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情報組織化研究グループ : 渡邊隆弘 ( 帝塚山学院大学 ) 新しい目録規則から得られるもの : 機械可読性の視点から 当グループでは 2009 年度から 新時代の目録規則 を主テーマに掲げて研究活動を行ってきた 1 昨年度のグループ発表 ( 松井純子 ) 2 では 新しい目録法の基盤となる概念モデルである FRBR( 書誌レコードの機能要件 ) モデルの 完成目前であった RDA(Resource Description and Access:AACR2 の後継規則 ) における具体化について検討した 2010 年度 グループ研究活動としては東アジア ( 日 中 韓 ) の目録法の動向などにも視点を広げてきた しかしながら 本グループ発表においては 2010 年 6 月に完成をみた RDA に引き続き焦点を絞り より突っ込んだ検討を目指したい 本研究の目的は 今後の目録情報の重要な要件である 機械可読性 の観点から RDA を検討 評価することである その際 RDA が扱う 意味的側面 の機械可読性のみならず 構文的側面 を担う MARC21 フォーマットの動向にも焦点をあてて考察を行う 0. はじめに 1. 目録規則と 機械可読性 2.RDA の機械可読性 3.MARC21 における RDA への対応 4.MARC21 における RDA 表現の評価 5. おわりに 0. はじめに 3 目録規則の抜本的改訂 概念モデル 1997 FRBR( 書誌レコードの機能要件 ) 2009.5 FRAD( 典拠データの機能要件 ) 2010.7 FRSAD( 主題典拠データの機能要件 ) 国際原則 標準 2009.2 国際目録原則覚書 ( パリ原則の後継 ) 2011? ISBD 統合版 (World Wide Review が終わり最終段階 ) 目録規則 2010.6 RDA(Resource Description and Access)AACR2 の後継 2010.9 日本目録規則 改訂に向けて 1960~1970 年代に確立された枠組みの抜本的見直し資料の多様化への対応 情報組織化環境の変化への対応 インターネット時代の目録情報のありかた OPAC 高度化要請 メタデータの開放性と付加価値性 1 グループ活動記録等は http://www.tezuka-gu.ac.jp/public/seiken/ に蓄積している 2 松井純子 RDA 改訂に見る FRBR の具体化 図書館界 62(2), 2010.7. pp.182-192 3 渡邊隆弘 目録規則をめぐる今日的状況 ( 第 13 分科会 : 目録 ) 全国図書館大会要綱 96, 2010.9. p.189-191. 渡邊隆弘 目録法の再構築をめざして 図書館雑誌 103(6), 2009.6. p.376-379.

目録情報の 機械可読性 新しい枠組みで想定されている 重要な果実の一つ 人間 ( だけ ) ではなく コンピュータにわかる ( 解析できる ) データ保持図書館コミュニティ内でのシステム構築 サービス構築の基礎目録情報の外部開放の基盤 セマンティックウェブにおける Linked Data 4 図書館が蓄積してきた専門性の結晶を可視化することの重要性目録情報 分類 件名表 レファレンス事例 etc. とりわけ目録情報は 最も基盤的なもの 5 1. 目録規則と 機械可読性 メタデータの機械可読性とは メタデータの意味的側面と構文的側面意味的側面 : エレメントの定義と格納されるべき値のルール構文的側面 : 記述文法やエレメントの配列等 意味的側面の機械可読性 データ化される対象の種類と対象間の関連が明確に整理されていること例えば 実体関連モデルに沿っていること データ要素が十分に弁別できること ( 分節化されていること ) その他の形態的細目 注記 ( 人間が読んではじめてわかる ) データ要素間の意味的構造が明確であること階層構造 ( 入れ子構造 ) や対応関係 意味的側面の表現に開放性があること意味的構造が機械可読性をもって定義されていること 構文的側面の機械可読性 意味的構造を十分表現できていることデータ要素の弁別やデータ間の対応関係が損なわれる場合がないこと 構文形式に開放性 ( 相互運用性 ) があること他のコミュニティでも扱いやすい形式が望ましい 意味的側面と構文的側面の分離 Dublin Core など : 意味的側面のみを扱うメタデータ規則が多い構文的側面は 別途の標準で ( 複数の形式で出力する場合も ) 絶対の要件ではないが 望ましい相互運用性のための柔軟性入力 管理 出力の構文 ( フォーマット ) は別 4 セマンティックウェブは メタデータの活用により ウェブ情報の 意味 (semantics) をコンピュータが検知できるようにして 情報収集 利用の高度な自動化を図る技術 ( 図書館情報学用語辞典第 3 版 ) であるが 最近になって Linked Data ( リンクされるデータ ) の重要性が説かれるようになってきた Linked Data とは 適切に機械可読化され ( 多くは RDF 形式 ) 一意性と永続性を持った識別子 (identifier) を付して広く公開されるデータを指す 5 詳しくは触れないが 2010 年にはドイツ 英国等で全国書誌データの Linked Data 提供が開始されている また わが国では国立国会図書館件名標目表のウェブ版 Web NDLSH がこれを強く意識している

2.RDA の機械可読性 RDA の完成 2010.6 に Web 版刊行 2011.1 に冊子体刊行 LC 等による実装テスト実施中 2008.11 の 全体草案 と 基本的には同じ AACR2 とは大きく異なる規則構造 FRBR/FRAD モデルと密着した構造 実体の属性 実体間の関連 の 2 本立て 序論 15p セクション1: 体現形 個別資料の属性 1 章ガイドライン 15p 2 章体現形 個別資料の識別 133p 3 章キャリアの記述 88p 4 章入手 アクセス情報 5p セクション2: 著作 表現形の属性 5 章ガイドライン 7p 6 章著作 表現形の識別 163p 7 章内容の記述 37p セクション3: 個人 家族 団体の属性 8 章ガイドライン 11p 9 章個人の識別 60p 10 章家族の識別 12p 11 章団体の識別 75p セクション4: 概念 物 出来事 場所の識別 12~16 章 ( 場所以外は未刊 ) 計 17p セクション 5: 著作 ~ 表現形の主要な関連 17 章ガイドライン 10p セクション6: 資源と個人 家族 団体の関連 18~22 章計 55p セクション 7: 著作と主題の関連 23 章 ( 未刊 ) セクション8: 著作 ~ 個別資料どうしの関連 24~28 章計 24p セクション9: 個人 家族 団体の間の関連 29~32 章計 13p セクション 10: 概念 ~ 場所の間の関連 33~37 章 ( 未刊 ) 付録用語集索引 計 204p 44p 49p FRBR モデルの概略 * 実体ごとに 属性 を設定著作タイトル著作の形式著作の成立日付 表現形の言語表現形の形式 体現形タイトル出版地出版者数量 <グループ 1 の実体 > * 知的成果物を表す実体著作 (Work) ( 知的 芸術的創造物の単位 ) 例 : 源氏物語 実現 (realize) 表現形 (Expression) ( 文字等で表現された単位 ) 例 : 原テキスト 現代語訳 A 現代語訳 B 英語翻訳 具体化 (embody) 体現形 (Manifestation) ( 媒体が具体化された単位 ) 例 : 単行本 文庫本 電子版 例示 (exemplify) 個別資料 (Item) ( 個別の一点一点 ) 主題 (subject) 創造 (create) 実現 (realize) * 翻訳等 製作 (produce) * 出版等 所有 (own) < グループ 3 の実体 > * 著作の主題を表す実体 概念 (Concept) 物 (Object) 出来事 (Event) 場所 (Place) < グループ 2 の実体 > * 成果物を作る主体を表す実体 個人 (Person) 団体 (Corporate body) 家族 (Family)

RDA の機械可読性 (1): エレメントの弁別とデータ管理 エレメントの増強従来 注記であったもの従来 いくつかの要素を押し込めていたもの従来 MARC フォーマット上では弁別されていたものも 語彙リストからの選択によるエレメント策定段階で エレメント分析 6 資料からの転記でないフィールドには できる限り値のリストを設定 RDA の機械可読性 (2):FRBR/FRAD モデルへの密着 そもそも 実体関連分析 (E-R 分析 ) に基づく FRBR モデル 書誌的世界 をリレーショナルな構造にモデル化 ( データ化される対象の種類と対象間の関係が明確 ) 典拠コントロールの明確な位置づけ標目 参照だけでなく 実体 として管理 資料の内容的側面と物理的側面の整理著作 表現形 体現形 個別資料 という順次具体化される構造化内容種別とメディア キャリア種別による二重の資料種別表現 関連 の重視 ( リレーショナルな構造 ) 属性とは別立てで 関連 を管理 関連指示子 (relationship designator) による関連の種類管理 RDA の機械可読性 (3): 意味的側面と構文的側面の分離 意味的側面に特化 ISBD 区切り記号の排除 RDA の 限界 : 真の機械可読性? RDA で扱われないこと ( 構文的側面 ) エレメントの順序構造表現の手法例えば 入れ子構造が繰り返す場合の対応管理 関連 表現の具体複数の方式 : 識別子 典拠形アクセスポイント 注記的記述方式選択や実装方法を決定する必要 レコード ファイル の単位規則構造と目録データベース設計とは直結しない FRBR に密着したレコード構造を意味しない RDA そのものからだけでは 真の機械可読性は判断できないのでは? 意味的構造の複雑さ 6 RDA Element Analysis <http://www.rda-jsc.org/docs/5rda-elementanalysisrev3.pdf> ダブリンコア抽象モデル (DCMI Abstract Model) 等の枠組みを援用して 各エレメントの対象実体や値の性格などを整理した表である 策定段階のものであり RDA そのものには含まれていない

実装面も見ないと 本当のところはわからない構文的側面 : データベース実装 OPAC 表示等の出力形式出力形式はともかく データベース実装は重要 ( 意味的側面を制約することもある ) ( 実際運用 : 実際にどのようなデータが作られるのか ) 本日はふれない 3.MARC21 フォーマットにおける RDA への対応 まだ MARC なのか? On the Record (2008.1 LC 書誌コントロールの将来 WG 報告書 ) 7 3.1.1 より柔軟で拡張性の高いメタデータ記録形式を開発すること 3.1.1.1 LC: Z39.2(MARC) がもはやその目的にふさわしくないことを認識し 図書館が関わりを持つデータのすべての範囲を表現でき 図書館間および関連コミュニティ間のデータ交換を促進することができる書誌情報の記録形式を特定し 実装するため 図書館および他の関係コミュニティと作業を行うこと それでも MARC21 を継続する MARC は AACR とのかなりゆるやかな関係と 目録法の世界に対するその構造的ドキュメンテーションの重要性を勘案すると データ構造標準 と 技術的交換標準 の両面の機能を果たしているといえよう (MARC 自身のドキュメントでは後者が第一に強調されているが ) 図書館員 とりわけカタロガーは通常 AACR2 の条項番号よりも MARC タグを用いて会話しているが それは書誌レコードに対する彼らの構造的概念が典型的な MARC タグ形式表示に基づいているからだ 8 MARC21 フォーマット概観 245 00$aManagement report.$npart I /$cu.s. Navy's Military Sealift Command フィールド番号 ( タグ ) 数字 3 桁 245 はタイトル表示 インディケータ 1,2 フィールドごとに各桁に意味設定 サブフィールドコード $a( 本タイトル ) $n( 部編記号 ) $c( 責任表示 ) MARC21 書誌フォーマット 00X コントロールフィールド 01X~09X コードフィールド 1XX 基本記入フィールド 20X~24X タイトルフィールド 25X~29X 版 出版フィールド 3XX 形態記述フィールド 4XX シリーズフィールド 5XX 注記フィールド 6XX 主題アクセスフィールド 70X~75X 副出記入フィールド 76X~78X リンク記入フィールド 80X~83X シリーズ副出記入フィールド 84X~88X 所在等フィールド MARC21 典拠フォーマット 00X コントロールフィールド 01X~09X コードフィールド 1XX,3XX 標目情報フィールド 260,360 複雑な主題参照フィールド 4XX を見よ 参照フォールド 5XX をも見よ 参照フィールド 64X シリーズ扱いフィールド 663~666 複雑な名称参照フィールド 7XX 標目リンク記入フィールド 8XX 所在等フィールド 7 国立国会図書館の日本語訳に拠った http://www.ndl.go.jp/jp/library/data/kokusai.html#01 8 Diane Hillmann et al. RDA Vocabularies: Process, Outcome, Use D-Lib Magazine, 16(1/2), 2010. < http://www.dlib.org/dlib/january10/hillmann/01hillmann.html>

MARC21 改訂の道程 ( 現在進行中 ) 9 末尾資料参照 大きな修正は 2009 までになされたが 2010 に入っても若干 現在もまだ積み残し事項がいくつか MARC21 と RDA(1): エレメントの弁別とデータ管理 基本的にフィールド / サブフィールドの追加で対応 ( 既存フィールド等の大きな異同は伴わない ) * 内容種別 メディア種別 キャリア種別フィールド追加 : 336( 内容種別 ) 337( メディア種別 ) 338( キャリア種別 ) 書誌 典拠 * 体現形 ( 現行の書誌記述部分 ) に関わるエレメント特に キャリア ( 形態情報 ) に関わるエレメント 書誌 フィールド追加 : 344( 音声特性 ) 347( 電子ファイル特性 ) 等 * 検討中 ( 未確定 ) 340( 物理媒体 ) のサブフィールドを大幅追加 : レイアウト 世代 フォントサイズ 極性 その他 出版事項関係のエレメントなどに懸案事項が * 著作 表現形に関わるエレメントフィールド追加 : 380( 著作の形式 ) 381( 著作 表現形のその他の特性 ) 382( 演奏手段 ) 383( 音楽著作の番号表示 ) 384( キー ) 書誌 典拠 * 個人 家族 団体に関わるフィールドフィールド追加 : 370( 関連する場所 ) 371( 住所 ) 372( 活動分野 ) 373( 所属 ) 374( 職業 ) 375( 性別 ) 376( 家族情報 ) 典拠 結果として フィールド / サブフィールドの構造は RDA の意味的構造を必ずしも反映しない MARC21 と RDA(2):FRBR/FRAD モデルへの密着 実体関連モデルを 書誌 典拠 の 2 フォーマットでどう表現するか問題 1: 実体 ( とその属性 ) の識別問題 2: 関連 ( と関連指示子 ) の表現 MARC21 の議論の出発点 : 3 つの実装シナリオ (RDA 策定側 ) 10 シナリオ 1: リレーショナル / オブジェクト指向データベース構造 FRBR の実体ごとにレコードが作成され 相互にリンク付け シナリオ 2: リンクされた書誌 典拠レコード書誌レコードと典拠レコードで表現し 相互にリンク付け シナリオ 3: フラットファイル データベース構造典拠管理はされているが 書誌 典拠の明示的なリンクは行われない * すなわち 規則構造とデータベース設計は直結しない MARC21 検討における中心的想定は シナリオ 2 9 2011 年 1 月現在の状況の概観は 次のページで把握できる RDA in MARC, January 2011. < http://www.loc.gov/marc/rdainmarc29.html> 10 末尾資料における出発点の文書 2008-DP04 の冒頭近くに 以下の文書が示した シナリオ が言及されている Tom Delsey (RDA editor) RDA Database Implementation Scenarios. Jan. 2007. 5p. <http://www.rda-jsc.org/docs/5editor2.pdf> *2009 に改訂版が出ている

実体( とその属性 ) の識別 * 書誌レコードは体現形 所蔵レコードは個別資料 ( これまで通り ) * 個人 家族 団体 ( 典拠 ) については 基本的にこれまで通り 100 があれば通常 個人 ただし インディケータ 1 が 3 なら 家族 110 111 があれば 団体 * 著作 表現形については 2 つの考え方典拠レコードとして表現書誌レコード内で 体現形と合わせて表現 このために 多くのフィールドを両フォーマットに並立させる * 既存のフィールド サブフィールドは原則としてそのまま MARC21 の構造は RDA の意味的構造を反映しない * すなわち 従来あった例 ) 書誌フォーマット MARC21 3XX( の 意味的構造 は破壊形態的記述など ) 例えば多くのフィールドは 体現形の属性 OPAC 等を FRBR 化 するならば ( キャリアとして 3 章で規定 ) エレメントを抽出して再構成処理 306( 再生時間 ):RDA では表現形の属性として 7 章で規定しかし 設定位置はそのまま * シナリオ 1 を表現できる改訂案も議論中 883( 実体種別 ) を新設して 著作 表現形 体現形レコードを識別 関連 ( と関連指示子 ) の表現 * 著作 - 表現形 体現形 個別資料 と具体化されていく関連 シナリオ 2 ならこれまで通り : 書誌 - 典拠レコードのリンク関連指示子は (RDA で ) 設定されていない * 個人 家族 団体 ( 典拠 ) と著作 ~ 個別資料との関連書誌 - 典拠の場合も 典拠 ( 著作 表現形 )- 典拠の場合も 役割表示 をカテゴライズした関連指示子 (RDA の付録 I) 既存の枠組みで対応可能 : MARC Relator Code * 著作間 表現形間 体現形間のその他の関連 ( 様々な関連 ) 翻案 翻訳 派生 変遷 複製など様々な関連関連の種類を示す関連指示子 (RDA の付録 J) 7XX( 書誌 ) 4XX 5XX( 典拠 ) で表現可能サブフィールド $i を新設して 関連指示子を格納 * 個人 家族 団体の相互の関連関連の種類を示す関連指示子 (RDA の付録 K) 典拠の 4XX 5XX で表現可能サブフィールドコード $i をこちらにも用い 関連指示子を格納 * それぞれの関連が 書誌 - 書誌 書誌 - 典拠 典拠 - 典拠 のいずれになるかは 実体識別の方式に依存する * 既存の仕組みで概ね対応 4.MARC21 フォーマットによる RDA 表現の評価 MARC21 フォーマットによる RDA 表現の評価 ( まだ完全に確定していない という前提のもとで )

MARC フォーマットの前時代性 2000 年度研究大会発表 : 渡邊隆弘 図書館目録とメタデータ 図書館界 53(2), 2001.7 MARC のサブフィールドコードはデータを要素に分節化する マークアップ の一種と言えるが SGML や XML などの通常のマークアップ言語と異なり 要素の始まり しか示せない ( 終わり を示せない ) ので 入れ子構造などの表現に限界がある メタデータの構文的側面において マークアップ言語に優位性がある ただし その表現能力は DTD( 文書型定義 ) に依存するので その設計が重要である * 目録規則の大改訂に伴い RDF(Resource Description Framework) 等に移行していくのでは はずれ 既存のフォーマットの手直しで何とか対応 RDA の意味的構造を表現エレメントの弁別 FRBR/FRAD モデルの表現各実体とその属性の認識 実体間の関連の認識 無理は多少あるが まずまず果たされているエレメントごとに解体し 再構成すれば RDA の意味的構造を組み立て直せる ただし 意味的構造を組み立てる機構 ( プログラム等 ) が別途必要 データ要素間の意味的構造は機械可読とはいえない状況 RDA の意味的構造の機械可読化 :RDA 語彙プロジェクト 機械可読性の不完全さ ( 前項 ) 特に メタデータの開放性 ( 外部コミュニティでの利用 ) に大きな障壁 RDA とメタデータ標準との接合をめざす動き 2007.5 RDA 関係者と DCMI( ダブリンコア ) 関係者で データモデル会議 2007.7 DCMI/RDA Task Group 結成 11 RDA 語彙プロジェクト (RDA Vocabulary Project) 12 セマンティックウェブで利用可能な資産に 語彙 に URI 付与 RDF による表現 ( メタデータレジストリ ) Class list 実体 Element list 属性 関連 ( 関連指示子はこちら ) Concept list 各エレメントに設定された値リスト ( 語彙リスト ) やコード 意味的構造の機械可読化を担う 5. おわりに 11 http://www.dublincore.org/dcmirdataskgroup/ 12 注 8 文献参照 The RDA Vocabularies < http://metadataregistry.org/rdabrowse.htm>

付.RDA に対応する MARC21 検討の動き (2011.1 現在 ) 検討前史 2002.2~( 数次改訂あり ) Functional Analysis of the MARC 21 Bibliographic and Holdings Formats http://www.loc.gov/marc/marc-functional-analysis/functional-analysis.html LC による MARC21 と FRBR のマッピング 2005.6 Using MARC 21 with FRBR: Record Configurations http://www.loc.gov/marc/marbi/2005/2005-report02.pdf S.H. McCallum (LC) による MARC21 上での FRBR 表現に関する基礎的考察 2006.11 RDA and MARC21 http://www.loc.gov/marc/marbi/2007/5chair12.pdf JSC(AACR 改訂合同委員会 ; 現 RDA 開発合同委員会 ) による 最初のマッピング以後 2007 にかけて JSC 側でマッピング検討 2008.3 RDA/MARC Working Group 発足 http://www.rda-jsc.org/rdamarcwg.html 米英加 3 国立図書館の主導 MARC21 コミュニティにおける検討文書文書番号に DP とあるものは Discussion paper http://www.loc.gov/marc/marbi/list-dp.html ないものは Proposal http://www.loc.gov/marc/marbi/list-p.html * を付したものは 現時点では実施していない内容 ( 先送り 却下 議論中 ) 2008-DP04 (2007.12 提案 ) 基本方針 2008-05/1 2008-DP05/1 (2008.6 提案 ) Using RDA relators between names and resources with MARC 21 records 付録 I( 個人等と資料の間の関連指示子 ) に既存 Relator code の枠組みで対応できるかの議論 2008-DP05/2 (2008.6 提案 ) 個人 団体等への追加項目 2009-01/1 *2008-DP05/3 (2008.6 提案 ) Treatment of controlled lists of terms and coded data in RDA and MARC 21 3 章 ( キャリア ) 等にある新設エレメントと語彙リストの扱いについて議論 2008-DP05/4 (2008.6 提案 ) Items not requiring MARC 21 format changes for RDA 個別資料については特に変更を要さないことの確認 2008-05/1 (2008.6 提案 ) Encoding RDA: Introduction and Principles エンコーディングにあたっての基本方針 *2008-05/2 (2008.6 提案 2008.10 先送り ) 2009-01/3 へ Identifying work and expression records 書誌 典拠にフィールド 011 を新設し 著作 表現形の別を明らかにするという提案 2008-05/3 (2008.6 提案 2008.10 先送り ) 2009-01/2 へ New content designation Content type, Media Type, Carrier Type 内容 メディア キャリア種別の表現方法に複数案を提示 2008-05/4 (2008.6 提案 2008.10 修正承認 ) Enhancing field 502 (Dissertation note) of the MARC 21 bibliographic format 502( 学位論文注記 ) にサブフィールドを新設し 分節化 *2009-DP01/1 Encoding URIs for controlled values in MARC records 規則中の語彙リストに URI を明示する表現方法について議論

2009-01/1 (2009.1 提案 2009.7 承認 ) New data elements in the MARC21 Authority Format 典拠にフィールド 370~377( 主に個人 団体 家族に関するもの ) の新設 2009-01/2 (2009.1 提案 ) 付録 J,K の関連指示子 2009-06/1 2009-01/2 (2009.1 提案 2009.2 承認 ) New Content Designation for RDA elements: Content type, Media type, Carrier Type 書誌 典拠に 336 書誌に 337~338 を新設 その他 007 にいくつかのコード情報追加 *2009-01/3 (2009.1 提案 2009.2 却下 ) Identifying work, expression, and manifestation records in 書誌 典拠に 883 を新設し 実体の識別を行う案 時期尚早として却下 *2009-DP06/1 (2009.6 提案 ) 語彙リストの URI 2009-DP01/1 の改訂 2009-DP06/2 (2009.6 提案 ) キャプチャの場所 日付 2010-03 2009-DP06/3 (2009.6 提案 ) 著作 表現形のためのフィールド追加 2010-04 2009-06/1 (2009.6 提案 2009.8 修正承認 ) Accommodating Relationship Designators for RDA Appendix J and K in 書誌の7XX 典拠の 4XX 5XX に 関連指示子のためのサブフィールド $i を設定 2009-06/2 (2009.6 提案 2009.8 承認 ) Transcribing Series and Subseries ISSNs 書誌の490( シリーズ表示 ) で ISSN を繰り返し可能に 2009-06/3 (2009.6 提案 2009.8 承認 ) New coded values for RDA media carriers in the MARC 21 Bibliographic Format 資料種別コードの追加 2010-DP01 (2009.12 提案 ) ISBD 区切り記号の扱い 2010-07 2010-DP02 (2009.12 提案 ) 語彙リストの URI 2009-DP01/1 の改訂 2010-03 (2009.12 提案 2010.2 修正承認 ) Recording Place and Date of Capture in the MARC21 Bibliographic Format 書誌の031,581 にキャプチャの場所 日付のためのサブフィールド追加 2010-04 (2009.12 提案 2010.2 修正承認 ) New data elements in the MARC 21 Authority and Bibliographic Format for works and expressions 書誌 典拠に 380( 著作形式 ) 381( 識別特性 ) を新設など 2010-07 (2010.5 提案 2010.8 修正承認 ) * ドイツ国立図書館の提案 ISBD punctuation in the MARC21 bibliographic format サブフィールド末尾に ISBD 区切り記号を含まない方式を選択可能に *2010-08 (2010.5 提案 2010.8 却下 ) Encoding Scheme of Coordinate Data in Field 034 地図の座標のエンコーディング方式を明示するサブフィールド追加 2010-09 (2010.5 提案 2010.8 承認 ) Addition of Subfield $u to Field 561(Ownership and Custodial History) 個別資料の来歴を記す 561 に外部 URL の記述を可能に *2011-DP01 (2010.12 提案 ) Changes to the MARC 21 Bibliographic Format to Accommodate RDA Production, Publication, Distribution and Manufacture Statements 製作 出版 頒布が別エレメントとされたことに伴う 260( 出版事項 ) 改訂の議論 *2011-DP02 (2010.12 提案 ) Additional Elements to Support RDA in the MARC 21 Format 表現形の言語など 若干のエレメントについて追加の必要性を議論 *2011-DP03 (2010.12 提案 ) 実体識別のためのエレメント設定を再び議論 2009-01/3 *2011-DP04 (2010.12 提案 )3 章の新設エレメントと語彙リストの扱いを再び議論 2008-DP05/3