原 議 保 存 期 間 1 0 年 ( 平成 31 年 12 月 31 日まで ) 各地方機関の長警察庁丙規発第 2 3 号殿各都道府県警察の長平成 2 1 年 1 0 月 2 9 日 ( 参考送付先 ) 警 察 庁 交 通 局 長 本 庁 各 局 部 課 長 各 付 属 機 関 の 長 交通規制基

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第 2 章横断面の構成 2-1 総則 道路の横断面の基本的な考え方 必要とされる交通機能や空間機能に応じて, 構成要素の組合せ と 総幅員 総幅員 双方の観点から検討 必要とされる道路の機能の設定 通行機能 交通機能アクセス機能 滞留機能 環境空間 防災空間 空間機能 収容空間 市街地形成 横断面構

通行禁止道路 について 道路標識又は道路標示によるもの 対象にするもの 車両通行止め道路 根拠規定道路標識 道路標示 ( 例 ) 道路交通法第 8 条第 1 項 自転車及び歩行者用道路 標識 302 同法第 8 条第 1 項 標識 325 の 3 歩行者用道路 同法第 8 条第 1 項 標識 325

 

平成 28 年度能代市騒音 振動調査 ( 抜粋 ) 指定地域の騒音調査 調査地点 : 能代市二ツ井町下野家後 二ツ井公民館裏駐車場 調査実施日 : 平成 28 年 11 月 7 日 10:00 ~ 平成 28 年 11 月 8 日 10:00 環境基準について 一般環境における環境基準値

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○福岡県警察交通管制要綱の制定について(通達)

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Microsoft Word 交通渋滞(有明アーバン)_181017

(2) 自動車騒音及び道路交通振動対策に係る法体系自動車騒音及び道路交通振動対策に係る法律としては 昭和 42 年に制定された公害対策基本法 ( 平成 5 年より環境基本法 ) に基づく施策を実施するため 昭和 4 3 年に騒音規制法 昭和 51 年に振動規制法が制定された 自動車騒音に係る環境基準

生活道路対策

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資料 7-1 特殊車両の通行に関する指導取締要領の一部改正について 国土交通省関東地方整備局道路部交通対策課 1 (1) 特殊車両通行許可制度 2

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単道調査第 号国道208号

Ⅳ 騒音・振動の状況

単道調査第 号国道208号

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鹿嶋市都市計画法の規定による市街化調整区域における

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(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

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3 市長は 第 1 項の規定により指定した土地の区域を変更し 又は廃止しようとするときは あらかじめ久喜市都市計画審議会 ( 以下 審議会 という ) の意見を聴くものとする 4 第 1 項及び第 2 項の規定は 第 1 項の規定により指定した土地の区域の変更又は廃止について準用する ( 環境の保全

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別添 1 交通規制基

ひっかけ問題 ( 緊急対策ゼミ ) ステップ A B C D 39.4% 学科試験パーフェクト分析から ひっかけ問題 に重点をおいた特別ゼミ! 2 段階 出題頻度 39.4% D ゼミ / 内容 *(2 段階 24.07%+ 安知 15.28%=39.4

指定標準 適用区域 建ぺい率 容積率 建築物の高さの最高限度 m 用途地域の変更に あたり導入を検討 すべき事項 ( 注 2) 1. 環境良好な一般的な低層住宅地として将来ともその環境を保護すべき区域 2. 農地等が多く 道路等の都市基盤が未整備な区域及び良好な樹林地等の保全を図る区域 3. 地区計

3 騒音に関する規制 (1) 騒音規制法 ア特定工場に関する規制 ( ア ) 規制地域の種別 a 規制区域の種別 第 1 種区域第 2 種区域第 3 種区域第 4 種区域 良好な住居の環境を保全するため 特に静穏の保持を必要とする区域 住居の用に供されているため 静穏の保持を必要とする区域 住居の用

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3-1 道路

本章では 衝突被害軽減ブレーキ 車線逸脱警報 装置 等の自動車に備えられている運転支援装置の特性 Ⅻ. 運転支援装置を 備えるトラックの 適切な運転方法 と使い方を理解した運転の重要性について整理しています 指導においては 装置を過信し 事故に至るケースがあることを理解させましょう また 運転支援装

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第 2 部 自動車騒音 道路交通振動調査結果

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別添 交通規制基準

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表 -1 平成 28 年度常時監視の評価区間及び基準点対象道路道路評価区間測定地点 ( 基準点 ) 車線数 ( 通称名 ) 種別始点 / 終点住所 / 用途地域国道 246 号線青葉台 3-1 青葉台 ( 玉川通り ) 8 国道青葉台 3-6 商業地域中根 1-24 八雲

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東京都道路交通規則第 8 条第 6 号積雪又は凍結により明らかにすべると認められる状態にある道路において 自動車又は原動機付自転車を運転するときは タイヤチェーンを取り付ける等してすべり止めの措置を講ずること 茨城県道路交通法施行細則第 13 条第 4 号積雪又は凍結している道路において自動車 (

2 道路交通振動の測定結果全ての地点で昼間 夜間とも要請限度を下回った No 路線名測定地点 要請限度適否状況 昼間 夜間 1 一般国道 16 号線東逸見町 1 丁目 19 先 2 横浜横須賀道路阿部倉 32-7 先 3 横浜横須賀道路吉井 3 丁目 21-1 先 4 一般国道 134 号線大津町

1-1 交通死亡事故全体の推移 10 年前と比較し の死者は 40.7% 65 歳以上の死者は 24.0% それぞれ減少 死者に占める 65 歳以上の割合は 24 年以降増加 27 年中死者の半数以上 (54.6%) を 65 歳以上が占める 10 年前と比較し 人口当たり死者数は 65 歳以上のい

NITAS の基本機能 1. 経路探索条件の設定 (1) 交通モードの設定 交通モードの設定 とは どのような交通手段のネットワークを用いて経路探索を行うかを設定するものです NITASの交通モードは 大きく 人流 ( 旅客移動 ) 物流( 貨物移動 ) に分かれ それぞれのネットワークを用いた経路

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道路法に基づく道路の構造の技術的基準等を定める条例 ( 平成 24 年 9 月 19 日広島県府中市条例第 25 号 ) ( 趣旨 ) 第 1 条この条例は 道路法 ( 昭和 27 年法律第 180 号 以下 法 という ) 第 30 条第 3 項及び第 48 条の3の規定に基づき 市が管理する市道

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1 見出し1

Transcription:

原 議 保 存 期 間 1 0 年 ( 平成 31 年 12 月 31 日まで ) 各地方機関の長警察庁丙規発第 2 3 号殿各都道府県警察の長平成 2 1 年 1 0 月 2 9 日 ( 参考送付先 ) 警 察 庁 交 通 局 長 本 庁 各 局 部 課 長 各 付 属 機 関 の 長 交通規制基準 の一部改正について交通規制を実施する場合の標準については 交通規制基準 ( 平成 11 年 10 月 25 日付け警察庁丙規発第 28 号 丙都交発第 21 号別添 ) により示しているところであるが このたび 近年の道路整備の進展 自動車性能の向上等の道路交通をとりまく環境の変化を踏まえ より合理的な規制速度決定の在り方について 有識者からの意見を参考としつつ検討を行い 第 32 最高速度 ( 区域及び高速自動車国道を除く ) 及び 第 33 最高速度 ( 区域 ) を別添のとおり改正することとした 都道府県警察においては 今後 原則として本通知による改正後の 交通規制基準 に準拠して交通規制を実施することとし 現行規制速度について 点検の上 速やかな見直しに努められたい

別添 第 32 最高速度 ( 区域 自動車専用道路及び高速自動車国道を除く ) 区分 / 種別内容 1 規制標識 323 最高速度 道路交通法第 22 条の道路標識により * 車両及び路面電車の最高速度 原動機付自転車及び他の車両を牽引している自動車の最高速度につき道路交通法施 行令に規定する最高速度以下の速度とする場合における当該最高速度 緊急自動車の最高速度につき道路交通法施行令に規定する最高速度以上の速度とす る場合における当該最高速度 を指定すること 2 規制標識 323の2 特定の種類の車両の最高速度 道路交通法第 22 条の道路標識により 車両の種類を特定して最高速度を指定すること 規 表示する 3 規制標示 105 最高速度 意 味 道路交通法第 22 条の道路標示により * 車両及び路面電車の最高速度 原動機付自転車及び他の車両を牽引している自動車の最高速度につき道路交通法施 行令に規定する最高速度以下の速度とする場合における当該最高速度 緊急自動車の最高速度につき道路交通法施行令に規定する最高速度以上の速度とす る場合における当該最高速度 制 を指定すること * 原動機付自転車 自動車 ( 緊急自動車を除く ) が他の車両を牽引している場合 ( 牽引するための構造及び装置を有する自動車によつて牽引されるための構造及び装置を有する車両を牽引する場合を除く ) における当該自動車及び緊急自動車を除く 1 法的根拠実関連規定法第 22 条令第 11 条令第 12 条等 2 警察署長等への委任法第 5 条第 1 項令第 3 条の2 第 1 項 施 基 準 規制速度の決定方法 1 一般道路 ( 生活道路及び自動車の通行機能を重視した構造の道路を除く ) は 下記の基準速度一覧表により 基準速度を設定する 基準速度一覧表 区分地域車線数中央分離歩行者交通量基準速度 1 多い 40km/h 2 車線 2 少ない 50km/h 3 市多い 50km/h 街あり 4 地少ない 60km/h 4 車線以上 5 多い 50km/h なし 6 少ない 50km/h 7 多い 50km/h 2 車線 8 少ない 60km/h 非 9 市多い 60km/h あり 10 街少ない 60km/h 地 4 車線以上 11 多い 50km/h なし 12 少ない 60km/h -1-

市街地:DID( 人口集中地区 ) 非市街地:DID 以外 車線数: 上下線の合計 3 車線の場合は 2 車線の基準速度に準じて設定する 中央分離: 物理的施設 ( 縁石 柵等 ) により判別し チャッターバーやポストコーンによるものは 分離なし とする 歩行者交通量: 規制速度決定時点で最新の道路交通センサスのデータを使用する なお 道路交通センサスのデータがない道路においては 実測によるものとし 新設道路においては道路交通環境が類似した道路の歩行者交通量を参考とすること 歩行者交通量多い: 市街地 701 人 /12h 以上非市街地 :101 人 /12h 以上 歩行者交通量少ない: 市街地 700 人 /12h 以下非市街地 :100 人 /12h 以下 2 基準速度一覧表で設定した基準速度を最大限尊重しつつ 別表の補正要因の例示を参考にし 現場状況に応じた補正を行い 原則として基準速度から ±10km/hの範囲で規制速度を決定する なお この場合において 現行規制速度が実勢速度 (85パーセンタイル速度 *1 ) と乖離 ( 概ね20キロメートル毎時以上 ) している道路においては 適切な規制速度となるように検討すること 3 生活道路 *2 における速度規制については 歩行者 車両の通行実態や交通事故の発生状況を勘案しつつ 住民 地方公共団体 道路管理者などの意見を十分に踏まえて 速度を抑えるべき道路を選定し このような道路の最高速度は 30キロメートル毎時を原則とする なお その場合には 関係機関との連携による物理的デバイスの設置を併せて検討した上で 実施すること 4 自動車の通行機能を重視した構造の道路 *3 で かつ安全が確保された道路における最高速度は 70キロメートル毎時以上を原則とする 85 パーセンタイル速度 *1 : ある区間を走行する車両の速度を低い順番から並べた場合に 全体の 85% が含まれる速度の値 生活道路 *2 : 一般道路のうち 主として地域住民の日常生活に利用される道路自動車の通行機能を重視した構造の道路 *3 : 一般道路のうち 道路構造の水準が高く 走行上の危険因子が少ない自動車の走行性を重視した道路 別表 補正要因の例示 補正時の観点 安全性の確保 生活環境の保全 道路構造 沿道状況 交通特性 基準速度を下方補正するケース 交通事故が多い重大事故の発生割合が高い 人家 商店が多い通学路である大気汚染 騒音に配慮する必要がある 歩道が設置されていない視距が確保されていない道路線形が悪い路肩が確保されていない 沿道出入口が多い交差点間隔が短い 大型車混入率が高い歩行者 自転車が多い実勢速度が低い 基準速度を上方補正するケース 交通事故が少ない重大事故の発生割合が低い 人家 商店が少ない通学路でない 歩道が設置されている視距が確保されている道路線形が良好である路肩が確保されている 沿道出入口が少ない交差点間隔が長い 大型車混入率が低い歩行者 自転車が少ない実勢速度が高い * 本表の要因が唯一の判断材料ではなく これ以外の要因による補正も可 * 本表に示す全ての要因に該当していなければ 補正してはならないものではない -2-

対象車両及び路面電車 規 制 実 留意事項 1 規制速度値は10キロメートル毎時単位とし 原則として30キロメートル毎時未満の最高速度は指定しないこと 一般道路においては 原則として70キロメートル毎時以上の最高速度は指定しないこと ( 自動車の通行機能を重視した構造の道路は除く ) 2 原則として60キロメートル毎時の最高速度の指定は行わないものとする ただし 次のいずれかに該当する一般道路は 高速自動車国道と誤認されるおそれがあるので 必要がある場合は 最高速度 60キロメートル毎時の道路標識を設置することができる (1) 高速自動車国道又は自動車専用道路と接続している一般道路 (2) 供用されている区間内の一部に最高速度 60キロメートル毎時を超える規制が行われている一般道路 3 対象時間は原則として終日とする ただし 道路交通状況により必要な場合は 昼夜別や日曜 休日及び平日等に区分して実施することができる 4 規制期間は原則として通年とする ただし 冬期における恒常的な路面の圧雪 凍結のある道路又は観光シーズンにおける交通量の増大等により特に必要がある道路については 期間を定めて規制することができる 5 時間又は期間を指定して行う最高速度の引上げ 引下げの規制は 原則として可変標識により運用すること 6 同一路線における頻繁な規制速度の変化は 交通流に影響を及ぼすことから 規制区間長に留意すること 7 都道府県境付近における規制速度については その斉一化のため 都道府県警察相互間で調整を行うこと 8 生活道路が集積して存在する場合は 区域を指定しての規制を検討すること 9 自動車の通行機能を重視した構造の道路であっても 原則として80キロメートル毎時を超える最高速度は指定しないこと 10 自動車の通行機能を重視した構造の道路は 原則として次のいずれにも該当する道路とする (1) 設計速度が60キロメートル毎時以上であること (2) 立体交差化されていること (3) 上下線が分離されていること 11 70キロメートル毎時以上の最高速度を指定する場合は 交通事故発生状況を考慮するとともに 原則として歩行者 軽車両及び原動機付自転車の通行止め規制を実施すること 12 昼夜別速度規制については 下記の実施基準により実施すること 昼夜別速度規制実施基準 夜間 ( 日没時から日の出時までの間 ) 及び昼間 ( 夜間以外の時間 ) を区分して 目 的行う最高速度規制 ( 以下 昼夜別速度規制 という ) の実施に関して必要な一 基 般的事項を定めることを目的とする 1 山間部のカーブ等において夜間の交通事故が多発し 又は多発するおそれが あり 夜間の速度を引き下げる必要がある道路 2 騒音 振動等道路の交通に起因する障害があり 夜間における静穏な生活環 対象道路 境を保全する必要がある道路 3 道路照明がない等の理由で道路構造上危険な場所及びその前後の区間で 夜 間の速度を引き下げる必要がある道路 4 速度規制の見直し等によって 昼間に限って速度を引き上げる必要のある道 路 準 1 昼夜別速度規制は 原則として昼間に対して夜間の速度を引き下げるものと 運用のし その速度差は 10キロメートル毎時を基準とする 2 昼夜別速度規制は あらかじめ内部に記憶している日出 日没の時刻により 基本自動的に標識の標示を2 通りに可変する機能を有する道路標識を設置して行う ものとする 1 各都道府県の日出及び日没の具体的時刻は 都道府県庁所在地における時刻 実施上の留意事項 ( ただし 北海道は 釧路及び北見方面では根室の時刻 札幌 函館及び旭川方面では札幌の時刻 ) とする 2 昼夜別速度規制区間の前後における速度規制は 原則として昼夜別速度規制 -3-

区間の昼間の速度規制と同一とすること 3 昼夜別速度規制は 速度規制区間における可変標識の一体的運用が必要であるので 定期的な点検整備と日常における点検を徹底し 適正な保守管理に努めること 1 規制標識 323 最高速度 最高速度を指定する区域又は道路の区間の前面及び区域又は道路の区間内の必要な地点に 設置 おける左側の路端 場所 2 規制標識 323の2 特定の種類の車両の最高速度 車両の種類を特定して最高速度を指定する区域又は道路の区間の前面及び区域又は道路の 区間内の必要な地点における左側の路端 設道 1 規制標識 323 最高速度 (1) 始点標識及び終点標識ア最高速度を指定する区間の始まり及び終わりの地点における左側路端に始点標識 始まり (505-A B) 及び 終わり (507-A B C) の補助標識をそれぞれ附置するものとし 当該道路が幹線道路等で交通量が多い道路では 必要により オーバー ハング方式又はオーバー ヘッド方式を用いるものとする イ最高速度を指定する区間が連続し かつ それぞれの指定区間の最高速度が異なる場合には 手前の最高速度を指定する区間の終点標識を省略し 次の指定区間の始点標識を設置するものとする ( 図例参照 ) (2) 標識の設置間隔別添 標識の設置間隔 によるものとする 置路 2 規制標識 323の2 特定の種類の車両の最高速度最高速度の指定のうち 車両の種類を特定して最高速度の指定を行う場合は 補助標識 車両の種類 (503-A) を附置した規制標識 特定の種類の車両の最高速度(323の2) を設置するものとし その設置については前記 1に同じ 図例 異なった最高速度を指定する区間が連続する場合 設置方法 40 キロメ基標ートル毎時)(最30 キロメートル準識毎時)設置道最高速度を指定する区域内又は道路の区間内の必要な地点場所路標設置必要に応じて 道路標識 最高速度 (323) に代え 又はこれに併せて道路標示 最高示方法速度 (105) を設置するものとする * 自動車専用道路の基準等については 改正前の 交通規制基準 によるものとする 最(高速度指定区間高速度指定区間-4-

第 33 最高速度 ( 区域 ) 区分 / 種別内容 1 規制標識 323 最高速度 規 道路交通法第 22 条の道路標識により * 車両及び路面電車の最高速度 原動機付自転車及び他の車両を牽引している自動車の最高速度につき道路交通法施 行令に規定する最高速度以下の速度とする場合における当該最高速度 制 緊急自動車の最高速度につき道路交通法施行令に規定する最高速度以上の速度とす る場合における当該最高速度 を指定すること 2 規制標識 323の2 特定の種類の車両の最高速度 実 道路交通法第 22 条の道路標識により 車両の種類を特定して最高速度を指定すること 表示する 3 規制標示 105 最高速度 意 味 道路交通法第 22 条の道路標示により * 車両及び路面電車の最高速度 施 原動機付自転車及び他の車両を牽引している自動車の最高速度につき道路交通法施 行令に規定する最高速度以下の速度とする場合における当該最高速度 緊急自動車の最高速度につき道路交通法施行令に規定する最高速度以上の速度とす る場合における当該最高速度 基 を指定すること 準 * 原動機付自転車 自動車 ( 緊急自動車を除く ) が他の車両を牽引している場合 ( 牽引するための構造及び装置を有する自動車によつて牽引されるための構造及び装置を有する車両を牽引する場合を除く ) における当該自動車及び緊急自動車を除く 1 法的根拠関連規定法第 22 条令第 11 条令第 12 条等 2 警察署長等への委任法第 5 条第 1 項令第 3 条の2 第 1 項 区域 道路の区間又は場所 1 生活道路原則として 生活道路における交通事故抑止のためのゾーン対策を実施すべき区域とする 2 広範囲の場合原則として市街地や住宅街とするが 道路及び交通の状況から特に必要があると認められる地域も対象とすることができるものとする 対象車両及び路面電車 1 生活道路を対象とした区域を決定する際は 関係者 ( 住民 自治体 道路管理者等 ) で協 議 調整を行うこと 留意事項 2 当該区域規制が 市内全域 等のように広範囲に及ぶ場合 規制区域の境界は 一般ドライバーに分かるような河川 行政区域境等とすること 3 規制区域内であっても 道路及び交通の状況から必要と認められる場合は 区間規制として速度の引上げ又は引下げを行うこと 設 道 1 規制標識 323 最高速度 最高速度を指定する区域又は道路の区間の前面及び区域又は道路の区間内の必要な地点に 置 路 設置 おける左側の路端 場所 2 規制標識 323の2 特定の種類の車両の最高速度 基 標 車両の種類を特定して最高速度を指定する区域又は道路の区間の前面及び区域又は道路の区間内の必要な地点における左側の路端 準 識 -5-

1 生活道路において区域の境界部に区域規制標識を設置する場合は 原則として背板を用いた区域規制標識を左側の路端に設置するものとする なお ゲート性をもたせるため ゾーン入口の右側の路端にも併せて設置することができるものとする 2 道路及び交通の状況により必要がある場合は オーバー ハング方式又はオーバー ヘッド方式により設置するものとする 3 区域の境界部において 区域外から区域内へ進行しようとする車両に対して始点標識を設置する場合は補助標識 始まり (505-C) を 区域内から区域外へ進行する車両に対して終点標識を設置する場合は補助標識 終わり (507-D) をそれぞれ附置するものとする ( 図例 (1) 参照 ) 4 区域を指定して交通の規制を行う場合に設置する区域内標識については 補助標識 区域内 (506 の 2) を附置するものとし 原則として背板を用いないものとする ( 図例 (1) 参照 ) 5 区域内の道路に指定区域内における最高速度と異なる最高速度を指定した道路が交差する場合には 異なる最高速度指定区間と指定区域の道路との境界の地点に設置する指定区域及び指定区間の終点標識は 省略するものとする ( 図例 (2) 参照 ) 図例 (1) 区域を指定して行う場合 (最高30 キ速ロ度メ設置指ー方法ト域ル定区毎時)-6-

-7- 図例 (2) 指定区域の中にこれと異なる最高速度を指定する区間がある場合道設置最高速度を指定する区域内又は道路の区間内の必要な地点路場所標示設置最高速度 ( 区域 自動車専用道路及び高速自動車国道を除く ) に同じ 方法(キロメートル毎時)40 最高速度指定区間(キロメートル毎時)最高速度指定区域(キロメートル毎時)40 30

別添標識の設置間隔 1 設置間隔の基準道路の区間を定めて交通規制を行う場合における区間内標識の設置間隔の基準は 次のとおりとする (1) 原則として 交差点ごとに設置するものとする ( 図例 (1) 参照 ) (2) 市街地等で交差点が密に連続している区間において 右左折して規制区間に流入する車両から容易に視認することができる範囲に区間内標識が設置されているときは 交差点ごとに設置する区間内標識を適宜省略することができる ( 図例 (2) 参照 ) (3) 交差点間隔が長く 区間内で規制の意味が判然としなくなるおそれがある場合には 設置間隔が概ね1. 0キロメートルを超えない範囲で必要な地点に区間内標識を設置するものとする ( 図例 (3) 参照 ) ただし 規制標示を設置する場合においては これをもって区間内標識に代えることができる (4) 始点標識及び終点標識の設置の特例同じ種別の交通規制の区間が連続する場合又は都府県にまたがって同じ種別の交通規制が連続する場合には それぞれの境界における終点標識 始点標識を省略するものとする ただし この場合は 区間内標識の設置位置について十分調整を行うこと 2 留意事項 (1) 区間内標識の設置間隔は できるだけ均一となるように設置すること (2) 規制標示を設置する場合は できるだけ標識と交互になるよう設置すること 図例 (1) ( 凡例 ) 設置する標識 図例 (2) ( 凡例 ) 設置する標識 設置を省略できる標識 図例 (3) ( 凡例 ) 設置する標識