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第26号 技術報告集

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( 参考 ) 受水事業所の負担軽減について 今回の料金改定の結果 受水事業所の実給水率 ( 基本使用水量に対する実使用水量の割合 ) が小さいほど値下げ率が高くなり 受水事業所の節水努力がより反映されることとなる 平 成 26 年度の平均実給水率は 58.3% であり 平均約 9.2% の値下げとな

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定量的な成果目標の設定が困難な場合 定量的な目標が設定できない理由及び定性的な成果目標 事業の妥当性を検証するための代替的な達成目標及び実績 定量的な目標が設定できない理由 迎賓施設としての機能を維持するため また 安定して一般公開等を行うために必要となる経年劣化等の不具合による改修工事等であるため

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地方公営企業会計基準の見直しについて(完成)

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第 3 回検討会でご意見を頂いた内容に対する対応方針 ( 案 ) 中長期保全計画の策定において 更新 修繕 といった言葉の使い分けは明確にすべき その際 部位による使い分けや ライフサイクルコストの視点を踏まえた 更新 修繕 のレベル設定にも留意すること 建物を 使える 状態に維持するという観点から

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(3) 中規模改修工事費 建設年代別にm2単価を設定する 大規模改修後及び改築後は 水準別にm2単価を設定し 冷房設備ありの場合は別途m2単価を設定して加算する 表 中規模改修工事費 大規模改修前 大規模改修後 改築後 中規模改修建設年代改築後改築後大規模改修後円 / m2従来改築一般施

Ⅰ 法人関連税制 1 減価償却制度 2 年連続の大改正になった背景 減価償却制度については 平成 19 年度税制改正により 残存価額および償却可能限度額の取扱いが廃止される大改正が行われ 定率法はいわゆる 250% 定率法 と呼ばれる従来にない新しい計算の仕組みが採用されました そして平成 20 年

経営戦略_ 修正

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従って IFRSにおいては これらの減価償却計算の構成要素について どこまで どのように厳密に見積りを行うかについて下記の 減価償却とIFRS についての説明で述べるような論点が生じます なお 無形固定資産の償却については 日本基準では一般に税法に準拠して定額法によることが多いですが IFRSにおい

目次 Ⅰ はじめに 1 Ⅱ 事業概要 2 1. 事業の現況 2 2. これまでの主な経営健全化の取組 4 3. 経営比較分析表を活用した現状分析 4 Ⅲ 将来の事業環境 給水人口の予測 水需要の予測 料金収入の見通し 施設の見通し 組織の見

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西宮市の工業用水の概要 工業用水とは 工場の地下水くみ上げ規制による代替用水と産業の健全な発展のために供給される水で 主に製造業に対して供給しています 工業用水道では上水道ほど厳しい水質基準を定めておらず 沈殿処理のみを行っているため 上水道に比べて安価な料金で供給しています 現在は供給能力に余裕が

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定量的な成果目標の設定が困難な場合 定量的な目標が設定できない理由及び定性的な成果目標 事業の妥当性を検証するための代替的な達成目標及び実績 活動指標及び活動実績 ( アウトプット ) 単位当たりコスト 代替目標 各国賓客の招待外交の表舞台に相応しい施設としての機能を維持するため また 安定して一般

設 機能の見直しハード面の効率化財源確保1-3. 再配置パターン ( 手法 ) の考え方 再配置計画の検討に向けて 公共施設の再配置を う場合の基本的なパターン ( 手法 ) について整理し それらの効果についても確認していきます 施設の再配置にあたっては 厳しい財政状況の中 人口が減少傾向にあるこ

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公共建築改善プロジェクト(仮)

目が施設毎に統一されていなかったり 同一施設でも所属ごとに微妙に点検実施内容が異なったりしているため その辺りを今後 統一していき 土木構造物ならばこうする など一定のルール作りがまず必要と考えている 委員 : それは統一する必要はあるのか 例えば道路でいえば 舗装と橋梁は点検の期間もやり方も全く違

はじめに 1 電源 Ⅱ 事前予約の検証について 四国エリアにおいては 太陽光発電の計画差 ( 下振れ ) により十分な予備力が確保できなくなるおそれがある場合に電源 Ⅱ 事前予約を実施しています 今回 2018 年 8 月 9 月における電源 Ⅱ 事前予約の実績について事後検証を実施しました

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図 -33 退職金制度の有無 第 33 表退職金制度の有無とその根拠 ( 事業所数の割合 ) (%) 退職金退職金制度の根拠退職金区分合計制度有労働協約就業規則社内規定その他無回答制度無調査計 (100.0) (3.0) (

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平成 29 年度企業局事業の決算概要について 別紙 1 1 業務量 損益 H30.5 野県企業局 ( 消費税抜き ) 電気事業 増減区分平成 29 年度 (A) 平成 28 年度 (B) (A-B) (A)/(B) 電力量 378 百万 kwh 376 百万 kwh 1 百万 kwh 100.3%

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さらに 75 歳以上の割合は 平成52年では25.2%と ており 経年化しているものを含めると3割ほど なり 4人に1人は75歳以上になると試算されて になります 管路更新の特徴としては2極化して います このことは 有収水量の減少に直結して おり では老朽化 経年化が著 いるため 将来にわたり財源


(2) 法定福利費の基本的な算出方法 法定福利費 = 労務費総額 法定保険料率 法定福利費は 通常 年間の賃金総額に各保険の保険料率を乗じて計算します しかし 各工事の見積りでは 労働者の年間賃金を把握することは不可能です そのため 見積額に計上した 労務費 を賃金とみなして それに各保険の保険料率

H29 審議会次第

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1. 検討ケース 1 現有資産の全更新を前提とした検討手法 現有資産を全て更新することを前提として 過去の更新履歴や診断と評価に基づいて更新需要を算定する検討手法であり 将来の更新需要のピークや規模を把握する上で 基本となる手法 A 案法定耐用年数で更新した場合 B 案企業団が実績等を基に独自で定めた年数で更新した場合 ( 以下 更新基準年数 ) 2 再構築や施設規模の適正化を考慮した検討手法 現有資産を全て更新することを前提とせず 今後の需要の動向に応じた水道施設全体の再構築や規模の適正化も考慮した上で更新需要を算定する検討手法であり 1の検討手法をベースにして さらに詳細に検討する手法 ( 詳細型 ) C 案 B 案に対し以下を反映した場合 休止 廃止予定の資産を計算から除外 分類 構造物 設備 構造物 設備 : 更新基準年数 比率一覧 ( 上水 工水 ) ポンプ設備 薬品注入設備 浄水 排水処理設備受変電設備 細分類 原水 浄水汚水次亜 PAC 苛性 鉛蓄電池無停電電源装置アルカリ蓄電池動力設備電磁流量計設備水質センサー通信設備 ( 無線機 テレメータ ) 自家発電設備監視 操作盤ローカル監視設備中央監視装置 (CRT) 地区監視装置監視 操作盤中央監視制御装置中央監視装置 (CRT) No. 法定更新耐用年数基準年数 比率 備考 1 60 85 1.42 2 50 65 1.30 3 貯蔵貯蔵 5 7 40 2.67 25 25 2.50 1.67 4 注入機注入機 6 8 35 2.33 1.00 1.00 9 17 30 1.76 20 30 1.50 11 6 2.50 12 6 20 3.33 13 20 20 1.00 14 25 2.50 1.50 16 9 1.67 17 30 2.00 18 20 20 1.00 19 - - 20 20 20 1.00 21 20 20 1.00 22 - - 23 1.00 資料 2 水需要減少を考慮した施設規模の適正化 ( ダウンサイジング ) 水色 : 採用 灰色 : 不採用 2. 算出条件 (1) 算出期間 : 平成 25 年から平成 124 年度までの 0 年間全ての資産が更新基準年数で最低 1 回の更新がされるまでを含む期間 (2) 更新費用 1 構造物 設備管財会計処理システムの帳簿原価を建設工事費デフレーター ( 建設工事費デフレーター ( 上 工業用水道 ) ( 国土交通省 ; 平成 24 年度版 )) により 物価上昇分を補正した価格 ( 現在価格 ) を更新需要とする 2 情報システムの口径 延長に布設単価 ( 水道事業の再構築に関する施設更新費用算定の手引き ( 厚生労働省 ; 平成 23 年 12 月 )) を乗じて更新需要とする (3) 更新年数 1 構造物 設備 A 案法定耐用年数を利用 B 案 C 案更新基準年数があるものは 更新基準年数を利用更新基準年数がないものは 更新基準年数一覧にある類似資産の法定耐用年数と更新基準年数から比率を求め 法定耐用年数に乗じて算出 2 A 案法定耐用年数 40 年を設定 B 案 C 案更新基準年数一覧にある分類 ( 管種 上工次別 継手 施工法 口径 ) の組み合わせから更新基準年数を設定 (4) 更新想定年度の設定 1 構造物 設備 更新想定年度は取得年度に更新年数を加えた年度に設定 更新想定年度が平成 24 年度以前の場合には 平成 25 年度に更新することとして設定 算出期間内にて 更新年数に応じて繰り返し更新するものとして更新需要額を算出 2 取得年度に更新年数を加えた年度に設定 更新想定年度が平成 24 年度以前の場合には 平成 25 年度に更新することとして設定 更新年数が不明のに対しては布設年度に 40 年 ( 法定耐用年数 ) を加えた年度に設定 取得年度が不明のに対しては平成 25 年度に更新することとして設定 算出期間内にて 1 回分の更新需要額を算出 ( 今後更新するの更新基準年数は 0 年 ) (5) 計算からの除外 (C 案 ) 休止 廃止が予定されている施設の資産を計算から除外 (6) 水需要を考慮した施設規模の適正化 ( ダウンサイジング ) を反映 (C 案 ) 構造物 設備に対して 更新費用に水需要減少分として 0.8 を乗じた (0.8= 平成 42 年度時点水需要予測 (0 万m3 / 日 )/ 現在公称能力 (233 万m3 / 日 ) に対して撤去費用等 ( 1.25) を考慮し 設定 ) に対しては ダウンサイジング分を考慮しない

3. 算出結果 A 案法定耐用年数で全ての資産を更新した場合 ( 上水 ) A 案法定耐用年数で全ての資産を更新した場合 ( 工水 ) 平成 25 年度から 0 年間の更新需要比率 平成 25 年度から 0 年間の更新需要比率 39,448 66,192 55,388 593,643 23% 507,876 517,909 519,936 418,076 % 0 年間の総額 2 兆 7,185 億円 年平均額 27,185 百万円 2,0 47% 6,128 5,990 64,599 1 19,386 73,042 70,970 5,267 0 年間の総額 4,555 億円 年平均額 4,555 百万円 平均値 27,185 百万円 平均値 4,555 百万円

B 案更新基準年数で全ての資産を更新した場合 ( 上水 ) B 案更新基準年数で全ての資産を更新した場合 ( 工水 ) 平成 25 年度から 0 年間の更新需要比率 平成 25 年度から 0 年間の更新需要比率 39,138 65,708 3% 507,876 26% 35,142 448,166 23% 305,077 248,699 300,506 % 2,0 53% 6,435 45,418 1,533 5,923 49,526 3,422 53,514 0 年間の総額 1 兆 9,503 億円 年平均額 19,503 百万円 0 年間の総額 3,899 億円 年平均額 3,899 百万円 平均値 19,503 百万円 平均値 3,899 百万円 A 案と比較して 更新需要の総額は 7,682 億円 (7,682 百万円 / 年 ) 減少 A 案と比較して 更新需要の総額は 656 億円 (656 百万円 / 年 ) 減少

C 案休廃止 ダウンサイジングを反映した場合 ( 上水 ) C 案休廃止 ダウンサイジングを反映した場合 ( 工水 ) 平成 25 年度から 0 年間の更新需要比率 平成 25 年度から 0 年間の更新需要比率 8,896 42,371 3% 490,256 3 25,917 336,360 2 229,654 % 189,340 1 221,307 1 204,903 63% 34,755 1 468 0% 11,694 22,375 7% 40,280 2,2 3,691 0 年間の総額 1 兆 5,441 億円 年平均額,441 百万円 0 年間の総額 3,204 億円 年平均額 3,204 百万円 平均値 5,042 百万円 平均値 1,366 百万円 平均値,441 百万円 B 案と比較して 更新需要の総額は 4,062 億円 (4,062 百万円 / 年 ) 減少 B 案と比較して 更新需要の総額は 695 億円 (695 百万円 / 年 ) 減少

4. 算定結果の分析と今後の対応 (1) 更新需要の平均額について 分析 長期間(0 年間 ) での更新需要の平均値は約 0 億円 ( 工水は前半 50 年の平均値 : 約 50 億 ) であり 現施設整備マスタープランのピーク時の費用と同程度の水準 対応 今後も現マスタープランと平準化を図りながら継続的に事業進捗を図っていく (2) 長期間での更新需要の平準化について 分析 水道用水供給事業は長期間(0 年間 ) の範囲で特に更新需要が飛び抜けて多い期間は無い それに対して 工業用水道事業は長期間 (0 年間 ) での更新需要の平均値は約 32 億円であるが 前半 50 年と後半 50 年で平均値が大きく異なる 対応 水道用水供給事業は 長期間(0 年間 ) の範囲で 大きな前倒しや後ろ送りの必要は無い 基本計画の範囲内 ( 年 ~20 年 ) で平準化を図れば 概ね事業費の平準化は図れる 工業用水道事業は前半 50 年と後半 50 年で大きく異なり 長期間の先送りは困難であるため 50 年ごとに分割して平準化を図る (3) 分析 平成 25 年度における更新需要が非常に大きい ( 特に ) 対応 平成 25 年度における更新需要が非常に大きい理由としては 以下のものが考えられる 1 現在設定している更新基準年数が過去に作成されたものであるため 長寿命化等が図られていることが反映されていない 2 係数をかけて想定したダウンサイジングだが 想定以上に対象資産がある 3 老朽化している資産に対して更新が追いついていない 今後 資産データの再整理も含めた詳細な状況確認が必要 5. 算出作業における課題と今後の対応策以下に算出作業における課題と今後の対応策の整理結果を示す (1) 既存の資産データ 1 既存の資産データの一元化 課題 既存の資産データを管財会計処理システム及び情報システムの2つのシステムからそれぞれから取ってきている 対応 既存資産のデータを共通の番号をつけることによって システム間の情報が照合できるようにする また将来的にはデータベースを一元化したシステムを構築する (2) 休止 廃止資産の整理 課題 休止している資産や 水需要の減少に伴い将来廃止される予定の資産について 各種データを一定整理したが 十分に精査されたものとは言えない またそれらの資産について統一された整理手法が確立されていない 対応 休止している資産については 現状の資産管理データの中で統一して整理する 水需要の減少に伴い将来廃止される予定の資産については 5 年に1 度のマスタープランの見直しの際に整理する (3) 将来的な施設規模の適正化 課題 水需要予測の減少に伴う施設規模の適正化について C 案では以外の更新費に係数 0.8 を乗じて対応している 対応 今後の計画にて整理される施設規模を考慮し 適切な工事費用を個別に設定することにより 更新需要の精度を向上させる (4) 更新基準年数 1 更新基準年数の設定 課題 平成 16 年度に企業団内の一部の資産について資産分析を行い 更新基準年数を設定したが まだ更新基準年数が設定されていない資産がある 対応 全ての資産の更新基準年数を設定することは困難であるので 現在の資産の取得年度と撤去年度等の実績データを蓄積し 将来に反映させる仕組みを作る 2 更新基準年数の見直し 課題 平成 16 年度に企業団内の一部の資産について資産分析を行い 更新基準年数を設定したが その後 劣化診断を行っていないため更新基準年数の見直しが出来ない 対応 現在設定している更新基準年数を資産の状況に応じて変更することにより 更新基準年数の精度を向上させる 3 個別の更新基準年数の設定 課題 既存の資産データと既存の点検 診断 維持管理のデータが連携していないため 個別の資産の状況が把握できず 個別の更新基準年数が設定できない 対応 既存の資産データと既存の点検 診断 維持管理のデータを連携させ 個別の資産の状況を把握し 更新基準年数の見直しや個別の更新基準年数が設定等に活用する 2 既存の資産データのデータ不足 課題 既存の資産データ( 管財会計処理システムおよび情報システムのデータ ) に未入力や不明等がある 対応 既存の資産状況と資産データを確認し 不一致や未入力を解消する 正確な資産データが入力できるように 管理方法を協議し 適切に運用できる体制を整える (5) 重要度 優先度の設定 リスクマネジメント 課題 重要度 優先度の設定や 更新の先送り等によるリスクマネジメントについて マクロマネジメントを算出する段階では設定する必要性が無い 対応 マクロマネジメントを既存計画へ反映し実施していく段階で 施設ごと 機器ごとの重要度 優先度が決定し それに基づき 事業計画が決まる また計画内で施設更新が先送りされた場合 そのリスクやリスクマネジメントについては その段階で検討を行う