資料 1 30 年産 生産の目安 の基本的な考え方に対する申し入れ事項 平成 29 年 9 月 15 日北海道農協米対策本部 1. 基本的な考え方 30 年産以降 急激な需給変動が発生した場合においても 生産者の経営安定と手取りの確保を図っていくことが重要であるが 一方で産地としての供給責任を果たし

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めに必要な情報を提供するとともに 2 関係者一体となった契約栽培等の需要と直結した生産を推進していく また 生産者の収益性向上につながる地域の気候風土を活かした特色ある野菜等園芸作物への作付を促進し 産地づくりを進めていくため 生産者への作付誘導のインセンティブとなる産地交付金を戦略的に活用していく

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米に関するマンスリーレポート 新潟県版 2018 年 12 月 今月の特集 1 米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針 の見直しについて 農林水産省は 11 月 28 日に 米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針 ( 以下 国の基本指針 ) の変更を行い 平成 31/32 年の主食用米等需要量を

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【千葉県事業計画】別記様式第3号別添

ウ WCS 用稲本市は県内最大の酪農地帯であるため 需要に応じた生産確保に努め 多収品種の推進 病害虫防除や雑草管理など適切な圃場管理を行う また についても実施する エ加工用米実需者の要望に対応できるよう 産地交付金を活用して複数年契約を進めることにより安 定的な供給を目指し 担い手の作付維持 (

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平成 30 年産一番茶の摘採面積 生葉収穫量及び荒茶生産量 ( 主産県 ) - 一番茶の荒茶生産量は前年産に比べ 12% 増加 - 調査結果 1 摘採面積主産県の摘採面積 ( 注 1) は2 万 7,800ha で 前年産に比べ 400ha(1%) 減少した 2 10a 当たり生葉収量主産県の 10

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ⅳ 出来秋の段階で区分保管した豊作による過剰米については 豊作となった時点における需給状況等を踏まえ 以下の対応方法の中から適切な対応を行うこととする a 区分保管分を翌年の農業者別生産数量目標から減少させた上で その需要に対して 翌年の出来秋以降に古米として販売 b 配合飼料用 新規加工用 ( 米

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01 【北海道】

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(5) そば収穫量の年次変動が大きいが 比較的栽培が容易であるため 適正品種を選定し 団地化による作付面積の拡大を図る また 排水対策 ( 額縁明渠等 ) や適期播種などを徹底し 単収 品質の向上に取り組む (6) 野菜等ア地域基盤作物江府町内で比較的 作付けが多く 生産部会が設置されているなど生産

第5回 農地・農村部会 資料 /8

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2. 食料自給率の推移 食料自給率の推移 我が国の食料自給率 ( 総合食料自給率 ) は 長期的に低下傾向で推移してきましたが 近年は横ばい傾向で推移しています (%) (H5 ) 43 7

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14 現行のナラシ対策では 集落営農が加入するには 法人化計画 (5 年以内の法人化 ) が必須であるが 意欲があっても法人化に時間を要するものもある 法人化はさせたいが 現在の法人化計画は実態に合っていないのではないか 15 平成 27 年度からの経営所得安定対策では 集落営農の法人化等については

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取組の詳細 作期の異なる品種導入による作期分散 記載例 品種名や収穫時期等について 26 年度に比べ作期が分散することが確認できるよう記載 主食用米について 新たに導入する品種 継続使用する品種全てを記載 26 年度と 27 年度の品種ごとの作付面積を記載し 下に合計作付面積を記載 ( 行が足りない

原則として通知日から1 年程度の履行期限を設定した上で 別添 2 不耕作農地に関する意向確認について 文書 ( 以下 意向確認文書 という ) を速やかに送付し 返送された意向確認文書の別紙により貸付相手方の意思を確認し 次に掲げる態様毎に対応するものとする ( 注 ) なお 耕作を行う意思表示をし

27 年産以降のゲタ ナラシ対策の交付対象者 ゲタ ナラシ対策の交付対象者は 27 年産から認定農業者 集落営農に認定新規就農者を加えるとともに 規模要件は廃止しました また 交付対象となる集落営農の要件も 2 要件に緩和します 担い手の方が幅広く参加できるようになります また ナラシ移行の円滑化対

平成20年2月

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小・中学校における学校選択制等の実施状況について(平成24年10月1日現在)

はじめに 戸別所得補償制度は 食料自給率の向上を図るとともに 農業と地域を再生させ 農山漁村に暮らす人々が将来に向けて明るい展望を持って生きていける環境を作り上げていくための施策です 同時に 環境の保全や美しい景観などの農業 農村の多面的機能を維持し 我が国の資産として維持していくためのものです 昨

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公共工事等における新技術活用システムについて 別添 公共工事等に関する優れた技術は 公共工事等の品質の確保に貢献し 良質な社会資本の整備を通じて 豊かな国民生活の実現及びその安全の確保 環境の保全 良好な環境の創出 自立的で個性豊かな地域社会の形成等に寄与するものであり 優れた技術を持続的に創出して

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(3) 大豆 飼料作物ア大豆栽培適地が多くないため 大幅な作付拡大は困難な状況であるが 適地を中心に継続した作付推進に取り組む イ飼料作物耕作放棄地の増加が見込まれる中 自給粗飼料の安定確保 二毛作による土地利用率向上等にも有効で 耕畜連携とあわせて推進を図る また 那岐 富沢地区を中心に和牛の水田

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

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資料 1 30 年産 生産の目安 の基本的な考え方に対する申し入れ事項 平成 29 年 9 月 15 日北海道農協米対策本部 1. 基本的な考え方 30 年産以降 急激な需給変動が発生した場合においても 生産者の経営安定と手取りの確保を図っていくことが重要であるが 一方で産地としての供給責任を果たし 北海道米を求める需要者の期待に応えていくためには 必要な水稲作付面積を確保し 北海道米の安定供給に併せて取り組んでいく必要がある これらの達成に向け 国による生産数量目標の配分が廃止となる 30 年産以降についても 引き続き需要に応じた米生産を行うため 新たに設定する 生産の目安 の達成を目指し オール北海道が一体となって需要に応じた米生産の推進を行うこと 2. 作付意向調査の実施 水稲作付面積の減少傾向が続く中 北海道米の安定供給に取り組むためには 地域の作付意向の把握を行い 各産地が持つ水張能力を最大限活用していく必要がある 作付意向調査の実施にあたっては 北海道としての 30 年産に向けた米生産の基本的な指針を示すとともに その精度を高めるため 全国 北海道の需給情報や 30 年産以降の産地交付金の活用方法等 産地に対する十分な情報提供を行うこと 3. 生産の目安 の設定方法 ( 全道段階 ) 全道の生産の目安の設定にあたり 従来の全国の需給見通しに基づいた算定方法では 30 年産においても引き続き主食用米の大幅な削減が必要となる しかし 北海道米の需要は近年安定しており 必要以上の供給量の減少は 北海道米を求める消費者の期待を裏切ることになりかねず オール北海道体制で取り組んできた北海道米食率向上に向けた取り組みに逆行することになる このことから 30 年産 生産の目安 については 全国の需給見通しを考慮した上で 稲作農業者の所得確保と北海道米の需要に確実に対応することを目指し 水張面積の確保を図る内容とすること ( 地域段階 ) 地域段階の生産の目安の設定にあたっては 算定方法の透明性を確保するとともに 作付実績を基本とし 作付意向についても十分に考慮すること 加工用米の取扱いについては 地域事情等により非主食用米の取組方針が異なることから 30 年産の加工用米の 生産の目安 については 全道の目安を必要量に基づき示した上で 地域別の目安については 生産現場への理解促進に向けた参考値として設定し 31 年産以降 実効性の確保に向け 生産販売体制や地域別の設定方法について 更なる検討を行うこと

4. 生産の目安 の推進等 需要に応じた米生産に取り組むためには 生産者や集荷業者のみならず 北海道及び市町村等の行政も含めたオール北海道体制で推進を行う必要があることから 30 年産以降についても北海道及び市町村等は 関係団体と積極的な連携を図り 一体的な推進を行うこと 需要に応じた生産の推進をオール北海道で確実に実施するためにも 生産の目安 については 各地域協議会から生産者別に設定することを基本に取り組むとともに 産地交付金の活用にあたっては 非主食用米の目安を考慮し 水張面積の確保につながる活用方法を検討すること 以上

資料 2-1 30 年産 生産の目安 の基本的な考え方 ( 案 ) 新 30 年産 生産の目安 の基本的な考え方 ( 案 ) 旧 30 年産 生産の目安 の基本的な考え方 ( 案 ) 平成 2 9 年 9 月 2 1 日北海道農業再生協議会水田部会 1 北海道米をめぐる情勢本道の米の作付面積は近年減少傾向で推移しており 平成 28 年産米の収穫量は 60 万トンを下回る結果となった一方で 北海道米の品質に対する評価は着実に向上しており 全国的に高い評価を受けている 人口減少やライフスタイルの変化などにより米の消費が減少する中 これからの北海道米生産においては 主食用米を中心に 需要の拡大が期待される業務用や安定的な需要が見込まれる加工用など非主食用米も含めた水稲作付の維持 確保により 水田をフル活用しながら北海道米に対するさまざまな需要に応えていく必要がある 2 生産の目安 の概要 (1) 目的行政による生産数量目標の配分が廃止となる平成 30 年産以降においても 北海道米への多様なニーズに的確に応えていくため 北海道米価格の安定による農家所得 ( 新設 ) 平成 2 9 年 7 月 2 8 日北海道農業再生協議会水田部会 1 生産の目安 の概要 (1) 目的行政による生産数量目標の配分が廃止となる平成 30 年産以降においても 北海道米への多様なニーズに的確に応えていくため 北海道米価格の安定による農家所得 1

の確保を基本として本道稲作経営の安定化を図っていくことが必要である このため 全道の生産者 農業関係機関 団体 集荷業者 行政等 米関係者 が一体となったオール北海道体制で需要に応じた米生産を推進していくこととし 道及び地域の 農業再生協議会 が主体となり 米価の安定による農家所得の確保や北海道米の安定供給を目的とした全道及び地域協議会ごとに 生産の目安 を設定する の確保を基本として本道稲作経営の安定化を図っていくことが必要である このため 全道の生産者 農業関係機関 団体 集荷業者 行政等 米関係者 が一体となったオール北海道体制で需要に応じた米生産を推進していくこととし 道及び地域の 農業再生協議会 が主体となり 米価の安定による農家所得の確保や北海道米の安定供給を目的とした全道及び地域協議会ごとに 生産の目安 を設定する (2) 設定内容等 全道及び地域協議会ごとの 数量 面積 を設定 水稲全体 主食用 加工用 その他 ( 新規需要米等 ) うるち もち別 地域協議会に対する加工用米の数値は 仮に各地域協議会がこれだけ生産すれば 全道の加工用米の生産の目安に沿った取組となるという 参考値 として設定する これに伴い 地域協議会の生産の目安のうちその他 ( 新規需要米等 ) に相当する分は 加工用米分と合わせて 主食用以外 として設定する (2) 設定内容等 全道及び地域協議会ごとの 数量 面積 を設定 水稲全体 主食用 加工用 その他 ( 新規需要米等 ) うるち もち別 2

生産の目安 [ イメージ ] 全道 協議会 水稲全体区分うち主食用うち加工用うちその他数量 (t) 556,000 508,000 20,000 28,000 うるち面積 (ha) 102,800 93,925 3,698 5,177 数量 (t) 40,000 32,000 8,000 0 もち面積 (ha) 7,400 5,920 1,480 0 数量 (t) 596,000 540,000 28,000 110,200 合計面積 (ha) 110,200 99,845 5,178 5,177 水稲全体 ( 参考 ) 区分うち主食用うち主食用以外加工用数量 (t) 20,000 18,000 2,000 1,000 うるち面積 (ha) 3,700 2,960 740 370 数量 (t) 3,000 2,000 1,000 1,000 もち面積 (ha) 550 367 183 183 数量 (t) 23,000 20,000 3,000 2,000 合計面積 (ha) 4,250 3,327 923 553 (3) 生産の目安 の位置付け 考え方 生産の目安 [ イメージ ] 全道 A 協議会 B 協議会 区分 数量 (t) うち主食用うち加工用うちその他 うるち 556,000 508,000 20,000 28,000 102,800 もち 40,000 32,000 8,000 0 7,400 合計 596,000 540,000 28,000 28,000 110,200 うるち 10,000 8,000 1,000 1,000 1,850 もち 0 0 0 0 0 合計 10,000 8,000 1,000 1,000 1,850 うるち 20,000 18,000 2,000 0 3,700 もち 3,000 2,000 1,000 0 550 合計 23,000 20,000 3,000 0 4,250 (3) 生産の目安 の位置付け 考え方 面積 (ha) 全道の 生産の目安 は 各団体が自ら策定した生産販売計画に基づき算定した オール北海道で目指すべき目標値 地域協議会は 道協議会から提示された地域協議会ごとの 生産の目安 を参考に 主体的に需要に応じた生産を推進 全道の 生産の目安 は 各団体が自ら策定した生産販売計画に基づき算定した オール北海道で目指すべき目標値 地域協議会は 道協議会から提示された地域協議会ごとの 生産の目安 を参考に 主体的に需要に応じた生産を推進 3 生産の目安 の設定等 (1)JA 別生産販売計画の策定 (7 月 ) 2 生産の目安 の設定等 (1)JA 別生産販売計画の策定 (7 月 ) 3

JA が 29~31 年産の JA 別生産販売計画を策定し ホクレンへ提出 (2) 作付意向調査の実施 (9 月 ~10 月 ) 道農業再生協議会水田部会 ( 以下 水田部会 という ) が 地域協議会に 生産の目安 等に係る 基本的な考え方 ( 目安の位置付け 設定方法 推進等 産地交付金の方向性 作付意向調査の目的等 ) を提示 品質分析データ等を提供 地域協議会が作付意向 ( 面積 ) を把握し 水田部会の構成員である道へ報告 道が全道の水稲作付意向面積の増減 ( 前年比 ) をとりまとめ 調査結果を地域協議会へフィードバック 地域協議会は 協議会内 (JA 集荷業者等 ) で全道の調査結果等を情報共有 (3)JA 別生産販売計画の変更報告 (11 月 ) JAは全道の調査結果等を踏まえ JA 別生産販売計画を変更し ホクレンへ報告 JA が 29~31 年産の JA 別生産販売計画を策定し ホクレンへ提出 (2) 作付意向調査の実施 (9 月 ~10 月 ) 道農業再生協議会水田部会 ( 以下 水田部会 という ) が 地域協議会に 生産の目安 等に係る 基本的な考え方 ( 目安の位置付け 設定方法 推進等 産地交付金の方向性 作付意向調査の目的等 ) を提示 品質分析データ等を提供 地域協議会が作付意向 ( 面積 ) を把握し 水田部会の構成員である道へ報告 ( 作付意向調査イメージは別紙のとおり ) 道が全道の水稲作付意向面積の増減 ( 前年比 ) をとりまとめ 調査結果を地域協議会へフィードバック 地域協議会は 協議会内 (JA 集荷業者等 ) で全道の調査結果等を情報共有 (3)JA 別生産販売計画の変更報告 (11 月 ) JAは全道の調査結果等を踏まえ JA 別生産販売計画を変更し ホクレンへ報告 4

(4) 団体ごとの生産販売計画策定 (11 月 ) 農業団体 集荷団体が 生産販売計画 を策定し 水田部会へ提出 (5) 全道及び地域段階の 生産の目安 ( 案 ) の算定 (12 月 ) 道が全道と地域協議会の 生産の目安 ( 案 ) を算定 ( 算定方法は別紙のとおり ) (6) 生産の目安 の決定 提示 (12 月 ) 水田部会において 生産の目安 を決定し 道農業再生協議会が地域協議会 農業団体 集荷団体に対して提示する (4) 団体ごとの生産販売計画策定 (11 月 ) 農業団体 集荷団体が 生産販売計画 を策定し 水田部会へ提出 (5) 全道及び地域段階の 生産の目安 ( 案 ) の算定 (12 月 ) 道が全道と地域協議会の 生産の目安 ( 案 ) を算定 ( 算定方法 ( 素案 ) は別紙のとおり ) (6) 生産の目安 の決定 提示 (12 月 ) 水田部会において 生産の目安 を決定し 道農業再生協議会が地域協議会 農業団体 集荷団体に対して提示する 4 生産の目安 の推進等 3 生産の目安 の推進等 (1) 生産の目安 の推進 (1) 生産の目安 の推進 道農業再生協議会 ( 水田部会 ) は 全道及び地域協 道農業再生協議会 ( 水田部会 ) は 全道及び地域協議会の 生産の目安 の提示など 米価の安定による議会の 生産の目安 の提示など 米価の安定による農業所得や北海道米の安定供給を目的とした 生産の農業所得や北海道米の安定供給を目的とした 生産の目安 の実効性の確保に向け 地域協議会 農業団体 目安 の実効性の確保に向け 地域協議会 農業団体 集荷団体等と連携したオール北海道の取組として 本集荷団体等と連携したオール北海道の取組として 本道における需要に応じた生産を推進する 道における需要に応じた生産を推進する 農業団体 集荷団体は 生産の目安 に基づく需要 農業団体 集荷団体は 生産の目安 に基づく需要 5

に応じた米生産の推進について組織決定し 全道運動として展開する 地域協議会は 構成団体が連携して 道内における需要に応じた生産の実現に向け 水田部会が提示する 生産の目安 に基づき生産者別の 生産の目安 を算定 提示することを基本に 地域の実情に応じて 生産の目安 の推進に必要な情報提供等の取組を進める に応じた米生産の推進について組織決定し 全道運動として展開する 地域協議会は 道内における需要に応じた生産の実現に向け 地域の実情に合わせて 生産者等に対する地域段階の 生産の目安 の提示などの情報提供等の取組を進める (2) 産地交付金の活用 30 年産以降も米主産地としての地位を揺るぎないものとするため 多様なニーズに対応した生産力の維持 確保を図るとともに 生産者の経営安定に資する省力化 低コスト生産の取組を支援するなど 引き続き 産地交付金を活用し水田のフル活用を推進する (3) 実施状況の確認等 水田部会において 作付意向調査の結果や 生産の目安 の実施状況 ( 作付実績 ) 等を確認 検証し 目安の運用改善等を行う 生産の目安 による需要に応じた生産を進めるため 加工用米や新規需要米の生産等 引き続き 産地交付金による水田のフル活用の推進について検討する (2) 実施状況の確認等 水田部会において 作付意向調査の結果や 生産の目安 の実施状況 ( 作付実績 ) 等を確認 検証し 目安の運用改善等を行う 6

別紙 平成 30 年産 生産の目安 の算定方法 資料 2-2 1 算定の流れ (1) はじめに全道の生産の目安を算定し これを踏まえて地域協議会の生産の目安を算定する (2) うるち もちのそれぞれについて算定する 2 全道の生産の目安の算定方法 (1) 数量の目安ア水稲全体イからエの合計値とする イ主食用米次の情報を総合的に勘案して算定する ( ア ) 農業団体及び集荷団体から報告される平成 30 年産米の生産販売計画における主食用米の販売計画数量 ( イ ) 平成 30/31 年の主食用米等の需要見通し ( 農林水産省 米穀の需給及び価格の安定に関する基本方針 ) ( ウ ) 平成 28/29 年までの都道府県別需要実績 ( 農林水産省 米穀の需給及び価格の安定に関する基本方針 参考統計表 ) ( エ ) 作付意向調査において地域協議会から報告される平成 30 年産の主食用米作付意向面積 ( オ ) その他の関連資料ウ加工用米農業団体及び集荷団体から報告される平成 30 年産米の生産販売計画における加工用米の販売計画数量の合計値とする エその他作付意向調査において地域協議会から報告される面積の合計値を 3(1) の換算単収により数量に換算し 1kg 未満の端数を切り上げた値とする なお WCS 用稲の出荷形態がその他の用途と異なる点について 生産の目安の算定においては考慮しない (2) 面積の目安 (1) アからエのそれぞれについて 4(1) の換算単収により面積に換算し 1ha 未満の端数を切り上げた値とする なお 水稲全体の面積の目安と内訳が一致するよう 内訳の値について所要の調整を行うことがある 3 地域協議会の生産の目安等の算定方法 (1) 数量の目安 ア水稲全体 1

イ及びエの合計値とする イ主食用米作付意向調査において地域協議会から報告される平成 29 年産の作付実績を基本に 2(1) イの方法により算定する全道の生産の目安 平成 29 年産米の市町村別生産数量目標の達成状況及び作付意向調査において地域協議会から報告される平成 30 年産の作付意向を踏まえ所要の調整を行って算定する なお 作付実績及び作付意向は 4(2) の換算単収により数量に換算して取り扱う この際 1kg 未満の端数は切り上げる ウ加工用米 ( 参考値 ) イの方法に準じて算定する ただし 平成 29 年産米の市町村別生産数量目標の達成状況については考慮しない エ主食用米以外ウの加工用米の参考値と 次の方法により算定される加工用米以外の非主食用米に係る生産の目安の合計値とする ( 加工用米以外の非主食用米 ) 作付意向調査において地域協議会から報告される面積を 4(2) の換算単収により数量に換算し 1kg 未満の端数を切り上げた値とする なお WCS 用稲の出荷形態がその他の用途と異なる点について 生産の目安の算定においては考慮しない (2) 面積の目安 (1) アからエのそれぞれについて 4(2) の換算単収により面積に換算し 1ha 未満の端数を切り上げた値とする なお 水稲全体の面積の目安と内訳が一致するよう 内訳の値について所要の調整を行うことがある 4 換算単収の算定方法 (1) 全道の面積の目安を算定する際に用いる換算単収農林水産省が公表した平成 29 年産水稲の都道府県別の 10a 当たり平年収量 (1.7mm 基準ベース ) とする (2) 地域協議会の数量の目安及び面積の目安を算定する際に用いる換算単収ア農林水産省北海道農政事務所が公表した平成 22 年産から平成 28 年産までの水稲の市町村別収穫量 ( 北海道 ) のうち 10a 当たり収量 (kg) の中庸 5 年分の平均値 ( 以下 市町村別 7 中 5 平均単収 という ) を 次の方法により補正した値とする ( 補正方法 ) 換算単収 = 市町村別 7 中 5 平均単収 補正係数補正係数 =( 農林水産省が公表した平成 29 年産の作柄表示地帯別平年単収 ) ( 市町村別 7 中 5 平均単収の作柄表示地帯別の平均単収 ) 2

イ市町村別 7 中 5 平均単収の算定において 秘匿措置により 10a 当たり収量の公表値が 6 年分又は 5 年分に限られる場合はそれぞれ公表値のうち中庸 4 年分又は 3 年分の平均値を 公表値が 4 年以下の場合はすべての公表値の平均値を用いる ウ地域協議会の区域に複数の市町村が含まれる場合は 該当する市町村の換算単収を区域内の市町村別水稲作付面積により加重平均した値とする エ地域協議会を複数の区域に分けて生産の目安を設定する必要がある場合は 区域ごとの換算単収は算定しない オ算定の各段階で生じる端数は その都度 1kg 未満を切り捨てる 5 その他 (1) 各地域協議会の生産の目安の合計が全道の目安と一致するよう 所要の調整を行うことがある (2) 算定に用いた数値及び算定方法の詳細は 地域協議会からの求めに応じて情報提供する (3) 都合により算定方法を変更する必要がある場合は 別途水田部会において協議する 3

1 産地交付金の概要 平成 30 年度産地交付金について ( 案 ) 資料 2-3 平成 29 年 9 月 21 日北海道農政部農産振興課 概算要求額 105,740(101,572) 百万円 地域の作物振興の設計図となる 水田フル活用ビジョン に基づき 特色ある産地を創造する取組を支援するための交付金 地域の裁量で活用することが可能 当初配分 国から配分される交付金枠の範囲内で 都道府県や地域農業再生協議会が助成内容 ( 対象作物 取組 単価等 ) を設定 追加配分 地域の取組( 以下 ) に応じて都道府県に配分 追加配分の対象取組追加配分単価飼料用米 米粉用米の多収品種の取組 12,000 円 /10a 加工用米に係る複数年契約 (3 年間の取組 )( 継続分のみ ) 12,000 円 /10a そば なたねの作付 ( 基幹作のみ ) 20,000 円 /10a 上記のほか 都道府県に対して 1 転換作物拡大として 前年度実績よりも転換作物が拡大し 主食用米の作付面積が減少した面積に応じて 10,000 円 /10a を配分 2 コメの新市場開拓として 内外のコメの新市場の開拓を図る米穀の作付面積に応じて 20,000 円 /10a を配分 3 畑地化として 水田台帳の交付対象水田から除外した面積に応じて 10.5 万円 /10a を配分 ( 取組年度限り 当メニューのみ交付可 ) 1

2 平成 30 年度産地交付金の活用について 北海道における産地交付金の活用の考え方 国の平成 30 年度産地交付金の取扱いの考え方を踏まえ 30 年産以降も米主産地としての地位を揺るぎないものとするため 多様なニーズに対応した生産力の維持 確保を図るとともに 生産者の経営安定に資する省力化 低コスト生産の取組を支援する 配分方法 ( 一部配分の留保 ) や財源 ( 追加配分の対象となる取組の見直し ) 米の直接支払交付金の廃止等を踏まえ 北海道における水田フル活用を推進するため 次のとおり 支援単価及びメニュー等の見直しを行う (1) 省力化 低コスト化 ( 生産性向上 ) に資する取組の支援継続 (2) 助成単価は 29 年度の水準を基本に 予算配分の状況を踏まえ必要に応じて調整 (3) 国の制度見直しを踏まえ 1 道枠による酒造好適米 備蓄米の取組に対する支援を廃止 2 生産数量目標の算定方法見直しにより生じた削減面積に応じた追加配分を廃止 3 新たに措置される 3 つの追加配分は 水田のフル活用や転作作物の本作化に資する活用方法について 別途検討する (4) 道枠による飼料用米の取組に対する支援を 生産性向上を推進する観点から多収品種 ( 特認含む ) に限定 2

3 産地交付金の活用計画 (9 月 21 日時点 ) A 地域枠 地域の実情に即した取組を支援するための地域協議会への配分 配分要素 H30 計画単価備考 (1)27 年度当初配分を基準に配分一部を 10 月に配分 (2) 耕畜連携 二毛作の取組に対する追加配分 29 年度当初配分を基準に配分 (3) 追加配分 10 月に配分 1 そば なたねの取組に対する追加配分 20,000 円 /10a 2 コメの新市場開拓の取組に対する追加配分 20,000 円 /10a 3 畑地化の取組に対する追加配分 105,000 円 /10a 転作作物拡大の取組に対する追加配分 については 水田のフル活用及び転作作物の本作化に向けた活用方法について 地域への配分ルールや道枠への充当も含めて別途検討する B 道枠 全道的な課題に対応する取組への支援 配分要素 H30 計画単価 備考 (1) 加工用米の取組に対する助成未定 (2) 飼料用米多収品種の取組に対する助成未定 (3) 米粉用米 WCS 用稲の取組に対する助成未定 30 年度計画単価は 国からの配分額や 国との協議等を踏まえて別途設定する なお 単価の検討と合わせて既存使途の取組要件見直しについても検討する 3

4 配分の調整 道において 各地域協議会における活用額の過不足の状況を把握し 地域協議会間で配分調整することが効果的であると判断した場合には 各地域協議会の配分枠の調整を行い 再配分することができるものとする 道枠又は地域枠に残余が生じた場合は その残余額を相互に融通して活用することができるものとする 4

資料 3 平成 30 年産水稲の作付意向調査実施要領 ( 案 ) 1 調査目的地域段階における平成 30 年産水稲の作付意向を把握し 北海道農業再生協議会水田部会が平成 30 年産米生産の目安 ( 案 ) を検討する際の基礎資料とする 2 調査対象平成 29 年産米の生産数量目標の配分を受けた市町村の区域を所管する地域農業再生協議会等 3 調査方法 (1) 調査単位地域農業再生協議会等の単位なお 一つの協議会等内で複数の区域ごとに水田フル活用ビジョンを作成しているなどの理由で 生産の目安について当該区域ごとに算定 提示することを希望する協議会等にあっては 水田フル活用ビジョンの作成単位 (2) 調査内容及び報告様式別添のとおり (3) 参考資料の提供地域農業再生協議会等における検討の参考として 次の資料を提供する 米に関するマンスリーレポート ( 農林水産省 一部抜粋 ) 平成 29 年産米生産数量目標算定基礎データ ( 北海道 ) 北海道米の需給に関する資料 ( ホクレン ) また 次の資料についても必要に応じて参考とする 日本一の米どころ北海道推進事業による品質分析データ ( 北海道米販売拡大委員会 ) 平成 29 年産米等の生産動向に関する資料 ( 北海道農政事務所 ) 4 報告期限平成 29 年 10 月 20 日 ( 金 )( 関係振興局経由 道あて ) 5 留意事項 (1) 平成 29 年産の作付実績は 農林水産省が公表する 9 月 15 日現在の地域協議会別取組状況によること (2) 平成 30 年産の作付意向は 調査時点において把握可能な情報に基づき 地域農業再生協議会等の判断による見込値として報告すること また 報告に当たっては平成 29 年産の作付実績を 100 とする指数 (%) を基本とするが 状況により見込面積 (ha) による報告でも差し支えないこと (3) 生産の目安 ( 案 ) を検討する際 報告内容に係る地域農業再生協議会等ごとの検討経過 ( 報告内容の基礎とした情報など ) の違いは考慮しない予定であること 1

平成 30 年産米の作付意向調査報告様式 地域協議会等名 1 うるち米の作付意向 区分 単位 水稲作付面積 うち主食用うち加工用うちその他 H29 作付実績 面積 (ha) H30 作付意向 対前年産指数 (%) 面積 (ha) 対前年産指数 (%) による回答を基本とし これにより難い場合は面積 (ha) で回答しても差し支えありません 2 もち米の作付意向 区分 単位 水稲作付面積 うち主食用うち加工用うちその他 H29 作付実績 面積 (ha) H30 作付意向 対前年産指数 (%) 面積 (ha) 対前年産指数 (%) による回答を基本とし これにより難い場合は面積 (ha) で回答しても差し支えありません 3 検討経過 関係者からの意見聴取 市町村 ( 該当するものすべてに ) 農協集荷業者生産者 ( 部会等への聞き取り ) 生産者 ( 個別の意向調査等 ) 関連情報の勘案状況 ( 参考としたものすべてに ) 米に関するマンスリーレポート 平成 29 年産米生産数量目標算定基礎データ 北海道米の需給に関する資料 日本一の米どころ北海道推進事業による品質分析データ 平成 29 年産米等の生産動向に関する資料 JA 別生産販売計画 土地改良通年施行の状況 ( 平成 29 年 7 月 1 日時点で 基盤整備事業等の理由により水稲の作付が行われていない水田 ) H29 施行面積 (ha) うち H29 完了見込 (ha) うち H30 水稲作付意向 (ha) 2

各県段階の米政策改革に係る検討状況 大部分の県においては 平成 30 年産以降 米の直接支払交付金及び行政による生産数量目標の配分の廃止を前提に 生産者や集荷業者 団体が中心になって円滑に需要に応じた生産を行える体制のあり方等について一定の結論が取りまとめられている 地方農政局等からの情報によれば 平成 29 年 5 月末時点の各県段階における検討状況は以下のとおり ( 東京 沖縄除く ) 検討状況 県段階では 米の直接支払交付金及び行政による生産数量目標の配分の廃止を前提に 全県で 30 年産以後を見据えた検討を開始 そのうち 大部分の県が 30 年産以降も主食用米の需要減少を前提に 麦 大豆や飼料用米を進めていく等 既に一定の結論をとりまとめており 29 年産から試行的に実施することとしている県もある (1) 既に一定の結論をとりまとめ済み 42 県 ( うち 4 県は 29 年産で試行的実施 ) (2) 案の作成段階 3 県

資料 5 水田部会の年間スケジュール 29 年度協議内容 9 月 第 2 回水田部会 30 年産 生産の目安 の基本的な考え方決定 作付意向調査の内容決定 作付意向調査の実施 地域協議会へ 30 年産 生産の目安 の基本的な考え方 提示 産地データの提供等 10 月 作付意向調査をとりまとめ 地域協議会へ情報提供 JA 別生産販売計画の変更 11 月 団体が生産販売計画を組織決定し水田部会へ提出 国需給見通し公表 12 月 道が 生産の目安 ( 案 ) を算定 第 3 回水田部会 全道及び地域協議会ごとの 生産の目安 決定 道農業再生協議会が 生産の目安 を地域協議会 団体へ提示 2 月 第 4 回水田部会 産地交付金の活用計画 ( 活用の考え方 道枠単価 ) 決定 30 年度協議内容 5 月 第 1 回水田部会 水田部会年間スケジュール決定 北海道地域水田フル活用ビジョンの検討 道農業再生協議会総会 水田部会の決議内容報告 水田フル活用ビジョン承認申請