平成 21 年 11 月 26 日 照会先 社会 援護局障害保健福祉部障害福祉課企画法令係 ( 担当 内線 ) 課長補佐伊藤経人 (3090) 企画法令係吉井彰規 (3148) ( 代表電話 ) 03(5253)1111 ( 直通電話 ) 03(3595)2528 障害者自立支援法の施行前後における

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Microsoft PowerPoint - (参考資料1)介護保険サービスに関する消費税の取扱い等について

平成 27 年 1 月から難病医療費助成制度が変わりました! (H26 年 12 月末までに旧制度の医療費助成を受けている人は 3 年間の経過措置 を受けられます ) 分かり難い場合は協会又は自治体の窓口へお問い合わせください H27 年 1 月からの新制度 1. 難病医療費助成の対象は ALS 重

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表紙 雛形(都道府県、市町村、関係団体)介護保険計画課

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社会福祉法人による生計困難者に対する利用者負担の減免

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○国民健康保険税について

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2 社会保障 2.1 社会保障 2.2 医療保険 2.3 年金保険 2.4 介護保険 2.5 労災保険 2.6 雇用保険 介護保険は社会保険を構成する 1 つです 介護保険制度の仕組みや給付について説明していきます 介護保険制度 介護保険制度は 高齢者の介護を社会全体で支えるための制度

第28回介護福祉士国家試験 試験問題「社会の理解」

表紙 雛形(都道府県、市町村、関係団体)介護保険計画課

子ども・子育て支援新制度の解説資料 2.利用者負担 その1

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参考資料

みんなではぐくむ介護保険

Taro 社福軽減(新旧)

公的医療保険が対象とならない治療 投薬などの費用 ( 例 : 病院や診療所以外でのカウンセリング ) 精神疾患 精神障害と関係のない疾患の医療費 医療費の自己負担ア ) 世帯 ( 1) における家計の負担能力 障害の状態その他の事情をしん酌した額 ( しん酌した額が自立支援医療にかかった費用の 10

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サービスガイド(カラー表紙,目次)2018.8月

くらしのおてつだいH30 本文.indd

(2) 保険料の算定に関する基本的な方針 1 保険料負担の水準保険料負担の水準については 計画の対象期間である3 年間を通じ おおむね財政の均衡を確保することが可能となるよう 保険料を算定します したがって 人口の高齢化が進展する中では 保険給付が増大することに伴い 保険料負担が増大することは 避け

2015年1月改定対応(難病・小児慢性対応)

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[ 特別控除の一覧 ] 控除の内容 特定扶養親族控除 ( 税法上の扶養親族で満 16 才以上 23 才未満の扶養親族 ) 老人扶養親族 配偶者控除 ( 税法上の扶養親族で満 70 才以上の扶養親族 ) 控除額 1 人につき 250,000 1 人につき 100,000 障がい者控除寡婦 ( 夫 )

PowerPoint プレゼンテーション

150130【物価2.7%版】プレス案(年金+0.9%)

< 現行 > 対象者医療区分 Ⅰ(Ⅱ Ⅲ 以外の者 ) 1 * 医療の必要性の低い者医療区分 Ⅱ Ⅲ 1 2 * 医療の必要性の高い者 ( 指定難病患者を除く ) 3 指定難病患者 2 生活療養標準負担額のうちにかかる部分 1 日につき32 1 日につき 1 日につき < 見直し後 > 対象者医療区

はじめに 日本の医療保険制度は 一人ひとりが何らかの公的医療保険に 加入し 互いの医療費を支えあう 国民皆保険 という考え方に基 づいています 患者さんが医療機関で支払う医療費の自己負担額はかかった医療費の一部で 残りは保険から支払われています しかし病気によっては 保険からの支払いがあったとしても

目 次 はじめに 抗がん剤治療は 患者さんの身体的 精神的な負担に加えて 医療費も大きな負担の一つとなっているのではないでしょうか 1. 制度とは 2. 制度を利用するには 1 限度額適用認定証を提示すると 窓口での支払いが自己負担限度額までとなります 2 の払い戻し 参考自己負担限度額を計算してみ

平成 30 年 4 月からの制度改正で 市区町村は都道府県と一緒に 国民健康保険を運営していきます Q なぜ制度改正をするの? 国保は会社勤めの方々が加入している保険と比べて 1 国保加入者の平均年齢が高い また 医療費も高額になりやすい 2 国保加入者は非正規労働者や定年退職者が多く 保険税の負担

平成19年度税制改正.xls

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4月20日(水)衆・厚労委 古屋範子議員の議事録(抜粋)

図表 II-39 都市別 世帯主年齢階級別 固定資産税等額 所得税 社会保険料等額 消 費支出額 居住コスト 年間貯蓄額 ( 住宅ローン無し世帯 ) 単位 :% 東京都特別区 (n=68) 30 代以下 (n=100) 40 代

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Microsoft Word - 介護保険最新情報vol.556表紙

はじめに この冊子では タルグレチンによる皮膚 T 細胞性リンパ腫の治療を受ける方に対して 高額療養費制度を活用した時の医療費 ( 自己負担限度額 ) がどのくらいかかるかを紹介しています 高額療養費制度では 年齢や所得によって自己負担限度額が異なります 自己負担限度額の計算例も示していますので ご

( 参考 ) 平成 29 年度予算編成にあたっての財務大臣 厚生労働大臣の合意事項 ( 平成 29 年 12 月 19 日大臣折衝事項の別紙 ) < 医療制度改革 > 別紙 (1) 高額療養費制度の見直し 1 現役並み所得者 - 外来上限特例の上限額を 44,400 円から 57,600 円に引き上

1. 高額療養費制度について 高額療養費制度とは 患者さんの高額な医療費負担を軽減するための制度です 医療機関や薬局で 診察や治療を受けたときや薬局でお薬を受け取ったときなどに 支払った医療費の自己負担額が一定の金額 ( 自己負担限度額 ) を超えた場合 加入している健康保険 に申請することで 超え


(頭紙)公布通知

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平成19年度市民税のしおり

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⑵ 利用料金一覧表 Ⅱ( 障害者支援施設 短期入所 ) 項目 短期入所利用料 短期入所加算料金 短期入所 利用内容 料金 備考 福祉型短期入所利用料 Ⅰ 平成 26 年度単価 ( 一日当たり ) ( 終日利用の場合 ) 区分 6 8,880 円 区分 5 7,550 円 区分 4 6,230 円 サ

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からだの不自由な人たちのために

年金 手当心身障害者扶養共済制度 障がいのある方を扶養している保護者が, 毎月掛金を納めることにより, 保護者が死亡 ( 重度障がいを生じた場合を含む ) した場合, 障がいのある方に年金が支給されます 任意加入の制度です 加入できる保護者の要件障がいのある方 ( 次の 障がいのある方の範囲 を参照

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4 各保険等を所管する行政庁 医療保険と介護保険を所管する行政機関は 厚生労働省 ( 中国四国厚生局岡山事務所 ) 及び県 ( 長寿社会課 ) ですが それぞれの所管は次のとおりとなっています 被用者保険厚生労働省 ( 中国四国厚生局岡山事務所 ) 岡山市北区下石井 岡

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平成 29 年 4 月から 保険料の軽減率が変わります 後期高齢者医療保険料は 1 被保険者全員に納めていただく定額部分 ( 均等割 ) と 2 所得に応じて納めていただく部分 ( 所得割 ) があります 平成 29 年 4 月から 保険料が下のように変わります 1 均等割の額が変わる方 元被扶養者

常務理事事務長係係 70 歳以上 ソニー健康保険組合理事長殿 1 被保険者証の記号 番号 健康保険限度額適用認定申請書 [ 兼食事療養標準負担額減額申請書 ( 被保険者が非課税の場合に限る )] 被保険者の氏名 押 被保険者本人が氏名を記入した場合は押不要 平成年月日 認 日中連絡の取れる電話番号

がん免疫療法による治療 高額療養費制度について(悪性黒色腫)

( 別添 ) 障害者自立支援法等の下での介護福祉士等による喀痰吸引等の対価に係る医療費控 除の取扱いについては 下記のとおりとする 1 者 障害福祉サービス等の利用中において 介護福祉士等による喀痰吸引等が行われる こと 2 となる障害福祉サービス等次の (1) から (12) に掲げる障害福祉サー

平成19年度分から

王子高齢者あんしんセンター ( 高齢福祉課高齢相談係 ) 名称住所電話番号 王子本町 区役所第一庁舎 1 階 十条台高齢者あんしんセンター中十条 障害者福祉センター 3 階 王子光照苑高齢者あんしんセンター王子

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2 社会保障 2.1 社会保障 2.2 医療保険 2.3 年金保険 2.4 介護保険 2.5 労災保険 2.6 雇用保険 医療保険は社会保険を構成する1つです 医療保険制度の仕組みや給付について説明していきます 医療保険制度 医療保険制度は すべての国民に医療を提供することを目的とした制

高額療養費制度を利用される皆さまへ

個人市民税 控除・税率等の変遷【市民税課】

01 表紙


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高額療養費制度を利用される皆さまへ

障害者福祉ハンドブック

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あっせん文(国民健康保険における限度額適用・標準負担額減額認定証 の申請に係る被保険者の負担軽減)

高額療養費制度とは 高額療養費の支給を受けるには 健康保険限度額適用認定証 記号 交付 番号 氏名 生 適用対象者 入院時の食事負担や差額ベッド代等は含みません 1 氏名 生 住所 発効 有効期限 適用区分 保 険 者 健 康 保 険 証 に記載されています に交付申請し 事前に 認 定 証 1 を

別紙2

施設入所者の費用負担の考え方について

介護保険制度が 一部改正されました 介護保険制度は 3年ごとに改正が行われます 今回の改正では 高齢者が住み慣れ た地域で生活を続けるためのサービスの充実 地域包括ケアシステムの構築 と 制度を維 持していくための費用負担の公平化 などが図られます 度の主な改正点は以下 のとおりです ご自身や家族が

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Ⅰ 調査の概要 1. 調査の目的 本調査は 今後の公的年金制度について議論を行うにあたって 自営業者 被用者 非就業者を通じた横断的な所得に関する実態を総合的に把握し その議論に資する基礎資料を得ることを目的とする なお 本調査は 平成 22 年公的年金加入状況等調査 の特別調査として 当該調査の調

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(4) 今月下旬に所得税法施行令を改正するとともに 法令解釈通達を発遣し 上記のとおり 保険年金 に係る所得税の取扱いを変更いたします 取扱い変更後 所得税の還付の手続きが可能となります なお 納税者の方々には 次の点にご注意いただく必要があります 所得税が納めすぎとなっていた場合の還付手続きには

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国民健康保険に加入されている皆さまへ これまで 国民健康保険の財政運営や 被保険者資格の管理などは市区町村単位で行っていましたが 平成 30 年度から都道府県単位に変更します この変更で 同一県内で他の市区町村に引っ越した場合でも 引っ越し前と同じ世帯であることが認められれば 高額療養費の該当回数の

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介護老人保健施設シンフォニー稲佐の森 Ⅱ < 介護予防短期入所療養介護利用料金一覧表 > 介護予防短期入所療養介護 ( 日額 ) 要介護度要支援 1 要支援 2 サービスに係る負担金 円 776 円 介護職員処遇改善加算 2 26 円 32 円 サーヒ ス提供体制強化加算 (Ⅰ) 3 1

1 仮想通貨の売却問保有する仮想通貨を売却 ( 日本円に換金 ) した際の所得の計算方法を教えてください ( 例 )3 月 9 日 2,000,000 円 ( 支払手数料を含む ) で4ビットコインを購入した 5 月 20 日 0.2 ビットコイン ( 支払手数料を含む ) を 110,000 円で

Transcription:

平成 21 年 11 月 26 日 照会先 社会 援護局障害保健福祉部障害福祉課企画法令係 ( 担当 内線 ) 課長補佐伊藤経人 (3090) 企画法令係吉井彰規 (3148) ( 代表電話 ) 03(5253)1111 ( 直通電話 ) 03(3595)2528 障害者自立支援法の施行前後における利用者の負担等に係る実態調査結果について 平成 21 年 11 月に行った利用者の負担等に係る実態調査の調査結果について 今般 取りまとめましたので 公表します 障害者自立支援法の施行 ( 平成 18 年 4 月 1 日 ) 前後におけるサービスの利用者 ( 障害者 ( 身体 知的 ) 及び障害児 ) の実負担額 ( サービス利用に係る一部負担額 と食費 光熱水費に係る負担額を合算したもの ) 及び工賃の状況について調査を実 施した ( 回収サンプル数 1,827) この調査結果のポイントは 以下のとおり ポイント 1 実負担額の状況について 平成 18 年 3 月と比べて 平成 21 年 7 月の実負担額が増加 平成 18 年 3 月と比べて 平成 21 年 7 月において 87.2% の者が実負担額が増加 ( これらの者に係る平均増加額 8,518 円 ) 全体の実負担額は 平成 18 年 3 月は 14,915 円 平成 21 年 7 月は 21,666 円 (6,751 円増 ) ( 参考 ) サービス種類別の内訳 サービス種類 平成 18 年 3 月 の実負担額 平成 21 年 7 月の実負担額 ( サービス利用に係る一部負担額 + 食費 光熱水費に係る負担額 ) 訪問系サービス 1,962 円 3,838 円 日中活動系サービス 740 円 6,549 円 (1,663 円 +04,886 円 ) 入所サービス 36,583 円 47,531 円 (6,792 円 +40,739 円 ) 注訪問系サービスに係る 実負担額 には いずれも 食費 光熱水費に係る負担額 は含まれていない 平成 18 年 3 月の日中活動系サービス及び入所サービスに係る 実負担額 には 食費 光熱水費に係る負担額 が含まれている - 1 -

特に 低所得者において実負担額が増加 低所得者に係る実負担額の状況 低所得者 ( 市町村民税非課税 ) に係る実負担額は 平成 18 年 3 月は 15,136 円 平成 21 年 7 月は 22,768 円 (7,632 円増 ) ( 参考 ) サービス種類別の内訳 サービス種類 平成 18 年 3 月平成 21 年 7 月の実負担額の実負担額 ( サービス利用に係る一部負担額 + 食費 光熱水費に係る負担額 ) 訪問系サービス 126 円 2,240 円 日中活動系サービス 75 円 6,355 円 (1,481 円 +04,874 円 ) 入所サービス 35,934 円 47,367 円 (5,594 円 +41,773 円 ) 平成 18 年 3 月と比べて 平成 21 年 7 月において実負担額が増えている者の状況 低所得者については 93.6% の者が増加 ( これらの者に係る平均増加額 8,452 円 ) 特に訪問系サービス又は日中活動系サービスを利用している低所得者 ( 障害者 ) については 99.3% の者が増加 ( これらの者に係る平均増加額 5,016 円 ) 一方 低所得以外の者 ( 市町村民税課税 ) については 51.1% の者が増加 ( これらの者に係る平均増加額 9,200 円 ) 2 工賃と実負担額の比較について 工賃は ほぼ横ばい 平成 18 年 3 月 14,035 円 平成 21 年 7 月 14,031 円 (4 円減 ) 実負担額 が 工賃 を上回る状況が拡大 実負担額 が 工賃 を上回る利用者の割合 実負担額 が 工賃 を上回る利用者の割合は 平成 18 年 3 月で 31.4% であったが 平成 21 年 7 月には 52.5% に増加 (21.1% 増 ) なお 平成 21 年 7 月において 実負担額 のうち サービス利用に係る一部負担額 が 工賃 を上回る利用者の割合は 12.6% 主な内訳 内は サービス利用に係る一部負担額 が 工賃 を上回る利用者の割合 ( 平成 21 年 7 月 ) 日中活動系サービス利用者 : 平成 18 年 3 月 01.4% 平成 21 年 7 月 27.7%(26.3% 増 ) 1.7% 低所得者 : 平成 18 年 3 月 30.5% 平成 21 年 7 月 51.6%(21.1% 増 ) 11.7% - 2 -

工賃 と 実負担額 の差額の状況 平成 18 年 3 月においては 工賃 が 実負担額 を 1,651 円上回っていたが 平成 21 年 7 月においては 工賃 が 実負担額 を 7,097 円下回っている (8,748 円減 ) 主な内訳 内は 工賃 と サービス利用に係る一部負担額 の差額( 平成 21 年 7 月 ) 日中活動系サービス利用者 : 平成 18 年 3 月 15,706 円 平成 21 年 7 月 8,996 円 (6,710 円減 ) 14,066 円 低所得者 : 平成 18 年 3 月 1,808 円 平成 21 年 7 月 6,612 円 (8,420 円減 ) 11,238 円 平成 18 年 3 月と比べ 平成 21 年 7 月において 工賃 と 実負担額 の差額が減少している利用者の割合は 87.0%( これらの者に係る平均減少額 10,051 円 ) - 3 -

- 4 -

- 5 - 障害福祉サービスに係る利用者負担の比較 ( 障害者 ( 大人 ) の場合 ) 参考 通所サービス ホームヘルプサービス 入所サービス 知的障害者通所授産施設 月 150 時間 ( 日常生活支援 ) 知的障害者更生入所施設 所得階層 ( 事業費約 14.9 万円 ) ( 事業費約 24 万円 ) ( 事業費約 19.2 万円 ) 支援費制度 障害者自立支援法 ( 緊急措置後 ) 支援費制度 障害者自立支援法 ( 緊急措置後 ) 支援費制度 障害者自立支援法 ( 緊急措置後 ) 課税世帯 一般 ( 年収約 800 万 ) 一般 ( 年収約 600 万 ) 26,500 円 26,500 円 29,200 円 (14,900 円 +14,300 円 ) 14,360 円 (9,300 円 +5,060 円 ) 10,300 円 24,000 円 7,200 円 9,300 円 53,000 円 77,200 円 (19,200 円 +58,000 円 ) 低所得 2 非課税世帯 障害基礎年金 1 級 ( 年額約 99 万円 月額 8.3 万円 ) 低所得 1 障害基礎年金 2 級 ( 年額約 79 万円 月額 6.6 0 円 0 円 6,560 円 (1,500 円 +5,060 円 ) 6,560 円 (1,500 円 +5,060 円 ) 0 円 3,000 円 49,800 円 0 円 1,500 円 39,800 円 55,000 円 (8,500 円 +46,500 円 ) 41,000 円 (0 円 +41,000 円 ) 万円 ) 括弧内は 定率負担 + 食費等実費負担 入所サービスについては 少なくとも手元に 25,000 円が残るように補足給付を行っている - 5 -

- 6 - 障害福祉サービスに係る利用者負担の比較 ( 障害児の場合 ) 参考 課税世帯 非課税世帯 所得階層 一般 ( 年収約 1,000 万 ) 一般 ( 年収約 890 万 ) 一般 ( 年収約 600 万 ) 低所得 2 ( 年収約 99 万円 : 障害基 礎年金 1 級相当 ) 低所得 1 ( 年収約 79.2 万円 : 障害 基礎年金 2 級相当 ) 措置費制度 27,100 円 20,600 円 14,500 円 1,100 円 1,100 円 括弧内は 定率負担 + 食費等実費負担 通所サービス ( 事業費約 14.4 万円 ) 障害者自立支援法 ( 緊急措置後 ) 28,700 円 (14,400 円 +14,300 円 ) 9,660 円 (4,600 円 +5,060 円 ) 9,660 円 (4,600 円 +5,060 円 ) 3,040 円 (1,500 円 +1,540 円 ) 3,040 円 (1,500 円 +1,540 円 ) ホームヘルプサービス入所サービス 月 10 時間 ( 身体介護 ) ( 事業費約 18.6 万円 ) ( 事業費約 4 万円 ) 支援費制度 障害者自立支援法障害者自立支援法措置費制度 ( 緊急措置後 ) ( 緊急措置後 ) 10,000 円 4,000 円 54,200 円 45,000 円 (18,600 円 +26,400 円 ) 6,000 円 4,000 円 10,300 円 41,200 円 ( 上限額は 4,600 円 ) (9,300 円 +1,000 円 ) 6,000 円 4,000 円 10,300 円 29,000 円 ( 上限額は 4,600 円 ) (9,300 円 +1,000 円 ) 0 円 3,000 円 2,200 円 7,000 円 (6,000 円 +1,000 円 ) 0 円 1,500 円 2,200 円 4,500 円 (3,500 円 +1,000 円 ) - 6 -

調査の概況は 以下のとおりです 調査の概要 この調査は 障害者自立支援法の施行 ( 平成 18 年 4 月 1 日 ) 前後における利用者の実負担額 ( サービス利用に係る一部負担額と食費 光熱水費に係る負担額を合算したもの ) 及び工賃の状況を把握するために行ったもので 5 自治体 ( 札幌市 仙台市 千葉市 川崎市及び金沢市 ) の協力を得て 訪問系サービス ( ホームヘルプサービス等 ) 日中活動系サービス( 通所施設 ) 又は入所サービス ( 入所施設 ) を利用している身体障害者 知的障害者又は障害児のうち以下の条件に該当する者を抽出し 利用者の実負担額及び工賃について調査を行った 1 法施行前の平成 18 年 3 月と施行後の平成 21 年 7 月の両時点 ( 調査時点 ) において 同一又は類似のサービスを利用している者 ( 入所サービスを利用していた者が 退所して日中活動系サービスを利用することとなった場合などは対象外とする ) 2 調査時点におけるサービス利用の日数や時間数が大きく異なっていない者 3 調査時点における所得階層が大きく異なっていない者なお 工賃については 日中活動系サービス又は入所サービスを利用している身体障害者又は知的障害者のうち 調査時点の少なくとも一時点において工賃収入がある者を対象としている ( 表 1) 調査項目一覧表 調査項目 調査区分 調査時点 利用者の実負担額 サービス利用に係る 食費 光熱水費に係 一部負担額 る負担額 工賃 ( 注 3) 身体障害者 知的障害者 障害児 訪問系サービス日中活動系サービス入所サービス 平成 18 年 3 月 - - 平成 21 年 7 月 - - 平成 18 年 3 月 ( ) - 平成 21 年 7 月 平成 18 年 3 月 ( ) - 平成 21 年 7 月 訪問系サービスの サービス利用に係る一部負担額 には いずれも食費 光熱水費に係る負担額が含まれていない 平成 18 年 3 月における 日中活動系サービス及び入所サービスの サービス利用に係る一部負担額 には 食費 光熱水費に係る負担額が含まれている - 7 -

( 表 2) サンプル数 1 サービス種類別のサンプル数訪問系サービス 日中活動系サービス 入所サービス 計 身体障害者 288 167(119) 239 (80) 694(190) 知的障害者 80 434(290) 415(136) 929(426) 障害児 117 35 52 204 計 485 636(409) 706(216) 1,827(625) 注かっこ内は 工賃に係るデータのある調査対象者の回収数であり 内数である 2 所得階層別のサンプル数低所得 1 低所得 2 一般 1 一般 2 計 身体障害者 156 428 65 45 694 知的障害者 391 528 6 4 929 障害児 20 28 134 22 204 計 567 984 205 71 1,827-8 -

調査結果の概要 1 利用者の実負担額の状況 (1) 全体の状況について平成 18 年 3 月における実負担額の平均は 14,915 円となっている 金額別の分布状況をみると 0 円 が最も多く 50.4% 次いで 30,001 円 ~50,000 円 が 27.1% となっている 平成 21 年 7 月における実負担額の平均は 21,666 円となっている 金額別の分布をみると 5,001 円 ~10,000 円 が最も多く 34.5% 次いで 50,001 円以上 が 22.7% となっている なお 0 円 は 1.0% となっており 平成 18 年 3 月と比べると 49.4% の減少となっている 図 1 実負担額の金額別分布状況 (2) 障害種別ごとの状況について平成 18 年 3 月における障害種別ごとの実負担額の平均は 身体障害者 11,790 円 知的障害者 18,528 円 障害児 9,090 円となっている 金額別の分布をみると 身体障害者と知的障害者では 0 円 が最も多く それぞれ 54.5% 55.4% となっている また 障害児では 3,001 円 ~5,000 円 が最も多く 18.6% となっている - 9 -

平成 21 年 7 月における障害種別ごとの実負担額の平均は 身体障害者 21,462 円 知的障害者 24,561 円 障害児 9,175 円となっている 金額別の分布をみると 身体障害者と知的障害者では 5,001~10,000 円 が最も多く それぞれ 25.9% 44.1% となっており 0 円 は それぞれ 2.3% 0% に減少している また 障害児では 3,001 円 ~5,000 円 が最も多く 36.8% となっている (3) サービス種類別の状況について平成 18 年 3 月におけるサービス種類別の実負担額の平均は 訪問系サービス 1,962 円 日中活動系サービス 740 円 入所サービス 36,583 円となっている 金額別の分布をみると 訪問系サービス及び日中活動系サービスでは 0 円 が最も多く それぞれ 58.4% 92.0% となっている また 入所サービスでは 30,001 円 ~50,000 円 が最も多く 70.0% となっている 平成 21 年 7 月におけるサービス種類別の実負担額の平均は 訪問系サービス 3,838 円 日中活動系サービス 6,549 円 入所サービス 47,531 円となっている 金額別の分布をみると 訪問系サービスでは 1,501 円 ~3,000 円 が最も多く 44.9% となっており 日中活動系サービスでは 5,001 円 ~10,000 円 が最も多く 88.1% となっており 0 円 は いずれも0% となっている また 入所サービスでは 50,001 円以上 が最も多く 58.8% となっている なお 平成 21 年 7 月における日中活動系サービス及び入所サービスに係る実負担額の内訳 ( サービス利用に係る一部負担額 及び 食費 光熱水費に係る負担額 ) は 日中活動系サービスは それぞれ 1,663 円 4,886 円であり 入所サービスは それぞれ 6,792 円 40,379 円である (4) 所得階層別の状況について平成 18 年 3 月における所得階層別の実負担額の平均は 低所得階層 ( 市町村民税非課税 )15,136 円 一般階層 ( 市町村民税課税 )13,673 円となっている 金額別の分布をみると 低所得階層では 0 円 が最も多く 59.2% となっている 平成 21 年 7 月における所得階層別の実負担額の平均は 低所得階層 22,768 円 一般階層 15,475 円となっている 金額別の分布をみると 低所得階層では 5,001 円 ~10,000 円 が最も多く 35.6% となっている 注低所得階層よりも一般階層の実負担額の平均が低くなっているのは この調査において一般階層が利用しているサービスの 66.3% が 利用者の実負担額が比較的低い訪問系サービスとなっていることによるものである ( 一方 低所得階層のうち訪問系サービスを利用している者の割合が 19.5%) - 10 -

2 平成 18 年 3 月と平成 21 年 7 月における利用者の実負担額の比較 (1) 全体の状況平成 21 年 7 月時点の実負担額は 平成 18 年 3 月時点と比べ 平均 6,751 円増加 (14,915 円 21,666 円 ) している 実負担額が増加している者の割合は 87.2% で その平均増加額は 8,518 円 (13,151 円 21,669 円 ) となっている 増加額別の分布をみると 6,001 円 ~8,000 円増 が最も多く 27.0% となっており 次いで 2,001 円 ~4,000 円増 が 18.2% となっている 図 2 平成 18 年 3 月と平成 21 年 7 月における実負担額の比較 平成 18 年 3 月と比べて 平成 21 年 7 月の実負担額が増加した利用者 の割合 87.2% 注上表において 差額 とは 平成 21 年 7 月の実負担額 から 平成 18 年 3 月の実負担額 を 差し引いた額である - 11 -

(2) 障害種別ごとの状況についてア身体障害者平成 21 年 7 月時点の実負担額は 平成 18 年 3 月時点と比べ 平均 9,672 円増加 (11,790 円 21,462 円 ) している 実負担額が増加している者の割合は 92.4% で その平均増加額は 10,916 円 (9,877 円 20,793 円 ) となっている 増加額別の分布をみると 20,001 円以上の増 が最も多く 20.7% となっており 次いで 2,001 円 ~4,000 円増 が 20.2% となっている イ知的障害者平成 21 年 7 月時点の実負担額は 平成 18 年 3 月時点と比べ 平均 6,033 円増加 (18,528 円 24,561 円 ) している 実負担額が増加している者の割合は 90.9% で その平均増加額は 6,962 円 (16,636 円 23,598 円 ) となっている 増加額別の分布をみると 6,001 円 ~8,000 円増 が最も多く 38.2% となっており 次いで 2,001 円 ~4,000 円増 が 16.7% となっている ウ障害児平成 21 年 7 月時点の実負担額は 平成 18 年 3 月時点と比べ 平均 85 円増加 (9,090 円 9,175 円 ) している 実負担額が増加している者の割合は 52.9% で その平均増加額は 6,452 円 (5,358 円 11,810 円 ) となっている 増加額別の分布をみると 2,000 円以下の増 が最も多く 23.0% となっており 次いで 2,001 円 ~4,000 円増 が 18.1% となっている (3) サービス種類別の状況についてア訪問系サービス平成 21 年 7 月時点の実負担額は 平成 18 年 3 月時点と比べ 平均 1,876 円増加 (1,962 円 3,838 円 ) している 実負担額が増加している者の割合は 82.5% で その平均増加額は 2,880 円 (1,130 円 4,010 円 ) となっている 増加額別の分布をみると 2,001 円 ~4,000 円増 が最も多く 41.6% となっており 次いで 2,000 円以下の増 が 33.8% となっている イ日中活動系サービス平成 21 年 7 月時点の実負担額は 平成 18 年 3 月時点と比べ 平均 5,809 円増加 (740 円 6,549 円 ) している 実負担額が増加している者の割合は 95.8% で その平均増加額は 6,388 円 (155 円 6,543 円 ) となっている 増加額別の分布をみると 6,001 円 ~8,000 円増 が最も多く 69.8% となっており 次いで 4,001 円 ~6,000 円増 が 18.6% となっている - 12 -

ウ入所サービス平成 21 年 7 月時点の実負担額は 平成 18 年 3 月時点と比べ 平均 10,948 円増加 (36,583 円 47,531 円 ) している 実負担額が増加している者の割合は 82.7% で その平均増加額は 14,601 円 (34,939 円 49,540 円 ) となっている 増加額別の分布をみると 20,001 円以上の増 が最も多く 26.5% となっており 次いで 2,001 円 ~4,000 円増 が 15.9% となっている (4) 所得階層別の状況についてア低所得階層平成 21 年 7 月時点の実負担額は 平成 18 年 3 月時点と比べ 平均 7,632 円 (15,136 円 22,768 円 ) 増加している 実負担額が増加している者の割合は 93.6% で その平均増加額は 8,452 円 (13,385 円 21,837 円 ) となっている 増加額別の分布をみると 6,001 円 ~8,000 円増 が最も多く 31.1% となっている 特に 訪問系サービス又は日中活動系サービスを利用する障害者については 99.3% の者の実負担額が増加しており その平均増加額は 5,016 円 (68 円 5,085 円 ) となっている イ一般階層平成 21 年 7 月時点の実負担額は 平成 18 年 3 月時点と比べ 平均 1,802 円 (13,673 円 15,475 円 ) 増加している 実負担額が増加している者の割合は 51.1% で その平均増加額は 9,200 円 (10,745 円 19,945 円 ) となっている 増加額別の分布をみると 2,000 円以下の減 が最も多く 17.0% となっており 次いで 2,000 円以下の増 が 14.5% となっている - 13 -

図 3 平成 18 年 3 月と平成 21 年 7 月における実負担額の比較 ( 低所得 ) 平成 18 年 3 月と比べて 平成 21 年 7 月の実負担額が増加した利用者 の割合 93.6% 注上表において 差額 とは 平成 21 年 7 月の実負担額 から 平成 18 年 3 月の実負担額 を 差し引いた額である - 14 -

3 工賃の状況 (1) 全体の状況平成 18 年 3 月における工賃の平均額は 14,035 円 平成 21 年 7 月における工賃の平均額は 14,031 円とほぼ同額であった 工賃の金額別の分布をみると 平成 18 年 3 月 平成 21 年 7 月のいずれの時点においても 3,001 円 ~6,000 円 が最も多く それぞれ 17.4% 19.8% となっており また 1 円 ~20,000 円 の者が 平成 18 年 3 月 78.6% 平成 21 年 7 月 78.4% となっており 工賃の分布状況については 大きな差はない 図 4 工賃の金額別分布状況 (2) 障害種別ごとの状況について平成 18 年 3 月における障害種別ごとの工賃の平均は 身体障害者 21,877 円 知的障害者 10,372 円となっている 工賃の金額別の分布をみると 身体障害者では 3,001 円 ~6,000 円 が最も多く 17.6% となっており 次いで 50,001 円以上 が 12.1% となっている また 知的障害者では 9,001 円 ~12,000 円 が最も多く 18.1% となっているが 6,001 円 ~9,000 円 (17.8%) 3,001 円 ~6,000 円 (17.4%) もほとんど同じ割合となっている 平成 21 年 7 月における障害種別ごとの工賃の平均は 身体障害者 22,019 円 知的障害者 10,300 円となっている 工賃の金額別の分布をみると 身体障害者では 3,001 円 ~6,000 円 が最も多く 16.1% となっており 次いで 15,001 円 ~20,000 円 (13.6%) と 50,001 円以上 (12.1%) が続いている また 知的障害者では 3,001 円 ~6,000 円 が最も多く 21.6% となっており 次いで 6,001 円 ~9,000 円 (19.7%) と 9,001 円 ~12,000 円 (14.3%) が続いている - 15 -

(3) サービス種類別の状況について平成 18 年 3 月におけるサービス種類別の工賃の平均は 日中活動系サービス 15,851 円 入所サービス 10,597 円となっている 工賃の金額別の分布をみると 日中活動系サービスでは 9,001 円 ~12,000 円 が最も多く 19.3% となっており 次いで 3,001 円 ~6,000 円 が 16.9% となっている また 入所サービスでは 1 円 ~3,000 円 が最も多く 19.9% となっており 次いで 3,001 円 ~6,000 円 が 18.5% となっている 平成 21 年 7 月におけるサービス種類別の工賃の平均は 日中活動系サービス 15,653 円 入所サービス 10,960 円となっている 工賃の金額別の分布をみると 日中活動系サービスでは 6,001 円 ~9,000 円 が 最も多く 19.8% となっており 次いで 3,001 円 ~6,000 円 が 19.3% となっている また 入所サービスでは 3,001 円 ~6,000 円 が最も多く 20.8% となっており 次いで 1 円 ~3,000 円 が 17.1% となっている (4) 所得階層別の状況について平成 18 年 3 月における所得階層別の工賃の平均は 低所得階層 13,965 円 一般階層 17,927 円となっている 低所得階層について 工賃の金額別の分布をみると 3,001 円 ~6,000 円 が最も多く 17.6% となっており 次いで 6,001 円 ~9,000 円 が 14.5% となっている 平成 21 年 7 月における所得階層別の工賃の平均は 低所得階層 14,006 円 一般階層 15,471 円となっている 低所得階層について 工賃の金額別の分布をみると 3,001 円 ~6,000 円 が最も多く 19.9% となっており 次いで 6,001 円 ~9,000 円 が 17.3% となっている 注一般階層に係る工賃のサンプル数が 11 と少なく 参考数値である - 16 -

4 利用者の実負担額と工賃の比較 ここでは 個人ごとに 工賃 と 実負担額 の差額 ( 工賃 から 実負担額 を差し引いた額 ) を算出した結果の概略について説明することとする なお 工賃 と 実負担額 の差額が プラスのときは 実負担額 の全額を 工賃 で支払うことができ マイナスのときは 実負担額 を 工賃 だけでは支払うことができず 他の収入 ( 障害基礎年金等 ) からも支払っていることになる (1) 全体の状況について平成 18 年 3 月における 工賃 と 実負担額 の差額の平均は 1,651 円となっている 金額別の分布をみると 10,001 円 ~20,000 円 が最も多く 20.8% 次いで 0 円 ~ 5,000 円 が 18.4% で続き 31.4% の者がマイナスとなっている 平成 21 年 7 月における 工賃 と 実負担額 の差額の平均は 7,097 円となっている 金額別の分布をみると 30,001 円以下 が最も多く 23.4% となっており 次いで 0 円 ~5,000 円 が 19.0% で続き 52.5% の者がマイナスとなっている なお 平成 21 年 7 月における 工賃 と サービス利用に係る一部負担額 の差額の平均は 11,037 円となっている 図 5 工賃 と 実負担額 の差額の金額別分布状況 実負担額 が 工賃 を上回る利用者の割合 平成 18 年 3 月 31.4% 平成 21 年 4 月 52.5% - 17 -

(2) 障害種別ごとの状況についてア身体障害者平成 18 年 3 月における 工賃 と 実負担額 の差額の平均は 11,203 円となっている 金額別の分布をみると 10,001 円 ~20,000 円 が最も多く 20.1% となっており 次いで 30,001 円以上 が 18.1% で続き 32.6% の者がマイナスとなっている 平成 21 年 7 月における 工賃 と 実負担額 の差額の平均は 2,104 円となっている 金額別の分布をみると 30,001 円以下 が最も多く 24.6% となっており 次いで 30,001 円以上 が 15.1% で続き 46.1% の者がマイナスとなっている なお 平成 21 年 7 月における 工賃 と サービス利用に係る一部負担額 の差額の平均は 18,023 円となっている イ知的障害者平成 18 年 3 月における 工賃 と 実負担額 の差額の平均は 2,811 円となっている 金額別の分布をみると 0 円 ~5,000 円 が最も多く 22.5% となっており 次いで 30,001 円以下 が 21.4% で続き マイナスの者は 30.7% となっている 平成 21 年 7 月における 工賃 と 実負担額 の差額の平均は 9,430 円となっている 金額別の分布をみると 30,001 円以下 が最も多く 22.8% となっており 次いで 5,001 円 ~ 1 円 が 22.1% で続き 55.2% の者がマイナスとなっている なお 平成 21 年 7 月における 工賃 と サービス利用に係る一部負担額 の差額の平均は 7,774 円となっている (3) サービス種類別の状況についてア日中活動系サービス平成 18 年 3 月における 工賃 と 実負担額 の差額の平均は 15,706 円となっている 金額別の分布をみると 10,001 円 ~20,000 円 が最も多く 29.8% となっており 次いで 0 円 ~5,000 円 と 5,001 円 ~10,000 円 がともに 25.2% で続き マイナスとなっている者は 1.4% となっている 平成 21 年 7 月における 工賃 と 実負担額 の差額の平均は 8,996 円となっている 金額別の分布をみると 0 円 ~5,000 円 が最も多く 28.9% となっており 次いで 5,001 円 ~ 1 円 が 25.7% で続き 27.7% の者がマイナスとなっている なお 平成 21 年 7 月における 工賃 と サービス利用に係る一部負担額 の差額の平均は 14,066 円となっている - 18 -

イ入所サービス平成 18 年 3 月における 工賃 と 実負担額 の差額の平均は 24,961 円となっている 金額別の分布をみると 30,001 円以下 が最も多く 46.3% となっており 次いで 30,000 円 ~ 20,001 円 が 23.6% で続き 88.0% の者がマイナスとなっている 平成 21 年 7 月における 工賃 と 実負担額 の差額の平均は 37,570 円となっている 金額別の分布をみると 30,001 円以下 が最も多く 67.6% となっており 次いで 30,000 円 ~ 20,001 円 が 19.0% で続き 99.1% の者がマイナスとなっている なお 平成 21 年 7 月における 工賃 と サービス利用に係る一部負担額 の差額の平均は 5,301 円となっている (4) 所得階層別の状況について平成 18 年 3 月における所得階層別の 工賃 と 実負担額 の差額の平均は 低所得階層 1,808 円 一般階層 7,083 円となっている 低所得階層について 金額別の分布をみると 10,001 円 ~20,000 円 が最も多く 20.7% となっており 次いで 0 円 ~5,000 円 が 18.7% で続き マイナスとなっている者は 30.5% であった 平成 21 年 7 月における所得階層別の 工賃 と 実負担額 の差額の平均は 低所得階層 6,612 円 一般階層 34,159 円となっている 低所得階層について 金額別の分布をみると 30,001 円以下 が最も多く 23.0% となっており 次いで 0 円 ~5,000 円 が 19.4% で続き マイナスとなっている者は 51.6% であった なお 平成 21 年 7 月における 工賃 と サービス利用に係る一部負担額 の差額の平均は 低所得階層 11,236 円 一般階層 54 円となっている 注一般階層に係る工賃のサンプル数が 11 と少なく 参考数値である - 19 -

5 平成 18 年 3 月と平成 21 年 7 月における 工賃 と利用者の 実負担額 の差額 の比較 (1) 全体の状況平成 21 年 7 月時点の 工賃 と 実負担額 の差額は 平成 18 年 3 月時点と比べ 平均 8,748 円減少 (1,651 円 7,097 円 ) している 工賃 と 実負担額 の差額が減少している者の割合は 87.0% で その減少額の平均は 10,051 円 (1,897 円 8,154 円 ) となっている 金額別の分布をみると 5,001 円 ~10,000 円減 が最も多く 35.2% となっており 次いで 5,000 円以下の減 が 22.7% となっている 図 6 平成 18 年 3 月と平成 21 年 7 月における 工賃 と 実負担額 の差額の比較 平成 18 年 3 月と比べ 平成 21 年 7 月において 工賃 と 実負担額 の差額が減少している 利用者の割合 87.0% 注上表において 差額 とは 平成 21 年 7 月の工賃と実負担額の差 から 平成 18 年 3 月の工 賃と実負担額の差 を差し引いた額である - 20 -

(2) 障害種別ごとの状況についてア身体障害者平成 21 年 7 月時点の 工賃 と 実負担額 の差額は 平成 18 年 3 月時点と比べ 平均 13,307 円減少 (11,203 円 2,104 円 ) している 工賃 と 実負担額 の差額が減少している者の割合は 91.5% で その減少額の平均は 14,550 円 (12,250 円 2,300 円 ) となっている 金額別の分布をみると 5,001 円 ~10,000 円減 が最も多く 24.6% となっており 次いで 20,001 円 ~30,000 円減 が 22.6% となっている イ知的障害者平成 21 年 7 月時点の 工賃 と 実負担額 の差額は 平成 18 年 3 月時点と比べ 平均 6,619 円減少 ( 2,811 円 9,430 円 ) している 工賃 と 実負担額 の差額が減少している者の割合は 85.0% で その減少額の平均は 7,789 円 ( 3,308 円 11,097 円 ) となっている 金額別の分布をみると 5,001 円 ~10,000 円減 が最も多く 40.1% となっており 次いで 5,000 円以下の減 が 25.4% となっている (3) サービス種類別の状況についてア日中活動系サービス平成 21 年 7 月時点の 工賃 と 実負担額 の差額は 平成 18 年 3 月時点と比べ 平均 6,710 円減少 (15,706 円 8,996 円 ) している 工賃 と 実負担額 の差額が減少している者の割合は 90.7% で その減少額の平均は 7,397 円 (17,315 円 9,918 円 ) となっている 金額別の分布をみると 5,001 円 ~10,000 円減 が最も多く 44.3% となっており 次いで 5,000 円以下の減 が 27.6% となっている イ入所サービス平成 21 年 7 月時点の 工賃 と 実負担額 の差額は 平成 18 年 3 月時点と比べ 平均 12,609 円減少 ( 24,961 円 37,570 円 ) している 工賃 と 実負担額 の差額が減少している者の割合は 80.1% で その減少額の平均は 15,744 円 ( 31,165 円 46,909 円 ) となっている 金額別の分布をみると 20,001 円 ~30,000 円減 が最も多く 20.8% となっており 次いで 10,001 円 ~20,000 円減 と 5,001 円 ~10,000 円減 がともに 18.1% となっている (4) 所得階層別の状況について平成 21 年 7 月時点の 工賃 と 実負担額 の差額は 平成 18 年 3 月時点と比べ 低所得階層では 8,420 円減少 (1,808 円 6,612 円 ) しており 一般階層では 27,076 円減少 ( 7,083 円 34,159 円 ) している - 21 -

低所得階層において 工賃 と 実負担額 の差額が減少している者の割合は 86.8% で その減少額の平均は 9,700 円 (2,083 円 7,617 円 ) となっている 一般階層において 工賃 と 実負担額 の差額が減少している者の割合は 100% で その減少額の平均は 27,076 円 ( 7,083 円 34,159 円 ) となっている 低所得階層について 金額別の分布をみると 5,001 円 ~10,000 円減 が最も多く 35.8% となっており 次いで 5,000 円以下の減 が 23.0% となっている 注一般階層に係る工賃のサンプル数が 11 と少なく 参考数値である - 22 -