平成 30 年度事業計画について 福井県健康管理協会は 新法人移行後 第 1 次中期事業計画に基づき 事業展開を行ってきた しかし 協会を取り巻く社会環境が大きく変化し 今後の協会の置かれた状況が厳しくなることが予想される中 こうした変化に柔軟に対応しながら 各事業を効果的に推進するために 第 2

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1 基本健康診査基本健康診査は 青年期 壮年期から受診者自身が自分の健康に関心を持ち 健康づくりに取り組むきっかけとなることを目的に実施しています 心臓病や脳卒中等の生活習慣病を予防するために糖尿病 高血圧 高脂血症 高尿酸血症 内臓脂肪症候群などの基礎疾患の早期発見 生活習慣改善指導 受診指導を実

調書のの見方 新規 新規事業の実施 現行どおり 事業をする 充実 事業の充実 強化を図る 改善 事業の見直し 改善を図る 縮小 事業規模を縮小する 廃止 事業を廃止する 2

第 2 章計画の推進及び進行管理 1 計画の推進 県 市町村及び県民が 関係機関等と相互に連携を図りながら 県民の歯 口腔の健康づくりを推進します 県における推進 (1) 全県的な推進 県全域の課題を踏まえた基本的施策や方向性を示すとともに 取組の成果について継続的な評価を行い 県民の生涯を通じた歯

平成14年度事業計画(案)

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施策吊

評価項目 A Bともすべての項目に を入れてください 評価項目 A 宣言内容 ( 共通項目 ) チェック項目 取り組み結果 出来た概ね出来た出来なかった 1 経営者が率先し 健康づくりに取り組みます 健康宣言証の社内掲示など 健康づくりに関する企業方針について 従業員へ周知していますか? 経営者自身

寄居町

中期行動計画成24 年度の具体的な行動計画成24 年度の取組結果18 ( 財 ) 札幌勤労者職業福祉センター [ 所管課 : 経 ) 雇用推進課 ] 1 団体目標 新方針重点取組目標 18 ( 財 ) 札幌勤労者職業福祉センター 1 団体の廃止 新公益法人制度への対応平成 28 年度までは 施設の用

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

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高齢者福祉施設でのみんなの体操等実演会 講師派遣実施要領 1 目的社会福祉法人等が運営する高齢者福祉施設に入所されているみなさんや当該施設でケアにあたる皆さんの健康の維持 向上のために みんなの体操等を活用して健康の保持増進等のため みんなの体操等実演会を実施するもの 2 スキーム施設に入所されてい

5_【資料2】平成30年度津波防災教育実施業務の実施内容について

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

このような現状を踏まえると これからの介護予防は 機能回復訓練などの高齢者本人へのアプローチだけではなく 生活環境の調整や 地域の中に生きがい 役割を持って生活できるような居場所と出番づくりなど 高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めた バランスのとれたアプローチが重要である このような効果的

問 3 問 2 で と回答した方は 上記対策で何を見て知ったか ( 複数回答可 ) % 問 4 問 2で と回答した方は 下記対策で利用したいまたは既に利用しているものは 問 4 何か ( 複数回答可 ) 特定健診 特定保健指導対策 10 (41.9%) がん ( 婦人

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第2次「健康くるめ21」計画

平成17年度社会福祉法人多花楽会事業計画(案)

11 平成 21 年度介護予防事業実施状況について 平成 22 年 7 月 大阪市健康福祉局健康づくり担当

3 対象者への案内の方法 当該年度の特定保健指導対象者全員 ( 基準では非該当だが 医療保険者の判断で特定保健指導対象となる方 も含む ) に対して 参加案内を郵送して 結果説明会を実施するとともに 特定保健指導における初回時面接を行います また 初回時面接未参加者に対しても 再度 特定保健指導の参

資料1-1 HTLV-1母子感染対策事業における妊婦健康診査とフォローアップ等の状況について

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要因 2 全国的に 死亡原因の 6 割が生活習慣病であり 大阪市においては 特に死亡者数の最 も多い悪性新生物 ( がん ) の死亡率が高くなっている なお 心疾患および脳血管疾患 については 全国との差が年々縮まり 現在はほぼ同じ水準となっている 国 大阪府 大阪市の死亡率 H22 年 人口 10

4-(1)-ウ①

都道府県単位での肝炎対策を推進するための計画を策定するなど 地域の実情に応じた肝炎対策を推進することが明記された さらに 近年の状況等を踏まえ 平成 28 年 6 月に基本指針の改正を行い 肝炎対策の全体的な施策目標を設定すること等が追記された 都は 肝炎をめぐる都内の状況や基本指針の改正を踏まえ

Uモニ  アンケート集計結果

資料 6 広島市健康福祉局保健部保健医療課 元気じゃ健診 ( 特定健診 ) の受診に関する地域包括支援センターから地域住民への呼びかけについて 1. 趣旨 広島市は 全国平均に比べて 平均寿命は長いが 健康寿命は短くなっている また 広島市国民健康保険の 1 人当たり医療費は 政令市の中で最も高くな

事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

資料 目 次 事業方針 実施計画 みんなで福祉の風土を広げよう 住民 関係機関 団体のネットワークで身近な福祉活動を進めよう 一人ひとりの安全で安心な暮らしを守ろう Ⅳ 推進基盤の強化 主な年間行事等

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3 歯科医療 ( 救護 ) 対策 管内の歯科医療機関の所在地等のリスト整理 緊急連絡網整備 管内の災害拠点病院 救護病院等の緊急時連絡先の確認 歯科関連医薬品の整備 ( 含そう剤等 ) 自治会 住民への情報伝達方法の確認 病院及び歯科診療所での災害準備の周知広報 - 2 -

公益財団法人和歌山市文化スポーツ振興財団 ( 財団法人和歌山市都市整備公社から名称変更 ) 経営健全化 ( 自立化推進 ) 計画 ( 平成 22 年度 ~ 平成 25 年度 ) 取組結果報告 取組結果報告における各取組の最終進捗結果の説明区分基準 A ほぼ予定どおり 若しくは予定以上に進んだ B 取

事業評価のためのチェックリスト ( 単位 : %) (2) 平成 27 年度の原発がんに対する早期がん割合を把握しましたか 肺がんでは臨床病期 Ⅰ 期がん割合 乳がんでは臨床病期 Ⅰ 期までのがん割合を指す (2-1)

資料 3 全国精神保健福祉センター長会による自殺予防総合対策センターの業務のあり方に関するアンケート調査の結果全国精神保健福祉センター長会会長田邊等 全国精神保健福祉センター長会は 自殺予防総合対策センターの業務の在り方に関する検討チームにて 参考資料として使用されることを目的として 研修 講演 講

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振り返り評価シート

Ⅳ 第 2 次計画の目標 : 第 2 次計画で新たに設定した項目 府民主体 府民と行政と団体 行政と団体 1 内 容 新 規 栄養バランス等に配慮した食生活を送っている府民の割合 2 朝食欠食率 第 1 次計画策定時 35 現状値 第 2 次計画目標 第 2 次基本計画目標 24% 15% 60%


21 資料2-1 受診率向上:事務局


データヘルス計画 ~健康増進に向けた医療保険者の機能強化~

●子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案


姫路市及びたつの市における連携中枢都市圏形成に係る連携協約 姫路市 ( 以下 甲 という ) 及びたつの市 ( 以下 乙 という ) は 連携中枢都市圏構想推進要綱 ( 平成 26 年 8 月 25 日付け総行市第 200 号総務省自治行政局長通知 ) に基づく連携中枢都市圏である播磨圏域 ( 以下

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地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

人間ドック受診者アンケート報告書 ( 平成 29 年 06 月 27 日 ~ 平成 29 年 07 月 18 日実施 ) 共立蒲原総合病院健康診断センター

第 1 部 施策編 4

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資料1 第1回会議のポイントについて

背景及び趣旨我が国は国民皆保険のもと世界最長の平均寿命や高い保健医療水準を達成してきた しかし 急速な少子高齢化や国民の意識変化などにより大きな環境変化に直面しており 医療制度を持続可能なものにするために その構造改革が急務となっている このような状況に対応するため 高齢者の医療の確保に関する法律に

資料 3 ~ 鳥栖市高齢者福祉計画策定資料 ~ 鳥栖市高齢者福祉計画施策評価報告書 平成 29 年 7 月

都道府県の食品ロス削減の取組状況 1 47 都道府県全てから回答があった 平成 8 年度に食品ロス削減に関する取組を 行っている と回答したのは 4 自治体で 食品ロス削減施策に関する予算が ある と回答したのは 5 自治体であった 平成 7 年度の調査結果と比較するといずれも増加している 食品ロス

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特定健康診査等実施計画 ( 第二期 : 平成 25 年度 ~ 平成 29 年度 ) リクルート健康保険組合 平成 25 年 4 月 1

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第 1 章 ヘルスプランぎふ 21 の基本的な考え方 1 計画策定の趣旨 ヘルスプランぎふ 21 は 岐阜県健康増進計画として平成 14 年 3 月に策定し その後平成 20 年度には 国が策定した 健康日本 21 と連動しながら メタボリックシンドロームに着目した生活習慣病の一次予防に重点をおいた

2 第 1 期データヘルス計画 ( 平成 27 年度 ~ 平成 29 年度 ) の要点 ⑴ 加入者の状況被保険者は 男性が約 85% と多く 年齢構成は 40 歳代 50 歳代が多い 被扶養者は 子供を除くと女性が多い ⑵ データに基づく健康課題 1 生活習慣病及び生活習慣病関連疾患が医療費に占める

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平成18年度標準調査票

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市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

Taro-01 胃がん内視鏡検診手引き

第3節 重点的な取り組み

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ピンクリボンパートナーについて ピンクリボン活動を通じた社会貢献を希望される企業 団体様がピンクリボンかながわと共に活動する 1 年更新のプログラムです ピンクリボンかながわの趣旨及び活動方針を十分にご理解の上 ピンクリボンパートナーに登録していただくと ピンクリボンかながわよりピンクリボンロゴマー

各種健診等の連携についての考え方 一現行制度における各種健診等の連携. 基本健診において生活機能評価を同時実施 () 現在 老人保健法において 65 歳以上の対象者については 生活機能評価を基本健診において同時に実施するよう求めている 同時実施は 本人の利便性 受診率の向上 検査重複の回避に資する

歯科中間報告(案)概要

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

数値目標 KPI 山口ゆめ花博の山口きらら博記念公園県外からの入場者数の年間利用者数 年月 申請時 - 57 万人 平成 28 年 12 月 初年度 - 57 万人 平成 30 年 3 月 2 年目 6 万人 87 万人 平成 31 年 3 月 3 年目 - 67 万人 平成 32 年 3 月 対象

平成 26 年度 ~27 年度施策評価票 施策の内容と現況 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) 母子保健の推進健康づくりの推進感染症予防の推進心の健康づくり保健センターの活用救急医療体制の充実市立病院の充実と経営の安

平成 27 年 10 月 6 日第 2 回健康増進 予防サービス プラットフォーム資料 協会けんぽ広島支部の取り組み ~ ヘルスケア通信簿について ~ 平成 27 年 10 月全国健康保険協会広島支部 協会けんぽ 支部長向井一誠

このまま FAX して下さい FAX 消費税軽減税率対応窓口相談事業 事業計画策定セミナー参加申込書 事業所名 参加者氏名 所在地 TEL FAX 問い合わせ先 : 茂木町商工会担当五味渕 谷島 電話 : FAX:

平成13年度税制改正(租税特別措置)要望事項(新設・拡充・延長)

5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 棋士のまち加古川 をより幅広く発信するため 市内外の多くの人が 将棋文化にふれる機会や将棋を通じた交流を図ることができる拠点施設を整備するとともに 日本将棋連盟の公式棋戦 加古川青流戦 の開催や将棋を活かした本市独自のソフト事業を展開する 5-2

京都府がん対策推進条例をここに公布する 平成 23 年 3 月 18 日 京都府知事山田啓二 京都府条例第 7 号 京都府がん対策推進条例 目次 第 1 章 総則 ( 第 1 条 - 第 6 条 ) 第 2 章 がん対策に関する施策 ( 第 7 条 - 第 15 条 ) 第 3 章 がん対策の推進

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特定健康診査等実施計画書 ( 第 3 期 ) JXTG グループ健康保険組合 平成 20 年 4 月 1 日制定平成 22 年 4 月 1 日改訂平成 25 年 4 月 1 日改正平成 30 年 4 月 1 日改正 - 1 -

区分

第三期特定健康診査等実施計画 横浜ゴム健康保険組合 最終更新日 : 平成 30 年 10 月 16 日

第三期特定健康診査等実施計画 ニチアス健康保険組合 最終更新日 : 平成 30 年 02 月 20 日

医療費適正化計画の概要について 国民の高齢期における適切な医療の確保を図る観点から 医療費適正化を総合的かつ計画的に推進するため 国 都道府県は 医療費適正化計画を定めている 根拠法 : 高齢者の医療の確保に関する法律作成主体 : 国 都道府県計画期間 :5 年 ( 第 1 期 : 平成 20~24

敬老館利用者 ( 個人 団体 ) アンケート集計結果 アンケート実施期間 平成 22 年 1 月 4 日 ~1 月 15 日 配付数 個人利用者 1,000 枚 ( 各館に 100 枚を送付 ) 団体利用者 292 枚 ( 来館した団体に配付 ) 回収数 930 枚 回答率 71.9% 1 回答者の

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介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

茨木市待機児童解消保育所等整備計画 ( 平成 30~32(2020) 年度 ) 平成 30 年 12 月 茨木市

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2 終生飼養の推進 プラン 7 プラン 8 プラン 9 終生飼養の普及啓発 所有者明示 ( 個体標識 ) 措置の徹底 収容動物の適正譲渡の推進 飼い主に対して 保健所での安易な引取り拒否を周知 終生飼養を指導 保健所での引取り依頼時に終生飼養について指導 やむを得ず飼養を継続できない飼い主が 新たな

求する診療報酬明細書の件数 ( 入院以外 ) は 糖尿病や高血圧 心疾患などの生活習 慣病が約 4 割を占めている 生活習慣病患者が増加することにより 医療費は年々増 大していくことが考えられる 図 2 戸田市の医療費の推移 ( ウ ) 健康寿命の延伸県は健康寿命を 65 歳に達した県民が自立した生

2018 年度事業計画書 Ⅰ 基本方針 1. 健康関連分野を取り巻く環境と直近の動向 健康医療分野が政府の日本再興戦略の重点分野に位置づけられ 健康 医療戦略が策定されるなど 予防や健康管理 生活支援サービスの充実 医療 介護技術の進化などにより 成長分野としてマーケットは大きく拡大することが期待さ

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Transcription:

平成 30 年度事業計画について 福井県健康管理協会は 新法人移行後 第 1 次中期事業計画に基づき 事業展開を行ってきた しかし 協会を取り巻く社会環境が大きく変化し 今後の協会の置かれた状況が厳しくなることが予想される中 こうした変化に柔軟に対応しながら 各事業を効果的に推進するために 第 2 次中期事業計画を策定し 協会職員が一体となって 県民の健康管理の一役を担う団体を目指し 事業に取り組むこととしている 平成 30 年度は 第 2 次中期事業計画の初年度であり 計画に盛り込まれた事業の着手および推進に向けた事業編成を行う 主な取り組みとして がん検診事業に関しては 胃内視鏡検診の体制の整備 ( 画像のダブルチェックの運用開始 ) や 国や県が目指している精検受診率 90% に向け 受診勧奨センターの活用の見直し等 がん検診の精度向上に努める また 検診車整備計画の見直しや 健康診断システムの改修により 集団検診業務の効率化を図る さらに 健康関連の情報発信の今後の在り方について検討し 協会一体となって取り組む ふくい健康の森管理運営事業に関しては 県民健康センターでは がん検診事業と両立できるよう効率的な運用の強化や システムの改修などによる業務の効率化を図り また 顧客ニーズに合わせたコースの見直しをすることにより 新規受診者獲得に努める けんこうスポーツセンターでは 平成 30 年度に 健康スポーツ公園の改修工事による供用停止に伴う利用者数減が予想され その対策として 集客率の高い夏場の利用者を対象とした広報活動の強化や 高齢者社会に対応する取組みとして サルコペニア対策等の教室の開催により 利用者数減に歯止めをかけることに努める 生きがい交流センターでは 入浴施設の床面改修工事終了に伴う リニューアルイベント 等の企画や 利用者ニーズに対応した取組みをすることにより 利用回復に努める また がん検診に関する啓発企画等 協会の特長を生かした取組みをすることで 類似施設との差別化を図り 新規利用者獲得に努める なお 平成 30 年度に予定される ふくい健康の森施設の次期指定管理申請に関しては 引き続き 3 施設の指定管理者の認定に向け 職員一体となって申請業務に取り組む 1. 生活習慣病予防 健康管理に関する事業がん対策基本法に基づき 県民全体のがん予防を推進するため 検診車の派遣等によるがん検診 県民健康センターでのがん検診を含めた健康診査事業を行い 一元的管理による効果的ながん対策に取り組むとともに 必要な情報の提供等を行う 事業経費 ( 総額 )634,663 千円 (1) がん検診事業 1 精度管理の向上がん検診の信頼性 実効性を担保する精度管理の重要性を踏まえ その一層の向上に努める 胃内視鏡検診画像ダブルチェック内視鏡検診の運用開始 < 新 > 肺がん精密検診報告書の見直し 2 集団検診の受診者確保小規模事業所を対象とする検診受診の啓発や 県 市町等と連携した受診勧奨 啓発イベントでの出展を通し 受診者確保に努める 小規模事業所対象の出前検診 アンケート調査による効率的ながん検診の啓発 勧奨 ( 県と連携 )< 新 > 3 個別検診体制の強化集団検診業務を中心とした既存業務の効率化を図ることにより 個別検診の受入れ体制の強化に努める 健康診断システム改修 ( 職域検診 ) 胃 Ⅹ 線検診車廃車と胃がん検診業務効率化の検討

がん検診事業状況の組織的な分析 検証体制の構築 < 新 > 4 健康に関する情報発信機能の強化 WEB や広報媒体などを活用し がんを主とした健康管理に資する情報を発信 提供する事により 県民に協会の存在意義と周知度の向上を図る ポータルサイト がんネットふくい の内容見直し がんを主とした健康情報発信体制の検討 < 新 > (2) がん検診受診勧奨事業 1 集団検診の受診者確保受診勧奨センターを未受診者の勧奨だけでなく 精検未受診者にも対応できるよう 運用体制の見直しを図る 精密検診受診促進事業 < 新 > 2 県内市町のがん検診の未受診者対象者に電話等で受診の勧奨を実施する 対象者数 : 22,000 人 (29 年度見込 23,000 人 ) (3) 健康診査事業 1 確実な検診業務の実施と健診内容の充実特定保健指導の受入れ体制の強化や 健診内容の見直し等を行い 新規受診者確保に努める 特定保健指導の実施保険者拡大 < 新 > (4) 無料健康相談 無料健康講座事業 ( 県民健康センター ) 一般県民を対象に 県民健康センターや生きがい交流センターで健康 ストレス 病気等に関する講座や相談を実施する 利用人数 :1,150 人 (29 年度見込 925 人 )

(5) 啓発 キャンペーン事業 1 がん征圧月間 (9/1~30) 結核予防週間 (9/24~30) の取組み他団体や企業と連携協力し がん征圧月間広告等の掲示依頼やがん征圧月間ポスターや結核予防ポスター等の配布 パネル展開催 マスコミを利用した広告 広報活動等を実施する 2 県 市町との連携県が開催する健康増進イベントへの協力および広報活動の連携や市町が開催する健康フェアへの参加を通じ 疾病予防と健康づくりの啓発活動に協力する 3 関係機関 団体等との連携医師会やピンクリボンの会 ( ピンクリボンキャンペーン ) がん克服の会などの活動に積極的に参画 協力を行う 4 日本対がん協会グループ福井県支部としての活動リレー フォー ライフ ジャパンふくいを開催する 5 講演会 研修会の開催市町が主催する講演会に講師派遣をするほか 従事者を対象に専門的な研修会を開催し 専門分野に関する情報提供をする

2. 健康づくり 体力づくり 生きがいづくり推進事業 ふくい健康の森 の施設を活かし 県民の健康づくり 体力づくり 生きがいづくりを一体的に推進するための各種教室の開催や施設の提供を行う 事業経費 ( 総額 ) 402,013 千円 (1) 健康増進各種教室 運動障害回復訓練事業 ( 県民健康センター ) 生涯を通じて積極的な健康づくりのために 運動 栄養 休養のバランスのとれた生活習慣の確立をめざして リラクセーション教室 ヘルシー栄養教室等の健康増進各種教室および地域リハビリテーション事業 ( 地域支援事業 ) の運動障害回復訓練事業を実施する 利用者数 : 2,900 人 (29 年度見込 :3,620 人 ) (2) 運動プログラム指導事業 ( けんこうスポーツセンター ) 個人の健康づくりへの支援として 個別運動プログラムの発行 体力テストおよび 3 か月減量講座等を実施し きめ細かなアドバイスを行う 利用人数 :7,800 人 (29 年度見込 :7,600 人 ) (3) 生きがいづくり推進事業 ( 生きがい交流センター ) 世代間の交流や趣味を広げ 楽しみながら生きがいづくりに取り組めるよう 県老人クラブ連合会との連携事業をはじめ 生きがい創作講座 親子チャレンジ講座 文化講座等を開催する また ふれあいコンサートや似顔絵展を開催し 利用者にやすらぎの場を提供する 特に 協会の特長を生かした教室事業の強化を図ることにより 類似施設との差別化に努め 利用者増を図る ( 例 ) 認知症講座 脳トレ教室 ( 高齢者対象 ) 利用人数 :12,100 人 (29 年度見込 9,420 人 ) (4) 体力づくり教室事業 ( けんこうスポーツセンター ) 様々な年齢や体力に合わせた フラダンス キッズダンス等の健康教室および初 中級者向けのテニス教室や水泳教室を開催する また 利用者ニーズに対応した教室を開催し体力づくりの実践指導を行う 特に 協会の特長を生かした教室事業の強化を図ることにより 類似施設との差別化に努め 利用者増を図る ( 例 ) みんなの体操教室 ( 高齢者対象 )< 新 > 利用人数 :62,000 人 (29 年度見込 :60,000 人 ) (5) 施設の提供事業 1 健康管理協会 ふくい健康の森広報の強化 ( 各施設 ) 広報媒体を活用した効果的な広報活動や 今までのイメージから脱却した取組みにより 新規利用者の獲得を図る 夏季繁忙期による集客強化対策 YAHOO! 広告の掲載 県内および近隣県への広報拡大の検討 < 新 > 他団体主催のイベント誘致場所提供 2 各施設運営の改善利用者の意見を反映した環境づくりに努め 利用者にとって快適な施設環境の提供に努める ( 県民健康センター ) 健康の増進に関する会議 研修等に会議室等の施設を提供する 利用者数 :1,100 人 (29 年度見込 :1,200 人 )

( けんこうスポーツセンター ) 温水プールやトレーニングジム テニスコート等の屋内外の各種運動施設を効果的に活用することにより 子供から大人まで幅広い年齢層を対象に 楽しみながら運動を実践できる場を提供する ( 生きがい交流センター ) 健康の森温泉 として 季節の替わり湯の実施や屋内外に季節感の演出等 入浴に関する情報提供を充実させるなど独自色をアピールすることにより他の施設との差別化を図り 利用者の心身が安らげる場の提供に努める また 会議 研修等の場として交流ホール ふれあい研修室等の施設を提供する

3. 健康管理 健康づくりに関する広報 調査研究事業がん検診を含めた生活習慣病予防 健康管理に関する事業と健康づくり 体力づくり 生きがいづくり推進事業に関する事業等 協会の事業全体の広報や調査研究を行う 事業経費 ( 総額 ) 4,216 千円 (1) 研究 研修事業がん検診に関する読影精度の向上など健康管理 健康づくりの技術の進歩を図るため 各部位別研究会等を開催し 研究成果を発表する 30 年度計画 25 回 (29 年度見込 25 回 ) (2) 広報活動 1 ふくい健康の森利用者へのサービス還元健康の森の存在をアピールするため けんこうスポーツセンター 生きがい交流センターの拠点連携による利用者還元イベント けんもりふぇすた を開催する また 福井テレビ主催の わんぱくフェア の会場誘致をはじめブース出展等 積極的に協力し 来場者に ふくい健康の森 をアピールする 健康フェア けんもりふぇすた の開催 わんぱくフェアの誘致 協力 健康の森温泉リニューアルイベントの実施他 2 健康管理協会 ふくい健康の森の広報の強化マスコットキャラクターや WEB 等を活用した ふくい健康の森のアピール活動等 周知度の向上に努め 利用促進を図る LINE 会員拡大の取組 マスコットキャラクターグッズの配布 ( うちわ ウェットティッシュ等 ) 他 情報誌 健康の森通信 等の発行 (4 回 / 年 ) ホームページによる情報提供 ロゴ マスコットキャラクターの活用 4. 法人管理健康管理協会の法人運用に関する業務で法人全体の管理 運営等を行う 事業経費 ( 総額 ) 4,839 千円