大明の小中一貫校としての取り組み

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3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

札幌市教育研究推進事業のあらまし Ⅰ. 札教研事業とは 1. 経緯 札幌市教育研究推進事業( 札教研事業 ) は 札幌市教育研究協議会 ( 昭和 25 年 5 月創設 ) いわゆる 札教研 の研究 研修活動部分を引き継ぐ形で 平成 19 年度より新たに教育委員会の事業として推進されて今日に至る 2.

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参考資料 校区別小中連携 一貫教育スケジュール表

生徒指導の役割連携_四.indd

系統的で一貫性のあ評価指標 評価指標による達成度 総合評価 るキャリア教育の推進に向けて 小 中 1 卒業後の生活につながる客観的 < 評定 > 学部段階での客観的アセスメントに基づいた指導計画 指標に基づいた卒業を立案することができる A B C 後の生活を見据えた教育活動につながる 2 立案され

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

北九州市学力向上ステップアップ事業第Ⅱ期推進指定校 実施計画

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

愛媛県学力向上5か年計画

平成25~27年度間

Taro-① 平成30年度全国学力・学習状況調査の結果の概要について

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

①H28公表資料p.1~2

北九州市学力向上ステップアップ事業第Ⅱ期推進指定校 実施計画

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

2 研究の歩みから 本校では平成 4 年度より道徳教育の研究を学校経営の基盤にすえ, 継続的に研究を進めてきた しかし, 児童を取り巻く社会状況の変化や, 規範意識の低下, 生命を尊重する心情を育てる必要 性などから, 自己の生き方を見つめ, 他者との関わりを深めながらたくましく生きる児童を育てる

平成 30 年度全国学力 学習状況調査の結果について ( 速報 ) 1. 調査の概要 実施日平成 30 年 4 月 17 日 ( 火 ) 調査内容 1 教科に関する調査 ( 国語 A 国語 B 算数 数学 A 算数 数学 B 理科 (3 年に 1 回 )) A 問題 : 主として知識に関する問題 B

第4章 道徳

平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

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Microsoft PowerPoint - 中学校学習評価.pptx

平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

解禁日時新聞平成 30 年 8 月 1 日朝刊テレビ ラジオ インターネット平成 30 年 7 月 31 日午後 5 時以降 報道資料 年月日 平成 30 年 7 月 31 日 ( 火 ) 担当課 学校教育課 担当者 義務教育係 垣内 宏志 富倉 勇 TEL 直通 内線 5

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

小中一貫教育モデル校区20のQ&A

平成27年度公立小・中学校における教育課程の編成実施状況調査結果について

基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります 基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります (1) 基礎的 基本的な学力の定着児童 生徒一人ひとりが生きる力の基盤として 基礎的 基本的な知識や技能を習得できるよう それぞ

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県立学校職員 ( 趣旨 ) 第 1 条この要綱は 地方公務員法 ( 昭和 25 年法律第 261 号 ) 第 15 条の2 第 1 項第 5 号の規定に基づき 山形県教育委員会における職員 ( 学校教育法 ( 昭和 22 年法律第 26 号 ) 第 7 条に規定する校長及び教員等 ) の標準職務遂行

p.1~2◇◇Ⅰ調査の概要、Ⅱ公表について、Ⅲ_1教科に対する調査の結果_0821_2改訂

教育と法Ⅰ(学習指導要領と教育課程の編成)

小中連携による豊かな人権感覚と

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

Q4-1 中 1ギャップから小中ギャップへ A4-1 子供たちが小学校から中学校に進学する際 新しい環境での学習や生活に不適応を起こす現象のことを いわゆる 中 1ギャップ と言います 文部科学省が実施してきた 児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査 によれば 不登校児童生徒数 いじめの

今年度は 創立 125 周年 です 平成 29 年度 12 月号杉並区立杉並第三小学校 杉並区高円寺南 TEL FAX 杉三小の子

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

人間関係を深めるとともに, 児童が自己の生き方についての考えを深め, 家庭や地域社会との連携を図りながら, 集団宿泊活動やボランティア活動, 自然体験活動などの豊かな体験を通して児童の内面に根ざした道徳性の育成が図られるよう配慮しなければならない その際, 特に児童が基本的な生活習慣, 社会生活上の

西ブロック学校関係者評価委員会 Ⅰ 活動の記録 1 6 月 17 日 ( 火 ) 第 1 回学校関係者評価委員会 15:30~ 栗沢中学校 2 7 月 16 日 ( 水 ) 学校視察 上幌向中学校 授業参観日 非行防止教室 3 9 月 5 日 ( 金 ) 学校視察 豊中学校 学校祭 1 日目 4 9

平30年度学校経営案ホームページ洋

PowerPoint プレゼンテーション

(2) 学習指導要領の領域別の平均正答率 1 小学校国語 A (%) 学習指導要領の領域 領 域 話すこと 聞くこと 66.6(69.2) 77.0(79.2) 書くこと 61.8(60.6) 69.3(72.8) 読むこと 69.9(70.2) 77.4(78.5) 伝統的な言語文化等 78.3(

小学校と中学校の連携について

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

求められる整理編

算数でも 知識 (A) 問題 活用 (B) 問題とも 全領域で全国平均を上回りました A 問題では 14 問中 12 問が全国平均を上回り うち8 問が5ポイント以上上回りました 下回った2 問は 直径と円周の長さの関係理解 と 除法で表す2 量関係の理解 でした B 問題では 10 問中 9 問が

(市・町)        調査

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

教育 学びのイノベーション事業 ( 平成 23~25 年度 ) 総務省と連携し 一人一台の情報端末や電子黒板 無線 LAN 等が整備された環境の下で 教科指導や特別支援教育において ICT を効果的に活用して 子供たちが主体的に学習する 新たな学び を創造する実証研究を実施 小学校 (10 校 )

資料3 小中一貫教育に関するアンケート調査結果

平成 25 年度学力定着状況確認問題の結果について 概要版 山口県教育庁義務教育課 平成 2 6 年 1 月 1 実施概要 (1) 目 的 児童生徒の客観的な学力状況の経年的な把握と分析を通して 課題解決に向けた 指導の工夫改善等の取組の充実を図る全県的な検証改善サイクルを確立し 県内す べての児童

の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

エコポリスセンターとの打合せ内容 2007

本年度の調査結果を更に詳しく分析するため 本道の課題となっている質問紙の項目について 継続して成果を上げている福井県 秋田県 広島県と比較した結果を示しています ( 全国を 100 とした場合の全道及び他県の状況をレーダーチャートで示したもの ) 1 福井県との比較 (~P51) 継続的に成果を上げ

情報コーナー用

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

領域別レーダーチャート 教科の領域別に全国を 100 とした場合の全道及び根室市の状況をレーダーチャートで示したもの 小学校 : 国語 小学校 : 算数 国語 A( 話すこと 国語 B( 読むこと ) 聞くこと ) 国語 A( 書くこと

2 生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査 児童生徒に対する調査 学校意欲 学習方法 学習環境 生活の諸側面等に関する調査 学校に対する調査 指導方法に関する取組や人的 物的な教育条件の整備の状況等に関する調査 2

2 経年変化 ( 岡山平均との差の推移 ) (1) 中学校 1 年生で比較 ( 昨年度まで中学校 1 年生のみの実施のため ) 平成 26 年度平成 27 年度平成 28 年度平成 29 年度 国 数 語 学 基 礎 活 用 基 礎

基本方針1 小・中学校で、子どもたちの学力を最大限に伸ばします

P5 26 行目 なお 農村部は 地理的状況や通学時 間等の関係から なお 農村部は 地理的状況や通学時 間等から P5 27 行目 複式学級は 小規模化による学習面 生活面のデメリットがより顕著となる 複式学級は 教育上の課題が大きいことから ことが懸念されるなど 教育上の課題が大きいことから P

学習意欲の向上 学習習慣の確立 改訂の趣旨 今回の学習指導要領改訂に当たって 基本的な考え方の一つに学習 意欲の向上 学習習慣の確立が明示された これは 教育基本法第 6 条第 2 項 あるいは学校教育法第 30 条第 2 項の条文にある 自ら進んで学習する意欲の重視にかかわる文言を受けるものである

H30全国HP

国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

2 調査結果 (1) 教科に関する調査結果 全体の平均正答率では, 小 5, 中 2の全ての教科で 全国的期待値 ( 参考値 ) ( 以下 全国値 という ) との5ポイント以上の有意差は見られなかった 基礎 基本 については,5ポイント以上の有意差は見られなかったものの, 小 5 中 2ともに,

管理職等育成プログラム(完成版8月28日)

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3. 分析と結果 公表に対する配慮事項 公表に際しては 文部科学省が定めた平成 29 年度全国学力 学習状況調査実施要領に基づき 次の点に配慮して実施します 1) 本調査は 太子町の子どもたちの学力や学習状況を把握し分析することにより 全国 大阪府の状況との関係において教育及び教育施策の成果と課題を

H26研究レポート一覧(6年研)変更2017.3.22

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目 次 1 設置の目的 1 2 設置の基本的枠組み (1) 課程 (2) 学科 (3) 入学定員 (4) 設置予定 3 教育理念 育てたい人物像 (1) 教育理念 (2) 育てたい人物像 4 教育課程について (1) スポーツマネジメント科教育課程編成の基本方針 2 (2) 教育課程表 4 5 その

ICTを軸にした小中連携

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

平成30年度学校組織マネジメント指導者養成研修 実施要項

組織目標シート 平成 28 年度 部局 教育委員会事務局局長吉田久芳 1. 部局の使命 児童 生徒一人ひとりを大切にし 豊かな人間性と人間関係を築く力を育むとともに 自ら学び考え行動する子どもの育成を図る学校教育を推進する 市民生活が豊かで活力のあるものになるよう 市民が生涯を通して学習し学び続ける

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2 全国 埼玉県 狭山市の平均正答率 ( 教科に関する調査の結果 ) ( 単位 %) (1) 小学校第 6 学年 教科ごとの区分 教科 狭山市 埼玉県 全国 国語 A 国語 B 算数 A 算数 B 学習指導要領の

p 札幌市小学校).xls

平成 30 年 4 月 1 日 平成 30 年度 第 70 回 日本連合教育会研究大会 桐生大会 大会主題 分科会研究協議題 等 Ⅰ 大会主題及び大会主題設定の趣旨 Ⅱ 分科会研究協議題 研究協議題設定の理由 研究協議の視点 (1) 第 1 分科会国語 (2) 第 2 分科会 社会 (3) 第 3

1 大学等を卒業して小学校教諭普通免許状を取得する ( 免許法別表第 1) 基礎資格 種類 基礎資格 専修 修士の学位 ( 大学 ( 短期大学を除く ) の専攻科又は大学院に1 年以上在学し,30 単位以上修得した場合を含む ) 一種 学士の学位 ( 学校教育法第 102 条第 2 項により大学院へ

17 石川県 事業計画書

新学習指導要領の理念と カリキュラム マネジメント 2019( 平成 31) 年 1 月 16 日 文部科学省 3 階講堂 天笠茂 ( 千葉大学特任教授 )

資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

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1. 調査結果の概況 (1) の児童 ( 小学校 ) の状況 < 国語 A> 今年度より, ( 公立 ) と市町村立の平均正答率は整数値で表示となりました < 国語 B> 4 国語 A 平均正答率 5 国語 B 平均正答率 ( 公立 ) 74.8 ( 公立 ) 57.5 ( 公立 ) 74 ( 公立

Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

Microsoft Word - シート集7A2_707.docx

瑞浪市調査結果概略(平成19年度全国学力・学習状況調査)

1

Transcription:

義務教育 9 カ年を見越した学力向上推進事業 小中一貫教育への取り組み 日田市立大明小学校 大明中学校 平成 25 年 11 月 22 日 ( 金 )

学部 児童生徒数および職員数 学年 1 年 2 年 3 年 4 年 5 年 6 年 7 年 8 年 9 年 児童 19 19 19 13 16 17 17 17 22 生徒数 小学部中学部 103 56 15 14 計 159 職員数 29 校長 教頭校長 教頭職員教諭 養護教諭主幹教諭 教諭内訳事務職員 図書司書養護教諭 連絡員連絡員 学習支援員

平成 22 年度 研究の流れ 平成 23 24 年度 静修小夜明小大明中 大明小 大明中 3 校校務会議 2 校校務会議 小中合同全体研修会 小中合同全体研修会 小学校部会中学校部会学習指導検討部会 生活指導検討部会 平成 25 年度 大明小 大明中 小中合同運営委員会 ( 研究推進委員会 ) 小中合同全体研修会 学力 体力向上検討部会 特別活動検討部会 ふるさと 生き方 学習検討部会

研究構想図 紀要 P.23 参照

学校教育目標 ふるさとに誇りを持ち人間性豊かに たくましく生き抜く児童生徒の育成 ~ 学びあい 支えあい みがきあい ~

研究主題 ふるさとを愛し生きる力を育てる 小中一貫教育の在り方 ~9 年間を見据えた特色ある教育課程づくりと, 小中教職員の協働指導体制づくりを通して ~

大明小中一貫教育の意義とねらい 1 子どもの発達段階に応じた学習指導 生徒指導を系統的 継続的に行うことができる 9 年間の一貫した学習指導により確かな学力の育成を図る 9 年間の一貫した道徳教育, 生徒指導により個々の個性を伸ばしたり, 他との調和や規律ある生活態度など社会的な資質や能力の育成を図る 2 9 年間の幅広い年齢差の中で様々なパターンでの異学年交流ができる 人と関わる多様な活動を通して豊かな人間性や社会性をはぐくむ

3 9 年間を通して地域に根差した特色ある学習を行うことができる 地域を愛し地域を誇れる子どもを育てる 地域と一体となった教育環境づくりを推進する 4 小 中の教職員が同じ方針の下, 子どもを指導することができる 小中の違いを乗り越え, またお互いの教員のよさを取り入れることで, 自らの資質や指導力の向上を図る

4( 前期 ) 2( 中期 ) 3( 後期 ) 制の区分による指導体制 1 指導区分をつける必要性 2 段差をどこで設けるか クラス替えのない同じ集団 同じ環境 変化 ( 段差 ) が必要 中学校だけの行事 小学校だけの行事 中学校 3 年間を区切ることの難しさ 小 6のリーダー制の育成 小中の独自性 中 1ギャップが尐ない 小 4のリーダー制の育成 児童会 生徒会の活動 中 3 のリーダー制の育成 指導区分および学年 制服 部活動 行事の変化 前期 ( 小 1~ 小 4) 中期 ( 小 5~ 小 6) 後期 ( 中 1~ 中 3)

めざすこども像 前期 中期 後期 (1 年 ~4 年 ) 基礎学力の定着期 生活力の基礎期 (5 年 ~6 年 ) 学習の自立期 生活力の自立期 (7 年 ~9 年 ) 進路実現期 生活力の充実期 発達段階に応じた学習指導 生活指導 9 年間を見据えた特色ある教育課程

教育課程の工夫 1 < 学校行事 > 小中合同の行事 小学部のみ 各種検診 鼓笛パレード 交通安全教室 縦割集会 お別れ遠足 6 年生を送る会 卒業式 など 中学 新入生を迎える会 各種検診 中体連関係各種大会 水泳分団マッチ 9 年生を送る会 卒業式 など 始業式 入学式 分団結団式 歓迎遠足 清掃集会 避難訓練 防犯教室 大掃除 自分でつくる弁当の日 終業式 平和授業 親子人研修会 運動会 文化祭 ふるさとクリーン作戦 かるた 百人一首大会 分団解団式 修了式 など 部のみ

教育課程の工夫 2 < 乗り入れ授業 > 平成 22 年度 平成 23 年度 小中交流授業 小中教員の合同授業 中教員 小 6 算数 音楽 7 教科で実施 ( 詳細は紀要 P.36 に記載 > 平成 24 年度 通年での乗り入れ授業開始 形態 小 中 中 小 合同 (TTを中心に) 中 1 数学 小 6 算数 専科 ( 教科担任制 ) 中 1 2 3 技術小 5 6 音楽 小 6 体育 小 6 外国語活動 求めに応じて乗り入れ 小 5 6 社会 平成 25 年度 同一校舎での通年での乗り入れ授業開始 形態 小 中 中 小 合同 (TTを中心に) 中 1 数学 中 1 理科 小 4 5 6 算数 小 6 理科 専科 ( 教科担任制 ) 求めに応じて乗り入れ 小 5 6 社会 中 1 2 3 家庭科小 5 6 音楽 小 5 6 体育 小 6 外国語活動

教育課程の工夫 3 < 校時の工夫 > 小学校休み時間を 5 分 10 分に変更 同時刻開始時間およびチャイム時間を設定 朝の活動朝の会 1 校時開始 3 校時開始昼休み終了清掃時間帯補充 5 校時開始帰りの会終了 清掃 13:35~13:50

教育課程の工夫 4 < 日課表の編成 1> 紀要 P.19. 20

< 日課表の編成 2> 乗り入れ授業の確認のため 2 日分の日課表を職員室内に掲示

教育課程の工夫 5 < 各教科の教科目標の作成 > 23 年度に 前期 中期 後期に分けて 発達段階に応じた 9 カ年のつながりを意識できるようにそれぞれの教科目標および育てたい力を設定した 別紙資料参照

教育課程の工夫 6 < 各教科の系統表の作成 > 24 年度に 各教科で 9 カ年の系統表を作成し 小中を通した学習内容のつながりを把握することにより 系統性のある学習を意識し指導している 各教科ごとの年間指導計画の中にも 関既習連学年の単元を位置付けて系統を明確にした

9 カ年を見据えた協働指導体制づくり プロジェクトチーム機能を活かした研究体制 3 つの検討部会による研究推進 小中合同での研究推進体制 小中それぞれより 3 つの部会に別れて所属 各校務分掌との関連性 学力 体力向上検討部会 特別活動検討部会 ふるさと 生き方 学習検討部会 小中の各分掌による検討 提案発達段階に応じた9カ年を通した一貫性のある指導 学習面の指導 乗り入れ授業 生活面の指導 リーダー制の育成 交流活動 総合的な学習の時間 の系統的指導 家庭 地域と連携した指導

運動会における協働の取組 特別活動部会による原案作成 ( 小 中 ) 全体会 ( 小中合同職員会議 ) での確認 周知徹底 担当者による詳細の協議 ( 小 ~ 体育主任 ) ( 中 ~ 体育主任 生徒会担当 ) 小学部 中学部ごとの審議 担当者による修正 ( 小 ~ 体育主任 中 ~ 体育主任 生徒会担当者 ) 学部別に詳細事項の確認 運動会の実施 ( 練習および当日 ) 小 中別 小 中合同 実施後の反省 ( 小 中 ) 運営委員会への提案 ( 合同運営委員会での審議 ) 来年度への課題の把握

学力 体力向上検討部会 PDCA サイクルによる実践と検証 重点目標 小中の連続性 継続性 系統性を生かした指導による学力 体力の向上 達成指標 学力向上についての取り組み 体力向上についての取り組み 重点的取組 1 月実施の市学力調査で平均正答率を 5 点 ( 小学 )3 点 ( 中学 ) 以上向上させる 授業が分かる 授業中に自分の考えが言える と考える児童生徒の割合 80% 以上にする 体力弱点項目について 3 学期実施の学校独自の調査で全国平均を上回る 運動能力の弱点強化を図る 取組指標 指導体制の充実 小中の教員の役割を指導計画に位置付けながら系統性を意識した指導と評価を行う 授業を通して思考力 判断力 表現力を高める ( 小 ) 週 2 回体育朝会, 授業における弱点強化運動, 朝マラソン ( 中 ) 運動能力テストの結果をもとに体育の授業 部活動で弱点強化のためのトレーニングを 3 つ以上取り入れる

特別活動検討部会 PDCA サイクルによる実践と検証 重点目標 さまざまな交流活動を通した 豊かな人間性 社会性 の育成 達成指標 自分には良いところがある, 自分は周りから認められている と思う児童 生徒の割合を 5~10% ふやす学力向上についての取り組み 学校が楽しくない と思う児童 生徒の割合を 0 にする 重点的取組 凡事徹底 6 項目の徹底 小中合同行事や縦割り活動による 様々な学年との交流を図る 取組指標 目標の重点化を図り, 繰り返し指導を行う 各行事の中での 4 年 6 年 9 年のリーダーとしての役割を明確にし行事ごとに検証を行う

ふるさと 生き方 学習検討部会 PDCA サイクルによる実践と検証 重点目標 学校 家庭 地域の連携による 特色ある 学校づくり 達成指標 重点的取組 将来の夢や目標がある と思う生徒の割合を 80% 以上にする 児童生徒の学習活動の支援にやりがいを感じる 地域の方の割合 80% 以上にする 学校の方針や教育活動についてよくわかり意思疎通ができている と感じる保護者の割合 90% 以上にする 取組指標 9 年間を見通した生活 総合的な学習のカリキュラムの実践 計画に沿った実践とねらいの系統性の整合性を検証 郷土における体験活動や地域人材の活用 計画に沿った学習と連携の成果の検証 家庭における基本的生活習慣作りを家庭と連携して進める 家庭生活チェック 実施と生活習慣の見直し

PDCA サイクルを活かした各検討部の取組 P D C D D P P C C A A

< 研究の成果 > 小中合同のプロジェクトチームによる研 究推進により 職員の協働で取り組む意識が高まった 幅広い学年間の交流活動を仕組んだり 9 年間のつながりや節目を意識した 学習指導 生活指導により 児童生徒の意欲や変容がみられた

< 今後の課題 > 客観的な検証を基に 重点指導事項 についての小中を通した指導体制づくりの推進

今年度の児童生徒の交流の姿

ご清聴ありがとうございました