平成14年度社会保障給付費(概要)

Similar documents
平成14年度社会保障給付費(概要)

平成28年版高齢社会白書(概要版)

<4D F736F F F696E74202D208ED089EF95DB8FE182CC8B8B957482C CC8CA992CA82B52E707074>

<392E8B40945C95CA8ED089EF95DB8FE18B8B957494EF D E786C73>

ISSN

社会保障給付の規模 伸びと経済との関係 (2) 年金 平成 16 年年金制度改革において 少子化 高齢化の進展や平均寿命の伸び等に応じて給付水準を調整する マクロ経済スライド の導入により年金給付額の伸びはの伸びとほぼ同程度に収まる ( ) マクロ経済スライド の導入により年金給付額の伸びは 1.6

平成30年版高齢社会白書(概要版)

H23修正版

スライド 1

季刊社会保障研究_46-3.ren

図 3 世界の GDP 成長率の実績と見通し ( 出所 ) Capital in the 21st century by Thomas Piketty ホームページ 図 4 世界の資本所得比率の実績と見通し ( 出所 ) Capital in the 21st century by Thomas P

Microsoft Word - H27年度概況.doc

社会保障の定義 公的責任によるセーフティネット ( 安全網 ) の提供 1 生活を脅かす事故 ( 疾病 負傷 死亡 老齢 失業等 ) によって国民に生活上の困難が生じた場合に 2 国民に健やかで安心できる生活を保障することを目的として 3 公的責任で 4 国民に対し生活を支える給付を支給する政策 制

432 季刊 社会保障研究 Vol.47 No.4 表 1 部門別社会保障給付費 社会保障給付費 平成 20 年度 平成 21 年度 対前年度比増加額伸び率 億円 億円 億円 % 計 940, ,507 57, (100.0) (100.0) 医療 296, ,

問 2 次の文中のの部分を選択肢の中の適切な語句で埋め 完全な文章とせよ なお 本問は平成 28 年厚生労働白書を参照している A とは 地域の事情に応じて高齢者が 可能な限り 住み慣れた地域で B に応じ自立した日常生活を営むことができるよう 医療 介護 介護予防 C 及び自立した日常生活の支援が

No165B.indb

2909_0 概要

平成 30 年 1 月末の国民年金 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 及び福祉年金の受給者の 年金総額は 49 兆円であり 前年同月に比べて 6 千億円 (1.3%) 増加している 注. 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 受給 ( 権 ) 者の年金総額は 老齢給付及び遺族年金 ( 長期要件 ) につ

平成 30 年 2 月末の国民年金 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 及び福祉年金の受給者の 年金総額は 49 兆円であり 前年同月に比べて 7 千億円 (1.4%) 増加している 注. 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 受給 ( 権 ) 者の年金総額は 老齢給付及び遺族年金 ( 長期要件 ) につ

2906_0 概要

図 1 60 歳 61 歳 62 歳 63 歳 64 歳 65 歳 生年月日 60 歳到達年度 特別支給の 男性 S24.4.2~S 平成 21~24 年度 女性 S29.4.2~S 平成 26~29 年度 男性 S28.4.2~S 女性 S33.4.2~S35.

問題の背景 高齢者を取り巻く状況の変化 少子高齢化の急速な進展 2015 年までの労働力人口の減少 厚生年金の支給開始年齢の段階的引き上げ 少なくとも 年金開始年齢までは働くことのできる 社会 制度づくり ( 企業への負担 ) 会社にとっての問題点 そしてベストな対策対策が必要に!! 2

平成 31 年度社会保障関係予算のポイント 頁 新 ( 平成 31 年 1 月 18 日閣議決定 ) 旧 ( 平成 年 12 月 21 日閣議決定 ) 1 平成 31 年度社会保障関係費の姿 平成 31 年度社会保障関係費の姿 ( 注 ) 年度 31 年度増 減 329, ,914 +1

2. 繰上げ受給と繰下げ受給 65 歳から支給される老齢厚生年金と老齢基礎年金は 本人の選択により6~64 歳に受給を開始する 繰上げ受給 と 66 歳以降に受給を開始する 繰下げ受給 が可能である 繰上げ受給 を選択した場合には 繰上げ1カ月につき年金額が.5% 減額される 例えば 支給 開始年齢

【作成中】2903_0 概要

(1987) (1990) (1991) (1996) (1998) (1999) (2000) (2001) (2002) 3 ( ) ( ) hkyo

年金給付 6 社会扶助給付 7 社会保障負担といった表現が使われ 脚注にあるようにそれぞれに定義が定められている したがって その定義を満たさなければ 社会保障費用統計では社会保障として扱われる項目であっても SNA では社会保障として扱われないことになる 一方 社会保障費用統計の財源として社会保障

2. 男女別の無償労働の貨幣評価額無償労働の貨幣評価額を男女別にみると ( 図表 2-2) 2006 年時点の女性の構成比は OC 法では 80.5% RC-S 法では 83.7% RC-G 法では 84.7% となっている また 時系列では 女性の構成比が次第に低下してきていることが分かるが これ

02_公表資料<厚生年金・国民年金の平成27年度収支決算の概要>

このジニ係数は 所得等の格差を示すときに用いられる指標であり 所得等が完全に平等に分配されている場合に比べて どれだけ分配が偏っているかを数値で示す ジニ係数は 0~1の値をとり 0 に近づくほど格差が小さく 1に近づくほど格差が大きいことを表す したがって 年間収入のジニ係数が上昇しているというこ

平成27年版高齢社会白書(全体版)

<4D F736F F D2095BD90AC E937890C590A789FC90B382C98AD682B782E D5F E646F63>

2 社会保障 2.1 社会保障 2.2 医療保険 2.3 年金保険 2.4 介護保険 2.5 労災保険 2.6 雇用保険 介護保険は社会保険を構成する 1 つです 介護保険制度の仕組みや給付について説明していきます 介護保険制度 介護保険制度は 高齢者の介護を社会全体で支えるための制度

Microsoft Word - 28概況(所得・貯蓄)(170929)(全体版・正)

図 4-1 総額 と 純計 の違い ( 平成 30 年度当初予算 ) 総額ベース で見た場合 純計ベース で見た場合 国の財政 兆円兆 国の財政 兆円兆 A 特会 A 特会 一般会計 B 特会 X 勘定 Y 勘定 一般会計 B 特会 X 勘定 Y 勘定

一般会計 特別会計を含めた国全体の財政規模 (1) 国全体の財政規模の様々な見方国の会計には 一般会計と特別会計がありますが これらの会計は相互に完全に独立しているわけではなく 一般会計から特別会計へ財源が繰り入れられているなど その歳出と歳入の多くが重複して計上されています また 各特別会計それぞ

高齢社会は危機かチャンスか

介護保険・高齢者福祉ガイドブック

平成29年版高齢社会白書(全体版)

<4D F736F F D2095BD90AC E937890C590A789FC90B382C98AD682B782E D5F E646F63>

(2) 高齢者の福祉 ア 要支援 要介護認定者数の推移 介護保険制度が始まった平成 12 年度と平成 24 年度と比較すると 65 歳以上の第 1 号被保険者のうち 要介護者又は要支援者と認定された人は 平成 12 年度末では約 247 万 1 千人であったのが 平成 24 年度末には約 545 万

特例法による年金記録修正における想定問

<4D F736F F D2095BD90AC E937890C590A789FC90B382C98AD682B782E D5F E646F63>

介護保険・高齢者福祉ガイドブック

Microsoft Word _【再々修正】公表資料<厚生年金・国民年金の平成28年度収支決算の概要>

Taro-H29å”ıçfl�å−´å…“çŽ½æł¸ï¼‹ç¤¾ä¼ı編;-1+朕絇;.jtd

かけはし_049.indd

社会保障国民会議提出資料 2

平成30年版高齢社会白書(概要版)(PDF版)

取材時における留意事項 1 撮影は 参加者の個人が特定されることのないよう撮影願います ( 参加者の顔については撮影不可 声についても収録後消去もしくは編集すること ) 2 参加者のプライバシーに配慮願います 3 その他 (1) 撮影時のカメラ位置等については 職員の指示に従ってください (2) 参

目 次 (1) 財政事情 1 (2) 一般会計税収 歳出総額及び公債発行額の推移 2 (3) 公債発行額 公債依存度の推移 3 (4) 公債残高の累増 4 (5) 国及び地方の長期債務残高 5 (6) 利払費と金利の推移 6 (7) 一般会計歳出の主要経費の推移 7 (8) 一般会計歳入の推移 8

! 3

<4D F736F F F696E74202D C8E8693FC A F F95BD90AC E937889E482AA8D9182CC8DE090AD8E968FEE816990AD957B88C4816A2E >

労働力調査(詳細集計)平成29年(2017年)平均(速報)結果の概要

平成26年版 特別会計ガイドブック

平成 28 年度介護保険事業状況報告 ( 年報 ) のポイント 1 第 1 号被保険者数 (28 年 3 月末現在 ) (29 年 3 月末現在 ) 3,382 万人 3,440 万人 ( 対前年度 +59 万人 +1.7% 増 ) ( 単位 : 万人 ) 3,500 3,000 2,500 2,0

第5回基礎問題小委員会 礎5-1

(案)

Microsoft PowerPoint - H27県集団指導(宮古島市)

議題1 介護納付金課税額に係る税率及び課税限度額について(諮問)

別紙2

平成25年 国民生活基礎調査【所得票】 結果表一覧(案)

1 概 況

厚生年金 健康保険の強制適用となる者の推計 粗い推計 民間給与実態統計調査 ( 平成 22 年 ) 国税庁 5,479 万人 ( 年間平均 ) 厚生年金 健康保険の強制被保険者の可能性が高い者の総数は 5,479 万人 - 約 681 万人 - 約 120 万人 = 約 4,678 万人 従業員五人

12 ページ, 図表 ,930 円 保険料納付済月数 + 全額免除月数 1/2+4 分の 3 免除月数 5/8+ 半額免除月数 3/4+4 分の 1 免除月数 7/8 ( 出所 ) 厚生労働省 老齢年金ガイド平成 2730 年度版 より筆者作成 40 年 ( 加入可能年数

目 次 (1) 財政事情 1 (2) 一般会計税収 歳出総額及び公債発行額の推移 2 (3) 公債発行額 公債依存度の推移 3 (4) 公債残高の累増 4 (5) 国及び地方の長期債務残高 5 (6) 利払費と金利の推移 6 (7) 一般会計歳出の主要経費の推移 7 (8) 一般会計歳入の推移 8

40号表1

国民年金 ( 基礎年金 ) 平成 26 年度財政状況等の概要 1. 収支状況 (1) 基礎年金勘定の収支状況 前年度との比較 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 ( 伸 び 率 %) 億円 億円 億円 億円 億円 億円 収入総額 230,026

4月20日(水)衆・厚労委 古屋範子議員の議事録(抜粋)

<4D F736F F D A6D92E8817A95BD90AC E937895EF8A87944E8E9F8DE096B195F18D908F912E646F63>

Taro-H29厚生労働白書(社会編)-1 (最終-2)

<8E9197BF325F90E096BE97708E9197BF2E786C7378>

税・社会保障等を通じた受益と負担について

人口減少が潜在成長率に与える影響

年金・社会保険セミナー

(2)28 年度予算に比べ赤字額が 1,688 億円増加した 収入面では前年度と比較して 被保険者数が 2.29% と大きく伸び 平均保険料率が ポイント上昇したため 保険料収入が 2,311 億円 3.00% 増加した 一方 支出面では拠出金が 2,382 億円 7.23% の大幅増と

130517_日本製薬産業政治連盟_Takemi (1).ppt

USA1_米国Report

10 生活保護の医療扶助について 生活保護制度では 困窮のため最低限度の生活を維持することのできない者に対して 医療扶助として医療を提供 医療扶助の対象者 生活保護受給者は 国民健康保険の被保険者から除外されているため ほとんどの生活保護受給者の医療費はその全額全額を医療扶助で負担医療扶助で負担 た

Microsoft Word - 報告書(費用)0701_3章_2.doc

C 労働 (1) 総数 ( 単位人 ) 年齢 (5 歳階級 ) 総 総数主に仕事 C-1 労働力状態 (8 区分 ), 年齢 家事のほか仕事 通勤のかたわら仕事 休業者 98,762 59,160 56,303 45,585 8,703 1, ~19 歳 6,689 1,108 9

別紙2

8-1 雇用保険 雇用保険の適用基準 1 31 日以上引き続き雇用されることが見込まれること 31 日以上雇用が継続しないことが明確である場合を除き この要件に該当することとなります このため 例えば 次の場合には 雇用契約期間が31 日未満であっても 原則として 31 日以上の雇用が見込まれるもの

01 公的年金の受給状況

Microsoft Word - 雇用継続制度

加入の手続きは 社会保険 : 年金事務所 ( 健康保険 厚生年金を同時に手続き ) 雇用保険 : 公共職業安定所で行っておりますので 未加入の場合はご相談ください 加入手続きに不安がある場合は 社会保険労務士にご相談ください 社会保険労務士は どのように社会保険の加入手続を行っていいかわからない と

平成 30 年 5 月 21 日 ( 月 ) 平成 30 年第 6 回経済財政諮問会議資料 4-1( 加藤臨時議員提出資料 ) 資料 年を見据えた社会保障の将来見通し ( 議論の素材 ) 平成 30 年 5 月 28 日 厚生労働省

第 2 章高齢者を取り巻く現状 1 人口の推移 ( 文章は更新予定 ) 本市の総人口は 今後 ほぼ横ばいで推移する見込みです 高齢者数は 増加基調で推移し 2025 年には 41,621 人 高齢化率は 22.0% となる見込みです 特に 平成 27 年以降は 後期高齢者数が大幅に増加する見通しです

- 調査結果の概要 - 1. 改正高年齢者雇用安定法への対応について a. 定年を迎えた人材の雇用確保措置として 再雇用制度 導入企業は9 割超 定年を迎えた人材の雇用確保措置としては 再雇用制度 と回答した企業が90.3% となっています それに対し 勤務延長制度 と回答した企業は2.0% となっ

労働力調査(詳細集計)平成24年平均(速報)結果の要約


Taro-中期計画(別紙)

報告事項     平成14年度市町村の決算概要について

平成25年度厚生年金保険・国民年金事業の概況

経済財政モデル の概要 経済財政モデル は マクロ経済だけでなく 国 地方の財政 社会保障を一体かつ整合的に分析を行うためのツールとして開発 人口減少下での財政や社会保障の持続可能性の検証が重要な課題となる中で 政策審議 検討に寄与することを目的とした 5~10 年程度の中長期分析用の計量モデル 短

<4D F736F F D2095BD90AC E937890C590A789FC90B382C98AD682B782E D5F E646F63>

平成16年度社会保険事業の概況

高齢化と消費税

Microsoft PowerPoint - (参考資料1)介護保険サービスに関する消費税の取扱い等について

目 次 1. 財政 とは 2 2. 国の 歳出 3 3. 社会保障支出 4 4. 社会保障以外の主な支出 5 5. 国の 歳入 7 6. 税 の種類 8 7. 国の 歳出 と 税収 の推移 9 8. 国の借金の状況 借金の国際比較 借金の問題点 高齢化と社会保

Transcription:

照会先国立社会保障 人口問題研究所企画部勝又幸子 竹沢純子 TEL 03-3595-2985( 企画部 ) 平成 19 社会保障給付費 ( 概要 ) 平成 21 年 10 月 国立社会保障 人口問題研究所 社会保障給付費は 91 兆 4,305 億円 (1) 平成 19 の社会保障給付費は 91 兆 4,305 億円であり 対前増加額は 2 兆 3,207 億円 伸び率は 2.6% である (2) 社会保障給付費の対国民所得比は 24.40% となり 前に比べて 0.54% ポイント増加している (3) 国民 1 人当たりの社会保障給付費は 71 万 5,600 円で 対前伸び率は 2.6% である 社会保障給付費の推移 1980( 昭和 55) 1985( 60) 1990( 平成 2) 1995( 7) 1996( 8) 1997( 9) 1998( 10) 1999( 11) 2000( 12) 2001( 13) 2002( 14) 2003( 15) 社会保障給付費国民所得対前対前 (1) 伸び率 (2) 伸び率 (1)/(2) 億円 % 億円 % % 247,736 12.7 2,038,787 11.9 12.15 356,798 6.1 2,605,599 7.2 13.69 472,203 5.2 3,468,929 8.1 13.61 647,243 7.0 3,689,367 0.3 17.54 675,402 4.4 3,801,609 3.0 17.77 694,087 2.8 3,822,945 0.6 18.16 721,333 3.9 3,689,757 3.5 19.55 750,338 4.0 3,643,409 1.3 20.59 781,191 4.1 3,718,039 2.0 21.01 813,928 4.2 3,613,335 2.8 22.53 835,584 2.7 3,557,610 1.5 23.49 842,582 0.8 3,580,792 0.7 23.53 858,660 1.9 3,638,976 1.6 23.60 877,827 2.2 3,658,783 0.5 23.99 891,098 1.5 3,735,911 2.1 23.85 914,305 2.6 3,747,682 0.3 24.40 1

部門別には 医療 31.7% 年金 52.8% 福祉その他 15.5% (1) 社会保障給付費を 医療 年金 福祉その他 に分類して部門別にみると 医療 が 28 兆 9,462 億円で総額に占める割合は 31.7% 年金 が 48 兆 2,735 億円で 52.8% 福祉その他 が 14 兆 2,107 億円で 15.5% である (2) 医療 の対前伸び率は 3.0% である (3) 年金 の対前伸び率は 2.0% である (4) 福祉その他 の対前伸び率は 3.9% である このうち 介護対策 ( 再掲 ) は 5.2% の伸びとなっている 部門別社会保障給付費の推移 計医療年金福祉その他介護対策 ( 再掲 ) 億円 億円 億円 億円 億円 842,582 266,048 447,845 128,689 51,521 858,660 271,454 455,188 132,018 56,289 877,827 281,094 462,930 133,803 58,795 891,098 281,027 473,253 136,818 60,601 914,305 289,462 482,735 142,107 63,727 (100.0) (31.7) (52.8) (15.5) (7.0) 対前伸び率 計医療年金福祉その他介護対策 ( 再掲 ) % % % % % 0.8 1.3 0.9 0.4 9.6 1.9 2.0 1.6 2.6 9.3 2.2 3.6 1.7 1.4 4.5 1.5 0.0 2.2 2.3 3.1 2.6 3.0 2.0 3.9 5.2 2

機能別社会保障給付費 (1)9 つの機能別分類において 最も大きいのは 高齢 であり 45 兆 7,900 億円 総 額に占める割合は 50.1% である (2) 機能別分類で 2 番目に大きいのは 保健医療 であり 28 兆 3,993 億円 総額に占める割合は 31.1% である これら上位 2 つの機能別分類 高齢 及び 保健医療 で 総額の 81.2% を占める (3) 上位 2 つの機能別分類以外では 大きい順に 遺族 6 兆 5,755 億円で 7.2% 家族 3 兆 733 億円で 3.4% 障害 2 兆 7,760 億円で 3.0% 生活保護その他 2 兆 2,943 億円で 2.5% 失業 1 兆 1,871 億円で 1.3% 労働災害 9,738 億円で 1.1% 住宅 3,611 億円で 0.4% となっている (4) 対前伸び率では 障害 が 8.4% 増加する一方 失業 が 4.2% 減少 生活保護その他 が 1.7% 減少している ただし 平成 19 については 平成 18 の障害者自立支援法施行に伴い 家族 から 障害 に移行した費用があること等による影響に引き続き留意する必要があり 平成 18 以前と単純に比較することができない 3

4 機能別社会保障給付費の推移 年 構成割合 年 度 度 対前伸び率 ( 注 ) 年 度 社会保障給付費 高齢 遺族 障害 労働災害 保健医療 家族 失業 住宅 生活保護その他 億円 億円 億円 億円 億円 億円 億円 億円 億円 億円 842,582 417,792 61,687 21,780 9,912 260,767 27,217 19,471 2,796 21,159 858,660 428,221 62,527 22,383 9,763 265,383 29,817 14,442 3,130 22,993 877,827 436,042 63,684 22,227 9,704 275,067 31,306 13,444 3,305 23,048 891,098 446,618 64,479 25,618 9,829 274,696 30,705 12,396 3,416 23,341 914,305 457,900 65,755 27,760 9,738 283,993 30,733 11,871 3,611 22,943 社会保障給付費 高齢 遺族 障害 労働災害 保健医療 家族 失業 住宅 生活保護その他 % % % % % % % % % % 100.0 49.6 7.3 2.6 1.2 30.9 3.2 2.3 0.3 2.5 100.0 49.9 7.3 2.6 1.1 30.9 3.5 1.7 0.4 2.7 100.0 49.7 7.3 2.5 1.1 31.3 3.6 1.5 0.4 2.6 100.0 50.1 7.2 2.9 1.1 30.8 3.4 1.4 0.4 2.6 100.0 50.1 7.2 3.0 1.1 31.1 3.4 1.3 0.4 2.5 社会保障給付費 高齢 遺族 障害 労働災害 保健医療 家族 失業 住宅 生活保護その他 % % % % % % % % % % 0.8 1.9 1.3 0.8 1.0 1.0 0.8 23.6 11.7 7.7 1.9 2.5 1.4 2.8 1.5 1.8 9.6 25.8 11.9 8.7 2.2 1.8 1.8 0.7 0.6 3.6 5.0 6.9 5.6 0.2 1.5 2.4 1.2 15.3 1.3 0.1 1.9 7.8 3.4 1.3 2.6 2.5 2.0 8.4 0.9 3.4 0.1 4.2 5.7 1.7 平成 19 については 平成 18 の障害者自立支援法施行に伴い 家族 から 障害 に移行した費用があること等による影響に引き続き留意する必要があり 平成 18 以前と単純に比較することができない

高齢者関係給付費 年金保険給付費 老人保健 ( 医療分 ) 給付費 老人福祉サービス給付費及び高年齢雇用継続給付費を合わせた高齢者関係給付費は 平成 19 には 63 兆 5,654 億円となり 社会保障給付費に対する割合は 69.5% である 高齢者関係給付費 社会保障給付費年金保険給付費老人保健 ( 医療分 ) 給付費老人福祉サービス給付費高年齢雇用継続給付費計 60 歳以上人口 65 歳以上人口 70 歳以上人口 75 歳以上人口 平成 18 平成 19 対前伸び率 億円 億円 % 891,098 914,305 2.6 (100.0) (100.0) 億円 億円 % 457,716 467,994 2.2 102,874 102,807 0.1 60,602 63,728 5.2 1,105 1,125 1.9 622,297 635,654 2.1 (69.8) (69.5) 万人 万人 % 3,475 3,594 3.4 2,660 2,746 3.2 1,898 1,963 3.4 1,217 1,270 4.4 ( 注 ) 1. ( ) 内は社会保障給付費に占める割合である 2. 老人福祉サービス給付費は 介護対策給付費と介護保険以外の福祉サービス費等からなる 3. 高年齢雇用継続給付費は 60 歳から65 歳までの継続雇用 再就職の促進を図る観点から 60 歳時点に比して賃金額が25% 以上低下した状態で雇用を継続する高年齢者に対し 60 歳以後の賃金額の15% 相当額を65 歳に達するまでの間支給するものである 4. 老人保健制度の対象年齢が 平成 14 年 10 月より5 年間で段階的に70 歳以上から 75 歳以上へ引き上げられており 平成 18 年 10 月には75 歳以上となっている 上記 老人保健( 医療分 ) 給付費 の平成 18 と平成 19 の額については 対象年齢が75 歳以上となった月数の長さが異なっていることに留意する必要がある なお 平成 19 国民医療費 ( 厚生労働省 ) によると 平成 19 の75 歳以上の国民医療費の対前伸び率は4.3% の増加である 5

社会保障財源 (1) 収入総額は 100 兆 4,289 億円である 注 ) 収入総額には 社会保障給付費の財源に加えて 管理費及び給付以外の支出の財源も含まれる (2) 項目別割合をみると 社会保険料 が 56 兆 8,740 億円で 収入総額の 56.6% を占める 次に 公費負担 が 31 兆 368 億円で 30.9% を占める (3) 対前伸び率をみると 社会保険料 が 1.2% の増加だが 資産収入 が 76.7% の減少となり その影響等で全体では 3.8% の減少となっている 項目別社会保障財源の推移 構成割合 対前伸び率 合 計 社会保険料 公費負担 他の収入資産収入その他 億円 億円 億円 億円 億円 1,047,492 546,302 275,845 152,229 73,117 986,333 537,541 286,525 70,005 92,262 1,173,897 547,072 297,256 188,465 141,104 1,043,713 562,016 303,439 87,222 91,037 1,004,289 568,740 310,368 20,363 104,818 合 計 社会保険料 公費負担 他の収入資産収入その他 % % % % % 100.0 52.2 26.3 14.5 7.0 100.0 54.5 29.0 7.1 9.4 100.0 46.6 25.3 16.1 12.0 100.0 53.8 29.1 8.4 8.7 100.0 56.6 30.9 2.0 10.4 ( 注 ) 1. 2. 合計他の収入社会保険料公費負担資産収入その他 % % % % % 18.7 2.2 3.7 844.1 77.0 5.8 1.6 3.9 54.0 26.2 19.0 1.8 3.7 169.2 52.9 11.1 2.7 2.1 53.7 35.5 3.8 1.2 2.3 76.7 15.1 他の収入 については 厚生年金保険等における積立金の規模及び運用収入を時価ベースで評価していること等に留意する必要がある また その他 は積立金からの受入を含む 国民健康保険の共同事業支出金等について精査を行い これまで 公費負担 に含まれていた収入を 他の収入 の その他 に計上し直したため 過去に遡って必要な改訂を行った 6

参考 OECD 基準の社会支出と ( 潜在的 ) 国民負担率の国際比較 諸外国の社会支出を対国内総生産比でみると 我が国は アメリカよりは大きいがヨーロッパ諸国に比べると小さくなっている また ( 潜在的 ) 国民負担率についても同様の傾向がみられる 参考図社会支出と ( 潜在的 ) 国民負担率の国際比較 (2005 年 ) 80% 社会支出 ( 対国民所得比 ) 70% 社会支出 ( 対国内総生産比 ) 国民負担率 ( 対国民所得比 ) 60% 潜在的国民負担率 ( 対国民所得比 ) 50% 40% 30% 20% 10% 0% 日本アメリカイギリスドイツフランススウェーデン 参考表社会支出と ( 潜在的 ) 国民負担率の国際比較 (2005 年 ) 社会支出 ( 対国民所得比 ) 社会支出 ( 対国内総生産比 ) 日本 アメリカ イギリス ドイツ フランス スウェーデン 26.29% 20.10% 28.16% 37.51% 40.63% 41.90% 19.12% 16.27% 21.79% 27.89% 29.39% 29.85% 国民負担率 ( 対国民所得比 ) 38.3% 34.5% 48.3% 51.7% 62.2% 70.7% 潜在的国民負担率 ( 対国民所得比 ) 44.6% 39.6% 52.1% 56.0% 66.3% 70.7% ( 注 )( 潜在的 ) 国民負担率には社会保障以外の負担も含む ( 資料 ) OECD Social Expenditure Database 2008ed. による (SOCX, www.oecd.org/els/social/expenditure) 日本の国民所得及び国内総生産については 内閣府経済社会総合研究所 平成 21 年版国民経済計算年報 による ( 以下同じ ) ( 潜在的 ) 国民負担率は 財務省調べ 7