平成 27 年 4 月 10 日 ( 第 1 号 ) 東北地方 1 ヶ月予報 ( 平成 26 年 4 月 9 日仙台管区気象台発表 ) 天気は数日の周期で変わりますが 平年に比べ晴れの日が多いでしょう 平均気温は 平年並及び平年より高い確率が 40% 降水量が高い確率が 50% 日照時間は 平年並ま

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仙台稲作情報令和元年 7 月 22 日 管内でいもち病の発生が確認されています低温 日照不足によりいもち病の発生が懸念されます 水面施用剤による予防と病斑発見時の茎葉散布による防除を行いましょう 1. 気象概況 仙台稲作情報 2019( 第 5 号 ) 宮城県仙台農業改良普及センター TEL:022

Ⅱ 今後の管理について 1 水管理について (1) 気象変動に対応した水管理 幼穂形成期に入ったら間断かん水 出穂期から開花期にかけては湛水管理 その後は間断 かん水が水管理の基本になりますが 気象変動に対応した水管理を心がけましょう 1 減数分裂期の低温 減数分裂期 ( 葉耳間長 ±0cm 出穂期

コシヒカリの上手な施肥

図 2 水稲栽培における除草剤処理体系 追肥による充実不足 白粒対策 ~ 生育後半まで肥切れさせない肥培管理 ~ 図 3 追肥作業は 水稲生育中 後期の葉色を維持し 籾数及び収量の確保と玄米品質の維持に重要な技術です しかし 高齢化や水田の大区画化に伴い 作業負担が大きくなり 追肥作業が困難になりつ

取組の詳細 作期の異なる品種導入による作期分散 記載例 品種名や収穫時期等について 26 年度に比べ作期が分散することが確認できるよう記載 主食用米について 新たに導入する品種 継続使用する品種全てを記載 26 年度と 27 年度の品種ごとの作付面積を記載し 下に合計作付面積を記載 ( 行が足りない

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窒素吸収量 (kg/10a) 目標窒素吸収量 土壌由来窒素吸収量 肥料由来 0 5/15 5/30 6/14 6/29 7/14 7/29 8/13 8/28 9/12 9/ 生育時期 ( 月日 ) 図 -1 あきたこまちの目標収量確保するための理想的窒素吸収パターン (

麦 類 生 育 情 報

平成 26 年度補正予算 :200 億円 1

2 穂の発育過程 (1) 穂の形態 イネの穂は 穂軸が枝分かれして し 1 次枝こう 2 次枝こうがつき それ にえい 花 ( 小穂 ) がつく 1 つのえい花 ( 小穂 ) は 1 花から成 っており その数は 1 次枝こうの先に 5~6 個 2 次枝こうに 2~4 個つき 1 穂全体では 80

水稲いもち病当面の対策                   

山形県における 水稲直播栽培の実施状況 平成 28 年 8 月 26 日 ( 金 ) 山形県農業総合研究センター 1 1 山形県における水稲直播栽培の現状 1 (ha) 2,500 2,000 1,500 1, 乾田直播 湛水 ( 点播 ) 湛水 ( 条播 ) 湛水 ( 散播 )

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北病防第 平成 23 年 142 号 2 月 18 日 関係総合振興局産業振興部長 関係振興局産業振興部長 様 様 技術普及課長 病害虫防除所長 水稲いもち病防除の徹底について 水稲の重要病害であるいもち病は 平成 20 年以降 3 年連続して多発生し 平成 22 年の 葉いもち と 穂いもち の発

Ⅰ 収穫量及び作柄概況 - 7 -

圃場試験場所 : 県農業研究センター 作物残留試験 ( C-N ) 圃場試験明細書 1/6 圃場試験明細書 1. 分析対象物質 およびその代謝物 2. 被験物質 (1) 名称 液剤 (2) 有効成分名および含有率 :10% (3) ロット番号 ABC 試験作物名オクラ品種名アーリーファ

平成16年度農作物有害動植物発生予察情報

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高品質米の生産のために

水田メタン発生抑制のための新たな水管理技術マニュアル(改訂版)

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一太郎 12/11/10/9/8 文書

元高虫防第 139 号令和元年 7 月 4 日 各関係機関長様 高知県病害虫防除所長 病害虫発生予察情報について 令和元年度病害虫発生予察 6 月月報及び令和元年度予報 4 号 (7 月 ) を送付します 令和元年度病害虫発生予察 6 月月報 Ⅰ. 気象概況半旬 (6 月 ) 平均気温最高気温最低気

レイアウト 1

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毒 2 全面土壌散布 ( 注 : 対象雑草のはシバムギ レッドトップを示す ) 8 カイタック乳剤 [PL-10] -H7 9 カイタック細粒剤 F [PL-10] -H8 ヘ ンテ ィメタリン 15% リニュロン 10% ヘ ンテ ィメタリン 1.5% リニュロン 1.0% は種直後 ~ は種後

目次 1. やまだわら の特性 _ 1 収量特性 1 2 品質 炊飯米特性 2 3 用途別適性 3 2. 生育の特徴 4 3. 収量 品質の目標 5 4. 各地域での主な作付スケジュール 6 5. 栽植密度 7 6. 肥培管理 1 施肥量 施肥時期 8 2 生育診断 9 7. 収穫適期

目次 重要度の表記

展示圃要領1

Microsoft PowerPoint - 要因解析概要ペーパー( ホームページ用)

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Taro-農業被害の概要

2015 岩船米農作業カレンダー 今年の稲作計画を立ててみましょう 今年の経営目標 ( 前年の実績を踏まえ 収量 品質 売上の目標などを書き込みましょう ) 水稲作付計画 ( 新規需要米等も含む ) 品種名作付面積 ( アール ) 目標単収 (kg/10a) 栽培方法留意事項等 参考 平成 26 年

JA越後さんとうにおける   高品質米生産の取り組み

) 浸種 (1) 発芽には 積算温度で1 以上が必要 浸種期間は1 日間 水温は15 程度を必ず確保する 水温確保のため 屋外での浸種はしない (2) 籾は網袋に 分目までとする () 水量は種子重量の2 倍以上とし 水を循環させるか 2~ 日に1 度水を入れ替える 4) 催芽 催芽ムラのないよう注

2016 岩船米農作業カレンダー いよいよデビュー! 晩生新品種 新之助 昨年命名された 新之助 は 平成 28 年に県内で約 100ha 栽培される予定です 岩船地域では 2JA を含む 4 つの 新之助 栽培研究会 で栽培が行われます 稲株 玄米 新之助 の特徴 1 粒が大きく コクと甘さに特徴

調査研究課題:○○▽▽の調査研究

Taro-H27.4月の技術対策

主要産地における平成 29 年産水稲の収穫量及び作柄概況等について第 1 報 (8 月 31 日現在 ) 全国 道府県 全国 予想収穫量 (29 年 8 月 15 日現在 )1 収穫量 ( 早期栽培等 ) 予想収穫量 (28 年 8 月 15 日現在 )2 前年産との比較 (1-2) 作況 ( 早期

今後の管理のポイント [懸案事項] ①早期作型における2番花 房の花芽分化遅延 ②炭そ病とハダニ類の発生 拡大 [対策] ①寒冷紗を被覆して 花芽分化を誘導する 2番花房 の花芽分化を確認して被覆を除去する 被覆期間の目安 9月25 10月20日 ②定期的に薬剤による防除を行う 特に葉かぎ後の 葉か

「そらゆき」栽培マニュアル

殺虫剤 協友ダントツ 粒剤クロチアニジン 0.50% 種類名 / クロチアニジン粒剤登録番号 / 第 号 * 毒性 / 普通物有効年限 / 4 年包装 / 1kg 12 3kg 6 10kg 特 長 浸透移行性に優れ カメムシ目 ハエ目 コウチュウ目 チョウ目 バッタ目 アザミウマ目の各

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東京電力原発事故による 「みやぎの農畜産物」への 影響とその対策

病害虫発生予察情報(11月予報)

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・施肥

スプレーストック採花時期 採花物調査の結果を表 2 に示した スプレーストックは主軸だけでなく 主軸の下部から発生する側枝も採花できるため 主軸と側枝を分けて調査を行った 主軸と側枝では 側枝の方が先に採花が始まった 側枝について 1 区は春彼岸前に採花が終了した 3 区 4 区は春彼岸の期間中に採

H26用改訂原稿

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スライド 1

Microsoft Word - 平成25年GP01号.doc

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予報 岡病防第16号

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目 的 大豆は他作物と比較して カドミウムを吸収しやすい作物であることから 米のカドミウム濃度が相対的に高いと判断される地域では 大豆のカドミウム濃度も高くなることが予想されます 現在 大豆中のカドミウムに関する食品衛生法の規格基準は設定されていませんが 食品を経由したカドミウムの摂取量を可能な限り

2018/4/19 JA いなば大豆栽培講習会自己紹介 30 年産大豆の収量 品質向上に向けて平成 27 年度大豆栽培講習会 平成 30 年 4 月 20 日 ( 金 ) JA いなば農業創造センター会議室高岡農林振興センター小矢部班 高岡農林振興センター伊山幸秀 2 富山県農林水産総合技術センター

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排水対策の実施例 暗渠がある場合排水がよいほ場 排水が悪いほ場 周囲明渠 弾丸暗渠 心土破砕は 2 ~5m おきに行う 周囲明渠は深さ 30 cmを確保する 周囲明渠は排水口に確実に接続する 弾丸暗渠本暗渠 暗渠がない場合排水がよいほ場 排水がよく 長辺が長いほ場 100m 以 ほ場内排水溝は4 ~

バンカーシート 利用マニュアル 2017年版(第一版)

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11月表紙

本文、発送文

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Microsoft Word 予報第9号

北海道の米づくり 2011年版

どうして GAP を導入するの? 産地や農家が安定した経営を続けるためには 次のような取組が必要です 産地の信頼を守るための体制を作りましょう 安全な農産物の生産は農家の責務です また 産地の農家のうち 1 人でも問題を起こせば 産地全体で出荷停止や商品回収を行わなければならず その後の取引にも影響

(Microsoft Word -

資料 2 農業データ連携基盤の構築について 農業データ連携基盤 (WAGRI) WAGRI とは 農業データプラットフォームが 様々なデータやサービスを連環させる 輪 となり 様々なコミュニティのさらなる調和を促す 和 となることで 農業分野にイノベーションを引き起こすことへの期待から生まれた造語

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表紙

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140221_ミツバマニュアル案.pptx

チャレンシ<3099>生こ<3099>みタ<3099>イエット2013.indd

2 作物ごとの取組方針 (1) 主食用米本県産米は 県産 ヒノヒカリ が 平成 22 年から平成 27 年まで 米の食味ランキングで6 年連続特 Aの評価を獲得するなど 高品質米をアピールするブランド化を図りながら 生産数量目標に沿った作付けの推進を図る また 平成 30 年からの米政策改革の着実な

高知県除草剤使用指針 - 平成 29 年 12 月作成 - A 水稲 水稲用除草剤の使用時期および適用雑草一覧表 処特植代 ~ 移移植移植移植後移植後移植後ノビエノビエノビエノビエノビエ 植前 7 日 時 直後 1 日 3 日 5 日 1 葉期 1.5 葉期 2 葉期 2.5 葉期 3 葉期 No.

画面遷移

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雑草イネまん延防止マニュアルVer.2

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(2018 年 10 月 31 日現在の内容 ) 住友化学の農業支援サイト :i- 農力 クロチアニジン粒剤 農林水産省登録第 号性状 : 類白色細粒毒性 : 普通物危険物 : ダントツ 粒剤有効年限 :5 年包装 :1kg 12 3kg 6 12 kg 1 有効成分

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1 課題 目標 山陽小野田市のうち 山陽地区においては 5 つの集落営農法人が設立されている 小麦については新たに栽培開始する法人と作付面積を拡大させる法人があり これらの経営体質強化や収量向上等のため 既存資源の活用のシステム化を図る 山陽地区 水稲 大豆 小麦 野菜 農業生産法人 A 新規 農業

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上記課題を解決するために 本発明に係る雑草抑制方法は 雑草生育地に対してセンチピートグラスの種子の吹き付け施工を行い 前記雑草生育地をセンチピードグラスにより緑化することで 雑草の発生を抑制する雑草抑制方法において 春の時期に 前記雑草生育地に対して除草剤を散布する春の除草剤散布工程と 春から秋にか

資料報告

附則この要領は 平成 4 年 1 月 16 日より施行する この要領は 平成 12 年 4 月 3 日より施行する この要領は 平成 30 年 4 月 1 日より施行する 2

1. 取組の背景射水市大門地域は 10a 区画の未整備な湿田が多く 営農上の大きな障害となっていた 昭和 62 年に下条地区で県内初の大区画圃場整備が実施されたのを皮切りに 順次圃場整備が進んでいる 大区画圃場整備事業が現在の 経営体育成基盤整備事業 になってからは 農地集積に加えて法人化等の担い手

様式集

機関名 ( 地独 ) 北海道立総合研究機構農業研究本部 部署名 企画調整部企画課 記入者氏名 山崎敬之 電話番号 レーザー式生育センサを活用した秋まき小麦に対する可変追肥技術 レーザー式の生育センサを使って秋まき小

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平成 28 年度農林水産業 食品産業科学技術研究推進事業 平成 29 年 1 月版 コムギなまぐさ黒穂病 Q & A 北海道農政部生産振興局技術普及課 北海道病害虫防除所 北海道立総合研究機構農業研究本部

平成19年度事業計画書

農業指導情報 第 1 号能代市農業総合指導センター環境産業部農業振興課 発行平成 26 年 4 月 25 日二ツ井地域局環境産業課 確かな農産物で もうかる 農業!! 農家の皆さんを支援します!! 農家支援チームにご相談ください! 今年度 農業技術センター内に農家支援

SDS農薬要覧2019 ネマモール粒剤30

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平成 27 年 4 月 10 日 ( 第 1 号 ) 東北地方 1 ヶ月予報 ( 平成 26 年 4 月 9 日仙台管区気象台発表 ) 天気は数日の周期で変わりますが 平年に比べ晴れの日が多いでしょう 平均気温は 平年並及び平年より高い確率が 40% 降水量が高い確率が 50% 日照時間は 平年並または平年より高い確率が 40% です 気温 降水量 凡例 日照時間 1. 育苗管理のポイント ( 緑化期以降 ) 緑化 ( 出芽揃い~ 第 1 葉展開まで ) 出芽後急激に強い光には当てない 昼間 25 夜間 12~15 で管理する ( この時期の高温は 第一葉鞘の伸び過ぎで徒長苗の原因となるので注意する ) 硬化 ( 第 1 葉展開後 ~ 田植えまで ) 温度は昼間 20 夜間 10~15 で管理 灌水は朝方十分に行う 夕方の灌水は 過湿の原因となり根の発育を阻害するので絶対にダメ 中苗の場合 2.5 葉期頃追肥を行います ( メリット青またはホ リコーフ 1 号 300 倍に薄め 1 箱当たり500cc 潅注 硫安 1 箱当たり4g( 水 400cc) 潅水 田植えの5 日前頃からできるだけハウス外の環境に苗を馴らす 降霜等による低温は要注意 表 1 苗作り失敗例と対策図苗の葉の名称と数え方 失敗例対策 1 苗が焼けてしまった 会津若松市 磐梯町 猪苗代町会津農林事務所農業振興普及部 J A あいづ会津農業共済組合 全農福島県本部会津営農事業所 4 月に入って平成 27 年度の米作りがスタートしました 昨年の会津産米 特 A ランクを今年も目指して 安全 安心な高品質の米づくりに取り組みましょう!! 平成 27 年産米も全量全袋検査を実施します 放射性物質の吸収抑制対策とともに 農業者の皆様の御協力をよろしくお願いします 育苗 ~ 田植えまでの管理の重点ポイント 1 こまめに温度管理 水管理を行って 健苗育成に努めましょう 2 放射性セシウム吸収抑制対策を徹底して 安全な米づくりを目指しましょう 3 除草剤を適正に使用し 初期の雑草対策を徹底しましょう 低い ( 少ない ) 平年並 高い ( 多い ) ア緑化期まで昼 25 夜 15 のハウス内の温度管理を心がけます イミラーシート等の発泡シートでも光線透過率は50% 程度あり 高温障害を起こす場合があります また 屋根ビニールを交換したときや底穴の少ない育苗箱に交換した場合など 育苗箱の温度が上がりやすい傾向にあります 2 立枯れ病やムレ苗が出た 3 出芽揃いが悪かった 特別栽培等を除き は種時または発芽後にタチガレエース M 液剤を散布しましょう 休眠性の強い ひとめぼれ 等の品種は 浸種日数を多めにとるか 催芽時間を長めにとり は種前に芽だしをしっかり確認しましょう 育苗期間中は病害発生防止のため ハウスの温度管理には十分気をつけましょう!

2. 加里肥料の増肥で放射性セシウムの吸収を抑制しましょう! 安全 安心な米づくりを行って 高品質米を生産しましょう! 米の放射性セシウムの吸収を抑制させるためには 水稲の生育初期に土壌中カリ含量を高めることが重要です ( 作付前土壌のカリ含量の目標値 :25mg/ 乾土 100g) 1 昨年秋以降に土壌分析をしていないほ場では 通常の慣行施肥量に加え 基肥でカリ成分 4kg/10aを施用しましょう 県の研究成果では 水稲の放射性セシウム吸収抑制対策として 塩化カリ の全量基肥施肥が最も効果が高いことから 上乗せ分のカリ施用については塩化カリで対応することとします カリ成分の慣行施肥量 ( 県施肥基準 ) コシヒカリ 10kg/10a( 基肥 :8kg/10a 追肥:2kg/10a) ひとめぼれ 8kg/10a( 基肥 :6kg/10a 追肥:2kg/10a) 2 過去に土壌分析した結果 カリ含量が25mg/ 乾土 100g 未満だったほ場や 下記ア~ ウに該当するほ場では放射性セシウムが吸収される可能性が高いので 基肥でカリ成分で6kg/10a 増肥しましょう ア山林に接する水田や沢水等が直接流入するほ場イ砂質土壌等の保肥力の弱いほ場ウ稲わらを鋤き込まず たい肥等も投入していないほ場 会津エコ米生産で 昨秋に土壌改良資材を施用していない方は 会津エコ米専用鶏ふん堆肥 ( スーパーみのくん ) を施用しましょう 3. 雑草対策 ~ 非イネ科雑草の発生が目立ってきています ~ 1 抵抗性雑草に効果のある除草剤をローテーションで使用する < フ ロモフ チト 入り > トッフ カ ン GT1 キロ粒剤 75(4 成分 ) ハ ッチリ 1 キロ粒剤 (3 成分 ) 2 異品種混入防止対策 < テフリルトリオン入り > ホ テ ーカ ート 1 キロ粒剤 (2 成分 ) ホ テ ーカ ート フロアフ ル (2 成分 ) エーワン 1 キロ粒剤 (2 成分 ) コメット 1 キロ粒剤 (3 成分 ) < ヒ リミスルファン入り > ヤイハ 1 キロ粒剤 (2 成分 ) 農薬名は代表的な薬剤を掲載しています ( 詳しくは JA 等へ ) ~ 漏生苗は初期除草剤で徹底して叩く ~ 昨年と品種の違う水田 代かきから田植えまで日数の開く水田では 初期除草剤 ( ソルネット 1 キロ粒剤等 散布後 7 日間 4 月 1 日から 5 月 31 日までは 春の農作業安全運動重点推進期間です!! 4. 代かき直後の落水は厳禁 ~ 稲わら 肥料 除草剤の流出防止 ~ 代かき直後の落水は水田外へ肥料成分や稲わら流出の原因となり 水質環境の悪化を招くため 代かき後 3 日以降の落水を行いましょう また 側条施肥田植えは 肥料成分の流出が少なくて吸収効率も高く 水 環境にやさしい施肥方法です また 道路の美化にも配慮しましょう! 落水量が少なくなる浅水代掻きを行う 水の落ち着いた 代かき後 3 日目以降に落水を行う 側条施肥田植えを行う 5. 初期病害虫防除葉いもちとイネミズゾウムシ イネドロオイムシの同時防除を必ず箱施薬で行いましょう! 1 デジタリコラトップアクタラ箱粒剤 50g/ 箱 ( 移植前 3 日 ~ 移植当日 ) 2 Dr. オリゼフェルテラ箱粒剤 50g/ 箱 ( 緑化期 ~ 移植当日 ) 生産履歴記帳と GAP( 適正農業規範 ) に取組み より安全 安心な米づくりを行いましょう

( 第 2 号 ) 平成 27 年 5 月 13 日発行 ~ 日本一の極上の会津米を生産しましょう! ~ 1 初期生育確保のための適正な水管理 2 除草剤の適期散布による雑草対策 3 葉いもち イネミズゾウムシ等の病害虫対策 1 田植え時のポイント 田植え期 ~ 分げつ期の水田管理の重点ポイント 低温や強風時は 田植えは行わないこと!( 植え傷みの原因となり 活着が遅れてしまいます ) 品種や地域に応じた適正な栽植密度に設定しましょう! 密植にしすぎないこと! ( 例 : 会津平坦部コシヒカリ ~60 株 / 坪以下 ) 1 株当たりの植え付け本数と植付深さに気をつけましょう 植付本数 1 株当たり 3~4 本 本数が多いと過繁茂になり細い茎になりやすい 植付深さ 2~3cm 程度 深さが浅いと浮き苗 除草剤の薬害が発生しやすく 深いと下位分げつが抑制される 図植付深度と分げつの発生 2 活着と初期生育を確保する水管理 基本的な水管理 田植え直後 ~ 活着まで :3~5cm のやや深水管理 活着後 :2~3cm の浅水 分げつの発生を促す 除草剤処理後は 7 日間止水し 除草剤の有効成分を土壌に吸着させましょう ( ただし 自然減水により田面が露出したら 緩やかに入水しましょう ) 極端な低温や強風時 深水管理で イネを保護しましょう ガスわきが発生した場合 すぐに落水し 1 日後に入水しましょう ( 水の入替によりガス抜きをする ) ガスわきが著しい場合では 数回行いましょう 田植後深水 処理後 7 日間止水管理 水深 活着後 浅水 浅水管理で分げつ促進 図田植え後の水管理 除草剤処理 東北地方 1ヶ月予報 ( 平成 27 年 5 月 7 日仙台管区気象台発表 ) 天気は数日の周期で変わりますが 平年に比べ晴れの日が多い見込みです 降水量は 平年並または少ない確率ともに40% です 日照時間は 平年並または多い確率ともに 40% です 気温 ( 凡例 ) 降水量 日照時間 低い ( 少ない ) 平年並高い ( 多い )

~ 春の農作業安全運動期間です ~ 田植え等の機械作業は 慎重にゆとりをもって行いましょう! 3 雑草防除 除草剤は ラベル等の使用時期ならびに使用量を厳守し 適正に散布しましょう 強風時は薬剤が均一に拡散しにくいため 散布しないようにしましょう 初 中期一発除草剤の処理後にもノビエや多年生雑草等がみられる時は下記除草剤で対応してください ( ノビエ等の葉齢を確認し 散布時期が合う薬剤を選択してください ) 表限定草種用除草剤 中期除草剤の例 ( 各 10a 当たり ) 対象雑草散布時期薬剤名散布薬量 ノビエ 水田 1 年生雑草 ホタルイ等 ホタルイ オモダカ等 クサネム イボクサ 移植後 7 日 ~ ノビエ 4 葉期まで ( 収穫 30 日前まで ) 移植後 25 日 ~ ノビエ 5 葉期まで ( 収穫 30 日前まで ) 移植後 20 日 ~ ノビエ 6 葉期まで ( 収穫 30 日前まで ) 移植後 20 日 ~ ノビエ 5 葉期まで ( 稲 4 葉期以降 収穫 60 日前まで ) 移植後 20 日 ~ ノビエ 5 葉期まで ( 収穫 60 日前まで ) 移植後 15 日 ~50 日まで ( 収穫 60 日前まで ) 移植後 30 日 ~ クサネム草丈 40 cm まで またはイボクサの茎長 30cm まで ( 収穫 60 日前まで ) 注 1) 会津エコ米 では本田での化学農薬成分数が 平坦 8 成分 山間 山沿い 9 成分です 成分数 注 2) ワイドパワー粒剤 バサグラン粒剤 ノミニー液剤は落水散布または浅水散布 ( 下記参照 ) で使用 圃場を落水 ~ 極く浅水状態 ( 水深 0~1cm 以内 ) にして 十分に雑草が水面上に露出する条件で茎葉散布し 薬液を雑草の茎葉に十分付着させること ~ ヒエ以外で最近増加している雑草について ~ 最近増えている雑草に 1~4 があります いずれも 葉齢が進まないうちにしっかり処理する ( 残ったら中 後期剤を使用する ) ことが大切です 1 イヌホタルイ ~ 主に種子から発生する 幼植物は線形葉を出し 根元に黒色の種子がついている 2 オモダカ ~ 塊茎から発生する 数枚の線形葉の後に 矢尻形の葉を出す 3 クログワイ ~ 黒色の塊茎から発生する 茎は指で押すとパチパチと音がする 4 クサネム ~ マメ科 種子から発生する この種子が玄米に混入すると 品質低下し問題となる 4 葉いもち イネミズゾウムシ等の病害虫対策 箱処理剤による防除葉いもちとイネミズゾウムシ等の初期病害虫防除を必ず箱施薬で行いましょう! 例 )1 デジタルコラトップアクタラ箱粒剤 50g/ 箱 ( 移植前 3 日 ~ 移植当日 ) 2Dr. オリゼフェルテラ粒剤 50g/ 箱 ( 緑化期 ~ 移植当日 ) 田んぼに放置した置き苗は いもち病の発生源となります! 速やかに除去しましょう! ( 田の畦にも放置しないこと!) 箱施薬剤を施用しない場合は 初期害虫対策の防除にトレボン粒剤等を早めに散布しましょう 斑点米の原因となるカメムシは 主にイネ科雑草の周辺で越冬しています カメムシ類の発生を減らすためにも 田植え後 畦畔の草刈りをしっかり行いましょう クリンチャー 1 キロ粒剤 クリンチャー EW 1kg フォローアップ 1 キロ粒剤 1kg 2 ワイドパワー粒剤 1.5kg 1 100ml(/ 希釈水量 25~100 L) バサグラン粒剤 3~4kg 1 ノミニー液剤 3kg 50~100ml (/ 希釈水量 100L) 1 1 2 1 春作業が終了したら 忘れないうちに栽培日誌へ記帳しましょう! 次号は 6 月中旬の発行予定です

平成 27 年 6 月 12 日 ( 第 3 号 ) 分げつ期の水田管理の重点ポイント 1. いもち病の防除徹底 置き苗 ( 水田内の放置苗 ) は 葉いもちの発生源です! 早期除去を! 2. 中干しの実施 無効分げつ抑制 倒伏防止 根腐れ防止 3. 中干し後湛水管理の実施 間断かん水から徐々に湛水管理へ 出穂期の前後 3 週間は湛水管理 4. 加里追肥 下葉の枯れ上り防止 倒伏軽減 放射性物質吸収の抑制 5. 畦畔等の管理 計画的な畦畔草刈りの徹底で 斑点米カメムシ類の発生を抑えましょう 東北地方 1 ヶ月予報 ( 平成 27 年 6 月 11 日仙台管区気象台発表 ) 東北地方日本海側では平年に比べ曇りや雨の日が少ないでしょう 向こう 1 ヶ月の降水量は 平年並 また は 少ない 確率がともに 40% です 日照時間は 平年並 または 多い 確率がともに 40% です 気温 降水量 凡例 日照時間 高い ( 多い ) 表 1 6 月 9 日現在の生育状況 草丈茎数葉齢葉色草丈茎数葉齢葉色 年次 ( cm ) ( 本 / m2 ) ( 葉 ) (SPAD 値 ) ( cm ) ( 本 / m2 ) ( 葉 ) (SPAD 値 ) H27 H26 平年平年差比 1. いもち病の発生に注意! 27.4 273 7.1 36.0 28.5 256 7.1 34.5 27.8 291 7.0 40.9 28.5 279 7.1 39.0 26.7 262 6.4 38.1 28.7 237 6.4 35.6 103% 104% +0.7-2.1 99% 108% +0.7-1.1 ほ場内の置き苗は葉いもちの感染源になるので 早期に片付けましょう! 置き苗を処分していない水田が多く見られます いもち病の多く は 置き苗から発生し本田内に侵入するので 速やかに置き苗を撤去しましょう 下記の水田は 6 月下旬までにコラトップ粒剤等でいもち病の防除を行いましょう いもち病を対象とした箱施用剤を使用していない水田の防除体系例 育苗箱施用剤 ( いもち病 ) を使用しなかった場合 ひとめぼれ 葉いもち防除 6 月下旬まで水面施用剤処理 穂いもち防除 出穂 15~10 日前の水面施用剤処理 低い ( 少ない ) 平年並 生育概況 ~ 生育は平年より 4 日程度進んでいます ~ 県農業総合センター会津地域研究所の調査によると 一般ほ場の活着は良好なので 浅水管理を継続し 早期に有効茎を確保しましょう 技術対策 会津若松市 磐梯町 猪苗代町会津農林事務所農業振興普及部 J A あいづ会津農業共済組合 全農福島県本部会津営農事業所 本年の田植え作業はほぼ平年並に終了し 活着は良好です 当面は浅水管理を継続して早期に有効茎を確保するとともに 目標茎数を確保後は 早めに中干ししましょう コシヒカリ 農業総合センター会津地域研究所 ( 中苗 5 月 20 日手植え ) の調査による ( 平年値は前 5 カ年値 ) 葉いもち防除薬剤の例 コラトップ粒剤 5 初発 10 日前 ~ 初発時 3~4kg/10a フジワン粒剤初発 7~10 日前 3~5kg/10a 散布後は7 日間の止水を行います 福島県独自のエコファーマーマークできました! ぜひ 活用してください!! エコファーマーの更新時期を迎える方は お早めに手続きの準備をしてください!!

活着がよく初期生育は良好です 6 月下旬には中干しを実施し 活力ある稲体づくりを行いましょう 2. 中干しの実施出穂 30 日前まで終了することが重要です ( 出穂 30 日前から幼穂の形成が始まるからです ) (1) 効果 : 無効分げつの抑制 倒伏軽減 根腐れ防止 降雨等により田面が乾かなくても中干しの効果はあります ( 土中の有害ガスが抜けて根に酸素が供給されるので 根が健全になります ) (2) 期間 : 一週間から 10 日程度 表 2 平坦地 品種名 品種 地帯別の中干し実施時期と茎数の目安 天のつぶ 6/20~7/10 23~25 本 ひとめぼれ コシヒカリ 中干し開始時に溝切りを行いましょう! 1 溝切りの効果 水の掛け引きが容易になり中干し後の間断かん水も容易になります 酸素が土中に入りやすくなるので 根張りがよくなります ほ場の表面が硬くなるので 稲刈り作業がスムーズになります 2 溝切りの方法 6/23~7/13 溝切りする 1~2 日前に落水し 表土を少し固める 22 本天のつぶ 6/25~7/15 23~25 本 チヨニシキ 6/20~7/10 23~25 本ひとめぼれ 6/25~7/15 23~25 本 約 5m 間隔で溝を切り 枕ぎわ 枕地の溝と連結し 排水溝に 導く 図 溝切りの例 3. 中干し終了の水管理 ( 間断かん水から徐々に浅水管理 ) 中干しが終わったら 3~5 日間は間断かん水とし その後に 浅水管理を行ってください ( 低温が予想される場合は深水管理 ) 中干し終了後すぐに湛水状態にすると根腐れを起こすので 中干し終了直後は土を湿らす程度の 走り水による間断かん水とし 徐々に浅水管理に移行しましょう まいひめ 6/25~7/15 21~23 本 6/25~7/15 4. 斑点米発生防止対策 ( カメムシ発生対策 ) 毎年 カメムシの被害 ( 斑点米の発生 ) により米の格付け低下の事例が見られます 23~25 本 安全安心な米づくりと品質 収量確保のために 出穂前後各 3 週間 (7 月 20 日頃 ~9 月始めまで ) は湛水管理を継続してください 計画的な畦畔管理 ( 草刈りの徹底 ) や水田内の残草 ( 特にヒエ ) を除去して カメムシの発生しにくい環境をつくりましょう 畦畔等の草刈りの注意点 中山間地 実施時期 1 株当茎数品種名実施時期 6/20~7/10 23~25 本あきたこまち 水田土中のカドミウムは 湛水条件下では非常に水に溶けにくくなるので 出穂期前後 3 週間のこの時期に湛水管理を徹底することで 水稲のカドミウム吸収を抑制します 1 株当茎数 稲の出穂間際に草刈りをすると畦畔のカメムシを水田内に追い込むことになるので 草刈りは 7 月 20 日頃までに終了し それ以降は草刈りをしない 刈り取り後の雑草は 水路等に流れないように気をつけましょう 農作業中の事故が多発しています 機械の操作 ( 運転 ) には十分注意しましょう 次号は 7 月中旬の発行予定です JA あいづのホームページにも掲載しています http://www.ja-aizu.jp/

平成 27 年 7 月 10 日発行 第 4 号 会津若松市 磐梯町 猪苗代町会津農林事務所農業振興普及部 J A あいづ会津農業共済組合 全農福島県本部会津営農事業所 今後の重点ポイント ~ カメムシ多発注意報が出されました!!~ 1. 病害虫 ( 特に斑点米カメムシ類 いもち病等 ) の発生に十分注意しましょう ( 草刈りの徹底と薬剤散布でカメムシ防除を徹底しましょう!) 2. 穂肥は倒伏に注意し 葉色 生育を見ながら行いましょう ( 基本時期 : 減数分裂期 ( 出穂前 15 日 )) 3. 気象変動に応じた水管理を行い 生育と出穂後の登熟の確保をしましょう 東北地方 1 ヶ月予報 ( 平成 27 年 7 月 9 日 : 仙台管区気象台発表期間 :7 月 11 日から 8 月 10 日まで ) 東北の日本海側では 期間の前半は 平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう 期間の後半は 平年に比べ晴れの日が少ないでしょう 平均気温が高い確率が 60% 降水量が多い確率が 50% です 気温 低い ( 少ない ) 降水量 凡例平年並 日照時間 高い ( 多い ) 生育概況 ~ 茎数は多く 葉令がやや進んでおり 出穂期はほぼ昨年並みと予想されます 県農業総合センター会津地域研究所の作柄調査結果では ひとめぼれ コシヒカリともに草丈は平年並 茎数 葉齢は多く 生育は4 日程度進んでいます 表 1 県農業総合センター会津地域研究所での水稲作柄調査結果 (7 月 7 日時点 ) ひとめぼれ コシヒカリ 草丈 茎数 葉齢 葉色 幼穂形成始期 出穂期 草丈 茎数 葉齢 葉色 幼穂形成始期 出穂期 年次 ( cm ) ( 本 / m2 ) ( 葉 ) (SPAD 値 ) ( 月 / 日 ) ( 月 / 日 ) ( cm ) ( 本 / m2 ) ( 葉 ) (SPAD 値 ( 月 / 日 )( 月 / 日 ) H27 59.2 802 11.0 39.3 - - 61.6 769 11.1 36.2 - - 前年 58.6 784 10.9 35.4 7.07 7.31 62.7 782 11.1 33.7 7.14 8.05 平年 60.4 721 10.6 36.7 7.10 8.02 63.5 658 10.7 34.2 7.17 8.07 平年差比 98% 111% +0.4 +2.6 - - 97% 117% +0.4 +2.0 - - 会津坂下町 中苗 5 月 20 日手植えの調査による 技術対策 1. 斑点米カメムシ類 いもち病の発生には要注意 斑点米カメムシ類 ~ 平成 27 年 6 月 30 日付けで福島県病害虫防除所より斑点米カメムシ類多発注意報が発令されました ~ 水稲の出穂 10 日前までに 畦畔の草刈りを終わらせましょう 地域全体で一斉に草刈りを実施し カメムシから大切なコメを守りましょう 1 稲の出穂後の畦畔等の草刈りを行うと 斑点米カメムシ類を水田内に追い込む場合があります 出穂間際から 8 月いっぱいの期間は 草刈りは控えましょう 2 カメムシの常発地や周辺の主要作付品種よりも出穂の早い品種を作付けした場合 乳熟期 ( 出穂期の 7~10 日後 ) を基本に薬剤防除を行い 必要に応じて その 7 日後に防除しましょう 表 2 主なカメムシ類散布薬剤薬剤名使用時期使用方法使用量総使用回数 キラップ粉剤 DL 収穫 14 日前まで散布 3~4kg/10a 2 回以内 スタークル粉剤 DL 収穫 7 日前まで散布 3kg/10a 3 回以内 ~ 農薬使用時は 登録内容をよく確認の上 適正に使用しましょう ~

カメムシの多発注意報発令中! 草刈りと薬剤防除の徹底で斑点米による米の品質低下を防ぎましょう! いもち病対策会津でも葉いもち感染好適条件 ( 感染しやすい条件 ) が出始めています!! 育苗箱施用剤の効果も 今月中旬以降には低下してきます 早めの防除で 穂いもちへの感染を 防ぎましょう 表 3 主ないもち病防除薬剤 薬剤名使用方法使用量 コラトップ粒剤 5 フジワン粒剤 2. 穂肥の実施 幼穂長 0.1cm 0.2cm 1.0cm 2.0cm 8.0cm 穂肥の目安 出穂 15 日前 15 日前 12 日前 3. 中干し終了後の水管理 (1) 中干し後の基本的な水管理 4.0 未満 4.0 以上 3.5 未満 3.5~4.0 4.0 未満 4.0 以上 4.0 未満 4.0 以上 4.0 未満 4.0 以上 2kg 遅らせる 1kg 以内 遅らせる 2kg 遅らせる 2kg 遅らせる 2kg 7/8 頃 7/13 頃 7/11 頃 7/14 頃 7/18 頃 間断灌漑 (3~5 日 走り水程度 ) 浅水管理 ( 水深 3~4cm) へ 中干し終了後にすぐ浅水管理にしないこと ( 急激な入水は根を傷めます!) 出穂前 30 日以降 ( 例 : 平坦部コシヒカリは 7 月 7 日以降 ) に中干しを続けると 幼穂の発育が 悪くなるので 上記 2 の出穂期予測を参考にして中干しを終了してください 出穂後の落水は 出穂期の 30 日後が目安です (2) 低温時の水管理 (7/8 頃 ) 4.0 未満の場合のみ追肥する 葉色をみて判断するが 7/18 頃 2kg 追肥する 1 幼穂形成期 ( 出穂 24 日前頃 幼穂長 2mm 前後 ) 15~20 以下で枝梗や穎花の分化が抑制 退化する 奇形穎花発生 稔実歩合の低下 対策 平均気温が 20 以下となることが予想される場合は 予め水深 10cm にして 幼穂を保護する 使用時期 ( 穂いもち対象 ) 穂いもちで 出穂 30 日前 ~5 日前ま 穂いもち出穂 30 日前 ~ 10 日前まで ( 収穫 30 日前まで ) 品種ひとめぼれコシヒカリあきたこまち 8/2 頃 8/7 頃 8/5 頃 (7/14 頃 ) (7/11 頃 ) (7/14 頃 ) 7/23 頃葉色 3.5 未満の場合 2kg 追肥する 葉色 3.5~4.0 の場合 1.5kg 追肥する 65cm 以下 4.0 未満の場合のみ追肥する 湛水状態で散布し 7 日間止め水を維持 ( 水環境に配慮 ) しましょう 葉色をみて判断するが 7/21 頃 1.5~2kg 追肥する 2 減数分裂期 ( 穂孕期 出穂前 15~7 日頃 ) この時期が最も低温に弱い!! 平均気温 20 以下 最低気温 17 以下で障害が発生する 山間 高冷地 ひとめぼれ 4.0 未満の場合のみ追肥する 8/8 頃 65cm 以下 正常な花粉が少なくなり 着粒数の減少や不稔籾が多発します 3~5kg/10a 葉色をみて判断するが 7/24 頃 2kg 追肥する 65cm 以下 4.0 未満の場合のみ追肥する 2 回以内 葉色の淡いほ場では適量の穂肥を行いましょう! コシヒカリは 減数分裂期 ( 出穂前 15 日 ) の穂肥を基本に実施しましょう 出穂期予測 出穂 25 日前 草丈 葉色 穂肥窒素成分 施用時期 出穂までの日数 25 日前 21 日前 18 日前 70cm 以下 平坦部 70cm 以下 隣の田で穂肥をしてても 焦らず 幼穂長を確認してから実施する 注 1) 表中の追肥施用量は 10a 当たり窒素成分量 葉色はカラースケール値 注 2) 有機質 100% 肥料の場合は 1 週間程度早めに施用しましょう 注 3) 会津エコ米では 化学窒素施用量を遵守しましょう 3~4kg/10a 使用回数 天のつぶ 8/12 頃 (7/18 頃 ) 遅らせる 葉色をみて判断するが 7/28 頃 2kg 追肥する 幼穂長 対策 出穂前 15~10 日頃 ( 幼穂長 2~5cm) に低温が予想される時は 水深 20cm にして幼穂を保護してください (20cm が不可能でも可能なかぎりの水深で深水管理 )

( 銘柄米生産情報斑点米カメムシ類対策臨時号 ) 平成 27 年 7 月 10 日 斑点米カメムシ類の多発注意報発令中!! ~ 今 畦畔にいるカメムシはもうすぐ水田に飛んできます ~ 平成 27 年 6 月 30 日に福島県病害虫防除所が斑点米カメムシ類の多発注意報を発令しました 6 月下旬のすくい取り調査によると すくい取り数が平年を大きく上回っています 徹底した防除を行いましょう! 出穂前の管理 畦畔の草刈りはイネの出穂の 10 日前までに終了させましょう イネ科雑草の穂は カメムシ類にとってえさ場であり 産卵場所でもあります ただし イネの出穂間際になってから草刈りをすると 斑点米カメムシ類を水田内に追い込むことになるので 早めに草刈りを終了させましょう また ほ場内のヒエの抜き取りも徹底しましょう 草刈り期間の目安 7 月 15 日 ~7 月 25 日まで 草刈り禁止期間 薬剤散布 出穂後の管理 イネの出穂状況に応じた薬剤防除を行いましょう 出穂期は昨年並の時期で予測されています ( 会津地域研究所生育調査結果より ) 下記の時期を参考に薬剤防除を徹底し お米の品質を守りましょう また出来るだけ地域で一斉に防除を行いましょう 1 回目の薬剤防除乳熟期 ( 出穂 7 日後 ) 2 回目の薬剤防除糊熟期 ( 出穂 14~16 日後 ) 出穂期とは ほ場全体の 50% の稲穂が出穂した日です カメムシの常発地や出穂の早い品種のほ場 天のつぶ等の割籾の多い品種のほ場では 特に 2 回防除が重要になります 表 主なカメムシ類防除薬剤 薬剤名 使用時期 使用方法 使用量 キラップ粉剤 DL 収穫 14 日前まで 散布 3~4kg/10a スタークル粉剤 DL 収穫 7 日前まで 散布 3kg/10a 農薬使用前に 使用時期 使用量などをよく確認のうえ使用してください 総使用回数 2 回以内 3 回以内 問い合わせ先県会津農林事務所農業振興普及部 (29-5306) もしくは JA あいづ ( 本店 各営農センター ) までお願いします

平成 27 年 9 月 3 日 ( 第 5 号 ) 今月の重点ポイント 1. 出穂期は平年より 2 日程度早まりました 適期刈取により品質の向上を図りましょう! 2. ほ場内の雑草 ( 特にクサネム ) は抜き取り 異物の混入を防止しましょう 3. 倒伏したほ場は 刈り分けをしましょう 4. 生産した米 ( 自家消費米 縁故米を含む ) は 必ず全て 全量全袋検査 を受けてください! 1 適期に刈取りましょう! 穂の外見 ( 籾の黄化状況 ) で判断する方法 穂の 85~90% の籾が黄化した頃が収穫の適期です (1 穂の中に緑色籾が 10~15% 残っている頃です ) 熟色は品種により多少の違いがあるので注意しましょう 刈取りが早すぎると青未熟粒などが多くなり 刈り遅れると 胴割粒や着色粒などが多くなります 出穂後の積算気温で判断する方法 出穂後の日平均気温積算値が あきたこまち ひとめぼれ 天の つぶは 950~1,050 コシヒカリ ( 晩生種 ) は 1,000~1,100 が 収穫の適期です 表 1 出穂後の積算気温による収穫適期の目安 地域別平坦部 品種名ひとめぼれコシヒカリ 出穂期 8/2 8/9 刈取適期積算気温 950 ~1,050 1,000 ~1,100 刈り取り適期 9/11~9/16 9/21~9/26 高冷地 あきたこまち 8/4 950 ~1,050 9/19~9/25 ひとめぼれ 8/9 950 ~1,050 9/27~10/3 天のつぶ 8/12 950 ~1,050 10/2~10/9 注 : 刈り取り適期は 若松と猪苗代のアメダスデータの積算により算出 8 月 30 日以前は本年値 8 月 31 日以降は平年値の平均気温で積算 図 1 刈取適期の稲穂 白い籾が黄化籾 黒い籾は緑色の籾 1 ヶ月天気予報 ( 東北地方日本海側 ) 向こう 1 ヶ月の平均気温は 平年並の確率が 50% 降水量は 平年並または少ない確率ともに 40% です 平成 27 年 8 月 27 日仙台管区気象台発表 気 温 低い ( 少ない ) 降水量 平年並み 日照時間 高い ( 多い )

2 異物 異品種の混入を防止しましょう! 適期刈取りで 高品質米を生産しましょう! クサネムの実は米選別機で除去できません! 刈取前に必ず抜き取りましょう! 3 倒伏したほ場は 刈り分けしましょう 本年の草丈は平年並みですが 穂数が平年よりやや多いと予想されることや 8 月下旬以降の以降の断続的な降雨や今後の台風の来襲により 倒伏が懸念されます 倒伏した稲は品質低下に繋がりますので 刈り分けしましょう 4 米の放射性物質対策 放射性物質の付着を防止するため 収穫時に籾に土が混入しないように しましょう 平成 27 年産米も全量全袋検査 ( 自家消費米 縁故米を含む ) を行いますので 市町村協議 会の指定した検査場所で全量全袋検査を受け たうえで 販売 譲渡 消費してください 27 年産米の検査では オレンジ色のバー コードラベル を使用します 25 年 ( ヒ ンク色 ) や 26 年 ( 緑色 ) 産米の検査用のバーコードラベルは使用できません 5 稲刈り終了後は 秋耕を行いましょう ~ 稲わらの野焼きはやめましょう!!~ 稲刈り終了後は 腐熟促進のために土壌改良資材や米糠等を施用し 秋耕 ( すき込み ) を行いましょう 交通事故防止 ( 煙害 ) 等のためにも野焼きはやめましょう 稲わらすき込みの効果 1 稲わらのすき込みは 堆肥施用と同様に 土づくり 効果が期待できます 2 有機物を施用したほ場は 保水力や窒素供給力が増し 稲の生育や登熟を助け 品質向上に結び付きます 稲わらすき込みの方法 1 地温の高い 10 月中旬までにすき込みを行うと稲わらの腐熟が促進されます 2 すき込みの耕深は 作業効率や腐熟促進等を考慮して 5~10cm の浅耕と することがポイントです 写真クサネム 3 すき込みの後 排水溝をつけると腐熟しやすくなります 収穫 乾燥調製作業の前に必ず コンバイン 乾燥機 選別機の清掃を徹底しましょう また 異品種混入防止 のため 袋詰め開始後 1~ 2 袋は自家飯米としましょう 図 2 27 年産米のバーコードラベル お知らせ 秋の農作業安全運動 ( 平成 27 年 9 月 1 日 ~10 月 31 日 ) 実施中です ゆとりある作業と安全操作で農作業事故を防ぎましょう 次号の発行は来年 2 月の予定です JA あいづのホームページ (http://www.ja-aizu.jp/) にも掲載しています

平成 28 年 2 月 16 日 ( 第 6 号 ) 会津若松市 磐梯町 猪苗代町会津農林事務所農業振興普及部 J A あいづ会津農業共済組合 全農福島県本部会津営農事業所 27 年産の会津コシヒカリも 農家の皆さんの努力で高い 1 等米比率を維持できましたが 今年度も品質の高い会津米生産に向けて 昨年の反省を踏まえ 次の 3 つの技術対策を徹底しましょう 1 播種 置床後 ~ 育苗期間の温度管理 育苗期の高温によるやけ苗に注意! 苗箱の近くに温度計を設置し 30 を越えないようにする 密閉ハウス内の温度は 晴天には 50 以上にまでなることがある 育苗シートの材質に関わらず高温には気をつける ( こまめな換気が必要 ) 2 生育に応じた施肥管理 白未熟米等の品質低下に注意! 3 雑草発生対策 27 年産米の反省を踏まえた今年の対策 ( 高温 低温や過湿に注意し出芽を揃える ) 珪酸資材を使用して 硬くて倒伏しにくい稲体の確保 生育診断による適正な肥培管理で倒伏防止と登熟促進 ( 幼穂長 葉色等から判断した追肥の徹底 ) ほ場の漏水対策 ( 畦畔の補修 ) の徹底 残草は収量低下やコンタミの原因となります! 雑草の種類に合わせた除草剤の選択と適期散布の徹底 28 年産米の放射性物質吸収抑制対策について 28 年産米の生産においても 全量全袋検査を実施します 安全な米が生産できるように これまでの技術対策 ( 放射性物質吸収抑制対策 ) を継続しましょう ただし 詳細は各地域協議会により異なりますので 市町 JA 等へご確認ください 1 カリ施用 (1) 慣行の施肥量に加え 基肥施用時にカリ成分 4kg/10a( 塩化カリ7kg/10a) を上乗せ施用しましょう カリ成分の慣行施肥量 ( 県施肥基準 ) コシヒカリ 10kg/10a( 基肥 :8kg/10a 追肥:2kg/10a) ひとめぼれ 8kg/10a( 基肥 :6kg/10a 追肥:2kg/10a) (2) 以下のほ場では 放射性物質が吸収される可能性が高いので 基肥でカリ成分で6~8kg/10a 増肥しましょう 1 山林に接する水田や沢水等が直接流入する水田 2 作土が浅い水田及び 砂質土壌の水田 3 稲わらを水田外へ持ち出し たい肥を投入していない水田 (3) 土壌分析結果で置換性カリ含量が25mg/100g 以上の水田では 慣行施肥で行いましょう 2 米の全量全袋検査について県内の平成 27 年産米では 約 1,041 万点を検査した結果 食品中の放射性セシウムの基準値 (100Bq/kg) を超える玄米はなく 検査点数の 99.99% が測定下限値未満でした ( 平成 28 年 2 月 6 日現在 ) 平成 28 年産米も全量全袋検査を実施しますので ご理解とご協力をお願いします 自家飯米 縁故米等も必ず検査を受けましょう!! 会津農林事務所から 3 月中旬に 浸種 播種後の温度管理等 について情報発行予定です