資料 2 庁舎整備基本構想について 事業手法について 新庁舎建設にかかる課題について
庁舎整備基本構想の構成について 1. 新庁舎整備の背景 (1) 基本構想策定にあたって (2) 基本構想の位置づけ (3) 現状と課題 3. 新庁舎の整備方針 (1) 新庁舎の規模 (2) 新庁舎の建設場所 2. 建設に向けた基本的な考え (1) 各種関連計画の方向性 (2) 基本理念と基本方針 (3) 求められる機能 4. 新庁舎建設事業の進め方 (1) 事業手法について (2) 財源について (3) 事業スケジュールについて 1
事業手法 2
4. 新庁舎事業の進め方 事業手法 ( 概要 ) 1 分離発注方式 ( 従来型 ) 設計 施工分離方式 基本設計 実施設計を設計事務所などに発注し 作成した設計図書 工事予算に基づき建設工事を建設会社に発注する 2DB 方式 (Design-Build) 設計 施工一括実施手法 設計者と施工者が同じ主体となることで施工を見据えた効率的 効果的な設計が可能となり 建設コストや維持管理コストの縮減 工期短縮が図れる可能性があるといったメリットがある また 維持管理などを含む手法として DBO 方式 (Design-Build-Operate) もあるが 特有設備の稼働 運転ノウハウが必要となる施設 ( 水処理 斎場など ) への導入事例が多い 3
4. 新庁舎事業の進め方 事業手法 ( 概要 ) 3PFI (Private Finance Initiative) 民間資金を活用した設計 施工 維持管理業務などの一括発注手法 建設資金の調達を含めて 民間事業者が施設整備後 一定期間の維持管理などを担う PFI 導入に向けた事前の可能性検討や PFI 法に規定された手続として事業者選定に係る一定の募集期間が必要となる PFI には 施設所有の違いによる事業方式 (BTO BOT ) と 民間側の事業費の回収形態による事業類型 ( サービス購入型 独立採算型 両者の混合型 ) などあり その手法は様々である 財源確保の面では 運営期間において事業費を分割支払するため 財政負担が平準化される BTO(Build Transfer and Operate) 方式民間事業者が施設を建設し 施設完成直後に公共に所有権を移転し 民間事業者が維持管理及び運営を行う方式 BOT(Build Operate and Transfer) 方式民間事業者が施設を建設し 維持管理及び運営し 事業終了後に公共に施設所有権を移転する方式 4
4. 新庁舎事業の進め方 事業手法 ( 比較 ) 事業手法 項目 1 分離発注方式 2 DB 方式 設計 発注方法 業務範囲施設所有建設資金調達事業実施主体 施工 運営 維持管理 建設時 運営時 資金内容 ( 一般財源以外 ) 設計 建設 運営 維持管理 事業実施に要する期間 単独単独単独行政行政交付金 起債 民間行政短期 一括単独行政行政交付金 起債 民間行政短期 3 PFI 方式 BTO 一括民間行政民間民間民間長期 BOT 一括民間民間民間民間民間長期 起債 : ここでは 令和 2 年度までに実施設計に着手した事業に対し 地方財政措置が講じられる 市町村役場機能緊急保全事業債 をいう 事業実施に要する期間 ( 例 ) 令和元年度 2 年度 3 年度 4 年度 5 年度 6 年度 7 年度 1 分離発注方式 2 DB 方式 3 PFI 方式 基本設計 実施設計 建設工事 開庁 要求水準作成 基本設計 実施設計 建設工事一括 開庁 要求水準作成 PFI 可能性調査 PFI 事業者選定 PFI 事業実施 ( 設計 施工 ) 開庁 5
4. 新庁舎事業の進め方 事業手法 ( 比較 ) 事業手法メリットデメリット 1 分離発注方式 事業期間が比較的短期間 計画内容に発注者の意向を反映させやすい 設計 施工を個別に発注するため 事業全体を見通した効率化 合理化が図りにくく 事業費の縮減が限定的となる可能性がある 2 DB 方式 3 PFI 方式 設計 施工を個別に発注するため 段階に応じて柔軟な業務の発注 実施 対応が可能 事業期間が比較的短期間 設計 施工に係る業務を一括で発注するため 事業費を早期に把握することが可能 民間のノウハウの活用により 事業費を縮減できる可能性がある 着工までの必要な手続きを終了させれば 設計期間終了前に建設工事を始めることも可能 設計 施工に係る業務を一括で発注するため 事業費を早期に把握することが可能 民間のノウハウの活用により 事業費を縮減や財政負担の平準化が期待できる 設計変更に柔軟に対応できない懸念があり 発注後の意向反映が難しい 設計品質 建物品質の確認のため CM 企業との契約が必要とされる PFI による業者選定期間や準備期間が必要となり 事業が長期化する 設計変更に柔軟に対応できない懸念があり 発注後の意向反映が難しい 庁舎の場合 PFI 事業者が収益事業として期待できるサービス業務の範囲が少ない CM (Construction Management) の略建築主の立場に立って建築工事のコストダウンや品質改善に取り組むサービス 6
7 新庁舎建設にかかる課題 について
庁舎整備課題について 前回までに いきいきランド敷地内において 12,000 m2を基準とし 14,000 m2 ~15,000 m2を最大規模とした複合施設の建設を想定 建設候補地をどこにするのか 委員会では 市域全体見渡しても市民ワークショップで提案された 4 か所以外に新たな候補地は無い 4 か所のうちどこを候補地とするのか 主要な検討課題としては 1 防災拠点整備としての緊急性を考える 2 必要敷地面積から 新たな土地を買うことの財政面とそれに要する期間を考える 3 地方債の財源措置を考える いきいきランド敷地内に建設することは スポーツ 文化が融合し 生涯学習の拠点 となり さらに行政も融合することで基本理念である 市民の役に立つところであり 防災マネジメントの拠点であること を達成するにおいても優位性が認められるとされた いきいきランドだから創出される魅力がある反面 いきいきランドだから挙がってくる課題 また複合施設であるからの魅力と課題もある 8
庁舎整備課題について 基準値は 12,000 m2 最大値は 1.4 万m2 ~1.5 万m2 規模は? 現状では満足していない要望をすべて満たすことは困難最大規模は 1.4 万m2 ~1.5 万m2 場所は? 防災面 期間の短縮 既存施設に隣接財政面 市保有地 地方債の活用 基本理念 基本方針は ものである スポーツ 文化が融合し 生涯学習の拠点 + 防災拠点 基本理念 市民の役に立つところであり 防災マネジメントの拠点であること の達成 9
いきいきランド に建設するメリットは 前回の委員会で出てきた項目 庁舎整備課題について 期間面 : 早い ( 用地取得に時間を要しない ) 財政面 : 新たな土地の取得が不要 ( 敷地内で駐車場整備も可能 ) 地方債の財政措置を受けられる可能性が高い 利用面 : 防災の拠点 スポーツ拠点 文化拠点 行政の拠点といった多様な役割が一体化される 防災面 : 災害時の緊急交通路である第 2 京阪道路 府道久御山線に隣接ヘリポートとしての機能を有する 可能性 : 将来にわたって敷地内での汎用性が高い敷地内でのあらゆる可能性 ( 商業施設 ) その他 : 交野の特性である自然を感じることができる災害時にも役立つ広い駐車場整備 1 いきいきランド に建設するときのは 2 複合施設 となることのは 10
11 1 建設するときの課題課題方向性 ( 案 ) 公共交通 鉄道駅からの距離公共交通の充実 ( 行政 ) 現行バス路線公共交通の充実 ( 行政 ) 現行バスの本数公共交通の充実 ( 行政 ) コミュニティバスのあり方外出支援の充実 ( 行政 ) 防災拠点の整備 集約化による公共施設の減少 地域集会所や跡地利用 防災拠点再整理 いきいきランドの位置付け ( 行政 )
12 課題方向性 ( 案 ) 駐車場整備 集約 複合化による整備 必要台数の把握 駐車場有料化 市域全施設での実施 過大な駐車場 駐車場の多目的利用 施設及び周辺環境整備 コンビニや郵便局等の誘致調整池のあり方拠点としてもとめられる機能つどいの仕組み 必要商業施設の精査 雨水計画との整合性と周辺への配慮
13 課題方向性 ( 案 ) 工期中の利用制限 既存施設利用の制限 施工の工夫 実施時期の明確化 駐車場利用の制限 施工の工夫 実施時期の明確化 定例イベント運営への影響 施工の工夫 実施時期の明確化 現施設の修繕等 武道館 青年の家の軽微な修繕 ( 例 : 畳など )
14 2 複合施設 となるときの課題課題方向性 ( 案 ) 施設の整備 機能の増加に伴う施設の拡大機能の併用によるコンパクト化 併用利用の整備 セキュリティ対策の強化施設利用のルール利用料金 時間 場所 時間の分化
15 課題方向性 ( 案 ) その他 再配置計画における位置付け地域の拠点としての機能効率的な執務空間
用語集 用語 ユニバーサルデザインバリアフリーフレキシビリティイニシャルコストランニングコスト固定資産税路線価用途地域建ぺい率と容積率 解説 年齢や能力に関わりなく すべての利用者に対して適合するよう 製品や環境を計画 開発 設計すること 高齢者や障がい者を含め 誰でも利用できるように障害を除く施設多目的トイレの設置や車いすエレベーターの設置 スロープの設置など 柔軟性 変化への対応能力のこと 新たに導入するときに必要な費用なこと 初期費用 建物や設備ができあがり 稼動されるようになってから廃止をされるようになるまでの期間にかかる費用のこと 公示地価の 7 割を目途とする価格 市町村長によって定められ 1 月 1 日時点の価格であり その価格は原則として 3 年に 1 回の基準年度に見直される 地域における住居の環境の保護または業務の利便の増進を図るために 市街地の類型に応じて建築を規制するべく指定する地域で 13 の種類があり 種類ごとに建築できる建物の用途 容積率 建ぺい率などの建築規制が定められているもの 建物を建てる土地の広さ に対する 建物の大きさ を規制するもの 例 建ぺい率 50% 容積率 200% と定められている 200 m2の土地に建てる 建ぺい率は 200 m2 50%=100 m2となり 100 m2が建築面積の上限 容積率では 200 m2 200%=400 m2となり 400 m2が延床面積の上限 16
用語集 用語 CM (Construction Management) 要求水準 解説 建設プロジェクトの企画 設計 発注 工事 引き渡しの各段階において マネジメント技術を使って スケジュール管理 コスト管理 品質管理 情報管理 などを行う業務のこと 建築主の立場に立って建築工事のコストダウンや品質改善に取り組むサービスのこと 一般的な委託業務や請負業務における仕様書に相当する文書のこと 要求水準書には 発注者として PFI 事業者に対し要求する必要最小限の業務の範囲 実施条件 水準を示す 17