Pi- SAR Pi- SAR2 の 観測データ検索索 配信システムの開発 情報通信研究機構 情報通信研究機構 情報通信研究機構 情報通信研究機構 富 士通 FIP 富 士通 FIP 児島正 一郎郎 上本純平 木下武也 村 山泰啓 蒲 生京佳 笠笠井尚徳
仙台空港周辺 (2011 年 3 月 12 日 ) 研究の背景と 目的 n NICT は 2008 年年より Pi- SAR2 の運 用を開始し 様々な研究及び 自然災害発 生時における緊急観測を実施し 必要に応じてデータ提供を 行行ってきた n 一 方 様々な分野の研究者及び 行行政実務者から Pi- SAR2 の観測データを研究や被災地の状況把握のために利利 用したいという要望が多数あった n これまで これらの要望に対応することができていなかった この問題を解決するために 本研究では Web 上から登録したユーザが 自由に観測データの検索索を 行行い そのデータをダウンロードできるシステムを構築することを 目的とする 紀伊半島豪雨被害 (2011 年 10 月 7 日 ) 阿蘇山周辺 (2013 年 1 月 11 日 )
開発 方針 本開発は達成すべき性能 機能と設定 ( 開発 方針の設定 ) し それを実現する 方策を明確化して進めた 要求性能 機能 高い 利利便便性 操作性 高い セキュリティ 高い 拡張性 要求される システム 多様なユーザ要求を満 足させ 直感的に操作できるインターフェースを有したシステム 外部からの攻撃に強く 万 一の事態が発 生しても被害が最 小限となるシステム 新しいセンサ (Pi- SAR3 等 ) の観測データに対応できるシステム 実現 方法 l グラフィカルインターフェースの採 用 l ユーザ要求に基づいて画像再 生処理理を 行行い 処理理結果を配信する機能の具備 l 観測データの迅速な提供を実現するために 事前に画像再 生処理理した結果を配信する機能の具備 l 24 時間管理理された Web サーバの利利 用 l Web サーバ上の機能は可能な限り限定し システムの重要な機能は外部ネットワークに接続しないサーバに分散させる l 各センサ固有の機能に関しては ハードウエア ソフトウエアとも可能な限りモジュール化する l 各センサの共通機能は ハードウエアを可能な限りモジュール化する
スタート 観測データ検索索 配信の流流れ 処理理の流流れ 完了了 センサ選択 検索索 処理理 データ提供 Pi- SAR Pi- SAR2 ( オンデマンド処理理モード ) Pi- SAR2 ( 処理理済プロダクト配信モード ) l 期間 l 観測データの種類 ( 偏波等 ) l 範囲 l 期間 l 観測データの種類 ( 偏波等 ) l 範囲 l 期間 l 観測データの種類 ( 偏波等 ) l 範囲 l 中 心座標 l 処理理範囲 l 処理理する観測データの種類 l プロダクトの種類 l 中 心座標 l 処理理範囲 l 処理理する観測データの種類 l プロダクトの種類 l タイル画像の選択 l データの種類 l プロダクトの種類 l 提供準備ができた段階でユーザにメールで通知 l HP からプロダクトをダウンロード l 提供準備ができた段階でユーザにメールで通知 l HP からプロダクトをダウンロード l 提供準備ができた段階でユーザにメールで通知 l HP からプロダクトをダウンロード なお 本システムに登録されている Pi- SAR Pi- SAR2 の観測データは それぞれ 348 と 595 である
データ検索索 配信系 Web サーバ ( 主系 従系 ) ユーザ登録 ユーザ認証 検索索要求 処理理要求 データベース サーバ ユーザ認証結果 検索索結果 システム構成 検索索 処理理要求 検索索結果 プロダクト 処理理結果 ( プロダクト ) インターネット 検索索 処理理要求 Pi- SAR 処理理系 検索索結果 プロダクト ユーザ 本システムのユーザインタフェイス Pi- SAR2 処理理系 観測データ ユーザ 利利 用 処理理の情報 管理理サーバ ユーザ 観測データ プロダクトの管理理 解析サーバ 処理理要求 解析サーバ ( 主系 従系 ) データ要求 L0 データ プロダクト データ要求 L0 データ プロダクト データストレージ (88TB) データストレージ (88TB) データストレージ群 (NAS : 10 台 584TB) 処理理情報 処理理結果 ( プロダクト ) L0 データ プロダクト プロダクト 一括処理理サーバ ( 解析サーバ従系 )
提供プロダクトの内容 プロダクト名 内容 SSC (ALOS2 のレベル 1.1 と同じ処理理レベル ) MGAF (ALOS2 のレベル 1.5 と同じ処理理レベル ) MGP MGP_ C GeoTiff 軌道 l 画像再 生処理理後のシングルルック複素画像のデータ l レンジ 方向の座標系はスラントレンジ座標系 l 本プロダクトは 位相情報を必要とする解析 ( 例例えば クロストラックインターフェロメトリの解析等 ) で使 用することを想定 l 画像再 生処理理後のマルチルック振幅画像のデータ l レンジ 方向の座標系はグラントレンジ座標 l 本プロダクトは 位相情報を必要しない解析 ( 疑似カラー合成画像の作成等 ) で使 用することを想定 l 画像再 生処理理後のマルチルックポラリメトリ画像のデータ l レンジ 方向の座標系はグランドレンジ座標系 l 本プロダクトは 偏波情報と位相情報を必要とする解析で使 用することを想定 l MGP プロダクトに対してコナーリフレクタを利利 用した偏波校正をしたデータ l 本プロダクトは 偏波情報と位相情報を必要とする解析 ( 例例えば 散乱分解解析等 ) で使 用することを想定 l 緯度度経度度と画像サイズの情報を持った画像データ l 本プロダクトは リモートセンシングデータの解析ソフトや GIS ソフトによる画像解析で使 用することを想定 l 合成開 口処理理を実施する際に使 用した軌道データと実際の航空機の軌跡との差分情報 l 本プロダクトは リピートパスのクロストラックインターフェロメトリ等の解析で使 用することを想定 高次処理理プロダクト ( インターフェログラムや DSM 等 ) については 今後 提供する 方向で準備中
観測データの検索 1 1 2 3 l 左図は ログイン後の Pi- SAR2 のオンデマンド処理理するための画 面 l 観測データの検索索は 期間 (1 ) 観測モード (2) 範囲 (3) を指定することで実施 1 検索索期間の指定 文字 入 力力またはカレンダーによる 入 力力 2 観測モードの指定 チェックボックスで指定 3 検索索する範囲の指定 文字 入 力力または地図上をマウスで選択
観測データの処理 1( オンデマンド処理 ) 1 2 3 l 観測データの検索索結果は リスト (1) で表 示 l リスト上の検索索結果をマウスで選択することで 地図上に観測パス (2) と観測条件 (3) が表 示 l オンデマンド処理理では 処理理した観測パスを選択し 3.Create File のタブを選択 l なお 地図上の観測パス上にオーバーレイされた SAR 画像の透過率率率は 自由に変更更可能
観測データの処理 2( オンデマンド処理 ) 1 2 l 観測データの処理理は 処理理するデータ名 中 心座標 中 心座標の 高度度 処理理範囲 処理理 方法 処理理する偏波 プロダクトの種類を設定 (1) することで実施 l 3.Create File のタブを選択 l なお 地図上の観測パス上にオーバーレイされた SAR 画像の透過率率率は 自由に変更更可能
観測データの処理 3( 既存処理データの処理 ) 2 1 l 観測データの検索索結果は リスト (1) で表 示 l リスト上の検索索結果をマウスで選択することで 地図上に観測パス (2) と観測条件 (3) が表 示 l オンデマンド処理理では 処理理した観測パスを選択し 3.Create File のタブを選択 l なお 地図上の観測パス上にオーバーレイされた SAR 画像の透過率率率は 自由に変更更可能
プロダクトのダウンロード 処理理状況 l ユーザはプロダクトの処理理状況を上記のページで確認 l 処理理が完了了すると Order No の項 目が 青字になり 処理理した各プロダクトをダウンロードすることができる
本システムの利用対象 n 本システムの利利 用対象は 日本国在住で 大学等の教育機関 国 立立研究開発法 人及び 行行政機関に所属する職員の 方々 n 教育機関に所属する学 生あるいは研究者は 指導教官のもとにプロダクトを利利 用することが可能 ただし 指導教官は 学 生あるいは研究者が本利利 用規約を順守するように監督し 学 生あるいは研究者が本利利 用規約に違反した場合には その責任を負う n ユーザの観測データのアクセス権の付与 ( 登録直後は 観測データへのアクセス権は付与されない ) は NICT の担当職員によって登録ユーザが利利 用規約で規定しているユーザであるかどうかを確認した上で変更更
n 本システムの運用について 検索索 配信システムは 2014 年年 3 月に完成し 2014 年年 4 月より NICT と共同研究を 行行っている研究者対象に観測データを提供する試験運 用 (2015 年年 9 月末まで ) を実施した n 検索索 配信システムは 試験運 用期間中 4,672 件 (2014 年年度度 :762 件 2015 年年度度 (9 月末まで ):3,910 件 ) のプロダクトを共同研究者に提供した n n NICT は 試験運 用期間中 システムの不不具合箇所の改修及び機能追加 ( 例例えば ピラミット構造の画像表 示機能等 ) を実施することで 更更なる利利便便性 操作性の向上を進めた また Pi- SAR Pi- SAR2 の観測データを共同研究者以外の研究者及び 行行政実務者に提供するための利利 用規約について検討を 行行い 制定させた その上で 本システムは 2015 年年 10 月 1 日より本格運 用を開始している
n n n n n まとめ 本研究では Pi- SAR と Pi- SAR2 の各プロダクトをインターネット上でユーザに提供する検索索 配信システムを開発した NICT の共同研究者を対象に 1 年年半の試験運 用を実施した結果 問題なく Pi- SAR Pi- SAR2 のプロダクト提供ができることを確認した 本システムは 2015 年年 10 月 1 日より本格運 用を開始し Pi- SAR 及び Pi- SAR2 の観測データの利利活 用が進みつつある 今後は DSM プロダクト等の 高次プロダクトを提供していくための機能追加について検討を進めて 行行く予定 また 今後の運 用で出てくる新たなユーザ要求について内容を精査し ユーザが使いやすいシステムに改修して 行行く予定 Pi- SAR Pi- SAR2 の観測データ検索索配信システム http://pi- sar.nict.go.jp/
X- MAP について l X- MAP は 2015 年年 10 月 1 日より運 用開始 URL : http://www2.nict.go.jp/aeri/rrs/pi- SAR- img/map.html X- MAP は SAR 画像と WebGIS(Web 上で構築された地理理情報システム ) との融合したシステム GIS 情報として 国 土地理理院地図 航空写真 ( 国 土地理理院 ) オープンストリートマップ グーグルストリート グーグルサテライト及びグーグルハイブリット等の地図及び光学画像 ( 航空写真 衛星画像 ) を具備
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