2013/9/ 年 8 月 8 日 ( 木 ) グランメッセ熊本 熊本県保険者協議会 特定健診 特定保健指導担当初任者研修会 ( 初級編 ) 対象者に応じた運動指導 栄養指導をするために ~ 済生会熊本病院予防医療センターにおける実例 ~ 健康運動指導士 管理栄養士 有吉亮森川清美 <

Similar documents
最終.indd

水光No49 最終.indd

宗像市国保医療課 御中

特定健康診査等実施計画 ( 第 3 期 ) 三菱製紙健康保険組合 平成 30 年 4 月

特定健康診査等実施計画 東京スター銀行健康保険組合 平成 25 年 4 月

背景及び趣旨 我が国は国民皆保険のもと世界最長の平均寿命や高い保健医療水準を達成してきた しかし 急速な少子高齢化や国民の意識変化などにより大きな環境変化に直面しており 医療制度を持続可能なものにするために その構造改革が急務となっている このような状況に対応するため 高齢者の医療の確保に関する法律

特定健康診査等実施計画 ( 第 2 期 ) ベルシステム 24 健康保険組合 平成 25 年 3 月 1 日

特定健康診査等実施計画 ( 第二期 ) 三重交通健康保険組合 平成 25 年 7 月

背景及び趣旨我が国は国民皆保険のもと世界最長の平均寿命や高い保健医療水準を達成してきた しかし 急速な少子高齢化や国民の意識変化などにより大きな環境変化に直面しており 医療制度を持続可能なものにするために その構造改革が急務となっている このような状況に対応するため 高齢者の医療の確保に関する法律に

山梨県生活習慣病実態調査の状況 1 調査目的平成 20 年 4 月に施行される医療制度改革において生活習慣病対策が一つの大きな柱となっている このため 糖尿病等生活習慣病の有病者 予備群の減少を図るために健康増進計画を見直し メタボリックシンドロームの概念を導入した 糖尿病等生活習慣病の有病者や予備

特定健康診査等実施計画

特定健康診査等実施計画


特定健康診査等実施計画

求人施設案内一覧.xlsx

特定健康診査等実施計画 豊田合成健康保険組合 平成 30 年 3 月

Ⅰ 目標達成

(この実施計画は「高齢者の医療の確保に関する法律」第19条の規定に基づき作成し、

特定健康診査等実施計画 ( 第 3 期 ) ベルシステム 24 健康保険組合 平成 30 年 3 月 1 日 ( 最終更新日 : 平成 30 年 7 月 27 日 )

日本赤十字社健康保険組合特定健康診査等実施計画 Ⅰ 計画策定にあたって 1 背景及び趣旨我が国は国民皆保険のもと世界最長の平均寿命や高い保健医療水準を達成してきた しかし 急速な少子高齢化や国民の意識変化などにより大きな環境変化に直面しており 医療制度を持続可能なものにするために その構造改革が急務

特定健康診査等実施計画書 ( 第 3 期 ) JXTG グループ健康保険組合 平成 20 年 4 月 1 日制定平成 22 年 4 月 1 日改訂平成 25 年 4 月 1 日改正平成 30 年 4 月 1 日改正 - 1 -

(7)健診データの受領方法

第三期特定健康診査等実施計画 ニチアス健康保険組合 最終更新日 : 平成 30 年 02 月 20 日

大阪府医師国民健康保険組合 特定健康診査等実施第 2 期計画 ( 平成 25 年 7 月 1 日 ) 1. 計画策定の背景昭和 36 年の国民皆保険の成立により わが国の平均寿命は飛躍的に伸び 今や世界一の長寿国となった しかし 世界に冠たるこの国民皆保険制度は 平均寿命の伸びによる高齢化の急激な進

背景及び趣旨 我が国は国民皆保険のもと 世界最長の平均寿命や高い保険医療水準を達成してきた しかし 急速な少子高齢化や国民の意識変化などの大きな環境変化に直面しており 医療制 度を持続可能なものにするため その構造改革が急務となっている このような状況に対応するため 高齢者の医療の確保に関する法律に

第三期 特定健康診査等実施計画 ウシオ電機健康保険組合 平成 30 年 4 月

特定健康診査等実施計画

Microsoft Word - 特定健康診査等実施計画2期(YNK).docx

特定健康診査等実施計画 ( 第二期 : 平成 25 年度 ~ 平成 29 年度 ) リクルート健康保険組合 平成 25 年 4 月 1

標準的な健診・保健指導の在り方に関する検討会

背景及び趣旨 我が国は国民皆保険のもと世界最長の平均寿命や高い保健医療水準を達成してきた し かし 急速な少子高齢化や国民の意識変化などにより大きな環境変化に直面しており 医 療制度を持続可能なものにするために その構造改革が急務となっている このような状況に対応するため 高齢者の医療の確保に関する

平成 29 年 3 月改定 特定健康診査等実施計画 ( 第 2 期 ) 協和発酵キリン健康保険組合 平成 29 年 3 月

特定健康診査等実施計画 第二期 ( 平成 25 年度 ~ 平成 29 年度 ) 第一版 三菱鉛筆健康保険組合 平成 25 年 5 月

10_12A-20.pdf

標準的な健診・保健指導の在り方に関する検討会

TOHOKU UNIVERSITY HOSPITAL 今回はすこし長文です このミニコラムを読んでいただいているみなさんにとって 救命救急センターは 文字どおり 命 を救うところ という印象が強いことと思います もちろん われわれ救急医と看護師は 患者さんの救命を第一に考え どんな絶望の状況でも 他


1 基本健康診査基本健康診査は 青年期 壮年期から受診者自身が自分の健康に関心を持ち 健康づくりに取り組むきっかけとなることを目的に実施しています 心臓病や脳卒中等の生活習慣病を予防するために糖尿病 高血圧 高脂血症 高尿酸血症 内臓脂肪症候群などの基礎疾患の早期発見 生活習慣改善指導 受診指導を実

調書のの見方 新規 新規事業の実施 現行どおり 事業をする 充実 事業の充実 強化を図る 改善 事業の見直し 改善を図る 縮小 事業規模を縮小する 廃止 事業を廃止する 2

標準的な健診・保健指導の在り方に関する検討会

クリニカルパスの 普及・体制の現状と課題

協会けんぽ加入者における ICT を用いた特定保健指導による体重減少に及ぼす効果に関する研究広島支部保健グループ山田啓介保健グループ大和昌代企画総務グループ今井信孝 会津宏幸広島大学大学院医歯薬保健学研究院疫学 疾病制御学教授田中純子 概要 背景 目的 全国健康保険協会広島支部 ( 以下 広島支部

肥満者の多くが複数の危険因子を持っている 肥満のみ約 20% いずれか 1 疾患有病約 47% 肥満のみ 糖尿病 いずれか 2 疾患有病約 28% 3 疾患すべて有病約 5% 高脂血症 高血圧症 厚生労働省保健指導における学習教材集 (H14 糖尿病実態調査の再集計 ) より

<4D F736F F F696E74202D208E9197BF B9957B8CA78BA68B6389EF B83678C8B89CA82BD82CE82B188C432>

< F2D8E ED28CA48F C8E862E6A7464>

Microsoft PowerPoint - 参考資料

ただ太っているだけではメタボリックシンドロームとは呼びません 脂肪細胞はアディポネクチンなどの善玉因子と TNF-αや IL-6 などという悪玉因子を分泌します 内臓肥満になる と 内臓の脂肪細胞から悪玉因子がたくさんでてきてしまい インスリン抵抗性につながり高血糖をもたらします さらに脂質異常症

リハビリテーションを受けること 以下 リハビリ 理想 病院でも自宅でも 自分が納得できる 期間や時間のリハビリを受けたい 現実: 現実: リ ビリが受けられる期間や時間は制度で リハビリが受けられる期間や時間は制度で 決 決められています いつ どこで どのように いつ どこで どのように リハビリ

医療費適正化計画の概要について 国民の高齢期における適切な医療の確保を図る観点から 医療費適正化を総合的かつ計画的に推進するため 国 都道府県は 医療費適正化計画を定めている 根拠法 : 高齢者の医療の確保に関する法律作成主体 : 国 都道府県計画期間 :5 年 ( 第 1 期 : 平成 20~24

案 参考資料 1 健康長寿笑顔のまち 京都推進プラン ( 計画期間 : 平成 30 年 ~34 年度 ) 身体活動 運動分野抜粋案 1

死亡率 我が国における疾病構造 生活習慣病は死亡割合の約 6 割を占めている 我が国の疾病構造は感染症から生活習慣病へと変化 死因別死亡割合 ( 平成 24 年 ) 生活習

Microsoft Word - (セット案とれ)【閣議後会見用】取組ペーパー

歯科中間報告(案)概要

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

10075 口頭発表 身体活動 8 月 31 日 ( 金 ) 8:30~9:20 第 8 会場 朱鷺メッセ 3F 小会議室 口頭発表 診断 -その他 8 月 30 日 ( 木 ) 11:00~12:20 第 5 会場 朱鷺メッセ 3F 中会議室

Microsoft Word _発刊にあたって.doc

診療科 血液内科 ( 専門医取得コース ) 到達目標 血液悪性腫瘍 出血性疾患 凝固異常症の診断から治療管理を含めた血液疾患一般臨床を豊富に経験し 血液専門医取得を目指す 研修日数 週 4 日 6 ヶ月 ~12 ヶ月 期間定員対象評価実技診療知識 1 年若干名専門医取得前の医師業務内容やサマリの確認

平成 28 年度健康診断について 基本健康診断 ( 一次検査 ) 健康保険組合は疾病予防事業として被保険者 被扶養者の皆様の健康診断を実施しています 健診種類 ( いずれかを選択 ) 生活習慣病健診 人間ドック 被保険者 対象者 対象年齢 ( 該当年度末日 (3 月 31 日 ) 基準 ) 年齢制限

Microsoft PowerPoint - 2.医療費プロファイル 平成25年度(長野県・・

広報誌42号-表紙2

(6/5 19:00修正)資料3 標準的な健診・保健指導プログラム改定のポイント (2) (2)

第 3 節心筋梗塞等の心血管疾患 , % % % %

2 第 1 期データヘルス計画 ( 平成 27 年度 ~ 平成 29 年度 ) の要点 ⑴ 加入者の状況被保険者は 男性が約 85% と多く 年齢構成は 40 歳代 50 歳代が多い 被扶養者は 子供を除くと女性が多い ⑵ データに基づく健康課題 1 生活習慣病及び生活習慣病関連疾患が医療費に占める

平成23年度国保連合会

健康企業宣言実施結果レポート Step1(Q&A) 質問 実施方法 添付資料 日頃の食生活に乱れがないか声掛けをしていますか? 始業前などに体操やストレッチを取り入れていますか? 朝礼等での声掛けの他 TJK ホームページに掲載されている 野菜は 1 日 350g 食べましょう のパンフ

はじめに

4 身体活動量カロリズム内に記憶されているデータを表計算ソフトに入力し, 身体活動量の分析を行った 身体活動量の測定結果から, 連続した 7 日間の平均, 学校に通っている平日平均, 学校が休みである土日平均について, 総エネルギー消費量, 活動エネルギー量, 歩数, エクササイズ量から分析を行った

2

平成13年度税制改正(租税特別措置)要望事項(新設・拡充・延長)

第2次「健康くるめ21」計画

27 年度調査結果 ( 入院部門 ) 表 1 入院されている診療科についてお教えください 度数パーセント有効パーセント累積パーセント 有効 内科 循環器内科 神経内科 緩和ケア内科

求する診療報酬明細書の件数 ( 入院以外 ) は 糖尿病や高血圧 心疾患などの生活習 慣病が約 4 割を占めている 生活習慣病患者が増加することにより 医療費は年々増 大していくことが考えられる 図 2 戸田市の医療費の推移 ( ウ ) 健康寿命の延伸県は健康寿命を 65 歳に達した県民が自立した生

Ⅰ. 調査の概要. 調査目的日本の全国民を対象に健康日本 2( 第二次 ) に関連する健康意識 認知度調査を評価することで 健康意識における重点課題を把握すること 2 経年的な健康意識の推移を把握することを目的とする これにより 今後の情報発信のあり方を検討する 本年調査は昨年調査に続いて2 回目の

学校体育と幼児期運動指針の概要について

H1.eps

介護予防〜のご案内2014v2.indd

愛知県アルコール健康障害対策推進計画 の概要 Ⅰ はじめに 1 計画策定の趣旨酒類は私たちの生活に豊かさと潤いを与える一方で 多量の飲酒 未成年者や妊婦の飲酒等の不適切な飲酒は アルコール健康障害の原因となる アルコール健康障害は 本人の健康問題だけでなく 家族への深刻な影響や飲酒運転 自殺等の重大

Microsoft Word - cjs63B9_ docx

名称未設定

Ⅳ 第 2 次計画の目標 : 第 2 次計画で新たに設定した項目 府民主体 府民と行政と団体 行政と団体 1 内 容 新 規 栄養バランス等に配慮した食生活を送っている府民の割合 2 朝食欠食率 第 1 次計画策定時 35 現状値 第 2 次計画目標 第 2 次基本計画目標 24% 15% 60%

Microsoft PowerPoint - gennjyou.ppt [互換モード]

問 3 問 2 で と回答した方は 上記対策で何を見て知ったか ( 複数回答可 ) % 問 4 問 2で と回答した方は 下記対策で利用したいまたは既に利用しているものは 問 4 何か ( 複数回答可 ) 特定健診 特定保健指導対策 10 (41.9%) がん ( 婦人

1. 背景及び趣旨我が国は 急速な少子高齢化 経済の低成長への移行 疾病構造の変化など 大きな環境変化に直面している 今まで築いてきた国民皆保険制度を堅持し 医療制度を将来にわたり持続可能なものとしていくためには その構造改革が急務である 国民の実態を見ると 高齢化の急速な進展と生活習慣病の増加によ

Microsoft PowerPoint - 特定健診課題、要望.ppt

表紙裏 ( 空白 )

東邦大学羽田空港国際線クリニック 高木賢治 大森病院臨床研修プログラム 選択専攻科目 各診療科 東京医科大学病院 平山陽示 循環器内科 森山記念病院 伊藤 嘉晃 森山リハビリテーション病院 関東

1. 北海道 ( 医師数データ集 )(218 年版 ) 目次 北海道 南渡島医療圏 南檜山医療圏 北渡島檜山医療圏 札幌医療圏 後志医療圏 南空知医療圏 中空知医療圏 北空知医

はじめに第1章基本方針第2章岐阜市の現状第3章第4章第二次ぎふ市民健康基本計画の評価今後の取り組み第5章効果的な推進体制第6章参考資料7 第 3 章岐阜市の現状 1 岐阜市の人口統計 (1) 人口の推移 本市の人口は 昭和 60 年以降 減少傾向にあったものの 平成 18 年柳津町との合併により 一

■● 糖尿病

2017年度患者さん満足度調査結果(入院)

03-2_(0206修正済)第3編第2章

Microsoft Word - 44-第4編頭紙.doc

1. 病院 医療機関名加藤病院診療科目心療内科 精神科院長名加藤一郎 住所 診療時間 竹田市大字竹田 1855 TEL FAX 月 火 水 木 金 土 特記事項 午前 9:00 ~ 12:00 9:00 ~ 12:00 9:00 ~ 12:00 9:

評価項目 A Bともすべての項目に を入れてください 評価項目 A 宣言内容 ( 共通項目 ) チェック項目 取り組み結果 出来た概ね出来た出来なかった 1 経営者が率先し 健康づくりに取り組みます 健康宣言証の社内掲示など 健康づくりに関する企業方針について 従業員へ周知していますか? 経営者自身

3 対象者への案内の方法 当該年度の特定保健指導対象者全員 ( 基準では非該当だが 医療保険者の判断で特定保健指導対象となる方 も含む ) に対して 参加案内を郵送して 結果説明会を実施するとともに 特定保健指導における初回時面接を行います また 初回時面接未参加者に対しても 再度 特定保健指導の参

,995,972 6,992,875 1,158 4,383,372 4,380,511 2,612,600 2,612, ,433,188 3,330, ,880,573 2,779, , ,

00.xdw

Microsoft Word - 認知度調査HP原稿

3) 好生館研修プログラム : 初期臨床研修スケジュール ( 例 ) 4) 臨床研修を行う分野並びに当該分野ごとの研修期間及び臨床研修病院又は臨床研修協力施設 臨床研修を行う分野 病院又は施設の名称 研修期間 *1 内科 佐賀県医療センター好生館 6ケ月 救命救急センター 佐賀県医療センター好生館

地域医療連携部

Transcription:

2013 年 8 月 8 日 ( 木 ) グランメッセ熊本 熊本県保険者協議会 特定健診 特定保健指導担当初任者研修会 ( 初級編 ) 対象者に応じた運動指導 栄養指導をするために ~ 済生会熊本病院予防医療センターにおける実例 ~ 健康運動指導士 管理栄養士 有吉亮森川清美 < 本日の内容 > 1) 当センターにおける特定保健指導 Ⅰ ~ 概要 ~ 2) 運動指導について 1 国の施策 科学的根拠基づく身体活動支援 2 疾患別での運動禁忌と運動指導のポイント 3 使えるトレーニングメソッド 3) 栄養指導について 4) 当センターにおける特定保健指導 Ⅱ ~ 運用 実績 ~ 1

当センターにおける 特定保健指導 Ⅰ ~ 概要 ~ 社会福祉法人 恩賜財団 済生会熊本病院 所在地 861-4193 熊本市南区近見 5 丁目 3 番 1 号 管理者 院長副島秀久 開設 昭和 10 年 (1935 年 )9 月 16 日 標榜科 内科 外科 消化器内科 消化器外科 呼吸器内科 呼吸器外科 腫瘍内科 糖尿病内科 整形外科 腎臓内科 泌尿器科 循環器内科 心臓血管外科 神経内科 脳神経外科 救急科 病理診断科 放射線科 麻酔科 病床数 一般病床 :400 床 ( うち 162 床個室 ) 職員数 総数 1688 名 2013 年 4 月 1 日現在 2

当日 ( 後日 ) 6 ヶ月後 動機づけ支援 初回面談 保健師又は管理栄養士による個別面談 最終評価 健康教室 保健師又は管理栄養士による聴取 検査 来院がない場合は評価用紙送付 当日 ( 後日 ) MFC 利用 (3 ヶ月 ) 個別支援 B 10P (5 分 ) 3 ヶ月後 個別支援 B 10P (5 分 ) 6 ヶ月後 積極的支援 初回面談 保健師( 管理栄養士 ) による個別面談初回運動支援個別支援 A 120P (60 分 ) 運動指導士による個別支援(MFC) 個別支援 A 80P 初回栄養支援 (20 分 ) 管理栄養士による個別支援電話 B 10P ( 食育 SATシステム ) (5 分 ) MFCでの声かけ 電話による支援 中間面談 保健師 ( 管理栄養士 ) による個別面談 MFC での声かけ 電話による支援 最終評価 個別支援 A 120P (30 分 ) 電話 B 10P (5 分 ) 保健師又は管理栄養士による聴取 検査 来院がない場合は評価用紙送付 健康教室 当センター 会員制健康クラブ セレブリティーズ 運動施設 連携施設紹介 運動施設の情報提供 自宅 運動方法の指導 身体活動向上のアドバイス 健康教室の一例 リズム体操 リズミックパンチ ウェーブストレッチ減塩クッキングメタボ予防教室 3

メディカルフィットネスセンター (MFC) 特定健診 特定保健指導第 2 期からの変更点 4

特定健診 特定保健指導第 2 期 ( 平成 25 年度 ) からの変更点 平成 20 年度から施行された特定健診 特定保健指導は 第 2 期 ( 平成 25 年度 ~29 年度 ) に入りました 1 特定健診実施率 2 特定保健指導実施率 第 1 期の目標 第 2 期の目標 項目 24 年度目標 29 年度までの目標 3 メタボリックシンドロームの該当者および予備軍の減少率 70% 実施率 45% 45% 実施率 17.8% 70% 45% 10%(20 年度対比 ) 25%(20 年度対比 ) 第 2 期特定健診等実施計画の期間における対応 1 特定健診の腹囲基準等について 男性 85cm/ 女性 90cm を維持 2 特定保健指導非対象者への対応について 非肥満へ対応 ( 特保ではない ) 情報提供や保健指導を実施する 3 情報提供の在り方について 保険者での好事例を調査し その知見を共有する ( 手引きを見直し 周知に努める ) 4 受診勧奨の徹底について 手引き等を見直し 関係者への周知に努める 5 健診項目の見直しについて HbA1c を NGSP 値へ 血清 Cr 検査の追加は見送り ( 引き続き検討 ) 5

第 2 期特定健診等実施計画の期間における対応 6 特定保健指導のポイント制の緩和 180Pは維持 支援 Bは必須としない 7 初回面談と6ヶ月後評価者との同一性について 同一機関であれば評価は同一者でなくてもよい 8 健診受診日に初回面接を開始するための方策 保険者直営 個別契約は従来通り可 9 看護師が保健指導を行える期間の延長 平成 29 年度末まで延長する 運動指導 について 6

国の施策 健康日本 21( 第 2 次 ) 科学的根拠 健康づくりのための身体活動基準 2013 に基づく身体活動支援 国民医療費は年々増加 7

他国にも例をみない急速な高齢化 元気に 歳をとる 8

2013 年 3 月 18 日厚生労働省健康局 < 運動指導者用 > 健康づくりのための身体活動基準 2013 < 国民用 > 健康づくりのための身体活動指針 ( アクティブガイド ) プラス テン +10 健康づくりのための身体活動基準 2013 9

変更されたもの 1) 運動基準から身体活動基準へ 2) 週 23Exから一日 60 分へ 3) 採択文献の追加 追加されたもの 4) がん ロコモティブシンドローム 認知症も対象に 5) こどもから高齢者まで 6) 全世代に向けた敷居の低い行動目標 7) リスク管理 8) 環境 社会支援 変更されたもの 1) 運動基準から身体活動基準へ 全体に着目することを重視し 運動基準 から 身体活動基準 に名称を変更 健康づくりのための運動基準 2006 ~ 身体活動 運動 体力 ~ 健康づくりのための運動指針 2006 ~ 生活習慣病予防のために ~ < エクササイズガイド 2006> 健康づくりのための身体活動基準 2013 健康づくりのための身体活動指針 < アクティブガイド > 10

変更されたもの 2) 週 23Ex から一日 60 分へ エクササイズガイドの認知度 社会調査モニタ 1,613 人 (40±12.2 歳 ) を対象としたインターネット調査結果 原田ら 2009 年 12.3% エクササイズは浸透しなかった 分かり易く一日 60 分に 変更されたもの 3) 採択文献の追加 検索期間アウトカム暴露因子 2005 年 4 月 11 日 ~ 2011 年 3 月 22 日 死亡 生活習慣病関連 骨粗鬆症 ADL がん 介護 ロコモ 認知症 2005 年 4 月 11 日までがん 介護 ロコモ 認知症 身体活動量 運動量 体力 ( 全身持久力 筋力 その他の体力 ) 2006 年策定時のアウトカムは 死亡 生活習慣病関連 骨粗鬆症 ADL であった 論文本数 採択率 検索式による検索 6,533 本 - 1 次レビュー 844 本 12.9% 2 次レビュー 341 本 40.4% 3 次レビュー 205 本 60.1% 旧 62 本 新 267 本 (205 本追加 ) 11

変更されたもの 3) 採択文献の追加 267 本でのシステマティックレビュー及びメタ解析の結果 < 生活習慣病等及び生活機能低下のリスク低減との関係 > 週 6.6Ex の身体活動量で 最も身体活動量が少ない群と比較し 14% のリスク低減 なぜ 週 23Ex( 一日 60 分 ) のままなのか? 理由 日本人を対象とした論文に限定してメタ解析を行った結果 20Ex 以下ではリスク低減の効果を統計学的に確認できなかった 今回も 22.5Ex より多い者で有意にリスクが低かった 追加されたもの 4) がん ロコモティブシンドローム 認知症も対象に 健康寿命の延伸が目的 12

追加されたもの 4) がん ロコモティブシンドローム 認知症も対象に 生活習慣病 3 割 認知症 ロコモ 5 割 追加されたもの 5) こどもから高齢者まで 健康日本 21( 第二次 ) ライフステージに応じた健康づくりの推進 全世代を対象とした身体活動基準が必要 こども (18 歳未満 ) の基準現段階では定量的な基準を設定しない 理由 18 歳未満に関して 身体活動が生活習慣病等及び生活機能低下のリスクを低減する効果について十分な科学的根拠がない 参考 幼児期運動指針 (2012 年 3 月文部科学省 ) 毎日 60 分以上楽しく体を動かすことが望ましい 学習指導要領の改善に関する提言 (2008 年 1 月中央教育審議会 ) 小学校から高等学校にかけての発達の段階を踏まえた指導内容 13

追加されたもの 5) こどもから高齢者まで 高齢者 (65 歳以上 ) の基準強度を問わず 身体活動を週 10Ex 行う ( 横になったままや座ったまま以外の身体活動を毎日 40 分 ) 科学的根拠 < 生活習慣病等及び生活機能低下のリスク低減との関係 > 週 10Ex の 3 メッツ未満も含めた身体活動量で最も身体活動量が少ない群と比較し 21% のリスク低減 追加されたもの 6) 全世代に向けた敷居の低い行動目標 現在の状況 運動習慣 平成 23 年国民健康 栄養調査 14

増加傾向に見えるが年齢調整すると変化なし 働いている世代の運動習慣者が少ない 15