小学校理科の観察,実験の手引き 第3学年A(1) 物と重さ

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第 3 学年 1 組理科学習指導案 指導者 1 単元名ものの重さをしらべよう 2 授業づくりの視点 子どもの興味 関心の実態 本学級の子どもたちは, 算数科の学習で天秤や台秤を使った経験から, 自分たちの身の周りの物の重さを量りとることに大変興味をもっている また, いろいろな物の重さを量る際に ラ

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第4学年1組 理科学習指導案

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

第 3 学年 ものと重さ 指導計画 第1次単元導入(1時間)学習活動教師の支援 留意点準備 ブロックの重さを見た目で予想し, 重さに関心をもつ 身の回りのものの重さをくらべてみよう 言葉つなぎカードを書く 生活の中で重さを感じる場面を考える てんびんの使い方を知る 身近なものの重さ比べを行う スチー

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小学校理科の観察,実験の手引き 第6学年B(2) 植物の養分と水の通り道

子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

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彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

第 6 学年理科学習指導案 平成 24 年 11 月 8 日 ( 木 ) 矢巾町立矢巾東小学校 子ども 指導者第 6 学年 1 組 ( 男子 18 名女子 19 名よつば学級 1 名計 38 名 ) 谷藤みゆき第 6 学年 2 組 ( 男子 19 名女子 18 名計 37 名 ) 林崎史宏第 6 学

アンケートの結果から, 児童たちが重い物として描いた物は黒板 たな 机など大きなものが多く軽い物としては, 鉛筆 消しゴム チョークなど最も身近な生活経験の中で比較的小さなものが多い これは, 重い軽いのイメージを大きさで捉えている傾向が強いと思われる また, 鉄と綿の重さを比べた場合, どの児童も

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第4学年理科学習指導案

理科学習指導案(形式)

第4学年理科学習指導案

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

第 2 学年 5 組理科学習指導案 日時平成 26 年 12 月 12 日 ( 金 ) 場所城北中学校授業者酒井佑太 1 単元名電気の世界 2 単元について (1) 教材観今日の私たちの日常生活において 電気製品はなくてはならないものであり 電気についての基礎的な知識は必要不可欠である しかし 実際

小学校理科の観察,実験の手引き 第6学年B(4) 土地のつくりと変化

理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭石川幸宏 1 日時平成 30 年 2 月 21 日 ( 水 ) 第 4 校時 2 学年第 1 学年 2 組 ( 男子 19 名女子 18 名 37 名 ) 3 場所海田西中学校第 2 理科室 4 単元名身のまわりの現象 ~ 力の世界 ~ 5 単元について

6年 ゆで卵を取り出そう

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第4学年理科学習指導案

学年第 3 学年 2 単元名 ( 科目 ) いろいろな関数の導関数 ( 数学 Ⅲ) 3 単元の目標 三角関数 対数関数 指数関数の導関数を求めることができる 第 次導関数の意味を理解し 求めることができる 放物線 楕円 双曲線などの曲線の方程式を微分することができる 4 単元の学習計画 三角関数 対

4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

小学校理科の観察,実験の手引き 第4学年A(2) 金属,水,空気と温度

5 指導について (1) 単元について 3 年磁石の性質 4 年電気の働き 5 年電流の働き ( 本単元 ) 磁石に引きつけら 乾電池の数とつな 鉄心の磁化 極の変化 れる物 ぎ方 電磁石の強さ 異極と同極 光電池の働き 電気の通り道 電気を通すつなぎ方 電気を通す物 6 年電気の利用 中学 2 年

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第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

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○数学科 2年 連立方程式

7 3. 単元の指導計画 (7 時間扱い ) 時 学習内容 授業のねらい 物質の溶解と水溶液の均一性 コーヒーシュガーが水に溶ける様子を観察し, 色の様子からコーヒーシュガーの拡散と水溶液の均一性を理解する ( 観 実 ) コーヒーシュガーと食塩の溶解 物質の溶解と水溶液の均一性 2 物質が目に見え

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25math3

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第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

国語科学習指導案様式(案)

画像, 映像などの気象情報や天気と1 日の気温の変化の仕方に興味 関心をもち, 自ら気象情報を収集して天気を予想したり天気の観測をしたりしようとしている 気象情報を活用して, 天気の変化を予想することができる 1 日の気温の変化の仕方を適切に測り, 記録することができる 天気の変化は気象情報を用いて

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知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

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小学校理科の観察,実験の手引き 第6学年B(1) 人の体のつくりと働き

できるようにする 野菜を学年園やプランターで栽培する計画を立てさせる際には, 平成 27 年度全国学力 学習状況調査 2(5) に取り組ませ, 前学年までに学習した植物の成長にかかわる知識や経験も活用して考える必要があることに気付かせる 実際に野菜を育てる活動に取り組ませることにより, 知識や経験を

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第6学年2組 理科学習指導案

第 6 学年理科学習指導案指導者千葉市立小中台小学校本間希世 1 研究主題 (1) 市教研統一テーマ 自ら学び 心豊かに生きる力を身につけた児童生徒の育成 (2) 部会テーマ 個を生かした学習指導の進め方 小中合同主題 教材の本質にもとづき 児童の力で自然を調べる楽しさが体得される場の工夫と指導方法

小学校理科の観察,実験の手引き 第5学年B(3) 流水の働き

体育科指導案

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他の単元との連関 子どもが獲得する見方や考え方 教師の持つ指導ポイント 評価規準 小学 4 年生 もののあたたまり方 小学 6 年生 電気の利用 ~ エネルギーの工場と変身と銀行 ~ 中学 1 年生 光と音 ( 光のエネルギーを利用しよう ) 中学 2 年生 電流 ( 電気とそのエネルギー ) 電流

第4学年算数科学習指導案

第 6 学年 1 組理科学習指導案単元名 : 瀬野川の生き物のつながり 生き物のくらしと環境 男子 18 名女子 21 名計 39 名 単元について 指導者澄川和生 単元観本単元は, 小学校学習指導要領解説理科編第 6 学年 内容 B(3) の 動物や植物の生活を観察したり, 資料を活用したりして調

平成18年5月11日

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教師の持つ指導ポイント 評価規準 中国地方の送電線網の図を利用し, 発電所からの電力を消費地に届けていることを示す その際, 送電の途中では, 電線の抵抗のために電線が発熱して電気エネルギーが損失することを, 本単元の内容をもとに考察させる ( 自然事象への関心 意欲 態度 ) エネルギーは変換の際

いきたいと考えるはずである 水溶液を区別する ためには, 水溶液のどんな性質やはたらきに着目していったらよいか, 子どもたちの考えを大切にしながら学習を進めていきたい 本単元の問題を解決するためには, いくつかの実験結果から, 総合的に判断することが必要である そこで,5つの水溶液を区別するという意

1. 単元名 運動とエネルギー 3 章エネルギーと仕事 南中学校第 3 学年理科学習指導案 平成 26 年 10 月 16 日 ( 木 ) 第 5 校時 3 年生徒数 3 名場所理科室授業者 2. 単元について (1) 単元観本単元は 運動の規則性やエネルギーの基礎を 身のまわりの物体の運動などの観

平成 30 年 1 月平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果と改善の方向 青森市立大野小学校 1 調査実施日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) 2 実施児童数第 6 学年 92 人 3 平均正答率 (%) 調 査 教 科 本 校 本 県 全 国 全国との差 国語 A( 主として知識

単元の系統 粒子 学年 粒子の存在 粒子の結合 粒子の保存性 粒子のもつエネルギー 小学校ものの重さ 年 形と重さ 体積と重さ 4 年 空気と水の性質 空気の圧縮 水の圧縮 金属 水 空気と温度 温度と体積の変化 温まり方の違い 水の三態変化 5 年 ものの溶け方 物が水に溶ける量の限度 物が水に溶

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中学校第 3 学年社会科 ( 公民的分野 ) 単元名 よりよい社会をめざして 1 本単元で人権教育を進めるにあたって 本単元は 持続可能な社会を形成するという観点から 私たちがよりよい社会を築いていくために解決すべき課題を設けて探究し 自分の考えをまとめさせ これらの課題を考え続けていく態度を育てる

指導案

(1) 児童観本学級の児童は, 理科の学習に興味をもって取り組んでいる 特に, 観察や実験に意欲的である 昨年度は, 変える条件, 変えない条件を考えながら実験に取り組んできたことにより, 条件に目を向けて調べようとする力は育ってきている 本単元にかかわる児童の実態を把握するために, 発電, 蓄電,

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

算数科学習指導案 1 日時平成 24 年 10 月 25 日 ( 木 ) 5 校時 2 学年第 6 学年 8 名 3 単元名比例と反比例 ( 啓林館 ) 4 単元について 本単元は 三原市立和木小学校 指導者荒木美花 本単元のねらいは, 伴って変わる 2 つの数量の中から比例関係や反比例関係にあるも

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単元における観察 実験の位置付け 学習活動備考 少量の食塩を水に入れ 溶ける様子を観察する活動 小さじとすり切り棒 ガラス棒 メスシリンダーの使い方の学習食塩を水に入れて溶かそう 実験 1 食塩が水に溶ける量を調べる溶ける量には限度があり どんなにかき混ぜても溶け残る 水の量を増やしたら食塩の溶け残

関心 意欲 態度科学的思考力観察 実験の技能 表現第 5 学年理科学習指導案平成 16 年 6 月 15 日 ( 火 ) 第 3 校時指導者宇多幹子場所理科室 1 単元名 植物の発芽と成長 2 単元の目標と評価規準 植物の発芽と成長を, それにかかわる条件に着目しながら調べる活動を通して, 見いだし

[ ものづくり(理工)分野 ]

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理科第 5 学年北広島町立八重小学校指導者岡部良 単元名 もののとけ方 本単元で育成する資質 能力 根拠をもとにした思考 判断 表現力 1 単元について 単元観 本単元は, 小学校理科学習指導要領のA 物質 エネルギー (1) 物の溶け方 物を水に溶かし, 水の温度や量による溶け方の違いを調べ, 物

能を習得したり活用したりすることの必要性について確認する グラフをかく力やグラフを読み取る力を身に付けさせるとともに, 一次関数を学ぶことに対する意欲を高めたい 小単元全体を通して主体的に学ぶ意欲を高め, 自分の考えを説明したいという気持ちにさせた上で, 目的や方法等を明確にした意図のあるペアやグル

解答類型

数学科学習指導案 1 次方程式 ( 中学校第 1 学年 ) 神奈川県立総合教育センター < 中学校 高等学校 > 数学 理科授業づくりガイドブック 平成 22 年 3 月 問題つくりを題材として取り上げ 身近な生活の中にある数量関係を見いだし それを基に文章題を作らせる指導によって 自ら具体的な事象

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での生活では, 理科の学習という意識が薄くなっている 理科の学習が自分の生活に役に立っていると 感じている児童は多いが, 便利にしてくれると感じている児童は少ない このことから理科で学習した 内容が, 生活の中で生かされていることを実感できるような指導を行っていきたい ( 学習活動への意識に関するこ

第 5 学年理科学習指導案 改善したところ 成果があったところ 平成 24 年 6 月 13 日第 5 学年 1 組 34 名授業者小影俊一 研究主題 子どもたちが生き生きとたのしく学ぶ理科 生活科 - 実感を伴った理解を図る指導の工夫 - 高学年分科会のテーマ 児童が自然と向き合い 目的意識をもっ

第 4 学年 1 組理科学習指導案平成 22 年 10 月 25 日 ( 月 )5 校時在籍児童数 29 名場所理科室指導者青木眞智子 1 単元名空気と水のふしぎ 2 単元について (1) 児童観児童は 第 3 学年の光や電気そして磁石の学習を通して それらの性質を調べたりその性質を利用したものづく

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エコポリスセンターとの打合せ内容 2007

算数科学習指導案 広島市立 小学校教諭 1 日時平成 21 年 2 月 日 ( ) 2 学年 5 年 組 3 単元数量関係 割合とグラフ 4 単元について 本単元では, 百分率について理解し, それを用いることができるようにするとともに, 目的に応じて資料を分類整理し, それを円グラフや帯グラフを用

第 6 学年理科学習指導案 平成 28 年度 12 月 6 日 ( 火 ) 第 5 校時 場所 理科室 1 単元名変わり続ける大地 2 単元について本単元では 第 5 学年 流れる水のはたらき 第 6 学年 大地のつくり の学習を踏まえて 地球 につ内容の関連と学習の系統性いての基本的な見方や概念を

学習評価の進め方(小学校理科)

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

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Microsoft Word - 小学校第3学年算数科「重さ」

E 児松かさ2 年男 F 児松かさ2 年男 G 児松かさ1 年女 H 児ひまわり2 年男 学習中に集中が途切れることがよくあ バケツに水を入れすぎて重そうに休み休み運んでいたことがあり, 自分で運べる重さの見当を付けることが難しいようであ 指を使い, 答えが10までの数のたし算を計算することができ

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

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の 問を提示して定着度を確認していく 1 分けて計算するやり方 70 = =216 2 =6 2 筆算で計算する方法 題材の指導計画 ( 全 10 時間扱い ) ⑴ ⑵ ⑶ 何十 何百 1 位数の計算 1 時間 2 位数 1 位数

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第 3 学年 19

第 3 学年 A(1) 物と重さ 全 8 時間 1 単元のねらい 物と重さについて興味 関心をもって追究する活動を通して, 物の形や体積, 重さなどの性質の違いを比較する能力を育てるとともに, それらの関係の理解を図り, 物の性質についての見方や考え方をもつことができるようにする 2 単元の内容 粘土などを使い, 物の重さや体積を調べ, 物の性質についての考えをもつことができるようにする ア物は, 形が変わっても重さは変わらないこと イ物は, 体積が同じでも重さは違うことがあること ここでは, 物の形と重さの関係 について学習する 粘土やアルミニウム箔などの身の回りにある物を広げたり丸めたりするなどして形を変えながら, 手ごたえによる直接比較で重さの違いを比較させる その活動によって, 児童は重さの感じ方が人によって様々であることに気付く そこで, 器具を使って正しく重さを測ればよいことを話し合いを通して見いだし, てんびんを用いて比べる間接的に比較する活動や, 自動上皿はかりを用いて重さを数値化する活動から, 物は形が変わっても重さは変わらないことをとらえるようにする また, 物の形と重さの関係を踏まえた上で, 物の体積と重さの関係 について学習する 粘土や砂などの身の回りにある物を同じ容器に詰めて, 体積を同じにしたときの重さの違いや, 同体積の木球や金属球などを用いて手ごたえなどの体感を重視しながら, てんびんや自動上皿はかりを用いて重さを比較していく その結果から体積が同じでも物によって重さが違うことをとらえるようにする このような学習を通して, 今まで金属として大きくひとまとめで扱ってきた物が鉄や銅といった種類に分けられる素材として意識させていく 見た目は似ていても違う物質であることを児童が実際に手でもち, 感触や重さの違いを理解できることが大切となる これらの学習は, 第 5 学年 A(1) 物の溶け方 につながるものである 3 単元の評価規準の設定例 自然事象への関心 意欲 態度 科学的な思考 表現 観察 実験の技能 自然事象についての知識 理解 1 物の形や体積と重さの関係に興味 関心をもち, 進んで物の性質を調べようとしている 2 物の形や体積と重さの関係を適用し, 身の回りの現象を見直そうとしている 1 物の形を変えたときの重さや, 物の体積を同じにしたときの重さを比較して, それらについて予想や仮説をもち, 表現している 2 物の形を変えたときの重さや, 物の体積を同じにしたときの重さを比較して, それらを考察し, 自分の考えを表現している 1 てんびんや自動上皿はかりを適切に使って, 安全に実験やものづくりをしている 2 物の形や体積と重さの関係について体感を基にしながら調べ, その過程や結果を記録している 1 物 は, 形が変わっても重さは変わらないことを理解している 2 物 は, 体積が同じでも重さは違うことがあることを理解している 20

4 指導と評価の計画 全 8 時間 時学習活動教師の支援 留意点評価規準及び評価方法第第3学年21 1次4時間じ結果になることを確認させる 第2次4時間 活動のきっかけ 身近にある様々な形や大きさの物の重さを比 実際に手でもつなど体感を通して調べさせ較する る 見た目や手ごたえでは正確に比べられないことに気付かせる 問題物は, 形を変えると重さも変わるのだろうか 関心 意欲 態度 1 発言分析 記述分析 物の形を変えた時の重さの予想や仮説をも つ どのようにして重さを比較すればよいか実験 の方法や計画を立て, 実験する 実験 1 形を変えた時の物の重さを感じとり, てんびんや自動上皿はかりを使って重さを比べる 粘土の重さを変えると重さはどうなるかにつ いて実験結果から考え, 発表する まとめをする 見方や考え方物は, 形が変わっても重さは変わらない 活動のきっかけ 同じ形の金属や木でできた物を提示し, 材質 や重さについて考える 粘土の形を変えたり, 細かくちぎったりした ときの重さの予想や仮説をもち, 調べる計画 が立てられるよう助言する 重さを調べる方法としては, 手でもつ, はか りを使ってはかるなどの 2 つの方法が考えられ る まず体感による手ごたえの違いで比較するよ うにする 実験の手順として, 大型てんびんを使用した 後に, 自動上皿はかりで数値化して比較をさ せる 身近な物でてんびんをつくり, 実験すること も考えられる 問題物は, 体積が同じであると, 重さはどうなるのだろうか 同じ体積の金属や木, ガラスの重さについて の重さの順について予想や仮説をもつ 実験 2 自動上皿はかりを用いて実験計画を立て, 実験する, 体積が同じ物でも重さが違うことを調べる 体積が同じ物の重さをはかり, 結果を表に整 理する 粘土の他にもアルミニウム箔で実験させ, 同 数値化したことを基に重い順に並べ替えて, 表を使って実験結果をまとめていくことを積考え, 発表する 極的に取り入れていく まとめをする 身の回りの体積が同じ物を用いて重さ比べができる活動を促す 見方や考え方物は, 体積が同じでも重さは違うことがある 同じ体積であることを確認させる その重さ の違いについて話し合わせる 同じ体積で, 材質の違う物を用意する 同じ容器に砂や水を隙間なく入れた物でも調べることができる 重さの順を予想させることで, 実験計画の際に数値化して比較することの利便性に気付かせる 種類の違う物を両手でもち, 手ごたえなどを体感させる 思考 表現 1 発言分析 記述分析技能 1 行動観察 記録分析思考 表現 2 発言分析 記述分析知識 表現 1 記述分析思考 表現 1 発言分析 記述分析技能 2 行動観察 記録分析思考 表現 2 発言分析 記述分析知識 理解 2 記述分析関心 意欲 態度 2 発言分析 行動観察

5 本単元における観察, 実験例 問題 物は, 形を変えると, 重さは変わるのだろうか 実験 1 形を変えた時の物の重さを感じ取り, てんびんや自動上皿はかりを使って重さを比較する 観察, 実験前の指導の手立て 本実験の前に, 身近にあるいろいろな物を手でもち, 重さの比較をしながら手ごたえや感触を味わわせる活動を行い, 重さに対して興味 関心をもたせるようにする 活動を通して, 形が変わると重さが変わってしまうのではないか という問題を見いだし, 形が変わる物を見つけたり, 重さを比較するための方法を考えたりする また, 手でもった感触では正確に重さを判断することができないことを活動の中から気付かせ, 重さを正確に比較するにはどのようにすればよいかについても考えていく 本実験では, 同じ重さの粘土を2つ用意し, 粘土の形を変えたり, 細かく分けたりしたときでも重さは変わらないことを, 大型てんびんなどを使って比較する実験を行う 大型てんびんは受け皿が大きいため, 身近な物の重さ比べもできる てんびんは身近にある物を用いて, 児童に作成させることも考えられる 観察, 実験の手順及びその結果 主な準備物 大型てんびん 粘土 自動上皿はかり プリンカップなど 1 大型てんびんを使って, 同じ重さの粘土を準備する 2 片方の粘土の形を変えたり, 小さく分けたりする 3 2つの粘土を手でもち, 重さの感触や手ごたえを体感する 4 大型てんびんで重さを比べ, 記録する 結果 粘土の形を変えても, 重さは変わらない 5 自動上皿はかりで粘土の重さをはかる 6 粘土をさらに細かく分け, 自動上皿はかりで重さを数値化しながら比較し, 記録する 結果 粘土の形を変えても, 重さの数値 (g) は変わらない 大型てんびん 器具などの扱い方 指導面 てんびんを使用する場合, 水平に置かないと正しくはかることはできない もち運びは両手で行うようにする 特に, 大型てんびんは重みがあるので気を付けさせる 受け皿に粘土を直接のせてはかると, 汚れの原因となり, 正確にはかれなくなるため, 紙を敷いてその上で はかるよう指導する その他 受け皿が汚れてしまったときは, 拭き取ってから保管するようにする 使用する粘土は, 手や服についても容易に落とすことができる寒天カラー粘土を使用してもよい 観察, 実験後の指導の手立て 本実験の結果から, 物は形が変わっても重さは変わらないこと, また, 小さく分けても重さは変わらないことをとらえるようにする このことから, 物には重さがあり, 物を増やしたり減らしたりしない限り重さは変わらないことをとらえるようにする この考え方は, 質量の保存の概念につながるものである 物だけでなく, 人が体重計にのって姿勢を変えても重さは変わらないことなどのように日常の経験にもつなげていくことも考えられる グラムなどの重さの単位や, 自動上皿はかりの使用については, 算数科との関連を図るようにする てんびんは児童につくらせ, ものづくりの体験を充実させることも考えられる 見方や考え方 物は, 形が変わっても重さは変わらない 22

第3学年23 問題 物は, 体積が同じであると, 重さはどうなるのだろうか 実験 2 自動上皿はかりを用いて, 体積が同じ物でも重さが違うことを調べる 観察, 実験前の指導の手立て本実験の前に, 体積が同じで金属や木の素材が異なる物を提示し, 前時の学習で学んだことや生活経験を想起させながら, 重さの違いについて問題を見いだすようにする 実際に手でもった手ごたえを体感し, 重さの予想や仮説を立て, 重い順に並べ替えたりする活動を行わせることで, 実験の方法をより具体的に組み立てられるようにする 本実験は, 体積は同じであることから, 条件を整えた実験であることに着目するようにする 3 種類以上の物の重さを比較するときは, てんびんよりも電子てんびんや自動上皿はかりで数値化しながら比較するほうがよい 数値化された実験結果は, 表にしながらまとめるようにする また, 同体積のブロックを使用すると, いろいろな素材に触れることができ, 便利である さらに, プリンカップなどの同じ容器に砂や水をすり切り入れて, 同じ体積の物をつくり, それを比較することもできる その際, 容器に入れる物は隙間がなくなる粒状の物や液体などの身近な物がよい 観察, 実験の手順及びその結果 主な準備物 電子てんびん 同体積の物 ( 金属, 木, ガラス, プラスチック ) など 1 同体積の金属 ( アルミニウム, 鉄 ), ゴム, ガラス, 木, プラスチック,PETプラなどの材質の異なるブロックを手でもち, 重さの手ごたえを体感を通して比較する 2 手でもった感触で, 重さの順を予想する 3 それぞれのブロックの重さを電子てんびんを用いて数値化し, 比較する 結果 同体積のブロックは, それぞれ重さは違う 4 重さの数値を表に記録する 手ごたえによる重さ比べの予想と比較する 器具などの扱い方 指導面 電子てんびんや自動上皿はかりは水平に置かないと正しくはかることはできないため, 実験前に机の上を整理整頓させる 器具のもち運びを丁寧に行うよう指導する はかりの皿の中心に, はかりたい物を静かにのせるようにする 転がりやすい物は, 容器などの入れ物に入れてはかることができる 容器を電子てんびんの皿にのせた後, デジタル表示を0に合わせてから, はかりたい物を置くようなどの手順を説明する 安全面 の ブロックは手や足に落とすと危険であるため, もち運びや机に置く場所など注意する その他 受け皿が水や粘土などで汚れてしまったときは, 拭き取ってから保管するようにする 電子てんびんは, 小数点以下が表示されない物を使用するとよい 電子てんびん の 観察, 実験後の指導の手立て 本実験の結果から, 物は同じ体積でも, 金属や木などのように物の種類が違うと, 重さが違うことをとらえるようにする このことから, 身近な物には素材によって性質や重さが異なることを考えられるようにする 実験後は, 身近な物の重さに目を向け, 重さを比べたり, 素材について興味 関心をもったりする活動を行うようにして, 児童の興味 関心をさらに高めるようにする グラムなどの重さの単位や, 自動上皿はかりの使用については, 算数科との関連を図るようにする 見方や考え方 物は, 体積が同じでも重さは違うことがある