため 選定替等の影響により 平均価格の対前年度変動率と平均変動率は必ずしも 一致するものではない 2 平均価格 平均変動率の推移 全用途の平均価格 27,700 円 / m2は 昭和 55 年度の水準過去の最高価格は平成 3 年度の 121,000 円 / m2平均変動率は 2.0% 平成 5 年度以降 25 年連続の下落 住宅地の平均価格 25,000 円 / m2は 昭和 57 年度の水準過去の最高価格は平成 4 年度の 66,200 円 / m2平均変動率は 2.1% 平成 5 年度以降 25 年連続の下落 商業地の平均価格は 46,500 円 / m2は 過去最低の水準過去の最高価格は平成 3 年度の 368,000 円 / m2平均変動率は 1.9% 平成 5 年度以降 25 年連続の下落 工業地の平均価格 14,000 円 / m2は 過去最低の水準過去の最高価格は平成 4 年度の 39,900 円 / m2平均変動率は 1.1% 平成 5 年度以降 25 年連続の下落 2

3 住宅地の状況 (1) 価格上位地点 住宅地 (191 地点 ) の価格上位 3 地点 1 位大月 ( 県 )-2 御太刀 2 丁目字大原 853 番 11 62,800 円 / m2 0.5% JR 大月駅北東約 440m (H28 63,100 円 / m2 0.9%) 2 位甲府 ( 県 )-12 屋形 2 丁目 2409 番 4 60,100 円 / m2 0.0% JR 甲府駅北約 2.2 km (H28 60,100 円 / m2 0.2%) 3 位上野原 ( 県 )-4 上野原字ハサマ 4133 番 9 59,000 円 / m2 1.8% JR 上野原駅北約 3.2 km (H28 60,100 円 / m2 1.0%) (2) 変動率 ( マイナス ) 上位地点 住宅地 (189 地点 ) の変動率 ( マイナス ) 上位 3 地点 1 位身延 ( 県 )-6 角打字北原 1097 番 1 18,700 円 / m2 6.0% 中小規模の一般住宅が多い駅背後の住宅地域 (H28 19,900 円 / m2 7.0%) 2 位甲斐 ( 県 )-10 亀沢字久保 2365 番 1 外 12,300 円 / m2 5.4% 農家住宅が建ち並ぶ県道沿いの住宅地域 (H28 13,000 円 / m2 5.1%) 2 位甲斐 ( 県 )-12 大久保字村前 286 番 15,800 円 / m2 5.4% 農家住宅が建ち並ぶ古くからの住宅地域 (H28 16,700 円 / m2 4.6%) (3) 住宅地 (189 地点 ) の変動率 (191 地点の内 本年度選定替 2 地点を除く ) 平均変動率 2.1% 25 年連続の下落 下落幅は昨年より 0.2 ポイント縮小 176 地点がマイナス 上昇地点は 4 地点 ( 都留 -3 山中湖 -1 山中湖 -2 富士河口湖 -3) 横ばい地点は 9 地点 ( 甲府 -3 甲府 -12 甲府 -17 中央 -3 中央 -7 昭和 -3 忍野 -1 鳴沢 -2 富士河口湖 -2) 住宅地平均変動率の推移 平均変動率 (%) 平成 23 年度 3.5 平成 24 年度 3.6 平成 25 年度 3.6 平成 26 年度 3.1 平成 27 年度 2.7 平成 28 年度 2.3 平成 29 年度 2.1 (4) 要因等 下落幅が縮小している市町村が多いが 一部の市町村では 下落幅が昨年と同じ もしくは拡大しているところがある 人口の減少傾向が続くなか 不動産市場は長期的に縮小傾向にあり 県外からの需要は一部の別荘地等に限定されるため 上昇地点は限定されている 富士山麓地域の別荘地では 昨年に引き続き山中湖 -1 山中湖 -2 富士河口湖 -3 が上昇した これらの地点は 富士山の眺望や立地が良い地点の需要が好調であることを反映したものと思われる 3

農村部や山間部では 高齢化や過疎化で不動産需要が減退しており 下落傾向が顕著で 県全体の変動率にも影響を及ぼしている リニア中央新幹線の駅に比較的近い地域では 横ばいの地点があり 将来に対する期待感がみられるものの 上昇している地点は現時点ではない 今後の建設事業の進展等にともない 影響が出てくるものと思われる 4 商業地の状況 (1) 価格上位地点 商業地 (45 地点 ) の価格上位 3 地点 1 位甲府 ( 県 )5-4 丸の内 2 丁目 542 番外 183,000 円 / m2 1.1% 甲府市役所西 甲府第一生命ビル (H28 185,000 円 / m2 1.6%) 2 位甲府 ( 県 )5-5 中央 1 丁目 165 番外 92,500 円 / m2 1.2% 岡島百貨店南 きぬや (H28 93,600 円 / m2 1.0%) 3 位上野原 ( 県 )5-1 上野原字仲新町 1607 番 2 73,000 円 / m2 1.4% 国道 20 号沿い 喜志化粧品 (H28 74,000 円 / m2 2.4%) (2) 変動率 ( マイナス ) 上位地点 商業地 (44 地点 ) の変動率 ( マイナス ) 上位 3 地点 1 位市川三郷 ( 県 )5-2 岩間字町後 938 番 2 20,000 円 / m2 4.8% JR 甲斐岩間駅西 橋本屋食料品店 (H28 21,000 円 / m2 5.4%) 2 位北杜 ( 県 )5-5 小淵沢町字上床 1040 番 1 24,400 円 / m2 4.7% JR 小淵沢駅前 のみくい処たいが (H28 25,600 円 / m2 4.8%) 3 位富士川 ( 県 )5-1 青柳町字新宿 1203 番 5 31,200 円 / m2 4.6% 県道沿い 秋山薬局 (H28 32,700 円 / m2 5.2%) (3) 商業地 (44 地点 ) の変動率 (45 地点の内 本年度選定替 1 地点を除く ) 平均変動率 1.9% 25 年連続の下落 下落幅は昨年より 0.4 ポイント縮小 37 地点がマイナス 上昇地点は 3 地点 ( 都留 5-1 山中湖 5-1 富士河口湖 5-1) 横ばい地点は 4 地点 ( 甲府 5-2 甲府 5-7 甲府 5-9 忍野 5-1) 商業地平均変動率の推移 平均変動率 (%) 平成 23 年度 4.1 平成 24 年度 4.2 平成 25 年度 4.0 平成 26 年度 3.5 平成 27 年度 2.9 平成 28 年度 2.3 平成 29 年度 1.9 (4) 要因等 都留市 山中湖村 富士河口湖町の商業地で上昇地点がみられたほか 甲府市の郊 4

外路線商業地域で横ばい地域がみられるなど 好調な地域もみられるが 既存の商業地を中心に需要は低迷しており 下落が続いている市町村が多い 富士山麓の河口湖を中心とする観光地では インバウンドによるほか 日本人の観光客の入り込みも堅調で 地価の上昇や横ばい等の地点がみられる 甲府市の中心商業地域は 新規の出店は低調で需要が弱く ビルのテナント需要も減退している ただし 甲府駅前については 南口のロータリー整備等が進むとともに 飲食店舗等の集客施設が充実しつつあり 狭いエリアであるが 県外からの不動産需要が認められる 5 工業地の状況 (1) 工業地 (14 地点 ) の変動率 2 地点が横ばい ( 甲府 9-1 富士吉田 9-1) 12 地点がマイナス (2) 要因等 県外への移転などの生産拠点の統廃合の動きは落ち着いてきており 製造業の新規の進出もみられるなど 工業地に対する需要は回復しつつある 甲府市や韮崎市など 工業地の空きが少ない地域では 今後地価への影響が予想される 県内の工業地は 全国的にみても相対的に割安傾向で 今後 中部横断道やリニア中央新幹線などのインフラ整備の進捗とともに需要の増大が期待される 工業地平均変動率の推移 平均変動率 (%) 平成 23 年度 4.7 平成 24 年度 4.7 平成 25 年度 4.6 平成 26 年度 4.1 平成 27 年度 2.7 平成 28 年度 2.0 平成 29 年度 1.1 6 林地の状況 1 地点が横ばい 7 地点がマイナス 基準地番号 地番 平成 29 年 価格円 /10a 変動率 % 平成 28 年 価格円 /10a 変動率 % 山梨 ( 林 )-1 甲府市上帯那町字表縄戸 2481 番 5 163,000 1.2 165,000 1.2 山梨 ( 林 )-2 甲州市塩山上小田原字白川 898 番 1 71,400 0.4 71,700 0.4 山梨 ( 林 )-3 南アルプス市高尾字南畑 327 番 82,000 2.4 84,000 2.3 山梨 ( 林 )-4 笛吹市御坂町上黒駒字芝嵐 5335 番 145,000 3.3 150,000 3.2 山梨 ( 林 )-5 都留市大野字栩苗代山 2121 番 2 144,000 2.7 148,000 2.6 山梨 ( 林 )-6 南都留郡富士河口湖町河口字入山 2642 番 2 189,000 1.6 192,000 2.0 山梨 ( 林 )-7 北杜市須玉町江草字後林 9334 番 1 73,000 2.7 75,000 2.6 山梨 ( 林 )-8 南巨摩郡南部町内船字大林 14505 番 3 36,200 0.0 36,200 0.3 平均 113,000 1.8 115,200 1.8 5

7 市町村別の状況 (1) 住宅地 平均価格上位 1 位昭和町 47,400 円 / m2 47,900 円 / m2 1 位 2 位大月市 41,500 円 / m2 42,200 円 / m2 2 位 3 位都留市 39,600 円 / m2 39,900 円 / m2 3 位 平均変動率 ( マイナス ) 上位 1 位丹波山村 4.1% 4.8% 1 位 2 位道志村 3.9% 3.8% 3 位 3 位市川三郷町 3.5% 3.6% 4 位 (2) 商業地 平均価格上位 1 位甲府市 77,700 円 / m2 78,400 円 / m2 1 位 2 位上野原市 73,000 円 / m2 74,000 円 / m2 2 位 3 位都留市 70,800 円 / m2 70,500 円 / m2 3 位 平均変動率 ( マイナス ) 上位 1 位市川三郷町 4.1% 4.5% 2 位 2 位富士川町 3.3% 5.8% 1 位 3 位北杜市 3.2% 3.5% 4 位 南部町 3.2% 3.5% 4 位 6

8 全国平均との比較 (1) 平均価格 平均変動率 ( 全用途 住宅地 商業地 ) 全国では 商業地の平均変動率が上昇に転じた 三大都市圏では 商業地の上昇幅が拡大 地方では 平均変動率の下落幅が縮小 山梨県においても 地方と同様に下落幅が縮小 平均価格 平均変動率の推移 ( 上段 : 円 / m2 下段 :%) 全 用 途 住 宅 地 商 業 地 全 国 130,000 123,600 70,000 68,800 318,700 297,300 0.3 0.6 0.6 0.8 0.5 0.0 三大都市圏 349,800 331,900 169,300 166,200 891,000 833,700 1.2 1.0 0.4 0.4 3.5 2.9 地 方 44,800 43,900 31,400 31,200 88,600 85,500 0.9 1.2 1.0 1.2 0.6 1.1 27,700 28,200 25,000 25,400 46,500 47,300 山梨県 (40 位 ) (40 位 ) (35 位 ) (33 位 ) (38 位 ) (38 位 ) ( 全国順位 ) 2.0 2.2 2.1 2.3 1.9 2.3 (43 位 ) (43 位 ) (44 位 ) (43 位 ) (41 位 ) (40 位 ) 三大都市圏とは 東京圏 ( 首都圏整備法 ) 大阪圏 ( 近畿圏整備法 ) 名古屋圏 ( 中部圏開発整備法 ) による 地方とは 三大都市圏以外の地域 (2) 要因等全国においては 景気の回復傾向を反映して 不動産市況も回復しており 全用途では下落幅が縮小し 商業地では上昇に転じた また 三大都市圏においては 金融緩和等による良好な資金調達環境などの影響もあり 全用途及び商業地で上昇幅が拡大した 一方 山梨県では 一部で不動産需要の回復が見られ 上昇や横ばい地点が増えたものの 継続的な人口の減少傾向などもあり 全体としては 下落幅は縮小しつつも 下落傾向が続いている 7