国語科第 1 学年熊野町立熊野中学校指導者森島登紀子 単元名 根拠を明確にして書こう 本単元で育成する資質 能力 自ら考え判断する力, 読解力 情報収集能力 1 日 時平成 29 年 11 月 16 日 5 校時 2 場 所 1 年 3 組教室 3 学年 学級第 1 学年 3 組 (27 名男子 1

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知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

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Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

解答類型

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

第○学年 ○○科指導計画

国語科学習指導案

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問い1, 問い2のどちらも誤答した児童は, しかし や ~が というような逆説の接続詞の意味を読み取ることができずその前に書かれている内容を選択している また, 問い3では, 文章の一部を読んだだけで答えを選択している児童が多かった これらのことから, 本学級の児童は, 接続詞の意味をしっかりと捉え

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

第○学年 ○○科指導計画

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し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

平成23年度第2回学力向上対策会議協議資料  <遠野市立綾織小学校>

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た, 導入で扱うイメージキャラクターについて, デザインやネーミングの意図, 理由について疑問や関心を持つことにより, より北広島町に興味を持つことが可能となる その他, 調べる際に新聞記事を利用することにより, 記事をスクラップすることができる 記録性 に優れ, 疑問を解決するための手立て, 情報

第○学年 ○○科指導計画

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るようにしていく 深く考える力教材文で述べられているロボットや, 図鑑や事典などで収集したロボットのそれぞれの違いやよさを比較するために, ベン図 を用いて視覚的に理解を促す また, 自分の既有のロボットについての認識と教材文を結び付けて考えさせることにより, ロボットのよさに気付かせていきたいが,

技術 家庭科学習指導案 安芸高田市立向原中学校指導者久保田美恵 1 日時平成 26 年 11 月 10 日 ( 月 ) 第 5 校時 (14:15~15:05) 2 場所 2 年教室 3 学年 学級第 2 学年男子 11 名女子 11 名計 22 名 4 題材名 食品の選択 小題材名 加工食品の選び

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価 がら読んでいる 語句には性質や役割の上で類別 規 文章を読んで考えたこ があることを理解している 準 とを発表し合い 一人 指示語や接続語が文と文との意 一人の感じ方につい 味のつながりに果たす役割を理 て 違いのあることに 解し 使っている 気付いている 学 登場人物の思いを想像し 時代の状況

Taro-5年研究のまとめ

中学校第 3 学年国語科学習指導案 日時平成 28 年 月 日第 校時対象第 3 学年 組学校名 中学校授業者 1 教材名 故郷 2 単元の目標 情景や人物を描写する語句や表現を読み取り 内容への理解を深めることができる 作品を通して 社会の中での人間の生き方について考え 自分の意見をもつことができ

(Microsoft Word - 201\214\366\212J\216\366\213\3061\224N\211\271.docx)

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第1学年国語科学習指導案

7 児童の実態 書くこと に関わる活動では これまでに 読書生活について考えよう の単元において アンケートを作成して自分が知りたい情報を集め それを整理して表やグラフにして表すとともに 自分の考えや感想を交えて報告書の形に表す活動を行った また 新聞を作ろう の単元では 社会科の学習と関連して ご

第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

第1学年国語科学習指導案

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第1学年国語科学習指導案

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能を習得したり活用したりすることの必要性について確認する グラフをかく力やグラフを読み取る力を身に付けさせるとともに, 一次関数を学ぶことに対する意欲を高めたい 小単元全体を通して主体的に学ぶ意欲を高め, 自分の考えを説明したいという気持ちにさせた上で, 目的や方法等を明確にした意図のあるペアやグル

作品の情景をよりわかりやすく伝える手だてともなる 指導にあたって 1 では まず 俳句は17 音で作ることや季語を入れることと言ったきまりをおさえる そして 教科書の例を読み 想像した情景や作者の思いを想像し 良いと思うところ 工夫されていると思うところを発表できるようにする 2 の俳句を作る場面で

単元の目標 カレーライスを作ることに興味 関心をもち, 進んで活動する カレーライスの作り方を調べ, 作り方, 材料, 用具を発表することができる カレーライス作りの活動を通して, 食材を知ったり, 道具を使う仕事にふれたりして, 生活経験を豊かにする 人との関わりを通してコミュニケーション能力を身

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平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

Microsoft Word - 社会科

英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

(2) 児童観児童は1 年生 1 月に おはなしをつくろう で 昔話をもとにして 人物と出来事を考えて簡単に物語を書く学習を行っている また 2 年生の1 学期には じゅんじょよく書こう の学習で はじめ 中 おわり の構成を考え 自分の経験を伝える文章を書く学習をしてきている この学習を通して 順

平成30年度 中学校英語科教育

H27 国語

第 6 学年 1 組国語科学習指導案 単元名 : さすがプロ, ここがすごい!~ 自分の夢を追って ~ プロフェッショナルたち 男子 19 名女子 17 名計 36 名 単元について 指導者松本典子 本単元は, 小学校学習指導要領国語編第 5 学年及び第 6 学年, C 読むこと の言語活動例 ア伝

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

ICTを軸にした小中連携

d 単元について 第 2 学年 5 組国語科学習指導案単元名 : 謎解きインタビュー記事を書こう教材文 : 走れメロス 男子 21 名女子 16 名計 37 名 指導者水田陽子 単元観本単元は, 中学校学習指導要領国語科第二学年, C 読むこと の指導事項 イ文章全体と部分との関係, 例示や描写の効

6. 単元の展開 ( 全 6 間 ) 学習活動 単元の見通しを持つ 2. 学習計画を立てる 3. 本文を読み, 感想を書く 内容に関する感想 書き方に関する感想 4. 感想や疑問を交流する 指導上のポイント ( ) 学習活動に即した評価規準 ( 関 読 言 ) 既習事項を振り返らせ,

(3) 文語の決まりや音読の仕方を知り, 古文を音読して古文特有のリズムを味わいながら古典の世界に 触れ, 古典には様々な種類の作品があることを知ることができる ( 伝統的な言語文化と国語の特質 に関する事項 ) 3 本単元における言語活動 昔話とその原典である古典を読み比べ, その内容の違いや古文

トコラージュ というメディアの形態を提案する 本単元では 説明文の 構成メモ をフォトコラージュの形でまとめる このことにより 資料を活用して説明文を書くことが容易になる フォトコラージュとは次に示すように 2 枚以上の写真と それに対する説明文を対応させた情報伝達の形式である 本学級では 社会科の

本単元における本質的な問い 芭蕉はどのような思いで おくのほそ道 を書いたのだろうか 永続的理解 芭蕉は俳句の芸術性を高めるため旅に出て, 推敲を重ねて虚構を交えることで文学的価値を高めようとした パフォーマンス課題 江戸時代前期, 松尾芭蕉の書いた俳諧紀行文 おくのほそ道 は, 多くの人に愛され,

第○学年○組 国語科学習指導案

4 全体計画 ( 総時数 6 時間 ) 主な学習活動 時数 教師のかかわり 評価の観点 ( 求める子どもの姿 ) 新聞について興味をもち, 投 1 新聞への興味をもつことができるよう 関心 意欲 態度 書の特徴を知る に, 実際の新聞をもとに, 投書の内容 新聞について興味をもち, を取り上げる 投

単元の学習を進めるに当たっては, 下記の5つの言語意識を明確にする 相手意識 学級の友達や家の人に 目的意識 動物の赤ちゃんの特徴を分かってもらうために 場面 状況意識 どうぶつの赤ちゃんずかん を作る 方法意識 どうぶつの赤ちゃん で読み取ったことをもとに, カードを作る 評価意識 動物の赤ちゃん

6 年 No.8 You can see Daibutsu! 1/7 単元の目標 主な言語材料 できることを紹介する表現や感情を表す表現が分かる 修学旅行でできることについて具体物などを見せながら伝え合う 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり できることについ

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

第 2 問 A 問題のねらいインターネット上の利用者の評価情報やイラストを参考に場面にふさわしい店を推測させることを通じて, 平易な英語で書かれた短い説明文の概要や要点を捉えたり, 情報を事実と意見に整理する力を問う 問 1 6 友人, 家族, 学校生活などの身の回りの事柄に関して平易な英語で書かれ

理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭柚中朗 1 日時平成 30 年 1 月 24 日 ( 水 ) 2 学年第 2 学年 1 組 ( 男子 14 名女子 18 名計 32 名 ) 3 単元名天気とその変化 ~ 大気の動きと日本の天気 ~ 4 単元について (1) 単元観本単元は, 学習指導要領

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

Microsoft Word - 学習指導案(公民的分野 ②).doc

4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

社会科学習指導案

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Microsoft Word - 英語科指導案 公開研 2学年_H _.docm

理科学習指導案

算数科学習指導案 指導者中野智子 1 日時平成 30 年 10 月 19 日 ( 金 ) 第 6 校時 2 学年第 6 学年 1 組男子 12 名女子 9 名計 21 名 3 単元名資料の調べ方 4 単元について (1) 単元観本単元は, 小学校学習指導要領第 6 学年の内容 [D データの活用 ]

国語科学習指導案様式(案)

5 主体的 対話的で深い学びの視点 (1) 主体的な学びとしての視点主体的な学びとして 本単元ではプレゼンテーションを作成する段階で 聞き手の関心を最大限ひきつけることができるようなテーマの設定を生徒たち自身に行わせたい このことにより 教師から与えられたテーマではなく 自分たち自身もより興味 関心

【授業 1】

とで児童に活動の見通しを持たせ, 自分で課題を立て情報を集め整理し, 発表する等に取り組めるようにしていきたい 調査計画の場面では, 目的に照らしてどのような調査をしていくことがよいのか児童にしっかりと考えさせたい 例えば, データはどう集めたらよいのか, アンケートを実施する場合には, 誰にアンケ

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英語科学習指導案 1 平成 16 年 10 月 26 日 ( 火 ) 第 6 校時 2 年 2 組 D( 男子 6 名 女子 7 名計 13 名 ) 指導者黛ゆかり Andy Fosset 第 1 時間目 (1) 本時のねらい ~ すること と目的語として使われる動名詞の表現に慣れる 英字新聞を話題

5 単元の評価規準と学習活動における具体の評価規準 単元の評価規準 学習活動における具体の評価規準 ア関心 意欲 態度イ読む能力ウ知識 理解 本文の読解を通じて 科学 について改めて問い直し 新たな視点で考えようとすることができる 学習指導要領 国語総合 3- (6)- ウ -( オ ) 1 科学

保健体育第 1 学年庄原市立高野中学校 ん 単元名 心身の発達と心の健康 ~ 思春期の心の変化への対応 ~ 本単元で育成する資質 能力 知と学びに向かう思考力 表現力 日時 平成 29 年 11 月 20 日 ( 月 )5 校時 (13:30~14:20) 場所 1 年生教室 学年 第 1 学年 (

6 指導計画 (7 時間扱い ) (1) 単元の 1: 字手紙 のねらいの確認と受取人決定指導計画 2: 手紙の基本知識の確認と書くことの内容の整理 3: 時候の挨拶作成 ひと文字練習と下書き 4: ひと文字練習と下書き 5: 相互評価 推敲 ( 本時 ) 6: 推敲および清書 7: 清書と宛名書き

作中の価値観や人生観がどのように異なっているか または同じところはどこかなどを考えさせる 枕草子 については主に季節感を捉えさせ 自分の季節感を記述し発表したり 互いに鑑賞し合ったりする学習活動としていく さらに 矛盾 では 漢文に慣れるとともに様々な故事成語について知識を深め 我が国の文化に根ざし

2 単元の目標 廿日市市 についての魅力を目的意識や相手意識を明確にして地域内外に発信することができる 自分たちの住む 廿日市市 に愛着をもつことができる 3 単元の評価規準 学習方法 自分自身 他者や社会 課題発見力 思考力 判断力 表現力 主体性 自らへの自信 対象と積極的にかかわる中で, 課題

決するための学習の見通しをもたせ, 単元を貫く課題を意識させ, 目的意識をもたせた授業を展開していきたい 本単元では, 理科での学習内容が日常生活で見られる事象に関連することに気付かせたい 日常生活の事象から酸とアルカリの性質を粒子で考え中和反応をイオンのモデルと関連付けて理解させたい それを通して

表 2 家庭にミシンがあり, 家族 ( 自分を含む ) が使用している 37% 家庭にミシンはあるが, ほとんど使用していない 26% 家庭にミシンがない 37% 指導観 1 年生にとって, 中学校に入学して初めての被服製作題材である 小学校の家庭科でも布を用いた製作を行ってきているが, 授業後,

項目評価規準評価方法状況 C の生徒への対応 関心意欲態度 1 自の考えを持ち 積極的に交流 討論している 2 自らの言葉で 中学生にかりやすく紹介文を書こうとしている 交流 討論で得た仲間の意見を取り入れて 自らの考えを深めるよう促す 参考例を示したり 書き出しを例示したりして 参考にするように指

第○学年 ○○科指導計画

5 児童の実態と主題に迫るための手だて (1) 児童の実態本学級の児童は明るく 男女の仲もよい いろいろな場面で声を掛け合ったり 仕事を手伝ったりできる児童も多い 話し合い活動では 友達の意見のいいところを取り上げて考えをまとめることができたり 人の意見を聞いて自分の考えを変えることができたりする児

6 年 No.22 my summer vacation. 1/8 単元の目標 主な言語材料 過去の表し方に気付く 夏休みの思い出について, 楽しかったことなどを伝え合う 夏休みの思い出について, 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり, 他者に伝えるなどの目的

検印

指導観学習を進めるにあたって, 教師が宿泊体験学習に関する新聞記事を書き, 視覚化しておくことで, 児童に本単元の具体的なゴールイメージを持たせたい その際, 完成した新聞を廊下に掲示し, 全校のみんなに見てもらうことを伝え, 相手意識を持って学習に取り組もうとする意欲を持たせたい そして, 新聞は

Taro-第3学年国語科学習指導案「

上体おこし長座体前屈反復横跳持久走三年女子 上体おこし長座体前屈反復横跳持久走三年男子 力ンド力ンド幅跳び幅跳び保健体育科学習指導案 指導者三和中学校小浦麻美日時平成 23 年 9 月 30 日 ( 金 ) 第 5 校時 ( 三良坂中学校体育館 ) 学年三和中学校第 3 学年 23 名 ( 男子 9

補充資料 2-1 単元 Let's Read 1 の指導展開案 (1) 単元 Let's Read 1 A Magic Box 1 の指導展開案(1/5 時間 ) (1) 目標 物語を読んで 場面展開を読み取ることができる 昨日の日記 というトピックに基づき 自分について英語で書いて表現できる (2

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第○学年○組 学習指導案

第(  )学年 国語科「         」年間指導計画

Transcription:

国語科第 1 学年熊野町立熊野中学校指導者森島登紀子 単元名 根拠を明確にして書こう 本単元で育成する資質 能力 自ら考え判断する力, 読解力 情報収集能力 1 日 時平成 29 年 11 月 16 日 5 校時 2 場 所 1 年 3 組教室 3 学年 学級第 1 学年 3 組 (27 名男子 14 名女子 13 名 ) 単元について 中学校学習指導要領国語 ( 平成 20 年 ) には, B 書くこと の目標として, 目的や意図に応じ, 日常生活にかかわることなどについて, 構成を考えて的確に書く能力を身に付けさせるとともに, 進んで文章を書いて考えをまとめようとする態度を育てる とある この単元では, 主たる指導事項として B 書くこと の 1 指導事項 (1) ウ伝えたい事実や事柄について, 自分の考えや気持ちを, 根拠を明確にして書くこと オ書いた文章を互いに読み合い, 題材のとらえ方や材料の用い方, 根拠の明確さなどについて意見を述べたり, 自分の表現の参考にしたりすること を中心に進めていくこととしている こうした指導事項を受けて, 本単元では 説得力のある根拠を考え, 根拠を明確に示して自分の意見を書く 書いた文章を互いに読み合い, 根拠の明確さや説得力などを確かめ合う という学習目標が立てられている 本単元は, 生徒が論証の重要性を認識し, その基本的なやり方に慣れることをねらいとしている 論証とは, 自らの主張について, それが正しいと見なされるべき根拠を示すことである 論証能力の育成は, 説得力のある意見文を書くために必須の条件であり, 国語科で育成したい論理的思考力の根幹を形成するものである 本単元の学習目標である, 根拠を明確にして説得力のある意見を述べるという論証能力は,2 学年の 反論する,3 学年の 批評する という単元につながっていくものである また, 本校で育成したい資質 能力については, 書いた文章をグループで読み比べ, 根拠の明確さや説得力について検討することで, 自ら考え判断する力 を育成することにつなげていきたい また, 本単元の学習材では, 挿絵やグラフ, 写真等の視覚的素材が用いられている こうした 非連続型テキスト を読解することで, 読解力 情報収集能力 の育成にもつなげていきたい 生徒の実態 生徒は 9 月に 構成を考えて書こう という単元で, 普段の生活や自分について振り返り, 書くための材料を集め, 伝える内容を考える 材料を分類するなどして整理し, 段落の役割を考えて, 伝えたい内容にふさわしい文章構成で書く という学習をしている また, 本単元の前には, 事実と考えを区別する という単元が設定されており, 事実と考えを区別したり, 考えの根拠に注目したりする学習を行っている 平成 29 年度広島県 基礎 基本 定着状況調査では, 目的に応じて必要な情報を取り出し, 伝えたい事実を明確に記述する問題で, 通過率 27.4%( 県 54.5%) という結果がでている この問題を解くために, 目的に応じて資料から必要な情報を的確に読み取る力 伝えたい事柄について, 根拠となる事実を明確に記述する力 が必要である 通過率 27.4% という結果の原因として, 資料の読み取りが不十分であったことと, 事実と意見の違いをしっかりと理解していなかったことが考えられる この問題の趣旨は, 本単元の学習目標に大きく関わっている 以上のことから, 既習内容を想起させ, 明確で説得力のある根拠とはどのようなものか, 伝えたい内容にふさわしい文章構成とはどのようなものか, 等を考える活動を設定し, 複合的な条件をふまえて書く力を培っていく 単元の指導 単元を貫く言語活動として, チンパンジーの子供の記憶力が人間の大人を上回る, という内容の新聞記事に入れる図版で,A( 写真 ) か B( グラフ ) のうち 1 枚を選び, 意見文を書く課題 ( 教科書 p113)

に取り組ませる この課題に取り組むには, 記事の内容を捉えたうえで,A と B それぞれの内容と特徴をよく観察し, 新聞記事における図版の役割を理解していることが必要である 次に,A と B それぞれの長所 短所を書き出す 挙げた長所 短所を, ペアやグループで, 根拠の明確さや説得力について, 検討させる 次に, 自分の立場とその根拠を選び, 意見文を書く その際, 例文を参考にし, 伝えたい内容にふさわしい文章構成とはどのようなものかを考えさせる 意見文の条件として,1 字数 (180~200 字 ),2 考えと根拠を整合させる,3 二つ以上の根拠を挙げる,4 事実に基づいた根拠を挙げる,5A と B の両方に触れる, 等の条件を設定する 書いた文章をグループで読み合わせ, 感想を交流する その際, 口頭の話合いだけでなく, 評価をした内容を具体的に書くようにさせる 疑問に思ったことも書かせるようにする 単元の目標 根拠を明確にして意見文を書く学習に関心をもち, 意欲的に書こうとする 関心 意欲 態度 説得力のある根拠を考え, 根拠を明確に示して自分の意見を書く 書くこと 書いた文章を互いに読み合い, 根拠の明確さや説得力などを確かめ合う 書くこと 文章の構成を明確にするために, 接続表現などに注意する 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 単元の評価規準 ア関心 意欲 態度 1 根拠を明確にして意見文を書く学習に関心をもち, 意欲的に書こうとしている イ書くこと 1 二つの挿絵について, 教科書に載っている以外の長所 短所を, 具体的に述べている 2 根拠を明確にして意見文を書いている 3 互いの意見文を読み合って, 根拠が明確に示されているか, 根拠に説得力があるかを確かめ合っている ウ伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 1 文章の構成を明確にするために, 接続表現に注意している 育成しようとする資質 能力の本単元とのかかわり 自己管理能力 見通しをもつ力 計画性 自ら考え判断する力 1 それぞれのテキストの長所 短所を挙げ, 自分の立場と根拠を決める 2 他の文章を読み, 根拠の明確さや説得力について評価する 高い志 協調性 適応性 コミュニケーション能力 粘り強さ 情報収集能力 読解力 3 文章, 写真, グラフ等の複数のテキストの特徴や内容を読み取る

指導と評価の計画 ( 全 4 時間 ) 次学習内容 ( 時数 ) 1 2 3 4 課題の設定 意見文の題材となる問題について検討する 学習目標と課題を提示する 年老いたライオンとキツネ の挿絵から, 物語の挿絵の役割を考える 情報の収集 物語の二つの挿絵の長所 短所を書き出し, 立場を決めて, 意見文を書く A Bの長所と短所を書き出す 長所と短所を比べ, 自分の立場を決める 説得力があると考える長所や短所を, 二つ以上選び 意見文を書く まとめ 創造 表現 新聞記事の二つの図版の長所 短所を書き出し, 立場を決めて, 意見文の根拠を吟味する 記事の内容をとらえ, 図版の役割を考える 図版 A と B それぞれの長所と短所を書き出す それぞれの長所と短所をグループで検討する 本時 実行 振り返り 意見文を書き, 読み合って感想を交流する 自分の立場を決め, 根拠を選ぶ 設定された条件に沿って, 二つ以上の根拠を用いて意見文を書く グループで互いに読み合い, 感想を交流する 学習を振り返り, 自己評価をする 関書言 評評価規準 価 ( 発表 ワークシート ) イ 2, ウ 1 ( 作文 ) イ 3 ( 発言 ワークシート ) 資質 能力の評価 情報収集能力 読解力 3 自ら考え判断する力 1 情報収集能力 読解力 3 自ら考え判断する力 12

本時の学習 (3/4 時間 ) (1) 本時の目標新聞記事の二つの図版のうち一つを選ぶ根拠を吟味し, 選択することができる (2) 本時の学習展開指導上の留意事項 ( ) 学習事項 努力を要する 状況と判断して生徒への手立て( ) 1 本時の問題を把握する (5 分 ) 評価規準 資質 能力の評価 〇復習として, 老いたライオンとキツネ の挿絵を選ぶ根拠を考えた問題について振り返る 〇本時の課題を把握する ( 教科書 p113) 〇本時のめあてを確認する 何がどのように描かれているか ( 事実 ) について, 共通点と相違点を挙げたこと 相違点をもとに二つの挿絵についてそれぞれ長所と短所を書き出し, 根拠を考えたこと を想起させる 新聞の紙面は限られているので, 図版は一つしか載せるスペースがないことを前提とする 根拠を吟味して, 図版を選択することができる 2 問題を検討する (15 分 ) 〇記事を読み, 内容を把握する 〇 A B の図版に表現されていることを確認する 個人 ペア 記事の内容や構成を確認させる それぞれの図版が対応している記事の内容を確認させる 図版の役割と,A( 写真 ) と B ( グラフ ) の特徴を観察させる 共通点 相違点の視点から考えさせ, 二つ以上挙げたら G カードを黄色で示させる 相違点の観点に気付かせるヒントを与える等の支援を行う 情報収集能力 読解力 3 予想する生徒の反応 図版の役割 : 記事に興味 関心をもたせる 記事の内容を補ったり, 分かりやすくしたりする 共通点 : 記事の内容を分かりやすくしている 実験や観察をしたことの真実性を高めている 相違点 : 対応する段落 A 第 2 段落 B 第 3 段落 表現していること A チンパンジーがボタンを押している様子 B 人間の大人, チの大人, チの子供を比較した実験結果 図版の特徴 A 写真 ( 何をしているかが一目でわかる ) B 折れ線グラフ ( 複数の事柄の変化が一目でわかる ) 3 長所 短所を書き出し, 根拠を吟味する (25 分 ) 〇 A B それぞれの長所 短所を書き出す 相違点から, 二つ以上選び, 長所 短所を書き出す 〇〇 ( 相違点 ) から, ということが考えられる ( 事実 推測 ) 〇〇という ( 相違点 ) から ということが分かる ( 事実 事実 ) という話型で書かせる

〇説得力のある根拠として, 長所 短所を吟味する 班 〇班ごとに全体に発表する 〇 A か B 選択させる 〇本時の学習のまとめをする 〇次時の学習の内容を予告する 発表者に対して, 聞き手に納得できるかどうかを評価させる 聞き手は評価の理由を述べ, 発表者はそれをメモするよう指導する 自己評価表に記入する 意見文を書く (3) 板書計画 4 まとめをする (5 分 ) 概ね満足できる 状況 (B) と判断する根拠 相違点から二つ以上選び, 長所 ( または短所 ) を書くことができる ( 記述の例 ) A の写真には, ボタンを押しているチンパンジーの後ろ姿が写っている この写真によって, 読者が興味をひきつけられ, 関心をもって記事を読んでくれることが期待できる B では実験の結果が, 折れ線グラフで示されている このことによって, チンパンジーの子供が, 大人の人間やチンパンジーよりも記憶力が優れていることが一目で分かる 十分満足できる 状況 (A) と判断する根拠 相違点から二つ以上選び, それぞれの長所と短所を書くことができる ( 記述の例 ) A の写真には, ボタンを押しているチンパンジーの後ろ姿が写っている この写真によって, 読者が興味をひきつけられ, 関心をもって記事を読んでくれることが期待できる これに対して B は, 細かいデータが並んでいる このことにより, 読者に難しいという印象を与え, 読まずに飛ばしてしまう可能性がある 配慮を要する 状況 (C) と判断される生徒への手立て 立場を決めさせ, その理由から長所 短所を考えるよう支援する 本時のめあて根拠を吟味して 図版を選択できる 学習の流れ問題の検討 長所 短所 意見文 チンパンジーの子供の記憶力 人間の大人を上回る 図版 A 図班 B 共通点 相違点 事実 生徒の発表内容長所短所長所短所 図版の役割 記事の内容を補ったり 分かりやすくしたりする 記事に興味 関心をもたせる 事実ということから考え