Taro-6年HP

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第 5 学年道徳学習指導案 研究主題 摂津市立鳥飼北小学校 指導者 一人ひとりの力を伸ばし 自尊感情を高め 互いに学び合える授業をめざす 1 正しく読み取る力を育成する 2 自尊感情を高め 道徳性を高める 研究仮説 Ⅰ 国語科の授業を中心に 読む 書く についての取り組みを行うことで 正しく読みとる

平成27年度 小・中道徳教育 研究の実際2

(3) 資料について本資料は混雑したお店で孫が積んである段ボールを崩してしまい困っているおばあさんの代わりに わたし とその友達の友子が 整理していると 事情の知らない店員に叱られてしまう その後 おばあさんにお礼を言われたが わたし と友子はすっきりしないで帰る 数日後 店員からお詫びの手紙が来た

意見にも なぜそう考えるのか根拠を示した上で 相手にきちんと伝えることなどを指導してきた 道徳の授業においては 相手の立場や気持ちを考え 広い心で人の過ちを許そうとする心情を育てたいと考え 6 月に お別れ会 2 -( 4 )( 学研 ) を行った 児童は 自分を見つめる場面で 友だちが一緒に遊びに

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

この時期の児童は 自己主張が強くなりがちである 友だちと意見がくい違うと 一方的に自分の意見が正しいと信じ込み 相手の立場や気持ちを受け入れようとしない場面が多々ある しかし 時間がたつと冷静に判断でき どうすべきなのかわかるときもある そこで 自分と異なる意見にも耳を傾け 相手の立場や気持ちを認め

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

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4 研究主題との関連 自分を見つめ 友達の思いを大切にする子供の育成 道徳授業の充実を通して 研究主題に迫るために 4 年生では子供たちの目指すべき児童像を 自分の思いを見つめる子 友達の思いに気付く子とした また 目指すべき具体的な児童像を 資料の世界観に浸り 登場人物に自分を重ねながら登場人物の

「埼玉発世界行き」高校生留学奨学金交付要綱

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彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

3 第 3 学年及び第 4 学年の評価規準 集団活動や生活への関心 意欲態度 集団の一員としての思考 判断 実践 学級の生活上の問題に関心 楽しい学級をつくるために を持ち 他の児童と協力して意 話し合い 自己の役割や集団と 欲的に集団活動に取り組もう してよりよい方法について考 としている え 判

H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

ブランコ乗りとピエロ

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41 仲間との学び合い を通した クラス全員が学習に参加できる 授業づくり自分の考えを伝え 友達の考えを聞くことができる子どもの育成 42 ~ペア グループ学習を通して~ 体育における 主体的 対話的で深い学び を実現する授業づくり 43 ~ 子どもたちが意欲をもって取り組める場の設定の工夫 ~ 4

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

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(2) 指導の実際 1 話すこと 聞くこと の実践ア協働による教材研究の柱 モデルの提示について対話のためのスキルの定着や対話の深まりを目指し, 教師や代表グループによる対話のモデルを提示し, 気付いたことや発見したことを基に自分たちの対話や話合いの様子を振り返らせ, 学びの充実を図るようにする 共

あなたの立場とわたしの気持ち

内容 児童 経験したことや調べたことから選んで話す 内容 ( 考え ) を分かりやすく話す はっきりした発音で声の大きさを考えて話す 丁寧な言葉を使って話す 相手の顔を見ながら話す 大事なこと

第 3 学年道徳学習指導案 1 主題名どうすることが正しいか 1-(3) 勇気 平成 27 年 9 月 11 日 ( 金 ) 第 3 学年 2 組 34 名 授業者久米亨 2 資料名 思いきって言ったらどうなるの? ( 出典 : 光文書院 ) 3 主題設定の理由 (1) ねらいとする価値について中学

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2年生学級活動(性に関する指導)指導案

考え 主体的な学び 対話的な学び 問題意識を持つ 多面的 多角的思考 自分自身との関わりで考える 協働 対話 自らを振り返る 学級経営の充実 議論する 主体的に自分との関わりで考え 自分の感じ方 考え方を 明確にする 多様な感じ方 考え方と出会い 交流し 自分の感じ方 考え方を より明確にする 教師

ICTを軸にした小中連携

(3) 指導について本単元のねらいは 体の発育 発達について その一般的な現象や思春期の体の変化などについて理解できるようにすること 体をより良く発育 発達させるための生活のしかたについて理解できるようにすること である そのねらいを達成するため 児童が学習に興味 関心をもち 意欲的に取り組むことが

0630指導案A1

(3) 教材について本教材は ピアノの稽古に一緒に行く約束をしたよし子とえり子の話である それぞれの思いで行動した結果 心がすれ違ってしまう どう考えて行動すればよかったのか 同じ出来事を二人がそれぞれの立場から書いた日記でそれぞれの思いを知ることができる そこで 本時では よし子の日記を読んで話し

Microsoft Word - 【提言2】④新聞70(最終).doc

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

りを守っていないから 6 名, 自分も他の人も困るから みんなと楽しく過ごすことが大切だと思うから 各 4 名, 悪いことをしていると思うから 3 名であり, 比較的高い価値観で判断している その一方で, イ ~ オを選択した児童の多くが自分にとって都合がよいからやいじめられるから, または自分の楽

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

7 学習指導過程 段階 導入 学習活動 1 友達との絆 について考える 2 教材 心のレシーブ の範読を聞いて話し合う 主な発問と予想される児童の心の動き 友達との絆 を深めるためには何が大切だと思いますか 困っていたら助けること 一緒に遊ぶこと 仲良くすること チーム分けの時, どこかやる気のない

平成 年度言語活動の充実促進モデル校事業の研究より 豊かな表現力を培う 各教科等における言語活動の充実 伝え合う力 の育成

3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

解答類型

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5 児童の実態と主題に迫るための手だて (1) 児童の実態本学級の児童は明るく 男女の仲もよい いろいろな場面で声を掛け合ったり 仕事を手伝ったりできる児童も多い 話し合い活動では 友達の意見のいいところを取り上げて考えをまとめることができたり 人の意見を聞いて自分の考えを変えることができたりする児

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

勝ちにこだわるあまり, 他人の気持ちを考えない言動をする生徒がいたため, 全体指導を行った経緯もある 以上の事から, 中学校生活で様々な活動に一生懸命に取り組む中で, 思うようにいかず, 悔しい思いをする経験をした生徒が多いことがわかる 本学級の生徒がこの経験を生かし, さらに成長するためには, 悔

な考えをもつ人がいるので 相手の言葉の裏側にある思いを知り 相手への理解を深め 自分も更に相手からの理解が得られるように意見を伝えることについて考えさせる 最後に これからはどのように互いに理解し合っていきたいかについて 自分なりに考えることができるようにしていきたい (2) 児童について本学級のつ

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

第 2 学年道徳学習指導案 平成 27 年 6 月 12 日 ( 金 ) 第 2 学年 2 組 34 名授業者川田聡子 1 主題名友達と助け合う心 2-(3) 信頼 友情 助け合い 2 資料名 森のともだち ( 出典 : 東京書籍 みんなたのしく ) 3 主題設定の理由 (1) ねらいとする価値につ

6 年 No.22 my summer vacation. 1/8 単元の目標 主な言語材料 過去の表し方に気付く 夏休みの思い出について, 楽しかったことなどを伝え合う 夏休みの思い出について, 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり, 他者に伝えるなどの目的

資料3 道徳科における「主体的・対話的で深い学び」を実現する学習・指導改善について

6 年 No.12 英語劇をしよう (2/7) 英語での 桃太郎 のお話を理解し 音読する 導 あいさつをす 挨拶の後 Rows and Columns を交え 天気や時 入 候の確認 既習事項の確認をす (T1,T2) ペンマンシップ ペンマンシップ教材を用いて アルファベットの ジングル絵カー

Microsoft Word - 全国調査分析(H30算数)

6 年 No.8 You can see Daibutsu! 1/7 単元の目標 主な言語材料 できることを紹介する表現や感情を表す表現が分かる 修学旅行でできることについて具体物などを見せながら伝え合う 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり できることについ

3 各エキスパートグループを解体し 一人ずつ組み合わせて新たなグループを作り 意見を統合し問いに対する新たな答えを出す ( ジグソー活動 ) 4 最後に 各ジグソーグループで考えた自分達の答えを全体で交換し合い 一人一人が 様々な答えから自分で最も納得のいく 言い方 表現 を拾って 納得できる答えを

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

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Microsoft Word - 社会科

主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

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はっきした声であいさつ は高学年では少ないね < 資料 2 より > よい感想だけでなく 問題点も挙げている感想も多いね めあてを達成したとは言えないかもしれないね < 資料 3 より > あいさつ運動への意見が出されているね 4 つの意見が出されているね < 資料 1 2,3 より > 資料 2

道徳学習指導案

第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

Microsoft Word - 6年国語「パネルディスカッションをしよう」

項目評価規準評価方法状況 C の生徒への対応 関心意欲態度 1 自の考えを持ち 積極的に交流 討論している 2 自らの言葉で 中学生にかりやすく紹介文を書こうとしている 交流 討論で得た仲間の意見を取り入れて 自らの考えを深めるよう促す 参考例を示したり 書き出しを例示したりして 参考にするように指

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

生徒自身, 思いやりをもった行動ができたと感じていても, 相手の立場に立った行動になっていないこともあるこのキャストの心情を考えることで, 相手の気持ちや立場に共感し, 相手のことを考えた上でキャストがとった思いやりある行動, 親切な行為を学ばせたい (4) 生徒の実態と関わらせた指導の方策 ( 指


3 指導方針 本主題は, 愛校心である 自分たちの学校のためにできることをしたい 自分たちの学校をよりよくしていきたい という気持ちを育てることや, よりよい玉諸小学校にするために自分たちに何ができるか ということを考えさせ, そのような態度を育てることが大切である 導入では, これまでの学校行事を

中学校第 3 学年社会科 ( 公民的分野 ) 単元名 よりよい社会をめざして 1 本単元で人権教育を進めるにあたって 本単元は 持続可能な社会を形成するという観点から 私たちがよりよい社会を築いていくために解決すべき課題を設けて探究し 自分の考えをまとめさせ これらの課題を考え続けていく態度を育てる

<小学校 生活科>

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2 研究の歩みから 本校では平成 4 年度より道徳教育の研究を学校経営の基盤にすえ, 継続的に研究を進めてきた しかし, 児童を取り巻く社会状況の変化や, 規範意識の低下, 生命を尊重する心情を育てる必要 性などから, 自己の生き方を見つめ, 他者との関わりを深めながらたくましく生きる児童を育てる

国語科学習指導案 広島市立 小学校 教諭 1 日時平成 23 年 1 月 日 5 校時 2 学年 組第 5 学年 組 ( 男子 名女子 名計 名 ) 3 指導事項 (1) A 話すこと 聞くこと オ 互いの立場や意図をはっきりさせながら 計画的に話し合うこと (2) 伝統的な言語文化と国語の特質に関

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

とができる児童が増えてきている 総合的な学習の時間の 私たちにできることは何だろう では 調べ学習や実際の車いす体験の学習を通して 相手の気持ちを考えて親切な行動をすることの大切さを学んできている 一方で 仲の良い友達には親切にできるが そうでない友達には同じように親切にできない児童がいる また 困

北野中学校 30 周年第 1 学年共通道徳学習指導案 人はなぜ働くのか. 日 時 平成 18 年 11 月 24 日 生 徒 札幌市立北野中学校第 1 学年 指導者 教諭 筒井 久保村 石塚 川村 1. 主題名 人はなぜ働くのか 4-(5) 勤労と奉仕の精神 2. 主題設定の理由 人のためにならない

4 単元の評価規準 コミュニケーションへの関心 意欲 態度 外国語表現の能力 外国語理解の能力 言語や文化についての知識 理解 与えられた話題に対し 聞いたり読んだりした 1 比較構文の用法を理解 て, ペアで協力して積極 こと, 学んだことや経 している 的に自分の意見や考えを 験したことに基づき

中学校第 3 学年国語科学習指導案 日時平成 28 年 月 日第 校時対象第 3 学年 組学校名 中学校授業者 1 教材名 故郷 2 単元の目標 情景や人物を描写する語句や表現を読み取り 内容への理解を深めることができる 作品を通して 社会の中での人間の生き方について考え 自分の意見をもつことができ

国語科学習指導案

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

(3) 本題材の系統と他教科等との関連は 次のとおりである 学級活動 5 月シンボルマークを決めよう 6 月みんなで雨の日を楽しく過ごそう 6 月本題材 9 月 2 学期がんばろう会をしよう 他教科等との関連 道徳 わけっこしよう ( 友情 ) 道徳 どうしたらいいのかな ( 親切 ) (4) 指導

第 3 学年 学級活動学習指導案 平成 18 年 6 月 30 日 ( 金曜日 ) 第 5 時限指導者二階堂聡 1 題 材 夏休みに向けて1 学期の学習を振り返ろう 2 題材について 生徒にとって, 夏休みの過ごし方はそれぞれである 部活動に熱中する生徒, 夏期 講習に参加し, 学力向上に努める生徒

Taro-【HP用】指導案.jtd

価 がら読んでいる 語句には性質や役割の上で類別 規 文章を読んで考えたこ があることを理解している 準 とを発表し合い 一人 指示語や接続語が文と文との意 一人の感じ方につい 味のつながりに果たす役割を理 て 違いのあることに 解し 使っている 気付いている 学 登場人物の思いを想像し 時代の状況

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

ている それらを取り入れたルーブリックを生徒に提示することにより 前回の反省点を改善し より具体的な目標を持って今回のパフォーマンスに取り組むことができると考える 同に そのような流れを繰り返すことにより 次回のパフォーマンス評価へとつながっていくものと考えている () 本単元で重点的に育成をめざす

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

Microsoft Word - 第3学年国語科学習指導案 .docx

平成23年度第2回学力向上対策会議協議資料  <遠野市立綾織小学校>

Taro-5年研究のまとめ

< 心の中でおうえんしながらそっと見守ったぼく > ぼくの状況 家に用事があったけれど じっとおばあさんを見ていた < 最初に声をかけたぼく > ぼくの状況 お母さんのお手伝いをする約束を果たすため 下校を急いでいた おばあさんの状況 不自由な足を一生懸命動かして坂を上っている この間より足どりが重

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4. 評価規準集団活動や生活への関心 意欲 態度学級や学校の生活の充実と向上にかかわる問題に関心をもち 他の児童と協力して自主的に集団活動に取り組もうとしている 集団の一員としての思考 判断 実践楽しく豊かな学級や学校の生活をつくるために話し合い 自己の役割や責任 集団としてのよりよい方法などについ

が分かり 地域に親しみや愛着をもち 人々と適切に接することや安全に生活することができるようにすることを目指している 本校は 隣接する小学校が休校することになり 今年度非常に多くの転校生を迎えた それに伴い学区域が二校分の広さに広がり 2 年生にとっては新しくなった学区域の中には 知らない場所やまだ行

Microsoft Word - 研究協議会資料(保健分野学習指導案)

詳細に伝えるためにインタビューやアンケートを実施して情報を収集したりする活動を設定することにする 整理する 場面では,CM のテーマをもとに集めた情報の中から伝えたいことが受け手にしっかりと伝えることができる情報を選択する また, 選択肢した情報を加工しながら, 伝えたいことが伝わりやすい CM の

ここからは保護者の方がお答えください なお 鍵については お子さんがつけた1から 23 の番号でお書きください 5 生きていく世界を開いていく鍵 の中で どの 鍵 について 学校で特に力を入れて指導してほしいですか 理 由も一緒にお書きください 複数回答可 6 生きていく世界を開いていく鍵 の中で

う来なかった 翌々日の月曜日 あきらは じゅんに いいよ と返事をもらったのに どうしてこなかったのか と詰め寄った それに対して じゅんからは いいよ って 断ったじゃないか という返事が返ってきた という内容である ここでは 文字だけで思いを伝える難しさと 相手の立場をよく考えて情報を発信する大

第 3 4 学年 ( 複式学級 ) 学級活動指導案 平成 26 年 6 月 11 日 ( 水 ) 第 5 校時指導者教諭 ( 学級担任 ) 養護教諭 1 題材 バランスよく食べよう ( 第 3 学年及び第 4 学年 (2) 日常の生活や学習への適応及び健康安全キ食育の観点を踏まえた学校給食と望ましい

Transcription:

第 6 学年東組 道徳の時間学習指導案 指導者進藤博子 1 主題名広い心をもって 2-(4) 謙虚 広い心 2 資料名ブランコ乗りとピエロ ( 私たちの道徳 文部科学省 ) 3 主題設定の理由 (1) ねらいにかかわる子どもの姿男子 8 名 女子 4 名の明るく素直な子どもたちである 男女の割合がアンバランスであるが お互い協力し合って活動している 4 月から最上級生となり 登校班や委員会活動 としまっ子活動など 全校のリーダーとして責任をもって行動することを頑張っている しかし 学級全体やグループ活動などで話し合いをする際に 自分に都合のよい意見を主張したり 自分の意見を正しいものとして押し通してしまったりというような 相手の立場や気持ちを考えることのできない言動が見られることがある 自分と異なる意見が出されると 一方的に反対意見を述べるだけで 相手の意見を共感的に受け止めることができない場面も見受けられる また 休み時間など みんなの意見や行動に協調できないことで仲良く遊ぶことができず 孤立しがちな子どももいる そこで 自分と異なった見方や考え方を認め 相手の立場に立って考える態度を育てると共に 相手の意見や過ちなどに対しても 広い心で受け止め 対処できるように導いていきたい (2) ねらいとする価値について本時で取り上げる内容項目は 2-(4) 謙虚な心をもち 広い心で自分と異なる意見や立場を大切にする である 高学年になってくると お互いのものの見方 考え方の違いをこれまで以上に意識するようになる また 社会生活において 自分の考えをはっきりともって強く主張することは大切なことである しかし 同時に相手の立場や気持ちを考え 異なった意見に対しても広い心をもって対処しようとする姿勢がなければならない 自分も失敗や過ちを犯すことがあり 相手も自分と同様なのだということに気付くことが重要である 自分の考えをしっかりもち お互いに主張し合うことも大切であるが 対立した考えであっても相手の立場に立って考え よいところは謙虚に認め 広い心で受け入れていくことの大切さに気付くようにしていきたい (3) 資料について本資料は サーカスの舞台裏に生じた サーカス団のリーダーであるピエロと 入団したばかりのブランコ乗りの二人の対立に焦点を当て 自分を大切にしながらも相手を尊重していくためには どのような見方や考え方をすることが大切なのかを考えること 41

認する 前半部分を黙読するようにする つかむ(5分)のできるように構成されたものである 特に後半部分では 相手の立場を尊重し ブラ ンコ乗りの努力を認めようと心を開いたピエロの広い寛容と謙虚な心の素晴らしさに気 付かせたい 4 学びを支えるために (1) 視点を明確にし 焦点化した話し合いの仕方の工夫本時の中心発問に迫るために ブランコ乗りサムの行動について ピエロの立場から考え 許せる? 許せない? という視点を与えて 話し合いを進めていくようにする また 発問を焦点化するようにし 十分に時間をかけて話し合いをすることができるように配慮する (2) 思考を助ける資料提示や板書の工夫本資料の中心となるピエロとブランコ乗りサムの絵を掲示することで 二人に焦点を当てて話し合う雰囲気作りをする また 出された意見を分かりやすく黒板にまとめ 視覚的に学習内容が理解できるような工夫をする (3) アンケートの活用自分はどんな出来事なら許せるのか また 許せないのかについてあらかじめアンケートを取っておき 学習後の心情の変容にも活用していくようにする 5 本時の実際 ( 本時 1/1) (1) ねらいピエロの心の変容を読み取ることを通して 自分と異なる意見や立場を広い心で受け止め 大切にしていこうとする心情を育てる (2) 学習の展開 ( 場所 6 年東組教室 ) 過 程主な学習活動教師のかかわり 評価 評価方法 ( 時間 ) 1 資料 ブランコ乗りとピエロ を読 み 話し合う 登場人物やあらすじなどについて確 ピエロとブランコ乗りサムの絵を掲示し 二人の立場を簡単に説明してから 資料の 42

び合う(20 分)ひろげる(12 分)振り返る(8分)5 教師の説話を聞く ワークシート 発言 学 ブランコ乗りサムの態度は許せるか 自分の立場を明らかにしてから意見を述べ 許せないかについて話し合う るように促す ネームプレートを使用し 誰がどのような 意見を行ったのかを視覚的にとらえること ができるようにする ピエロの心の中から サムを憎む気 ピエロとサムの双方の心情の歩み寄りに気 持ちが消えたのはどうしてなのかに 付くことができるように 補助発問を工夫 ついて話し合う する 2 相手を広い心で受け入れるためには なかなか意見が出ない場合は 自分の経験 どのようなことが必要か考える から考えたり 私たちの道徳 に書かれ ている3つの視点を活用したりする 3 アンケート結果を見て感じたことを 学習後 許せる という内容が増えるこ 出し合う とで 広い心をもって寛容に行動していこ うとする心情を高めていく 4 本時の学習の振り返りを書く 実践化につなげていくことができるような視点で振り返りを書くことができるようにシートの工夫をする 自分と異なる意見や立場を広い心で受け止めていこうとすることができる 43

1 広い心をもって の実践を振り返って (1) 進んで自分の思いを伝え合う話し合い活動にするために 1 話し合いの視点の明確化話し合い活動を活発化するためにまず必要なことは 子どもたち一人一人が自分なりの考えをもち 分かりやすく友達に伝えることであると考える そのために話し合いの視点を焦点化し 明確に示すようにした 本時ではまず始めに サーカス団のリーダーであるピエロの言うことを聞かず 自分勝手な行動をとったブランコ乗りサムの行動について 許せるか 許せないか という問いかけをし 全員が意見を言う時間を確保した ほとんどの子どもたちが 自分勝手な行動が許せない としていたが サムの行動に共感できるという意見も出され 活発な意見交換がなされた ( 写真 1) 2 話型の利用自分の考えを述べる際には 聞き手に分かりやすく伝えることが大切である 結論を先に述べ 理由をその後で言うなど どのような言い方をすると聞き手に分かりやすいかについては 話型を利用するようにした 様々な話型が書かれているシートを常に机上の見える所に置いておくとともに 教室の前面にも掲示しておき いつでもこれらの話型を利用できるようにしておいた 3 板書の工夫学習の流れがよく分かるように板書の工夫をするのは当たり前のことであるが 本時では ピエロとサムという2 人に焦点を当てて考えていくということを視覚的に印象付けていくため 授業の始めからその絵を掲示しておいた また ネームプレートを使用し だれがどんな意見を述べたのかが分かるようにしていくようにした ( 写真 2) (2) アンケートの活用 本時では 事前に子どもたちへ 様々な場面の 中で自分ならどのようなことなら許せるか とい う内容のアンケートを行った ここでのアンケー 44

ト項目は 早稲田実業学校初等部教頭の東風安生先生の文献を参考にさせていただいた アンケートの結果はグラフに表して授業の後半に活用した 特に今回は 早稲田実業学校初等部で実施されたアンケート結果と 本校 6 年生の結果を対比して表してみたことで それぞれの価値観の違いも視覚的に捉えることができ 大変興味深いものとなった ( 写真 3) (3) 導入や説話は身近な話題で本時を実施した時期に大きな話題となっていたのが フィギュアスケートグランプリシリーズで負傷した羽生結弦選手のことであった 何人もが 朝のスピーチにこのニュースを選び紹介するなど 関心の高さがうかがえた そんなこともあり 本時の価値に迫る説話では 自分が大きな怪我をし 歩くのもままならない状況だったにもかかわらず 衝突した相手である中国の閻涵 ( エンカン ) 選手を探し出し 怪我の様子を訊ねて詫びを入れていた行動がまさに 広い心 であると思い 紹介することにした 子どもたちも真剣に聞き入っていた (4) 授業を終えて今回取り上げた指導内容である謙虚や寛容という価値は 小学生にとって理解するのが難しいものの一つであると思われる でも 今回の授業を終えた後 機会あるごとに子どもたちから 広い心で許すことが大事だね という声が上がるようになった 授業内容が子どもたちの心に響き その後の実践化に結び付いたと思われる ( 写真 4) 授業後の振り返りから * 自分のことや相手のことを考えてサムを許したところがすごいと思いました 少しのことで許せないのではなく 相手の立場になって考えてみてから行動していこうと思います * ピエロはサムの自分勝手な行動を許すことができたので とても広い心の持ち主なんだなあと思いました 自分も 何かをされてもわざとではないなら ピエロと同じように広い心で許すようにしていきたいです * サムが力いっぱいがんばっているからピエロの気持ちも変化したと思います これ 45

からは互いに認め合い 受け入れ合って生きていくことが大切だと思います 相手 の気持ちに寄り添ってこれから考えていきたいです 2 成果と今後の課題 (1) 成果 焦点化された発問をすることにより 子どもたち全員が意見を発表することができた また ネームプレートを用い 誰がどのような意見を述べたかを板書し可視化したことにより 意見交換を活発に行うことができた 事前にアンケートを取り その結果をグラフに表して提示したことは 価値の一般化を図るよい機会となった 今回は東京の小学生の結果と比較したことで 本校の子どもたちの考え方の特徴 ( 価値観 ) も捉えることができた (2) 課題 今回は対立する意見が出されたことで意見交換が活発化したのであるが もし 意見の対立がなかった場合の展開の仕方についてあらかじめ腹案をもっておく必要がある 教師主導ではなく 子ども同士で意見を交わし合うことができるように さらに学び合いの仕方について工夫していきたい 46