第 1 学年 国語科学習指導案 1 単元名 オツベルと象 を読む ~ 読みの交流を通して~ 学習指導要領との関連 C 読むこと (1) エ文章の構成や展開 表現の特徴について 自分の考えを持つこと 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項イ ( ア ) 音声の働きや仕組みについて関心を持ち 理解を深

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価 がら読んでいる 語句には性質や役割の上で類別 規 文章を読んで考えたこ があることを理解している 準 とを発表し合い 一人 指示語や接続語が文と文との意 一人の感じ方につい 味のつながりに果たす役割を理 て 違いのあることに 解し 使っている 気付いている 学 登場人物の思いを想像し 時代の状況

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4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

平成23年度第2回学力向上対策会議協議資料  <遠野市立綾織小学校>

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

第 9 章 外国語 第 1 教科目標, 評価の観点及びその趣旨等 1 教科目標外国語を通じて, 言語や文化に対する理解を深め, 積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り, 聞くこと, 話すこと, 読むこと, 書くことなどのコミュニケーション能力の基礎を養う 2 評価の観点及びその趣旨

し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

そのために, 児童が感じたおもしろさを分類し, それらを読みの視点として, 物語のおもしろさを見付けながら読むことを通して, より深く登場人物の心情を読み取ったり, 想像豊かに読んだりしながら物語のおもしろさを味わうことができるようにする さらに, 見付けた物語のおもしろさを, で紹介し合う活動を取

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第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

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第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

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教科 : 外国語科目 : コミュニケーション英語 Ⅰ 別紙 1 話すこと 学習指導要領ウ聞いたり読んだりしたこと 学んだことや経験したことに基づき 情報や考えなどについて 話し合ったり意見の交換をしたりする 都立工芸高校学力スタンダード 300~600 語程度の教科書の文章の内容を理解した後に 英語

作中の価値観や人生観がどのように異なっているか または同じところはどこかなどを考えさせる 枕草子 については主に季節感を捉えさせ 自分の季節感を記述し発表したり 互いに鑑賞し合ったりする学習活動としていく さらに 矛盾 では 漢文に慣れるとともに様々な故事成語について知識を深め 我が国の文化に根ざし

中学校第 3 学年国語科学習指導案 日時平成 28 年 月 日第 校時対象第 3 学年 組学校名 中学校授業者 1 教材名 故郷 2 単元の目標 情景や人物を描写する語句や表現を読み取り 内容への理解を深めることができる 作品を通して 社会の中での人間の生き方について考え 自分の意見をもつことができ

内容 児童 経験したことや調べたことから選んで話す 内容 ( 考え ) を分かりやすく話す はっきりした発音で声の大きさを考えて話す 丁寧な言葉を使って話す 相手の顔を見ながら話す 大事なこと

第○学年○組 学習指導案

第○学年 ○○科指導計画

今年度の校内研究について.HP

また 情報の作り手としての活動も学習に組み込まれている 放送局は情報の作り手として 考えたことや伝えたいことなどから話題を集め 収集した知識や情報を関連付け 目的や意図に応じて 事柄が明確に伝わるように話の構成を工夫している これは 学習指導要領に示されている 話すこと 聞くこと の話すこと内容と同

国語科学習指導案

指導内容科目国語総合の具体的な指導目標評価の観点 方法 読むこと 書くこと 対象を的確に説明したり描写したりするなど 適切な表現の下かを考えて読む 常用漢字の大体を読み 書くことができ 文や文章の中で使うことができる 与えられた題材に即して 自分が体験したことや考えたこと 身の回りのことなどから 相

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

本単元における本質的な問い 芭蕉はどのような思いで おくのほそ道 を書いたのだろうか 永続的理解 芭蕉は俳句の芸術性を高めるため旅に出て, 推敲を重ねて虚構を交えることで文学的価値を高めようとした パフォーマンス課題 江戸時代前期, 松尾芭蕉の書いた俳諧紀行文 おくのほそ道 は, 多くの人に愛され,

第1学年国語科学習指導案

単元の学習を進めるに当たっては, 下記の5つの言語意識を明確にする 相手意識 学級の友達や家の人に 目的意識 動物の赤ちゃんの特徴を分かってもらうために 場面 状況意識 どうぶつの赤ちゃんずかん を作る 方法意識 どうぶつの赤ちゃん で読み取ったことをもとに, カードを作る 評価意識 動物の赤ちゃん

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

2 児童への事前調査 調 査 事 項 好き どちらかとどちらかというと好きいうと嫌い 嫌い Q1 国語の学習は, 好きですか Q2 説明文の学習は, 好きですか Q3 物語の学習は, 好きですか Q4 話し合う学習は, 好きですか Q

の一部のみであるしたがって教科書の本文だけから小説 こころ の全体像を浮かび上がらせることは難しいしかし 掲載された部分だけでも 先生 と という二人の青年の揺れ動く こころ を描き 生徒たちを作品の中に引き込む力は群を抜いたものであると考える高校 3 年生である生徒たちは 心の葛藤というものを多く

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d 単元について 第 2 学年 5 組国語科学習指導案単元名 : 謎解きインタビュー記事を書こう教材文 : 走れメロス 男子 21 名女子 16 名計 37 名 指導者水田陽子 単元観本単元は, 中学校学習指導要領国語科第二学年, C 読むこと の指導事項 イ文章全体と部分との関係, 例示や描写の効

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

さらに自ら調べようと意欲を高めるだろう 2 児童観児童は 文字を50 音すべて学習し 少しずつ読める字や書ける字が増えてきた これまでに音読をしたり 想像したことを話したりしながら ある程度のまとまった文章がよめるようになってきている 5 月の教材 とんこととん では 登場人物のしたことを中心に想像

英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

作品の情景をよりわかりやすく伝える手だてともなる 指導にあたって 1 では まず 俳句は17 音で作ることや季語を入れることと言ったきまりをおさえる そして 教科書の例を読み 想像した情景や作者の思いを想像し 良いと思うところ 工夫されていると思うところを発表できるようにする 2 の俳句を作る場面で

第1学年国語科学習指導案

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う言語活動を位置付けた学習をしていくという目的意識を持つ 第 2 次では 注文の多い料理店 について キャッチコピー あらすじ 二人の紳士の人物像 ここがおすすめ ( 話のおもしろさを伝える ) という要件で リーフレットにまとめる 第 3 次では 並行読書してきた宮沢賢治の作品のリーフレットを作り

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

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3 指導観本単元では C 読むこと ウ場面の移り変わりに注意しながら 登場人物の性格や気持ちの変化 情景など について 叙述を基に想像して読むこと の力を身につけさせることをねらいとしているそこで本単元では まず 3 年生の国語の教材 モチモチの木 で物語文の読み取り方を想起させる本学級は情景描写か

(3) 指導観公民的分野は地理的分野と歴史的分野の学びの積み重ねによるところが大きい 用語や概念も高度化し 生徒の感想にも 難しい と感じるものが多くなっている そこで その難しいと感じる公民の用語などは積極的に用語集を活用し 難しい言葉に対する抵抗感を少しでも和らげるよう授業でも活用している また

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知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

第○学年 ○○科指導計画

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5 単元の評価規準と学習活動における具体の評価規準 単元の評価規準 学習活動における具体の評価規準 ア関心 意欲 態度イ読む能力ウ知識 理解 本文の読解を通じて 科学 について改めて問い直し 新たな視点で考えようとすることができる 学習指導要領 国語総合 3- (6)- ウ -( オ ) 1 科学

保健体育科学習指導案

トコラージュ というメディアの形態を提案する 本単元では 説明文の 構成メモ をフォトコラージュの形でまとめる このことにより 資料を活用して説明文を書くことが容易になる フォトコラージュとは次に示すように 2 枚以上の写真と それに対する説明文を対応させた情報伝達の形式である 本学級では 社会科の

H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

第 2 学年 1 組国語科学習指導案 指導者平方舜 1. 単元名二千五百年前からのメッセージ - 孔子の言葉 - 2. 単元について (1) 単元観本題材に用いられる 論語 は古代中国の思想家 孔子とその弟子たちの言行を記録したものである 簡潔な文章で書かれていて 抽象的なメッセージが多く それゆえ

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

Microsoft Word - ③-1だれもがかかわり合えるよに

第1学年国語科学習指導案

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

3 4 すみれちゃんはどこでおねえさんになったのだろうか について考える 前時のカードからすみれちゃんの行動や様子について確認する すみれちゃんがかわったきっかけを読む 行動の変化前後での場面の様子について想像する わたしはおねえさん のすみれちゃんのきらりと光るところ抜き出し 理由

補充資料 2-1 単元 Let's Read 1 の指導展開案 (1) 単元 Let's Read 1 A Magic Box 1 の指導展開案(1/5 時間 ) (1) 目標 物語を読んで 場面展開を読み取ることができる 昨日の日記 というトピックに基づき 自分について英語で書いて表現できる (2

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

たい 単元を貫く言語活動として, ポップカード で友達におすすめの本を紹介するという活動を位置 付ける もうすぐ雨に で習得した学びを活用し, 自分で選んだ本の紹介文を書いていく 作品の テーマを読み取りまとめる言語活動は, 読書に対する興味 関心を広げることにつながると考える (4) 単元の指導計

5 児童の実態と主題に迫るための手だて (1) 児童の実態本学級の児童は明るく 男女の仲もよい いろいろな場面で声を掛け合ったり 仕事を手伝ったりできる児童も多い 話し合い活動では 友達の意見のいいところを取り上げて考えをまとめることができたり 人の意見を聞いて自分の考えを変えることができたりする児

(3) 文語の決まりや音読の仕方を知り, 古文を音読して古文特有のリズムを味わいながら古典の世界に 触れ, 古典には様々な種類の作品があることを知ることができる ( 伝統的な言語文化と国語の特質 に関する事項 ) 3 本単元における言語活動 昔話とその原典である古典を読み比べ, その内容の違いや古文

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

国語科学習指導案様式(案)

3 人権教育の視点英語科の授業を通して 文化や習慣には多様性があることを理解させる そしてその中から 表現の仕方の違いや考え方の違いに気づかせ 互いに違いを認め合い尊重しながら共に生きようとする態度 他者 文化に興味 関心をもち 良い人間関係を築きながら生活する力を持った生徒を育成したい そこでこの

グリーン家の人々

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

平成 29 年度全国学力 学習状況調査 北見市の結果等の概要 Ⅰ 調査の概要 1 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析するとともに教育施策の成果と課題を検証し その改善を図り 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等

Microsoft Word - 英語科指導案 公開研 2学年_H _.docm

いろいろな衣装を知ろう

項目評価規準評価方法状況 C の生徒への対応 関心意欲態度 1 自の考えを持ち 積極的に交流 討論している 2 自らの言葉で 中学生にかりやすく紹介文を書こうとしている 交流 討論で得た仲間の意見を取り入れて 自らの考えを深めるよう促す 参考例を示したり 書き出しを例示したりして 参考にするように指

分もあり まずやってみて動きを修正していくことで ある程度まではできしかし 少し難易度の高い課題になると 論理的に考え 見通しを持ってプログラムをつくっていく必要があ今回は 二人で一台のノートパソコンを使用し 相談しながら車の動きを制御していく フローチャートで表現す二人で相談す考えたことを発言する

た, 導入で扱うイメージキャラクターについて, デザインやネーミングの意図, 理由について疑問や関心を持つことにより, より北広島町に興味を持つことが可能となる その他, 調べる際に新聞記事を利用することにより, 記事をスクラップすることができる 記録性 に優れ, 疑問を解決するための手立て, 情報

国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

第 3 学年 2 組算数科学習指導案 1 単元名たし算とひき算の筆算 指導者永田佳江 2 単元について (1) 単元観 該当する学習指導要領の内容 A 数と計算 A(2) 加法, 減法 (2) 加法及び減法の計算が確実にできるようにし, それらを適切に用いる能力を伸ばす 本単元で扱う たし算とひき算

3 特別支援学級における学習指導案 特別支援学級においても 学習指導案は授業の設計図としての働きに変わりはありません しかし 特別支援学級では 児童生徒の実態から指導の内容や計画を考えることに大きな意味があります 通常の学級の学習指導案では 例えば 単元について は学習指導要領に沿った指導計画に基づ

1 高等学校学習指導要領との整合性 高等学校学習指導要領との整合性 ( 試験名 : 実用英語技能検定 ( 英検 )2 級 ) ⅰ) 試験の目的 出題方針について < 目的 > 英検 2 級は 4 技能における英語運用能力 (CEFR の B1 レベル ) を測定するテストである テスト課題においては

平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

2 各教科の領域別結果および状況 小学校 国語 A 書くこと 伝統的言語文化と国語の特質に関する事項 の2 領域は おおむね満足できると考えられる 話すこと 聞くこと 読むこと の2 領域は 一部課題がある 国語 B 書くこと 読むこと の領域は 一定身についているがさらに伸ばしたい 短答式はおおむ

単元の目標 カレーライスを作ることに興味 関心をもち, 進んで活動する カレーライスの作り方を調べ, 作り方, 材料, 用具を発表することができる カレーライス作りの活動を通して, 食材を知ったり, 道具を使う仕事にふれたりして, 生活経験を豊かにする 人との関わりを通してコミュニケーション能力を身

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学習指導案 潮江東小学校全校研 3 単元名討論会を開こうー説得力のある話し方をゲットしようー教材名 立場を決めて討論をしよう ( 東京書籍 5 年 ) ( 金 ) 潮江東小学校 5 年 2 組上平田学級

ICTを軸にした小中連携

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第 2 学年 3 組国語科学習指導案 単元名 : いろいろなどうぶつのすづくりすごろく を作ろう ビーバーの大工事 単元について 指導者呉市立横路小学校西宮和子 本単元は, 小学校学習指導要領の C 読むこと ( 第 1 学年及び第 2 学年 )(1) イ 時間的な順序や事柄の順序などを考えながら内

りする活動には集中できない児童もいる そのために, ことばにこだわりを持って活動させるようにしてきた 例えば A 児は, 家に帰るとビデオやテレビを見て過ごし, 家族との会話が少ない状況である そのため語彙が少なく, 友だちとのつながりも薄くなり会話が広がらない コミュニケーションを取ることの楽しさ

平成 22 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 22 年 4 月 20 日 ( 火 )AM8:50~11:50 平成 22 年 9 月 14 日 ( 火 ) 研究主任山口嘉子 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (105 名 )

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平成 30 年 1 月平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果と改善の方向 青森市立大野小学校 1 調査実施日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) 2 実施児童数第 6 学年 92 人 3 平均正答率 (%) 調 査 教 科 本 校 本 県 全 国 全国との差 国語 A( 主として知識

6. 単元の展開 ( 全 6 間 ) 学習活動 単元の見通しを持つ 2. 学習計画を立てる 3. 本文を読み, 感想を書く 内容に関する感想 書き方に関する感想 4. 感想や疑問を交流する 指導上のポイント ( ) 学習活動に即した評価規準 ( 関 読 言 ) 既習事項を振り返らせ,

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第 1 学年 国語科学習指導案 1 単元名 オツベルと象 を読む ~ 読みの交流を通して~ 学習指導要領との関連 C 読むこと (1) エ文章の構成や展開 表現の特徴について 自分の考えを持つこと 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項イ ( ア ) 音声の働きや仕組みについて関心を持ち 理解を深めること 2 単元について教室の中で 集団で同じ文学作品を読むことの意義やおもしろさの一つは ひとりで読んだときには気づかなかったことや 味わえなかった読み方に出会ったり 共有できたりすることにあるだろう また 一人ひとりの考えを互いに交流することによって さらに何かに気づいたり 発見できるような学習が生まれることが望ましい 多様な読みの可能性を持つ作品を題材にして 生徒が主体的に読み味わい さらには個々の読書につながっていくような学習活動を心がけたい そのためには 一人ひとりが作品としっかり向き合い ひとつひとつの言葉の意味や表現の特徴などを読み取れる力を育てていく必要がある オツベルと象 は 生徒が中学校で初めて出会う文学作品である しかし 宮沢賢治の詩や童話は 読み聞かせや小学校の教材などでも取り上げられているので 多くの生徒が賢治の世界に接した経験を持っていると思われる しかし 賢治の作品は 何度読んでも不思議なことや疑問が生じ 様々な読みが出てくる オツベルと象 もまた そうした作品の一つである 言葉巧みに白象を自分のものにしていくオツベル オツベルの言葉や心の内を疑うこともなくオツベルの言うがままになる白象 赤い着物の童子 白象の寂しい笑い そして オツベルと白象の物語を語る牛飼いの思い 最後の一行 ストーリーを読み取る学習だけでは読み解くことができない様々な問題が浮かび上がってくる この単元では 今後の三年間の文学を 読むこと の始めの学習として 言葉や表現を丁寧に読む経験をさせたいと考える 構成や表現 言葉に着目して丁寧に読むことを中心に学習を進め 自分の思考の過程がノートに残るように書くことを意識させたい また 生徒一人ひとりの読みをグループで交流する場を設定し その中から多様な読みを引き出せるような学習を展開していきたい 3 教科の研究主題と授業との関連 (1) 国語科の研究主題 豊かな表現力を育成する指導はどうあるべきか ~ 互いに学びあう場の工夫 ~ (2) 授業との関連豊かな表現力育てるためには 書くこと 話すことの力を育てることはもちろんのこと それを支える基礎的な語彙力や 話し手の意図を正しく聞き取る力などをしっかりと身につけさせる必要がある 本校の生徒は 一人ひとりは比較的落ち着いて学習でき 学習意欲もある 反面 考えや意見を他に向けて発表したり 友達とのコミュニケーションを苦手とする生徒が増えている傾向が見られる その実態を踏まえ この単元では 一人ひとりが読み取ったことや解決できなかった疑問などを小グループ内で話し合い それを全体の場でさらに交流し 読み深めていく学習を展開したい 互いの考えを交流する活動を通して 自分の考えを深められるような学びあいの学習を成立させたい 4 生徒の実態授業では 与えられた課題に関して意欲的に取り組もうとする生徒が多い わからない語句を自主的に辞書で調べたりするなど 基本的な学習習慣は身についている しかし 自分の考えを発表したり 深く思考したりすることに関しては苦手意識を持っている傾向も見られる 1 学期 - 1 -

は 授業の中でなるべく声を出して発言すること ノートに自分の考えをメモすることなどに取 り組ませてきた 本単元に向けての事前アンケートの結果は 以下のとおりである 1, 宮沢賢治について知っている 18 人 (51%) 知らない 17 人 (49%) 2, 知っている作品名など ( 複数回答 ) 詩を書く人雨ニモマケズ (9 人 ) 銀河鉄道の夜 (7 人 ) 注文の多い料理店 (2 人 ) セロ弾きのゴーシュ (2 人 ) 雪わたり (4 人 ) 山なし (1 人 ) 3, 面白いと思った内容や表現は? クラムボンは笑ったよかぷかぷ笑ったよ セロ弾きのゴーシュ で たくさん動物が出てくるところ 小学校 5 年で 雪わたり を学習しているはずであるが 内容が難しいせいか あまり印象に残っていないようである かた雪かんこ しみ雪しんこ キック キック トントン などの特徴的な部分も覚えていない生徒が多かった また 雨ニモマケズ についても同様で 最初の部分だけは聞いたことがある という回答がほとんどであった 東日本大震災後 賢治の詩やことばに希望やくじけない勇気を与えられたという被災者の方々の声が 多くのメディアで取り上げられた 特に 雨ニモマケズ風ニモマケズ の詩は いろいろな場で読まれることが多かったが そのようなニュースは 当時小学生だった現在の中 1にはあまり届いていないようである この実態を踏まえ 事前に帯単元でいくつかの童話の読み聞かせをし 既習の学習を思い出すことからこの単元の学習を始めることにする また 表現や言葉からどのように考えたのか 自分の思考過程がわかるようなノートづくりを意識させ 個人からグループ さらに全体で交流する活動をとおして読み深めていく体験をさせたい 5 単元の目標 (1) 作品を意欲的に読み 考えを深めようとしている ( 関心 意欲 態度 ) (2) 作品の構成や展開 表現の特徴をとらえることができる ( 読むこと ) (3) 擬声語や擬態語などの効果について考えることができる ( 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 ) 6 単元の観点別評価規準 関心 意欲 態度読む能力言語に関する知識 理解 技能 作品について自分なりに感想語り手と登場人物の関係に注意擬声語や擬態語などに注意し そや疑問を持ち 交流を通してして読み 作品の構成や展開 の効果を考えながら読んでいる 考えを深めようとしている 表現の特徴について考え 理解している - 2 -

7 単元の指導計画と評価計画 (8 時間 ) 時間学習活動と内容評価規準 観点 評価方法 ( ) 事帯 いくつかの童話の読み聞かせを聞き 既習の学習 前 を振り返る 一 1 単元の学習の見通しを持つ 疑問などをメモし 今後の学 オツベルと象 の読み聞かせを聞く 習の見通しを持とうとしている 次 おもしろいと思ったところ 疑問に思ったことなど 関心 意欲 態度 ( ノート 発表 ) 簡単な印象をメモする 人物の関係や構成の特徴を理 通 登場人物と構成を確認する 解している 読む ( ノート 発表 ) 読 2 難語句を調べる 擬声語 擬態語 比喩表現な 擬声語 擬態語 比喩表現などについて理解する どについて理解し 効果につい 音読する (2 人で グループで など 形を変え て考えている 言語に関する知識 て読みあう ) 理解 技能 ( ノート 発表 ) 3 音読する (2 人で グループで など 形を変え 自分の疑問や考えをグループ て読みあう ) や全体で交流し 考えを深めよ 初発の感想や疑問を書く うとしている 関心 意欲 態度 感想を交流する ( ノート 発表 ) 二 4 第一日曜 を音読する 自分の疑問や考えをグループ 言葉や表現に注目して 気になることや疑問点につ や全体で交流し 考えを深めよ 次 いて考え ノートに整理する ( 個人 ) うとしている 関心 意欲 態度 考えたことを出し合い 話し合う ( ノート 発表 ) 再 (4 人グループ 全体 ) 表現や会話やをもとにして それぞれの人物像をとらえてい 読 オツベルや白象はどんなことを考えているのだ る 読む ( ノート 発表 ) ろうか? 語り手はオツベルや白象についてどのように考えているのだろうか? 5 第二日曜 を音読する 自分の疑問や考えをグループ 言葉や表現に注目して 気になることや疑問点につ や全体で交流し 考えを深めよ いて考え ノートに整理する ( 個人 ) うとしている 関心 意欲 態度 考えたことを出し合い 話し合う ( グループ 全体 ) ( ノート 発表 ) 表現や会話やをもとにして オツベルや白象はどんなことを考えているのだ それぞれの人物像をとらえてい ろうか?( 会話に注目し 言葉に隠されている問 る 読む ( ノート 発表 ) 題を考えよう ) 語り手はオツベルや白象についてどのように考えているのだろうか? - 3 -

6 第五日曜 を音読する 自分の疑問や考えをグループ 言葉や表現に注目して 気になることや疑問点に や全体で交流し 考えを深めよ 7 ついて考え ノートに整理する ( 個人 ) うとしている 関心 意欲 態度 考えたことを出し合い 話し合う ( ノート 発表 ) (4 人グループ 全体 ) 表現や会話やをもとにして それぞれの人物像をとらえてい オツベルや白象はどんなことを考えているのだ る 読む ( ノート 発表 ) ろうか?( 白象の手紙 月や赤い着物の童子との会話などから オツベルと白象の様子やそれぞれの問題を考えよう ) 語り手はオツベルや白象についてどのように考えているのだろうか? ま 8 読みとってきたことをまとめる文章を書く と め 白象の 寂しい笑い や語り手について考え 読み取ったことをもとに自分の考えをまとめている 読む ( ノート 発表 ) 8 本時の指導 (5/8) (1) 本時の主題読みの交流を通して オツベルと白象の問題や人物像について考えを深める (2) 本時の目標 1 疑問や課題について話し合い 考えを深めようとしている 関心 意欲 態度 2 言葉や表現をもとにして 人物像をとらえることができる 読む (3) 本時の観点別評価規準 1 自分の考えを他と交流して 深めようとしている 関心 意欲 態度 2 人物の言葉や表現をもとにして考え オツベルと白象の人物像をとらえている 読む (4) 展開 過程時学習内容と活動形態 教師の支援 評価規準 観点 ( 評価方法 ) 間 導入 5 前時までの学習を振り返る 一斉 前時までのノートで確認する 第一日曜 のオツベルと白象の人物像 牛飼いの語り方 学習課題を確認する オツベルや白象に対する牛飼いの評価について考えよう 展開 20 第二日曜 を音読する 一斉 牛飼いの評価を確認する 牛飼いの評価の部分を提示し 確 認する - 4 -

牛飼いの評価をどう思うか?いの評価について考えよう*オツベルや白象に対する牛飼 気になった表現から考えたこ全体で各グループからツベルと象 牙は きれいな象牙 力も二十馬力 象も実際たいしたもんだ 頭がよくて偉いためだ 主人が偉いのだ オツベルときたらたいしたもんだ 宮沢賢治と オツベルときたらたいしたもんだ 主人が偉いのだ 頭がよくて偉いためだ 象も実際たいしたもんだ 力も二十馬力 牙は きれいな象牙 牛飼いの評価をどう思うか? 個人 牛飼いが評価しているオツベルや ( 本当に たいしたもん なのか ) 白象の様子を叙述から読み取らせる 気になった表現や疑問点に線を引き どんなことがわかるか 自分の考えをノートに書く オツベルは何をしたいのか 言葉 注目させたい表現 の裏と表に気づかせる オツベル 白象はオツベルのたくらみに気づ おい お前は時計はいらないか かないのか すまないが税金も高いから 顔をしかめながら 少しぎょっとして またどきっとしたが白象 なかなかいいね 稼ぐのは愉快だねえ ああ せいせいした サンタマリア 10 4 人グループで話し合う グル 話し合いを通して自分の考えを深 各自が読み取ったオツベルや白象のープ めようとしている 関心 意欲 様子から 牛飼いの評価をどう思うか 態度 ( 観察 ノート ) を中心に話し合う ( 互いの考えから学 牛飼いの評価やオツベルと白象の 10 びあう ) 人物像を 表現をもとにしてとらえ グループごとに話題になったことを一斉 ている 読む ( 発表 ノート ) まと 発表する ( 互いの考えから学びあう ) 人物像をつかめない生徒への支援 め 各グループの発表を聞き 気づいた オツベルと白象の会話に注目させ 5 こと考えたことを発表する 個人 る 今日のまとめを書く (5) 板書計画オ- 5 -