富山県金融経済クォータリー(2018年夏)

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富山県金融経済クォータリー(2018年秋)

( 平成 31 年 1 月判断 ) 平成 31 年 1 月 財務省北陸財務局 富山財務事務所 富山市丸の内 1 丁目 5 番 13 号 ( 富山丸の内合同庁舎 5 階 ) TEL(076) ( 財務課直通 )

平成 31 年 1 月 17 日東北経済産業局 管内 ( 東北 6 県 ) の経済動向 ( 平成 30 年 11 月分 ) ~ 一部に弱い動きがみられるものの 緩やかに持ち直している ~ 鉱工業生産 : 個人消費 : 住宅着工 : 公共投資 : 設備投資 : 持ち直しの動きとなっている足踏み状態とな

(2) 住宅投資 住宅投資は 横ばい圏内で推移している 新設住宅着工戸数の内訳をみると 持家は 増加に転じてきている 貸家 や分譲は 水準を切り下げている (3) 設備投資設備投資は 受注や収益の好調を背景に水準を切り上げている 建設投資の先行指標である建築着工床面積 ( 非居住用 ) は 振れがあ

1 ( ) 4.1% 4.4% 4.% 1 ( ) 1.2%( ) 1.6% 3.8% 1( ) 5.6% 4, % 8 6.5% % 2 4.3% 47.8% 18.8% % 13 2, % 2.2% 13.% 218 ( ).

October vol

管内 ( 東北 6 県 ) の経済動向 平成 27 年 1 月 15 日 < 管内の経済動向 > ~26 年 11 月の経済指標を中心として ~ 全体の動向 : 緩やかな持ち直し傾向にあるものの 一部に弱い動きがみられる 鉱工業生産 : 生産は一進一退で推移している 個人消費 : 持ち直し傾向にある

実体経済 物価 (1) 現状判断 関連統計の動き 生産 輸出 増加している 増加している 鉱工業生産は 4~6 月に続き 7~9 月も前期比増加した後 10 月は小幅ながら前月比減少した 業種別にみると 輸送機械は 自動車部品を中心に緩やかに増加している 電子部品 デバイス はん用 生産用機械 (

< 判断の推移 > 前月今月期間 総括判断 一部に弱い動きがみられるものの 緩やかに改善 緩やかに改善 ( ) 1 か月 ( 上方修正は 7 か月ぶり ) 生産緩やかな上昇傾向 ( ) 2 か月 個人消費足踏み状態 緩やかな持ち直しの動き ( ) 1 か月 ( 上方修正は 18 か月ぶり ) 設備投

令和元年 7 月 22 日 北陸地域の総合経済動向 ~ 一部に弱い動きがみられるものの 改善している ~ 経済概況 令和元年 5 月指標を中心として 鉱工業生産指数は 高水準で推移しているものの 一部に弱い動きがみられる 個人消費は 持ち直している 設備投資は 高水準で横ばいとなっている 住宅投資は

< 判断の推移 > 前月今月期間 総括判断改善 2 か月 生産高水準で推移 11 か月 個人消費持ち直し 3 か月 設備投資増加 7 か月 公共投資堅調 一服感 ( ) 1 か月 ( 下方修正は 14 か月ぶり ) 住宅投資一進一退の動き 5 か月 貿 易 輸出は前年を下回り 輸入は前年を上回る 輸

管内 ( 東北 6 県 ) の経済動向 平成 28 年 8 月 12 日 < 管内の経済動向 > ~28 年 6 月の経済指標を中心として ~ 全体の動向 : 一部に弱い動きがみられるものの 緩やかに持ち直している 鉱工業生産 : 生産は一進一退となっている 個住 人宅 消着 費 : 個人消費は足踏

< 判断の推移 > 前月今月期間 総括判断改善 22 か月 生産高水準で推移 13 か月 個人消費持ち直し 5 か月 設備投資増加 9 か月 公共投資一服感増加の動き ( ) 1 か月 住宅投資一進一退の動き 7 か月 貿易輸出 輸入とも前年を上回る - 雇 用 着実に改善しており 労働需給の引き締

道南金融経済概況2018年7月(2018年7月2日公表分)

< 判断の推移 > 前月今月期間 総括判断改善 18 か月 生産高水準で推移 9 か月 個人消費緩やかに持ち直し 持ち直し ( ) 1 か月 ( 上方修正は 1 か月ぶり ) 設備投資増加 5 か月 公共投資持ち直しの動き 堅調 ( ) 1 か月 ( 上方修正は 7 か月ぶり ) 住宅投資一進一退の


富山県金融経済クォータリー2011年春

1. 総論 総括判断 都内経済は 回復している 項目前回 ( 1 月判断 ) 今回 (3 年 1 月判断 ) 前回比較 総括判断回復している 回復している ( 注 )3 年 1 月判断は 前回 1 月判断以降 1 月に入ってからの足下の状況までを含めた期間で判断している ( 判断の要点 ) 個人消費

道南金融経済概況2018年9月(2018年9月7日公表分).docx

< 判断の推移 > 前月今月期間 総括判断改善 17 か月 生産高水準で推移 8 か月 個人消費緩やかに持ち直し 1 か月 設備投資増加 4 か月 公共投資持ち直しの動き 7 か月 住宅投資一進一退の動き 2 か月 貿 易輸出 輸入ともに前年を上回る 輸出は前年を下回り 輸入は前年を上回 る - 雇

1. 総論 総括判断 県内経済は 緩やかに回復しつつある 項目前回 (3 年 4 月判断 ) 今回 (3 年 7 月判断 ) 前回比較 総括判断緩やかに回復しつつある 緩やかに回復しつつある ( 注 )3 年 7 月判断は 前回 4 月判断以降 足下 (7 月末 ) の状況までを含めた期間で判断して

< 判断の推移 > 前月今月期間 総括判断改善 16 か月 生産高水準で推移 7 か月 個人消費緩やかに持ち直し 9 か月 設備投資増加 3 か月 公共投資持ち直しの動き 6 か月 住宅投資弱含み 一進一退の動き ( ) 1 か月 ( 上方修正は 34 か月ぶり ) 貿易輸出 輸入ともに前年を上回る

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2911金融経済概観

最近の県内経済情勢は 回復しつつある 前回 (30 年 4 判断 ) 前回比較 今回 (30 年 7 判断 ) 総括判断回復しつつある 回復しつつある 総括判断の要点 個人消費は 百貨店 スーパーで底堅いものとなっており コンビニエンスストアで堅調となっているほか ドラッグストア販売で前年を上回って

道南金融経済概況30年11月(2018年11月6日公表分)

道南金融経済概況2018年10月(2018年10月1日公表分)

3003金融経済概観

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1. 総論 総括判断 県内経済は 平成 28 年 (216 年 ) 熊本地震の影響が一部に残るものの 緩やかに回復している 項目前回 (29 年 1 月判断 ) 今回 (3 年 1 月判断 ) 総括判断 平成 28 年 (216 年 ) 熊本地震の影響が一部に残るものの 緩やかに回復している 平成

1. 総論 総括判断 県内経済は 緩やかに回復している 項目前回 (3 年 1 月判断 ) 今回 (3 年 4 月判断 ) 総括判断 平成 28 年 (216 年 ) 熊本地震の影響が一部に残るものの 緩やかに回復している 緩やかに回復している 前回比較 ( 注 )3 年 4 月判断は 前回 1 月

1. 総論 総括判断 県内経済は 回復しつつある 項目前回 (29 年 1 月判断 ) 今回 (3 年 1 月判断 ) 前回比較 総括判断緩やかに回復しつつある 回復しつつある ( 注 )3 年 1 月判断は 前回 29 年 1 月判断以降 3 年 1 月に入ってからの足下の状況までを含めた期間で判

九経マンスリー ( 平成 29 年 11 月 ) 平成 3 年 1 月 16 日経済産業局 今月の管内経済動向 : 地域の経済は 緩やかに改善している 生産は横ばい傾向 輸出は13 か月連続のプラス 個人消費は持ち直している 雇用情勢は改善している 国内需要や海外経済の動向などを引き続き注視する必要

九経マンスリー ( 平成 3 年 2 月 ) 平成 3 年 4 月 12 日経済産業局 今月の管内経済動向 : 地域の経済は 緩やかに改善している 生産は横ばい傾向 輸出は 2 か月連続のマイナス 個人消費は持ち直している 雇用情勢は改善している 国内需要や海外経済の動向などを引き続き注視する必要が

金融経済概観2909

Monthly San-in Economy グラフでみる経済動向 1. 公共投資 2. 設備投資 持ち直しの動きが弱まる 公共工事請負額 ( 対前年比 ) 全産業で前年度を上回る計画 設備投資額 ( 対前年度比 ) 年度実績 18 年度計画 ( 単位 :%) 全国 18 年度計画 全

東京都の経済情勢報告 平成 31 年 1 月 30 日 財務省関東財務局 東京財務事務所 掲載した経済指標等については速報値を含む

関西の景気動向 2013 年 11 月株式会社日本総合研究所調査部関西経済研究センター 1. 景気の現状関西の景気は 持ち直しのペースがひところと比べて鈍化している 輸出 ( 円ベース )

Monthly San-in Economy グラフでみる経済動向 1. 公共投資 2. 設備投資 持ち直しの動きが弱まる 公共工事請負額 ( 対前年比 ) 全産業で前年度を上回る計画 設備投資額 ( 対前年度比 ) 17 年度実績 18 年度計画 ( 単位 :%) 18 年度計画 全産業 3.9

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Monthly San-in Economy グラフでみる経済動向 1. 公共投資 2. 設備投資 総じて弱い動き 公共工事請負額 ( 対前年比 ) 全産業 全産業で前年度を上回る計画 設備投資額 ( 対前年度比 ) ( 単位 :%) 16 年度 17 年度 18 年度 実績 実績 実績 計画 29

九経マンスリー ( 平成 3 年 9 月 ) 平成 3 年 11 月 12 日九州経済産業局 今月の管内経済動向 : 九州地域の経済は 緩やかに改善している 生産は横ばい傾向 輸出は 2 か月連続の増加 個人消費は持ち直している 雇用情勢は改善している 国内需要や海外経済の動向などを引き続き注視する

月別の売上でみると 百貨店については 夏物衣料が好調だった 7 月と一部店舗で閉店セールを行った 9 月を除いて前年同月を下回っています 一方 スーパーについては 台風の影響があった 8 月を除いて 前年同月を上回っています 1,2 1-3 平成 28 年百貨店 スーパー販売額合計 ( 北海道 :

2907金融経済概観

概況2011年12月

北陸 短観(2019年6月調査)

九経マンスリー ( 平成 3 年 8 月 ) 平成 3 年 1 月 1 日九州経済産業局 今月の管内経済動向 : 九州地域の経済は 緩やかに改善している 生産は横ばい傾向 輸出は 2 か月ぶりの増加 個人消費は持ち直している 雇用情勢は改善している 国内需要や海外経済の動向などを引き続き注視する必要

北陸 短観(2016年12月調査)

北陸 短観(2019年3月調査)

関西の景気動向 2013 年 5 月株式会社日本総合研究所調査部関西経済研究センター 1. 景気の現状関西の景気は 持ち直している 輸出は 円安が進み 米国経済も回復基調をたどるなど 環境が

九経マンスリー ( 平成 3 年 7 月 ) 平成 3 年 9 月 12 日九州経済産業局 今月の管内経済動向 : 九州地域の経済は 緩やかに改善している 生産は横ばい傾向 輸出は 2 か月ぶりの減少 個人消費は持ち直している 雇用情勢は改善している 国内需要や海外経済の動向などを引き続き注視する必

2809金融経済概観

関西経済レポート (2019 年 9 月 ) 令和元年 (2019 年 )9 月 30 日 ~ 輸出減少が継続 インバウンド消費はプラスの伸びを維持 ~ 足元の経済情勢と当面の見通し 関西経済は輸出 生産が斑模様であるが 内需が下支えとなり底堅く推移している 企業部門では 輸出は中国経済の減速等によ

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管内経済概況判断の推移 ( 平成 年 月現在 ) 発表 月 月 月 月 月 月 月 前月との判断比較 総 括判断 持ち直している持ち直している持ち直している持ち直している持ち直している持ち直している 全 国 景気は 一部に改善の遅れ もみられるが 緩やかな回 復基調が続いている 景気は 緩やかな回復

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グラフで見る関西経済

管内経済概況判断の推移 ( 平成 年 月現在 ) 発表 月 平成 年 月 月 月 月 月 月 前月との判断比較 総 括判断 持ち直している 持ち直している 持ち直している 持ち直しているものの 足 下に北海道胆振東部地震の 影響がみられる 北海道胆振東部地震の影響により 一部に弱さがみられる 北海道

<4D F736F F D2089AB93EA8CA78C6F8DCF82CC E82CC89F18CDA82C E82CC D CC816A>

県内経済は 緩やかに持ち直している なお 足下では 自動車向けなどの受注の増加や消費者マインドの改善の声が聞かれるなど 引き続き緩やかに持ち直している 総括判断 前回 ( 7-9 月 ) 持ち直しつつある 今回 ( 1-12 月 ) 緩やかに持ち直している 前回比較 足下の動き自動車向けなどの受注の

1. 総論 総括判断 県内経済は 平成 7 月豪雨の影響を受けたものの 全体では緩やかに回復している 項目前回 ( 平成 7 月判断 ) 今回 ( 平成 1 月判断 ) 総括判断 平成 7 月豪雨前は 緩やかに回復していたが 現時点では まずは豪雨による地域への影響全体について十分に把握する必要があ

個人消費 ( やや良い ) スーパー 百貨店売高 スーパー売高は 全店ベースで前年同期を 年 月期の個人消費関連 は スーパー売高が 全店ベース ( 前年同期比.% 増 ) は 新規出 回り 既存店ベースは 前年同期を下回る 百貨店売高は前年同期を回る 店効果などにより 前年同期を回 りました 品目

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大阪経済の情勢(本文)

₂ 県内景況 鉱工業生産指数 ( 徳島県 全国 ) (20 年 = 0 季節調整済指数 ) 徳島県 ( 月 ) 徳島県の 月 ( 速報値 ) の鉱工業生産指数は 1.3( 季節調整済 ) で前月比 4.% 低下 原指数は0.5で前年比 6.0% 低下となった 季節調整済指数の内訳を見る

統計から見た三重県のスポーツ施設と県民のスポーツ行動

1. 最近の札幌経済の概況 平成 26 年 7 月 - 平成 26 年 8 月の統計データをもとに 札幌経済の概況を総括しています (1) 札幌の経済概況 (3) 参考 ( 他機関の概況判断 ) 最近の札幌経済は 緩やかな持ち直し基調にあるものの 一部に弱い動きが全国の動向みられます 項目 内閣府

2018年夏のボーナス見通し

PowerPoint プレゼンテーション

2017年夏のボーナス見通し

除くアジア向けは同.9% 増 米国向けは同.8% 増と増加基調で推移している 品目別にみると 輸送用機器 ( 前月比.% 減 ) や金属及び同製品 ( 同.% 減 ) には弱い動きがみられたものの 化学製品 ( 同.9% 増 ) 一般機械( 同.6% 増 ) 電気機器( 同.7% 増 ) といった主

1. 世界経済 (1) 世界経済の成長率は 216 年度第 1 四半期をボトムに上昇 先行きも緩やかに伸びを高める見通し ( 前年比 寄与度 %) 平均成長率 (198 年 ~217 年 ):+3.5% IMF 予測 IMF 予測 ( 前年比 %) 17 年

高値となった後 下がり始めた 前述の通り CI 一致指数は 生産や雇用など様々な経済指標を統合し算出されている そのため CI 一致指数の上昇 下降にどの指標 が寄与しているのかについても 内閣府は詳細に発表している 表 1は 各指標がCI 一致指数に対してプラスに寄与したのか マイナスに寄与したの

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中小企業の動向

< 日本経済の基調判断 > < 現状 > 景気は 緩やかな回復基調が続いている < 先行き > 先行きについては 雇用 所得環境の改善が続くなかで 各種政策の効果もあって 緩やかに回復していくことが期待される ただし 海外経済の不確実性や金融資本市場の変動の影響に留意する必要がある 1

個人消費 ( やや良い ) スーパー 百貨店売上高 スーパー売上高は全店ベース 既存店ベース 年度の個人消費関連では 前年度比 前年同月比 ともに前年度を上回る 百貨店売上高は前年度を上回る スーパー売上高 全店ベース ( 前年百貨店売上額 度比.8% 増 ) は 新規出店効果などにより 食料品 (

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P6において修正が入りました H P7において修正が入りました H 管内の経済動向 平成31年2月 12月のデータを中心に 管内経済は 改善している 今月のポイント 生産活動は 化学工業 除 医薬品 をはじめ10業種で低下したことから 3か月ぶりの低下となった 個人消費は

<4D F736F F D2082E882E382A482AC82F192B28DB E31308C8E8D CA793E08C698B4393AE8CFC816A>

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管内経済は、緩やかに回復している (平成18年7月分以降7か月連続)

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九州・沖縄における消費税率引き上げの影響について~駆け込み需要と先行きの見方~

2014~2016年度 東海経済見通し

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01 ok 表紙 10

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ニュースリリース 食品産業動向調査 : 景況 平成 3 1 年 3 月 2 6 日 株式会社日本政策金融公庫 食品産業景況 DI 4 半期連続でマイナス値 経常利益の悪化続く ~ 31 年上半期見通しはマイナス幅縮小 持ち直しの動き ~ < 食品産業動向調査 ( 平成 31 年 1 月調査 )> 日

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月例経済報告

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平成22年7月30日

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管内経済概況判断の推移 ( 平成 2 年 2 月現在 ) 発表月 平成 2 年 月 月 月 月平成 2 年 1 月 2 月 総括判断 持ち直しの動きが続いている 緩やかに持ち直している緩やかに持ち直している緩やかに持ち直している緩やかに持ち直している緩やかに持ち直している 全 国 景気は 緩やかに回

※表紙

※表紙

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Transcription:

2018 年 7 月 12 日 日本銀行富山事務所 富山県金融経済クォータリー (2018 年夏 ) 概況 富山県の景気は 拡大している 企業の業況感は 製造業を中心に改善している 最終需要をみると 個人消費は 雇用 所得環境の着実な改善が続くもと 着実に持ち直している 住宅投資 公共投資は横ばい圏内の動きとなっている 設備投資は高水準で推移している 当地製造業の生産は緩やかに増加している 業種別にみると 医薬品を中心とする化学 電気機械は緩やかに増加している はん用 生産用 業務用機械は高水準で横ばい圏内の動きとなっている 金属製品は横ばい圏内の動きとなっている 雇用 所得環境は着実に改善している 消費者物価 ( 除く生鮮食品 ) は エネルギー価格を中心に上昇している 企業倒産は 落ち着いた動きとなっている 金融面をみると 預金は 個人を中心に前年を上回っている 貸出は 法人向けを中心に前年を上回っている 1

全体判断 ( 矢印は前回との変化 以下同じ ) 判断据え置き < 直近の判断変更は 2018 年冬 > 拡大している 変化 実体経済 物価 今回判断変化関連統計等の動き 個人消費着実に持ち直している 百貨店 スーパーの売上高は 食料品が堅調に推移しているほか 高額品にも動きがみられる等 着実に持ち直している コンビニエンスストア ドラッグストアの売上高は 好調に推移している 家電販売は 白物家電 テレビを中心に持ち直している 乗用車販売は横ばい圏内の動きとなっている 旅行取扱は前年を上回っている 温泉宿泊客数は堅調に推移している 住宅投資 横ばい圏内の動きとなっている 新設住宅着工戸数は 横ばい圏内の動きとなっている 設備投資高水準で推移している 製造業では 能力増強投資や人手不足への対応を企図した省人化投資を中心に 高水準の計画となっている 非製造業では 小売の新規出店等が引き続きみられている 公共投資 横ばい圏内の動きとなっている 公共工事は 請負金額では 前年の反動から減少しているが 出来高では 横ばい圏内の動きとなっている 生産緩やかに増加している 医薬品を中心とする化学 電気機械は緩やかに増加している はん用 生産用 業務用機械は高水準で横ばい圏内の動きとなっている 金属製品は横ばい圏内の動きとなっている 雇用 所得 着実に改善している 雇用情勢をみると 有効求人倍率は高水準で推移しており 企業の人手不足感は非製造業を中心に高まっている 雇用者所得は着実に増加している 物価上昇している 消費者物価 ( 富山市 除く生鮮食品 ) は エネルギー価格を中心に上昇している 2

金融 今回判断 関連統計等の動き 預金前年を上回っている預金者別にみると 個人を中心に前年を上回っている 貸出 前年を上回っている 貸出先別にみると 法人向けを中心に前年を上回っている 以 上 < 本件に関するお問い合わせ先 > 日本銀行富山事務所電話 (076-424-4471) ホームページアドレス (http://www3.boj.or.jp/toyama/) 3

富山県の主要経済指標 (1) ( 個人消費関連 ) ( 単位 : 前年比 %) 百貨店 + スーハ ー売上高 ( 既存店 ) 同 ( 全店 ) コンビニエンスストア売上高 ( 全店 ) 家電大型専門店売上高 ( 全店 ) ドラッグストア売上高 ( 全店 ) ホームセンター売上高 ( 全店 ) 乗用車新車登録台数 ( 含む軽 ) 同 ( 除く軽 ) 温泉宿泊客数 ( 注 1) -1.6 0.2 1.3 0.9 1.2 n.a. 0.7 1.9 p 2.4 n.a. n.a. -0.9 0.0 0.7 0.6 0.4 n.a. 0.6 0.1-0.8 p -2.0 n.a. 1.2 1.1 2.7 0.2 0.5 n.a. 0.1 1.2 p -0.9 n.a. n.a. n.a. 1.2 0.7 0.2 1.4 n.a. 0.7 2.1 1.1 p -1.2 n.a. 4.1 2.4 2.4 1.4 2.1 n.a. 1.6 2.8 2.2 p 0.1 n.a. -1.5 3.9 6.1 2.0-3.6 n.a. -2.7-7.2-4.2 p -12.6 n.a. -1.5 3.1 5.8 3.7 2.1 n.a. 3.8 0.2 0.8 p 0.4 n.a. 8.9 5.3 8.3 7.3 r 8.0 n.a. 9.2 r 10.2 8.4 p 8.4 n.a. 6.8 5.4 6.6 6.1 r 7.4 n.a. 6.3 r 8.7 7.8 p 4.0 n.a. -1.3-1.9-1.1-2.0 1.9 n.a. 3.2 3.9 2.3 p -6.0 n.a. 0.2-0.4 0.1-0.8-0.3 n.a. -0.7 0.4 0.5 p -5.4 n.a. -3.5 5.5 4.5-6.8-3.1 p -1.7-8.4-1.7 r 4.4-5.9 p -3.0-1.6 5.8 4.0-1.6-2.7 p -1.8-2.8-3.6 2.6-1.5 p -5.3 0.3 5.3 2.1-8.8-6.1-3.7-10.5-4.1 2.5-8.1-4.7 3.6 5.1 1.2-3.2-5.2-4.2-5.1-4.8-1.2-2.4-7.9-1.9-1.3 7.5 12.0 4.0 n.a. 0.3 7.5 20.0 0.8 n.a. ( 住宅投資関連 ) ( 単位 : 前年比 %) 新設住宅着工戸数 24.4-6.7-2.9-15.2-12.0 n.a. -48.2 11.0 11.9 1.7 n.a. 6.4-0.3-2.4-2.5-8.2 n.a. -2.6-8.3 0.3 1.3 n.a. 持家 46.6 4.2-5.8-14.6-7.3 13.5 n.a. -15.7 16.0-9.9 8.4 n.a. 貸家 41.5 36.7-1.6 5.2-15.9-32.0 n.a. -78.8 6.6 94.4-15.7 n.a. 分譲 11.7 84.1-7.5 44.6-29.1-28.1 n.a. -60.5-2.6-4.4 46.7 n.a. ( 設備投資関連 ) ( 単位 : 前年度比 %) 設備投資額 ( 注 2) 建築着工床面積 ( 注 3) 2014 年度実績 2015 年度実績 2016 年度実績 2017 年度実績 2018 年度計画 ( 全産業 ) 50.1 1.6-6.6 28.0-9.6 4.3 5.0 0.4 4.4 7.9 ( 単位 : 前年比 %) -15.3-14.1-16.6-20.3 91.2 n.a. 200.8 133.1 117.5 62.3 n.a. 0.5 4.4 6.4 3.8 2.9 n.a. 0.4 17.5 0.5-6.8 n.a. ( 公共投資関連 ) ( 単位 : 前年比 %) 公共工事請負金額 ( 注 4) 2016 年度 2017 年度 2017 年 2018 年 2018 年 18.7-14.9-30.0 14.1-25.2 n.a. -22.2-13.6-11.3-20.3 2.9 4.1-4.3-7.9 1.1-15.6 n.a. -20.2-14.5 5.5 3.5 n.a. 国 16.7 22.7-5.8-33.8 36.4-12.4 n.a. -67.0 21.7-34.9 0.1-56.7 県 34.6 31.4-22.4-43.5 45.5-17.2 n.a. -33.6-0.4 36.0-43.4-19.9 市町村 34.6 3.7-14.0-18.8-14.8-49.4 n.a. -10.5-46.3-9.5 2.6 60.0

富山県の主要経済指標 (2) ( 生産関連 ) ( 単位 : 季調済は前月 ( 期 ) 比 % 原指数は前年比 %) 鉱工業生産 ( 注 5) ( 季調済指数 ) 103.6 109.1 106.2 108.0 107.7 n.a. 107.7 108.6 112.4 n.a. n.a. 97.7 102.0 102.3 103.9 r 102.5 n.a. 102.7 r 104.1 104.6 p 104.4 n.a. 同 ( 季調済前月 ( 期 ) 比 ) 2.8 5.3-6.2 1.7-0.3 n.a. 0.9 0.8 3.5 n.a. n.a. -0.1 4.4 0.5 1.6 r -1.3 n.a. 2.0 r 1.4 0.5 p -0.2 n.a. 電気機械 22.5 5.1-8.3-12.8 6.5 11.5 n.a. 1.8-3.6-3.0 n.a. n.a. 化学 15.0 11.3 5.0-0.5 2.2 0.3 n.a. 0.6-2.1 13.4 n.a. n.a. はん用 生産用 業務用機械 13.5-4.5 31.4-16.2 3.3-5.0 n.a. 12.4-11.6 15.7 n.a. n.a. 金属製品 8.9-0.9-1.6 0.3-0.6-3.5 n.a. 2.1 5.5-2.7 n.a. n.a. ( 雇用 所得関連 ) ( 単位 : 前年比 % 有効求人倍率は季調済倍 ) 有効求人倍率 ( 注 6) 1.60 1.80 1.83 1.83 1.99 n.a. 1.99 1.99 1.97 1.93 n.a. 1.36 1.50 1.52 1.57 1.59 n.a. 1.58 1.59 1.59 1.60 n.a. 新規求人数 2.3 6.7 8.4 8.6 5.1 n.a. -0.9 11.3 13.1 2.2 n.a. 常用雇用指数 ( 注 7 8) (a) 5.5 5.7 5.1 7.3 1.8 n.a. 0.2 3.1 4.6 5.5 n.a. 0.6 1.1 1.7 1.2 1.5 n.a. 1.3 2.1 2.1 n.a. n.a. 2.1 2.5 2.6 2.6 1.9 n.a. 2.0 1.9 1.6 p 1.6 n.a. 一人当り名目賃金指数 ( 注 7) (b) 0.7-0.1 1.3-0.3 0.1 n.a. 0.2 0.8-0.2 n.a. n.a. 0.5 0.4 0.2 0.7 1.4 n.a. 1.0 r 2.0 0.6 p 2.1 n.a. 雇用者所得 ( 注 9) (a) (b) r 1.2 1.0 3.0 0.9 1.6 n.a. 1.5 2.9 1.8 n.a. n.a. 2.7 3.0 2.9 3.3 3.4 n.a. 3.0 r 4.0 2.2 p 3.7 n.a. ( 物価 ) ( 単位 : 前年比 %) 消費者物価指数 ( 除く生鮮食品 ) ( 注 10) -0.3 0.6 0.4 0.9 0.9 n.a. 1.1 0.7 0.5 0.6 n.a. -0.3 0.5 0.6 0.9 0.9 n.a. 1.0 0.9 0.7 0.7 n.a. ( 倒産 ) ( 単位 : 前年比 % 倒産件数は件 ) 2016 年度 2017 年度 2017 年 2018 年 2018 年 倒産件数 ( 注 11) ( 件 ) 74 67 17 18 18 13 7 3 3 6 4 同 ( 前年比 ) 負債総額 8,381 8,367 2,032 2,106 2,041 2,107 617 789 650 767 690 4.2-9.4-5.5-10.0 28.5-7.1 40.0-40.0-40.0 100.0-33.3-3.4-0.1-2.6 0.9-1.8-3.7-10.3 0.3-4.4-4.3-2.2-23.3-59.9-77.1 66.5-88.3 95.3 35.4-98.0-8.8 226.4 139.6-4.1 58.0-5.0-27.1-20.4-76.6-22.3-20.4-8.2-2.3-86.1

富山県の金融指標 ( 預金 < 末残 >) ( 注 12) ( 単位 : 前年比 %) 2017 年 2018 年 2017 年 2018 年 2018 年 3 月 3 月 6 月 9 月 12 月 3 月 2 月 3 月 4 月 5 月 実質預金 ( 富山県 ) 2.3 4.3 3.7 4.3 2.3 4.3 3.6 4.3 3.1 2.3 同 ( 全国 ) 6.3 4.1 5.0 5.3 4.1 4.1 4.1 4.1 4.4 4.2 ( 貸出金 < 末残 >) ( 注 13) ( 単位 : 前年比 %) 2017 年 2018 年 2017 年 2018 年 2018 年 3 月 3 月 6 月 9 月 12 月 3 月 2 月 3 月 4 月 5 月 貸出金 ( 富山県 ) 2.1 2.6 4.0 1.9 0.0 2.6 0.8 2.6 1.4 0.4 同 ( 全国 ) 3.0 2.4 3.5 3.3 2.6 2.4 2.3 2.4 2.7 2.5

( 注 ) 1. 温泉宿泊客数は 宇奈月温泉のもの 2. 設備投資額は 全国企業短期経済観測調査結果 ( ソフトウェア投資額を除くベース ) 2016 年度実績以前の計数は 調査対象企業見直し前の旧ベース 3. 建築着工床面積は 非居住用の計数 4. 公共工事請負金額は 直近月の 公共工事前払金保証統計 が未公表の場合 東日本建設業保証 における同請負金額の前年比を参考値として表示 ( この場合 斜字体で表示 ) 5. 鉱工業生産の季調済の 年 の計数は原指数の変化率 6. 有効求人倍率の 年 の計数は原計数 7. 常用雇用指数 一人当り名目賃金指数は 事業所規模 5 人以上 8. 常用雇用指数の富山県は 労働者数推計のベンチマークを変更したことから 2017 年 12 月以前の計数についてギャップ修正を実施 9. 雇用者所得は 常用雇用指数 一人当り名目賃金指数を基に日本銀行金沢支店が算出 事業所規模 5 人以上 10. 消費者物価指数の富山県の四半期は 日本銀行金沢支店が月次指数から算出 ( 平均値 ) 11. 倒産は 負債総額 10 百万円以上 12. 実質預金 ( 富山県 全国 ) 富山県は 富山県内に店舗を構える国内銀行 ( ゆうちょ銀行を除く ) 銀行勘定 ( 富山県内店舗ベース ) を基に算出 ただし オフショア勘定を除く 実質預金は 表面預金から切手手形を控除したもの 全国は 日本銀行 都道府県別預金 現金 貸出金 ( 日本銀行ホームページ掲載 ) の値から算出 詳しくは 都道府県別預金 現金 貸出金 の注釈 (http://www.boj.or.jp/statistics/outline/note/notest33.htm/#p05) を参照 13. 貸出金 ( 富山県 全国 ) 富山県は 富山県内に店舗を構える国内銀行 ( ゆうちょ銀行を除く ) 銀行勘定 ( 富山県内店舗ベース ) を基に算出 ただし オフショア勘定を除く 中央政府向け貸出を除く 全国は 日本銀行 都道府県別預金 現金 貸出金 ( 日本銀行ホームページ掲載 ) の値から算出 詳しくは 都道府県別預金 現金 貸出金 の注釈 (http://www.boj.or.jp/statistics/outline/note/notest33.htm/#p05) を参照 14. は 各項目の直近年 ( 年度 ) または基準年の構成比 15. p 速報値 r は訂正 改訂値を示す 16. 単位未満の数字のみの場合には マイナス符号は表示していない ( 資料 ) 中部経済産業局 管内商業動態統計 経済産業省 商業動態統計 鉱工業生産指数 富山県自動車販売店協会 車種別ナンバー別新車登録台数 軽自動車検査協会富山事務所 検査対象軽自動車保有車両移動月報 日本自動車販売協会連合会 新車販売台数 全国軽自動車協会連合会 軽四輪車新車販売 北陸観光協会 主要温泉地宿泊状況 国土交通省 住宅着工統計 建築物着工統計 日本銀行金沢支店 北陸短観 ( 北陸 3 県集計データ ) 日本銀行 全国企業短期経済観測調査 東日本建設業保証株式会社 公共工事前払金保証統計 富山県 富山県鉱工業生産の動き 毎月勤労統計 消費者物価指数 富山労働局 富山県の雇用失業情勢 厚生労働省 職業安定業務統計 毎月勤労統計 総務省 消費者物価指数 東京商工リサーチ金沢支店 北陸三県企業倒産状況 東京商工リサーチ 全国企業倒産状況 日本銀行 都道府県別預金 現金 貸出金

( 参考 ) 短観の結果 (2018 年 6 月調査 )< 富山県 > 1. 業況判断 D.I. 2018 年 3 月調査 2018 年 6 月調査 最近最近先行き (% ポイント ) 製造業 19 24 14 非製造業 10 12 0 全産業 15 19 7 2.2017 年度事業計画 ( 前年度比 %) 売上高経常利益設備投資額 製造業 6.1 ( 0.6) 39.6 ( 6.1) 53.3 (9.0) 非製造業 6.7 (1.2) 1.3 (14.9) 7.3 (11.6) 全産業 6.4 (0.2) 31.5 ( 0.6) 28.0 (10.2) ( ) 内は 2018 年 3 月調査比修正率 % 3.2018 年度事業計画 ( 前年度比 %) 売上高経常利益設備投資額 製造業 4.4 (1.4) 16.5 (19.5) 19.4 ( 20.6) 非製造業 3.4 (4.1) 1.5 (14.3) 1.7 (12.2) 全産業 3.9 (2.6) 12.0 (18.0) 9.6 ( 6.4) ( ) 内は 2018 年 3 月調査比修正率 % ( 資料 ) 日本銀行金沢支店