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結果 22 週齢における各群の血清リン濃度, 血清カルシウム濃度, 血清クレアチニン濃度にはいずれも有意差は認められなかっ た (Table 1). Table 1. Serum biochemical data of the mice at 22 weeks of age a p < 0.05 vs. other groups; bp < 0.05 vs. WT Pi = 0.6%; cp < 0.01 vs. WT Pi = 0.6%; dp < 0.01 vs. OPG. Wild-type マウスの通常食投与群は, 他の 3 群に比して有意に体重が重かった.Wild-type マウスでも OPG ノックアウトマウスでも, 高リン食を投与した群では通常食を投与した群に比して %TRP は有意に低下しており,wild-type マウスでは通常食群では 83.0±2.9% であったのに対し, 高リン食群では 51.8±7.24% に低下していた. しかしながら OPG ノックアウトマウスでは, 通常食群で 87.41±3.74% であったのに対して高リン食群では 68.43±8.38% と,%TRP は有意に低下していたものの,OPG ノックアウトマウスでは比較的軽度の低下にとどまった. NaPi2a mrna は通常食投与時には wild-type マウスと OPG ノックアウトマウスの間で有意な差は認められなかった. しかし,wild-type マウスでは高リン食投与によって有意に減少したのに対し,OPG ノックアウトマウスでは有意な変化は認められなかった (Fig. 1). 2

Fig. 1. The NaPi2a mrna and GAPDH expressions were detected by Northern blot analysis a) The NaPi2a mrna and GAPDH expressions were detected by Northern blot analysis (n = 8 for each group). b) According to the NaPi2a/GAPDH ratio, NaPi2a mrna expressions did not differ between WT mice and OPG KO mice in normal diet. It was suppressed in WT mice, but it was not significantly suppressed in OPG KO mice under high-phosphate diet. また mrna と同様に wild-type マウスでは高リン食投与群で通常食投与群に比して有意に発現量が低下していたのに対し, OPG ノックアウトマウスではその変化が認められなかった. リン代謝調節因子についての検討では, 血清 ipth 濃度は wildtype マウスにおいて高リン食投与時に増加する傾向がみられたが有意な変化ではなく, 血清カルシトリオール濃度も 4 群間で有意差を認めなかった (Table 1). 一方で, 血清 FGF-23 濃度は,wild-type マウスでは高リン食投与群 (216.7±31.6pg/ml) において通常食投与群 (71.1±13.1pg/ml) よりも有意に高値を示していたのに対して,OPG ノックアウトマウスでは通常食投与群 (46.6±11.7pg/ml) と高リン食投与群 (89.7±17.4pg/ml) との間で有意差はみられなかった (Fig. 2) 3

Fig. 2. Serum levels of fibroblast growth factor-23. Serum levels of fibroblast growth factor-23 in wild-type (WT) (A) and osteoprotegerin (OPG) knockout (KO) mice fed a high phosphate (Pi) diet (B) (n = 8 for each group). Serum FGF23 levels significantly elevated by oral phosphate load in WT mice, though the levels did not change in OPG KO mice. 考察 Wild-type マウス,OPG ノックアウトマウス両者では, 経口リン負荷をしても血清リン濃度は通常食時と変化しておらず, 主に腎からの排泄を増加させることによって血清リン濃度が一定に保たれていたと考えられた. しかしながら,%TRP の抑制率は wild-type マウスに比して小さく,NaPi2a の発現に関する検討では,mRNA の発現量も蛋白の発現量も経口リン負荷による変化はみられなかった. このことから,OPG ノックアウトマウスでは経口リン負荷に対する反応性が変化していると考えられた. 血清 ipth 濃度は wild-type マウスで経口リン負荷時に上昇する傾向が見られたが有意ではなく,4 群間で有意差は認められなかった. カルシトリオールも同様に有意な変化はみられなかった.wild-type マウスでは経口リン負荷によって血清 FGF-23 濃度が著明に上昇していたのに対し,OPG ノックアウトマウスでは変化がみられなかった. このことから,wild-type マウスでは経口リン負荷時は血清 FGF-23 濃度が上昇して腎尿細管におけるリン再吸収を抑制し, リン排泄量を増加させることによって血清リン濃度を一定に保つ機構が働くが,OPG ノックアウトマウスではリン負荷に対する FGF-23 の反応性が消失しており, 結果として血清リン濃度は一定に保たれたものの腎における NaPi2a 発現量の変化はなく, リン再吸収率の低下も軽度にとどまっていたと考えられた 1). 本研究の共同研究者は, 東京慈恵会医科大学の各務志野, 横山啓太郎である. 4

文献 1) Kagami, S., Ohkido, I., Yokoyama, K., Shigematsu, T. & Hosoya, T. : Osteoprotegerin affects the responsiveness of fibroblast growth factor-23 to high oral phosphate intake. Clin. Nephrol., 70:306-311, 2008. 5