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平成 29 年 12 月 1 日水管理 国土保全局 全国の中小河川の緊急点検の結果を踏まえ 中小河川緊急治水対策プロジェクト をとりまとめました ~ 全国の中小河川で透過型砂防堰堤の整備 河道の掘削 水位計の設置を進めます ~ 全国の中小河川の緊急点検により抽出した箇所において 林野庁とも連携し 中

目次 1. はじめに 1 2. 協議会の構成 2 3. 目的 3 4. 概ね5 年間で実施する取組 4 5. フォローアップ 8

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~ 二次的な被害を防止する ~ 第 6 節 1 図 御嶽山における降灰後の土石流に関するシミュレーション計算結果 平成 26 年 9 月の御嶽山噴火後 土砂災害防止法に基づく緊急調査が国土交通省により実施され 降灰後の土石流に関するシミュレーション結果が公表された これにより関係市町村は

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一太郎 10/9/8 文書

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Microsoft Word 最終【資料-4】.docx

病院等における耐震診断 耐震整備の補助事業 (1) 医療施設運営費等 ( 医療施設耐震化促進事業平成 30 年度予算 13,067 千円 ) 医療施設耐震化促進事業 ( 平成 18 年度 ~) 医療施設の耐震化を促進するため 救命救急センター 病院群輪番制病院 小児救急医療拠点病院等の救急医療等を担

Microsoft PowerPoint - 参考資料 各種情報掲載HPの情報共有

Microsoft Word - 03.【参考】新旧対照表(中防災).docx

近畿地方整備局 資料配付 配布日時 平成 23 年 9 月 8 日 17 時 30 分 件名土砂災害防止法に基づく土砂災害緊急情報について 概 要 土砂災害防止法に基づく 土砂災害緊急情報をお知らせします 本日 夕方から雨が予想されており 今後の降雨の状況により 河道閉塞部分での越流が始まり 土石流

一太郎 10/9/8 文書

土砂災害防止法よくある質問と回答 土砂災害防止法 ( 正式名称 : 土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関 する法律 ) について よくいただく質問をまとめたものです Ⅰ. 土砂災害防止法について Q1. 土砂災害は年間どれくらい発生しているのですか? A. 全国では 年間約 1,00

第 7 章砂防 第 1 節 砂防の概要 秋田県は 北に白神山地の二ツ森や藤里駒ヶ岳 東に奥羽山脈の八幡平や秋田駒ヶ岳 南に鳥海山など 1,000~2,000m 級の山々に三方を囲まれています これらを水源とする米代川 雄物川 子吉川などの上流域は 荒廃地が多く 土砂の発生源となっています また 本県

平成31年度予算概算決定額 森林整備事業 治山事業 林野公共事業 (平成30年度1次補正予算額5,199百万円 182, ,049 百万円 平成30年度第2次補正予算額 32,528百万円) 臨時 特別の措置 として31年度概算決定額44,128百万円を別途措置 対策のポイント 林業の成

第 7 章砂防第 1 節砂防の概要 秋田県は 北に白神山地の二ツ森や藤里駒ケ岳 東に奥羽山脈の八幡平や秋田駒ヶ岳 南に鳥海山など 1,000~2,000m 級の山々に三方を囲まれています これらを水源とする米代川 雄物川 子吉川などの上流域は 荒廃地が多く 土砂の発生源となっています また 本県の地

別添 中防災第 1 1 号 平成 29 年 5 月 31 日 各指定行政機関の長各指定公共機関の代表殿 中央防災会議会長 ( 内閣総理大臣 ) 安倍晋三 梅雨期及び台風期における防災態勢の強化について 貴殿におかれては 日頃から各般の施策を通じて災害対策の推進に御尽力をいただいているところであるが

(案)

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豪雨災害対策のための情報提供の推進について

平成 30 年度年法律第 57 号 ) 等により 要配慮者利用施設は 避難確保計画等の自然災害に関する計画 ( 以下 災害計画 という ) を作成することとなっており 災害計画の作成を促進するため 貴殿におかれても必要な支援に努められたい また 市町村が行う避難勧告等の発令に関する各種取組への積極的

H28秋_24地方税財源

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避難勧告等の 判断 伝達マニュアル ( 土砂災害編 ) ひと 緑がかがやく田園と交流のまち 安全に安心して暮らせるまちの実現に向けて ( 概要版 ) 平成 26 年 9 月 1 日 北海道長沼町

第8章 災害復旧計画

24 ごみ減量分野様式 2 ごみゼロをめざすまち 分野目標 1 ごみゼロ都市 なかの を実現するために 区民 事業者 区が連携して3Rの取組みを進め ごみの排出量が減少するまちをめざす 2 循環型社会を実現するために 資源の再使用 再生利用などの資源の有効利用が広がっているまちをめざす 成果指標 区

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1. 災害の発生を未然に防止するため 防災事務に従事する者の安全確保にも留意した上で 職員の参集や災害対策本部の設置等適切な災害即応態勢の確保を図り 関係機関との緊密な連携の下に 特に以下の取組について万全を期すること 1 危険箇所等の巡視 点検の徹底河川等の氾濫 がけ崩れ 土石流等災害発生のおそれ

資料1-4気象庁資料

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浸水深 自宅の状況による避難基準 河川沿いの家屋平屋建て 2 階建て以上 浸水深 3m 以上 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 浸水深 50 cm ~3m 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難上階に垂直避難 浸水深 50 cm未満 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 自宅に待

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あおぞら彩時記 2017 第 5 号今号の話題 トリオ : 地方勤務の先輩記者からの質問です 気象庁は今年度 (H 29 年度 )7 月 4 日から これまで発表していた土砂災害警戒判定メッシュ情報に加え 浸水害や洪水害の危険度の高まりが一目で分かる 危険度分布 の提供を開始したというのは本当ですか

試行の概要 試行の目的石狩川滝川地区水害タイムライン ( 試行用完成版 ) を試行的に運用することにより 対応行動や実施手順を確認するとともに 運用結果を検証し 同タイムラインを精査することを目的とする 試行の概要 実施時期 : 平成 29 年出水期 (8 月 ~10 月ごろ ) 実施場所 : 各主

ハザードマップポータルサイト広報用資料

Microsoft Word - 02.H28秋 重点提言本文【合本】1110.doc

地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

重ねるハザードマップ 大雨が降ったときに危険な場所を知る 浸水のおそれがある場所 土砂災害の危険がある場所 通行止めになるおそれがある道路 が 1 つの地図上で 分かります 土石流による道路寸断のイメージ 事前通行規制区間のイメージ 道路冠水想定箇所のイメージ 浸水のイメージ 洪水時に浸水のおそれが

試行の概要 試行の目的石狩川滝川地区水害タイムライン ( 試行用完成版 ) を試行的に運用することにより 対応行動や実施手順を確認するとともに 運用結果を検証し 同タイムラインを精査することを目的とする 試行の概要 実施時期 : 平成 30 年出水期 (8 月 ~10 月ごろ ) 実施場所 : 各主

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

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目次 1 降雨時に土砂災害の危険性を知りたい 土砂災害危険度メッシュ図を見る 5 スネークライン図を見る 6 土砂災害危険度判定図を見る 7 雨量解析値を見る 8 土砂災害警戒情報の発表状況を見る 9 2 土砂災害のおそれが高い地域 ( 土砂災害危険箇所 ) を調べたい 土砂災害危険箇所情報を見る

平成 29 年 7 月 20 日滝川タイムライン検討会気象台資料 気象庁札幌管区気象台 Sapporo Regional Headquarters Japan Meteorological Agency 大雨警報 ( 浸水害 ) 洪水警報の基準改正 表面雨量指数の活用による大雨警報 ( 浸水害 )


NMM-DDAによる弾塑性解析 およびその適用に関する研究

目 次 桂川本川 桂川 ( 上 ) 雑水川 七谷川 犬飼川 法貴谷川 千々川 東所川 園部川 天神川 陣田川

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平成 29 年 7 月九州北部豪雨における流木被害 137 今回の九州北部における豪雨は 線状降水帯 と呼ばれる積乱雲の集合体が長時間にわたって狭い範囲に停滞したことによるものである この線状降水帯による記録的な大雨によって 図 1 に示す筑後川の支流河川の山間部の各所で斜面崩壊や土石流が発生し 大

Q3 現在の川幅で 源泉に影響を与えないように河床を掘削し さらに堤防を幅の小さいパラペット ( 胸壁 ) で嵩上げするなどの河道改修を行えないのですか? A3 河床掘削やパラペット ( 胸壁 ) による堤防嵩上げは技術的 制度的に困難です [ 河床掘削について ] 県では 温泉旅館の廃業補償を行っ

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国土技術政策総合研究所 研究資料

第 5 章ソフト事業関係関係 指定地 指定地ほかほか 災害情報の収集 提供及び提供及び維持管理 第 1 節ソフト事業関係 1. 砂防基礎調査と土砂災害警戒区域等の指定 砂防事業においては 堰堤の計画または砂防全体計画の作成時に施設効果を見込んで特別警戒区域の見直しを行い 工事完了後所定の手続きを経て

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土砂災害防止法ホームページの改造について

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⑴ 政策目的 市街地再開発事業の推進により 土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図るとともに コンパクトシティの推進及び密集市街地の解消を図る 新設 拡充又は延長を必要とする理由 ⑵ 施策の必要性 以下の施策の推進のため 本措置の延長により 民間事業者による早期かつ着実な保留床の取得を促

SABO_97.pdf

溶結凝灰岩を含む火砕流堆積物からなっている 特にカルデラ内壁の西側では 地震による強い震動により 大規模な斜面崩壊 ( 阿蘇大橋地区 ) や中 ~ 小規模の斜面崩壊 ( 南阿蘇村立野地区 阿蘇市三久保地区など ) が多数発生している これらの崩壊土砂は崩壊地内および下部に堆積しており 一部は地震時に

中央防災会議会長(内閣総理大臣)による「梅雨期及び台風期における防災態勢の強化について」の通知について

広島市障害者計画 2013 ー 2017 平成 25 年 3 月 広島市

福島復興再生特別措置法の一部を改正する法律 について <1. 特定復興再生拠点区域の復興及び再生を推進するための計画制度の創設 > 従来 帰還困難区域は 将来にわたって居住を制限することを原則とした区域 として設定 平成 29 年 5 月復興庁 地元からの要望や与党からの提言を踏まえ 1 帰還困難区

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

避難開始基準の把握 1 水害時の避難開始基準 釧路川では 水位観測所を設けて リアルタイム水位を公表しています 水位観測所では 災害発生の危険度に応じた基準水位が設定されています ( 基準となる水位観測所 : 標茶水位観測所 ) レベル水位 水位の意味 5 4 ( 危険 ) 3 ( 警戒 ) 2 (

避難を促す緊急行動 被災した場合に大きな被害が想定される国管理河川において 以下を実施 1. 首長を支援する緊急行動 ~ 市町村長が避難の時期 区域を適切に判断するための支援 ~ できるだけ早期に実施 トップセミナー等の開催 水害対応チェックリストの作成 周知 洪水に対しリスクが高い区間の共同点検

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

奈良県ライフライン 情報共有発信マニュアル 第 3.3 版 平成 24 年 7 月 奈良県ライフライン防災対策連絡会

土砂災害対策の3 本柱 1 1. 施設整備に関する取組み ハード整備の重点化 2 施設の効果 3,4 火山噴火に対応した施設整備 5 火山噴火に対する緊急対応 6 2. ソフト対策に関する取組み 的確な避難勧告の発令 7 土砂災害に関する認識の向上に係わる取組み 8 ソフト対策の事例 9 3. 流砂

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第 4 章居住誘導区域 第 4 章居住誘導区域 1. 居住誘導区域 (1) 居住誘導区域の定義等居住誘導区域とは 都市再生特別措置法 * に定める 都市の居住者の居住を誘導すべき区域 のことで 都市計画運用指針 * において 人口減少の中にあっても一定のエリアにおいて人口密度を維持することにより 生

土砂災害警戒情報って何? 土砂災害警戒情報とは 大雨警報が発表されている状況でさらに土砂災害の危険性が高まったときに, 市町村長が避難勧告等を発令する際の判断や住民の方々が自主避難をする際の参考となるよう, 宮城県と仙台管区気象台が共同で発表する防災情報です 気象庁 HP より :

5_【資料2】平成30年度津波防災教育実施業務の実施内容について

橋 梁 長 寿 命 化 修 繕 計 画

土砂災害防止法制定の背景 土砂災害は毎年のように全国各地で発生しており 私たちの暮らしに大きな影響を与えています また その一方で 新たな宅地開発が進み それに伴って土砂災害の発生するおそれのある危険な箇所も年々増加し続けています そのような全ての危険箇所を対策工事により安全な状態にしていくには 膨

鬼怒川緊急対策プロジェクト 鬼怒川下流域 茨城県区間 において 水防災意識社会 の再構築を目指し 国 茨城県 常総市など 7市町が主体となり ハードとソフトが一体となった緊急対策プロジェクトを実施 ハード対策 事業費合計 約600億円 ソフト対策 円滑な避難の支援 住民の避難を促すためのソフト対策を

2.2 既存文献調査に基づく流木災害の特性 調査方法流木災害の被災地に関する現地調査報告や 流木災害の発生事象に関する研究成果を収集し 発生源の自然条件 ( 地質 地況 林況等 ) 崩壊面積等を整理するとともに それらと流木災害の被害状況との関係を分析した 事例数 :1965 年 ~20

2014年度_三木地区概要

第 3 次 山形県総合発展計画 短期アクションプラン ( 平成 25 年度 ~28 年度 ) 平成 2 5 年 3 月 山形県

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やまがた水害 土砂災害対策中期計画 概要版 平 成 3 1 年 3 月 県 土 整 備 部 1 県土を取り巻く現状と課題 回 数 ① 自然条件の変化により高まる災害発生の危険性 ② H26.7 吉野川 橋梁崩落 写 10年平均で約1 6倍に増加 回 45 S63 H9

土砂災害 とは? 土砂の移動 が人命や資産 公共施設など 人間社会 に 被害 を及ぼす事象 土石流 山腹や渓床を構成する土砂石礫の一部が長雨や集中豪雨などによって水と一体となり 一気に下流へ押し流される現象 20~40km/h という速度で一瞬のうちに人家や畑などを壊滅させてしまう 地すべり 斜面の

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国土技術政策総合研究所 研究資料

 

~ 目 次 ~ はじめに 今後の土砂災害対策の進め方 検討委員会委員名簿 1 章. 土砂災害対策の現状と課題 土砂災害対策にかかる法律制定の背景と経緯 大阪府の土砂災害対策の概要 大阪府の地形と地質 大阪府の降水量 大阪府の人口推移 1

地区概況 7-6 ( 旧 ) 平三小学校 大字 平蔵 米原 小草畑 概要市の南東部に位置し 長南町 大多喜町に接している 丘陵地と平蔵川沿いの低地からなり 丘陵地にはゴルフ場が複数立地し 低地では 民家や農地が分布する 地区を南北に国道 297 号が通り 国道 297 号沿いには小規模な造成宅地があ

仮称 やまがた水害 土砂災害対策中期計画 原案概要版 平 成 3 1 年 2 月 県 土 整 備 部 1 県土を取り巻く現状と課題 回 数 ① 自然条件の変化により高まる災害発生の危険性 ② H26.7 吉野川 橋梁崩落 写-2 S63 H9 平均 10.0回 45 H20 H29 平均 16.0回

土砂災害対策の強化に向けて 提言 平成 26 年 7 月 土砂災害対策の強化に向けた検討会

土砂災害防止対策に関する実態把握結果

新たな津波浸水想定を踏まえた見直しの概要 資料 1-2 H23 の想定 対象断層県設置の有識者検討会設置の有識者検討会の検討の検討結果を踏まえた 4 断層 ( 日本海東縁部 能登半島東方沖 能登半島北方沖 石川県西方海東縁部 能登半島東方沖 能登半島北方沖 石川県西方沖 ) 想定の手法土木学会の手法

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平成 30 年 7 月豪雨災害を踏まえた今後の水害 土砂災害対策のあり方検討会第 2 回砂防部会 資料 5 今後の土砂災害対策について 平成 30 年 11 月 29 日 広島県砂防課

7 月豪雨災害を踏まえた今後の土砂災害対策のイメージ 7 月豪雨により被災をうけ, 緊急的に対応が必要な箇所については, 渓流内にある不安定な土砂の流出を防止するための砂防ダム等の緊急的な整備に取り組む必要がある 緊急的な対応が必要 ( 緊急事業, 再度災害防止対策の実施が必要 ) 7 月豪雨により天地川石積砂防堰堤が大規模に被災したことに伴い, 石積砂防堰堤のうち重要度の高い石積砂防堰堤については, 今後すみやかに補強を行う必要がある 重要度の高い石積砂防堰堤 について, 被災要因を踏まえた補強が必要 7 月豪雨では, 複数の土石流が発生したことにより, 下流域に大量の土砂や流木が流下した 特に流木が河道内に大量に堆積したり, 橋梁に阻害され上流側の河道が埋塞し, 下流域に土砂や流水が氾濫 堆積した 土砂洪水流に対する対策が必要 警戒避難体制の整備など, 区域指定後の住民の生命を守る対策に早期につなげるよう, 基礎調査実施計画 に基づき区域指定を着実に終えることが必要 基礎調査の着実な推進が必要 1

現行の計画 ( ひろしま砂防アクションプラン 2016) ハード ソフト一体となった総合的な土砂災害防止対策, 老朽化対策 Ⅰ 土砂災害防止施設の充実 強化 ( ハード対策 ) S (18) A (214) 緊急的な対策施設の整備を最優先で実施するとともに, より効果的 効率的な整備を推進 Ⅰ-1 再度災害防止のための緊急対応 :8.20 土砂災害の被災地域における, 緊急的な施設整備については, 客観的な評価によらず最優先で事業に取り組む Ⅰ-2 10 年マイルストンの設定による計画的な事業実施 : 災害が発生した際に重要な役割を担う, 地域の防災拠点や大規模避難所の計画的な保全を継続 (10 年間で全箇所の完成を図る ) Ⅰ-3 事業の優先順位に基づく効果的 効率的な整備の実施 :8.20 土砂災害を踏まえ, 保全対象の集中度が高い箇所の事業着手数を, 直近 5 年間 (H23~27) の着手数から倍増 (8 箇所 16 箇所 ) させ, 重点化を推進 優先度評価の結果 (( 構成比 ) ) 36% (77) B (23) 9% (2) 91% (21) 継続 10 年マイルストン箇所 計画期間内完成 B ランク A ランク S ランク被災箇所 ( 緊急対応 ) 78% (14) 22% (4) 次期計画継続 新規 保全対象集中箇所 整備対象箇所 64% (137) ( ) 内数値は箇所数 整備箇所数内訳 ( 合計 255 箇所 ) Bランク (23 箇所 ) Aランク (214 箇所 ) Aランク のうち 保全対象集中 箇所 (16 箇所 ) Ⅲ 土砂災害防止施設の適正な補修による有効活用 ( 老朽化対策 ) インフラ老朽化対策の中長期的な枠組み に基づき, 着実な老朽化対策を推進 Sランク (18 箇所 ) Aランク のうち 10 年マイルストン 箇所 (27 箇所 ) Ⅲ-1 戦略的な維持管理の推進 : 効率的かつ効果的に施設を維持するため, アセットマネジメントシステムを活用した, 着実な予算確保による計画的な維持管理を推進 老朽化対策箇所 高 優先度 低 S ランク S 客観的な評価によらず最優先で実施 8.20 被災地における再度災害防止の観点から緊急に対策する箇所 A ランク A 計画期間内で優先的に事業進捗を図り, 早期効果発現を目指す箇所 10 年マイルストン 該当箇所 保全対象集中 該当箇所 B ランク B C ランク C 計画的な投資により, 段階的な進度調整を図る箇所 主にソフト対策による土砂災害対策を図る箇所 区分計画期間内完成次期計画継続合計 砂防 45 箇所 80 箇所 125 箇所 急傾斜 45 箇所 82 箇所 127 箇所 地すべり 3 箇所 3 箇所 合計 93 箇所 162 箇所 255 箇所 区分計画期間内完成次期計画継続合計 堰堤補修 17 箇所 - 17 箇所 Ⅱ 自助 共助 公助による地域防災力の向上 ( ソフト対策 ) 様々なソフト施策により, 地域防災力の向上に取り組み, 土砂災害死ゼロ の実現を目指す Ⅱ-1 土砂災害警戒区域等の指定の加速 : 土砂災害警戒区域等の指定について, 基礎調査を平成 30 年度, 区域指定を平成 31 年度末までに完了させる目標を達成 Ⅱ-2 気象条件の変化や情報伝達 収集手段の多様化を踏まえた警戒避難対策 : 土砂災害危険度情報 ( メッシュ情報 ) を活用し, 基準を超過している地区を, 適切にわかりやすく情報提供できるよう, 利用者ニーズに則した警戒避難支援システムの機能拡充 Ⅱ-3 土砂災害啓発 伝承プロジェクト の推進 : 土砂災害に関する防災意識を高め, 地域に確実に根ざしていくための様々な取組について, 広島県 みんなで減災 県民総ぐるみ運動 の一環として, 他部局とも連携した上で統括的に実施することによる, より一層の効果発現 5km メッシュ情報 土砂災害発生の危険性が高まった地区 土災害危険度情報を PUSH 型で通知 成果目標 ハード対策に関する目標 指 標 土砂災害から保全される家屋数 土砂災害が発生した地域等の住宅密集地において土砂災害から保全される家屋数 ( 内数 ) 土砂災害から保全される要配慮者利用施設数 土砂災害から保全される防災拠点及び代替避難所の無い大規模避難所 ( 小 中学校 ) 数 ソフト対策に関する目標 指 標 基準値を超過! PUSH 型手段 ( メール ) によって危険なエリアをいち早く通知 現況値 H28 年度当初 上段 : 県事業 ( 県事業達成率 ) 下段: 直轄事業 ( 合計達成率 ) 約 103,600 戸 (44.0%) 約 5,200 戸 (46.3%) 約 41,600 戸 (64.7%) 約 4,500 戸 (71.8%) 389 施設 (40.4%) 5 施設 (41.0%) 40 施設 (37.4%) - 現況値 H28 年度当初 基礎調査 区域指定進捗計画 ( 小学校区単位 ) 土砂災害啓発 伝承プロジェクト 3 本の柱 目標値 H32 年度末 県事業のみ 約 105,700 戸 (44.9%) 約 42,300 戸 (65.9%) 408 施設 (42.4%) 42 施設 (39.3%) 目標値 H32 年度末 土砂災害警戒区域等の指定が全域で完了した小学校区数 123 校区 (27.3%) 450 校区 (100%) ( 県 ) 防災情報メール通知サービスへの登録件数 約 40,000 件 約 54,000 件 計画期間中の 砂防出前講座 及び 防災講演 等の実施回数 70 回 県民総ぐるみ運動 行動計画における成果目標値に関連付けて設定した目標値 2

7 月豪雨災害を踏まえた今後の土砂災害対策のイメージ 現行プランの基本方針 ハード ソフト一体となった総合的な土砂災害防止対策 Ⅰ 土砂災害防止施設の充実 強化 ( ハード対策 ) 1 再度災害防止のための緊急対応 8.20 土砂災害の被災地域における再度災害防止に最優先で取り組む 210 年マイルストンの設定による計画的な事業実施 ターゲットの明確化による防災 減災に重点を置いた計画的事業の継続 3 事業の優先順位に基づく効果的 効率的な整備の実施 住宅密集地における整備をより重点化するよう優先順位を見直し 客観的な事業評価により, 優先度の高い箇所から整備 ( 選択と集中 ) を継続 Ⅱ 自助 共助 公助による地域防災力の向上 ( ソフト対策 ) 1 土砂災害警戒区域等の指定の加速 基礎調査 : 平成 30 年度末までに完了 区域指定 : 平成 31 年度末までに完了させる目標の達成に最優先で取り組む 2 気象条件の変化や情報伝達 収集手段の多様化を踏まえた警戒避難対策 詳細な区域の土砂災害発生の危険度を PUSH 型で通知するシステムの開発 局地的 突発的な集中豪雨に対応した警戒避難支援システムの改修 3 地域防災力向上のための 土砂災害啓発 伝承プロジェクト の推進 県民総ぐるみ運動 の一環として, 他部局と連携し, 様々な機会を通じて土砂災害に関する防災知識の普及啓発に努めるプロジェクトに取り組む 現行プランへの追加 最優先 1 再度災害防止のための緊急対応 平成 30 年 7 月豪雨災害の被災地域における再度災害防止を上記の土砂災害防止施設の充実 強化 ( ハード対策 ) に追加 3

7 月豪雨災害を踏まえた今後の土砂災害対策のイメージ 現行プラン 255 箇所 その他箇所 計画期間内完成 93 箇所 次期計画継続 162 箇所 平成 30 年 7 月豪雨を受け追加 その他箇所 計画期間内完成 93 箇所 次期計画継続 162 箇所 平成 30 年 7 月豪雨に関する整備 アクションプラン上の予算 (8.20 災害特枠含む ) 平成 30 年 7 月豪雨に関する予算 ( 石積堰堤の補強対策等含む ) 7 月豪雨災害を踏まえ, 現行のアクションプランの基本方針について確認したところ, 緊急性, 事業効果の観点から妥当であると考えられる 現行のアクションプランに加え, 平成 30 年 7 月豪雨災害の被災地域における再度災害防止 ( 石積堰堤の補強対策等を含む ) を加え再構成を行う 4

今回の検証を通しての今後の課題 < ハード対策 > 現行プラン期間内においては,7 月豪雨災害への対応を行いながら, 現行プランの基本方針を踏襲しプランを進捗させる 砂防ダム等の構造物は, 一定の前提条件を基に造られているため, 前提条件以上の事象が起きた場合には, 被害が発生するリスクがあることを事前に事業説明会等を通じ, 住民に説明を行いリスクを認識してもらう必要がある 重要度の高い石積砂防堰堤 については, 優先的に補強 補修を行う 今後の砂防事業では, 原則砂防堰堤等に流木捕捉工を計画する等, 下流の河川事業等と連携し土砂 洪水流対策を踏まえた施設整備を行っていく < ソフト対策 > 現行プラン期間内においては, 計画通り土砂災害警戒区域等の指定を完了させる 5