マイナンバー制度の概要 マイナンバー制度は 複数の機関に存在する特定の個人の情報を同一人の情報であるということの確認を行うための基盤であり 社会保障 税制度の効率性 透明性を高め 国民にとって利便性の高い公平 公正な社会を実現するための基盤 ( インフラ ) である 個人番号 市町村長は 住民票コードを変換して得られる個人番号 (12 桁 ) を指定し 通知カードにより本人に通知個人番号カード 市町村長は 申請により 顔写真付きの個人番号カードを交付 個人番号カードは 本人確認や番号確認のために利用法人番号 国税庁長官は 法人等に 法人番号 (13 桁 ) を指定し 通知 法人番号は原則公開され 民間での自由な利用が可能 社会保障分野 年金分野 労働分野 福祉 医療 その他分野 税分野 災害対策分野 個人情報保護 法定される場合を除き 特定個人情報の収集 保管を禁止 国民は情報提供等記録開示システムで 情報連携記録を確認 個人番号の取扱いを監視 監督する ( 特定 ) 個人情報保護委員会を設置 特定個人情報ファイル保有前の特定個人情報保護評価を義務付け情報連携 個人番号の利用分野 年金の資格取得 確認 給付を受ける際に利用 雇用保険等の資格取得 確認 給付を受ける際に利用ハローワーク等の事務等に利用 医療保険等の保険料徴収等の医療保険者における手続に利用福祉分野の給付を受ける際に利用生活保護の実施等に利用低所得者対策の事務等に利用 国民が税務当局に提出する確定申告書 届出書 調書等に記載当局の内部事務等に利用 被災者生活再建支援金の支給に関する事務に利用被災者台帳の作成に関する事務に利用 複数の機関間において それぞれの機関ごとに個人番号やそれ以外の番号を付して管理している同一人の情報を紐付けし 相互に活用する仕組み 上記の他 福祉 保健若しくは医療その他の社会保障 地方税又は防災に関する事務その他これらに類する事務であって条例で定める事務に利用 ( 第 9 条第 2 項 ) 1
社会保障分年金分野 年金の資格取得 確認 給付を受ける際に利用 マイナンバーの利用範囲 国民年金法 厚生年金保険法による年金である給付の支給に関する事務 国家公務員共済組合法 地方公務員等共済組合法 私立学校教職員共済法による年金である給付の支給に関する事務野 確定給付企業年金法 確定拠出年金法による給付の支給に関する事務 独立行政法人農業者年金基金法による農業者年金事業の給付の支給に関する事務等労働 雇用保険等の資格取得 確認 給付を受ける際に利用 ハローワーク等の事務等に利用 分野 雇用保険法による失業等給付の支給 雇用安定事業 能力開発事業の実施に関する事務 労働者災害補償保険法による保険給付の支給 社会復帰促進等事業の実施に関する事務等福祉 医療保険等の保険料徴収等の医療保険者における手続 福祉分野の給付 生活保護の実施等 低所得者対策の事務等に利用 医療 児童扶養手当法による児童扶養手当の支給に関する事務 母子及び寡婦福祉法による資金の貸付け 母子家庭自立支援給付金の支給に関する事務そ 障害者総合支援法による自立支援給付の支給に関する事務の他 特別児童扶養手当法による特別児童扶養手当等の支給に関する事務分 生活保護法による保護の決定 実施に関する事務野 介護保険法による保険給付の支給 保険料の徴収に関する事務 健康保険法 船員保険法 国民健康保険法 高齢者の医療の確保に関する法律による保険給付の支給 保険料の徴収に関する事務 独立行政法人日本学生支援機構法による学資の貸与に関する事務 公営住宅法による公営住宅 改良住宅の管理に関する事務等税分野 国民が税務当局に提出する確定申告書 届出書 調書等に記載 当局の内部事務等に利用 内閣官房作成 別表第一 ( 第 9 条関係 ) 災害対策分野 被災者生活再建支援金の支給に関する事務等に利用 被災者台帳の作成に関する事務に利用 上記の他 社会保障 地方税 防災に関する事務その他これらに類する事務であって地方公共団体が条例で定める事務に利用 2
マイナンバー制度導入後のロードマップ ( 案 ) 日本再興戦略を元に作成 内閣官房作成 2015 年 (H27 年 ) (10 月 ) 2016 年 (H28 年 ) 2017 年 (H29 年 ) 2018 年 (H30 年 ) 2019 年 (H31 年 ) 2020 年 (H32 年 ) マイナンバー 2016 年 1 月から順次 2017 年 1 月から 国の機関間での情報連携延期マイナンバーの利用開始 2017 年 7 月から 地方公共団体等も含めた情報連携 社会保障分野( 失業給付申請 日本年金機構への相談 照会 ) 2018 年 ~ 税分野(28 年分所得の申告書 法定調書等への記載 ) 延期 金融分野 預貯金口座へ 災害対策分野( 被災者台帳の作成 ) の付番 2019 年通常国会 ( 目途 ) に向けて検討 戸籍事務 旅券事務 在外邦人の情報管理業務 証券分野等において公共性の高い業務 個人番号カード 号の通知への拡大について検討し法制上の措置番付申請 2016 年 1 月以降順次 各種免許等における公的資格確認機能を持たせることを検討交受付開始 : 平成 27 年 9 月の法改正によるもの : マイナンバー法の改正が必要なもの ( 2018 年から段階的運用開始 医療等分野における番号 ) 2016 年 1 月から 個人番号カードの交付 2016 年 1 月から 国家公務員身分証一元化 地方公共団体 独法 国立大学法人 民間企業の社員証としての利用の検討も促す 2016 年から順次 2017 年以降 キャッシュカード クレジットカードとしての利用の実現に向けて検討公的個人認証 ICチップの民間開放 地方公共団体による独自利用 2017 年 7 月目途 医療保険のオンライン資格確認システム整備 2017 年 7 月以降 (2018 年 4 月目途 ) 健康保険証としての利用 マイナポータル マイナポータルの構築 2017 年 1 月から順次 2018 年を目途 特定健診データを個人が電子的に把握 利用可能にマイナポータルの運用開始 国民年金保険料のワンクリック免除申請 医療費通知を活用した医療費控除申告手続きの簡素化 税 社会保険料のクレジットカード納付 e-taxやねんきんネット 民間サービスとの連携 電子私書箱機能を活用したワンストップサービス( 引越 死亡等のライフイベントなど ) の提供 テレビ スマートフォン等利用チャネル拡大 2017 年 7 月以降 子育てワンストップサービスの検討 2017 年 1 月から順次 情報提供等記録開示システムの運用開始 ( 情報提供等記録の確認 自己情報表示 プッシュ型お知らせサービス ) 3
社会保障 税番号制度に係る国税システム全体概要図 国税庁 地方公共団体情報システム機構 法務省住法人登記情報連絡 ネットワークシステム民基本台帳( 2) 個人番号等の連絡 ( 1) 法人番号システム 新規 共通番号管理システム 新規 ( 3) KSK システム 改修 e-tax 改修 局署 番号記載の インターネット 申告書 法定調書 申請書 凡例 : 新規構築するシステム 改修する既存システム 納税義務者 1 共通番号管理システムは 住民基本台帳ネットワークシステムに照会し 個人番号及び基本 4 情報 ( 氏名 生年月日 性別及び住所 ) を受信します 2 法人番号システムは 法人番号を指定するために必要となるデータ ( 登記情報等 ) を法務省から受信します 3 共通番号管理システムはKSKシステムの1システムとして構築していますが 新規構築するシステムであるため 既存 KSKシステムと分離した表記としています 4
法人番号の指定 通知 公表の事務フロー 登記情報等に基づく指定 通知 ( 法 421) 届出に基づく指定 通知 ( 法 422) 通知書送付 設立登記法人 国の機関 地方公共団体 設立登記のない法人 人格のない社団等 設立登記のない法人 人格のない社団等 登記申請 情報管理 税法上の届出書の提出 番号指定届出 ( 法 422) 法務省情報提供 ( 登記情報 ) ( 法 441 2) 総務省など 情報提供 ( 法 442) 税法上の届出情報 公表同意確認 ( 法 424 ただし書 ) 通知書送付時に同意書同封 法人情報変更届出 ( 法 423) 公表同意確認 ( 法 424 ただし書 ) 国税庁 法人番号管理室 法人番号の指定 変更 ( 法 421 2 3) 法人番号の指定 (13 桁 ) 設立登記法人 1 桁のチェックデジット + 会社法人等番号 (12 桁 ) 設立登記法人以外 1 桁のチェックデジット + 12 桁の数字 法人情報の変更等 商号 名称情報の変更 本店 主たる事務所の所在地情報の変更 法人格喪失等情報の把握 公表同意 不同意情報の把握 法人番号の通知 ( 法 421) 法人番号保有者情報 法人番号指定通知書 公表 ( 法 424) [ インターネット ] 行政機関等に対する情報提供 ( 法 432) 行政機関等の内部における利用 基本 3 情報 検索 ダウンロードが可能 基本 3 情報 検索 ダウンロードが可能 公表不同意の人格のない社団等は含まない 利用者 公表不同意の人格のない社団等を含む ( ダウンロード分については Web-API 利用時のみ ) 行政機関等 基本 3 情報 1 商号又は名称 2 本店又は主たる事務所の所在地 3 法人番号 5
共通番号管理システムの機能概要 関連付け 管理機能 住民基本台帳ネットワークシステムから個人番号等を また 法人番号システムから法人番号等を取得し 局署整理番号等と関連付け処理を行い 共通番号管理システムに登録する機能 検索 照会機能 共通番号管理システムで管理している個人番号又は法人番号に関する情報について 共通番号管理システムによる検索のほか KSK システムから照会する機能 また 個人番号に関する情報については 住民基本台帳ネットワークシステムに照会することも可能 住民基本台帳ネットワークシステム KSK システム 共通番号管理システム 外部機関照会 画面 帳票表示 個人番号 住所 氏名生年月日 性別 個人 個人番号 住所 氏名生年月日 性別 局署整理番号 システム内検索 法人番号システム 法人番号 名称 所在地 法人 法人番号 名称 所在地 局署整理番号 局署整理番号 所得税システム法人税システム納税者情報管理システム 等 画面 帳票表示 6