人と住まい 11 災害時を意識した住まいと暮らし 東京学芸大学附属世田谷中学校 実施学年 : 2 年生徒数 : 160 人 (4 学級 ) 実施教科 : 家庭科実施時間数 :6 時間 避難所生活を知る資料まとめ付箋による話し合い レポート作成 ( 調べ学習 ) プレゼンテーション作成 学習のねらい学

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小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

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あったらいいな ! こんなあそび場 (わたしの町大好き)

(2) 記録用サポートブックの作り方 記録用サポートブックは 一般様式 を使って書きます 一般様式 は 項目 本人の状況 支援方法 の 3 つの枠からできています 様式一般様式支援者 : 場所 : 日付 : < 項目 > 例 ) 話を聞く( 授業中 ) 使い ポイント 方 気になるな 困ったな と思

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考え 主体的な学び 対話的な学び 問題意識を持つ 多面的 多角的思考 自分自身との関わりで考える 協働 対話 自らを振り返る 学級経営の充実 議論する 主体的に自分との関わりで考え 自分の感じ方 考え方を 明確にする 多様な感じ方 考え方と出会い 交流し 自分の感じ方 考え方を より明確にする 教師

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4 展開計画 ( 全 5 時間 ) 時テーマ ねらい活動 内容使用教材 1 タンザニアを知ろう! No.1 アフリカの途上国 タンザニア という国について知る 興味を持ち どんな文化なのかどんな生活をしているのかを自ら調べようとする タンザニアについての基本的な情報を聞く ワークシートパワーポイント

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(4) ものごとを最後までやりとげて, うれしかったことがありますか (5) 自分には, よいところがあると思いますか

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(4) ものごとを最後までやり遂げて, うれしかったことがありますか (5) 難しいことでも, 失敗を恐れないで挑戦していますか

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必要性 学習指導要領の改訂により総則において情報モラルを身に付けるよう指導することを明示 背 景 ひぼう インターネット上での誹謗中傷やいじめ, 犯罪や違法 有害情報などの問題が発生している現状 情報社会に積極的に参画する態度を育てることは今後ますます重要 目 情報モラル教育とは 標 情報手段をいか

2 単元の目標 廿日市市 についての魅力を目的意識や相手意識を明確にして地域内外に発信することができる 自分たちの住む 廿日市市 に愛着をもつことができる 3 単元の評価規準 学習方法 自分自身 他者や社会 課題発見力 思考力 判断力 表現力 主体性 自らへの自信 対象と積極的にかかわる中で, 課題

中学校 (3 年 ) 国語では A( 知識問題 ) は ほぼ全国平均なみです B( 活用問題 ) は 課題が見られます 数学では A( 知識問題 ) B( 活用問題 ) ともに 課題が見られます 国語 A( 知識に関する問題 ) 国語 B( 知識を活用する問題 ) 言語事項は ほぼ全国平均なみです

「標準的な研修プログラム《

P5 26 行目 なお 農村部は 地理的状況や通学時 間等の関係から なお 農村部は 地理的状況や通学時 間等から P5 27 行目 複式学級は 小規模化による学習面 生活面のデメリットがより顕著となる 複式学級は 教育上の課題が大きいことから ことが懸念されるなど 教育上の課題が大きいことから P

北野中学校 30 周年第 1 学年共通道徳学習指導案 人はなぜ働くのか. 日 時 平成 18 年 11 月 24 日 生 徒 札幌市立北野中学校第 1 学年 指導者 教諭 筒井 久保村 石塚 川村 1. 主題名 人はなぜ働くのか 4-(5) 勤労と奉仕の精神 2. 主題設定の理由 人のためにならない

調査結果概要

5 児童の実態と主題に迫るための手だて (1) 児童の実態本学級の児童は明るく 男女の仲もよい いろいろな場面で声を掛け合ったり 仕事を手伝ったりできる児童も多い 話し合い活動では 友達の意見のいいところを取り上げて考えをまとめることができたり 人の意見を聞いて自分の考えを変えることができたりする児

5 単元の評価規準と学習活動における具体の評価規準 単元の評価規準 学習活動における具体の評価規準 ア関心 意欲 態度イ読む能力ウ知識 理解 本文の読解を通じて 科学 について改めて問い直し 新たな視点で考えようとすることができる 学習指導要領 国語総合 3- (6)- ウ -( オ ) 1 科学

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座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

2 研究の歩みから 本校では平成 4 年度より道徳教育の研究を学校経営の基盤にすえ, 継続的に研究を進めてきた しかし, 児童を取り巻く社会状況の変化や, 規範意識の低下, 生命を尊重する心情を育てる必要 性などから, 自己の生き方を見つめ, 他者との関わりを深めながらたくましく生きる児童を育てる

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詳細に伝えるためにインタビューやアンケートを実施して情報を収集したりする活動を設定することにする 整理する 場面では,CM のテーマをもとに集めた情報の中から伝えたいことが受け手にしっかりと伝えることができる情報を選択する また, 選択肢した情報を加工しながら, 伝えたいことが伝わりやすい CM の

解答類型

3 限目テーマ : あなたならどうする? ねらい : 飛行機やホテルでの基本的注意事項確認 4 限目テーマ : クイズ あなたならどっち? ねらい : 旅行中の様々な場面での適切な対応を考える 5 限目テーマ : マレーシアの文化と宗教ねらい : マレーシアの文化や宗教について学ぶ (1) グループ

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ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

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第 1 学年理科学習指導案 指導者佐々木一成 1 日時平成 28 年 11 月 16 日 ( 水 ) 第 6 校時 2 学級一関市立大東中学校 1 年 B 組男子 12 名女子 15 名計 27 名 ( 理科室 ) 3 単元名単元 4 大地の変化第 3 章地層から読み取る大地の変化学びを広げよう (

( 生活単元学習 ) 学習指導案 日時 :2016 年 10 月 14 日 ( 金 ) 場所 : 多目的教室 2 階児童 :5 学年 3 名 6 学年 3 名計 7 名指導者 : 山田由加里介助者 : 遠藤千尋横田真弓 1. 題材名 テレビ局を紹介しよう (STV テレビ局 UHB テレビ局 レスト

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また 情報の作り手としての活動も学習に組み込まれている 放送局は情報の作り手として 考えたことや伝えたいことなどから話題を集め 収集した知識や情報を関連付け 目的や意図に応じて 事柄が明確に伝わるように話の構成を工夫している これは 学習指導要領に示されている 話すこと 聞くこと の話すこと内容と同

6 年 No.8 You can see Daibutsu! 1/7 単元の目標 主な言語材料 本時の目標 できることを紹介する表現や感情を表す表現が分かる 修学旅行でできることについて具体物などを見せながら伝え合う 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり でき

< 評価 感想 反省 > ゲームも入力も生徒の取り組みは良好であった ipad でのデータの入力も生徒はそれほど困難なく行っていた 自分が行った各グループのデータを集約して相関関係を調べる作業について 十分に操作を確認してあったのでスムーズな操作ができたが それでも生徒を多少待たせることになってしま

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5. 今年度の [ 活動 ] の内容について (2 年目 ) 1 新聞切り抜きまとめ目的 : 情報収集力を高める 問いを見つける力を高める 必要な情報だけを検索するのではなく 周辺の情報や関連する情報にも目を通して新たな発見をさせる そこで 情報収集 まとめテーマの発見 情報収集 という流れによって

作品の情景をよりわかりやすく伝える手だてともなる 指導にあたって 1 では まず 俳句は17 音で作ることや季語を入れることと言ったきまりをおさえる そして 教科書の例を読み 想像した情景や作者の思いを想像し 良いと思うところ 工夫されていると思うところを発表できるようにする 2 の俳句を作る場面で

5 研究内容 衣生活 の研究を進めるにあたっての研究の柱を以下の3つとした 1 基礎 基本の定着 目標とする姿を設定し 自己評価をさせていく 適切な自己評価ができるように ワークシートを工夫していく 2 生活に活かせる工夫を取り入れた作品づくり 誰が いつ どんな場面で使うのか等の作品の活用場面を考

内閣府自殺対策推進室提出資料 平成 23 年 6 月 15 日内閣府自殺対策推進室内閣府経済社会総合研究所自殺分析班警察庁厚生労働省 東日本大震災に関連する自殺の実態把握について 平成 23 年 3 月 11 日に発災した東日本大震災に関連する自殺の実態把握について 以下 のとおり実施する 1. 定

Transcription:

人と住まい 11 災害時を意識した住まいと暮らし 東京学芸大学附属世田谷中学校 実施学年 : 2 年生徒数 : 160 人 (4 学級 ) 実施教科 : 家庭科実施時間数 :6 時間 避難所生活を知る資料まとめ付箋による話し合い レポート作成 ( 調べ学習 ) プレゼンテーション作成 学習のねらい学習活動準備品実施場所 日本は自然災害が多く 誰もが地震等により被災する可能性があり 常日頃から災害時を意識する機会を持つ 現代の中学生は 協働体験が少なく コミュニケーションをとる機会が減少してきているといわれているが 災害を他人事ではなく 自身にとって関わりのあるものとして考えることができる 災害時を意識した住まいと暮らしの教育 を考え 住まう人の立場になり 自分に置き換えて どのように暮らしたいのか を考えながら 住まいや住まいを取り巻くものを考えることができるようになる 各班で災害時の居住環境において 避けたい 不快 と自分が思う事項について 話し合い まとめる 1 個別ワーク : 導入 各自およびジグソー学習による住居に関する基礎知識の収集 2 グループワーク : 班での議論 各班で災害時の居住環境に関するテーマを考える 3 個別ワーク : レポートの作成 各自で仮設住宅における課題 仮設住宅の作り手となる場合を想定して 課題解決のための具体策についてレポートを作成する テーマについて各自でインターネットや学校図書館で調べた結果をレポートにまとめる 4 情報の共有 班内でプレゼンテーションを行う 5 グループワーク : コミュニティについての班での議論 6 グループワーク : プレゼン作品の作成 ipad を用いて学習ソフト (loilo ノートソフト ) で班のプレゼンテーション作品にまとめる 7 発展 新しい仮設住宅であるドーム型住宅を学ぶことで 災害時における居住環境の問題解決について理解を深める プリント ドーム型プリント 画用紙 ( 四つ切り 八つ切り ) 新聞 本から作成の資料 本 i-pad モニター 発砲スチロール箱 バランスボール ( 白 ) 丸シール 付箋 ( 青 赤 ) マジック loilo ノートソフト 学校図書館

学習の流れ 場所 授業数概要活動の様子反応 学校図書館 (1) 1 東日本大震災 ( ふくしまの 30 日 ) の本 ( 福島民報社編 ) の体育館での生活の写真をモニターで観る 23.11. 時の本校での先輩の中学生たちの様子 体育館での寝泊り 食事の事などの事実を伝える 3 付箋を班の画用紙に並べ 同事項は重ねながら思いや意見を出し合う (2) 1 新聞 本からの 4 種類の資料を各班に渡す 当時 小学生であった自分のことを思い出す 災害時の 住 について 避けたい 不快 と自分が思う事項をプリントに記入する 水色の付箋に各自で記入 (3 分 ) 班の画用紙に並べる (5 分 ) 4 つの資料から自分の担当を 1 つ決め 読んで 大切なことをプリントに書きとめる (10 分 ) 驚きの声 赤ちゃんもいるよ 壁がない 皆 同じもの食べてる お年寄りがたくさんいるよ 2 班内で 何が記入されていたのか自分のまとめをスピーチして 4 つの資料の情報を全員が共有する 3 班内で話し合い 新たに考えたこと 意見を共有する 4 災害時の 住 について 避けたい 不快 と思う事項のまとめを各班ごとにする 自分のまとめをスピーチする (1 人 1 分 4 人 ) 新たに気づいたこと 知ったことをピンクの付箋に記入して 班で相談しながら 4 つ切りの画用紙にまとめる 1 時間目 内容ごとにくくる 班ごとにマジックで記入 (5 分 ) グループ分けした内容の中から レポートの各人の担当テーマを 1 つ選ぶ 学校図書館 (3) レポートにまとめる : 1 資料 学校図書館の本 インターネットを使った調べ学習 2 時間目 2 仮設住宅に関連して どのような問題 課題があり その対策には何が考えられるのか 仮設住宅を作る側に立った場合にどのような配慮 具体策があるのか 3 各自がまとめをスピーチし より深い各班の情報を班で共有する ドーム型住宅の資料 ( インターネットから ) イメージを伝え 次回授業で ドーム型の仮設住宅について 考えて 構想してもらうことを伝える 各自担当事項のレポートを作成する (30 分 A4 版 1 枚 ) 知識のエキスパートとして各自がまとめをスピーチする (1 人 1 分 4 人 ) レポート追記 仕上げ (5 分 )

学習の流れ 場所 授業数概要活動の様子反応 (4) 1ドーム型住宅について説明する 2ドーム型住宅で 自分の家を構想する 3 共用ドームを 1 つ班で構想する 供用ドームと班員 (4 件 ) の配置を考える ドーム型住宅の利点などを知る ドーム型住宅で 自分の家を構想する ( 平面図 上からと側面からの 2 ヶ所について各自のプリントに記入する ) 4 件について 共用ドームを設定しながら コミュニティを考える 班でドーム型の図に共用ドームを記入して 四つ切り画用紙に貼る 4 件の配置図も貼る 1 人で住みたい 中に階段作っても いいですか? 階段は横から見るとどう描くの? 明るく窓は大きく上にとりたい 共用部分と自分の家は離したい 便利だから 4 件は共用部分とくっつけたい 3 時間目 班活動 4 共用ドームを設定しながら 16 件のコミュニティを考える 5 共用ドームを設定しながら 160 件のコミュニティを考える 16 件は家のドームと共用部分のドームを色を変えて丸シールで貼る 160 件は 16 件と同じ面に 16 件を基本のユニットとして 周りに記入する 16 件だったらコンビニか何か欲しい 4 時間目 6 共用ドームを設定しながら 1600 件のコミュニティを考える プレゼンテーション作成準備入力原稿書き 1600 件は 八つ切りの新たな画用紙に全体像 共用部分の特徴と共に記入する 16 件 160 件 1600 件のコミュニティ配置について そのポイントと理由を各自プリントに記入する 1600 件は大学が欲しい 1600 では無理でしょ でも 中学校とか小学校は欲しい 図書館みたいなとこが欲しい 5 時間目 6 時間目 (5) プレゼンテーション作成 loilo ノートソフトで入力する プレゼンテーションを観る 写真 音声を入力 個人の構想 班の共用ドーム 4 件 16 件 160 件 1600 件の配置写真とそれぞれのポイントを入力する ( 全体で気をつけること 快適にした点などを伝える ) いくつかの班のプレゼンテーションを観る

生徒の作品 先生の声 実施に当たり工夫した点苦労した点 児童 生徒の反応 工夫点 : 情報の共有のために 班内での 1 分の発表時間を作り ミニプレゼンテーションをした 個人の感想から 班への共有につなげるために 付箋の色を変えた 班の共有を全体の共通認識にするために 資料を 4 つのグループで準備した 視覚でわかりやすくなるように 最初の共用ドームのプリントの色をクリーム色にした 丸シールの活用で 時間短縮と色分けをした 入力用のソフトを利用し 生徒が単純な作業での入力を可能にした 学校図書館を活用した 苦労した点 : Wi-Fi 環境に影響を受ける時間帯があった 生徒間での議論において 人間関係における居心地の良い距離 治安などの街全体のこと 将来への意識などについて意見が出された 災害時の 住 について 避けたい 不快 と自分が思う事項への記載において プライバシーがないことをあげ 最も高い事項となった 次いで 風呂 トイレ 寒さついての順に記載が多かった プレゼンテーション作成までの過程で自ら調べ 考える場面を設定することで 災害を自分自身に関わることとしてとらえる様子がうかがえた その結果 人間関係における居心地のよい距離について考えていた 災害を身近なものとしてとらえる様子がみられた 人が快適に暮らすための生活環境について 被災者の立場に自分を置き換えて考える姿が生徒の意見からうかがえ 災害時の住宅にとどまらず 自らが 住 に対して何を重視しているのかについて考える様子が見受けられた 教師の変化 ( 担当 担当外を含めて ) 快適 に関する生徒のこだわりを知ることができた 世代が違うと こだわりも少しずれてくることを感じた 今を知る意味でも 今回授業ができてよかった 生徒の正直な思い 壁がないのはつらい 音楽が聴けない生活は考えられない 部屋は明るくあって欲しい などの思いは生きるためにとても大切なことだと改めて感じた それらを中学生として何とか改善できないか と考える姿はとても頼もしくもあった 大人はもっと身近なこととして 忘れることなく 継続して考えないと と改めて中学生に教えられました まずは この授業を来年度も続けることだと思いました

その他 今回の授業をさらに発展させて 実際に体験された方のお話をお聞きする機会や その方たちに生徒が考えたプレゼンテーションをみていただき それらを生徒に返せる授業にしたい 生活者の視点 から本当に大切な暮らしの条件について 意見を出し合い 深めたい ( グループワーク : クラスでの議論 ) 今後 クラスを超えた情報の共有をしたい (ICT 制作物を活用した情報共有 ) 今年度 助成で震災や住居関連の多くの本を購入でき 本校学校図書館に寄贈でき 来年度以降の授業にもつなぐことができ良かった