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第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

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彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

H30全国HP

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ICTを軸にした小中連携

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第1学年 理科学習指導案

国語科学習指導案様式(案)

子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

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Microsoft Word - 社会科

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第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

1. 単元名 運動とエネルギー 3 章エネルギーと仕事 南中学校第 3 学年理科学習指導案 平成 26 年 10 月 16 日 ( 木 ) 第 5 校時 3 年生徒数 3 名場所理科室授業者 2. 単元について (1) 単元観本単元は 運動の規則性やエネルギーの基礎を 身のまわりの物体の運動などの観

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

Microsoft PowerPoint - H29小学校理科

とで児童に活動の見通しを持たせ, 自分で課題を立て情報を集め整理し, 発表する等に取り組めるようにしていきたい 調査計画の場面では, 目的に照らしてどのような調査をしていくことがよいのか児童にしっかりと考えさせたい 例えば, データはどう集めたらよいのか, アンケートを実施する場合には, 誰にアンケ

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

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エコポリスセンターとの打合せ内容 2007

(2) -2,4,1 3 y=-x-2 をかいた ( 人 ) 4 (1) y=2x-9,y=2x,y=3x+3 (2) y=x+11 (3) 指導観校内の研究テーマが 考える力を引き出す授業のあり方 ということで, 数学科では考える力とは何かを分析し,11 項目に整理した 1 帰納的に考える力 2

第4学年算数科学習指導案

ている それらを取り入れたルーブリックを生徒に提示することにより 前回の反省点を改善し より具体的な目標を持って今回のパフォーマンスに取り組むことができると考える 同に そのような流れを繰り返すことにより 次回のパフォーマンス評価へとつながっていくものと考えている () 本単元で重点的に育成をめざす

第 6 学年 1 組理科学習指導案単元名 : 瀬野川の生き物のつながり 生き物のくらしと環境 男子 18 名女子 21 名計 39 名 単元について 指導者澄川和生 単元観本単元は, 小学校学習指導要領解説理科編第 6 学年 内容 B(3) の 動物や植物の生活を観察したり, 資料を活用したりして調

第 2 学年 5 組理科学習指導案 日時平成 26 年 12 月 12 日 ( 金 ) 場所城北中学校授業者酒井佑太 1 単元名電気の世界 2 単元について (1) 教材観今日の私たちの日常生活において 電気製品はなくてはならないものであり 電気についての基礎的な知識は必要不可欠である しかし 実際

理科学習指導案

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授業では, 課題を解決するための情報を集める前に, どのような方法だと必要な情報を集めることができるのかを考えています 58.8% 41.2% 授業では, 調べたことなどを, 図, グラフ, 表などにまとめています 73.5% 26.5% 授業では, 情報を比べたり ( 比較 ), 仲間分けしたり

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

3 特別支援学級における学習指導案 特別支援学級においても 学習指導案は授業の設計図としての働きに変わりはありません しかし 特別支援学級では 児童生徒の実態から指導の内容や計画を考えることに大きな意味があります 通常の学級の学習指導案では 例えば 単元について は学習指導要領に沿った指導計画に基づ

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解答類型

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

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「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

中学校第 3 学年社会科 ( 公民的分野 ) 単元名 よりよい社会をめざして 1 本単元で人権教育を進めるにあたって 本単元は 持続可能な社会を形成するという観点から 私たちがよりよい社会を築いていくために解決すべき課題を設けて探究し 自分の考えをまとめさせ これらの課題を考え続けていく態度を育てる

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単元構造図の簡素化とその活用 ~ 九州体育 保健体育ネットワーク研究会 2016 ファイナル in 福岡 ~ 佐賀県伊万里市立伊万里中学校教頭福井宏和 1 はじめに伊万里市立伊万里中学校は, 平成 20 年度から平成 22 年度までの3 年間, 文部科学省 国立教育政策研究所 学力の把握に関する研究

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

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3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

中学校第 3 学年国語科学習指導案 日時平成 28 年 月 日第 校時対象第 3 学年 組学校名 中学校授業者 1 教材名 故郷 2 単元の目標 情景や人物を描写する語句や表現を読み取り 内容への理解を深めることができる 作品を通して 社会の中での人間の生き方について考え 自分の意見をもつことができ

し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

Microsoft Word - 学習指導案(公民的分野 ②).doc

能を習得したり活用したりすることの必要性について確認する グラフをかく力やグラフを読み取る力を身に付けさせるとともに, 一次関数を学ぶことに対する意欲を高めたい 小単元全体を通して主体的に学ぶ意欲を高め, 自分の考えを説明したいという気持ちにさせた上で, 目的や方法等を明確にした意図のあるペアやグル

41 仲間との学び合い を通した クラス全員が学習に参加できる 授業づくり自分の考えを伝え 友達の考えを聞くことができる子どもの育成 42 ~ペア グループ学習を通して~ 体育における 主体的 対話的で深い学び を実現する授業づくり 43 ~ 子どもたちが意欲をもって取り組める場の設定の工夫 ~ 4

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

トコラージュ というメディアの形態を提案する 本単元では 説明文の 構成メモ をフォトコラージュの形でまとめる このことにより 資料を活用して説明文を書くことが容易になる フォトコラージュとは次に示すように 2 枚以上の写真と それに対する説明文を対応させた情報伝達の形式である 本学級では 社会科の

6 指導計画 (7 時間扱い ) (1) 単元の 1: 字手紙 のねらいの確認と受取人決定指導計画 2: 手紙の基本知識の確認と書くことの内容の整理 3: 時候の挨拶作成 ひと文字練習と下書き 4: ひと文字練習と下書き 5: 相互評価 推敲 ( 本時 ) 6: 推敲および清書 7: 清書と宛名書き

(2) 計画学習課題 学習内容 時間 連立方程式とその解 二元一次方程式とその解の意味 2 連立方程式とその解の意味 ( 本時 1/2) 連立方程式の解き方 文字の消去の意味 加減法による連立方程式の解き方 5 代入法による連立方程式の解き方 連立方程式の利用 問題を解決するために 2つの文字を使っ

資料3 道徳科における「主体的・対話的で深い学び」を実現する学習・指導改善について

2、協同的探究学習について

画像, 映像などの気象情報や天気と1 日の気温の変化の仕方に興味 関心をもち, 自ら気象情報を収集して天気を予想したり天気の観測をしたりしようとしている 気象情報を活用して, 天気の変化を予想することができる 1 日の気温の変化の仕方を適切に測り, 記録することができる 天気の変化は気象情報を用いて

1. 日時 日時平成 年 ( 年 ) 月 日 ( ) 時間目 ( 時 分 ~ 時 分 ) 2. 場所 場所 市立 中学校 室 3. 学年 組 人数 学年 組 人数 年 組 名 4. 単元 単元 ( 単元名 ) ( 小単元名 ) 5. 教材観 ( 題材観 ) < 教材観の考え方 > 教科書の該当単元全

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項目評価規準評価方法状況 C の生徒への対応 関心意欲態度 1 自の考えを持ち 積極的に交流 討論している 2 自らの言葉で 中学生にかりやすく紹介文を書こうとしている 交流 討論で得た仲間の意見を取り入れて 自らの考えを深めるよう促す 参考例を示したり 書き出しを例示したりして 参考にするように指

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Microsoft Word - ④「図形の拡大と縮小」指導案

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

<小学校 生活科>

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

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第 6 学年理科学習指導案 平成 28 年度 12 月 6 日 ( 火 ) 第 5 校時 場所 理科室 1 単元名変わり続ける大地 2 単元について本単元では 第 5 学年 流れる水のはたらき 第 6 学年 大地のつくり の学習を踏まえて 地球 につ内容の関連と学習の系統性いての基本的な見方や概念を

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第○学年 ○○科指導計画

保健体育科学習指導案

第6学年2組 理科学習指導案

上に食に関する指導の充実が求められている 食環境の乱れが社会的課題とっている今日 中学生が食生活の自立を目指した学習をすることは大切なことであるので 本時は 自分や家族の食生活の中で見付けた問題点の改善に自主的に取り組むことができるように 指導を進めることにした 指導に当たっては これまでの学習を踏

学習評価に関する本県の方針について

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

中学校における授業実践事例 1 第 3 学年社会科 消費生活と経済 1 学校名 職氏名萩市立田万川中学校教諭室谷雄二 2 生徒 3 学年 15 人 3 学習指導案 (1) 題材名消費生活と経済 (2) 題材の目標経済活動の意義について消費生活を中心に理解させるとともに 価格の働きに着目させて市場経済

高等学校第 2 学年保健体育科学習指導案 1 単元名生涯を通じる健康 ( 現代保健体育 大修館書店 ) 期日平成 23 年 10 月 19 日 ( 水 ) 第 5 校時場所県立宇土高等学校 2 年 2 組教室指導者教諭横田大典 2 単元について (1) 単元観本単元は 生涯の各段階において健康にかか

指導方法等の改善計画について

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4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

3 単元の目標 (1) 電流と電圧との関係及び電流の働きに関する事物 現象に進んでかかわり それらを科学的に探究するとともに 事象を日常生活とのかかわりでみようとする 自然事象への関心 意欲 態度 (2) 電流と電圧との関係及び電流の働きに関する事物 現象の中に問題を見いだし 目的意識をもって観察

第5学年  算数科学習指導案

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第 1 学年理科学習指導案 指導者佐々木一成 1 日時平成 28 年 11 月 16 日 ( 水 ) 第 6 校時 2 学級一関市立大東中学校 1 年 B 組男子 12 名女子 15 名計 27 名 ( 理科室 ) 3 単元名単元 4 大地の変化第 3 章地層から読み取る大地の変化学びを広げよう (

国語科第 1 学年熊野町立熊野中学校指導者森島登紀子 単元名 根拠を明確にして書こう 本単元で育成する資質 能力 自ら考え判断する力, 読解力 情報収集能力 1 日 時平成 29 年 11 月 16 日 5 校時 2 場 所 1 年 3 組教室 3 学年 学級第 1 学年 3 組 (27 名男子 1


Transcription:

実践のまとめ ( 中学校 2 学年理科 ) 長岡市立秋葉中学校教諭遠藤聡 1 研究テーマ 根拠を明らかにして説明する活動を充実させ 科学的な思考力 表現力を育成する 2 研究テーマについて (1) テーマ設定の意図本校の生徒は 科学的な事物や現象には素直に興味を示し 学ぼうとする姿が見られる また 観察 実験に意欲的に参加する様子が見られる 私は 日ごろの授業で できるだけ全員がかかわり合いながら 観察 実験を協力して行えるように努めている また 五感を刺激するような教材を用意し 生徒の興味 関心の向上に努めている これは 学習指導要領に示されている 言語活動の充実 体験活動の重視にそった取組である 一方 本校の生徒は 自らの考えをまとめて分かりやすく伝える力が不足している 現学習指導要領では 科学的な思考力 表現力の育成を図る観点から 児童生徒の発達段階や指導内容に応じて 科学的な概念を使用して考えたり説明したりする学習活動を充実させることなどが求められているが この点での取組は 不十分であると感じている また 生徒は 今後 社会でよりよく生きていくために 学習で得た知識を深め 活用し 人と関わりながら課題を解決することが必要であるが この必要性を実感するまでに至っていないのではないかと考える 人と関わりながら課題を解決するには まさに 科学的な根拠に基づいて思考し 表現する力を養うことが必要である そこで 上記のように 根拠を明らかにして説明する活動を充実させ 思考力 表現力を育成する と 研究テーマを設定し 具体的な手だてをたてその有効性を探ることとした (2) 研究テーマに迫るために自分が得た知識を伝え合う活動を取り入れることで 生徒は知識を総動員して相手によりよく伝わるように 根拠を示しながら伝えることを意識すると考えられる そこで 以下の点について 積極的に取り組む授業を実施することとした 1 図や写真 また実物 ( 模型 ) を利用する 2 観察 実験の視点を明確にする 3 考えを伝え合う活動の手助けとして ホワイトボードや拡大図等を用意する

以上の支援を取り入れながら 生徒が班活動などで お互いに根拠を示しながら相 手に伝える姿が随所に見られるようにする (3) 研究テーマにかかわる評価 事前事後のアンケートを比較し 生徒の変容を評価する ( 仲間との話し合いにより自らの考えが深まったか ) 図を示しながら自分の考えを周囲に伝える姿や言動をみとる 3 単元の指導計画 (1) 単元名 動物の世界 (2) 単元 ( 題材 ) の目標生物の体は細胞からできていることを 観察を通して理解させる また 動物などについての観察 実験を通して 動物の体のつくりと働きを理解させ 動物の生活と種類についての認識を深めるとともに 生物の変遷について理解させる (3) 単元の評価基準 自然事象への 関心 意欲 態度生物と細胞 動物の体のつくりと働き 動物の仲間 生物の変遷と進化に関する事物 現象に進んで関わり それらを科学的に探究すると共に 生命を尊重し 自然環境の保全に寄与しようとする 科学的な思考 表現観察 実験の技能 生物と細胞 動物の体のつくりとはたらき 動物の仲間 生物の変遷と進化に関する事物 現象の中に問題を見出し 目的意識をもって観察 実験などを行い 事象や結果を分析して解釈し 自らの考えを表現している 生物と細胞 動物の体のつくりとはたらき 動物の仲間 生物の変遷と進化に関する事物 現象についての観察 実験の基本操作を習得する 事前事象についての 知識 理解観察や実験などを行い 生物と細胞 動物の体のつくりとはたらき 動物の仲間 生物の変遷と進化に関する事物 現象について基本的な概念 多様性や規則性を理解し 知識を身につけている (4) 小単元指導計画 ( 全 8 時間 本時 7/8) 時数学習内容学習活動主な評価の観点と方法 2 せきつい動物はどのように分類できるか さまざまな動物の例を挙げ 自分なりの基準で分類を行う せきつい動物は 5 つのグループに分けられることを理解する せきつい動物のそれぞれのグループの特徴を理解する 身の回りの動物からせきつい動物を選び出せる 発言 せきつい動物を分類できる ワークシート

3 無せきつい動物にはどのような仲間がいるか せきつい動物以外の動物を無せきつい動物とよぶことを知る 節足動物のからだのつくりを調べ からだのつくりの特徴を理解する 軟体動物のからだのしくみを調べ からだのつくりの特徴を理解する ほかにもいろいろな無せきつい動物がいることを知る 身の回りの動物から無せきつい動物を選び出せる 発言 無せきつい動物を分類できる ワークシート 3 せきつい動物のなかまはどのように 現れたか いろいろなせきつい動物の前あしとつばさの骨格を比べる 生物が長い年月のうちに進化してきたことを理解する 中間的な特徴を持つ動物について知り 進化の証拠となることを理解する せきつい動物のなかまは 魚類 両生類 は虫類 ほ乳類 鳥類というように順に現れてきたことを化石などから知る 中間的な生物の特徴から生 物の進化を考えることがで きる 発言 観察 ワークシ ート 中間的な生物から進化を推 論できる 発言 ワークシ ート 4 単元と生徒 (1) 単元についてこの単元では 生物の観察 実験を通して 細胞レベルで見た生物の共通点と相違点に気付かせ 動物の体のつくりと働き その体のつくりなどの特徴に基づいて分類できることなどを理解させ 動物についての総合的な見方や考え方を養う また いろいろな動物を比較して 共通点 相違点について分析して解釈し 生物が進化してきたことを理解させ 生物を時間的なつながりでとらえる見方や考え方を身につけさせる できるだけ実物を用意して 観察や実験を取り入れることで 生徒の興味関心を高めたい さらに 研究テーマを実現するために科学的な根拠を明らかにしながら自分の考えを伝える機会を設定し 科学的な思考力の向上につなげたい (2) 生徒の実態男子生徒 20 名 女子 14 名 計 34 名の生徒である 理科に興味関心がある生徒が多く活動には積極的に取り組む姿が見られる 事前アンケートでは次の様な結果が得られた

1 理科は好きですか ( 肯定 65% 否定 35%) 2 理科は得意ですか ( 肯定 55% 否定 45%) 3 理科は楽しいですか ( 肯定 90% 否定 10%) 4 観察 実験に意欲的に取り組んでいますか ( 肯定 100% 否定 0%) 5 理科はあなたの周りで役立っていますか ( 肯定 80% 否定 20%) 今までの理科の授業では 考えをまとめ伝える活動を行う機会が少なかった そのため 生徒は 観察 実験に意欲的に取り組む姿が見られるが 根拠を示しながら説明することに慣れていない そこで グループ活動などに話し合いを取り入れながら課題を解決する授業を試みる 5 本時の展開 (1) ねらい動物の進化において 中間的な特徴を持つ動物を知り そこから進化の過程について根拠を示しながら 説明することができるようになる (2) 展開の構想せきつい動物の特徴を整理し その特徴からどのような環境で適応してきたかを話し会う中で 進化において中間的な特徴を持つ動物を示し 何類に分類できるのかを話し合い 根拠を示しながら説明させる また 生活環境についても話し合う ハイギョ カモノハシ 始祖鳥 ( ダーウィンフィンチ ガラパゴス諸島の生き物 ) などを示し グループ活動を行う 説明に対して 班員は意見をポストイットなど使ってコメントする そのとき 何々はこういう理由で になったと考えられる などと 既習事項や生活体験から根拠を明らかにして意見を述べられることを目標とする (3) 展開 時間 ( 分 ) 導入 (10) 学習活動 教師の働きかけ ( ) 予想される反応 ( ) グループで謎の生物の分類を考えよう 自分の考えを伝え合おう 評価 支援 留意点 動物カードを使って その特徴からせきつ い動物を分類する よく知っているせきつい動物のカ ードを用意する グループで 5 種類に分類する 動物カードを用意する 動物カードを並べる枠を用意する 班活動をしやすい環境を作る

既習事項を使ってせきつい動物を分類できるか 展開 (20) まとめ (10) 次の動物は何類ですか 分類の決め手になりそうな特徴を見つけよう 中間的な特徴を持つ動物の図をみて考える 中間的な特徴を持つ動物について その特徴から生態や生活環境などを議論させる 拡大図に班ごとの根拠をあげさせる その時ポストイットに自分の意見を書かせる 生物が環境によって進化していくことを考える 班で出た意見を発表し合おう 何人か指名し 生物が備えている機能や特徴の利点を 根拠を示しながら説明させる 背骨をもつせきつい動物であることを伝える 始祖鳥の図を用意し それを使いながら 議論を深めさせる 生物の特徴を見つけ 既習事項から分類しようとする 生物のもつ特徴から考えさせ 身体的特徴から 何類に分類できるる のか述べあう 予想される生徒の説明 拡大図やマジ 口に歯がある 爬虫類ックの使い方を 羽毛がある 鳥類工夫する 爪がある 爬虫類 班で伝え合う 尻尾がある 爬虫類活動を有効に行 見た目が鳥だ 鳥類ったか 翼がある 鳥類 根拠を示しながら自分の考え 具体的な例をあげて 班ごと発表する 発表する 発表に対する意見を書く を伝えたか 教師が コメントを入れながら発表を盛り上げ

る ( 内容を深め進化について知る 進化 についてダーウィンフィンる ) ダーウィンについてチを例に伝える 知る ダーウィンの写真を示しながらクイズ形式で授業を締めくくる 次の時間の学習内容を聞く (4) 評価 本時の授業の目的を明確にして授業を進めることができたか 課題や教材が生徒の興味 関心をひくものであったか また 自らの考えを 根拠を示しながら伝え合うことはできたか 6 実践を振り返って (1) 授業の実際授業の導入として せきつい動物の分類を行わせた 自分たちで科学雑誌から切り抜いた5 種類の動物写真を入れた封筒を用意し それを交換し 班で相談しながら 魚類 両生類 爬虫類 鳥類 哺乳類の枠に適する動物写真を当てはめる活動を行った これは 動物の身体的特徴 生活の特徴を見出すことで動物を分類できるという既習事項を想起させ 以後の課題解決を班活動としてスムーズに行うために有効であると考えた その後 始祖鳥の図を用意し この動物は何類ですか 分類の決め手になりそうな特徴を見つけよう という指示で 特徴を見つけたり話し合わせたりする活動を展開した まずは 個人で考えようということで 時間を設定し考えを個人のプリントに書かせた その後 各班に拡大した図を配布し その中に班で相談しながら 気づいたことを自由に書かせる活動を行った ( 図 1) この班活動で 生徒同士が個人で考えた意見を出す際 根拠を示しながら伝え合うことをねらいとしたが 図のどの部分に着目させるかの情報が不足しており 議論の深まりや広がりは想定していたほど高まらなかった しかし 拡大した図に書き込みながらの活動のため 生徒同士のコミュニケーションの回数は 普段の授業より増加した 各班で特徴を図に書き入れたものを 全体に発表させる活動では 発表担当 指示棒担当 発表用紙担当 発表補助担当など 各自に役割を持たせて行わせた ( 図 2) 全ての班の発表は 指示棒で拡大した図の一部を指し示しながら 生物の体の部分的な特徴を説明したうえで 総合的にこの生物が何類であると判断したかを 既習事項を使いながら伝えることができていた

図 1 話し合い活動場面 図 2 班の発表場面 図 3 班に配った拡大図 図 4 自由にコメントを書き入れてある様子 発表の後の活動として せきつい動物の分類では はっきりと分類できないような中間的な生物が存在したことから 進化について考えさせる時間を取った 肺魚やカモノハシ 始祖鳥などの中間的なからだの特徴をもつ生物たちを知り 生徒は せきつい動物のつながりについて より思考力を働かせて考えていた (2) 研究テーマにかかわって事後アンケートの結果は次のようになった 1 理科は好きですか ( 肯定 70% 否定 30%(10%) 2 理科は得意ですか ( 肯定 55% 否定 45%) 3 理科は楽しいですか ( 肯定 90% 否定 10%) 4 観察 実験に意欲的に取り組んでいますか ( 肯定 100% 否定 0%) 5 理科はあなたの周りで役立っていますか ( 肯定 80% 否定 20%) 6 理科の授業で まわりの人と考えを伝えあったり 教えあったりしていますか ( 肯定 80% 否定 20%) 7 拡大図を使うのは 課題を考えたり 話し合ったりするのに有効でしたか ( 肯定 90% 否定 10%)

授業で行った活動でクラスメイトと教えあったり 伝えあったりすることができた という評価が高かった また 今回の手だては 互いに考えたり話し合ったりするこ とに有効であったと生徒が回答していた これらの結果から 拡大した図に考えを書きながら班で伝えあう手法は 生徒の学習に効果的であったと考えられる これは 一枚の拡大した紙にむかって意見を書き込むことで 人の考えが理解しやすくなり 共感しやすくなったためではないかと考える また 意見の違いも明確になり あらたな考えを知るなど 思考が深まったと思われる 以下に いくつか感想を示す 発表方法の工夫として 指示棒を持たせ 台に上がって行う形にした これによって より発表内容が見やすくなり 発表者に注目を集めることができた 全体的に 生徒は顔をあげて 熱心に発表をきいている様子が見られた 発表の途中で 教師も共感したり 感心したことを全体に伝えたりすることによって内容が深まったり 考えを引き出したりできることから 教師がタイミングよく介入し 学習をリードすることも効果があると考える

(3) 今後の課題 1 継続した取り組み理科の単元別に 話し合ったり 発表したりする時間を確保し 日常的に言語活動を取り入れた理科授業を継続していきたい 例えば 写真や図 ノートの記述をテレビやスクリーンに投影するなどして発表する また 学期ごとに目標を設定して 成果を確認することが 次の手立てにつながっていくと考えられる 2 伝える力がついたと実感できる活動を作る理科の授業で 身に付けた知識や技能を日常生活などで使ったりして 周りの人に伝えることができたと生徒が実感できるような手立てを考え実践していきたい 知識が乏しい生徒でも根拠を示して人にわかりやすく伝えられるよう 補助となる図やホワイトボード 拡大プリントなどの教材を用意することで 考えをまとめやすくなり 伝えやすくなる このような活動を継続する中で 生徒が人に伝える力がついたと実感できるよう 学習の履歴 自己評価の蓄積などを行い 自分の成長が自覚できるような取り組みをしていく必要がある これらの継続的な取組と生徒が自分の成長を実感できる取組を着実に進めることに より 科学的な思考力 表現力を育てることができると思う